JP2006139187A - ズームレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクト構成枚数の少ない、変倍比4倍程度で全域において優れた光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する光学機器を提供する。
【解決手段】 負の第1レンズ群、正の第2レンズ群、正の第3レンズ群から成るズームレンズにおいて、肉厚公差による光学性能変動を抑制するために、敏感度の高い第2レンズ群の最物体側レンズを、単レンズで構成することで、4倍程度の高倍化を実現する。
【選択図】 図1

Description

本発明はスチルカメラやビデオカメラ、そしてデジタルスチルカメラ等に好適なズームレンズ及びそれを有する光学機器に関するものである。
最近、固体撮像素子を用いたビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等、撮像装置(カメラ)の高機能化にともない、それに用いる光学系には広い画角を包含した大口径比のズームレンズが求められている。この種のカメラには、レンズ最後部と撮像素子との間に、ローパスフィルターや色補正フィルターなどの各種光学部材を配置する為、それに用いる光学系には、比較的バックフォーカスの長いレンズ系が要求される。さらに、カラー画像用の撮像素子を用いたカラーカメラの場合、色シェーディングを避けるため、それに用いる光学系には像側テレセントリック特性の良いものが望まれている。
従来より、負の屈折力の第1群と正の屈折力の第2群の2つのレンズ群より成り、双方のレンズ間隔を変えて変倍を行う、所謂ショートズームタイプの2群ズームレンズが種々提案されている。これらのショートズームタイプの光学系では、正の屈折力の第2群を移動する事で変倍を行い、負の屈折力の第1群を、第2群に対し非線形に移動する事で変倍に伴う像点位置の補正を行っている。これらの2つのレンズ群よりなるレンズ構成においては、ズーム倍率は2倍程度である。
さらに2倍以上の高い変倍比を有しつつレンズ全体をコンパクトな形状にまとめるため、例えば特公平7−3507号公報や、特公平6−40170号公報等には2群ズームレンズの像側に負または正の屈折力の第3群を配置し、高倍化に伴って発生する諸収差の補正を行っている、所謂3群ズームレンズが提案されている。
しかしながら、これらの3群ズームレンズは主として35mmフィルム写真用のカメラに設計されているため、固体撮像素子を用いた光学系に求められるバックフォーカスの長さと、良好なテレセントリック特性を両立したものとは言い難かった。
バックフォーカスとテレセントリック特性を満足する3群ズームレンズ系が、例えば、特開昭63−135913号公報や、特開平7−261083号公報等で提案されている。また、特開平3−288113号公報には、3群ズームレンズにおいて負の屈折力の第1群を固定とし、正の屈折力の第2群と正の屈折力の第3群を移動させて変倍を行う光学系も開示されている。ところが、これらの従来例においては、各レンズ群の構成枚数が比較的多く、レンズ全長が長くなる傾向があった。
近年、カメラのコンパクト化とズームレンズの高変倍化を両立する為に、撮影時以外に各レンズ群の間隔を撮影状態と異なる間隔まで縮小し、カメラ本体(カメラ前面)からのレンズ系の突出量を少なくした所謂沈胴ズームレンズが広く用いられているが、上記従来例の様に各レンズ群の構成レンズ枚数が多く、結果的に各レンズ群の光軸上の長さが長くなる場合や、各レンズ群のズーミング及びフォーカシングにおける移動量が大きく、レンズ全長が長くなる場合においては、所望の沈胴長が達成出来ない場合がある。
また、特開平7−261083号公報に記載される例では、負の屈折力の第1群の最も物体側に凸レンズ(正レンズ)が配置されており、特に広画角化した場合、レンズ外径が増大する傾向があった。さらに、この例では負の屈折力の第1群を移動させて近距離物体へのフォーカシングを行うため、ズーミングでの移動とあいまってメカ構造が複雑化する傾向があった。
また、米国特許第4999007号には、3群ズームレンズにおいて、第1レンズ群、第2レンズ群をそれぞれ1枚の単レンズで構成したものが開示されている。ところが、広角端でのレンズ全長が比較的大きく、さらに広角端での第1群と絞りが大きく離れているため軸外光線の入射高が大きく第1群を構成するレンズの径が増大してしまうため、レンズ系全体が大きくなってしまう傾向があった。
また、特開平11−23967号公報に記載される例では、2.5倍以上の変倍比を有する3群ズームレンズが開示されている。しかしながら、広角端から望遠端まで充分な光学性能を確保した上で、固体撮像素子に適するように充分な射出瞳距離を確保した結果、レンズ全長の点では充分なコンパクト化がなされているとは言えない。
本出願人は特開平11−287953号公報において、第1レンズ群及び第2レンズ群を各々3枚の単レンズで構成した、3群タイプのコンパクトなズームレンズを提案している。また、特開2001−296475号公報において、第1レンズ群を2枚で構成することで、更にコンパクト化を実現している。しかしながら、これらの公報に記載されている例においては、いずれもズーム比が3倍程度であり、より高倍化した際に求められる構成条件を開示したものではない。特に、これらのズームレンズにおいては、第2レンズ群内構成レンズの偏芯による像面倒れが激しかったり、レンズの肉厚変動に対する球面収差の変動が大きい傾向がある。そのため実際に安定した量産品質を得るには、部品公差を厳しく管理する必要があり、コスト面でも好ましくないばかりか、望遠端焦点距離を伸ばして高変倍化を目指そうとした場合、部品の公差内ばらつきに対する性能劣化が大きい。
特開2003−140043号公報では、第2レンズ群の物体側レンズ成分を1枚の単レンズで構成したものが提案されているが、やはりズーム比は3倍程度であり、より高倍化した際に要求される第2レンズ群の構成に関しては、言及されていない。
特公平7−3507号公報 特公平6−40170号公報 特開昭63−135913号公報 特開平7−261083号公報 特開平3−288113号公報 米国特許第4999007号公報 特開平11−23967号公報 特開平11−287953号公報 特開2001−296475号公報 特開2003−140043号公報
本発明はコンパクト構成枚数の少ない、変倍比4倍程度で全域において優れた光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する光学機器の提供を目的とする。
また、本発明は、固体撮像素子を用いた撮影系に好適な、構成レンズ枚数の少ない、コンパクト、高変倍比で、優れた光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する光学機器の提供を目的とする。
請求項1の発明のズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を有し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行うズームレンズにおいて、第2レンズ群を物体側の単レンズと、像側のレンズ成分のあわせて2つのレンズ成分により構成し、その単レンズの物体側の曲率半径をr1f、像側の曲率半径をr2f、レンズ光軸上肉厚をdfとしたときに、
−0.1<(r1f−r2f)/df <0.2
を満たすことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1のズームレンズにおいて、第2レンズ群の物体側の単レンズのアッベ数をνdf、部分分散比をθg,Fとしたときに、
28< νdf・θg,F <50
を満たすことを特徴ととしている。
請求項3の発明は、請求項1乃至2のズームレンズにおいて、第2レンズ群の像側のレンズ成分を、物体側から順に負レンズ、正レンズの接合レンズにより構成することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1乃至2のズームレンズにおいて、第2レンズ群の像側のレンズ成分を、物体側から順に、負、正、負の接合レンズにより構成することを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかのズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍時に、第3レンズ群は単調に像側へ移動することを特徴とすることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれかのズームレンズにおいて、広角端と望遠端における、レンズ第1面から最終面までの全長の差分をΔL、広角端の全系の焦点距離をfwとするとき、
0.6< ΔL/fw <0.8
を満たすことを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかのズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍動作に際して、前記第1レンズ群は像側に凸状の軌跡で移動し、前記第2レンズ群は物体側に単調に移動する事を特徴としている。
請求項8の発明のカメラは、請求項1から7いずれかのズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を、受光する撮像素子を有している事を特徴とする。
本発明によれば構成レンズ枚数の少ない、高倍かつコンパクトで、優れた光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する光学機器を達成することができる。
図1は本発明の後述する数値実施例1のズームレンズの広角端のレンズ断面図である。
図2〜3は本発明の数値実施例1のズームレンズの広角端、望遠端の収差図である。
図4は本発明の後述する数値実施例2のズームレンズの広角端のレンズ断面図である。
図5〜6は本発明の数値実施例2のズームレンズの広角端、望遠端の収差図である。
図7は本発明の後述する数値実施例3のズームレンズの広角端のレンズ断面図である。
図8〜9は本発明の数値実施例3のズームレンズの広角端、望遠端の収差図である。
図10は本発明の後述する数値実施例4のズームレンズの広角端のレンズ断面図である。
図11〜12は本発明の数値実施例4のズームレンズの広角端、望遠端の収差図である。
レンズ断面図においてL1は負の屈折力の第1レンズ群、L2は正の屈折力の第2レンズ群、L3は正の屈折力の第3レンズ群、SPは開口絞り、Fはフィルターや色分解プリズム等に相当するガラスブロックである。
各数値実施例のズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2、そして正の屈折力の第3レンズ群L3の3つのレンズ群を有しており、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群が像側に凸状の軌跡の一部を移動、第2レンズ群が物体側に移動し、第3レンズ群は像側に移動している。
各数値実施例のズームレンズでは、第2レンズ群L2の移動により主な変倍を行い、第1レンズ群L1の略往復移動及び第3レンズ群の像側方向への移動によって変倍に伴う像点の移動を補正している。
第3レンズ群L3は、撮像素子の小型化に伴う撮影レンズの屈折力の増大を分担し、第1、第2レンズ群L1,L2で構成されるショートズーム系の屈折力を減らす事で特に第1レンズ群L1を構成するレンズでの収差の発生を抑え良好な光学性能を達成する為に用いている。また、特に固体撮像素子等を用いた撮影装置に必要な像側のテレセントリックな結像を、第3レンズ群L3にフィールドレンズの役割を持たせる事で達成している。
また、各数値実施例においては、絞りSPを第2レンズ群L2の最も物体側に置き、広角側での入射瞳と第1レンズ群L1との距離を縮める事で第1レンズ群L1を構成するレンズの外径の増大を抑えると共に、第2レンズ群L2の物体側に配置した絞りを挟んで第1レンズ群L1と第3レンズ群L3とで軸外の諸収差を打ち消す事で構成レンズ枚数を増やさずに良好な光学性能を得ている。
各数値実施例のズームレンズは、第1レンズ群L1が少なくとも1枚の負レンズと1枚の正レンズを有し、第2レンズ群L2が、物体側に単レンズ、像側に接合したレンズを有し、第3レンズ群が少なくとも1枚の正レンズを有している。
次に各数値実施例の具体的なレンズ構成について説明する。
図1の数値実施例1のズームレンズは、負の屈折力の第1レンズ群L1を、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ11、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズ12の2枚のレンズで構成している。そして、正の屈折力の第2レンズ群L2を、物体側から順に、物体側に凸面を向け、物体側より像側の曲率半径が小さいレンズ21、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ22、両レンズ面が凸面の正レンズ23の3枚のレンズで構成し、負レンズ22と正レンズ23とを接合レンズとしている。又、正の屈折力の第3レンズ群L3を物体側が凸面の正レンズ31で構成している。
図4の数値実施例2のズームレンズは、前記数値実施例1のズームレンズと群の構成は全く同じである。
図7の数値実施例3のズームレンズは、負の屈折力の第1レンズ群L1の構成を、前記実施例と同様に物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ11、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズ12の2枚のレンズで構成している。そして正の屈折力の第2レンズ群L2を、物体側から順に、物体側が凸面のメニスカスレンズ21、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ22、両レンズ面が凸面の正レンズ23、像側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ24で構成し、負レンズ22と正レンズ23と負レンズ24とを接合レンズとしている。又、正の屈折力の第3レンズ群L3を物体側が凸面の正レンズ31で構成している。
図10の数値実施例4のズームレンズは、負の屈折力の第1レンズ群L1を、前記実施例と同様に像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ11、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズ12の2枚のレンズで構成している。そして正の屈折力の第2レンズ群L2を、物体側から順に物体側が凸面を向けたレンズ21、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズ22、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ23、両レンズ面が凸面の正レンズ24で構成し、正レンズ22と負レンズ23と正レンズ24とを接合レンズとしている。又、正の屈折力の第3レンズ群L3を物体側が凸面の正レンズ31で構成している。
以上のように、各実施形態のズームレンズにおいては、各レンズ群を所望の屈折力配置と収差補正とを両立するレンズ構成とする事により、良好な性能を保ちつつ、レンズ系全体のコンパクト化を達成している。
次に各実施形態全体にわたる一般的な特徴について説明する。
第1レンズ群L1は、軸外主光線を絞り中心に瞳結像させる役割を持っており、特に広角側においては軸外主光線の屈折量が大きいために軸外諸収差、特に非点収差と歪曲収差が発生し易い。
各数値実施例はいずれも通常の広角レンズと同様、最も物体側のレンズ径の増大が抑えられる負レンズと正レンズの構成としている。
そして必要に応じてメニスカス状の負レンズ11の像側のレンズ面をレンズ周辺で負の屈折力が弱くなる形状の非球面とする事により、非点収差と歪曲収差をバランス良く補正すると共に、2枚と言う少ないレンズ枚数で第1レンズ群を構成し、レンズ全体のコンパクト化に寄与している。
また第1レンズ群L1を構成する各レンズは、軸外主光線の屈折によって生じる軸外収差の発生を抑えるために絞りと光軸が交差する点を中心とする同心球面に近い形状をとっている。
次に第2レンズ群L2は、最も物体側に、物体側に凸面を向けたメニスカス状のレンズ21を配置し、第1レンズ群を射出した軸外主光線の屈折角を少なくし、軸外諸収差の発生が少ないレンズ形状としている。絞り近傍に配置された該レンズ21は、最も軸上光線の通る高さが高いレンズであり、主に球面収差、コマ収差の補正に関与しているレンズである。
各数値実施例においては、第2レンズ群L2の絞り近傍に配置された単レンズ21の物体側のレンズ面をレンズ周辺で正の屈折力が弱くなる形状の非球面とするのが良い。これによれば、球面収差、コマ収差を良好に補正するのが容易となる。
本発明のレンズ構成の特徴は、中心肉厚の変動に対する光学性能の劣化が激しい、第2レンズ群の物体側レンズを非球面の単レンズにて構成する点である。接合レンズで構成していた従来と比較して、寸法のバラツキ要素が減り、大量生産時に安定した光学性能を得る事が可能となる。
さらに各実施形態においては、CCD等の固体撮像素子の高画素化及びセルピッチの微細化に伴って要求される、色収差量の縮小化に対応する為に、第2レンズ群に接合レンズを配置する事により、軸上色収差及び倍率色収差を良好に補正している。
また、数値実施例1および数値実施例2においては、第2レンズ群を正の屈折力を有する単レンズ21と、負レンズ22と正レンズ23とを接合し全体として正の屈折力を有する接合レンズにより構成している。この構成による利点は、所謂トリプレットタイプにおける負レンズ成分を一方の正レンズと接合する事で、物体側の非球面レンズと接合面にて生じる高次収差とのバランスを適切にする事で、第2レンズ群として良好な光学特性を得ている。また、このタイプでは、レンズ21と22の間の空気レンズは負レンズの働きをしており、前後の正レンズで生じた球面収差を補正する働きがある。また、空気レンズと、負レンズ21はいずれもメニスカス形状となり、第2レンズ群の長さの短縮及び沈胴時のレンズ全長短縮に寄与している。
同様に数値実施例3及び数値実施例4においては、第2レンズ群を正の屈折力を有する単レンズ21と、単レンズ3枚を接合し全体として正の屈折力を有する接合レンズにより構成している。これらの実施例においては、色収差の補正及び高次収差による補正と伴に、接合レンズの偏芯に対する光学性能の劣化を最小限に抑制するという観点からも、単レンズ3枚による接合というのが有効に働いている。
次に第3レンズ群L3は、物体側に凸面を設けた形状の正レンズ31より構成し、像側テレセントリックにするためのフィールドレンズとしての役割をも有している。
いま、バックフォーカスをsk'、第3レンズ群の焦点距離をf3、第3レンズ群の結像倍率をβ3とすると、
sk'=f3(1−β3)
の関係が成り立っている。
但し、
0< β3 <1.0
である。
ここで、広角端から望遠端への変倍に際して第3レンズ群L3を像側に移動するとバックフォーカスsk'が減少する事になり、第3レンズ群L3の結像倍率β3は望遠側で増大する。
すると、結果的に第3レンズ群L3で変倍を分担できて第2レンズ群L2の移動量が減少し、そのためのスペースが節約できるためにレンズ系の小型化に寄与する。
各実施形態のズームレンズを用いて無限遠物体から近距離物体への撮影をする場合には、第1レンズ群L1を物体側へ移動する事で良好な性能を得られるが、さらに望ましくは、第3レンズ群L3を物体側に移動させるようにしても良い。
これは、最も物体側に配置した第1レンズ群L1をフォーカシングさせた場合に生じる、前玉径の増大、レンズ重量が最も重い第1レンズ群L1を移動させる事によるアクチュエーターの負荷の増大を防ぎ、さらに第1レンズ群L1と第2レンズ群L2とをカム等で単純に連携してズーミング時に移動させる事が可能となり、メカ構造の簡素化及び精度向上を達成できるためである。
また、第3レンズ群L3にてフォーカシングを行う場合、広角端から望遠端への変倍に際して第3レンズ群L3を像側に移動する事により、フォーカシング移動量の大きい望遠端を像面側に配置する事が出来る為、ズーミング及びフォーカシングで必要となる第3レンズ群L3の全ての移動量を最小とする事が可能となり、レンズ系のコンパクト化を達成している。
尚、各実施形態のズームレンズは、高ズーム比において良好なる光学性能を得るため、又レンズ系全体の小型化を図るために次に示す諸条件を満足している。本発明のズームレンズにおいて、これらの諸条件の少なくとも1つを満足することにより、それぞれの条件式を満足することによる光学性能の向上、又はレンズ系全体の小型化といった効果が得られる。
第2レンズ群の物体側単レンズの物体側の曲率半径をr1f、像側の曲率半径をr2f、レンズ光軸上肉厚をdfとしたときに、次式を満たす事が必要である。
−0.1<(r1f−r2f)/df <0.2 ……(1)
条件式(1)は、第2レンズ群において、収差補正に重要な役割を持つ物体側単レンズの形状制限を表したものである。該レンズは、面の形状としてはほぼ同じ曲率半径かむしろ、像側の曲率半径の小さいメニスカス負レンズの形状をしているのが特徴である。これは、像側に強い負の屈折面を持ちながら、十分な光軸肉厚を有することで、全体として正の屈折率を有する事が、単レンズでありながら、正レンズと負レンズの収差補正効果の両方を併せ持つと同時に、第2レンズ群の像側のレンズに対して同心球面に近い形状であるため、相対偏芯による光学性能の劣化を抑制する事が可能となる。
上記条件式(1)において、下限を超えると、面形状が持つ正のパワーが強すぎて、第2レンズ群内にある接合された負レンズでは、球面収差やコマ収差の補正が不十分になる。上限を超えると、像側の面で生じる負のパワーが過剰に成ると伴に、像側に続く正レンズとの組み合わせにより、必要以上にバックフォーカスが伸びてしまうため、レンズの小型化には不適である。
条件式(1)は更に好ましくは次の如く設定するのが良い。
−0.03<(r1f−r2f)/df <0.2 ……(1a)
次に、高倍化に伴う色収差の悪化を防ぐ上で、ズームレンズの第2レンズ群の物体側の単レンズのアッベ数をνdf、g線、F線、C線の屈折率をng、nF、nCとしたときの部分分散比をθg,F=(ng−nF)/(nF−nC)としたときに、次式を満たす事が必要である。
28< νdf・θg,F <50 ……(2)
条件式(2)は、変倍負担の大きい第2レンズ群の中でも、高倍化時に問題となる軸上色収差補正の面で選択すべき硝材の選択に関する式である。第2レンズ群の物体側レンズは、絞り近傍に配置され望遠端における入射光線高が大きいため、軸上色収差の補正に大きな役割を有する。上記条件式の下限を超えると、硝材の分散が大きく、高倍化した場合に、軸上色収差が補正しきれなくなる。上限を超えると、長波長側に対する短波長側の分散が大きくなるため、少ないレンズ枚数での色バランスの補正が困難になる。
条件式(2)は更に好ましくは、次の如く設定するのが良い。
28< νdf・θg,F <40 ……(2a)
次に、良好な光学性能を確保した上で、4倍以上の変倍比を確保するためには、ズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍の際の、レンズ第1面から最終面までの全長の差分をΔL、広角端の全系の焦点距離をfwとした時に、次式を満たす事が必要である。
0.6< ΔL/fw <0.8 ……(3)
条件式(3)はレンズ全長変化に関する条件であり、下限値を超えると、第3レンズ群での充分な変倍が得られなくなるため、高倍化を達成するのが困難になる。あるいは、広角端におけるレンズ全長が長いため、前玉径の大型化が不可避となる。
一方、上限値を超えると、第1レンズ群或いは、第3レンズ群の像側への移動量が大きくなるため、小型化が困難になる。
条件式(3)は更に好ましくは、次の如く設定するのが良い。
0.6< ΔL/fw <0.75 ……(3a)
以下に本発明の数値実施例1〜4を記載する。各数値実施例において、Riは物体側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径、Diは物体側より順に第i番目のレンズ厚及び空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正としレンズの頂点とX軸の交点を原点にとりRをレンズ面の近軸曲率半径、K,B,C,Dを各々非球面係数としたとき、
Figure 2006139187
なる式で表わされるものである。又「E−x」は10-Xを意味している。
又、前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表−1に示す。
Figure 2006139187
Figure 2006139187
Figure 2006139187
Figure 2006139187
Figure 2006139187
本発明の数値実施例1の広角端のレンズ断面図 本発明の数値実施例1の広角端での諸収差図 本発明の数値実施例1の望遠端での諸収差図 本発明の数値実施例2の広角端のレンズ断面図 本発明の数値実施例2の広角端での諸収差図 本発明の数値実施例2の望遠端での諸収差図 本発明の数値実施例3の広角端のレンズ断面図 本発明の数値実施例3の広角端での諸収差図 本発明の数値実施例3の望遠端での諸収差図 本発明の数値実施例4の広角端のレンズ断面図 本発明の数値実施例4の広角端での諸収差図 本発明の数値実施例4の望遠端での諸収差図
符号の説明
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
d d線
g g線
ΔM メリディオナル像面
ΔS サジタル像面

Claims (8)

  1. 物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を有し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行うズームレンズにおいて、第2レンズ群を物体側の単レンズと、像側のレンズ成分のあわせて2つのレンズ成分により構成し、その単レンズの物体側の曲率半径をr1f、像側の曲率半径をr2f、レンズ光軸上肉厚をdfとしたときに、
    −0.1<(r1f−r2f)/df <0.2
    を満たすことを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記ズームレンズの第2レンズ群の物体側の単レンズのアッベ数をνdf、部分分散比をθg,Fとしたときに、
    28< νdf・θg,F <50
    を満たすことを特徴とする、請求項1記載のズームレンズズームレンズ。
  3. 前記ズームレンズの第2レンズ群の像側のレンズ成分を、物体側から順に負レンズ、正レンズの接合レンズにより構成することを特徴とする、請求項1乃至請求項2記載のズームレンズ。
  4. 前記ズームレンズの第2レンズ群の像側のレンズ成分を、物体側から順に、負、正、負の接合レンズにより構成することを特徴とする、請求項1乃至請求項2記載のズームレンズ。
  5. 前記ズームレンズにおいて、広角端から望遠端への変倍時に、第3レンズ群は単調に像側へ移動することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項記載のズームレンズ。
  6. 前記ズームレンズにおいて、広角端と望遠端における、レンズ第1面から最終面までの全長の差分をΔL、広角端の全系の焦点距離をfwとするとき、
    0.6< ΔL/fw <0.8
    を満たすことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のズームレンズ。
  7. 広角端から望遠端への変倍動作に際して、前記第1レンズ群は像側に凸状の軌跡で移動し、前記第2レンズ群は物体側に単調に移動する事を特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のズームレンズ。
  8. 請求項1から7いずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を、受光する撮像素子を有している事を特徴とするカメラ。
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