JP2006058814A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006058814A
JP2006058814A JP2004243304A JP2004243304A JP2006058814A JP 2006058814 A JP2006058814 A JP 2006058814A JP 2004243304 A JP2004243304 A JP 2004243304A JP 2004243304 A JP2004243304 A JP 2004243304A JP 2006058814 A JP2006058814 A JP 2006058814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
lower electrode
display device
electrode
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004243304A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006058814A5 (ja
Inventor
Junichi Yamashita
淳一 山下
Katsuhide Uchino
勝秀 内野
Tetsuo Yamamoto
哲郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004243304A priority Critical patent/JP2006058814A/ja
Publication of JP2006058814A publication Critical patent/JP2006058814A/ja
Publication of JP2006058814A5 publication Critical patent/JP2006058814A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】有機EL素子を用いたトップエミッション方式の表示装置において、有機EL素子よりも下層への光照射による回路素子の特性変動を防止し、画質の向上を図ることを目的とする。
【解決手段】基板2上に設けられた駆動回路と、この駆動回路を覆う状態で基板2上に設けられた層間絶縁膜5と、層間絶縁膜5上に配列形成された有機EL素子ELとを有し、有機EL素子ELにおける発光光hを基板2と反対側から取り出す構成の表示装置1において、有機EL素子ELは、層間絶縁膜5に形成された接続孔5aを介して駆動回路に接続されると共に遮光性材料からなる下部電極6と、下部電極6上に順次積層された有機層8および上部電極9を備えており、駆動回路を構成する薄膜トランジスタTrが、下部電極6および下部電極6と同一層で構成された補助配線6aの下部のみに選択的に配置されていることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL素子を発光素子として用いた表示装置に関し、特には有機EL素子が配列形成された基板と反対側から発光光を取り出すトップエミッション方式の表示装置に関する。
有機材料のエレクトロルミネッセンス(Electroluminescence :以下ELと記す)を利用した有機EL素子は、下部電極と上部電極との間に、有機正孔輸送層や有機発光層を積層させてなる有機層を設けてなり、有機EL素子を流れる電流値をコントロールすることで発色の諧調を得ている。このような有機EL素子を用いた表示装置のうち、アクティブマトリックス型の表示装置においては、画素毎に薄膜トランジスタや容量素子を備えた画素回路が設けられ、この画素回路によって有機EL素子の駆動が行われている。
図11は、以上のようなアクティブマトリックス型の表示装置の層構成を示す断面図である。この図に示すように、アクティブマトリックス型の表示装置100は、基板101上の各画素101aに対応する位置に、画素回路を構成する薄膜トランジスタTrや容量素子Csが設けられている。また、各素子を構成する導電層を用いた配線により画素回路が構成されている。そして、これらの画素回路を覆う層間絶縁膜103上に有機EL素子ELが形成されている。各有機EL素子ELは、下層側から順に積層された下部電極(例えばアノード電極)104、有機層105、および上部電極(例えばカソード電極)106で構成されている。このうち、下部電極104は、画素電極としてパターン形成されており、層間絶縁103に形成された接続孔103aを介して駆動トランジスタTrに接続されている。また、上部電極106は全画素101a,101a,…を覆うベタ膜として形成されている。
以上のような層構成を有するアクティブマトリックス型の表示装置は基板101と反対側から光を取り出す、いわゆるトップエミッション方式として構成することが、有機EL素子101の開口率を確保する上で有効になる。また、このようなトップエミッション方式であれば、有機EL素子ELの開口率が、画素回路を構成する薄膜トランジスタTrのレイアウトには依存しない。このため、さらに複数の薄膜トランジスタTrや容量素子Csを用いた画素回路を各画素101aに対応させてレイアウトすることも可能となる。
このようなトップエミッション方式の表示装置の場合、発光光hが取り出される側の上部電極106には光透過率の高い導電性材料が用いられることになるが、このような材料は抵抗値が高い。これに対して、基板101側の下部電極104は反射率が高い金属等を用いて構成されている。このため、下部電極104と同一層に補助配線104aを設け、この補助配線に上部電極106を接続させることにより、上部電極106の低抵抗化を図っている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2002−318556号公報
しかしながら、上述した層構成を有するアクティブマトリックス型の表示装置においては、有機EL素子の下層に画素回路が配置されており、この画素回路を構成する回路素子が、有機EL素子を構成する下部電極および下部電極と同一層で構成された補助配線の下部からはみ出してレイアウトされる場合がある。この場合、トップエミッション方式の表示装置であれば、表示面側から入射した光が、表示領域の全面を覆う上部電極を透過し、下部電極と補助配線との隙間からさらに下層に漏れ込み、これらの下層に配置された画素回路の回路素子に照射されてしまう。
一般的に、回路素子の1つであるトランジスタは、光に曝されることで特性が変動する。例えば、図12におけるトランジスタのV−I特性に示すように、図中実線で表された光照射無しのトランジスタと比較して、図中破線で表された光照射有りのトランジスタにおいてはオフ領域のリーク特性が悪化する。そして、このような光によるリーク特性の悪化により、画質の劣化が生じる。
そこで本発明は、有機EL素子を用いたトップエミッション方式の表示装置において、有機EL素子よりも下層への光照射による回路素子の特性変動を防止し、画質の向上を図ることを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の表示装置は、基板上に設けられた駆動回路と、当該駆動回路を覆う状態で前記基板上に設けられた層間絶縁膜と、当該層間絶縁膜上に配列形成された有機EL素子とを有し、当該有機EL素子における発光光を前記基板と反対側から取り出す構成を有している。このうち、有機EL素子は、前記層間絶縁膜に形成された接続孔を介して前記駆動回路に接続されると共に遮光性材料からなる下部電極と、当該下部電極上に順次積層された有機層および上部電極を備えている。そして特には、駆動回路を構成する回路素子が、有機EL素子の下部電極、およびこれと同一層で構成された配線の下部のみに選択的に配置されている。
このような構成の表示装置では、表示装置の表示面側から入射した外光は、上部電極の層を透過して下部電極の層に達し、さらにこの下部電極の配置部を透過した外光が、駆動回路に照射されることになる。しかしながら、本発明の構成では、駆動回路を構成する薄膜トランジスタが、下部電極およびこれと同一層で構成された配線の下部のみに選択的に配置されているため、下部電極層を遮光性材料で構成することで、下部電極層が庇になり、薄膜トランジスタへの外光の照射が防止される。したがって、光照射による薄膜トランジスタの特性変動や誤動作が防止される。
以上説明したように本発明の表示装置によれば、有機EL素子の下層に配置された薄膜トランジスタの光照射による特性変動や誤動作を防止できるため、有機EL素子を用いたトップエミッション方式の表示装置における画質の向上を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、実施形態の表示装置の主要構成を示す断面図であり、画素部が配列された表示領域の2画素分の断面図である。
この図に示す表示装置1は、有機EL素子を用いたトップエミッション方式の表示装置であり、基板2上に、画素回路を構成する薄膜トランジスタTrや容量素子Cs、さらにはここでの図示を省略して抵抗素子が配置されている。これらの薄膜トランジスタTrや容量素子Csは、基板2上の各画素2aに対応して配置されている。これらの各素子Tr,Csを覆う層間絶縁膜3のさらに上部には、薄膜トランジスタTrに接続されたソース電極線4sおよびドレイン電極線4dが設けられている。また、各素子Tr,Csを構成する導電層、およびソース電極線4sおよびドレイン電極線4dを構成する導電層により、画素回路を構成する他の配線(図示省略)が形成されている。
そして、これらのソース電極線4sおよびドレイン電極線4dの層を覆う状態で、さらに上層の層間絶縁膜5が設けられ、この層間絶縁膜5上に有機EL素子ELが設けられている。
各有機EL素子ELは、層間絶縁膜5に設けた接続孔5aを介して薄膜トランジスタTrのドレイン電極線4dに接続された下部電極6を備えている。この下部電極6は、例えばアノード電極(またはカソード電極)として用いられるものであり、画素電極としてパターニングされている。また各下部電極6は、その周囲が絶縁膜パターン7で覆われて中央部のみが広く露出した状態となっている。尚、下部電極6が絶縁膜パターン7から露出している部分が発光部となり、例えばここでの画素2aに対応する部分となる。
また、各下部電極6の露出部上には、それぞれパターニングされた状態で、少なくとも発光層を備えた有機層8が積層されている。この有機層8に設けられる発光層は、当該発光層に注入された正孔と電子との再結合によって発光を生じる有機材料からなることとする。そして、このようにパターニングされた各有機層8と絶縁膜パターン7の上方に、下部電極6との間に絶縁性が保たれた状態で上部電極9が配置形成されている。この上部電極9は、カソード電極(またはアノード電極)として用いられるものであり、各有機EL素子ELに共通の電極として形成されている。
また、上述した構成の有機EL素子ELが設けられた層間絶縁膜5上には、下部電極6と同一層で、補助配線6aがパターン形成されており、この補助配線6aに接して上部電極9が設けられている。
図2は、下部電極6と補助配線6aとのレイアウトの一例を示す平面図である。この図に示すように、下部電極6は、画素の配列に対応してマトリクス状に配置されている。そして、この下部電極6間に、下部電極6と同一層で構成された補助配線6aが配線された構成となっている。
ここで、図に示したこの表示装置1は、基板2と反対側から発光光hを取り出すトプエミッション型であるため、下部電極6は遮光性が高く、かつ反射率の高い材料で構成されていることとする。一方、上部電極9は、光透過性の高い材料を用いて構成されていることとする。尚、これらの下部電極6および上部電極9は、少なくとも有機層8に接する層がアノード電極材料またはカソード電極材料の中からそれぞれ適切に選択された材料によって構成されれば良く、それぞれが上述した遮光性または光透過性を有するような積層構造で構成されている場合もある。
尚、基板2において、トランジスタTrや有機EL素子ELが配置されている側と反対側の面には、光リークや温度拡散の為に遮光メタル層10が設けられていることとする。
そして、特に本実施形態において特徴的な構成としては、画素回路を構成する薄膜トランジスタTrが、遮光性を有して構成される下部電極6および補助配線6aの下方のみに配置されたレイアウトとなっているところにある。これにより、図2に示したように、平面視的に見た場合の下部電極6と補助配線6aとの隙間には、薄膜トランジスタTrが配置されることはない。この隙間には、薄膜トランジスタTrを用いて構成される画素回路の配線部分等が配置されることになる。尚、薄膜トランジスタTrのチャネル部(ゲート電極gが積層されている部分)が、下部電極6および補助配線6aの下方のみに配置されることが重要であり、薄膜トランジスタのソース/ドレインやこのソースドレインから延設された配線部分は、下部電極6と補助配線6aとの隙間に配置されても良い。
以上のような構成の表示装置1では、表示装置1の表示面(上部電極9)側から入射した外光Hは、光透過性を有する上部電極9の層を透過して遮光性を備えた下部電極6の層に達する。そして、この下部電極6の層に達した外光Hは、下部電極6および補助配線6aの隙間からさらに下層に漏れ込み、これらの下層に配置された画素回路に照射されることになる。しかしながら、画素回路を構成する薄膜トランジスタTr(特に薄膜トランジスタのチャネル部)は、下部電極6およびこれと同一層で構成された補助配線6aの下部のみに選択的に配置されているため、下部電極6及び補助配線6aが庇になり、薄膜トランジスタTrへの外光Hの照射が防止される。
この結果、光照射による薄膜トランジスタTrの特性変動や誤動作が防止され、この表示装置1における画質の向上を図ることが可能になる。
尚、図1を用いて説明した実施形態においては、画素回路を構成する薄膜トランジスタTrを、下部電極6およびこれと同一層からなる補助配線6aの下部に設けた構成を説明した。しかしながら本発明は、図3に示すように、下部電極6の下部のみに薄膜トランジスタTrを配置した構成であっても良く。またここでの図示は省略したが、下部電極6と同一層からなる補助配線6aやその他の配線の下部のみに、薄膜トランジスタTrを配置した構成であっても良く、同様の効果を得ることができる。
またさらに、有機EL素子が配置された表示領域の周辺に設けられた周辺回路を構成する薄膜トランジスタも、遮光材料からなる下部電極と同一層で構成された配線の下部のみに選択的に配置することで、同様の効果を得ることができる。すなわち、周辺回路のスキャナーやセレクターを構成する薄膜トランジスタについても、遮光材料からなる下部電極と同一層で構成された配線の下部のみに選択的に配置することにより、薄膜トランジスタの特性劣化や周辺回路の誤動作を防止できる。これにより、表示装置の動作不良を防止できる。
図4は、上述した構成を適用した表示装置の概略を示すブロック図である。この表示装置は、有機EL素子を含む画素(画素回路)21がマトリクス状にm列n行配列されてなる画素アレイ部22を有している。ここでは、図面の簡略化のために、画素アレイ部22が3列2行の画素配列の場合を例に挙げて示している。
この画素アレイ部22において、画素21の各々に対して各行毎に走査線23が配線され、各列毎にデータ線25が配線されている。この画素アレイ部22の周囲には、走査線23を駆動する書き込み走査回路26と、輝度情報に応じたデータ信号をデータ線25に供給するデータ線駆動回路28とが配置されている。
図5は、アクティブマトリクス型有機EL表示装置における画素回路(単位画素の回路)の一例を示す回路図である。この図に示すように、この表示装置における画素回路は、例えばカソード電極が接地電位GNDに接続された有機EL素子ELと、ドレインが有機EL素子ELのアノード電極に接続され、ソースが正電源電位Vccに接続されたpチャンネルの駆動トランジスタTr1と、この駆動トランジスタTr1のゲートと正電源電位Vccとの間に接続された容量素子Csと、ソースが駆動トランジスタTr1のゲートに、ゲートが走査線23に、ドレインがデータ線25にそれぞれ接続されたnチャンネルの書込トランジスタTr2とを有する構成となっている。尚、書込トランジスタTr2は、電圧設定によりソースとドレインの接続状態が逆になる場合もある。
図6は、このような画素回路の動作を説明するタイミングチャートである。この図(タイミングチャート)に示すように、図5の画素回路では、選択された走査線23に書き込み信号WSを印加して書込トランジスタTr2のゲート電位を制御することで、データ線25に印加された信号電圧が駆動トランジスタTr1のゲートに書込まれる。この際、駆動トランジスタTr1のゲート電位は、次に走査線23が選択されるまでの1フィールド(1f)期間の間、容量素子Csによって安定的に保持される。この間、駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間電圧に応じた電流が有機EL素子ELに流れ、この電流値に応じた輝度で有機EL素子ELが発光し続ける。
このようにレイアウトされた表示装置においては、有機EL素子ELのアノード電極を図1に示した下部電極として遮光性を有して構成し、このアノード電極と同一層でカソード電極の補助配線を構成する。そして、駆動トランジスタTr1および書込トランジスタTr2を、これらのアノード電極及び補助配線の下部のみに配置する。
これにより、発光側からの入射光に対しても、アノード電極および補助配線が庇となって、駆動トランジスタTr1および書込トランジスタTr2が遮光される。そして、各トランジスタTr1,Tr2の光によるリーク特性の変化は生じなくなり、均質な表示を行うことが可能となり、安定したユニフォーミティを維持することが可能になる。
ここで、従来、図5に示す画素回路を備えた表示装置においては、例えば書込トランジスタTr2に対する光照射によりリーク特性の劣化が生じると、いわゆる縦クロストークが発生していた。すなわち、図7の様に、ウィンドウAの中央部を黒表示領域A1とした場合、この黒表示領域A1に沿ってグレーの表示領域A2が発生するのである。
しかしながら、上述したように、駆動トランジスタTr1および書込トランジスタTr2を、アノード電極及び補助配線の下部のみに配置する構成としたことにより、このような劣化を生じることを防止できる。これにより、表示特性の向上を図ることが可能になる。
図8、実施形態の構成を適用した第2の表示装置の概略を示すブロック図である。この表示装置は、赤(R),緑(G),青(B)各色に発光する有機EL素子を含む画素(画素回路)31がマトリクス状にm列n行配列されてなる画素アレイ部32を有している。ここでは、図面の簡略化のために、画素アレイ部32が6列2行の画素配列の場合を例に挙げて示している。
この画素アレイ部32において、画素31の各々に対して各行毎に走査線33および第1駆動線34が配線され、各行の同一発光色の画素毎に第2駆動線35が配線されている。また、画素31の各々に対して各行毎にオートゼロ線36が配線され、各列毎にデータ線37が配線されている。この画素アレイ部32の周囲には、走査線33を駆動する書き込み走査回路38と、第1駆動線34を駆動する第1駆動走査回路39と、第2駆動線35を駆動する第2駆動走査回路40と、オートゼロ線36を駆動するオートゼロ回路41と、輝度情報に応じたデータ信号をデータ線37に供給するデータ線駆動回路42とが配置されている。本例では、書き込み走査回路38および第1駆動走査回路39が画素アレイ部32を挟んで一方側(図の右側)に配置され、その反対側に第2駆動走査回路40およびオートゼロ回路41が配置された構成となっている。
図9は、このアクティブマトリクス型有機EL表示装置における画素回路(単位画素の回路)の回路図である。この図に示すように、この表示装置における画素回路31は、有機EL素子ELに加えて、駆動トランジスタTr1、キャパシタ(画素容量)Cs1,Cs2およびスイッチングトランジスタTr2〜Tr6を回路素子として有する構成となっている。駆動トランジスタTr1およびスイッチングトランジスタTr2〜Tr6は、Nチャネル電界効果トランジスタ、例えばNチャネルTFT(薄膜トランジスタ)である。
有機EL素子ELは、カソード電極が第1の電源電位(本例では、接地電位GND)に接続されている。駆動トランジスタTr1は、有機EL素子ELを発光駆動する駆動トランジスタであり、ドレインが第2の電源電位(本例では、正側電源電位Vcc)に、ソースが有機EL素子ELのアノード電極にそれぞれ接続されてソースフォロア回路を形成している。容量素子Cs1は画素容量であり、一端が駆動トランジスタTr1のゲートに、他端が駆動トランジスタTr1のソースと有機EL素子ELのアノード電極との接続ノードN11にそれぞれ接続されている。
トランジスタTr2は、ソースがデータ線37に、ゲートが走査線33にそれぞれ接続されている。容量素子Cs2は、一端がトランジスタTr2のドレインに、他端が駆動トランジスタTr1のゲートと容量素子Cs1の一端との接続ノードN12にそれぞれ接続されている。トランジスタTr3は、ドレインが接続ノードN11に、ソースが第3の電源電位Vss(例えば、接地電位GND)に、ゲートが第1駆動線34にそれぞれ接続されている。なお、第3の電源電位Vssとして、負側電源電位を用いても良い。
トランジスタTr4は、ドレインが電源電位Vccに、ソースが駆動トランジスタTr1のドレインに、ゲートが第2駆動線35にそれぞれ接続されている。トランジスタTr5は、ドレインが駆動トランジスタTr1のドレインとトランジスタTr4のソースとの接続ノードN13に、ソースが接続ノードN12に、ゲートがオートゼロ線36にそれぞれ接続されている。トランジスタTr6は、ドレインが所定電位Vofsに、ソースがトランジスタTr2のドレインに、ゲートがオートゼロ線36にそれぞれ接続されている。尚、以上のトランジスタうち、トランジスタTr2,Tr5,Tr6は、電圧設定によりソースとドレインの接続状態が逆になる場合もある。
図10は、このような画素回路の動作を説明するタイミングチャートである。図9の画素回路は、各回路38〜41の駆動により、各線33〜36をタイミングチャートに示すようにのように駆動する。これにより、駆動トランジスタTr1のゲート・ソース間電位VgsがVgs=Vini+Vthと一定値に保たれる。このため、有機EL素子ELに流れる電流は変化しない。したがって、有機EL素子ELのI−V特性が劣化しても、一定電流Idsが常に流れ続けるため、有機EL素子ELの輝度が変化することはない。また、閾値キャンセル期間におけるトランジスタTr5の作用により、駆動トランジスタTr1の閾値電圧Vthをキャンセルし、当該閾値電圧Vthのバラツキの影響を受けない一定電流Idsを流すことができるため、高画質の画像を得ることができる。
そして、このようにレイアウトされた表示装置においては、有機EL素子ELのアノード電極を図1に示した下部電極として遮光性を有して構成し、このアノード電極と同一層でカソード電極の補助配線を構成する。そして、トランジスタTr1〜Tr6を、これらのアノード電極及び補助配線の下部のみに配置する。
これにより、発光側からの入射光に対しても、アノード電極および補助配線が庇となってトランジスタTr1〜Tr6が遮光される。そして、各トランジスタTr1〜Tr6の光によるリーク特性の変化は生じなくなり、均質な表示を行うことが可能となり、安定したユニフォーミティを維持することが可能になる。
ここで、従来、図9に示す画素回路を備えた表示装置においては、光リークによる縦クロストークの発生に加え、例えばトランジスタTr5を介した表示ムラやコントラストの低下による黒浮きなども問題となる。しかしながら、上述したように、駆動トランジスタTr1〜Tr6を、アノード電極及び補助配線の下部のみに配置する構成としたことにより、光リークが防止されるため、このような縦クロストークや表示ムラやコントラストの低下による黒浮きなどを抑える事が可能となる。
実施形態の表示装置の構成を示す断面図である。 実施形態の表示装置における有機EL素子の下部電極と補助配線のレイアウト図である。 実施形態の表示装置の他の構成を示す断面図である。 実施例1の表示装置の概略構成を示すブロック図である。 実施例1の表示装置の画素回路を説明する回路図である。 実施例1の表示装置における画素回路の動作を説明するタイミングチャートである。 実施例1と同等の画素回路を有する従来の表示装置における縦クロストークを説明する図である。 実施例2の表示装置の概略構成を示すブロック図である。 実施例2の表示装置の画素回路を説明する回路図である。 実施例2の表示装置における画素回路の動作を説明するタイミングチャートである。 従来の表示装置の構成を示す断面図である。 従来の表示装置における課題を説明するグラフである。
符号の説明
1…表示装置、2…基板、5…層間絶縁膜、5a…接続孔、6…下部電極、6a…補助配線、8…有機層、9…上部電極、EL…有機EL素子、h…発光光、Tr…トランジスタ

Claims (5)

  1. 基板上に設けられた駆動回路と、当該駆動回路を覆う状態で前記基板上に設けられた層間絶縁膜と、当該層間絶縁膜上に配列形成された有機EL素子とを有し、当該有機EL素子における発光光を前記基板と反対側から取り出す構成の表示装置において、
    前記有機EL素子は、前記層間絶縁膜に形成された接続孔を介して前記駆動回路に接続されると共に遮光性材料からなる下部電極と、当該下部電極上に順次積層された有機層および上部電極を備えており、
    前記駆動回路を構成する薄膜トランジスタが、前記下部電極および当該下部電極と同一層で構成された配線の下部のみに選択的に配置されている
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置において、
    前記下部電極は、遮光性材料で構成されている
    ことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1記載の表示装置において、
    前記駆動回路は、前記有機EL素子が配置された各画素に設けられた画素回路と、当該有機EL素子が配置された表示領域の周辺に設けられた周辺回路とからなり、
    前記画素回路を構成する薄膜トランジスタおよび、前記周辺回路を構成する薄膜トランジスタの両方が、前記下部電極および当該下部電極と同一層で構成された配線の下方のみに選択的に配置されている
    ことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1記載の表示装置において、
    前記下部電極と同一層で構成された配線は、前記上部電極に接続された補助配線である
    ことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1記載の表示装置において、
    前記下部電極はアノード電極として用いられ、
    前記上部電極はカソード電極として用いられている
    ことを特徴とする表示装置。
JP2004243304A 2004-08-24 2004-08-24 表示装置 Pending JP2006058814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004243304A JP2006058814A (ja) 2004-08-24 2004-08-24 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004243304A JP2006058814A (ja) 2004-08-24 2004-08-24 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006058814A true JP2006058814A (ja) 2006-03-02
JP2006058814A5 JP2006058814A5 (ja) 2007-09-27

Family

ID=36106299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004243304A Pending JP2006058814A (ja) 2004-08-24 2004-08-24 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006058814A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032830A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Sony Corp 表示装置と電子機器
JP2011165681A (ja) * 2006-11-10 2011-08-25 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機電界発光表示装置及びその製造方法
JP2012208214A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Sony Corp 表示パネル、表示装置および電子機器
US8580588B2 (en) 2006-11-30 2013-11-12 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display device and fabricating method thereof
US8598780B2 (en) 2006-11-10 2013-12-03 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display and fabrication method thereof
CN103872090A (zh) * 2014-03-03 2014-06-18 青岛海信电器股份有限公司 一种有机发光二极管显示面板
US8916852B2 (en) 2006-12-13 2014-12-23 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display having a substrate support structure and fabricating method thereof
KR101532590B1 (ko) * 2008-03-28 2015-06-30 삼성디스플레이 주식회사 유기발광 기판, 이의 제조방법 및 이를 갖는 유기발광표시장치
JP2017054120A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 群創光電股▲ふん▼有限公司Innolux Corporation ディスプレイデバイス
KR20170049705A (ko) * 2015-10-27 2017-05-11 삼성디스플레이 주식회사 유기 발광 표시 장치
JP2020505715A (ja) * 2017-01-19 2020-02-20 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. 有機発光ダイオード(oled)アレイ基板及びその製造方法、表示装置
WO2020152933A1 (ja) * 2019-01-25 2020-07-30 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003168567A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
JP2003249353A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Sharp Corp アクティブマトリックス駆動型有機led表示装置およびその製造方法
JP2004070289A (ja) * 2002-05-31 2004-03-04 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2004207217A (ja) * 2002-12-11 2004-07-22 Sony Corp 表示装置及び表示装置の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003168567A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
JP2003249353A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Sharp Corp アクティブマトリックス駆動型有機led表示装置およびその製造方法
JP2004070289A (ja) * 2002-05-31 2004-03-04 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2004207217A (ja) * 2002-12-11 2004-07-22 Sony Corp 表示装置及び表示装置の製造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8598780B2 (en) 2006-11-10 2013-12-03 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display and fabrication method thereof
JP2011165681A (ja) * 2006-11-10 2011-08-25 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機電界発光表示装置及びその製造方法
US8536567B2 (en) 2006-11-10 2013-09-17 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display and fabrication method thereof
US8580588B2 (en) 2006-11-30 2013-11-12 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display device and fabricating method thereof
US8916852B2 (en) 2006-12-13 2014-12-23 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display having a substrate support structure and fabricating method thereof
KR101532590B1 (ko) * 2008-03-28 2015-06-30 삼성디스플레이 주식회사 유기발광 기판, 이의 제조방법 및 이를 갖는 유기발광표시장치
JP2010032830A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Sony Corp 表示装置と電子機器
JP2012208214A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Sony Corp 表示パネル、表示装置および電子機器
CN103872090A (zh) * 2014-03-03 2014-06-18 青岛海信电器股份有限公司 一种有机发光二极管显示面板
JP2017054120A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 群創光電股▲ふん▼有限公司Innolux Corporation ディスプレイデバイス
KR20170049705A (ko) * 2015-10-27 2017-05-11 삼성디스플레이 주식회사 유기 발광 표시 장치
KR102631445B1 (ko) * 2015-10-27 2024-01-31 삼성디스플레이 주식회사 유기 발광 표시 장치
JP2020505715A (ja) * 2017-01-19 2020-02-20 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. 有機発光ダイオード(oled)アレイ基板及びその製造方法、表示装置
WO2020152933A1 (ja) * 2019-01-25 2020-07-30 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP2020118881A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
US20210343826A1 (en) * 2019-01-25 2021-11-04 Japan Display Inc. Display device
JP7220084B2 (ja) 2019-01-25 2023-02-09 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4582195B2 (ja) 表示装置
KR102183494B1 (ko) 유기 발광 표시 장치
KR101990226B1 (ko) 향상된 개구율을 갖는 유기 발광 다이오드 디스플레이
CN109315049B (zh) 显示装置和电子设备
JP4386128B2 (ja) 有機電界発光表示装置
JP2006030635A (ja) 表示装置
JP6111455B2 (ja) 表示パネル、表示装置および電子機器
JP4438790B2 (ja) 画素回路および表示装置、並びに画素回路の製造方法
JP4725054B2 (ja) 表示装置
JP2004361585A (ja) 画素回路および表示装置
US20070146245A1 (en) Display apparatus
JP2007316511A (ja) アクティブマトリクス型表示装置
KR20160060623A (ko) 표시 장치
JP2009109853A (ja) アクティブマトリクス型表示装置
JP2009200336A (ja) 自発光型表示装置
JP2006058814A (ja) 表示装置
JP2007148215A (ja) 発光装置および電子機器
JP2009175389A (ja) 表示装置
KR101967407B1 (ko) 유기 발광 표시 장치
JP4091322B2 (ja) 表示装置
JP5617319B2 (ja) 表示装置および電子機器
JP2005128040A (ja) 表示装置
JP2004246349A (ja) 有機elディスプレイ及びアクティブマトリクス基板
JP5212683B2 (ja) トランジスタパネル及びその製造方法
KR20190038150A (ko) 유기발광 다이오드 표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070815

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070815

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091026

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110301