JP2011257625A - レンズシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】監視目的などの撮像装置に適したズームレンズシステムを提供する。
【解決手段】物体側10aから順に、変倍の際に移動する負の屈折力を備えた第1のレンズ群G1と、変倍の際に移動しない絞りSと、変倍の際に移動する正の屈折力を備えた第2のレンズ群G2と、変倍の際に移動しない正の屈折力を備えた第3のレンズ群G3とから構成されるレンズシステム10を提供する。第1のレンズ群G1は、広角端から望遠端に変倍する際に絞りSに向かって近づき、第2のレンズ群G2は、物体側10aから順に配置された正の第1レンズL21と、接合レンズL2Bとから構成され、接合レンズL2Bは、物体側10aから順に配置された負の第2レンズL22、正の第3レンズL23および負の第4レンズL24から構成され、広角端から望遠端に変倍する際に絞りSに向かって近づく。
【選択図】図1

Description

本発明は、広画角のレンズシステムに関するものである。
特許文献1には、広画角で、かつ全ズーム範囲及び全物体距離範囲にわたり、高い光学性能が得られるズームレンズが記載されている。このズームレンズは、物体側から像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群を有し、広角端から望遠端へのズーミングに際して、該第1レンズ群と該第2レンズ群の光軸方向の間隔が小さくなるように、該第1、第2レンズ群が移動する。
特開2009−271165
広角、特に、全画角が140度を越えるような超広角のレンズシステムは、CCDやCMOSなどの撮像素子の高性能化に伴い、監視などの多種多様な目的で使用することが検討されている。そのような撮像素子を備えた撮像装置に搭載されるレンズシステムには、高解像度で、変倍可能であり、さらに広角端から望遠端にわたり明るい像が得られるF値(FNo)の小さなレンズシステムが要望されている。
本発明の一態様は、物体側から順に、変倍の際に移動する負の屈折力を備えた第1のレンズ群と、変倍の際に移動しない絞り(開口絞り)と、変倍の際に移動する正の屈折力を備えた第2のレンズ群と、変倍の際に移動しない正の屈折力を備えた第3のレンズ群とから構成されるレンズシステムである。第1のレンズ群は、広角端から望遠端に変倍する際に絞りに向かって近づく。第2のレンズ群は、物体側から順に配置された正の屈折力の第1レンズと、接合レンズとから構成され、接合レンズは、物体側から順に配置された負の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3レンズおよび負の屈折力の第4レンズから構成され、さらに、広角端から望遠端に変倍する際に絞りに向かって近づく。
このレンズシステムにおいて、第2のレンズ群は、バリエータ(変倍群)および収差を補正する機能とを含む。第2のレンズ群は、バリエータとしての機能を主に受け持つ正の屈折力の第1レンズと、収差補正としての機能を主に受け持つ3枚貼合の接合レンズとで構成され、このような構成の第2のレンズ群を絞りに対して変倍の際に移動させることにより、様々な環境で、いっそう鮮明な画像を得ることが可能となる。
すなわち、変倍の際に絞りを移動させないタイプとすることにより、たとえば、ガルバノタイプと称されるような複数の絞り羽根を有し、絞り値を比較的大きく制御できる機構を備えた装置(アイリス装置)を採用しやすい。したがって、このレンズシステムは設置場所や昼夜による明るさの変化に対して絞り値の調整幅を広くでき、様々な環境で使用される撮像装置に適している。そのような撮像装置の1つの例は、高感度な監視カメラである。
一方、絞り値は手動で変えられても、自動で変えられてもよいが、絞りこまれると焦点深度が深くなるのでピント位置(焦点位置)を検出する(合わせる)ことが難しくなる。さらに、収差補正能力を高くするために多数枚のレンズを採用するシステムであるとピント位置のずれによる画像の品質への影響も大きくなる。このレンズシステムにおいては、第2のレンズ群に3枚貼合の接合レンズを採用することにより、多数枚のレンズを組み合わせることによる収差補正能力を得る。したがって、明るさなどが異なる様々な環境において、より鮮明な画像を得ることができる。
さらに、このレンズシステムにおいては、第3のレンズ群により諸収差の補正が可能なので、光量が不足しがちな望遠端およびその近傍において、第1のレンズ群と、第2のレンズ群とをともに絞りに近づけることができる。このため、広角端から望遠端にわたりF値の小さなレンズシステムを提供でき、超広角のレンズシステムであって、高解像度であり、さらに明るい像が得られるレンズシステムを提供できる。
このレンズシステムにおいて、第1のレンズ群と絞りとの空気間隔は、広角端から望遠端に変倍する際に単調に減少し、第2のレンズ群と絞りとの空気間隔は、広角端から望遠端に変倍する際に単調に減少することが望ましい。これにより、さらにF値が小さく、明るいレンズシステムが得られる。
このレンズシステムの典型的なものは超広角レンズシステムであり、典型的には、広角端における半画角が少なくとも70度の、魚眼または魚眼に近いレンズシステムである。
このレンズシステムにおいて、第3のレンズ群の合成焦点距離f3と、広角端における当該レンズシステムの合成焦点距離fwとが以下の条件(A)を満たすことが望ましい。
5<f3/fw<30・・・(A)
条件(A)を下回ると第3のレンズ群のパワーの割合が大きくなり過ぎて、光量の確保が難しくなる。一方、条件(A)を上回ると第3のレンズ群のパワーが不足して収差補正が難しくなる。
また、このレンズシステムにおいて、超広角にするとともに、超広角化による収差の発生を抑制するためには、第1のレンズ群は複数の負の屈折力のレンズを含むことが望ましい。さらに、最も光線を曲げる可能性の高い最も物体側の負の屈折力のレンズにおいては、収差の発生を抑制するために、その焦点距離f11と、広角端における当該レンズシステムの合成焦点距離fwとが以下の条件(B)を満たすことが望ましい。
|f11|/fw>3.50・・・(B)
また、このレンズシステムにおいて、第2のレンズ群の第1レンズの焦点距離f21と、接合レンズの合成焦点距離f2Bとが以下の条件を満たすことが望ましい。
0<f21/|f2B|<1.50・・・(1.0)
全体が正のパワーの第2のレンズ群において、正の第1レンズでパワーの大部分を受け持つことにより、第1のレンズ群で発生する像面湾曲を補正しやすい。(1.0)式の上限を超えると、正の第1レンズのパワーが不足し、像面湾曲の補正が不足しやすい。さらに、接合レンズのパワーを抑えることにより、第1のレンズ群で発生する像面湾曲以外の諸収差と、正の第1レンズが増大させる色収差などの諸収差とを良好に補正できる。したがって、超広角の変倍タイプであって、諸収差が良好に補正された明るいレンズシステムを提供できる。
このレンズシステムにおいては諸収差が良好に補正できるので、このレンズシステムをデイ&ナイトに対応させることが可能である。したがって、監視目的の撮像装置にも適用可能な魚眼ズームレンズシステムを提供できる。昼夜兼用(デイ&ナイト)のレンズシステムは、可視光波長域(400〜700nm)から近赤外光波長域(700〜1000nm)までの広範囲にわたって色収差が良好に補正されていることが望ましい。
このレンズシステムにおいては、さらに、第2のレンズ群の接合レンズの負の第2レンズのアッベ数ν22と、正の第3レンズのアッベ数ν23と、負の第4レンズのアッベ数ν24とが以下の条件を満たすことが望ましい。
30.0<ν23−ν22<76.1・・・(2.1.0)
30.0<ν23−ν24<76.1・・・(2.2.0)
ν23>70.0・・・(3.0)
接合レンズの中央に配置された低分散(高アッベ数)の正の第3レンズと、その物体側および像側に配置された高分散(低アッベ数)の負の第2レンズおよび負の第4レンズとを組み合わせることにより、第2のレンズ群における軸上/倍率色収差の補正能力を向上させることができる。条件(2.1.0)および(2.2.0)は、昼夜兼用のレンズシステムに適した条件であり、条件(1.0)と合わせて、第2のレンズ群において、接合レンズのパワー配分を若干大きくし、接合レンズの軸上/倍率色収差が良好に補正されやすいようにしている。それとともに、条件(3.0)は、接合レンズの中央に配置された正の第3レンズのアッベ数を確保することにより、第1のレンズ群と第2のレンズ群の正の第1レンズとが増大させる軸上色収差および倍率色収差の補正能力を向上させている。
このレンズシステムにおいては、さらに、第2のレンズ群の接合レンズの負の第2レンズの屈折率n22と、正の第3レンズの屈折率n23と、負の第4レンズの屈折率n24とが以下の条件を満たすことが望ましい。
n22−n23>0.13・・・(4.1.0)
n24−n23>0.13・・・(4.2.0)
接合レンズの中央に配置された正の第3レンズの屈折率を小さくするとともに、その物体側および像側に配置された負の第2レンズおよび負の第4レンズの屈折率を大きくすることにより、第2のレンズ群における諸収差の補正能力を向上できる。
このレンズシステムにおいては、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
0.15<f21/|f2B|<0.30
45.0<ν23−ν22<76.1
35.0<ν23−ν24<76.1
ν23>80.0
昼夜兼用のレンズシステムであって、経済的で十分な性能を備えたレンズシステムを提供できる。このレンズシステムは、明るく、収差補正能力が高いので、さらに、高解像度な画像を得る用途あるいは手動で変倍させる用途などにも適している。手動で変倍させる1つの用途は、バリフォーカルとも称されており、オートフォーカス機構や電動フォーカス機構を持たず、電動ズーム機構も持たないレンズシステムであって、典型的な用途の1つは、所定の場所に設置される監視用途である。特に、可視光波長域(400〜700nm)に限定することにより、像面湾曲をさらに良好に補正し、いっそう高解像度の画像が得られるレンズシステムを提供できる。このレンズシステムは、オートフォーカス機構および/または自動絞り機構を備えたシステムにも適用できる。
レンズシステムは、さらに、以下の条件を満たすことが望ましい。
0<f21/|f2B|<0.75・・・(1.1)
第2のレンズ群の第1レンズのパワー比率を大きくすることにより、像面湾曲の補正能力を高めることができ、明るく、さらに高解像度の画像が得られるレンズシステムを提供できる。
このレンズシステムにおいては、第2のレンズ群の接合レンズの負の第2レンズのアッベ数ν22と、正の第3レンズのアッベ数ν23と、負の第4レンズのアッベ数ν24とが以下の条件を満たすことが望ましい。
20.0<ν23−ν22<76.1・・・(2.1.1)
20.0<ν23−ν24<76.1・・・(2.2.1)
ν23>60.0・・・(3.1)
可視光を対象にすることにより、軸上色収差および倍率色収差の補正能力を昼夜兼用よりも若干低く設定することができ、低コストのレンズシステムを提供できる。
また、このレンズシステムにおいては、第2のレンズ群の接合レンズの負の第2レンズの屈折率n22と、正の第3レンズの屈折率n23と、負の第4レンズの屈折率n24とが以下の条件を満たすことが望ましい。
n22−n23>0.16・・・(4.1.1)
n24−n23>0.16・・・(4.2.1)
非点収差、コマ収差などの収差補正能力をより高めることができ、より高解像度の画像を得ることができる。
このレンズシステムにおいては、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
0<f21/|f2B|<0.15
45.0<ν23−ν22<76.1
30.0<ν23−ν24<76.1
ν23>80.0
可視光領域の高解像度タイプのレンズシステムであって、経済的で十分な性能を備えたレンズシステムを提供できる。
本発明の他の態様の1つは、上記のレンズシステムと、このレンズシステムにより結像された像(画像)を取得する撮像素子とを有する撮像装置である。このレンズシステムは、広画角でありながら、良好な結像性能を備えている。したがって、デイ&ナイトに対応した撮像装置、および可視光領域においてさらに高解像度な画像を取得できる撮像装置などを提供できる。
第1の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第1の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第1の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第1の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第1の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第2の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第2の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第2の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第2の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第2の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第3の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第3の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第3の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第3の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第3の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第4の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第4の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第4の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第4の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第4の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第5の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第5の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第5の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第5の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第5の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第6の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第6の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第6の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第6の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第6の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第7の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第7の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第7の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第7の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第7の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第8の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第8の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第8の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第8の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第8の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第9の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第9の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第9の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第9の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第9の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。 第10の実施形態に係るレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図であり、(a)は広角端の配置を示し、(b)は望遠端の配置を示す。 第10の実施形態に係るレンズシステムのレンズデータを示す図。 第10の実施形態に係るレンズシステムの諸数値を示す図であり、(a)は基本データ、(b)は非球面データ、(c)はズームデータ、(d)は各レンズの焦点距離を示す。 第10の実施形態に係るレンズシステムの広角端の縦収差を示す図。 第10の実施形態に係るレンズシステムの望遠端の縦収差を示す図。
図1に、本発明の実施形態に係る典型的なレンズシステムを用いた撮像装置の概略構成を示している。この撮像装置1は、レンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。撮像素子11の典型的なものはCCD、CMOSなどの半導体撮像素子である。レンズシステム10は、物体側10aから順に、負の屈折力を備えた第1のレンズ群G1と、絞り(開口絞り)Sと、正の屈折力を備えた第2のレンズ群G2と、正の屈折力を備えた第3のレンズ群G3とから構成されている。
図1(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図1(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。このレンズシステム10は、バリフォーカルレンズであり、第3のレンズ群G3および絞りSを固定し、第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2を光軸に沿って移動させることにより、広角端と望遠端との間で変倍できる。具体的には、広角端から望遠端に変倍する際に、第1のレンズ群G1を不動の絞りSに向かって近づけて空気間隔を短くする。また、広角端から望遠端に変倍する際に、第2のレンズ群G2を不動の絞りSに向かって近づけて空気間隔を短くする。
第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2の動きは典型的には単調な動きにすることが可能であるが、戻りを含む動きであってもよい。このレンズシステム10においては、焦点調整は、ズーミングの際に移動する第1のレンズ群G1および/または第2のレンズ群G2により行うことができる。特に、手動でズーミングを行うレンズシステム10においては、焦点調整を第1のレンズ群G1または第2のレンズ群G2により行うことが望ましい。第3のレンズ群G3を焦点調整の際も固定できる。第3のレンズ群G3を移動させることにより焦点調整を行ってもよい。第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2をモーターなどにより動かしてズーミングを行うシステムにおいては、第3のレンズ群G3によりフォーカシングすることが望ましい。
レンズシステム10は、3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。最も物体側10aの第1のレンズ群G1は、全体が負の屈折力を備えたレンズ群であり、物体側10aから順番に物体側10aに凸の負のメニスカスレンズL11と、物体側10aに凸の負のメニスカスレンズL12と、両凹の負レンズL13と、物体側10aに凸の正のメニスカスレンズL14とにより構成されている。
このレンズシステム10は、負−正−正の3群で、負のレンズ群が先行したレトロフォーカスタイプの超広画角のレンズシステムであり、広角端における半画角が70度以上(全画角140度以上)のレンズシステムである。第1のレンズ群G1は、物体側から急峻な入射角の光線を光軸と平行に変換して第2のレンズ群G2に導入する役割を含む。
第2のレンズ群G2は、全体が正の屈折力を備えたレンズ群であり、物体側10aから順番に両凸の正レンズ(正の第1レンズ)L21と、3枚貼合の接合レンズ(バルサムレンズ、3枚バルサム)L2Bとにより構成されている。接合レンズL2Bは、物体側10aに凸の負のメニスカスレンズ(負の第2レンズ)L22と、両凸の正レンズ(正の第3レンズ)L23と、像側10bに凸の負のメニスカスレンズ(負の第4レンズ)L24とを含む。
第2のレンズ群G2は、バリエータ(変倍群)と、第1のレンズ群G1が発生する広画角化に起因する収差の補正と、光軸上の収差の補正とを行う機能を含む。先行する第1レンズL21の一方の面または両方の面は非球面であり、第2のレンズ群G2の収束(正)のパワーの大部分を第1のレンズL21の正の非球面が担当する。接合レンズL2Bは、正の単レンズL23の両側を2枚の負レンズL22およびL24で挟んだタイプであり、収差補正能力は高いが合成焦点距離は長くなる。
第3のレンズ群G3は、全体が正の屈折力を備えたレンズ群であり、物体側10aから順番に両凹の負レンズL31と、両凸の正レンズL32とにより構成されている。また、第3のレンズ群G3の像側10bには、1枚のガラス製のカバーガラスCGを挟んで撮像素子11が配置されている。
第3のレンズ群G3は、第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2の補正不足の収差を補正する機能を含み、球面収差および軸上色収差を補正し、高F値化に寄与する。すなわち、このレンズシステム10においては、正レンズL21とトリプレットタイプの接合レンズL2Bとを備えた第2のレンズ群G2と、第2のレンズ群G2に入射する光線とを制限する絞りSとの組み合わせにより、第2のレンズ群G2の収差補正能力を向上でき、超広画角で収差が良好に補正された像が得られるようにしている。さらに、第3のレンズ群G3を配置して収差補正機能を分離する(負担させる)ことにより、絞りSを固定し(移動させず)、第2のレンズ群G2が移動しやすい構成としている。
このレンズシステム10は、絞り(ストップ、アイリス)Sとして、ガルバノタイプと称される複数(典型的には2枚)の絞り羽根を有し、絞り値を比較的大きく制御できる機構を備えた装置(アイリス装置)Sを採用している。レンズシステム10は、アイリス装置Sを移動させる機構が不要なので、アイリス装置Sのサイズが大きく、比較的重量が大きい場合であっても、レンズシステム10としてアッセンブルしやすい。したがって、このレンズシステム10を備えた撮像装置1は、設置場所や昼夜による明るさの変化に対して絞り値の調整幅を広くでき、監視目的などで採用される高感度な監視カメラ(撮像装置)を様々な環境で使用しやすい。
アイリス装置Sは、絞り値を手動で変えるものであっても自動で変えられるもの(オートアイリス)であってもよい。アイリス装置Sでは、光束が絞りこまれると焦点深度が深くなるのでピント位置(焦点位置)を合わせることが難しくなり、さらに、収差補正能力を高くするために多数枚のレンズを採用するシステムであるとピント位置のずれによる画像の品質への影響も大きくなる。このレンズシステム10においては、第2のレンズ群G2に3枚貼合の接合レンズL2Bを採用し、多数枚のレンズを組み合わせることによる収差補正能力を得るとともに焦点位置に対する効き量を緩和している。したがって、明るさなどが異なる様々な環境において、より鮮明な画像が得られるレンズシステム10および撮像装置1を提供できる。
明るいF値の効果が最大限に発揮されるのは、早朝・夕方等の薄暗い環境下においてである。設置時にはこれらの薄暗い環境で作業するとは考えにくく、ある程度明るい環境下で設置を行うため、ある程度絞り込んだ状態で取り付けることが見込まれる。
光学系には球面収差が存在するため、開放と小絞りでは焦点位置の移動が発生する。焦点移動があると、絞った状態でピントあわせした後開放するとピントがずれてしまう可能性がある。開放と小絞りの焦点位置移動は、特に以下で説明する光学系のような、広角端のF値が1.2と明るいレンズでは球面収差が増大しやすく、大きくなりがちである。絞込みによる焦点位置移動を小さくするには、球面収差、色の球面収差、軸上色収差を低減することが肝要である。
これら光軸上の収差は、以下で説明する光学系では主に下記の点で補正されている。
第2のレンズ群G2の3枚バルサムL2B・・球面収差、色の球面収差、軸上色収差
第3のレンズ群G3の負正の2枚構成 ・・軸上色収差
第3のレンズ群G3に付与された非球面 ・・球面収差を補正
また、第2のレンズ群G2に3枚貼合の接合レンズL2Bを採用することにより、レンズシステム10を組み立てる際の性能のばらつきを抑制できるというメリットもある。第2のレンズ群G2は、ズームレンズのバリエータとしての機能を備えており、一般的に公差感度が高くなる傾向にある。このレンズシステム10では、第2のレンズ群G2が、非球面を備えた正レンズL21と、3枚貼合の接合レンズ(バルサムレンズ)L2Bとによる簡易な構成であり、組み立て時の公差を抑制できる。
可視・高解像用途では主に倍率色収差を、デイ&ナイト用途では主に軸上色収差を強力に補正するためには、3枚貼合の接合レンズL2Bの正レンズL23として、異常分散を有する硝材を使用する必要がある。しかし一般的に、異常分散を有する硝材は屈折率の温度係数が負に大きく、温度変動に対してピント位置がずれるおそれがある。オートフォーカス機構を持たないカメラに本レンズが取り付けられた場合、ピント位置が温度により変動してしまうため高解像を損なうおそれがある。負正負タイプのバルサムレンズL2Bでは、負レンズL22および/またはL24に温度係数が正に大きい材料を用いることで、正レンズL23の屈折率の温度係数が負に大きいことによるピント変動を打ち消すことができるというメリットもある。
さらに、第1のレンズ群G1は、望遠端において絞りSから離れる傾向になり易いが、第3のレンズ群G3による収差補正機能を追加することにより、望遠端において第1のレンズ群G1を絞りSに近づけ第2のレンズ群G2に入射される光量が不足するのを抑制している。典型的には、第1のレンズ群G1は、広角端から望遠端に向かい、ほぼ単調に絞りSに近づけることができる。したがって、広角端から望遠端にわたりF値が小さく、さらに収差補正が良好な、超広角で変倍可能なレンズシステムを提供できる。
さらに、レンズシステム10においては、上述したように、第3のレンズ群G3を負−正のレンズL31およびL32の2枚で構成し、さらに、正レンズL32の両面S18およびS19の少なくとも一方を非球面にすることにより、第3のレンズ群G3における収差補正能力を高めている。第3のレンズ群G3は、2群のバリフォーカルの2群後部を独立させたものと捉えることも可能である。第3のレンズ群G3は、主に軸上の収差を補正しており、F値を低くするのに効果的である。すなわち、低F値化に起因する球面収差を、最終レンズL32の非球面により補正できる。また、低F値化に起因する球面収差を、第3のレンズ群G3の正負2枚のレンズの屈折率差により補正できる。さらに、可視から近赤外の領域で使用する場合は、軸上色収差を第3のレンズ群G3の正負2枚のレンズのアッベ数差により補正できる。
第2のレンズ群G2は、全体として、第1のレンズ群G1が発生する広角収差(像面湾曲、コマ収差、倍率色収差)を補正する。両凸の正レンズ(正の第1レンズ)L21は非球面を備えており、第1のレンズ群G1の発生した収差のうち、像面湾曲を補正できるが、コマ収差、球面収差および軸上色収差を増大させてしまう可能性がある。3枚貼合の接合レンズ(バルサムレンズ)L2Bは、第1のレンズ群G1の諸収差(コマ収差、非点収差、倍率色収差)および正レンズL21の非球面により発生する諸収差(コマ収差、非点収差、軸上色収差)を補正する。
このレンズシステム10は、第3のレンズ群G3の合成焦点距離f3と、広角端におけるレンズシステム10の合成焦点距離fwとは以下の条件(A)を満たすように設計されていることが望ましい。
5<f3/fw<30・・・(A)
条件(A)を下回ると第3のレンズ群G3のパワーの比率が大きくなりすぎて、光量の確保が難しなる。一方、条件(A)を上回ると第3のレンズ群G3のパワーが不足して収差補正が難しくなる。
このレンズシステム10において超広角化を実現するための負のパワーの第1のレンズ群G1においては、物体側10aから順番に3枚の負のパワーのレンズL11、L12およびL13を配置し、入射角の大きな光線(光束)を緩やかに屈折させながら光軸とほぼ平行に近い角度に変換している。このため、半画角が広角端で70度以上と非常に大きいが、広画角化による収差の発生が抑制されている。特に、最も物体側10aに配置された負のパワーのレンズを物体側10aに凸の負のメニスカスレンズL11とし、そのパワーを小さくすることにより、光軸に対する光線高が高く広角度で入射する光束であっても本レンズシステム10に取り込めるとともに、広画角化に伴い増大しやすい非点収差やコマ収差を抑制しながら、入射光束を光軸とほぼ平行に屈折させて取り込むことができる。
したがって、このレンズシステム10は、負のメニスカスレンズL11の焦点距離f11と、広角端におけるレンズシステムの合成焦点距離fwとが以下の条件(B)を満たすように設計されていることが望ましい。
|f11|/fw>3.50・・・(B)
さらに、第1のレンズ群G1は、最も像側10bに正のパワーのレンズL14を配置することにより、3枚の負のパワーのレンズL11〜L13により発生した諸収差のうち、特に、球面収差および軸上/倍率色収差を補正できるようにしている。最も物体側10aの第1のレンズ群G1の最も物体側の凸の負のメニスカスレンズL11は、物体側からの急峻な入射光線を無理なく曲げ、像側に導くためのものであり、負のメニスカスレンズの形態が適している。負のメニスカスレンズは、負の焦点距離が長くなる傾向にあり、広角レンズは焦点距離が短くなる傾向にある。このため、一般的なデジタルカメラとは異なり条件(B)の値は大きくなる。
正のパワーで変倍の機能を有する第2のレンズ群G2においては、正レンズL21の物体側10aの非球面S10は、正のパワーを持ち、第1のレンズ群G1で発生した像面湾曲を補正できるようにしている。しかしながら、非球面S10は、レンズL21に正のパワーを十分に持たせるために曲率半径を小さくしており、球面収差、コマ収差、非点収差および軸上色収差を増大させてしまう可能性がある。したがって、レンズL21の両面を非球面S10およびS11とすることにより、球面収差、コマ収差および非点収差の発生を抑制できるようにすることが好ましい。
さらに、レンズL21の像側10bの非球面S11と、接合レンズL2Bの物体側10aの面S12とは、正のパワーを持ち、入射光線に対して偏角が小さくなるように最適化された面にすることが望ましい。収差の増大を抑制しながら光束を収束できる。また、接合レンズL2Bの物体側の面S12は、曲率半径を大きくし、球面収差およびコマ収差が増大するのを抑制できるようにすることが望ましい。
接合レンズL2Bにおいて、レンズL22の像側10bの面およびレンズL23の物体側10aの面の接合(貼合)面S13と、レンズL23の像側10bの面およびレンズL24の物体側10aの面の接合面S14とは、強い負のパワーを持ち、第1のレンズ群G1およびレンズL21の非球面S10が発生させた諸収差(おもに、球面収差、非点収差、コマ収差および軸上色収差)を補正しやすい。さらに、接合レンズL2Bの像側10bの面S15には、強い正のパワーを持たせ、接合レンズL2Bの2つの接合面S13およびS14が発散させた光束を再度収束できるようにすることが望ましい。しかしながら、面S15は、強い正のパワーを持つため光束を収束させる際に、球面収差、コマ収差および軸上/倍率色収差を増大させてしまう可能性がある。第2のレンズ群G2で補正が不足した諸収差は、第3のレンズ群G3において補うことができる。
第2のレンズ群G2に含まれる接合レンズL2Bは、負正負の3枚のレンズからなり、最も物体側10aの面S12が物体側10aに凸で、最も像側10bの面S15が像側10bに凸の、両凸形状をなしている。バリエータである第2のレンズ群G2に含まれる接合レンズL2Bの最終面は、収差補正の観点からいえば物体側10aに凸形状の発散面とすることが望ましい。最も物体側10aの物体側10aに凸な面S12は、負レンズL22の屈折率が高いことから、強い屈折効果を持つ。さらに、最も像側10bの像側10bに凸な面S15は、負レンズL24の屈折率が高いことから、強い屈折効果を持つ。これらの効果により、第2のレンズ群G2のバリエータとして必要な屈折力を高められるので、簡易な構成でも高解像力が得られる。したがって、このレンズシステム10では、最終面S15の面形状をあえて像側10bに凸な面とすることで、最終面S15を屈折面として使用し、簡易な構成で、F値が1.2という低F値を達成することを実現している。
このレンズシステム10により、魚眼レンズまたはそれに近い超広角で、収差補正が良好であり、さらに明るいレンズシステムを提供できる。このレンズシステム10が適用できる用途は種々であるが、典型的なものは昼夜兼用(デイ&ナイト)の監視目的と、高解像度の可視光領域の画像を取得する目的とである。
昼夜兼用(デイ&ナイト)の用途では、可視光波長域(400〜700nm)から近赤外光波長域(700〜1000nm)までの広範囲にわたって色収差が良好に補正されていることが求められる。監視目的としては、オートフォーカス機構や電動フォーカス機構を持たず、電動ズーム機構も持たないレンズシステムが要望されることがあり、そのようなレンズシステムでは、明るく、さらに、軸上色収差が小さいことが求められる。
昼夜兼用の用途では、色収差の補正能力が特に求められるので、第2のレンズ群の第1レンズの焦点距離f21と、接合レンズの合成焦点距離f2Bとが以下の条件を満たすことが望ましい。
0<f21/|f2B|<1.50・・・(1.0)
条件(1.0)の上限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
f21/|f2B|<0.90・・・(1.01)
また、条件(1.0)の上限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
f21/|f2B|<0.30・・・(1.02)
また、条件(1.0)の下限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
0.15<f21/|f2B|・・・(1.03)
さらに、第2のレンズ群G2の接合レンズL2Bの負の第2レンズL22のアッベ数ν22と、正の第3レンズL23のアッベ数ν23と、負の第4レンズL24のアッベ数ν24とが以下の条件を満たすことが望ましい。
30.0<ν23−ν22<76.1・・・(2.1.0)
30.0<ν23−ν24<76.1・・・(2.2.0)
ν23>70.0・・・(3.0)
条件(2.1.0)の下限は、昼夜兼用タイプにおいて軸上色収差および倍率色収差の補正能力を確保するための要求であり、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
35.0<ν23−ν22・・・(2.1.01)
条件(2.1.0)の下限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
45.0<ν23−ν22・・・(2.1.02)
条件(2.1.0)の下限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
50.0<ν23−ν22・・・(2.1.03)
条件(2.1.0)の下限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
60.0<ν23−ν22・・・(2.1.04)
条件(2.2.0)の下限も昼夜兼用タイプにおいて軸上色収差および倍率色収差の補正能力を確保するための要求であり、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
35.0<ν23−ν24・・・(2.2.01)
条件(2.2.0)の下限はさらに以下の条件を満たすことが望ましい。
40.0<ν23−ν24・・・(2.2.02)
条件(3.0)も、昼夜兼用タイプにおいて軸上色収差および倍率色収差の補正能力を確保するための要求であり、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
ν23>80.0・・・(3.01)
条件(3.0)はさらに以下の条件を満たすことが望ましい。
ν23>90.0・・・(3.02)
さらに、昼夜兼用タイプにおいて、接合レンズL2Bの負レンズL22の屈折率n22と、正レンズL23の屈折率n23と、負レンズL24の屈折率n24とが以下の条件を満たすことが望ましい。
n22−n23>0.13・・・(4.1.0)
n24−n23>0.13・・・(4.2.0)
可視光領域の高解像度タイプのレンズシステム10においては、歪曲収差の補正能力が特に求められるので、第2のレンズ群の第1レンズL21の焦点距離f21と、接合レンズL2Bの合成焦点距離f2Bとが以下の条件を満たし、昼夜兼用タイプに対して第1レンズL21のパワーが大きいことが望ましい。
0<f21/|f2B|<0.75・・・(1.1)
条件(1.1)の上限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
f21/|f2B|<0.65・・・(1.11)
条件(1.1)の上限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
f21/|f2B|<0.40・・・(1.12)
条件(1.1)の上限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
f21/|f2B|<0.15・・・(1.13)
条件(1.1)の上限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
f21/|f2B|<0.05・・・(1.14)
可視光領域の高解像度タイプにおいても、軸上色収差および倍率色収差の補正能力が求められており、第2のレンズ群G2の接合レンズL2Bの負の第2レンズL22のアッベ数ν22と、正の第3レンズL23のアッベ数ν23と、負の第4レンズL24のアッベ数ν24とが以下の条件を満たすことが望ましい。
20.0<ν23−ν22<76.1・・・(2.1.1)
20.0<ν23−ν24<76.1・・・(2.2.1)
ν23>60.0・・・(3.1)
条件(2.1.1)の下限は、高解像度タイプにおいて軸上色収差および倍率色収差の補正能力を確保するための要求であり、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
35.0<ν23−ν22・・・(2.1.11)
条件(2.1.1)の下限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
45.0<ν23−ν22・・・(2.1.12)
条件(2.1.1)の下限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
50.0<ν23−ν22・・・(2.1.13)
条件(2.1.1)の下限は以下の条件を満たすことがさらに望ましい。
60.0<ν23−ν22・・・(2.1.14)
条件(2.2.1)の下限も高解像度タイプにおいて軸上色収差および倍率色収差の補正能力を確保するための要求であり、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
30.0<ν23−ν24・・・(2.2.11)
条件(2.2.1)の下限はさらに以下の条件を満たすことが望ましい。
34.0<ν23−ν24・・・(2.2.12)
条件(2.2.1)の下限はさらに以下の条件を満たすことが望ましい。
60.0<ν23−ν24・・・(2.2.13)
条件(3.1)は高解像度タイプにおいて軸上色収差および倍率色収差の補正能力を確保するための要求であり、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
ν23>80.0・・・(3.11)
条件(3.1)はさらに以下の条件を満たすことが望ましい。
ν23>90.0・・・(3.12)
さらに、高解像度タイプにおいて非点収差およびコマ収差の補正能力を得るために、接合レンズL2Bの第2レンズL22の屈折率n22と、正の第3レンズL23の屈折率n23と、負の第4レンズL24の屈折率n24とが以下の条件を満たすことが望ましい。
n22−n23>0.16・・・(4.1.1)
n24−n23>0.16・・・(4.2.1)
以降においては、昼夜兼用タイプおよび高解像度タイプの幾つかの実施例を説明する。
(第1の実施例)
図1に、昼夜兼用タイプのレンズシステムを用いた撮像装置の一例の概略構成を示している。図1(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図1(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。このレンズシステム10は、手動で変倍するバリフォーカルレンズであり、変倍の際、第1のレンズ群G1または第2のレンズ群G2を移動させることにより焦点調整を行う。
この撮像装置1の用途の1つは、防犯目的の撮像装置であり、設置場所に固定した後、第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2を動かして、設置場所および監視対象に適した倍率と焦点調整を、たとえば、マニュアルで行う。このレンズシステム10は、可視光および近赤外光の波長域(たとえば、波長400nm〜1000nm)の画像を結像できる能力を備えており、昼夜を通じて監視対象の画像を取得することができる。したがって、このレンズシステム10を備えた装置1においては、いったん倍率調整および焦点調整を行えば、昼夜(デイ&ナイト)を通じて監視対象の画像を取得できる。この撮像装置1は、簡易な構成で、遅延なく解像度の高い画像を取得できるので、防犯目的以外にも、ダム、河川、道路、火山の監視などの防災目的に利用でき、さらに、固定された監視ポイントの画像取得に限らず、車載センサーなどの多種多様な監視目的にも利用できる。
図2に、各レンズのデータを示している。図3に、レンズシステムの諸数値を示している。レンズデータにおいて、Riは物体側10aから順番に並んだ各レンズ(各レンズ面)の曲率半径(mm)、diは物体側10aから順番に並んだ各レンズ面の間の距離(mm)、Diは物体側10aから順番に並んだ各レンズ面の有効径(mm)、ndは物体側10aから順番に並んだ各レンズの屈折率(d線)、νdは物体側10aから順番に並んだ各レンズのアッベ数(d線)を示す。図3(b)において、「En」は、「10のn乗」を意味する。たとえば、「E−02」は、「10の−2乗」を意味し、「E+01」は、「10の+1乗」を意味する。以降の実施例においても同様である。
レンズシステム10は、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。これらのレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32の個々の構成は上述した通りである。
このレンズシステム10は、第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2が移動することにより変倍し、距離d8、d9およびd15が変化する。また、第2のレンズ群G2の最も物体側10aの正レンズL21の両面S10およびS11と、第3のレンズ群G3の最も像側10bの正レンズL32の両面S18およびS19とが非球面である。非球面は、Xを光軸方向の座標、Yを光軸と垂直方向の座標、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径とし、図3(b)の係数K、A、B、CおよびDを用いて次式で表される。以下の実施例においても同様である。
X=(1/R)Y/[1+{1−(1+K)(1/R)1/2
+AY+BY+CY+DY10
レンズシステム10の上述した条件(A)および(B)、さらに昼夜兼用の条件(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=16.74
条件(B) |f11|/fw=10.69
条件(1.0) f21/|f2B|=0.28
条件(2.1.0) ν23−ν22=50.23
条件(2.2.0) ν23−ν24=38.83
条件(3.0) ν23=81.54
条件(4.1.0) n22−n23=0.41
条件(4.2.0) n24−n23=0.34
図4および図5に、広角端および望遠端における縦収差図をそれぞれ示す。可視光波長域だけではなく近赤外光波長域においても諸収差が良好に補正されており、広角端および望遠端において、可視光および近赤外光の鮮明な画像を得ることができる。なお、球面収差および倍率色収差は、近赤外光である波長850nm(短破線)と、可視光である波長650nm(長破線)、波長550nm(実線)および波長450nm(一点鎖線)とを示している。また、非点収差においては、タンジェンシャル光線(T)およびサジタル光線(S)の収差をそれぞれ示している。以下の実施例においても同様である。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が1.9であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を満たす。さらに、条件(1.0)においては条件(1.02)および(1.03)、条件(2.1.0)においては条件(2.1.03)、条件(2.2.0)においては条件(2.2.01)、条件(3.0)においては条件(3.01)を満たしている。したがって、この実施例1のレンズシステムは、性能とコストのバランスが取れた昼夜兼用タイプのレンズシステムの一例である。
(第2の実施例)
図6に、昼夜兼用タイプの異なるレンズシステムを用いた撮像装置の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図6(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図6(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。また、図7に各レンズのデータを示し、図8にレンズシステムの諸数値を示している。
このレンズシステム10も、バリフォーカルレンズであり、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの形状は、第1のレンズ群G1のレンズL14が両凸の正レンズであり、第3のレンズ群G3のレンズL32が像側10bに凸の正のメニスカスレンズであることを除き、第1の実施例のレンズシステムと共通する。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに昼夜兼用の条件(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=22.34
条件(B) |f11|/fw=11.32
条件(1.0) f21/|f2B|=0.22
条件(2.1.0) ν23−ν22=66.67
条件(2.2.0) ν23−ν24=42.62
条件(3.0) ν23=94.94
条件(4.1.0) n22−n23=0.56
条件(4.2.0) n24−n23=0.32
図9および図10に、広角端および望遠端における縦収差図を示すように、可視光波長域だけではなく近赤外光波長域においても諸収差が良好に補正されており、広角端および望遠端において、可視光および近赤外光の鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズシステムである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.0であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を満たす。さらに、条件(1.0)においては条件(1.02)および(1.03)、条件(2.1.0)においては条件(2.1.04)、条件(2.2.0)においては条件(2.2.02)、条件(3.0)においては条件(3.02)を満たしている。したがって、この実施例2のレンズシステムは、昼夜兼用タイプとしての諸性能が非常に良いレンズシステムの一例である。
(第3の実施例)
図11に、昼夜兼用タイプの異なるレンズシステムを用いた撮像装置の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図11(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図11(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。また、図12に、各レンズのデータを示し、図13に、レンズシステムの諸数値を示している。
このレンズシステム10も、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの形状は、第1のレンズ群G1のレンズL13が像側10bに凸の負のメニスカスレンズであり、レンズL14が像側10bに凸の正のメニスカスレンズであり、第3のレンズ群G3のレンズL32が物体側10aに凸の正のメニスカスレンズであることを除き、第1の実施例のレンズシステムと共通である。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに昼夜兼用の条件(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=10.76
条件(B) |f11|/fw=11.20
条件(1.0) f21/|f2B|:0.85
条件(2.1.0) ν23−ν22=76.05
条件(2.2.0) ν23−ν24=55.36
条件(3.0) ν23=94.94
条件(4.1.0) n22−n23=0.48
条件(4.2.0) n24−n23=0.37
図14および図15に、広角端および望遠端における縦収差図を示すように、可視光波長域だけではなく近赤外光波長域においても諸収差が良好に補正されており、広角端および望遠端において、可視光および近赤外光の鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズシステムである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.0であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を満たす。さらに、条件(1.0)においては条件(1.01)および(1.03)、条件(2.1.0)においては条件(2.1.04)、条件(2.2.0)においては条件(2.2.02)、条件(3.0)においては条件(3.02)を満たしている。したがって、この実施例3のレンズシステムは、接合レンズL2Bのパワーが比較的大きく、昼夜兼用タイプとして特に色収差の補正性能の良いレンズシステムの一例である。
(第4の実施例)
図16に、昼夜兼用タイプの異なるレンズシステムを用いた撮像装置の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図16(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図16(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。このレンズシステム10も、バリフォーカルレンズであり、第3のレンズ群G3および絞りSを固定し、第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2を光軸に沿って移動させることにより、広角端と望遠端との間で変倍できる。また、広角端から望遠端に向かって変倍する際に、第1のレンズ群G1は、点線mで示すように、いったん像側10bに向かって移動し中間領域(MIDDLE)を経てから、再度物体側10aの望遠端に向かって移動する。
図17に、各レンズのデータを示している。図18に、レンズシステムの諸数値を示している。このレンズシステム10も、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの形状は、第1の実施例のレンズシステムと共通である。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに昼夜兼用の条件(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=11.55
条件(B) |f11|/fw=11.97
条件(1.0) f21/|f2B|=0.38
条件(2.1.0) ν23−ν22=31.95
条件(2.2.0) ν23−ν24=31.95
条件(3.0) ν23=81.54
条件(4.1.0) n22−n23=0.28
条件(4.2.0) n24−n23=0.28
図19および図20に、広角端および望遠端における縦収差図を示すように、可視光波長域だけではなく近赤外光波長域においても諸収差が良好に補正されており、広角端および望遠端において、可視光および近赤外光の鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズシステムである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.6であり、望遠端のF値が若干大きいが、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を満たす。さらに、条件(1.0)においては条件(1.01)および(1.03)、条件(3.0)においては条件(3.01)を満たしている。したがって、この実施例4のレンズシステムは、昼夜兼用タイプとしては接合レンズL2Bによる色収差性能よりも像面湾曲などの収差補正を優先したレンズシステムの一例である。
(第5の実施例)
図21に、昼夜兼用タイプのさらに異なるレンズシステムを用いた撮像装置の一例の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図21(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図21(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。
図22に、各レンズのデータを示している。図23に、レンズシステムの諸数値を示している。このレンズシステム10も、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの形状は、第1のレンズ群G1のレンズL14が両凸の正レンズであり、第3のレンズ群G3のレンズL31が像側10bに凸の負のメニスカスレンズであり、レンズL32が像側10bに凸の正のメニスカスレンズであることを除き、第1の実施例のレンズシステムと共通である。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに昼夜兼用の条件(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=18.05
条件(B) |f11|/fw=10.11
条件(1.0) f21/|f2B|:0.17
条件(2.1.0) ν23−ν22=38.92
条件(2.2.0) ν23−ν24=46.46
条件(3.0) ν23=70.24
条件(4.1.0) n22−n23=0.42
条件(4.2.0) n24−n23=0.36
図24および図25に、広角端および望遠端における縦収差図を示すように、可視光波長域だけではなく近赤外光波長域においても諸収差が良好に補正されており、広角端および望遠端において、可視光および近赤外光の鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズシステムである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.1であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.0)、(2.1.0)、(2.2.0)、(3.0)、(4.1.0)および(4.2.0)を満たす。さらに、条件(1.0)においては条件(1.02)および(1.03)、条件(2.1.0)においては条件(2.1.01)、条件(2.2.0)においては条件(2.2.02)を満たしている。したがって、この実施例5のレンズシステムは、昼夜兼用タイプとして、接合レンズL2Bのパワーが比較的小さく、像面湾曲が改善されたレンズシステムの一例である。
(第6の実施例)
図26に、可視光域を高解像度化したタイプのレンズシステムを用いた撮像装置の一例の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図26(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図26(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。
図27に、各レンズのデータを示している。図28に、レンズシステムの諸数値を示している。このレンズシステム10も、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの基本的な形状は、第1の実施例のレンズシステムと共通である。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに高解像度タイプの条件(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=18.45
条件(B) |f11|/fw=10.72
条件(1.1) f21/|f2B|=0.09
条件(2.1.1) ν23−ν22=50.23
条件(2.2.1) ν23−ν24=34.92
条件(3.1) ν23=81.54
条件(4.1.1) n22−n23=0.41
条件(4.1.2) n24−n23=0.32
図29および図30に、広角端および望遠端における縦収差図を示す。なお、球面収差および倍率色収差においては、可視光である波長650nm(長破線)、波長550nm(実線)および波長450nm(一点鎖線)を示している。以下においても同様である。この実施例においては、球面収差および非点収差がさらに良好に補正されており、広角端および望遠端において鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.2であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.1,2)を満たす。さらに、条件(1.1)においては条件(1.13)、条件(2.1.1)においては条件(2.1.13)、条件(2.2.1)においては条件(2.2.12)、条件(3.1)においては条件(3.11)を満たしている。したがって、この実施例6のレンズシステムは、第2のレンズ群G2の第1レンズL21のパワーが比較的大きく、高解像度タイプの超広角バリフォーカルレンズとして性能とコストのバランスが取れたレンズシステムの一例である。
(第7の実施例)
図31に、高解像度タイプの異なるレンズシステムを用いた撮像装置の一例の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図31(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図31(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。
図32に、各レンズのデータを示している。図33に、レンズシステムの諸数値を示している。このレンズシステム10も、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの形状は、第1のレンズ群G1のレンズL14が両凸の正レンズであり、第3のレンズ群G3のレンズL31が像側10bに凸の負のメニスカスレンズであることを除き、第6の実施例のレンズシステムと共通である。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに高解像度タイプの条件(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=18.90
条件(B) |f11|/fw=11.48
条件(1.1) f21/|f2B|=0.02
条件(2.1.1) ν23−ν22=66.67
条件(2.2.1) ν23−ν24=62.68
条件(3.1) ν23=94.94
条件(4.1.1) n22−n23=0.56
条件(4.2.1) n24−n23=0.41
図34および図35に、広角端および望遠端における縦収差図を示すように、球面収差および非点収差が特に良好に補正されており、広角端および望遠端において鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.2であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を満たす。さらに、条件(1.1)においては条件(1.14)、条件(2.1.1)においては条件(2.1.14)、条件(2.2.1)においては条件(2.2.13)、条件(3.1)においては条件(3.12)を満たしている。したがって、この実施例7のレンズシステムは、第2のレンズ群G2の第1レンズL21のパワーが大きく、さらに、接合レンズL2Bの色収差の補正に関する能力も大きく、高解像度タイプの超広角バリフォーカルレンズとして収差補正能力が非常に良いレンズシステムの一例である。
(第8の実施例)
図36に、高解像度タイプのさらに異なるレンズシステムを用いた撮像装置の一例の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図36(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図36(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。
図37に、各レンズのデータを示している。図38に、レンズシステムの諸数値を示している。このレンズシステム10も、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの形状は、第3のレンズ群G3のレンズL31が像側10bに凸の負のメニスカスレンズであることを除き、第6の実施例のレンズシステムと共通である。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに高解像度タイプの条件(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=22.78
条件(B) |f11|/fw=9.62
条件(1.0) f21/|f2B|=0.61
条件(2.1.0) ν23−ν22=50.23
条件(2.2.0) ν23−ν24=31.95
条件(3.0) ν23=81.54
条件(4.1.1) n22−n23=0.41
条件(4.2.1) n24−n23=0.28
図39および図40に、広角端および望遠端における縦収差図を示すように、広角端および望遠端において鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.1であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を満たす。さらに、条件(1.1)においては条件(1.11)、条件(2.1.1)においては条件(2.1.13)、条件(3.1)においては条件(3.11)を満たしている。したがって、この実施例8のレンズシステムは、第2のレンズ群G2の第1レンズL21のパワーに対して、高解像度タイプとしては接合レンズL2Bのパワーが大きく、色収差の補正を優先したレンズシステムの一例である。
(第9の実施例)
図41に、高解像度タイプのさらに異なるレンズシステムを用いた撮像装置の一例の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図41(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図41(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。
図42に、各レンズのデータを示している。図43に、レンズシステムの諸数値を示している。このレンズシステム10も、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの形状は、第6の実施例のレンズシステムと共通である。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに高解像度タイプの条件(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=27.18
条件(B) |f11|/fw=10.70
条件(1.1) f21/|f2B|=0.30
条件(2.1.1) ν23−ν22=20.64
条件(2.2.1) ν23−ν24=20.64
条件(3.1) ν23=70.24
条件(4.1.1) n22−n23=0.29
条件(4.2.1) n24−n23=0.29
図44および図45に、広角端および望遠端における縦収差図を示すように、広角端および望遠端において鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.0であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を満たす。さらに、条件(1.1)においては、条件(1.12)を満たしている。したがって、この実施例9のレンズシステムは、コスト優先の高解像度タイプの超広角バリフォーカルレンズの一例であり、低コストで提供できる。
(第10の実施例)
図46に、高解像度タイプのさらに異なるレンズシステムを用いた撮像装置の一例の概略構成を示している。この撮像装置1も、負正正の3群構成のレンズシステム10と、レンズシステム10により結像された画像をデジタルデータに変換する撮像素子11とを含む。図46(a)はレンズシステム10の広角端(WIDE)における配置を示し、図46(b)はレンズシステム10の望遠端(TELE)における配置を示している。
図47に、各レンズのデータを示している。図48に、レンズシステムの諸数値を示している。このレンズシステム10も、物体側10aから像側10bの撮像素子11に向かって3つのレンズ群G1、G2およびG3にグループ化された10枚のレンズL11〜L14、L21〜L24およびL31〜L32により構成されている。各レンズの形状は、第6の実施例のレンズシステムと共通である。したがって、詳しい説明は省略する。
このレンズシステム10においては、上述した条件(A)および(B)、さらに高解像度タイプの条件(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を示す式の値は以下のようになる。
条件(A) |f3|/fw=21.34
条件(B) |f11|/fw=12.81
条件(1.1) f21/|f2B|=0.14
条件(2.1.1) ν23−ν22=40.36
条件(2.2.1) ν23−ν24=31.87
条件(3.1) ν23=64.14
条件(4.1.1) n22−n23=0.33
条件(4.2.1) n24−n23=0.33
図49および図50に、広角端および望遠端における縦収差図を示すように、広角端および望遠端において鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、広角端における全画角が160度(半画角が80度)、望遠端における全画角59度(半画角が29.5度)の超広角レンズであり、焦点距離が2.2〜6.0mmの間で変動可能な倍率2.7倍のバリフォーカルレンズである。さらに、広角端におけるF値が1.2、望遠端におけるF値が2.1であり、広角端から望遠端にわたり明るく鮮明な画像を得ることができる。
このレンズシステム10は、条件(A)、(B)、(1.1)、(2.1.1)、(2.2.1)、(3.1)、(4.1.1)および(4.2.1)を満たす。さらに、条件(1.1)においては条件(1.13)、条件(2.1.1)においては条件(2.1.11)、条件(2.2.1)のおいては条件(2.2.11)を満たしている。したがって、この実施例10のレンズシステムは、第2のレンズ群G2の第1レンズL21のパワーが比較的大きく、低コストで像面湾曲などが良好に修正された高解像度タイプの超広角バリフォーカルレンズの一例である。
なお、本発明は、これらの実施例に限定されず、特許請求の範囲に規定されたものである。また、本発明のレンズシステム10には、バリフォーカルレンズだけでなく、オートフォーカス機構や電動フォーカス機構を備えたズームレンズシステムも含まれる。
1 撮像装置、 10 レンズシステム、 11 撮像素子

Claims (14)

  1. 物体側から順に、変倍の際に移動する負の屈折力を備えた第1のレンズ群と、変倍の際に移動しない絞りと、変倍の際に移動する正の屈折力を備えた第2のレンズ群と、変倍の際に移動しない正の屈折力を備えた第3のレンズ群とから構成されるレンズシステムであって、
    前記第1のレンズ群は、広角端から望遠端に変倍する際に前記絞りに向かって近づき、
    前記第2のレンズ群は、物体側から順に配置された正の屈折力の第1レンズと、接合レンズとから構成され、前記接合レンズは、物体側から順に配置された負の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3レンズおよび負の屈折力の第4レンズから構成され、広角端から望遠端に変倍する際に前記絞りに向かって近づくレンズシステム。
  2. 請求項1において、
    前記第1のレンズ群と前記絞りとの空気間隔は、広角端から望遠端に変倍する際に単調に減少し、前記第2のレンズ群と前記絞りとの空気間隔は、広角端から望遠端に変倍する際に単調に減少する、レンズシステム。
  3. 請求項1または2において、広角端における半画角が少なくとも70度である、レンズシステム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記第3のレンズ群の合成焦点距離f3と、広角端における当該レンズシステムの合成焦点距離fwとが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    5<f3/fw<30
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第1のレンズ群は複数の負の屈折力のレンズを含み、最も物体側の負の屈折力のレンズの焦点距離f11と、広角端における当該レンズシステムの合成焦点距離fwとが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    |f11|/fw>3.50
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記第2のレンズ群の前記第1レンズの焦点距離f21と、前記接合レンズの合成焦点距離f2Bとが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    0<f21/|f2B|<1.50
  7. 請求項6において、
    前記第2のレンズ群の前記接合レンズの負の第2レンズのアッベ数ν22と、正の第3レンズのアッベ数ν23と、負の第4レンズのアッベ数ν24とが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    30.0<ν23−ν22<76.1
    30.0<ν23−ν24<76.1
    ν23>70.0
  8. 請求項6または7において、
    前記第2のレンズ群の前記接合レンズの負の第2レンズの屈折率n22と、正の第3レンズの屈折率n23と、負の第4レンズの屈折率n24とが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    n22−n23>0.13
    n24−n23>0.13
  9. 請求項8において、
    前記焦点距離f21と、前記合成焦点距離f2Bと、前記アッベ数ν22と、前記アッベ数ν23と、前記アッベ数ν24とが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    0.15<f21/|f2B|<0.30
    35.0<ν23−ν22<76.1
    35.0<ν23−ν24<76.1
    ν23>80.0
  10. 請求項6において、
    さらに、以下の条件を満たす、レンズシステム。
    0<f21/|f2B|<0.75
  11. 請求項10において、
    前記第2のレンズ群の前記接合レンズの負の第2レンズのアッベ数ν22と、正の第3レンズのアッベ数ν23と、負の第4レンズのアッベ数ν24とが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    20.0<ν23−ν22<76.1
    20.0<ν23−ν24<76.1
    ν23>60.0
  12. 請求項10または11において、
    前記第2のレンズ群の前記接合レンズの負の第2レンズの屈折率n22と、正の第3レンズの屈折率n23と、負の第4レンズの屈折率n24とが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    n22−n23>0.16
    n24−n23>0.16
  13. 請求項12において、
    前記焦点距離f21と、前記合成焦点距離f2Bと、前記アッベ数ν22と、前記アッベ数ν23と、前記アッベ数ν24とが以下の条件を満たす、レンズシステム。
    0<f21/|f2B|<0.15
    34.0<ν23−ν22<76.1
    34.0<ν23−ν24<76.1
    ν23>80.0
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載のレンズシステムと、
    前記レンズシステムにより結像された像を取得する撮像素子とを有する、撮像装置。
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