JP2006079797A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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【課題】平行平板型のビームスプリッタにより発生される非点収差方向が光検出器の受光領域の分割線方向に対してフォーカス制御の非点収差法に適切な方向とならない場合、前記ビームスプリッタで発生される非点収差を打ち消す必要があり、この非点収差を打ち消すのに汎用性の無い特殊機能のレンズを必要とした。
【解決手段】平行平板型ビームスプリッタ7と光検出器14の間に前記ビームスプリッタ7に対して傾き方向がレーザ光の光軸を中心にしてπ/2ラジアン回転された向きに平行平板12を配置し、この平行平板12により前記ビームスプリッタ7で発生される非点収差を打ち消すようにしている。これにより前記ビームスプリッタ7と前記光検出器14の間に新たに非点収差を発生させる非点収差発生光学素子13をビームスプリッタ7で発生される非点収差に関係なく独立して設けるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光源から出射されるレーザ光を平行平板型のビームスプリッタに反射させて対物レンズに導き、この対物レンズによりレーザ光を収束させて信号記録媒体に照射すると共に、信号記録媒体により反射されて戻されたレーザ光を前記ビームスプリッタを透過させて光検出器に導く構成の光ピックアップ装置に関する。
CDやDVDの光ディスク等の信号記録媒体に対してレーザ光を用いて光学的に信号の記録再生を行う光ピックアップ装置において、信号記録媒体に照射されるレーザ光を信号記録媒体の信号トラックに追従させるトラッキング制御方式には、信号記録媒体の規格方式に対応させて3ビーム法、プッシュプル法、位相差法及びその応用(差動)のいずれかが採用されている。
一方、信号記録媒体に照射されるレーザ光を信号記録媒体の信号面に合焦させるフォーカス制御には、通常、非点収差法が採用されている。
記録再生のCD各種及びDVD−ROM、DVD±R/RWに対応した光ピックアップ装置の実例としては、例えば、DVD−ROMに位相差法、DVD±R/RW及びCDに差動プッシュプル法のトラッキング制御方式を採用し、記録再生のCD各種に非点収差法、記録再生のDVD各種に差動非点収差法のフォーカス制御方式を採用する場合がある。
差動プッシュプル法、差動非点収差法及び3ビーム法の場合、3ビームを必要とするので、これらの方式が採用される光ピックアップ装置においては、周知の如く、半導体レーザから出射されるレーザ光を3ビームに分離するべく0次回折光ビーム及び±1次回折光ビームを回折して形成する回折格子を備えると共に、これら3ビームが信号記録媒体により反射された3ビームの反射光ビームをそれぞれ受光する受光領域を備える光検出器が用いられる。
図2は上述で実例に挙げた光ピックアップ装置に対応する光検出器の受光面の一例を示し、この図を用いてトラッキング制御方式及びフォーカス制御方式を説明する。
信号記録媒体に照射される3ビームのうち、0次回折光ビームのメインスポットは信号トラック上の中央に配置され、±1次回折光ビームの各サブスポットはそれぞれメインスポットがオントラックされる信号トラックとそれぞれ異なる方向の隣接信号トラックとの中央に配置される。
光検出器の受光面には互いに直交する2つの分割線により十字状に4分割されてそれぞれ4つのセグメントにより構成されるメイン受光領域21及びサブ受光領域22,23が3つ縦に並べて配置され、メイン受光領域21及びサブ受光領域22,23には信号記録媒体により反射された0次回折光ビーム、+1次回折光ビーム、-1次回折光ビームのそれぞれの反射光が受光されるようになっている。この場合、メイン受光領域21及びサブ受光領域22,23のそれぞれ一方の分割線21A,22A,23Aは採用するトラッキング制御方式を考慮して信号記録媒体の信号トラックの方向に設定される。
尚、図2においては、メイン受光領域21及びサブ受光領域22,23を構成する各セグメントから得られる各受光出力をそれぞれa,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,lと示している。
DVD−ROMの再生のトラッキング制御に採用される位相差法は、メイン受光領域1の各対角方向のセグメントの受光出力をそれぞれ加算した各和信号(a+c),(b+d)の位相差を検出するか、あるいはメイン受光領域21の信号トラック方向の分割線21Aに分割された隣り合う所定の2つのセグメントの受光出力a,dあるいはb,cの位相差を検出するかしてトラッキングエラー信号を得る。(特許文献1参照)
DVD±R/RWの記録及びCDの記録再生のトラッキング制御に採用される差動プッシュプル法は、メイン受光領域21の信号トラック方向の分割線21Aに分割されたそれぞれ2つのセグメントごとの各受光出力をそれぞれ加算した各和信号同士の差信号であるメインプッシュプル信号を演算し、サブ受光領域22,23のそれぞれにおいて信号トラック方向の分割線22A,23Aに分割されたそれぞれ2つのセグメントごとの各受光出力をそれぞれ加算した各和信号同士の差信号であるサブプッシュプル信号をサブ受光領域22,23ごとに第1、第2のサブプッシュプル信号として演算し、この第1、第2のサブプッシュプル信号を合成した合成サブプッシュプル信号をメインプッシュプル信号に合わせてゲイン(G1)調整し、これらのプッシュプル信号の差分を演算して演算式a−b−c+d−G1(e−f−g+h−j−k+l)のトラッキングエラー信号を得る。(特許文献2参照)
記録再生のCD各種のフォーカス制御に採用される非点収差法は、信号記録媒体により反射された反射光ビームにメイン受光領域21及びサブ受光領域22,23の各分割線に対して非点収差の発生方向が45度の角度を成すように非点収差を付与し、メイン受光領域21の各セグメントの各受光出力をそれぞれ対角線上に配置されるセグメントごとにそれぞれ加算して2つの和信号を得、この各和信号同士の差信号を演算した演算式a+c−(b+d)のメイン非点収差信号となるフォーカスエラー信号を得る。
記録再生のDVD各種のフォーカス制御に採用される差動非点収差法は、各サブ受光領域22,23においても上記非点収差法におけるメイン受光領域21の場合と同様にして得られる各サブ受光領域22,23ごとの各サブ非点収差信号をメイン非点収差信号に合わせてゲイン(G2)調整してメイン非点収差信号に加算するべく演算式a+c−(b+d)+G2(e−f+g−h+i−j+k−l)によってフォーカスエラー信号を得る。(特許文献2参照)
ところで、非点収差法及びあるいは差動非点収差法に必要な非点収差は、信号記録媒体により反射された反射光ビームを光検出器に導く光路上に、光軸に垂直な方向で互いに直交する2方向で焦点距離が相違するシリンダー形状、トーリック形状、あるいはトロイダル形状のアナモフィックレンズを配置したり、光軸に垂直な面に対して平行平板を傾けて配置することにより発生させている。
レーザ光源と光検出器とを別光路に分離するのに平行平板型ビームスプリッタを用いる構成の光ピックアップ装置においては、光検出器をビームスプリッタの透過光路に配置することにより信号記録媒体により反射された反射光ビームがビームスプリッタを透過して光検出器に導かれることになるので、前記ビームスプリッタを用いて光検出器に受光される受光ビームにフォーカス制御用の非点収差を発生させることが行われている。
この平行平板型ビームスプリッタはプリズム型ビームスプリッタに比べてコスト削減が可能であるので、多くの光ピックアップ装置に用いられている。
ところで、光ピックアップ装置のトラッキング制御に位相差法やプッシュプル法(差動タイプ含む)を採用する場合、光検出器の受光領域(メイン受光領域及びサブ受光領域)の一方の分割線を信号記録媒体の信号トラックの方向に設定する必要がある。
このように光検出器の受光領域の分割線を信号トラックの方向を考慮して設定する必要
がある場合、光ピックアップ装置の光学配置等の設計上の制限から平行平板型ビームスプリッタにより発生される非点収差方向が前記光検出器の受光領域の分割線に対して非点収差法に適切な方向とならないことが多々ある。
このような場合、通常、プリズム型ビームスプリッタを使用し、光検出器に導く光路上に別の非点収差発生用の光学素子を配置する。
あるいは、平行平板型ビームスプリッタにより発生される非点収差を打ち消した上で新たな非点収差を発生させる光学素子を光検出器に導く光路上に配置する。(特許文献3参照)
特開2000−276742号公報 特開平11−296875号公報 特公平6−77332号公報
ところで、特許文献3に示される光ピックアップ装置は、単一のレンズに平行平板型ビームスプリッタにより発生される非点収差を打ち消すと共に、新たな非点収差を発生させる機能を持たせており、このレンズは一方の面が非点収差を打ち消すための逆方向の非点収差を発生させるような異方性曲率を有し、他方の面が異方性軸を有するトーリック面又はトロイダル面によって構成される。
その為、特殊機能のレンズを必要とすると共に、平行平板型ビームスプリッタによる非点収差を打ち消す非点収差の方向と新たに発生させる非点収差の方向との関係が固定されるので、これらの非点収差の方向の調整が不可であり、発生させる非点収差の方向を光検出器に対応させて微調整させることが出来ないと共に、汎用性がなくコスト高を招いた。
請求項1に係る発明は、平行平板型ビームスプリッタと光検出器の間に前記ビームスプリッタに対して傾き方向がレーザ光の光軸を中心にしてπ/2ラジアン回転された向きに平行平板を配置し、この平行平板により前記ビームスプリッタで発生される非点収差を打ち消すようにしている。これにより前記ビームスプリッタと前記光検出器の間に新たに非点収差を発生させる非点収差発生光学素子をビームスプリッタで発生される非点収差に関係なく独立して設けるようにしている。
本発明は、平行平板型ビームスプリッタにより発生される非点収差を打ち消す光学部品として平行平板が用いられるので、この非点収差を打ち消すのに特殊なコスト高な光学部品を必要としないと共に、平行平板の厚み及び傾き角度により打ち消す非点収差の強度を調整可能である。
また、ビームスプリッタと光検出器の間に新たにフォーカス制御に用いる非点収差を発生させる非点収差発生光学素子をビームスプリッタで発生される非点収差に関係なく独立して設けることが出来、この非点収差発生光学素子として汎用性のあるものを使用可能である。
また、前記非点収差発生光学素子の非点収差発生機能を有する面と異なる面に前記ビームスプリッタ及び前記平行平板により発生されるコマ収差を補正するコマ収差補正機能を付与しているので、非点収差発生機能と独立してコマ収差補正機能を容易に付与出来、非点収差発生光学素子の設計及び表裏各面形状の複雑化が防止出来る。
ビームスプリッタにより発生される非点収差方向を考慮せずに光検出器の受光領域の一方の分割線を信号記録媒体の信号トラックの方向に設定し、トラッキング制御方式として位相差法やプッシュプル法を採用する光ピックアップ装置に対応させることが出来、立上げミラーに入射させるレーザ光の向きの自由度が高い光学設計が可能である。
図1は本発明に係る光ピックアップ装置の光学系の一例を示す光学配置図である。
図1に示す光ピックアップ装置は、CDの記録再生に対応すると共に、DVDの記録再生に対応する構成となっている。
1はDVDの記録再生に適した波長650〜665nm、例えば658nmのレーザ光を発光する第1半導体レーザ、2はCDの記録再生に適した波長775〜795nm、例えば784nmのレーザ光を発光する第2半導体レーザである。
第1半導体レーザ1及び第2半導体レーザ2には、それぞれのパッケージ内にそれぞれの光源となるレーザダイオード1a及び2aが組み込まれている。
第1半導体レーザ1から出射されるレーザ光は、このレーザ光のレーザ波長に対して有効な回折作用を有する回折格子3を介して0次回折光ビーム及び±1次回折光ビームの3ビームに分離された後、プリズム型ビームスプリッタ4に入射される。
一方、第2半導体レーザ2から出射されるレーザ光は、このレーザ光のレーザ波長に対して有効な回折作用を有する回折格子5を介して0次回折光ビーム及び±1次回折光ビームの3ビームに分離された後、カップリングレンズ6により広がり角が調整され、ビームスプリッタ4に入射される。
ここで、前記ビームスプリッタ4は分離面4aが偏光フィルタにより形成される偏光ビームスプリッタであり、回折格子3及び5には、それぞれ回折面と相違する面に1/2波長板の機能が付与されており、これら回折格子3及び5の各1/2波長板の機能により第1半導体レーザ1から発光されるレーザ光が前記ビームスプリッタ4の分離面4aの偏光フィルタにより反射される偏光方向になるように設定されていると共に、第2半導体レーザ2から発光されるレーザ光が前記分離面4aの偏光フィルタにより透過される偏光方向になるように設定されている。
尚、第1半導体レーザ1及び第2半導体レーザ2からそれぞれ発光されるレーザ光の偏光方向は第1半導体レーザ1及び第2半導体レーザ2のそれぞれ光源となるレーザダイオードの接合面の向きによって決定されるので、第1半導体レーザ1においてはこの第1半導体レーザ1から発光されるレーザ光が前記ビームスプリッタ4の分離面4aの偏光フィルタにより反射されるようにレーザダイオードの接合面の向きを設定すると共に、第2半導体レーザ2においてはこの第2半導体レーザ2から発光されるレーザ光が前記分離面4aの偏光フィルタにより透過されるようにレーザダイオードの接合面の向きを設定するようにすることで、回折格子3及び5にそれぞれ1/2波長板の機能を付与しない構成を採用することも可能である。
第1半導体レーザ1から出射され、ビームスプリッタ4に入射されるレーザ光はビームスプリッタ4の分離面4aにより反射されて光軸が折曲され、更に平行平板型ビームスプリッタであるハーフミラー7の表面により反射された後、コリメータレンズ8により平行光に成され、1/4波長板9により円偏光に成されて立上げミラー10により該立上げミ
ラー10に入射されるレーザ光の光軸が立ち上げられて対物レンズ11に入射される。
前記対物レンズ11はDVD及びCDの両方のレーザ波長に適合される2焦点レンズにより構成されており、DVDに適合するレーザ波長に対するNA(Numerical Aperture)が0.65、CDに適合するレーザ波長に対するNAが0.51に設計されており、DVDに対応する第1半導体レーザ1からのレーザ光が対物レンズ11に入射されると、このレーザ光をDVDの基板厚に適切に収束してDVDの信号面に照射させる。
一方、第2半導体レーザ2から出射され、ビームスプリッタ4に入射されるレーザ光はビームスプリッタ4の分離面4aを透過して第1半導体レーザ1からのレーザ光と同一光路上を進行し、ハーフミラー7の表面により反射され、コリメータレンズ8により平行光に成され、1/4波長板9により円偏光に成された後、立上げミラー10によりレーザ光の光軸が立ち上げられて対物レンズ11に入射され、該対物レンズ11によりCDの基板厚に適切に収束されてCDの信号面に照射される。
DVD及びCDの信号面により変調されて反射されたレーザ光は、それぞれ対物レンズ11に戻り、立上げミラー10、1/4波長板9及びコリメータレンズ8を介してハーフミラー7に戻る。
ハーフミラー7に戻されたレーザ光は、ハーフミラー7を透過した後、このハーフミラー7に対して傾き方向がレーザ光の光軸を中心にしてπ/2(rad)回転された向きに設定される平行平板12を透過し、更にアナモフィックレンズ13を介して光検出器14に導かれる。
前記光検出器14においては、DVDの記録再生に用いられるDVD受光部とCDの記録再生に用いられるCD受光部とが共用され、図2に示す如く、メイン受光領域21及びサブ受光領域22,23がそれぞれ互いに直交する2つの分割線により十字状に4分割される4つのセグメントにより構成されており、メイン受光領域21及びサブ受光領域22,23の各セグメントからそれぞれ出力される受光出力が用いられて、図2の説明のように記録再生の各種ディスクごとに適切なトラッキング制御方式及びフォーカス制御方式に対応したトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号が演算される。
ところで、図1に示す光ピックアップ装置はトラッキング制御にDVD−ROMに関しては位相差法を採用し、DVD±R/RW及びCD全般に関しては差動プッシュプル法を採用することから、光検出器14の受光領域(メイン受光領域及びサブ受光領域)の一方の分割線21A,22A,23Aをディスクの信号トラックTの方向に設定してある。
すなわち、信号トラックTの方向がハーフミラー7の反射面から立上げミラー10に向かうレーザ光の光軸に平行となっており、また、前記信号トラックTが光検出器14の受光領域に投影される投影信号トラックの方向と一方の分割線21A,22A,23Aの方向とが平行になっている。
その為、ハーフミラー7を透過する際に発生する非点収差の方向がフォーカス制御の非点収差法に採用できる方向ではなく、この非点収差は有害となるだけであるので、この非点収差を平行平板12によって打ち消している。
前記平行平板12はハーフミラー7に対して傾き方向がレーザ光の光軸を中心にして実質π/2(rad)回転された向きに設置されている。非点収差はハーフミラー7及び平行平板12のそれぞれの焦線方向及びこの焦線の直交方向に発生されるので、ハーフミラー7の焦線方向をB−B’とすると、ハーフミラー7により発生される非点収差は図3(
イ)に示すとおりとなり、一方、平行平板12により発生される非点収差は図3(ロ)に示すとおりとなり、ハーフミラー7と平行平板12とによりそれぞれ発生される非点収差は相対的に同一方向で位相が逆となる。
また、非点収差量は材質、厚み及び傾き角度に応じて発生されるので、これらの要件を考慮してハーフミラー7により発生される非点収差量と同一の非点収差量となるように平行平板12は設計され、本実施例においてはハーフミラー7と平行平板12とに同一素材のガラス板が使用され、ハーフミラー7と平行平板12とを厚み及び傾き角度共同一にしている。
その為、ハーフミラー7により発生される非点収差は平行平板12により打ち消される。
その後、アナモフィックレンズ13により光検出器14の受光領域(メイン受光領域及びサブ受光領域)の各分割線に対してπ/4(rad)の角度を有する方向となる非点収差を発生させ、この非点収差により各種DVDに対しては差動非点収差法、各種CDに対しては非点収差法を採用してフォーカス制御が行えるようになっている。
ところで、ハーフミラー7及び平行平板12をそれぞれレーザ光が透過する際にレーザ光にコマ収差が発生され、このコマ収差の方向はそれぞれ図4(イ)及び図4(ロ)の矢印に示すベクトルとなる。
ハーフミラー7及び平行平板12は素材、厚み及び傾き角度が全て同一であるので、ハーフミラー7及び平行平板12における各コマ収差を合成した合成コマ収差のベクトルは図4(ハ)の矢印Cに示す如く、ハーフミラー7及び平行平板12の各コマ収差のベクトルを辺とした正方形の対角線となり、前記各コマ収差のベクトルとそれぞれπ/4(rad)の角度を有し、前記合成コマ収差量は前記対角線に応じたものとなる。
その為、アナモフィックレンズ13には前記合成コマ収差のベクトルと逆向きで同一量の矢印Dに示すベクトル基づくコマ収差補正機能が付与されており、前記アナモフィックレンズ13は前記合成コマ収差を打ち消すようにコマ収差補正を行い、光検出器14のメイン受光領域及びサブ受光領域には前記合成コマ収差が打ち消された光スポットが投影される。
ここで、前記アナモフィックレンズ13は、非点収差発生機能を有する面とコマ収差補正機能を付与した面とを異なる面に形成することにより非点収差発生機能とコマ収差補正機能とが独立して設計されるようになっている。
尚、実施例において、平行平板型ビームスプリッタとしてハーフミラー7を用いた構成としているが、第1半導体レーザ1及び第2半導体レーザ2からそれぞれ出射される各レーザ光の偏光方向を一致させる構成とした場合には平行平板型ビームスプリッタとして反射面が偏光フィルタの偏光ビームスプリッタを用いることが可能である。
平行平板型ビームスプリッタがハーフミラー7の場合、第1半導体レーザ1及び第2半導体レーザ2からの各レーザ光の一部を対物レンズ11方向ではなくハーフミラー7を透過する方向に漏洩させることが出来るので、このレーザ光の漏洩方向にフロントモニタダイオードを設置し、このフロントモニタダイオードにより第1半導体レーザ1及びあるいは第2半導体レーザ2からのレーザ光の光量を所定量に制御するべく前記レーザ光を検出することが可能である。
本発明に係る光ピックアップ装置の光学系の一例を示す光学配置図である。 トラッキング制御方式及びフォーカス制御方式を説明する説明図である。 非点収差の発生状態を説明する説明図である。 コマ収差の発生状態を説明する説明図である。
符号の説明
1 第1半導体レーザ
2 第2半導体レーザ
4 プリズム型ビームスプリッタ
7 ハーフミラー(平行平板型ビームスプリッタ)
10 立上げミラー
11 対物レンズ
12 平行平板
13 アナモフィックレンズ(非点収差発生光学素子)
14 光検出器

Claims (5)

  1. レーザ光源から出射されるレーザ光を平行平板型ビームスプリッタに反射させて対物レンズに導き、この対物レンズによりレーザ光を収束させて信号記録媒体に照射すると共に、信号記録媒体により反射されて戻されたレーザ光を前記ビームスプリッタを透過させて光検出器に導く構成の光ピックアップ装置であって、前記ビームスプリッタと前記光検出器の間に前記ビームスプリッタに対して傾き方向がレーザ光の光軸を中心にしてπ/2ラジアン回転される向きに平行平板を配置し、この平行平板により前記ビームスプリッタで発生される非点収差を打ち消すようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記ビームスプリッタと前記光検出器の間にフォーカス制御に用いる非点収差を発生させる非点収差発生光学素子を配置したことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記非点収差発生光学素子の非点収差発生機能を有する面と異なる面に前記ビームスプリッタ及び前記平行平板により発生されるコマ収差を補正するコマ収差補正機能を付与したことを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記非点収差発生光学素子はアナモフィックレンズであることを特徴とする請求項2あるいは請求項3記載の光ピックアップ装置。
  5. 信号記録媒体に向かう光路上において対物レンズの手前に立上げミラーが配置され、ビームスプリッタの反射面側にレーザ光源が配置されると共に、前記ビームスプリッタの透過面側に光検出器が配置され、光検出器の受光領域の一方の分割線が信号記録媒体の信号トラックの方向に設定される構成であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
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