JP2006137389A - 車両用手動運転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アクセル操作とブレーキ操作と変速操作とをセレクトレバーによって片手で操作ができるとともに、Pレンジなどへの所定の変速操作するときにブレーキが効くようにした操作性の良好な車両用手動運転装置を提供すること。
【解決手段】 車両用手動運転装置1は、前方向および後方向に移動させることによりブレーキ操作およびアクセル操作を行うセレクトレバー2と、このセレクトレバー2によっていずれかに選択される複数の選択レンジを有するシフトレンジとを備えている。シフトレンジのうちの少なくとも1つの選択レンジは、ブレーキ操作とアクセル操作との中立位置O上のニュートラルラインcよりブレーキ操作側に配置されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、足の不自由な人が自動車を運転する際に、手だけを使って変速操作、アクセル操作およびブレーキ操作をすることができる車両用手動運転装置に関する。
従来、足の不自由な人が手だけを使って自動車を運転する車両用手動運転装置は、市販のオートマチック車に後付けで装着するものしか存在していない(例えば、特許文献1参照)。
この車両用手動運転装置は、運転者が変速機用のセレクトレバー(シフトレバーともいう。以下、「操作レバー」という。)を持ち替えることなく、この操作レバーを利用してアクセル操作およびブレーキ操作をも操作できるようにしたものである。操作レバーの操作位置を示すエスカッション(インジケータ)には、操作レバーによってシフト操作を行うことができる第1開口部と、この第1開口部に連続し操作レバーによってアクセル操作およびブレーキ操作をすることができる第2開口部とが設けられている。
特開2003−165350号公報(段落0008〜0014、図2および図3)
しかしながら、特許文献1のような車両用手動運転装置では、自動変速機のポジションを変換するときに、操作レバーをエスカッションのシフト操作用の第1開口部側に位置に移動させ、ブレーキ操作またはアクセル操作するときに、操作レバーをブレーキおよびアクセル操作用の第2開口部に移動させなければならない。このため、車両用手動運転装置では、パーキングレンジ(以下、単に「Pレンジ」という)からドライブレンジ(以下、単に「Dレンジ」という)に変速操作したとき、Pレンジからリバースレンジ(以下、単に「Rレンジ」という)に変速操作したとき、DレンジからRレンジに変速操作したときなどには、ブレーキが効いていないため、クリープ現象によって車体が動く。そして、坂道において、操作レバーで自動変速機のポジションを変速操作するときには、ブレーキ操作することができないので、車体が坂道を下るように動く。
したがって、この車両用手動運転装置では、一方の手で操作レバーを持って自動変速機のポジションを変換するときに、他方の手をハンドルから離してパーキングブレーキを操作しなければならないときもあり、さらに、操作性を良好にすることが望まれていた。
また、特許文献1の車両用手動運転装置では、Dレンジ、NレンジおよびRレンジの各ポジションで操作レバーをアクセル、ブレーキ操作用の操作部材と係合させるため、中立点がその都度変化し、操作性が悪いという問題点がある。
本発明の課題は、アクセル操作とブレーキ操作と変速操作とを操作レバーによって片手で操作ができるとともに、Pレンジなどへの所定の変速操作をするときにブレーキが効くようにした操作性の良好な車両用手動運転装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用手動運転装置は、前方向および後方向に移動させることによりブレーキ操作およびアクセル操作を行う操作レバーと、前記操作レバーによっていずれかに選択される複数の選択レンジを有するシフトレンジと、を備えた車両用手動運転装置であって、前記シフトレンジのうちの少なくとも1つの選択レンジは、前記ブレーキ操作と前記アクセル操作との中立位置上のニュートラルラインよりブレーキ操作側に配置されていることを特徴とする。
ここで、選択レンジとは、運転者が操作レバーを操作することによって選択されるシフトレンジ(例えば、Dレンジ、Rレンジ、Nレンジなど)中のどれかである。
請求項1に記載の発明によれば、車両用手動運転装置は、中立位置からブレーキ操作およびアクセル操作を行う操作レバーによってシフトレンジが選択されることによって、アクセル操作とブレーキ操作と変速操作とを片手で行える。このため、ハンドル操作も行い易くなる。選択レンジのうちの少なくとも1つは、中立位置よりブレーキ操作側に配置されていることにより、操作レバーをそのレンジに操作したときに、常に、ブレーキが効いた状態にある。このため、変速機のポジションがその選択レンジにあるときには、自ずとブレーキが効いた状態になるので、クリープ現象で車両が移動することがなく、変速操作が行い易い。例えば、ブレーキ操作をしなければ選択することができないPレンジから他のレンジへ変速操作するときには、自ずとブレーキが効いた状態になるので、ブレーキ操作を別途行うことが不要となる。このため、変速操作は、片手で行うことが可能となることにより、他方の手でハンドルを操作することができるため、安全性が向上する。
請求項2に記載の車両用手動運転装置は、請求項1に記載の車両用手動運転装置であって、前記操作レバーを各シフトレンジに案内するシフトガイド路は、前記中立位置からブレーキ操作を行うためのブレーキストロークエリアおよびアクセル操作を行うためのアクセルストロークエリアを有する第1経路と、前記第1経路のブレーキストロークエリアに交差して設けられるとともに、一端にドライブレンジとリバースレンジとに切換えるD/R切換えポジションを配設した第2経路と、前記第2経路の他端から第1経路に対して平行に配置されるとともに、パーキングレンジを有する第3経路と、からなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、車両用手動運転装置は、ブレーキストロークエリアに交差させてD/R切換えポジションを設けることにより、ブレーキを効かせた状態で、DレンジとRレンジとに変速操作することができる。このため、自動変速機のシフトレンジをDレンジおよびRレンジに操作したときに、車両がクリープ現象で動くことがない。
また、自動変速機でクリープ現象がない装置の場合にあっては、DレンジとRレンジのときに、自動的にブレーキが効くため、坂道で車両が後退することがなく、運転が不慣れな者であっても坂道発進が行い易くなる。
請求項3に記載の車両用手動運転装置は、請求項2に記載の車両用手動運転装置であって、前記第1経路には、前記中立位置に交差して、ドライブレンジとニュートラルレンジとに切換えるD/N切換えポジションを有する第4経路を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、車両用手動運転装置は、D/N切換えポジションを有する第4経路を設けたことにより、操作レバーを中立位置から横方向に操作するだけでDレンジまたはNレンジに切換えることができるため、エンジンを駆動中に、中立位置からDレンジおよびNレンジへの切換えが容易になる。
本発明に係る車両用手動運転装置によれば、アクセル操作と、ブレーキ操作と変速操作とを操作レバーによって片手で操作ができるとともに、変速操作するときに自動的にブレーキが効き、変速操作が行い易い。また、ブレーキ操作をしなければ選択することができないPレンジから他のレンジへの変速操作も、自ずとブレーキが効いた状態になるので、ブレーキ操作を別途行うことが不要となることにより、片手で行うことができるため、安全性が向上する。
次に、図1〜図4を参照して、発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)を説明する。以下、本発明の実施形態の一例として、右ハンドル車に搭載された場合の車両用手動運転装置を説明する。
なお、本実施形態において、車両用手動運転装置は、取り付ける場所や方向によって向きが変化するため、その方向は任意であるが、説明の便宜上、「前」はブレーキ操作する方向側、「後」はアクセル操作する方向側、「右」はPレンジなどのポジションがある方向側、「左」はDレンジなどのポジションがある方向側とする。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置の設置状態を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置を示す概略側面図である。図3は、本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置を示す概略背面図である。図4は、本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置を示す一部断面を有する平面図である。
≪車両用手動運転装置≫
図2に示すように、車両用手動運転装置1は、足の不自由な人が自動車を運転する際に、自動変速機6のシフトレンジの切換え操作と、アクセル装置4のアクセル操作と、ブレーキ装置5のブレーキ操作を、1本の操作レバー2によって片手で容易に操作できるようにした装置である。この車両用手動運転装置1は、自動変速機6のシフトレンジを切換える操作レバー2と、この操作レバー2の移動方向をガイドして、所定の選択レンジに支持するシフトガイド路3aを有するエスカッション3とを備えている右ハンドルのオートマチック車に搭載される(図1参照)。
以下、右ハンドル用の車両用手動運転装置1について説明する。なお、左ハンドル車に搭載される車両用手動運転装置1は、これから説明する車両用手動運転装置1を左右反対にして使用すればよく、その説明は省略する。
≪操作レバー≫
操作レバー2は、例えば、コンソールボックス10内に装着されたATデバイス(図示せず)に揺動可能に自在継手2aによって支持されるとともに、後記するエスカッション3に穿設されたシフトガイド路3a内を移動可能に配置されている。その操作レバー2の上端部には、運転者が手で握るシフトノブ2cや押釦2dなどが設置されている。操作レバー2の前記エスカッション3が配置された箇所より下方には、自在継手2aと、この自在継手2aの下端側に設置されたブレーキ装置5用のワイヤ5aと、アクセル装置4用のワイヤ4aと、ポジションスイッチ8の可動接点8aと、DレンジとRレンジとの切換えを行うD/Rセレクトスイッチ9を切換え操作するための作動部2bとが設けられている。この操作レバー2は、後記するニュートラルラインcから前方向に操作することによりブレーキ操作が行われ、ニュートラルラインcから後方向に操作することにより、アクセル操作が行われる。
また、操作レバー2には、この操作レバー2の操作を規制する図示しないディテント機構や、操作レバー2を操作したときに節度感を付与するとともに、操作レバー2を各シフトレンジに支持ための節度機構が設置されている。
<押釦>
押釦2dは、ブレーキをかけた状態で、不意に操作レバー2がD/Rポジションに移動し、予期せぬ選択レンジに切換わることを防止して、安全性を向上させるための誤操作防止釦である。押釦2dは、この押釦2dが押圧操作されていないときには、押釦2dに連動する係合ピン(図示せず)が、図示しないディテントプレートに形成されたディテント溝に係合して、操作レバー2の操作が規制され、押釦2dが押圧操作されているときには、前記係合ピン(図示せず)が、ディテント溝から離間して、操作レバー2を各シフトレンジに操作できるようにする。
≪ポジジョンスイッチ≫
ポジションスイッチ8は、操作レバー2がPレンジおよびNレンジのときにONして、制御装置7に選択された選択レンジの信号を送る。
可動接点8aは、操作レバー2の右側側面に設置されて、操作レバー2がPレンジおよびNレンジにあったときにそれぞれ固定接点8b,8cに接触してONする。
固定接点8b,8cは、例えば、後記する第3経路IIIに沿って設置された接点基板に設置されて、操作レバー2とともに移動する可動接点8aが摺接してONし、シフトレンジがPレンジまたはNレンジに選択されたことを検出できるように構成されている。固定接点8b,8cは、制御装置7にそれぞれ電気的に接続されている。
≪アクセル装置≫
アクセル装置4は、例えば、エンジンの回転速度を上げるためのスロットルバルブなどからなり、このアクセル装置4には、操作レバー2の自在継手2aの上方に一端を接続したワイヤ4aの他端が接続されている。このスロットルバルブは、図示しないスロットル開度センサを介して制御装置7に電気的に接続されて、自動変速機6を制御できるように構成されている。
ワイヤ4aは、ニュートラルラインcより後方向(アクセル操作方向)に操作レバー2を回動操作するにしたがってエンジンの回転速度を上昇させ、ニュートラルラインcより前側に操作レバー2を操作したときにはエンジンの回転速度をアイドリング状態にさせる。
≪ブレーキ装置≫
ブレーキ装置5は、例えば、操作レバー2をブレーキ操作側に操作したときに、この操作レバー2の操作力を油圧に変換して制動させるブレーキマスタシリンダからなる。このブレーキ装置5には、操作レバー2の下端部に一端を接続したワイヤ5aの他端が接続されて、操作レバー2をブレーキ操作側に操作したときに、ブレーキ装置5が作動するように構成されている。
ワイヤ5aは、ニュートラルラインcより前方向(ブレーキ操作方向)に操作レバー2を操作するにしたがってブレーキが強く効き、ニュートラルラインcより後側に操作レバー2を操作したときにはブレーキ装置5が効かないようになっている。
≪D/Rセレクトスイッチ≫
図3に示すように、D/Rセレクトスイッチ9は、操作レバー2がD/R切換えポジションに操作されたときに、操作レバー2の左側側面に設置された作動部2bによって押圧操作されてONして、制御装置7に選択レンジの切換え信号を送る。
なお、D/Rセレクトスイッチ9は、特許請求の範囲に記載の「セレクトスイッチ」に相当する。
≪制御装置≫
制御装置7は、アクセル装置4、ポジションスイッチ8、D/Rセレクトスイッチ9などからの信号により自動変速機6や表示装置11をコントロールする装置である。
≪表示装置≫
表示装置11は、操作レバー2によって選択されたシフトレンジの選択レンジを作動表示するものであり、例えば、図示しないインストルメントパネルなどに設けられる。なお、表示装置11は、エスカッション3に設置してもよい。
≪エスカッション≫
図4に示すように、エスカッション3は、操作レバー2を挿通した開口状のシフトガイド路3aと、各レンジの位置を示す表示文字と、操作レバー2の操作方向を示す矢印などが設けられた化粧プレートである。このエスカッション3は、例えば、コンソールボックス10に設置されている。
なお、エスカッション3の近傍には、図示しない手動式パーキングブレーキまたは電動パーキングブレーキが設置されている。
≪シフトガイド路≫
シフトガイド路3aは、操作レバー2の移動方向を案内するための貫通孔からなるシフトパターンであり、前後方向に向けて形成された第1経路Iと、左右方向に向けて形成された第2経路IIと、この第2経路IIの右側端部から第1経路Iに沿って平行に配置された第3経路IIIとから構成されている。
なお、第2経路IIと第3経路IIIとの間には、操作レバー2が移動するシフトガイド路3aの幅を部分的に狭くしてなる凸部状のクリックロック3bが形成されている。
<第1経路>
第1経路Iは、アクセル操作とブレーキ操作を行うために設けられた操作レバー2のガイド溝であり、前後方向に向けて直線状に形成されている。この第1経路Iは、アクセルおよびブレーキがOFF状態の中立位置Oと、中立位置Oを中心として後側に設けられてアクセル操作を行うためのアクセルストロークエリアIaと、ニュートラルラインcを中心として前側に設けられてブレーキ操作を行うためのブレーキストロークエリアIbとを有する。
<ニュートラルライン>
ニュートラルラインcは、図4に示す中立位置Oから左右方向に伸びる一直線の仮想線であり、アクセル装置4およびブレーキ装置5が効いていない位置状態の位置を示す線である。
<アクセルストロークエリア、アクセルフルストロークライン>
アクセルストロークエリアIaは、中立位置Oから後方向にアクセルフルストロークラインaまで伸びる操作レバー2の経路である。操作レバー2は、アクセルストロークエリアIa上を中立位置Oからアクセルフルストロークラインa側に操作するにしたがってスロットルバルブを大きく開口させてエンジンの回転速度を上昇させるようになっている。
アクセルフルストロークラインaは、操作レバー2でアクセル操作できる上限位置である。
<ブレーキストロークエリア、ブレーキフルストロークライン>
ブレーキストロークエリアIbは、中立位置Oから前方向にブレーキフルストロークラインbまで伸びる操作レバー2の経路である。ブレーキ装置5は、操作レバー2を、ニュートラルラインcから前側に操作するにしたがってブレーキが強く効くように構成されている。
ブレーキフルストロークラインbは、操作レバー2でブレーキ操作できる上限位置である。
<第2経路>
第2経路IIは、第1経路IのブレーキストロークエリアIbに直交(交差)し、左右方向に一直線に設けられた操作レバー2のガイド溝であり、左端にDレンジとRレンジとに切換えるD/R切換えポジションが配設され、右端にNレンジが配設されている。
<ブレーキロックライン>
ブレーキロックラインdは、操作レバー2がこのブレーキロックラインd上にあるときに、常にブレーキが効いている状態の箇所であり、ブレーキストロークエリアIbに直交(交差)して配置されている。なお、このブレーキロックラインdは、第2経路II上にある。
<第3経路>
第3経路IIIは、第1経路Iの右端のNレンジから後方側に、第1経路Iに対して平行に配置されたガイド溝であり、ニュートラルラインc上に設置されたPレンジと、前記Nレンジとを有する。
≪シフトレンジ≫
シフトレンジは、第1経路Iに配置された中立位置Oと、第2経路IIの左端に配置されたD/R切換えポジション(DレンジおよびRレンジ)と、第2経路IIの右端と第3経路IIIの前端とが交差する箇所に配置されたNレンジと、第3経路IIIに配置されたPレンジとからなる。
<中立位置>
中立位置Oは、第1経路I上のアクセルストロークエリアIaとブレーキストロークエリアIbとの中間に配置され、かつ、第1経路Iとニュートラルラインcとが交差する箇所に配置される。操作レバー2が中立位置Oにあるときには、アクセル装置4およびブレーキ装置5が効いていない状態にある(図2参照)。ちなみに、操作レバー2が中立位置Oより後側のアクセルストロークエリアIa上(アクセル操作側)にあるときにアクセル装置4が作動する。操作レバー2が中立位置Oおよびニュートラルラインc上より前側のブレーキストロークエリアIb上、第2経路(ブレーキロックラインd)II上、および第3経路III上のブレーキ操作側にあるときにブレーキ装置5が効いた状態になる。
なお、第1経路Iにある操作レバー2は、運転者がこの操作レバー2から手を離したときに、節度機構(図示せず)により、中立位置Oに自動復帰するように構成されている。
<D/R切換えポジション>
D/R切換えポジションは、操作レバー2を第1経路I上から第2経路IIの左端部に操作する毎に、操作レバー2の作動部2bがD/Rセレクトスイッチ9を押圧して、DレンジとRレンジを順次切換えるポジションである。D/R切換えポジションの左側には、前記D/Rセレクトスイッチ9と、D/R切換えポジションに操作された操作レバー2を中立位置Oに自動復帰させるための復帰ばねSP1とが設置されている。D/R切換えポジションは、ブレーキロックラインd上のブレーキ操作側に配置されているため、運転者が操作レバー2を操作してDレンジ、または、Rレンジに操作するときに、常に、ブレーキが効いた状態にある。
<Nレンジ>
Nレンジは、第2経路IIの右端と、第3経路IIIとが交差する箇所に配置されている。このNレンジと後記するPレンジとの間のシフトガイド路3aには、クリックロック3bが設置されている。Nレンジは、ブレーキロックラインd上のブレーキ操作側に配置されているため、操作レバー2がこの位置にあるとき、常に、ブレーキが効いた状態にある。なお、このNレンジおよび後記するPレンジでは、イグニッションスイッチを操作してエンジンを始動することが可能である。
<Pレンジ>
Pレンジは、自動変速機6のパーキングギヤが(図示せず)がパーキングロック用の固定歯車(図示せず)に噛合して、自動車を駐車するときに操作レバー2を位置させておくポジションである。このPレンジは、図4に示す第3経路IIIのニュートラルラインc上から操作レバー2がクリックロック3bに当接する間の範囲に設置されている。なお、このPレンジでは、操作レバー2がニュートラルラインc上にあるときには、ブレーキが効いていない状態にあり、操作レバー2がニュートラルラインcよりクリックロック3b側にあるときには、操作レバー2がブレーキ操作側に操作されるため、ニュートラルラインcから離れるにしたがって、ブレーキが強く効いた状態になる。また、PレンジおよびNレンジでは、エンジンを始動させて、エンジンをアイドリング状態に維持することができる。
≪作用≫
次に、図4を主に図2および図3を参照しながら、車両用手動運転装置1の作用を説明する。
例えば、自動車を駐車させるときには、操作レバー2を図4に示すようにPレンジにする。そうすると、自動変速機6のパーキングギヤ(図示せず)がパーキングロック用の固定歯車(図示せず)に噛合する。
エンジン(図示せず)を始動させるときには、図4に示す操作レバー2をPレンジまたはNレンジにして、イグニッションスイッチをONさせることにより、スタータモータ(図示せず)が回動してエンジンを始動させることができる。
なお、操作レバー2をPレンジよりブレーキ操作側にあるNレンジまで移動させたときには、ブレーキが効いた状態になる。
エンジンが始動すると、このPレンジおよびNレンジでは、エンジンがアイドリング状態となる。また、このPレンジおよびNレンジから操作レバー2を、中立位置O、またはブレーキストロークエリアIb上に操作してもアイドリング状態が維持される。なお、操作レバー2を中立位置OおよびPレンジに操作した場合には、操作レバー2がニュートラルラインc上にあるため、ブレーキが解除された状態になる。
アイドリング状態のPレンジ、Nレンジ、または、中立位置Oから自動車を前進または後退走行させる場合には、操作レバー2をD/R切換えポジションに操作する。そうすると、操作レバー2の作動部2bは、D/Rセレクトスイッチ9の可動子を押圧してONし、D/R切換え信号を制御装置7に送信して、自動変速機6および表示装置11をDレンジまたはRレンジにさせる。このとき、操作レバー2は、ブレーキ操作側に操作されているので、ブレーキが効いた状態になっているため、自動車の停止状態が維持される。
例えば、Dレンジになった場合、制御装置7は、自動変速機6および表示装置11をDレンジに切換え、運転者は、この表示装置11によりDレンジであることを確認することができる。そして、運転者が、操作レバー2から手を離すと、操作レバー2は、復帰ばねSP1に付勢されて、第1経路Iに戻され、さらに、節度機構により中立位置Oに自動戻りする。なお、この操作レバー2が中立位置Oに移動すると、ブレーキが解除されるため、プリープ現象により自動車は動く。
自動車を前進走行させる場合には、Dレンジの状態で、操作レバー2を中立位置OからアクセルストロークエリアIaの後側方向に操作する。自動車は、操作レバー2をアクセルフルストロークラインaに近づけることにより、エンジンの回転速度が上昇して車速が速くなる。
車速を落す場合には、操作レバー2を第1経路Iの中立位置Oより前側のブレーキフルストロークラインbに向けて移動させることに応じてブレーキが強く効き、車速を落したり、停車させたりすることができる。
また、操作レバー2をD/R切換えポジションに操作すれば、Rレンジに切換わり、その操作レバー2を中立位置Oより後側のアクセルフルストロークラインa方向に操作することにより、操作レバー2の移動量に応じた車速で自動車を後退させることができる。また、このRレンジの状態で、操作レバー2をブレーキ操作側に操作すれば、前記したDレンジのときと同様にブレーキが効いて車速を落すことができる。
なお、例えば、駐車中の自動車を前進走行させようとして、操作レバー2をD/R切換えポジションに操作した場合に、操作する毎に順次に切換わるD/Rセレクトスイッチ9が後進用のRレンジになったとき、表示装置11はRレンジに切換わる。このため、運転者は、この表示装置11によりDレンジでなく、Rレンジであることを視認することができる。そして、運転者は、その状態から片手で握っている操作レバー2を緩めると、復帰ばねSP1によって操作レバー2が第1経路I側に自動戻りされて、再度、操作レバー2をD/R切換えポジションに操作すれば、直ぐにシフトレンジがDレンジに切換わる。このように、操作レバー2は、DレンジとRレンジとの切換え操作を連続的にできるとともに、D/R切換えポジションに操作したときにブレーキが効いた状態にあることにより、車両が移動しないため、操作が行い易い。
そして、操作レバー2を第1経路I上のDレンジまたはRレンジからNレンジ、または、Pレンジに操作すれば、自動変速機6がその選択レンジに切換わる。
以上のように、車両用手動運転装置1は、アクセル操作とブレーキ操作と変速操作とを操作レバー2を片手で操作して行うことができる。さらに、車両用手動運転装置1は、D/R切換えポジションおよびNレンジがブレーキ操作側にあることにより、ブレーキをかけた状態で変速操作が行えるため、変速操作が行い易い。特に坂道で変速操作するときには、自動的にブレーキが効くので、坂道発進が不慣れな運転者であっても操作が行い易い。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
≪第1変形例≫
次に、図5を参照して本発明の第1変形例を説明する。なお、前記した実施形態と同じものは同一符号で示してその説明を省略する。
図5は、本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置の第1変形例を示す一部断面を有する平面図である。
図5に示すように、第1経路Iには、中立位置Oに直交(交差)して、DレンジとNレンジとに切換えるD/N切換えポジションを有する第4経路IVを設置してもよい。
この場合、D/N切換えポジションには、操作レバー2をこのD/N切換えポジションに操作した毎に操作レバー2に押圧されてDレンジとNレンジとに切換わるD/Nセレクトスイッチ12と、操作レバー2を中立位置Oに自動復帰させるための復帰ばねSP2とを設ける。
また、この場合、Nレンジを第4経路IVに設置したことにより、第3経路IIIには、ニュートラルラインc上にPレンジを配設し、第3経路IIIと第2経路IIとが交差する箇所には、ブレーキが効いた状態になるPレンジを連続的に配設する。
なお、第3経路IIIに沿って第3経路IIIの右側に設置されるポジションスイッチ81は、操作レバー2がPレンジに選択レンジされたことを検出するスイッチであればよい。
そして、操作レバー2をD/N切換えポジションに操作すると、自動変速機6は、順次にDレンジとNレンジとに切換わり、その位置で操作レバー2から手を放せば、操作レバー2が復帰ばねSP2および節度機構(図示せず)によって中立位置Oに自動復帰する。
≪他の変形例≫
例えば、車両用手動運転装置1は、コンソールボックス10に設置されたものを例に挙げて説明したが、インストルメントパネルなどに設置してもよい。
また、ブレーキ装置5およびアクセル装置4は、ワイヤ4a,5aによる方式のものを説明したが、操作レバー2を中立位置Oから前後方向に移動させた距離(角度)を可変抵抗器やポテンシヨメータなどを利用して検出し、制御装置7によって電気的に行う装置であってもよい。
さらに、車両用手動運転装置1は、向きを180度変えて配置し、前側に操作レバー2を操作したときにアクセル操作が行われ、後側に操作レバー2を操作したときにブレーキ操作が行われるようにしてもよい。
なお、左ハンドル車に車両用手動運転装置1を搭載する場合には、第1経路Iを中心として各経路と各シフトレンジとを左右対称な位置に配置すればよい。
本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置の設置状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置を示す概略背面図である。 本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置を示す一部断面を有する平面図である。 本発明の実施形態に係る車両用手動運転装置の第1変形例を示す一部断面を有する平面図である。
符号の説明
1 車両用手動運転装置
2 操作レバー
9 D/Rセレクトスイッチ(セレクトスイッチ)
I 第1経路
Ib ブレーキストロークエリア
Ia アクセルストロークエリア
II 第2経路
III 第3経路
IV 第4経路
c ニュートラルライン
D Dレンジ(ドライブレンジ)
N Nレンジ(ニュートラルレンジ)
O 中立位置
P パーキングレンジ
R Rレンジ(リバースレンジ)
SP1,SP2 復帰ばね

Claims (3)

  1. 前方向および後方向に移動させることによりブレーキ操作およびアクセル操作を行う操作レバーと、前記操作レバーによっていずれかに選択される複数の選択レンジを有するシフトレンジと、を備えた車両用手動運転装置であって、
    前記シフトレンジのうちの少なくとも1つの選択レンジは、前記ブレーキ操作と前記アクセル操作との中立位置上のニュートラルラインよりブレーキ操作側に配置されていること
    を特徴とする車両用手動運転装置。
  2. 請求項1に記載の車両用手動運転装置であって、
    前記操作レバーを各シフトレンジに案内するシフトガイド路は、
    前記中立位置からブレーキ操作を行うためのブレーキストロークエリアおよびアクセル操作を行うためのアクセルストロークエリアを有する第1経路と、
    前記第1経路のブレーキストロークエリアに交差して設けられるとともに、一端にドライブレンジとリバースレンジとに切換えるD/R切換えポジションを配設した第2経路と、
    前記第2経路の他端から第1経路に対して平行に配置されるとともに、パーキングレンジを有する第3経路と、からなること
    を特徴とする車両用手動運転装置。
  3. 請求項2に記載の車両用手動運転装置であって、
    前記第1経路には、前記中立位置に交差して、ドライブレンジとニュートラルレンジとに切換えるD/N切換えポジションを有する第4経路を有すること
    を特徴とする車両用手動運転装置。

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