JP2006057249A - 床材及びその製造方法 - Google Patents

床材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006057249A
JP2006057249A JP2004237631A JP2004237631A JP2006057249A JP 2006057249 A JP2006057249 A JP 2006057249A JP 2004237631 A JP2004237631 A JP 2004237631A JP 2004237631 A JP2004237631 A JP 2004237631A JP 2006057249 A JP2006057249 A JP 2006057249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
veneer
flooring
moisture content
unpainted
plywood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004237631A
Other languages
English (en)
Inventor
Morio Hayashi
守男 林
Takashi Goto
高史 後藤
Tomoyoshi Kubota
智芳 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2004237631A priority Critical patent/JP2006057249A/ja
Publication of JP2006057249A publication Critical patent/JP2006057249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】 電気式絨毯などの加熱手段と一緒に用いてもクラックの生じにくい床材とその床材の製造方法を提供すること。
【解決手段】 方形であって表層の木目方向を長手方向とする合板1上に、突き板2の木目方向を合板1表層の木目方向に揃えて貼着し未塗装床材4を得る貼着工程(A)と、該未塗装床材4の含水率を低下させることにより突き板2の表面にクラック3を発生させる含水率低下工程(B)と、クラック3の生じた突き板2表面を研磨し平滑化する研磨工程(C)と、平滑化された突き板2表面に表面塗装を施す塗装工程(D)、とを有する床材7の製造方法及びこれにより得られる床材7である。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般住宅や集合住宅に用いられる床材及びその製造方法に関するものである。
従来から、特に表面に天然木から作られた突き板を貼着した床材を一般住宅、集合住宅などの居室に好んで用いられてきている。これら床材は、その天然素材ゆえに使用されている空間の状態により伸縮が生じる。一般にはこれら伸縮は、特に長尺のものでない限り、表面に亀裂が入るなどの問題は生じないが、近年、特に冬場の電気式加熱絨毯の使用などで、床材の表面部分における加熱が促進され、表面部分にクラックが生じることがあった。そのためこれらクラックを防止するための特殊加工を、床材に施し、電気式加熱絨毯対策済みとして利用されていた。(例えば、特許文献1など)
しかしながら、合板の表面を巾方向の繊維方向としたいわゆるクロス合板上に、繊維方向が合板の長手方向、つまり合板表面の繊維方向と直交するように繊維を向けた突き板を貼着することで、長手方向の伸縮に対し合板表面の伸縮方向が異なり抑えることができるためクラックの発生を抑えることができるが、あくまでも通常使用の範囲内であって、電気式加熱絨毯等の加熱に対しては殆ど耐性を有していないのが実情であった。
特開平6−33579号公報
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、電気式絨毯などの加熱手段と一緒に用いてもクラックの生じにくい床材とその床材の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本願発明では、請求項1に係る発明として、方形であって表層の木目方向を長手方向とする合板上に、突き板の木目方向を合板表層の木目方向に揃えて貼着してなる未塗装床材の含水率を、通常使用状態の含水率より低下させて突き板表面にクラックを生じさせ、該未塗装床材の表面を平滑研磨し、塗装してなる床材を提供している。
また請求項2に係る発明では、方形であって表層の木目方向を長手方向とする合板上に、突き板の木目方向を合板表層の木目方向に揃えて貼着し未塗装床材を得る貼着工程と、該未塗装床材の含水率を低下させることにより突き板の表面にクラックを発生させる含水率低下工程と、クラックの生じた突き板表面を研磨し平滑化する研磨工程と、平滑化された突き板表面に表面塗装を施す塗装工程、とを有する床材の製造方法を提供している。
また請求項3に係る発明では上記請求項2に加えさらに、含水率低下工程において、未塗装床材の含水率を、床材の通常使用状態における含水率より低下させることにより突き板表面にクラックを生じさせることを行っている。
また請求項4に係る発明では上記請求項2又は3に加えさらに、含水率低下工程において、熱風を未塗装床材に当てることにより含水率低下を生じさせている。
本願発明の請求項1にかかる床材においては、塗装前に未塗装床材の含水率を低下させ、長手方向に収縮を行わしめることで、予め突き板の表面にクラックを生じさせてあるので、更なるクラック発生を防ぐことが可能となる床材を提供することが可能である。
本願発明の請求項2にかかる床材の製造方法においては、含水率低下工程において、塗装前に未塗装床材の含水率を低下させ、長手方向に収縮を行わしめることで、予め突き板の表面にクラックを生じさせてあるので、更なるクラック発生を防ぐことが可能となる床材を製造することができる。
そして請求項3にかかる床材の製造方法においては、含水率低下工程において、さらに通常状態よりも含水率が低下しているので、床材としてはこれ以上乾燥収縮が生じず、更なるクラック発生を防ぐことが可能となる。
そして請求項4にかかる床材の製造方法においては、含水率低下工程において、熱風により乾燥を促進させるので、未塗装床材の表面を特に他に比べて集中的に乾燥させることができ、より効果的である。
本願発明の最良の形態を図1及び図2に示される以下の実施例にて説明する。なお図1は製造方法工程を示していて、図2は製造工程中において得られる、クラックが生じた未塗装床材の斜視図を示している。
本実施例の床材は、図1に示す製造工程で得ることができる。すなわち、本願発明の床材7は、床材7として特に図示していないが、上述の製造方法により得られる。すなわち方形であって表層の木目方向を長手方向とする合板1上に、突き板2の木目方向を合板表層の木目方向に揃えて貼着してなる未塗装床材4の含水率を、通常使用状態の含水率より低下させて突き板2表面にクラック3を生じさせ、該未塗装床材4の表面を平滑研磨し、塗装してなる床材7として得られる。なお、クラック3は、複数個生じている。
そして、図1の製造工程では、方形であって表層の木目方向を長手方向とする合板1上に、突き板2の木目方向を合板1表層の木目方向に揃えて貼着し未塗装床材4を得る貼着工程(A)と、該未塗装床材4の含水率を低下させることにより突き板2の表面にクラック3を発生させる含水率低下工程(B)と、クラック3の生じた突き板2表面を研磨し平滑化する研磨工程(C)と、平滑化された突き板2表面に表面塗装を施す塗装工程(D)、とを有する床材7の製造方法による。なお塗装工程(D)の直後に塗装乾燥工程(E)を施している。
以下、各工程について説明をする。
(A)貼着工程
貼着工程では、床材一般の製造において行われるのと同様に、表面の繊維方向を長手方向とした合板1上に、同様の繊維方向を有する突き板2を、例えば酢ビ系の接着剤を用いホットプレスなどの手法を用い貼着する。その他コールドプレスを用いることも可能である。この後、工程(B)、(C)を省略すれば一般に行われている床材の製造方法である。
(B)含水率低下工程
貼着工程(A)に次いで、本工程では、未塗装床材4を乾燥させることで該未塗装床材4の長手方向の収縮を促している。そして合板1表面の繊維方向と突き板の繊維方向とが揃っているため、従来技術で用いられているクロス合板と異なり、突き板2の収縮を妨げることなくむしろ促進するようになるため、突き板2は短手方向に裂けるようにクラック3が複数箇所に発生する。
本工程において、未塗装床材4の含水率を、床材の通常使用状態における含水率より低下させている。また、同工程で用いる乾燥炉8内では、ドライアー9の熱風を未塗装床材4に当てることにより、特に未塗装床材4の表面部分について、重点的に含水率低下を生じさせている。なお、未塗装床材4の乾燥度合いを均等に保ち、反りなどが生じないようにするために、未塗装床材4の表面部分だけでなく、裏面側も含め全体的に熱風が当たるようにしたほうが望ましい。
このように含水率を実使用時における床材の通常乾燥状態よりも含水率を低下させることで、クラック3の発生をより確実にさせるとともに、実使用状態ではこれ以上乾燥収縮による寸法変化が起こらず、クラック3の発生を防ぐことができる。
また既に未塗装床材4の突き板2は本工程においてクラック3が発生しているので、以後、伸び縮みに対する柔軟性が向上している。そのため合板1の伸縮に応じて合板1の表面に貼着されている突き板2も同様に伸縮するが、本工程において生ずるクラック3により、突き板3の表面全体に伸縮により生ずる力が伝わらず、例えばクラック間の短い距離のみの伸縮になるため、突き板2のある局所に力が集中することなく、新たなクラック発生を防ぐことが可能となる。
なお、乾燥炉8の温度は90℃〜105℃程度とすることが望ましく、これは電気式加熱絨毯を利用したときの温度と同等かこれ以上とすることで、目的とする電気式加熱絨毯利用時のクラック発生を確実に防ぐためである。
このようにして得られたクラックの発生した未塗装床材4を図2に示している。なお、合板1及び突き板2の繊維方向について、図のように略記している。そして合板1の表層繊維の長手方向の収縮による力も加わり、突き板2表面にクラック3が短手方向に略沿って発生している。なお、クラック3の発生は必ずしも短手方向に平行になるわけではなく、例えばフリッチ板をスライスすることにより得られる突き板2においては、接着部分やその他木目のつき方によりランダムに発生するが、おおよそ繊維方向に直行する向きに沿うように発生する。
本工程を経た後、未塗装床材4の表面には、クラック3発生による表面の荒れが発生している。このままだと塗装工程において塗装ムラの原因となるため、次工程の研磨工程にて表面の調整を行う。
(C)研磨工程
本工程では、前工程で突き板2表面に生じたクラック3による未塗装床材4表面の荒れを平滑化し、次工程の塗装工程において、美麗に塗装を施すために行われる。具体的には、目の細かいサンダー10などを用いて行われる。図1においてはドラム式のサンダー10を未塗装床材4表面に回転させ用いている。
なお、突き板2は0.5mm程度の厚さで薄いため、目の細かなサンダーを使う必要があり、またサンダー10を突き板2表面にかける目安として、特にクラック3の際部分のめくれ、ささくれを慣らす程度の調整をすればよい。
(D)塗装工程
本工程は、特に特殊なことは行わず、通常のようにして未塗装床材4表面にロールコーター11を用いて塗装を行う。このロールコーター11は、進行方向向きの回転によるもので塗料を塗り、逆回転のもので余分な塗料をかきとることを行い、均一な塗膜を形成している。回数は、例えば下塗り、中塗り、上塗りのように必要な回数行われるが、その場合は、次工程の塗装乾燥工程(E)を経た後で塗装を行う。なお、塗料は塗装乾燥工程における時間短縮を図ること及び未塗装床材4全体の含水率に影響を与えないようにするために、UV硬化型の塗料を用いるのが一般的である。
なお、前工程の調整目安で述べたように、完全な平滑状態には突き板2表面を調整することは難しい。そのため、塗装回数は下塗り、中塗り、上塗りの3回で行うことが望ましく、このようにすると、例えば突き板2の色のばらつきから生ずる床材7の色調バラツキを抑えることが可能となる。
(E)塗装乾燥工程
前工程のUV硬化型塗料による塗装を乾燥させるために、紫外線ランプ13を用いて乾燥をさせている。これによりベルトコンベヤーにより移動させながら乾燥させることができる。
以上により本願発明の床材7は得られるが、実際の工程では図1には示していない合板1、突き板2の含水率調整工程、実加工工程など、種々の細かな工程がある。
本願発明の製造工程を示した概略図である。 同製造工程中、含水率低下工程により得られた未塗装床材の斜視図である。
符号の説明
1 合板
2 突き板
3 クラック
4 未塗装床材
5 研磨工程後の未塗装床材
6 塗装乾燥前の床材
7 床材
8 乾燥炉
9 ドライアー
10 サンダー
11 ロールコーター

Claims (4)

  1. 方形であって表層の木目方向を長手方向とする合板上に、突き板の木目方向を合板表層の木目方向に揃えて貼着してなる未塗装床材の含水率を、通常使用状態の含水率より低下させて突き板表面にクラックを生じさせ、該未塗装床材の表面を平滑研磨し、塗装してなる床材。
  2. 方形であって表層の木目方向を長手方向とする合板上に、突き板の木目方向を合板表層の木目方向に揃えて貼着し未塗装床材を得る貼着工程と、該未塗装床材の含水率を低下させることにより突き板の表面にクラックを発生させる含水率低下工程と、クラックの生じた突き板表面を研磨し平滑化する研磨工程と、平滑化された突き板表面に表面塗装を施す塗装工程、とを有する床材の製造方法。
  3. 含水率低下工程において、未塗装床材の含水率を、床材の通常使用状態における含水率より低下させることにより突き板表面にクラックを生じさせることを特徴とする請求項2記載の床材の製造方法。
  4. 含水率低下工程において、熱風を未塗装床材に当てることにより含水率低下を生じさせることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の床材の製造方法。
JP2004237631A 2004-08-17 2004-08-17 床材及びその製造方法 Pending JP2006057249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004237631A JP2006057249A (ja) 2004-08-17 2004-08-17 床材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004237631A JP2006057249A (ja) 2004-08-17 2004-08-17 床材及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006057249A true JP2006057249A (ja) 2006-03-02

Family

ID=36104952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004237631A Pending JP2006057249A (ja) 2004-08-17 2004-08-17 床材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006057249A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008022491A1 (fr) * 2006-08-14 2008-02-28 Jianguo Xu Procédé de production d'une imitation de parquet ancien multicolore
CN102173261A (zh) * 2011-01-21 2011-09-07 浙江农林大学 人造板花纹喷涂方法
CN104175379A (zh) * 2013-05-21 2014-12-03 巴洛克木业(中山)有限公司 一种一次模压成型木地板的制造工艺
CN104210005A (zh) * 2014-08-11 2014-12-17 广东省宜华木业股份有限公司 高精木纹图像的制作方法
CN106760401A (zh) * 2017-01-16 2017-05-31 书香门地(上海)新材料科技有限公司 一种波浪纹复合木地板及其制备工艺
JP2017226125A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 板状建材の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008022491A1 (fr) * 2006-08-14 2008-02-28 Jianguo Xu Procédé de production d'une imitation de parquet ancien multicolore
CN102173261A (zh) * 2011-01-21 2011-09-07 浙江农林大学 人造板花纹喷涂方法
CN104175379A (zh) * 2013-05-21 2014-12-03 巴洛克木业(中山)有限公司 一种一次模压成型木地板的制造工艺
CN104210005A (zh) * 2014-08-11 2014-12-17 广东省宜华木业股份有限公司 高精木纹图像的制作方法
JP2017226125A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 板状建材の製造方法
CN106760401A (zh) * 2017-01-16 2017-05-31 书香门地(上海)新材料科技有限公司 一种波浪纹复合木地板及其制备工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2249505C2 (ru) Способ получения покрытий для пола и стен с эффектом неравномерного глянца и продукт, получаемый с помощью этого способа
CN102896868B (zh) 一种人造板的贴面生产工艺
JP2014505584A (ja) 高温コーティングによる高光沢表面
JP2006057249A (ja) 床材及びその製造方法
JP5787203B2 (ja) より自然な木目を木材表面に形成する方法および装置
JP2005519760A5 (ja)
JP2021160352A5 (ja)
JP3271912B2 (ja) 建築材の製造方法
US20060289087A1 (en) Process and system for factory production of pre-oiled wood planks
JP3869920B2 (ja) 木質床材の製造方法
JP5883429B2 (ja) 化粧板の下地処理方法
JP4478780B2 (ja) 透明保護層を有する窯業系基材の塗装方法とその化粧基材
HU219792B (hu) Eljárás dekoratív fedőréteggel ellátott lap előállítására
JP3986119B2 (ja) 表面保護材付塗装板の製造方法
KR100520036B1 (ko) 나무 무늬 및 질감을 갖는 판재, 이의 제조 방법 및 이에이용되는 나무 무늬 및 질감 형성 기구
JP2005349248A (ja) 多孔質板の塗装方法
JP4898321B2 (ja) 基材に貼り合わせた木質繊維板の表面を平滑化する方法および突き板貼り化粧板
JP2810486B2 (ja) 天然石材の表面処理方法
JP2017226125A (ja) 板状建材の製造方法
JP4533734B2 (ja) 多孔質板の塗装方法
JPH04297689A (ja) 扉用、扉取付用等の木質系枠及びその製造方法
JP2007331974A (ja) 軽量気泡コンクリートパネルの表面処理方法
JP2001182276A (ja) 鏡面性化粧板および鏡面性化粧板の製造方法
JPS63183841A (ja) プリント化粧合板の製造方法
JP2004202784A (ja) 建築材の製造方法