JP2006096055A - 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示器の光源を室内灯の光源と共用して、車室天井部にヘッドアップディスプレイ装置の搭載スペースを確保する。
【解決手段】車両情報の表示時には、モータ14を駆動し、ウォーム13およびウォームホイール12を介して光源1が表示器2に対向する表示位置に移動される。よって、光源1が点灯し、光源1から発せられた光は、表示器2を透過して車両情報を表示する。一方、室内灯の使用時には、モータ14を反対方向に駆動し、ウォーム13およびウォームホイール12を介して光源1が室内灯レンズ3に対向する照明位置に移動される。よって、光源1から発せられた光は、室内灯レンズ3で拡散されて車室内を照明する。
【選択図】 図2
【解決手段】車両情報の表示時には、モータ14を駆動し、ウォーム13およびウォームホイール12を介して光源1が表示器2に対向する表示位置に移動される。よって、光源1が点灯し、光源1から発せられた光は、表示器2を透過して車両情報を表示する。一方、室内灯の使用時には、モータ14を反対方向に駆動し、ウォーム13およびウォームホイール12を介して光源1が室内灯レンズ3に対向する照明位置に移動される。よって、光源1から発せられた光は、室内灯レンズ3で拡散されて車室内を照明する。
【選択図】 図2
Description
本発明は車両用ヘッドアップディスプレイ装置に関し、さらに詳しくは表示器からの表示光をウィンドシールドガラスに反射させてヘッドアップディスプレイを表示する車両用ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
一般に、自動車等の車両のインストルメントパネルには、走行安全性の確保を図るために、運転者の注意を促すべく車両情報として、速度計,回転速度計,燃料残量計,水温計等の各種計器類が設けられている。このような車両にあって、車両情報の表示光をウィンドシールドガラスに反射させて、運転者の前方視野内に虚像として映し出す、いわゆるヘッドアップディスプレイ装置が用いられることがある。
従来のヘッドアップディスプレイ装置は、大きく分けて、車両情報の表示光を放射する表示器をインストルメントパネル内に搭載するもの(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)と、表示器を車室天井部に搭載するもの(例えば、特許文献4参照)とがある。
特開2003−170761
特開2003−175744
特開2004−196020
特開平7−101266
表示器をインストルメントパネル内に搭載する従来のヘッドアップディスプレイ装置は、車両の高機能化によりインストルメントパネル内に電子機器などが集中して搭載スペースが少なくなってきていることから、インストルメントパネル内に搭載スペースを確保することが段々難しくなってきているという問題点があった。
一方、表示器を車室天井部に搭載する従来のヘッドアップディスプレイ装置は、車室天井部にはすでに室内灯が設けられているため、表示器の搭載スペースを車室天井部に確保することが難しいとともに、表示器と室内灯とを並置した場合、両者が運転者の頭上で大きなスペースを占め、運転者に圧迫感を与えるという問題点があった。
本発明の目的は、表示器と室内灯とがともに光源を使用するものであることに着目し、表示器の光源を室内灯の光源と共用することにより、車室天井部に搭載スペースを確保するようにした車両用ヘッドアップディスプレイ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、車室天井部に設けられて表示光を放射する表示器と、前記表示器からの表示光をウィンドシールドガラスに向けて反射する反射体とを備える車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示器の光源を室内灯の光源と共用したことを特徴とする。請求項1記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、表示器の光源を室内灯の光源と共用したことにより、運転者に圧迫感を与えることなしに、表示器を車室天井部に搭載することが可能になる。
請求項2記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項1記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、前記光源を表示器用として使用するか室内灯用として使用するかを選択する選択手段を設けたことを特徴とする。請求項2記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、光源が表示器用と室内灯用とに同時に使用されることがないので、光量の比較的小さな光源を用いても車両用ヘッドアップディスプレイ装置および室内灯を実現することができる。
請求項3記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項1または請求項2に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、前記光源を表示器用と室内灯用とに同時に使用できることを特徴とする。請求項3記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、光源を表示器用と室内灯用とに切り替えて使用する必要がないので、機構が簡単になり、容易に実現できるという利点がある。
請求項4記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、室内灯スイッチの設定位置のオン,オフ,ドアを検出して、前記室内灯の点灯を前記表示器からの表示光の放射に優先させる切り替え制御手段を設けたことを特徴とする。請求項4記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、室内灯の点灯を表示器からの表示光の放射に優先させるようにしたことにより、ドアの開放に応じて室内灯を確実に点灯させることができる。
請求項5記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示器からの表示光の放射を始めるに際し、前記表示器を収納位置から表示位置に移動する表示器移動手段を設けたことを特徴とする。請求項5記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、ヘッドアップディスプレイを見るときにだけ表示器が表示位置にセットされ、その他のときには表示器が収納位置に収納されるので、運転者の頭上に表示器が常時ある場合に比べて、運転者に与える圧迫感を軽減することができる。
請求項6記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項5記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示器の移動に連動して、前記光源を照明位置から表示位置に移動させることを特徴とする。請求項6記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、表示器の移動に連動して光源も移動させるようにしたので、光源を移動させない場合に比べて、表示光の光量を増やすことができ、明るいヘッドアップディスプレイの表示が行なえる。
請求項7記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項5記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示器の移動に連動して、収納位置において前記表示器を隠し、表示位置において前記表示器の導光路を形成するカバーを設けたことを特徴とする。請求項7載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、収納位置においてカバーで表示器が隠されるので、車室天井部の美観を損ねることがないとともに、表示位置においてカバーが表示器の導光路を形成するので、表示器から後方に漏れる光を未然に防止することができる。
請求項8記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項7に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、前記カバーに光を反射させる鏡面加工を施したことを特徴とする。請求項8記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、カバーが鏡面加工されているので、光源からの光がカバーの鏡面で反射されて表示光の光強度が高められる。
請求項9記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、前記光源の光が前方に漏れないようにサンバイザを遮光位置に移動させるサンバイザ移動手段を設けたことを特徴とする。請求項9記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、サンバイザを遮光位置に移動させるサンバイザ移動手段を設けたので、対向車から表示器の光源を視認することができないため、表示器から漏れた光によって対向車の運転が妨げられることがなくなる。
請求項10記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、請求項9記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、日射を検出する日射センサを設け、前記サンバイザ移動手段が、前記日射センサが日射を検出しない時にのみ前記サンバイザを遮光位置に移動させることを特徴とする。請求項10記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、日射センサにより日射を検出して、表示器からの光漏れが対向車から見える夜間にのみサンバイザで光漏れを防止することができる。
表示器を車室天井部に備えるヘッドアップディスプレイ装置において、表示器の光源を室内灯の光源と共用することにより、車室天井部に表示器の搭載スペースを確保した。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の全体構成図である。本実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、車室の天井10に設けられた光源1と、光源1に対向し天井10に対して傾けられて配置された表示器2と、光源1を挟んで表示器2とほぼ線対称に配置された室内灯レンズ3と、室内灯レンズ3の近傍に配置された室内灯スイッチ4と、インストルメントパネル9に表示器2と対向するように配置された鏡5と、天井10とインストルメントパネル9との間に嵌め込まれたウィンドシールドガラス6と、インストルメントパネル9のウィンドシールドガラス6近傍に配置された日射センサ7と、天井10からウィンドシールドガラス6に沿って出し入れ可能に配設されたスライド式サンバイザ8とから、その主要部が構成されている。
光源1は、タングステンランプ,キセノンランプ等のバルブ管,LED(Light Emitting Diode)等で構成され、図2に拡大して示すように、光源1の放射光を一方向に集めるための反射板11を備えている。光源1は、ウォームホイール12の中心軸に固定され、モータ14の回転軸に固着されたウォーム13が回転することにより、ウォーム13に噛み合ったウォームホイール12が回転して、表示器2に対向する表示位置と、室内灯レンズ3に対向する照明位置とに移動する。
表示器2は、薄膜トランジスタ駆動液晶ディスプレイ(thin-film transistor liquid crystal display)等で形成された透過式の表示装置であり、鏡5に対向するように天井10に対して傾けられて配設されている。
室内灯レンズ3は、図2に拡大して示すように、フレネルレンズ等で薄く形成され、表示器2と反対向きに、表示器2と室内灯レンズ3とが断面で見てV字状をなすように配設されている。
室内灯スイッチ4は、オン,オフ,ドアの3つの設定位置を選択可能なスイッチである。
鏡5は、表示器2からの表示光をウィンドシールドガラス6に向けて反射する。
ウィンドシールドガラス6は、いわゆるフロントガラスであり、その一部がハーフミラーに加工されていて鏡5からの表示光を反射させて運転者に虚像を視認させる。
日射センサ7は、光電変換素子でなり、ウィンドシールドガラス6を透過する外光を検出して、日射の有無、すなわち主に昼夜を識別する光電変換信号を出力する。
スライド式サンバイザ8は、日中に太陽からの直接光が運転者の目に入るのを防止するばかりでなく、夜間には表示器2から前方に漏れる光を対向車から見えにくくする役目もする。なお、スライド式サンバイザ8としたが、回転式サンバイザ等であってもよい。
図3は、本実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置のシステム構成図である。本実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30に、室内灯スイッチ4と、日射センサ7と、ドア信号31と、ドライバ32を介して光源1と、ドライバ33を介して表示器2と、ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34と、サンバイザ位置調整機構35とが接続されて構成されている。
ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、プログラム制御可能なCPU(Central Processing Unit)で構成されている。
ドア信号31は、車両の各ドア毎に設けられたドアスイッチからの信号であり、全てのドアが閉じられていることを示す閉信号か、いずれかのドアが開いていることを示す開信号かが入力される。
ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34は、表示器2の使用と室内灯の使用とを切り替える機構であり、既述したモータ14,ウォーム13およびウォームホイール12を駆動する機構に相当する。ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34は、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30からの指示に基づいて、光源1を、表示器2に対向する表示位置と、室内灯レンズ3に対向する照明位置とに切り替える。
サンバイザ位置調整機構35は、スライド式サンバイザ8を、前方にスライドした遮光位置と、天井10側に引き込まれた収納位置との間で移動させる機構である。なお、スライド式サンバイザ8は、モータ,ピニオン,ラック(ともに図示せず)等を用いて遮光位置と収納位置との間を移動されるが、その詳しい説明については、本発明の要旨とは直接的に関係しないので、省略する。
図4は、実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作を示すフローチャートである。
次に、このように構成された実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作について説明する。
車両用ヘッドアップディスプレイ装置では、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30が、室内灯スイッチ4の設定位置を判定し(ステップS101)、オンであれば、室内灯を点灯する(ステップS103)。詳しくは、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34を用いてモータ14を駆動し、ウォーム13およびウォームホイール12を介して光源1を室内灯レンズ3に対向する照明位置に移動させ、ドライバ32を通じて光源1に電力を供給する。よって、光源1が点灯し、光源1から発せられた光は、室内灯レンズ3で拡散されて車室内を照明する。
ステップS101で室内灯スイッチ4の設定位置がオフであれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、まず室内灯を消灯する(ステップS104)。詳しくは、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34を用いてモータ14を駆動し、ウォーム13およびウォームホイール12を介して光源1を表示器2に対向する表示位置に移動させ、ドライバ32を通じて光源1への電力の供給を停止する。
ステップS101で室内灯スイッチ4の設定位置がドアであれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、ドア信号31に基づいてドアの開閉状態を判定し(ステップS102)、開であれば、室内灯スイッチ4の設定位置がオンであった場合と同様に、室内灯を点灯する(ステップS103)。
ステップS102でドアの状態が閉であれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、室内灯スイッチ4の設定位置がオフであった場合と同様に、まず室内灯を消灯する(ステップS104)。
ステップS104の後、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、日射センサ7からの光電変換信号に基づいて、日射の有無、つまり夜間であるかそれ以外であるかを判断する(ステップS105)。
ステップS105で夜間であれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、サンバイザ位置調整機構35を用いてスライド式サンバイザ8を表示器2の前方を覆う遮光位置まで移動させ、ドライバ32を通じて光源1に電力を供給するとともに、ドライバ33を通じて表示器2を駆動する(ステップS106)。このため、表示器2から表示光が放射され、鏡5にて反射された表示光はウィンドシールドガラス6にてさらに反射されて、運転者に車両情報を虚像として見ることを可能とする。
ステップS105で夜間でなければ、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、サンバイザ位置調整機構35を用いてスライド式サンバイザ8を表示器2の前方から退避した収納位置まで移動させ、ドライバ32を通じて光源1に電力を供給するとともに、ドライバ33を通じて表示器2を駆動する(ステップS107)。このため、表示器2から表示光が放射され、鏡5にて反射された表示光はウィンドシールドガラス6にてさらに反射されて、運転者に車両情報を虚像として見ることを可能とする。
実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、表示器2の光源1を室内灯の光源1と共用するようにしたことにより、運転者に圧迫感を与えることなしに、表示器2を車室の天井10に搭載することが可能になる。
図5は、本発明の実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の全体構成図である。本実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、図1に示した実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置に対して、図6に拡大して示すように、光源1が固定されて配置されていること、および光源1と室内灯レンズ3との間に液晶シャッタ51が配置されていることが異なっている。したがって、実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置における部材と対応する部材については、同一符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
液晶シャッタ51は、電圧を印加することで光の透過状態と反射状態とを切り替えることができる液晶デバイスである。液晶シャッタ51は、既述したヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34を構成する。ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34を液晶シャッタ51としたことにより、実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置では、表示器2と室内灯との同時使用が可能となる。
なお、実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置のシステム構成は、図3に示した実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置のシステム構成と同様になる。
図7は、実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、図4に示した実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作を示すフローチャートに対して、ステップS103の後の制御がステップS105に移行している点だけが異なっている。
次に、このように構成された実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作について、実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作と異なる点を中心に説明する。
車両用ヘッドアップディスプレイ装置では、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30が、室内灯スイッチ4の設定位置を判定し(ステップS101)、オンであれば、まず室内灯を点灯する(ステップS103)。詳しくは、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34を用いて液晶シャッタ51を透過状態とし、ドライバ32を通じて光源1に電力を供給する。よって、光源1が点灯し、光源1から発せられた光は、液晶シャッタ51を通過し室内灯レンズ3で拡散されて車室内を照明する。このとき、光源1から発せられる光は、表示器2からも放射されるので、室内灯とヘッドアップディスプレイとを併用することが可能である。
ステップS101で室内灯スイッチ4の設定位置がオフであれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、まず室内灯を消灯する(ステップS104)。詳しくは、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34を用いて液晶シャッタ51を反射状態とする。
ステップS101で室内灯スイッチ4の設定位置がドアであれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、ドア信号31に基づいてドアの開閉状態を判定し(ステップS102)。開であれば、まず、既述したように室内灯を点灯する(ステップS103)。
ステップS102でドアの開閉状態が閉であれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、まず、既述したように室内灯を消灯する(ステップS104)。
ステップS103およびステップS104の後、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、日射センサ7からの光電変換信号に基づいて日射の有無、つまし夜間であるかそれ以外であるかを判断する(ステップS105)。
ステップS105で夜間であれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、サンバイザ位置調整機構35を用いてスライド式サンバイザ8を表示器2の前方を覆う遮光位置まで移動させ、ドライバ32を通じて光源1に電力を供給するとともに、ドライバ33を通じて表示器2を駆動する(ステップS106)。
ステップS105で夜間でなければ、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、サンバイザ位置調整機構35を用いてスライド式サンバイザ8を表示器2の前方から退避した収納位置まで移動させ、ドライバ32を通じて光源1に電力を供給するとともに、ドライバ33を通じて表示器2を駆動する(ステップS107)。
以降、実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置と同様に、ヘッドアップディスプレイの表示が行われるので、その詳しい動作の説明を割愛する。
実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、光源1を表示器用と室内灯用とに切り替えて使用する必要がないので、機構が簡単になり、容易に実現することができる。
図8は、本発明の実施例3に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の全体構成図である。本実施例3に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、図1に示した実施例1および図5に示した実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置において表示器2が固定的に配置されていたのに対して、図9に拡大して示すように、表示器2を筐体91内に収納自在に可動式に配設している。
詳しくは、表示器2は、前方端部(図9で見て左方端部)がウォームホイール92の中心軸に固定されて回動自在に軸支されており、ウォームホイール92は、モータ94の駆動軸に固着されたウォーム93に噛合されている。よって、表示器2は、モータ94を駆動すると、ウォーム93およびウォームホイール92を介して、図9中に実線で示す収納位置から図9中に破線で示す表示位置まで回動するようになっている。また、表示器2は、収納位置から表示位置まで回動する際に、筐体91の底面壁を形成し内面が鏡面96に加工されたカバー95を押し動かして、カバー95を後方端部(図9で見て右方端部)を中心として回動させる。なお、カバー95は、表示器2が収納位置に復動する際に、図示しない弾性手段により筐体91の底面壁を形成する位置に自動的に戻るようになっている。
光源1は、冷陰極管等の円柱状の光源で形成され、その円周面の半分には反射体1aが塗布されていて、光は円周面の残余の半分からのみ放射されるようになっている。また、光源1は、その円柱中心がウォームホイール97の中心軸に固定されて回動自在に軸支されており、ウォームホイール97は、モータ99の駆動軸に固着されたウォーム98に噛合されている。よって、光源1は、モータ99を駆動すると、ウォーム98およびウォームホイール97を介して、図9中に実線で示す照明位置から図9中に破線で示す表示位置まで回転するようになっている。
光源1の後方側(図9で見て右方側)には、鏡100が前方(図9で見て左方)を上、後方(図9で見て右方)を下にして傾けられて配置されており、鏡100の下方には室内灯レンズ3が水平に配置されている。
なお、その他の特に言及しなかった部材は、実施例1および実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置における対応する部材と同様に構成されているので、対応部材については同一符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
また、実施例3に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置のシステム構成は、図3に示した実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置のシステム構成と同様になる。
さらに、実施例3に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作を示すフローチャートは、図4に示した実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作を示すフローチャートと同様になる。
次に、このように構成された実施例3に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作について、実施例1および実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置の動作と異なる点を中心に説明する。
車両用ヘッドアップディスプレイ装置では、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30が、室内灯スイッチ4の設定位置を判定し(ステップS101)、オンであれば、室内灯を点灯する(ステップS103)。詳しくは、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34を用いて、モータ94を駆動し、ウォーム93およびウォームホイール92を介して表示器2を図9中に実線で示す収納位置に退避させるとともに、モータ99を駆動し、ウォーム98およびウォームホイール97を介して光源1を鏡100に対向する照明位置に回転させ、ドライバ32を通じて光源1に電力を供給する。よって、光源1が点灯し、光源1から発せられた光は、反射体1aおよび鏡100で反射され室内灯レンズ3で拡散されて車室内を照明する。
一方、ステップS101で室内灯スイッチ4の設定位置がオフであれば、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、まず室内灯を消灯する(ステップS104)。詳しくは、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構34を用いて、モータ94を駆動し、ウォーム93およびウォームホイール92を介して表示器2を図9中に破線で示す表示位置に移動させる。また、ヘッドアップディスプレイ/室内灯制御回路30は、モータ99を駆動し、ウォーム98およびウォームホイール97を介して光源1を表示器2に対向する表示位置に回転させ、ドライバ32を通じて光源1への電力の供給を停止する。
以降、実施例1に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置と同様に、処理が行われるので、その詳しい動作の説明を割愛する。
実施例3に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、ヘッドアップディスプレイを見るときにだけ表示器2が表示位置にセットされ、その他のときには表示器2が収納位置に収納されるので、運転者の頭上に表示器2が常時ある実施例1および実施例2に係る車両用ヘッドアップディスプレイ装置に比べて、運転者に与える圧迫感を軽減することができる。
以上、本発明の各実施例を説明したが、これらはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更または拡張が可能である。
1 光源
1a 反射体
2 表示器
3 室内灯レンズ
4 室内灯スイッチ
5,100 鏡
6 ウィンドシールドガラス
7 日射センサ
8 スライド式サンバイザ
9 インストルメントパネル
10 天井
11 反射板
12,92,97 ウォームホイール
13,93,98 ウォーム
14,94,99 モータ
31 ドア信号
32,33 ドライバ
34 ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構
35 サンバイザ位置調整機構
51 液晶シャッタ
91 筐体
95 カバー
96 鏡面
1a 反射体
2 表示器
3 室内灯レンズ
4 室内灯スイッチ
5,100 鏡
6 ウィンドシールドガラス
7 日射センサ
8 スライド式サンバイザ
9 インストルメントパネル
10 天井
11 反射板
12,92,97 ウォームホイール
13,93,98 ウォーム
14,94,99 モータ
31 ドア信号
32,33 ドライバ
34 ヘッドアップディスプレイ/室内灯切り替え機構
35 サンバイザ位置調整機構
51 液晶シャッタ
91 筐体
95 カバー
96 鏡面
Claims (10)
- 車室天井部に設けられて表示光を放射する表示器と、前記表示器からの表示光をウィンドシールドガラスに向けて反射する反射体とを備える車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、
前記表示器の光源を室内灯の光源と共用したことを特徴とする車両用ヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記光源を表示器用として使用するか室内灯用として使用するかを選択する選択手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記光源を表示器用と室内灯用とに同時に使用できることを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 室内灯スイッチの設定位置のオン,オフ,ドアを検出して、前記室内灯の点灯を前記表示器からの表示光の放射に優先させる切り替え制御手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記表示器からの表示光の放射を始めるに際し、前記表示器を収納位置から表示位置に移動する表示器移動手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記表示器の移動に連動して、前記光源を照明位置から表示位置に移動させることを特徴とする請求項5に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記表示器の移動に連動して、収納位置において前記表示器を隠し、表示位置において前記表示器の導光路を形成するカバーを設けたことを特徴とする請求項5に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記カバーに光を反射させる鏡面加工を施したことを特徴とする請求項7に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記光源の光が前方に漏れないようにサンバイザを遮光位置に移動させるサンバイザ移動手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 日射を検出する日射センサを設け、前記サンバイザ移動手段が、前記日射センサが日射を検出しない時にのみ前記サンバイザを遮光位置に移動させることを特徴とする請求項9に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004280792A JP2006096055A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004280792A JP2006096055A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006096055A true JP2006096055A (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=36236318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004280792A Withdrawn JP2006096055A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006096055A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011189535A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Toyota Auto Body Co Ltd | 室内灯レンズ |
-
2004
- 2004-09-28 JP JP2004280792A patent/JP2006096055A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011189535A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Toyota Auto Body Co Ltd | 室内灯レンズ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070112 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20081027 |