JP2006111649A - 酸素吸収能を有する印刷インキ組成物及びそれを用いた酸素吸収性積層体 - Google Patents

酸素吸収能を有する印刷インキ組成物及びそれを用いた酸素吸収性積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】酸素吸収能力を有するだけでなく、印刷用のインキとして、また発色性(コントラスト)や隠蔽性の付与のための印刷インキとして、また、酸素吸収能を付与できる印刷インキとして利用することが可能な酸素吸収能を有する印刷インキ組成物であり、電子レンジで調理するような内容物を包装する包装体に対しても、スパークの発生の障害がなく印刷方式により容易に酸素吸収能を付与することができ、金属探知器により異物としての金属と酸素吸収剤との区別が可能な酸素吸収性の包装体を容易に製造できるようにする。【解決手段】樹脂と顔料と有機溶媒とを主成分とする印刷インキにおいて、顔料が酸素吸収能を有する無機酸化物であり、樹脂が熱可塑性樹脂であり、顔料が酸素吸収能を有する無機酸化物であって、前記樹脂が100重量部に対し、前記顔料が1〜300重量部配合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸素吸収能を有する印刷インキ組成物及びそれを用いた酸素吸収バリア性積層体に関する。
一般的に、印刷工程において使用される印刷インキとして、例えばグラビア印刷用インキは、各色毎に、例えば、黒系色、藍系色、紅系色、黄系色の順番で被印刷体である紙、プラスチックフィルム、積層フィルム(積層体)等に印刷される。
被印刷体に印刷されるこれらの色インキは、そのインキの発色性(あるいはコントラスト)を付与するために、並びに、その被印刷体が、例えばパッケージ分野における包装体(容器)の作製に使用される積層フィルム等の場合には、包装される内容物の隠蔽性を付与するために、黒系色、藍系色、紅系色、黄系色の色インキによる文字、記号、画像等の印刷後に、白インキ単色にて全面印刷する場合が多い。
その白インキを製造するために用いられる白色顔料として二酸化チタンがあるが、その処理方法は、その粒子の重量を基準にして、硫酸法、あるいは塩素法で製造されたものであり、最内層にSiO2 として0.1〜30%の含水シリカ、用途によっては中間層にSb2 3 として0.1〜30%のアンチモン含水酸化物、最外層にAl2 3 として0.1〜30%のアルミナ含水酸化物の被覆層を有することを特徴としており、これにより耐候安定性を有するようにした二酸化チタン顔料が用いられてきた。
二酸化チタンの結晶にはアナタース型とルチル型があるが、各々単独または両者の混合物も用いられてきた。また二酸化チタンは、平均粒子径が0.1〜5μmのものが用いられてきた。なお二酸化チタン顔料のpH調整用の酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン含有酸などの無機酸、クロル酢酸、スルホン酸、尿酸、馬尿酸など有機酸が挙げられる。
この二酸化チタンは、上述のように顔料として使用できるだけでなく、酸素を吸収できる機能(酸素吸収能)を備えており、酸素吸収材料としても使用できることが知られている。
但し、二酸化チタンが酸素吸収能を持つためには、二酸化チタンに還元処理を施し、格子欠陥を有する二酸化チタンとする必要があり、それら処理を施した二酸化チタンでなければ、酸素吸収能を有する酸素吸収材料として機能しないものである。
ところで、パッケージ分野においては、包装された内容物の酸素による変質を防ぐために、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の酸素ガスバリア性に優れる熱可塑性樹脂を用いた酸素ガスバリア性積層フィルムや、アルミ蒸着、シリカ蒸着、アルミナ蒸着などの蒸着層をポリエステル基材等に設けることで得られた蒸着フィルムを用いた酸素ガスバリア性積層フィルムなどの積層フィルム(積層体)が用いられてきた。
しかし、酸素ガスバリア性積層フィルムであっても、ごく微量の酸素を透過させてしまうことがあり、また、一般的に積層フィルムを用いて作製されたパウチなどの包装体に内容物を充填した際には、包装体には内容物の存在しない空間部分としてのヘッドスペースが形成され、そのヘッドスペース内には酸素が存在しているため、その酸素が内容物を劣化させる。そこで一般的には不活性ガス置換を行うことにより、ヘッドスペース中の酸素を除去する試みがなされているが、それでも微量の酸素が0.2〜0.3%残存する。
この様に、バリア性基材を通過する微量な酸素、あるいは包装体内部のヘッドスペースガス中の酸素を除去する代表的なタイプとして、積層フィルムの熱可塑性樹脂中に還元鉄を配合したタイプが現在主流となっている。
この還元鉄を配合したタイプは、酸素吸収量が多く、酸素吸収能力という点では非常に有効である。しかし、課題点として、卵や畜肉などの含硫黄食品については酸化還元反応により硫化水素を発生させ、異臭を放ったり、鉄あるいは酸化鉄は、導電性材料で有るため、それ自体は電子レンジで調理するような内容物にはスパーク等の点で不向きである。また、金属探知器では、異物としての金属と酸素吸収剤としての還元鉄との区別がつけられない。
このように酸素吸収能を有する積層体の登場は、今後のパッケージの内容物保存効果という点で期待される分野であるが、包装体に展開ということを考慮すると、現状としてはまだまだ改善事項が多く残されている。
以下に、公知の特許文献を記載する。
特許第3019153号
本発明の課題は上記の実情を考慮したものであり、酸素吸収能力を有するだけでなく、印刷用のインキとして、また発色性(コントラスト)や隠蔽性の付与のための印刷インキとして、また、酸素吸収能を付与できる印刷インキとして利用することが可能な酸素吸収能を有する印刷インキ組成物であり、電子レンジで調理するような内容物を包装する包装体に対しても、スパークの発生の障害がなく、印刷方式により容易に酸素吸収能を付与することができ、また、金属探知器により、異物としての金属と酸素吸収剤との区別が可能な酸素吸収性の包装体を容易に製造できるようにすることにある。
本発明は、上記課題を克服するために考え出されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、樹脂と顔料と有機溶媒とを主成分とする印刷インキにおいて、顔料が酸素吸収能を有する無機酸化物であることを特徴とする酸素吸収能を有する印刷インキ組成物である。
本発明の請求項2に係る発明は、樹脂と顔料と有機溶媒とを主成分とする印刷インキにおいて、樹脂が熱可塑性樹脂であり、顔料が酸素吸収能を有する無機酸化物であって、前記樹脂が100重量部に対し、前記顔料が1〜300重量部配合されていることを特徴とする酸素吸収能を有する印刷インキ組成物である。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る酸素吸収能を有する印刷インキ組成物において、前記酸素吸収能を有する無機酸化物が、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムのいずれか1種であることを特徴とする酸素吸収能を有する印刷インキ組成物である。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至3のいずれか1項に係る酸素吸収能を有する印刷インキ組成物において、前記酸素吸収能を有する無機酸化物が、無機酸化物から酸素原子を除去することにより得られ、その酸素欠陥の割合が0.01〜25%である格子欠陥を有する二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムであることを特徴とする酸素
吸収能を有する印刷インキ組成物である。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項に係る酸素吸収能を有する印刷インキ組成物において、前記酸素吸収能を有する無機酸化物が還元処理を施した無機化合物であることを特徴とする酸素吸収能を有する印刷インキ組成物である。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項5に係る酸素吸収能を有する印刷インキ組成物において、前記酸素吸収能を有する無機酸化物が、酸素を吸収することにより色が変化し、隠蔽性を黒色系からグレー系そして白系へと付与することを特徴とする酸素吸収能を有する印刷インキ組成物である。
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項1乃至6のいずれか1項に係る酸素吸収能を有する印刷インキ組成物において、前記樹脂が、グラビア印刷インキ用の樹脂であって、ウレタン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、マレイン酸系樹脂、塩素化プロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ニトロセルロース系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ゴム、環化ゴムのうちの少なくとも1種以上から選択されることを特徴とする酸素吸収能を有する印刷インキ組成物である。
本発明の請求項8に係る発明は、少なくとも請求項1乃至7のいずれか1項に係る酸素吸収能を有する印刷インキ組成物を用いて製膜された酸素吸収性印刷インキ層と、樹脂フィルム基材層とを積層したことを特徴とする酸素吸収性積層体である。
本発明の請求項9に係る発明は、少なくとも請求項1乃至7のいずれか1項に係る酸素吸収能を有する印刷インキ組成物を用いて製膜された酸素吸収性印刷インキ層と、酸素バリア層と樹脂フィルム基材層とを積層したことを特徴とする酸素吸収性積層体である。
本発明の請求項10に係る発明は、上記請求項9に係る酸素吸収性積層体において、酸素バリア層は、酸素透過度が50cm3 (酸素透過量)×25μm(厚さ)/m2 (面積)/24h(透過時間)/(1.01325×105 ×Pa(圧力))以下であることを特徴とする酸素吸収性積層体である。
本発明の請求項11に係る発明は、上記請求項9又は10に係る酸素吸収バリア性積層体において前記酸素バリア層が、熱可塑性ポリマー層、金属箔層、金属蒸着熱可塑性ポリマー層、無機化合物蒸着熱可塑性ポリマー層のうちの1種以上から選択されることを特徴とする酸素吸収性積層体である。
本発明の請求項12に係る発明は、上記請求項11に係る酸素吸収バリア性積層体において、前記熱可塑性ポリマー層が、飽和ポリエステル層、ポリアミド層、ポリアクリロニトリル層、ポリビニルアルコール層、エチレン−ビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデン層のうちの少なくとも1種以上から選択されることを特徴とする酸素吸収性積層体である。
本発明の請求項13に係る発明は、上記請求項11又は12に係る酸素吸収バリア性積層体において、前記金属箔層が、アルミニウム箔であることを特徴とする酸素吸収性積層体である。
本発明の請求項14に係る発明は、上記請求項11乃至13のいずれか1項に係る酸素吸収バリア性積層体において、前記金属蒸着熱可塑性ポリマー層が、アルミニウム等の金属薄膜を蒸着した飽和ポリエステル層、ポリアミド層、ポリアクリロニトリル層、ポリビ
ニルアルコール層、エチレン−ビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデン層のうちの少なくとも1種以上から選択される熱可塑性ポリマー層であることを特徴とする酸素吸収性積層体である。
本発明の請求項15に係る発明は、上記請求項11乃至14のいずれか1項に係る酸素吸収バリア性積層体において、前記無機化合物蒸着熱可塑性ポリマー層が、アルミ、アルミナ、シリカ等の無機酸化物薄膜を蒸着した飽和ポリエステル層、ポリアミド層、ポリアクリロニトリル層、ポリビニルアルコール層、エチレン−ビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデン層のうちの少なくとも1種以上から選択される熱可塑性ポリマー層であることを特徴とする酸素吸収性積層体である。
本発明は、樹脂と顔料と有機溶媒とを主成分とする印刷インキであって、顔料が酸素吸収能を有する無機酸化物である酸素吸収能を有する印刷インキ組成物であり、また、本発明は、酸素吸収能を有する印刷インキ組成物を用いて製膜された酸素吸収性印刷インキ層と、樹脂フィルム基材層とを積層した酸素吸収性積層体であり、また、本発明は、酸素吸収能を有する印刷インキ組成物を用いて製膜された酸素吸収性印刷インキ層と、酸素バリア層と、樹脂フィルム基材層とを積層した酸素吸収性積層体である。
本発明の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物、及びその印刷インキ組成物を用いた酸素吸収性積層体によれば、通常の印刷用のインキとして、また発色性(コントラスト)や隠蔽性の付与のための印刷インキとして、また、酸素吸収能を付与できる印刷インキとして利用することが可能であり、電子レンジで調理するような内容物を包装する包装体に対しても、スパークの発生の障害がなく、印刷方式により容易に酸素吸収能を付与することができ、また、金属探知器により、異物としての金属と酸素吸収剤との区別が可能な酸素
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物は、樹脂、顔料、有機溶媒を主成分とする印刷インキ組成物であって、顔料が酸素吸収材料でる酸素吸収能を有する二酸化チタンであることを特徴とするものである。
酸素吸収材料としての酸素吸収能を有する二酸化チタンは、二酸化チタンを出発物質として還元処理を行い、酸素欠陥の割合が0.01〜25%である格子欠陥を有する二酸化チタンであり、特にアナターゼ型酸化チタンが好ましい。
上記還元処理を施した無機化合物としての二酸化チタンの酸素欠陥の割合は、0.01〜25%の範囲が好ましい。0.01%以上では酸素吸収能力に劣り、25%以上では同様に酸化反応が起き難くなると共に、他の結晶構造を形成するか、あるいは結晶性を維持することができず非晶性を示すようになる。
グラビア印刷インキに用いられる樹脂としては、例えばウレタン系樹脂が挙げられる。このウレタン系樹脂は、一液硬化型で、分子中に2個以上のイソシアネート基を有し、分子量が500〜10000のウレタンプレポリマーからなり、これは基材に塗布した後、通常、イソシアネート基を空気中の水分と反応させて、重合架橋硬化させる設計になっている。
一液硬化型のウレタン樹脂として使用し得るウレタンプレポリマーは、ポリイソシアネートの過剰量と、分子内に2個以上の活性水素を有する化合物との反応によつて得られるが、そのポリイソシアネートとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシ
アネート、1, 2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1, 3−ブチレンジイソシアネート、2, 4, 4−又は2, 2, 4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートがある。
また、2, 6−ジイソシアナートメチルカプロエート等の脂肪族ジイソシアネートとして、例えば、1, 3−シクロペンタンジイソシアネート、1, 4−シクロヘキサンジイソシアネート、1, 3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3, 5, 5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4, 4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2, 4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2, 6−シクロヘキサンジイソシアネート、1, 4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1, 3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン等のシクロアルキレン系ジイソシアネート、例えば、m−フエニレンジイソシアネート、p−フエニレンジイソシアネート、4, 4′−ジフエニルジイソシアネート、1, 5−ナフタレンジイソシアネート、4, 4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、2, 4−又は2, 6−トリレンジイソシアネート若しくはその混合物、4, 4′−トルイジンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、4, 4′−ジフエニルエーテルジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、1, 3−又は1, 4−キシリレンジイソシアネート、若しくはその混合物、ω,ω′−ジイソシアネート−1, 4−ジエチルベンゼン、1, 3−又は1, 4−ビス(α,α−ジメチルイソシアナトメチル)ベンゼン等の芳香脂肪族ジイソシアネート、例えば、トリフエニルメタン−4, 4′, 4″−トリイソシアネート、1, 3, 5−トリイソシアネートベンゼン、2, 4, 6−トリイソシアネートトルエン等のトリイソシアネート、4, 4′−ジフエニルジメチルメタン2, 2′, 5, 5′−テトライソシアネート等のテトライソシアネート、更には、トリレンジイソシアネートの二量体や三量体等の重合ポリイソシアネート、ポリフエニルポリメチレンポリイソシアネート等を挙げることができる。これらは単独で又は2種以上の混合物として用いられる。
ウレタンプレポリマーを得るために、上記ポリイソシアネートと反応させる上記活性水素を有する化合物としては、例えば、分子量300〜10000、官能基数2〜4のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール等が好ましく用いられる。
上記ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等を開始剤とし、これに、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、或いはこれらの混合物を開環付加重合させて得るもの、あるいは、例えばテトラヒドロフランを開環重合して得られるポリテトラメチレンエーテルグリコール等を挙げることができる。
また、上記ポリエステルポリオールとしては、例えば、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリト酸等の2〜3塩基酸と、2価〜4価の多価アルコールとの縮合反応によつて得られるものを挙げることができる。ここに、2価〜4価の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1, 3−ブチレングリコール、1, 4−ブチレングリコール、1, 5−ペンタンジオール、1, 6−ヘキサンジオール、ネオペチルグリコール、デカメチレングリコール、2, 4, 4−トリメチル−1, 3−ペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリコール、ヒドロキノンビス(ヒドロキシエチルエーテル)、水添ビスフエノールA、トリメチロールプロパン、グリセリン、1, 2, 6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ヒマシ油等を挙げることができる。
また、例えば、ヤシ油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、綿実油脂肪酸、キリ油
脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸等の高級脂肪酸を酸成分中に配合して、油変性ポリエステルポリオールとしたものも用いられる。更に上記以外にも、ポリエーテルエステルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオールもポリオールとして用いることができる。
上記ポリエーテルエステルポリオールとしては、例えば、前記ポリエーテルポリオールを原料として、これを多塩基酸と反応させてポリエステル化したもののほか、エポキシ化合物と酸無水物との開環共重合反応によつて得られる分子内にポリエーテル及びポリエステルの両セグメントを有するものを挙げることができる。
ウレタンプレポリマーを製造するための上記したポリイソシアネートと分子内に2個以上の水酸基を有する化合物又はポリオールとの反応は、無溶剤下でも行なうことができるが、通常は、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の活性水素を有しない有機溶剤中で行なうのが好適である。
これらの酸素吸収能を有する印刷インキの製造方法としては、最終製品の成形方法及び必要とされる酸素吸収能により設定した各種所定配合量の材料を、高速インペラーミル、2軸ミキサー、ニーダー、3本ロールミル、アトライター、ボールミル、サンドミルを用いて分散させることで得られる。各々特徴を有するが各種所定配合量からその粘度が高粘度になった場合、2軸ミキサー、ニーダー、3本ロールミルが適している。低粘度の場合はサンドミルが推奨される。顔料に因らないオールマイティな分散機としては、ボールミル、硬質顔料にはアトライター、エマルジョンの系にした場合は高速インペラーミルと使い分けが望まれる。
少なくとも、本発明の上記酸素吸収能を有する印刷インキ組成物による酸素吸収性インキ層と樹脂フィルム基材層とを積層した酸素吸収性積層体を、包装体を作製するための積層体に展開した場合の積層構成の代表例は以下の通りになる。
<積層体として積層する層の種類>
A:酸素吸収能を有する印刷インキ組成物による酸素吸収性インキ層
B:アルミナ蒸着ポリエステルフィルム層
C:ポリビニルアルコール系オーバーコート層
D:ポリエステルフィルム層
E:アルミ箔層
F:紙層
G:ウレタン系接着剤層
H:オレフィン樹脂層(最内層のシーラント樹脂層)
<積層構成>
構成1)B/C/A/G/H
構成2)D/G/E/A/G/H
構成3)F/G/B/C/A/G/H
<積層工程>
工程:印刷→ドライラミネート(接着剤をエクストルーダー押出し溶融樹脂などで代用する方法もある。)
<用途>
用途:軟包装体、蓋材
上記した内容に限られず、様々な酸素吸収性積層体、またはそれを用いた包装体への展開が可能になる。また、これらの包装形態を組み合わせることで、酸素を吸収する包装体を形成することが可能になる。
以下に本発明の具体的実施例を示すが、それに限定されるものではない。
<酸素吸収能を有する印刷インキ組成物の材料構成>
・樹脂;一液硬化型ウレタン樹脂
・有機溶媒;酢酸エチル/メチルエチルケトン/イソプロピルアルコール
・顔料;アナターゼ型酸化チタン(還元処理により格子欠陥存在)
なお、格子欠陥の実測は、広角X線回折における酸化チタン結晶構造観察によりXPSによるチタン原子の原子価の測定、及び上記酸化チタン単体の飽和酸素吸収量から格子欠陥率の実測、算出。
<実施例1>
(酸素吸収能を有する印刷インキ調整方法その1による)
顔料濃度・・・(顔料/ウレタン樹脂)=30部/30部=1/1
ウレタンニス99部(一液硬化型ウレタン樹脂30部と、溶剤69部)と、溶剤37部と、顔料(酸素吸収能を有する酸化チタン)30部とを容器に入れて、サンドミル等の混練り機で60分練肉してミルベースを調整した。これを酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ組成物とした。
次に、下記の酸素吸収性積層体の材料構成、積層構成、積層方法により、包装体を作製するための包材として使用する実施例1による本発明の酸素吸収性積層体を作製した。
<酸素吸収性積層体の材料構成>
・樹脂フィルム基材層:アルミナ蒸着ポリエステルフィルム/ポリビニルアルコール系
オーバーコート
・酸素吸収性印刷インキ層:酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ
・接着剤層:2液硬化型ウレタン接着剤
・シーラント樹脂層:直鎖型低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE#60)
<酸素吸収性積層体の積層構成>
樹脂フィルム基材層/酸素吸収性印刷インキ層/接着剤層/シーラント樹脂層
<酸素吸収性積層体の積層方法>
第1巻き出し部からアルミナ蒸着ポリエステルフィルムのアルミナ蒸着面にポリビニルアルコール系オーバーコート層を形成した長巻状の樹脂フィルム基材を巻き出しながら、該樹脂フィルム基材のアルミナ蒸着面側に小型グラビア印刷機(版深35μm、線数180線/inch、ポーシェル版)を用いて4版重ねで塗工量9.2〜14.1g/m2 ・dryにて、酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ組成物を塗工して、酸素吸収性インキ層を形成し、樹脂フィルム基材層と酸素吸収性インキ層とからなる酸素吸収性積層体を作製した。
次に、上記積層体の酸素吸収性インキ層上に、ドライラミネート機(版深80μm、線数120線/inch、ポーシェル版)を用いて、2液硬化型ウレタン接着剤を塗工量3g/m2 ・dryにて塗工しながら、第2巻き出し部から巻き出される長巻状の直鎖型低密度ポリエチレン樹脂フィルム(LLDPE#60)をドライラミネートして、シーラント樹脂層を積層形成して、包装体を作製するための包材として使用する本発明の酸素吸収性積層体を作製した。
<酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキの評価>
上記実施例1にて作製した酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキのインキ分散性を目視による沈降と粘度で評価した。
<包装体を作製するための包材として使用する酸素吸収性積層体の評価>
上記実施例1により作製した酸素吸収性積層体を、四角寸法180×130mmサイズ×2枚にカットしてシートサンプルを作製し、それぞれ四角形シートサンプルをシーラント樹脂層側を内面にして重ね合わせ、その三方端部をシール幅10mmのヒートシーラーにてヒートシールを施すことで、内寸法160×110mmサイズ、有効内面積が35200mm2 の一方端部が開口するパウチ包材を作成した。このパウチ中にヘッドスペースが100ccとなるように空気を100cc注入し、酸素吸収機構を発現させるトリガーとなる水分を1cc注入した後、パウチの開口する一方端部をシール幅10mmのヒートシーラーにてヒートシールして密封包装し、経時におけるパウチ中のヘッドスペース100cc中の酸素濃度をガルバニ電池型酸素濃度計により測定評価した。
その評価結果を下記表1、及び下記図1の酸素吸収体積(cc/pkg)の経時表示線aに示す。なお、単位のpkgはpackageを意味し、cc/pkgは密封包装されたパウチの1パック当たりの酸素吸収量(体積、cc)を表す。
<実施例2>
(酸素吸収能を有する印刷インキ調整方法その2による)
顔料濃度・・・(顔料/ウレタン樹脂)=30部/30部=1/1
ウレタンニス99部(一液型ウレタン樹脂30部と、溶剤69部)と、溶剤37部と、顔料(酸素吸収能を有する酸化チタン)30部と、ガラスビーズ150部とを容器に入れて、ペイントコンディショナーで60分練肉してミルベースを調整した。これを酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ組成物とした。
次に上記実施例1と同様の酸素吸収性積層体の材料構成、積層構成、積層方法により、包装体を作製するための包材として使用する実施例2による本発明の酸素吸収性積層体を作製した。
<酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキの評価>
上記実施例1と同様にして、実施例2にて作製した酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキのインキ分散性を評価した。
<包装体を作製するための包材として使用する酸素吸収性積層体の評価>
上記実施例1と同様にして、実施例2により作製した酸素吸収性積層体により作製し、ヘッドスペースが100ccとなるように空気を100cc注入し、酸素吸収機構を発現させるトリガーとなる水分を1cc注入して密封包装したパウチ中の経時におけるヘッドスペース100cc中の酸素濃度を、実施例1と同様にして測定評価した。
その評価結果を下記表1、図1の酸素吸収体積(量)の経時表示線bに示す。
<実施例3>
(酸素吸収能を有する印刷インキ調整方法その3による)
顔料濃度・・・(顔料/ウレタン樹脂)=30部/15部=2/1
ウレタンニス49.5部(一液型ウレタン樹脂15部と、溶剤34.5部)と、溶剤37部と、顔料(酸素吸収能を有する酸化チタン)30部とを容器に入れて、サンドミル等の混練り機で60分練肉してミルベースを調整した。これを酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ組成物とした。
次に上記実施例1と同様の酸素吸収性積層体の材料構成、積層構成、積層方法により、包装体を作製するための包材として使用する実施例3による本発明の酸素吸収性積層体を作製した。
<酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキの評価>
上記実施例1と同様にして、実施例3にて作製した酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキのインキ分散性を評価した。
<包装体を作製するための包材として使用する酸素吸収性積層体の評価>
上記実施例1と同様にして、実施例3により作製した酸素吸収性積層体により作製し、ヘッドスペースが100ccとなるように空気を100cc注入し、酸素吸収機構を発現させるトリガーとなる水分を1cc注入して密封包装したパウチ中の経時におけるヘッドスペース100cc中の酸素濃度を、実施例1と同様にして測定評価した。
その評価結果を下記表1、図1の酸素吸収体積(量)の経時表示線cに示す。
<実施例4>
(酸素吸収能を有する印刷インキ調整方法その4による)
顔料濃度・・・(顔料/ウレタン樹脂)=30部/15部=2/1
ウレタンニス49.5部(一液型ウレタン樹脂15部と、溶剤34.5部)と、溶剤37部と、顔料(酸素吸収能を有する酸化チタン)30部と、ガラスビーズ150部とを容器に入れて、ペイントコンディショナーで60分練肉してミルベースを調整した。これを酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ組成物とした。
次に上記実施例1と同様の酸素吸収性積層体の材料構成、積層構成、積層方法により、包装体を作製するための包材として使用する実施例4による本発明の酸素吸収性積層体を作製した。
<酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキの評価>
上記実施例1と同様にして、実施例4にて作製した酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキのインキ分散性を評価した。
<包装体を作製するための包材として使用する酸素吸収性積層体の評価>
上記実施例1と同様にして、実施例4により作製した酸素吸収性積層体により作製し、ヘッドスペースが100ccとなるように空気を100cc注入し、酸素吸収機構を発現させるトリガーとなる水分を1cc注入して密封包装したパウチ中の経時におけるヘッドスペース100cc中の酸素濃度を、実施例1と同様にして測定評価した。
その評価結果を下記表1、図1の酸素吸収体積(量)の経時表示線dに示す。
<実施例5>
(酸素吸収能を有する印刷インキ調整方法その5による)
顔料濃度・・・(顔料/ウレタン樹脂)=30部/10部=3/1
ウレタンニス33部(一液型ウレタン樹脂10部と、溶剤23部)と、溶剤37部と、顔料(酸素吸収能を有する酸化チタン)30部とを容器に入れて、サンドミル等の混練り機で20分練肉してミルベースを調整した。これを酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ組成物とした。
次に上記実施例1と同様の酸素吸収性積層体の材料構成、積層構成、積層方法により、包装体を作製するための包材として使用する実施例5による本発明の酸素吸収性積層体を作製した。
<酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキの評価>
上記実施例1と同様にして、実施例5にて作製した酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキのインキ分散性を評価した。
<包装体を作製するための包材として使用する酸素吸収性積層体の評価>
上記実施例1と同様にして、実施例5により作製した酸素吸収性積層体により作製し、ヘッドスペースが100ccとなるように空気を100cc注入し、酸素吸収機構を発現させるトリガーとなる水分を1cc注入して密封包装したパウチ中の経時におけるヘッドスペース100cc中の酸素濃度を、実施例1と同様にして測定評価した。
その評価結果を下記表1、図1の酸素吸収体積(量)の経時表示線eに示す。
<実施例6>
(酸素吸収能を有する印刷インキ調整方法その6による)
顔料濃度・・・(顔料/ウレタン樹脂)=30部/10部=3/1
ウレタンニス33部(一液型ウレタン樹脂10部と、溶剤23部)と、溶剤37部と、顔料(酸素吸収能を有する酸化チタン)30部とを容器に入れて、サンドミル等の混練り機で10分練肉してミルベースを調整した。これを酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ組成物とした。
次に上記実施例1と同様の酸素吸収性積層体の材料構成、積層構成、積層方法により、包装体を作製するための包材として使用する実施例6による本発明の酸素吸収性積層体を作製した。
<酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキの評価>
上記実施例1と同様にして、実施例6にて作製した酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキのインキ分散性を評価した。
<包装体を作製するための包材として使用する酸素吸収性積層体の評価>
上記実施例1と同様にして、実施例6により作製した酸素吸収性積層体により作製し、ヘッドスペースが100ccとなるように空気を100cc注入し、酸素吸収機構を発現させるトリガーとなる水分を1cc注入して密封包装したパウチ中の経時におけるヘッドスペース100cc中の酸素濃度を、実施例1と同様にして測定評価した。
その評価結果を下記表1、並びに図1の酸素吸収体積(量)の経時表示線fに示す。
<実施例7>
(酸素吸収能を有する印刷インキ調整方法その7による)
顔料濃度・・・(顔料/ウレタン樹脂)=30部/10部=3/1
ウレタンニス33部(一液型ウレタン樹脂10部と、溶剤23部)と、溶剤37部と、顔料(酸素吸収能を有する酸化チタン)30部とを容器に入れて、ディスパー等の混練り機で10分練肉してミルベースを調整した。これを酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキ組成物とした。
次に上記実施例1と同様の酸素吸収性積層体の材料構成、積層構成、積層方法により、包装体を作製するための包材として使用する実施例7による本発明の酸素吸収性積層体を作製した。但し、グラビア印刷用インキ組成物の顔料濃度(顔料/ウレタン樹脂)が30部/10部=3/1と高過ぎたために、樹脂フィルム基材面への良好な酸素吸収性インキ層の塗工ができなかった。
<酸素吸収能を有するグラビア印刷用インキの評価>
樹脂フィルム基材面への良好な酸素吸収性インキ層の塗工ができなかったため、インキ分散性の評価は中止した。
<包装体を作製するための包材として使用する酸素吸収性積層体の評価>
樹脂フィルム基材面への良好な酸素吸収性インキ層の塗工ができなかったため、パウチ中の経時における酸素濃度の測定評価は中止した。
<比較例1>
(通常の印刷インキ調整方法による)
顔料濃度・・・(顔料/ウレタン樹脂)=30部/10部=3/1
ウレタンニス33部(一液型ウレタン樹脂10部と、溶剤23部)と、溶剤37部と、顔料(通常白顔料で使用される酸化チタン)30部とを容器に入れて、サンドミル等の混練り機で10分練肉してミルベースを調整した。これを通常のグラビア印刷用インキ組成物とした。
次に、上記実施例1と同様の積層体の材料構成、積層構成、積層方法により、包装体を作製するための包材として使用する比較例1による積層体を作製した。
<グラビア印刷用インキの評価>
上記実施例1と同様にして、比較例1にて作製したグラビア印刷用インキのインキ分散性を評価した。
<包装体を作製するための包材として使用する積層体の評価>
上記実施例1と同様にして、比較例1により作製した酸素吸収性積層体により作製し、ヘッドスペースが100ccとなるように空気を100cc注入し、酸素吸収機構を発現させるトリガーとなる水分を1cc注入して密封包装したパウチ中の経時におけるヘッドスペース100cc中の酸素濃度を実施例1と同様にして測定評価した。
その評価結果を下記表1、並びに図1の酸素吸収体積(量)の経時表示線gに示す。
<総合評価>
上記の実施例1〜7及び比較例1における印刷インキ調整においては、顔料濃度(顔料/樹脂)を1/1〜3/1へと増加させると、インキ中の顔料成分(TiO2 )の高比重割合が増えることにより、印刷インキ塗工膜厚6μmでのdry塗工量は9.2〜14.1g/m2 へと増加する。
これにより、顔料分散性では、インキ混練り機にディスパーを用いた短時間の混練りの場合(実施例7)には、インキの分散性が悪く、沈降、増粘の傾向が著しかった。また、顔料濃度が1/1〜3/1へと高くなるに従って分散性が悪くなる傾向が見られた。
一方、酸素吸収能では、顔料に酸素吸収能を有する酸化チタンを用いた場合に、その顔料濃度が1/1〜3/1へと高くなるに従って、酸素吸収体積は1パウチ当たり2.8〜6.5ccへと増加することが確認された。
例えば、上記実施例1〜7により得られた各々積層体から作られた包装体に充填密封された内容物が水系液体の場合、包装体のヘッドスペースの酸素量と液体内容物中に溶けている溶存中の酸素量の合計が、上述した1パウチ当たり2.8〜6.5ccの範囲にあれば、また、包装体の外側からバリア基材を透して入ってくる酸素の吸収も可能であるならば、充填時からの賞味期限設定に酸素が存在しない期間を加えた大幅期間延長や充填方法にも安価な方式が採用されるような良い効果が期待されることが判明した。
また、本発明の積層体によれば、酸素吸収性の包装体を容易に製造することが可能であり、また、酸素吸収能を有する顔料の顔料濃度設計を、顔料分散性を考慮しながら、ある程度自由に変更することによって、あらゆる包装体の酸素吸収ニーズに必要且つ十分な量の積層体及びそれを用いて作製される包装体の投入要求に応えられることが判明した。
Figure 2006111649
本発明の酸素吸収能を有する印刷インキを用いた酸素吸収性積層体により作製したパウチ(包装体)のヘッドスペース内の酸素吸収体積の経時変化を表すグラフ。
符号の説明
a…実施例1により作製したパウチの酸素濃度の経時変化
b…実施例2により作製したパウチの酸素濃度の経時変化
c…実施例3により作製したパウチの酸素濃度の経時変化
d…実施例4により作製したパウチの酸素濃度の経時変化
e…実施例5により作製したパウチの酸素濃度の経時変化
f…実施例6により作製したパウチの酸素濃度の経時変化
g…比較例1により作製したパウチの酸素濃度の経時変化

Claims (15)

  1. 樹脂と顔料と有機溶媒とを主成分とする印刷インキにおいて、顔料が酸素吸収能を有する無機酸化物であることを特徴とする酸素吸収能を有する印刷インキ組成物。
  2. 樹脂と顔料と有機溶媒とを主成分とする印刷インキにおいて、樹脂が熱可塑性樹脂であり、顔料が酸素吸収能を有する無機酸化物であって、前記樹脂が100重量部に対し、前記顔料が1〜300重量部配合されていることを特徴とする酸素吸収能を有する印刷インキ組成物。
  3. 前記酸素吸収能を有する無機酸化物が、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムのいずれか1種であることを特徴とする請求項1又は2記載の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物。
  4. 前記酸素吸収能を有する無機酸化物が、無機酸化物から酸素原子を除去することにより得られ、その酸素欠陥の割合が0.01〜25%である格子欠陥を有する二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物。
  5. 前記酸素吸収能を有する無機酸化物が、還元処理を施した無機化合物であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物。
  6. 前記酸素吸収能を有する無機酸化物が、酸素を吸収することにより色が変化し、隠蔽性を黒色系からグレー系そして白系へと付与することを特徴とする請求項5記載の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物。
  7. 前記樹脂が、グラビア印刷インキ用の樹脂であって、ウレタン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、マレイン酸系樹脂、塩素化プロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ニトロセルロース系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ゴム、環化ゴムのうちの少なくとも1種以上から選択されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物。
  8. 少なくとも請求項1乃至7のいずれか1項記載の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物を用いて製膜された酸素吸収性印刷インキ層と、樹脂フィルム基材層とを積層したことを特徴とする酸素吸収性積層体。
  9. 少なくとも請求項1乃至7のいずれか1項記載の酸素吸収能を有する印刷インキ組成物を用いて製膜された酸素吸収性印刷インキ層と、酸素バリア層と、樹脂フィルム基材層とを積層したことを特徴とする酸素吸収性積層体。
  10. 前記酸素バリア層は、酸素透過度が50cm3 (酸素透過量)×25μm(厚さ)/m2 (面積)/24h(透過時間)/(1.01325×105 ×Pa(圧力))以下であることを特徴とする請求項9記載の酸素吸収性積層体。
  11. 前記酸素バリア層が、熱可塑性ポリマー層、金属箔層、金属蒸着熱可塑性ポリマー層、無機化合物蒸着熱可塑性ポリマー層のうちの1種以上から選択されることを特徴とする請求項9又は10記載の酸素吸収性積層体。
  12. 前記熱可塑性ポリマー層が、飽和ポリエステル層、ポリアミド層、ポリアクリロニトリ
    ル層、ポリビニルアルコール層、エチレン−ビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデン層のうちの少なくとも1種以上から選択されることを特徴とする請求項11記載の酸素吸収性積層体。
  13. 前記金属箔層が、アルミニウム箔であることを特徴とする請求項11又は12記載の酸素吸収性積層体。
  14. 前記金属蒸着熱可塑性ポリマー層が、アルミニウム等の金属薄膜を蒸着した飽和ポリエステル層、ポリアミド層、ポリアクリロニトリル層、ポリビニルアルコール層、エチレン−ビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデン層のうちの少なくとも1種以上から選択される熱可塑性ポリマー層であることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項記載の酸素吸収性積層体。
  15. 前記無機化合物蒸着熱可塑性ポリマー層が、アルミ、アルミナ、シリカ等の無機酸化物薄膜を蒸着した飽和ポリエステル層、ポリアミド層、ポリアクリロニトリル層、ポリビニルアルコール層、エチレン−ビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデン層のうちの少なくとも1種以上から選択される熱可塑性ポリマー層であることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項記載の酸素吸収性積層体。
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