JP2006095755A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】種類の異なるインクリボンによる画像記録を容易に行うことができるともに、両面画像記録処理の簡略化及び短時間化を実現する。
【解決手段】インクリボンカートリッジ7,8の装着部103,104を上下2箇所に設け、各装着部103,104を経由する上下2段の搬送路101,102を構成し、各々のインクリボンカートリッジ7,8に収納さているインクリボン7D,8Dを加熱するサーマルヘッド2,3を1個ずつ配置した。また、上下の搬送路101,102を選択的に連通する搬送ガイド9を揺動自在に設けた。2種類のインクリボン7D,8Dを収納できるとともに、搬送路101内でインクリボン7Dによるカラー画像が表面に記録された記録紙13を葉総ガイド9を介して搬送路102内に導き、記録紙13の裏面にインクリボン8Dによるモノクロ画像記録を行う。
【選択図】図2
【解決手段】インクリボンカートリッジ7,8の装着部103,104を上下2箇所に設け、各装着部103,104を経由する上下2段の搬送路101,102を構成し、各々のインクリボンカートリッジ7,8に収納さているインクリボン7D,8Dを加熱するサーマルヘッド2,3を1個ずつ配置した。また、上下の搬送路101,102を選択的に連通する搬送ガイド9を揺動自在に設けた。2種類のインクリボン7D,8Dを収納できるとともに、搬送路101内でインクリボン7Dによるカラー画像が表面に記録された記録紙13を葉総ガイド9を介して搬送路102内に導き、記録紙13の裏面にインクリボン8Dによるモノクロ画像記録を行う。
【選択図】図2
Description
この発明は、インクリボンのインクを熱によって昇華又は転写させて記録紙に画像を記録する画像記録装置に関する。
一般に、インクリボンを用いた画像記録装置は、記録紙の片面のみに対向してインクカートリッジ及びサーマルヘッドを備え、インクカートリッジに収納されたインクリボンのインクを熱供給部材であるサーマルヘッドを介して選択的に加熱し、記録紙に転写することによって画像を形成する。
このため、従来の画像記録装置は、図1に示すように、直方体の外装カバー211内に、1個のインクリボンカートリッジ207及び1個のサーマルヘッド202を備えている。この画像記録装置において画像記録の開始が指示されると、プラテンローラ201、搬送ローラ204及び給紙ローラ210が回転を開始し、給紙カセット212内の最上位の記録紙213が給紙され、外装カバー211内を図中右から左への正方向に搬送される。記録紙213の前端がプラテンローラ201とサーマルヘッド202との対向位置に達した後に、インクリボンカートリッジ207においてインクリボンの巻取りが開始されるとともに、画像データに基づいてサーマルヘッド202が駆動され、搬送中の記録紙213の表面に画像が記録される。
従来の画像記録装置では、光沢紙面へのカラー画像形成を可能にするため、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン及びオーバーコートの各インク部分を形成したカラーインクリボンを収納したインクリボンカートリッジを装着できるようにされている。
このため、インクリボンカートリッジ207が、イエロー、マゼンタ、シアン及びオーバーコートの各インク部分をこの順に繰り返し形成したカラーインクリボンを収納している場合には、記録紙213の後端がプラテンローラ201とサーマルヘッド202との対向位置を通過してイエローのインクが転写された後に、記録紙213の前端がプラテンローラ201とサーマルヘッド202との対向位置を通過するまで記録紙213を図中左から右への逆方向に搬送し、再度サーマルヘッド202を駆動しつつ記録紙213を正方向に搬送する処理が3回繰り返されて、マゼンタ、シアン及びオーバーコートの各インクが転写される。
ところが、カラーインクリボンを収納したインクリボンカートリッジを装着した画像記録装置では、モノクロ画像形成時にもインクリボンにおけるイエロー、マゼンタ、シアン及びオーバーコートの全ての部分が使用されるため、インクリボンの使用量が増加してランニングコストが高くなるとともに、画像形成に長時間を要する問題があった。
そこで、印刷の目的に応じてカラーインクリボンやモノクロインクリボンのように異なる種類のインクリボンを使用することができる画像記録装置であって、装着されたインクリボンカートリッジに収納されているインクリボンの種類を検出し、検出したインクリボンの種類に応じた適切な印刷手順及び/又は印刷条件を記憶手段において選択し、カラーインクリボンを検出したときはそのままの色で印刷内容を表示手段に表示し、白黒、セピア等のもとの色とは異なる色で印刷するインクリボンを検出したときは印刷結果に近い色で印刷内容を表示手段に表示するようにした構成が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−063194号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、オーバーコート処理が行われる場合が多い光沢紙面に対する画像記録に専用の制御を行っていたため、光沢紙面の裏面のカラー画像形成に適さない普通紙面への画像記録を行うことができない問題があり、表面が光沢紙面で裏面が普通紙面であるはがき等の記録紙の両面に画像を記録することができない問題がある。
また、普通紙面への画像記録が可能になったとしても、記録紙の両面に画像を記録するためには、一方の面に対する画像記録が完了した記録紙を手動操作によって裏返して再度装置内に挿入しなければならず、作業が煩雑化及び長時間化する問題がある。特に、記録紙の表面(光沢紙面)にカラー画像を記録し、裏面(普通紙面)にモノクロ画像を記録する場合には、インクリボンカートリッジの交換作業も必要になり、作業の煩雑化及び長時間化はより深刻になる。
この発明の目的は、それぞれにインクリボンカートリッジ及びサーマルヘッドを備えた上下2段の搬送路を形成し、両搬送路に順に記録紙を搬送することにより、種類の異なるインクリボンによる画像記録を容易に行うことができるともに、両面画像記録処理の簡略化及び短時間化を実現できる画像記録装置を提供することにある。
この発明は、インクリボンカートリッジの装着部を上下2箇所に設け、各装着部を経由する上下2段の搬送路を構成し、各々のインクリボンカートリッジに収納さているインクリボンを加熱するための熱供給部材(サーマルヘッド)を各1個ずつ配置した。また、上下の搬送路を選択的に連通する搬送路切換部材を設けた。
2種類のインクリボンを収納しておくことができるとともに、一方の搬送路内で一方のインクリボンにより表面に画像が記録された記録紙を他方の搬送路内に導き、記録紙の裏面に対して他方のインクリボンによる画像記録が連続して行われる。
それぞれにインクリボンカートリッジ及びサーマルヘッドを備えた上下2段の搬送路を形成し、両搬送路に順に記録紙を搬送することにより、種類の異なるインクリボンによる画像記録を容易に行うことができるとともに、両面画像記録処理の簡略化及び短時間化を実現できる。
以下に、この発明の最良の実施形態に係る画像形成装置を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図2は、この発明の実施形態に係る画像記録装置の構成を示す側面断面図である。画像記録装置100は、直方体形状の筐体である外装ケース11、及び、外装ケース11の背面に着脱自在に装着される給紙カセット12を備えている。給紙カセット12は、複数枚の記録紙を収納する。外装ケース11の内部における上下方向の中央部には、前後方向の全域にわたって上側搬送路101及び下側搬送路102が平行に形成されている。上側搬送路101及び下側搬送路102において、給紙カセット12から給紙された記録紙13が搬送される。
外装ケース11の内部において、上側搬送路101の上方には上側装着部103が設けられており、下側搬送路102の下方には下側装着部104が設けられている。上側装着部103及び下側装着部104のそれぞれには、インクリボンを収納したインクリボンカートリッジ7及び8が、外装ケース11の一方の側面から装着される。
インクリボンカートリッジ7及びインクリボンカートリッジ8は、同一の形状に構成されている。インクリボンカートリッジ7(8)は、左右対称の形状に形成されており、上下方向の一方側に位置する基体7A(8A)の前後端部に2本のボビン7B(8B),7C(8C)を回転自在に支持し、ボビン7C(8C)に巻回されているインクリボン7D(8D)を上下方向の他方側を経由してボビン7B(8B)に巻き取る。インクリボンカートリッジ7及びインクリボンカートリッジ8は、上側装着部103及び下側装着部104に上下対称にして装着される。
上側搬送路101と下側搬送路102との間には、搬送ローラ4、プラテンローラ1、搬送ガイド9及びピンチローラ15が、この順に前面側から背面側に向かって配置されている。上側装着部103には、搬送ローラ4及びプラテンローラ1のそれぞれに対向する位置に、上側ピンチローラ5及び上側サーマルヘッド2が配置されている。下側装着部104には、搬送ローラ4及びプラテンローラ1のそれぞれに対向する位置に、下側ピンチローラ6及び下側サーマルヘッド3が配置されている。
上側ピンチローラ5及び上側サーマルヘッド2は、上側装着部103に装着されたインクリボンカートリッジ7においてボビン7Bとボビン7Cとの間に張架されたインクリボン7Dの上方に位置する。下側ピンチローラ6及び上側サーマルヘッド3は、下側装着部104に装着されたインクリボンカートリッジ8においてボビン8Bとボビン8Cとの間に張架されたインクリボン8Dの下方に位置する。
搬送ガイド9は、前端部9A及び後端部9Bが上側搬送路101に露出する位置と下側搬送路102に露出する位置との間に揺動自在にされている。
上側搬送路101を挟んでピンチローラ15に対向する位置には、搬送ローラ14が支持されている。外装ケース11に装着された給紙カセット12に収納された記録紙の最上面に対向する位置には給紙ローラ10が支持されている。
画像記録装置100において、ボビン7B、ボビン7C及び給紙ローラ10は図2中における時計方向に回転し、ボビン8B及びボビン8Cは図2中における反時計方向に回転する。また、プラテンローラ1、搬送ローラ4及び搬送ローラ14は、正逆両方向に回転する。
なお、インクリボンカートリッジ7及びインクリボンカートリッジ8に収納されるインクリボン7D及び8Dは、搬送可能な最大サイズの記録紙の全面に対向する範囲のイエロー、マゼンタ、シアン及びオーバーコートの各インク部分を順に繰り返し備えたカラーインクリボン、又は、ブラックのインク部分のみで構成されたモノクロインクリボンである。
したがって、表面が光沢紙面であり、裏面が普通紙面である記録紙に画像を記録する場合、搬送される記録紙の表面に対向するインクリボンカートリッジ7をカラーインクリボン7Dを収納したカラーインクリボンカートリッジとし、搬送される記録紙の裏面に対向するインクリボンカートリッジ8をモノクロインクリボン8Dを収納したモノクロインクリボンカートリッジとする。
図3は、上記画像記録装置の制御部の構成を示すブロック図である。制御部20は、ROM22及びRAM23を備えたCPU21に、画像メモリ24、通信インタフェース25、操作パネル26、上側リボン位置センサ27、下側リボン位置センサ28、上側リボン種類センサ41、下側リボン種類センサ42、上側前端検出センサ43、下側前端検出センサ44、上側後端検出センサ45、下側後端検出センサ46、モータドライバ29、クラッチドライバ30及びヘッドドライバ40等の入出力機器を接続して構成されている。CPU21は、ROM22に予め格納されたプログラムにしたがって各入出力機器を統括して制御し、この間に入出力されるデータをRAM24の所定のメモリエリアに格納する。
CPU21は、通信インタフェース25を介して、外部のスキャナやパーソナルコンピュータ等の画像出力装置から画像データの入力を受け、入力された画像データを画像メモリ24に格納する。
操作パネル26は、画像記録装置100の動作状態を示す表示器、及び、記録条件の入力を受け付けるキースイッチを備えている。操作パネル26は、CPU21から供給される表示データに基づいて表示器を駆動するとともに、キースイッチの操作データをCPU21に出力する。
操作パネル26のキースイッチを介して入力される記録条件としては、インクリボンカートリッジ7,8に収納されているインクリボンの種類(カラーインクリボン又はモノクロインリボン)、及び、搬送方向に直交する方向の幅(記録サイズ)がある。CPU21は、操作パネル26から入力された記録条件の情報をRAM23に記憶する。
上側リボン位置センサ27は、上側装着部103に装着されたインクリボンカートリッジ7のインクリボン7Dにおいて各インク部分の前端位置を検出する。下側リボン位置センサ27は、下側装着部104に装着されたインクリボンカートリッジ8のインクリボン8Dにおいて各インク部分の前端位置を検出する。
モータドライバ29には、搬送用モータM1及びヘッド用モータM2が接続されている。モータドライバ29は、CPU21から供給される駆動データに基づいてモータM1,M2を駆動する。モータM1,M2は、例えばステッピングモータであり、正逆両方向に選択的に回転する。
クラッチドライバ30には、搬送用クラッチ31、給紙用クラッチ32、上側リボン用クラッチ33、下側リボン用クラッチ34、ヘッド用クラッチ35及びガイド用クラッチ36が接続されている。クラッチドライバ30は、CPU21から供給される駆動データに基づいて、クラッチ31〜36を駆動する。
搬送用クラッチ31は、搬送用モータM1の回転をプラテンローラ1、搬送ローラ4及び搬送ローラ14に同時に伝達する。給紙用クラッチ32は、搬送用モータM1の正転(時計方向の回転)のみを給紙ローラ10に伝達する。上側リボン用クラッチ33は、搬送用モータM1の正転をボビン7Bに伝達する。下側リボン用クラッチ34は、搬送用モータM1の正転を反転してボビン8Bに伝達する。
ヘッド用クラッチ35は、ヘッド用モータM2の回転をサーマルヘッド2,3に伝達する。これによって、サーマルヘッド2,3は、インクリボン7D,8Dを挟んで選択的にプラテンローラ1の周面に当接する。ガイド用クラッチ36は、ヘッド用モータM2の回転を搬送ガイド9に伝達する。これによって、搬送ガイド9は、図2中、実線で示す状態又は破線で示す状態に選択的に位置する。
上側リボン種類センサ41及び下側リボン種類センサ42は、この発明の検出器であり、装着部101,102に装着されたインクリボンカートリッジ7,8のそれぞれに収納されているインクリボン7D、8Dの種類、例えば、カラーインクリボンであるかモノクロインクリボンであるかを検出する。上側リボン種類センサ41及び下側リボン種類センサ42は、例えば、複数のスイッチによって構成され、インクリボン7D、8Dの種類に応じて異なる組み合わせでインクリボンカートリッジ7,8に形成されている突起又は電極の位置を検出する。
上側前端検出センサ43及び下側前端検出センサ44は、図2中右から左に向う記録紙13の前端を検出する。上側後端検出センサ45及び下側後端検出センサ46は、図2中右から左に向う記録紙13の後端を検出する。なお、上側前端検出センサ43及び下側前端検出センサ44は、後述するインクリボンの透明部分において、記録紙13の前端及び紙質を検出する。
CPU21は、後述する初期化処理時に、上側リボン種類センサ41、下側リボン種類センサ42、上側リボン位置センサ27及び下側リボン位置センサ28の検出結果に基づいて、インクリボン7D、8Dの給送状態を制御する。透明部分、イエローインク部分、マゼンタインク部分、シアンインク部分及びオーバーコートインク部分をこの順に繰り返し形成したカラーインクリボンの場合には、イエローインク部分、マゼンタインク部分、シアンインク部分及びオーバーコートインク部分の前端に記録紙13の前端を一致させる必要がある。また、透明部分及びブラックインク部分をこの順に繰り返し形成したモノクロインクリボンの場合には、ブラックインク部分の前端に記録紙13の前端を一致させる必要がある。
図8に示すように、CPU21は、操作パネル26におけるユーザ操作による記録面の選択、記録色の選択及び記録開始指示を受け付ける。記録開始指示の操作がされると、CPU21は、上側リボン種類センサ41及び下側リボン種類センサ42により、装着されているインクリボンの種類を検出し、この検出結果がユーザが選択した記録面及び記録色の内容に適合しているか否かを判別する。CPU21は、ユーザの選択に係る記録面及び記録色の内容と装着されているインクリボンの種類とが一致しない場合には、操作パネル26のディスプレイにエラー表示を行う。
また、CPU21は、記録紙13の給紙後に、上側前端検出センサ43及び下側前端検出センサ44により、給紙した記録紙13の紙質を検出し、この検出結果がユーザが選択した記録面及び記録色の内容に適合しているか否かを判別する。CPU21は、ユーザの選択に係る記録面及び記録色の内容と給紙した記録紙13の紙質とが一致しない場合には、エラー表示を行う。
このように、制御部20では、画像記録の準備段階の処理として、インクリボンカートリッジ7,8の装着状態、及び、給紙した記録紙13の種類や収納状態が、ユーザの設定内容と適合しているか否かを判別し、適合していない場合にエラー表示を行う。
また、CPU21は、上側リボン種類センサ41及び下側リボン種類センサ42の検出結果に基づいて、ヘッドドライバ40に供給する駆動データの内容を変更し、サーマルヘッド2,3の加熱温度が装着されているインクリボンカートリッジ7,8に収納されているインクリボンに応じた温度となるように制御する。
図4は、上記画像記録装置の制御部における処理手順を示すフローチャートである。また、図5〜7は同画像記録装置における画像記録動作を説明する側面断面図であり、図5は表面記録時を示し、図6及び7は裏面記録時を示している。
制御部20のCPU21は、ユーザの操作によって画像記録の開始を指示する情報が入力されると、モータM1及び上下のリボン用クラッチ33,34を駆動し、上側リボン位置センサ27及び下側リボン位置センサ28が、インクリボン7D及び8Dの記録開始位置を検出するまでインクリボン7D及び8Dを給送する等の初期化を行う(S1,S2)。
次いで、CPU21は、カラー画像記録モード又はモノクロ画像記録モードの何れが選択されているかの判別を行う(S3)。記録紙の表面(光沢紙面)にカラー画像を形成するカラー画像モードが選択されている場合には、CPU21は、ヘッド用モータM2及びガイド用クラッチ36を駆動して搬送ガイド9を時計方向に回転させて図5に示す位置に停止させ(S4)、給紙カセット12から上側搬送路101への搬送方向を開放する。
この後、CPU21は、搬送用モータM1、搬送用クラッチ31及び給紙用クラッチ32を駆動して給紙ローラ10、プラテンローラ1及び搬送ローラ4を正転させ、給紙カセット12内の最上位の1枚の記録紙を給紙して上側搬送路101内を図5中の矢印EX1方向に搬送する(S5)。
CPU21は、記録紙13の前端を上側前端検出センサ43によって検出すると(S6)、さらにリボン用クラッチ33を駆動してボビン7Bを正転させ、インクリボン7Dを記録紙13の搬送に同期して矢印EX1方向に移動させる。また、サーマルヘッド2を下降させてインクリボン7Dを挟んでプラテンローラ1に当接させる。この状態で、画像メモリ24から読み出した画像データに基づいて、サーマルヘッド2を駆動し、画像記録処理を行う(S7)。これによって、記録紙13には画像が形成される。なお、記録紙13の後端が給紙ローラ10を通過すると、CPU21は、給紙用クラッチ32の駆動を停止する。
記録紙13の後端が記録位置を通過したことを上側後端検出センサ45によって検出すると(S8)、CPU21は、搬送用モータM1及び搬送用クラッチ31の駆動を停止し、矢印EX1方向の記録紙13の搬送を停止する(S9)。同時に、CPU21は、ヘッド用モータM2、ヘッド用クラッチ35及びガイド用クラッチ36を駆動してサーマルヘッド2を上方に退避させるとともに(S10)、搬送ガイド9を水平状態にした後(S10)、搬送用モータM1及び搬送用クラッチ31を駆動して記録紙13を図5中の矢印EX2方向に逆搬送する(S12)。
CPU21は、上記S6〜S12の処理を4回繰り返し行い(S13)、記録紙13の表面にイエロー、マゼンタ及びシアンの画像を重ね合わせてフルカラー画像を形成し、その上面に全面についてオーバーコートを施す。但し、記録紙13の矢印EX1方向への4回目の搬送時には、画像メモリ24からの画像データの読出は行わず、記録紙13の全面についてサーマルヘッド2を駆動する。
4回の画像記録処理が完了すると、CPU21は、ヘッド用クラッチ35及びガイド用クラッチ36を駆動してサーマルヘッド2を上方に退避させ(S14)、記録紙13の表面(光沢紙面)にカラー画像を形成し、記録紙13の裏面(普通紙面)にモノクロ画像を記録する両面画像記録モードが選択されているか否かの判別を行う(S15)。両面画像記録モードが選択されていない場合には、CPU21は、上側搬送路101における記録紙13の矢印EX1方向の搬送を継続し、記録紙13を外装カバー11から矢印EX1方向に排出する(S16)。
両面画像記録モードが選択されている場合には、CPU21は、搬送用モータM1及び搬送用クラッチ31を駆動し、記録紙13を上側搬送路101内において矢印EX2方向に逆搬送する(S17)。記録紙13の前端が搬送ガイド9を通過すると(S18)、CPU21は、搬送用モータM1及び搬送用クラッチ31の駆動を一旦停止し、ヘッド用モータM2及びガイド用クラッチ36を駆動して搬送ガイド9を反時計方向に回転させて図6に示す状態に位置させ(S19)、上側搬送路101を下側搬送路102に連通させる。この後、CPU21は、搬送用モータM1及び搬送用クラッチ31を駆動し、記録紙13を上側搬送路102内において矢印EX3方向に搬送する(S20)。
上記S3において、記録紙13の裏面のみにモノクロ画像を形成するモノクロ画像モードが選択されている場合には、CPU21は、ヘッド用モータM2及びガイド用クラッチ36を駆動して搬送ガイド9を反時計方向に回転させて図7に示す位置に停止させ(S24)、給紙カセット12から下側搬送路102への搬送方向を開放する。
この後、CPU21は、搬送用モータM1、搬送用クラッチ31及び給紙用クラッチ32を駆動して給紙ローラ10、プラテンローラ1及び搬送ローラ4を正転させ、給紙カセット12内の最上位の1枚の記録紙を給紙して下側搬送路102内を図7中の矢印EX3方向に搬送する(S25)。
両面画像記録モード時の裏面画像記録時、及び、片面モノクロ画像モード時に、記録紙13の前端が下側前端検出センサ44によって検出されると(S21)、CPU21は、さらにリボン用クラッチ34を駆動してボビン8Bを正転させ、インクリボン8Dを記録紙13の搬送に同期して矢印EX3方向に移動させるとともに、画像メモリ24から読み出した画像データに基づいてサーマルヘッド3を駆動し、下側後端検出センサ46が記録紙13の後端を検出するまで画像記録処理を行う(S22,S23)。これによって、普通紙面である記録紙13の裏面には、モノクロ画像が形成される。
記録紙13の後端が記録位置を通過すると、CPU21は、リボン用クラッチ34を駆動してサーマルヘッド3を下降させてインクリボン8Dを停止させた状態で、記録紙13を矢印EX3方向に搬送し続け、外装カバー11の外部に排出する。
なお、記録紙13の表面のみにモノクロ画像を記録することが指示された場合、ブラックのインク部分とオーバーコートのインク部分とを交互に繰り返し並べたインクリボン8Dを収納したインクリボンカートリッジ8が使用される。モノクロ画像が形成された記録紙13の表面の全面にオーバーコートを施す場合には、CPU21は、下側後端検出センサ46が記録紙13の後端を検出した後に、搬送用モータM1及び搬送用クラッチ31の駆動を停止し、リボン用クラッチ34を駆動してサーマルヘッド3を下降させた状態で、搬送用モータM1及び搬送用クラッチ31を駆動して搬送ローラ4及びプラテンローラ1を逆転させ、記録紙13を下側搬送路102内において矢印EX4方向に搬送する。
そして、下側前端検出センサ44が記録紙13の前端を検出した後、CPU21は、リボン用クラッチ34を駆動してサーマルヘッド3を上昇させ、搬送用モータM1及び搬送用クラッチ31を駆動して搬送ローラ4及びプラテンローラ1を正転させ、記録紙13を下側搬送路102内において矢印EX3方向に搬送しつつサーマルヘッド3を駆動する。これによって、モノクロ画像が記録された記録紙13の表面の全面にオーバーコートが施される。
記録紙13の後端が記録位置を通過すると、CPU21は、リボン用クラッチ34を駆動してサーマルヘッド3を下降させてインクリボン8Dを停止させた状態で、記録紙13を矢印EX3方向に搬送し続け、外装カバー11の外部に排出する。
以上のようにして、この発明の画像記録装置100は、それぞれが個別のサーマルヘッド2,3を備え、個別の搬送路101,102に露出した2つの装着部103,104を備え、各装着部103,104に装着されたインクリボンカートリッジ7,8に収納されているインクリボンの種類に応じて、適切な記録紙13の搬送制御を行うことができる。
1 プラテンローラ
2,3 サーマルヘッド
4,14 搬送ローラ
5,6,15 ピンチローラ
7,8 インクリボンカートリッジ
9 搬送ガイド
10 給紙ローラ
11 外装ケース
12 給紙カセット
13 記録紙
2,3 サーマルヘッド
4,14 搬送ローラ
5,6,15 ピンチローラ
7,8 インクリボンカートリッジ
9 搬送ガイド
10 給紙ローラ
11 外装ケース
12 給紙カセット
13 記録紙
Claims (3)
- インクリボンカートリッジに収納されたインクリボンのインクを熱供給部材により加熱して記録紙に転写する画像記録装置であって、互いに平行な2つの搬送路を形成し、該2つの搬送路のそれぞれの外側にインクリボンカートリッジの装着部及び熱供給部材を配置し、該2つの搬送路のそれぞれを搬送される記録紙に対して互いに異なるインクリボンカートリッジのインクリボンのインクによって画像を記録することを特徴とする画像記録装置。
- 前記2つ搬送路の間を選択的に連通する搬送切換部材を設け、前記2つの搬送路のうちの一方の搬送路において一方の面に画像を記録した記録紙を、前記搬送切換部材を介して他方の搬送路に導き、該他方の搬送路において記録紙の他方の面に画像を記録することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記2つの装着部のそれぞれに装着されたインクリボンカートリッジに収納されているインクリボンの種類を判別する検出器を備え、検出器が検出したインクリボンの種類に応じて異なる記録制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
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