JP2006046512A - 断熱体 - Google Patents
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Abstract
【課題】真空断熱体の内部圧力を低減し、かつ、その圧力を維持し、かつ、断熱体に適用するに際し、固体熱伝導が小さく、反応性が低い窒素を効果的に吸着する吸着材を用い、優れた断熱性能を有する高性能な真空断熱体を提供する。
【解決手段】断熱体4は、芯材5と、窒素吸着性金属と高分子を同時吸着法によって作製した窒素吸着膜からなる気体吸着材7と、水分吸着材8と、酸素吸着材9とをガスバリア性の外被材6で覆い外被材6の内部を減圧してなり、芯材5として無機繊維集合体を、外被材6として表面保護層、ガスバリア層、および熱溶着層によって構成されるラミネートフィルムが用いられたことを特徴とするものであり、工業的真空排気プロセスで除去しきれない窒素を窒素吸着膜が吸着除去し、その結果、断熱体4の断熱性能の向上を図ることができる。
【選択図】図2
【解決手段】断熱体4は、芯材5と、窒素吸着性金属と高分子を同時吸着法によって作製した窒素吸着膜からなる気体吸着材7と、水分吸着材8と、酸素吸着材9とをガスバリア性の外被材6で覆い外被材6の内部を減圧してなり、芯材5として無機繊維集合体を、外被材6として表面保護層、ガスバリア層、および熱溶着層によって構成されるラミネートフィルムが用いられたことを特徴とするものであり、工業的真空排気プロセスで除去しきれない窒素を窒素吸着膜が吸着除去し、その結果、断熱体4の断熱性能の向上を図ることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、気体吸着材を含む断熱体に関するものである。
近年、地球環境問題である温暖化を防止することの重要性から、省エネルギー化が望まれており、民生用機器に対しても、省エネルギーの推進が行われている。特に、冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機等の保温保冷機器では、熱を効率的に利用するという観点から、優れた断熱性能を有する断熱材が求められている。
このような課題を解決する一手段として、空間を保持する芯材と、空間と外気を遮断する外被材によって構成される真空断熱体がある。その芯材として、一般に、粉体材料、繊維材料、連通化した発泡体などが用いられている。
例えば、冷蔵庫などに多く用いられている真空断熱材としては、真空断熱パネルがあり、真空断熱パネルは、無機繊維集合体を用いた芯材を、ガスバリア性の金属―プラスチックラミネートフィルム等で覆い、内部を真空排気した後、パックしてパネルとするものである。
これを冷蔵庫などの断熱箱体に用いる場合には、箱体の容器材料の内面に貼り付けられ、さらに発泡ウレタン樹脂を注入発泡成形する二重構造で構成されている。近年では、冷蔵庫などをはじめ真空断熱体への要求が多岐にわたってきており、一層高性能な真空断熱体が求められている。
空気が介在して熱伝導が行われる場合、断熱性能に影響を及ぼす物性として、気体の平均自由行程がある。気体の平均自由行程とは、空気を構成する分子の一つが、別の分子と衝突するまでに進む距離のことであり、平均自由行程よりも形成されている空隙が大きい場合は、空隙内において分子同士が衝突し、気体による熱伝導が生じるため、熱伝導率は大きくなる。
真空断熱体の断熱原理は、熱を伝える空気をできる限り排除し、気体による熱伝導を低減することである。一方、平均自由行程よりも空隙が小さい場合は、熱伝導率は小さくなる。これは空気の衝突による熱伝導が、ほとんどなくなるためである。
従って、真空断熱体の性能を長期間維持するためには、初期の内部圧力をより低圧とする必要がある。しかしながら、工業的レベルで高真空にすることは困難であり、実用的に達成可能な真空度は、13.3Pa程度までである。
また、真空断熱体内部から発生するガスや、外部から真空断熱体へ透過侵入してくるガスが、真空断熱体の経時的な断熱性能の劣化を招く要因となる。特に空気中にもっとも多く含まれる窒素は、反応性に乏しく、非極性分子のため、低圧における活性炭などの物理吸着材による除去が困難であり、その存在は、断熱性能の悪化要因となるものである。
一方、空気中に微量含まれる水素は、いかなる外被材をも透過し真空断熱体へ侵入することが可能であり、また低分子量であることから、気体熱伝導率が高いため、微量ではあるが、その存在は断熱性能の悪化要因となるものである。
このような課題を解決する手段として、窒素吸蔵合金や窒素ゲッター材と呼ばれる金属系の吸着材がある。例えば、窒素ゲッター材と呼ばれるものには、70%Zr―15%V―3.3%Fe―8や69%Zr―2.6%V―0.6%Fe―24.8%Mn―3%Mm(Mm:ミッシュメタル)の組成の合金があり、これらを断熱空間の最も温度が高いところに設置し、真空度維持に用いるものがある(特許文献1参照)。
また、窒素吸蔵合金とよばれるものとしては、NdFe7やCeO2−Feがある(特許文献2参照)。
また、酸化コバルト、酸化銅またはそれらの混合物から選択される遷移金属酸化物と金属パラジウムとの混合物を水素吸着材として含むゲッターが提案されている(特許文献3参照)。
また、金属パラジウムおよび酸化パラジウム、銀を含むコーティングをゲッター材料表面に施した複合材料により水素を吸着する手法が提案されている(特許文献4参照)。
また、金属系以外にもC60やC70などの球状カーボン材料を含む気体吸着材により、酸素、窒素、水素を吸着できることが提案されている(特許文献5参照)。
特表2003―535218号公報
特開2000―247613号公報
特開平9−47652号公報
特表2003−501556号公報
特表2003−514653号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2の構成による窒素ゲッター材を用いた気体吸着材では、反応速度をできるだけ上げるために、断熱空間内で最も温度が高い箇所に設置する。窒素ゲッター材自身は、金属材料のため固体熱伝導率が高く、そのため、熱伝導が大きくなる。
また、窒素分子は三重結合を有し、約940kJ/molという非常に大きな結合エネルギーのため、開裂させるのが非常に困難であり、多くの窒素ゲッター材や窒素吸蔵合金では、窒素分子を開裂させるため、Feを混入させているが、それでも速やかに窒素を吸着させるには、数百度という高温が必要である。
そのため、100度以下の低温で、十分な窒素吸着速度を得るためには、窒素ゲッター材の使用量を増やす必要があり、その結果、吸着材を配設した部位の固体熱伝導率が著しく増加し、断熱体の断熱性能が悪化するという課題がある。
また、特許文献3および特許文献4の構成でも、気体吸着材が金属酸化物および金属との混合物であるため、気体吸着材自身の熱伝導率が高く、多くの気体吸着材を適用することにより、断熱性能の悪化する部位が生じることとなる。
また、特許文献5の構成では、気体吸着材がC60やC70などの球状カーボン材料であるため、炭素−炭素結合により形成される5員環および6員環が組み合わされ閉じられた球状構造では、多量の気体吸着は困難である。
本発明の目的は、断熱体の内部圧力を低減し、かつ、その圧力を維持する気体吸着材を備えた断熱体であって、特に反応性に乏しく、吸着除去が困難な窒素と、あるいは、いかなる外被材をも通過する水素を速やかに吸着可能な気体吸着材を用い、断熱性能が優れた断熱体を提供することにある。
また、金属材料の使用量を減ずることで、固体熱伝導率の悪化を減じた、断熱性能が優れた断熱体を提供することにある。また、芯材の空隙径を低減することによりさらに優れた断熱性能を有する高性能な断熱体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の断熱体は、芯材と気体吸着材とをガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧してなる断熱体であって、前記気体吸着材が、少なくとも、窒素吸着性金属と高分子を同時に蒸着する同時蒸発法によって作製した窒素吸着膜を含むことを特徴とするものである。
これによって、窒素吸着膜中に窒素吸着性金属が微粒子として分散され、高表面積、高触媒活性を有すると共に、高分子中に固定されることで、取り扱い性が増し、また、蒸着された窒素吸着性金属は、活性化処理を行わなくても活性度は高く、そのため、工業的真空排気プロセスで除去しきれない残存窒素や、経時的に外部から侵入してくる窒素を吸着し、高性能な断熱体を提供することが出来る。
さらに窒素吸着性金属が高分子中に分散されており、短時間であれば、活性を失うことなく大気中で取り扱うことができる。また、高温での活性化処理を行わないでよいため、耐熱性が低い外被材にも担持することができる。さらに、高分子が基材となるため、気体吸着材の固体熱伝導率は大きく減じられる。
また、本発明の断熱体は、前記窒素吸着性金属が、シングルナノ粒子であることを特徴とするものである。
同時蒸発法で作製した窒素吸着膜は、窒素吸着性金属粒子が10ナノメートル以下のシングルナノサイズであるため、これにより、粒子サイズ効果により特異な触媒能を有し、ボールミル等の機械的粉砕法により得られるマイクロメートルサイズの粒子と比べ、著しく触媒活性が向上する。
また、気体吸着材の表面積が著しく増加することで、反応速度も増加する。それによって、100度以下の低温でも、少量の窒素吸着性金属で十分な触媒活性と反応速度を有し、窒素吸着性金属の使用量を大幅に減らすことができ、固体熱伝導率を大きく減じられる。さらに、結晶サイズが非常に小さくなることで、フォノンによる熱伝導が低減され、気体吸着材の固体熱伝導率をさらに大きく減らすことができる。
また、本発明の断熱体は、芯材としてメソ多孔構造を有することを特徴とするものである。
これにより、芯材の空隙径を低減することでさらに優れた断熱性能を有する高性能な断熱体を提供することができる。
本発明の断熱体は、気体吸着材として、窒素吸着性金属と高分子を同時に蒸着する同時蒸発法によって作製した窒素吸着膜を含むことにより、気体吸着材の固体熱伝導を小さくすると共に、真空断熱材中の残存気体や芯材からの発生ガス、及び経時的に外部から侵入してくる気体、その中でも特に活性度の低い窒素と、いかなる外被材をも通過する水素を吸着可能とすることにより、工業的真空排気プロセスで除去しきれない残存窒素や、経時的に外部から侵入してくる窒素、また、いかなる外被材をも通過する水素を吸着し、断熱性能の向上を図ることができる。
また、本発明の断熱体は、芯材としてメソ多孔構造を有することで、芯材の空隙径を低減することでき、さらに優れた断熱性能を有する高性能な断熱体を提供することができる。
請求項1に記載の断熱体の発明は、芯材と気体吸着材とをガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧してなる断熱体であって、前記気体吸着材が、少なくとも、窒素吸着性金属と高分子を同時に蒸着する同時蒸発法によって作製した窒素吸着膜を含むものであり、窒素吸着膜中に窒素吸着性金属が微粒子として分散され、高表面積、高触媒活性を有すると共に、高分子中に固定されることで、取り扱い性が増し、また、蒸着された窒素吸着性金属は、活性化処理を行わなくても活性度は高いため、工業的真空排気プロセスで除去しきれない残存窒素や、経時的に外部から侵入してくる窒素を吸着し、断熱体の断熱性能の向上を図ることができる。
さらに、高分子中に分散されており、短時間であれば、活性を失う大きな原因である酸素との接触が抑制され、活性を失うことなく大気中で取り扱うことができる。
また、高温での活性化処理を行わないでよいため、耐熱性が低い外被材にも窒素吸着膜を担持することができる。
また、窒素吸着膜は、高分子が基材となるため、気体吸着材の固体熱伝導率は大きく減じられる。
また、窒素吸着性金属は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、遷移元素を示し、これらを含むものであれば良く、混合物や化合物であってもよい。
また、高分子は特に特定するものではないが、断熱体内への外部からの窒素侵入速度よりも速いガス透過速度を有する必要がある。また、表面保護層、ガスバリア層、および熱溶着層によって構成されるラミネートフィルム等であれば、熱溶着層を窒素吸着膜で作製してもよい。
また、気体吸着材は、窒素以外の酸素、水素、二酸化炭素、水、一酸化炭素等の気体を吸着するために、窒素吸着膜からなる気体吸着材と、その他の気体吸着材、例えば公知の化学吸着材や物理吸着材を併用ハイブリット化することも可能である。その構成比は、使用環境や内部発生ガスの種類により選択できるものである。
また、本発明における外被材は、ガスバリア性を有するものが利用でき、金属容器やガラス容器、樹脂と金属の積層されたガスバリア容器、さらには表面保護層、ガスバリア層、および熱溶着層によって構成されるラミネートフィルムなど、気体侵入を阻害可能な種々の材料および複合材料が利用できる。
また、本発明における芯材としては、ポリスチレンやポリウレタンなどのポリマー材料の連通気泡体や、無機材料の連通気泡体、無機および有機の粉末、無機および有機の繊維材料などが利用できる。またそれらの混合物であっても良い。
請求項2に記載の断熱体の発明は、請求項1に記載の発明における前記窒素吸着性金属が、シングルナノ粒子であるものであり、シングルナノ粒子からなる窒素吸着性金属は、粒子サイズ効果による特異な触媒活性と非常に大きな表面積により、100度以下の低温でも、窒素の吸蔵速度が著しく大きく、少量の窒素吸着性金属で、工業的真空排気プロセスで除去しきれない残存窒素や、経時的に外部から侵入してくる窒素を吸着し、高性能な断熱体を供給できる。さらに、活性が大きいため固体熱伝導率が大きな窒素吸着性金属の使用量が少量で、効果が得られるため、気体吸着材の固体熱伝導率を低減することが出来る。さらに、超微細粒子のためフォノンによる固体熱伝導率が減少するため、気体吸着材自身の固体熱伝導率を減じることができ、その結果、断熱体の断熱性能の向上を図ることができる。
請求項3に記載の断熱体の発明は、請求項1に記載の発明における前記気体吸着材が、少なくとも、水素吸着性金属と高分子を同時に蒸着する同時蒸発法によって作製した水素吸着膜を含むものであり、水素吸着膜中に水素吸着性金属が微粒子として分散され、高表面積、高触媒活性を有すると共に、高分子中に固定されることで、取り扱い性が増し、また、蒸着された窒素吸着性金属は、活性化処理を行わなくても活性度は高いため、あらゆる外被材を通過し、経時的に外部から侵入してくる水素を吸着し、断熱体の断熱性能の向上を図ることができる。
また、水素吸着膜は、高分子が基材となるため、気体吸着材の固体熱伝導率は大きく減じられる。
また、水素吸着性金属は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、4族元素、5族元素、パラジウムを示し、これらをふくものであれば良く、また、混合物や化合物であってもよい。
また、高分子は、特に特定するものではないが、表面保護層、ガスバリア層、および熱溶着層によって構成されるラミネートフィルム等であれば、熱溶着層を水素吸着膜で作製してもよい。
また、気体吸着材は、水素以外の酸素、窒素、二酸化炭素、水、一酸化炭素等の気体を吸着するために、水素吸着膜からなる気体吸着材と、その他の気体吸着材、例えば公知の化学吸着材や物理吸着材を併用ハイブリット化することも可能である。その構成比は、使用環境や内部発生ガスの種類により選択できるものである。
請求項4に記載の断熱体の発明は、請求項3に記載の発明における前記水素吸着性金属が、シングルナノ粒子であるものであり、シングルナノ粒子からなる水素吸着性金属は、粒子サイズ効果による特異な触媒活性と非常に大きな表面積により、100度以下の低温でも、水素の吸蔵速度が著しく大きく、少量の水素吸着性金属で、いかなる外被材をも通過し、経時的に外部から侵入してくる水素を吸着し、高性能な断熱体を供給できる。
さらに、活性が大きいため固体熱伝導率が大きな水素吸着性金属の使用量が少量で、効果が得られるため、気体吸着材の固体熱伝導率を低減することが出来る。さらに、超微細粒子のためフォノンによる固体熱伝導率が減少するため、気体吸着材自身の固体熱伝導率を減じることができ、その結果、断熱体の断熱性能の向上を図ることができる。
請求項5に記載の断熱体の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明における前記芯材が、メソ多孔構造を有するものであり、気体吸着材が、工業的真空排気プロセスで除去しきれない残存窒素や、経時的に外部から侵入してくる窒素、あるいは、いかなる外被材をも通過し、経時的に外部から侵入してくる水素を吸着し、その結果、断熱体の断熱性能の向上を図ることができる一方で、芯材の空隙径が2〜50nmの範囲であるために、平均自由行程よりも空隙が小さく、その結果、気体吸着材によっても除去しきれなかった残存気体の気体熱伝導を、より低減可能とするものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における窒素吸着膜1の模式図である。
図1は、本発明の実施の形態1における窒素吸着膜1の模式図である。
図1において、窒素吸着膜1は、窒素吸着性金属2と高分子3を同時蒸着法により作製したもので、高分子3の中に、窒素吸着性金属2が10ナノメートル以下の微粒子として取り込まれている。
図2は、本発明の実施の形態1における窒素吸着膜1からなる気体吸着材7を適用した断熱体の断面図である。
図2において、断熱体4は、芯材5と窒素吸着膜1からなる気体吸着材7と水分吸着材8と酸素吸着材9とをガスバリア性の外被材6で覆い外被材6の内部を減圧してなり、芯材5として、無機繊維集合体を、外被材6として、表面保護層、ガスバリア層、および熱溶着層によって構成されるラミネートフィルムが用いられたものであり、工業的真空排気プロセスで除去しきれない窒素を、窒素吸着膜が吸着除去し、その結果、断熱体4の断熱性能の向上を図ることができる。
窒素吸蔵性金属の種類を変えた気体吸着材を適用した断熱体における気体吸着の評価結果を、実施例1から実施例4に示す。実施例1から4においては、水分吸着材には酸化カルシウムを、酸素吸着材には、鉄系脱酸素材を用いた。評価は、いずれも初期の内圧を13Paとし、その後の経時的な内圧増大を比較例1の断熱体と比較して行った。
(実施例1)
気体吸着材として、NdFe7からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を、外被材内側に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び酸素吸着材として鉄系酸素吸着材を用いた断熱体を作製した。
気体吸着材として、NdFe7からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を、外被材内側に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び酸素吸着材として鉄系酸素吸着材を用いた断熱体を作製した。
経時1ヶ月後の内圧は16Paであり、比較例1と比較して経時的な劣化は少ない。これは、窒素吸着性金属が活性を維持し、かつ高表面積、高触媒活性により、外被材を透過侵入してくる窒素を速やかに吸着しているためと考える。
(実施例2)
気体吸着材として、Sm2Fe17からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を外被材内側に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び酸素吸着材として鉄系酸素吸着材を用いた断熱体を作製した。
気体吸着材として、Sm2Fe17からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を外被材内側に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び酸素吸着材として鉄系酸素吸着材を用いた断熱体を作製した。
経時1ヶ月後の内圧は18Paであり、比較例1と比較して経時的な劣化は少ない。これは、窒素吸着性金属が活性を維持し、かつ高表面積、高触媒活性により、外被材を透過侵入してくる窒素を速やかに吸着しているためと考える。
(実施例3)
気体吸着材として、LaNi4.5Fe0.5からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を外被材内側に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び酸素吸着材として鉄系酸素吸着材を用いた断熱体を作製した。
気体吸着材として、LaNi4.5Fe0.5からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を外被材内側に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び酸素吸着材として鉄系酸素吸着材を用いた断熱体を作製した。
経時1ヶ月後の内圧は17Paであり、比較例1と比較して経時的な劣化は少ない。これは、窒素吸着性金属が活性を維持し、かつ高表面積、高触媒活性により、外被材を透過侵入してくる窒素を速やかに吸着しているためと考える。
(実施例4)
気体吸着材として、Zr0.7V0.15Fe0.15からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を外被材内側に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び酸素吸着材として鉄系酸素吸着材を用いた断熱体を作製した。
気体吸着材として、Zr0.7V0.15Fe0.15からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を外被材内側に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び酸素吸着材として鉄系酸素吸着材を用いた断熱体を作製した。
経時1ヶ月後の内圧は17Paであり、比較例1と比較して経時的な劣化は少ない。これは、窒素吸着性金属が活性を維持し、かつ高表面積、高触媒活性により、外被材を透過侵入してくる窒素を速やかに吸着しているためと考える。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における水素吸着膜10の模式図である。
図3は、本発明の実施の形態2における水素吸着膜10の模式図である。
図3において、水素吸着膜10は、水素吸着性金属11と高分子12を同時蒸着法により作製したもので、高分子12の中に、水素吸着性金属11が10ナノメートル以下の微粒子として取り込まれている。
図4は、本発明の実施の形態2における水素吸着膜10からなる気体吸着材13を適用した断熱体14の断面図である。
図4において、断熱体14は、芯材5と水素吸着膜10からなる気体吸着材13と水分吸着材8と酸素吸着材9とをガスバリア性の外被材6で覆い外被材6の内部を減圧してなるものである。芯材5、外被材6は、実施の形態1と同様のものを使用している。
これにより、工業的真空排気プロセスで除去しきれない水素や外被材6を通過し外部から侵入する水素を、水素吸着膜10が吸着除去し、その結果、断熱体14の断熱性能の向上を図ることができる。
水素吸蔵性金属の種類を変えた気体吸着材を適用した断熱体における気体吸着の評価結果を、実施例5から実施例7に示す。実施例5から7においては、水分吸着材には、酸化カルシウムを、窒素および酸素吸着材には、Ba−Li合金を用いた。評価は、いずれも初期の内圧を13Paとし、その後の経時的な内圧増大を比較例2の断熱体と比較して行った。
(実施例5)
気体吸着材として、Laからなる水素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した水素吸着膜を熱溶着層に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び窒素・酸素吸着材としてBa−Li合金を用いた断熱体を作製した。
気体吸着材として、Laからなる水素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した水素吸着膜を熱溶着層に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び窒素・酸素吸着材としてBa−Li合金を用いた断熱体を作製した。
経時1ヶ月後の内圧は22Paであり、比較例2と比較して経時的な劣化はほぼ同等である。これは、水素吸着性金属が活性を維持し、かつ高表面積、高触媒活性により外被材を透過侵入してくる水素を速やかに吸着しているためと考える。
(実施例6)
気体吸着材として、ZrNi2からなる水素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した水素吸着膜を熱溶着層に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び窒素・酸素吸着材としてBa−Li合金を用いた断熱体を作製した。
気体吸着材として、ZrNi2からなる水素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した水素吸着膜を熱溶着層に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び窒素・酸素吸着材としてBa−Li合金を用いた断熱体を作製した。
経時1ヶ月後の内圧は21Paであり、比較例2と比較して経時的な劣化はほぼ同等である。これは、水素吸着性金属が活性を維持し、かつ高表面積、高触媒活性により外被材を透過侵入してくる水素を速やかに吸着しているためと考える。
(実施例7)
気体吸着材として、MgNi2からなる水素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した水素吸着膜を熱溶着層に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び窒素・酸素吸着材としてBa−Li合金を用いた断熱体を作製した。
気体吸着材として、MgNi2からなる水素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した水素吸着膜を熱溶着層に貼り、水分吸着材として酸化カルシウム、及び窒素・酸素吸着材としてBa−Li合金を用いた断熱体を作製した。
経時1ヶ月後の内圧は20Paであり、比較例2と比較して経時的な劣化は、ほぼ同等である。これは、水素吸着性金属が活性を維持し、かつ高表面積、高触媒活性により外被材を透過侵入してくる水素を速やかに吸着しているためと考える。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における、窒素吸着膜1からなる気体吸着材7を適用した断熱体15の断面図である。
図5は、本発明の実施の形態3における、窒素吸着膜1からなる気体吸着材7を適用した断熱体15の断面図である。
断熱体15は、芯材5と窒素吸着膜1からなる気体吸着材7とをガスバリア性の外被材6で覆い外被材6の内部を減圧してなるものである。芯材5、外被材6は、実施の形態1と同様のものを使用している。
窒素吸着性金属として実施例1にて使用した気体吸着材を適用した断熱体における断熱性能の評価結果を実施例8に示す。評価は、吸着材を含む部位の熱伝導率を測定し、比較例3の断熱体と比較した。
(実施例8)
気体吸着材として、NdFe7からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を用いて断熱体を作製した。気体吸着材を含む部位の熱伝導率は、0.0027W/mKであり、比較例3と比較して熱伝導率は小さい。これは、気体吸着材に窒素吸着性金属が高分散した窒素吸着膜を用いているため、金属成分が少量で窒素吸着効果を発揮するため、吸着材自身の熱伝導率が小さくなるためと考える。
気体吸着材として、NdFe7からなる窒素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し、作製した窒素吸着膜を用いて断熱体を作製した。気体吸着材を含む部位の熱伝導率は、0.0027W/mKであり、比較例3と比較して熱伝導率は小さい。これは、気体吸着材に窒素吸着性金属が高分散した窒素吸着膜を用いているため、金属成分が少量で窒素吸着効果を発揮するため、吸着材自身の熱伝導率が小さくなるためと考える。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における、水素吸着膜10からなる気体吸着材13を適用した断熱体16の断面図である。
図6は、本発明の実施の形態4における、水素吸着膜10からなる気体吸着材13を適用した断熱体16の断面図である。
断熱体16は、芯材5と水素吸着膜10からなる気体吸着材13とをガスバリア性の外被材6で覆い外被材6の内部を減圧してなるものである。芯材5、外被材6は実施の形態1と同様のものを使用している。
水素吸着性金属として実施例5にて使用した気体吸着材を適用した断熱体における断熱性能の評価結果を実施例9に示す。評価は、吸着材を含む部位の熱伝導率を測定し、比較例4の断熱体と比較した。
(実施例9)
気体吸着材として、Laからなる水素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し作製した窒素吸着膜を用いて断熱体を作製した。気体吸着材を含む部位の熱伝導率は、0.0026W/mKであり、比較例4と比較して熱伝導率は小さい。これは、気体吸着材に水素吸着性金属が高分散した水素吸着膜を用いているため、金属成分が少量で水素吸着効果を発揮するため、吸着材自身の熱伝導率が小さくなるためと考える。
気体吸着材として、Laからなる水素吸着性金属をポリエチレンと同時蒸着し作製した窒素吸着膜を用いて断熱体を作製した。気体吸着材を含む部位の熱伝導率は、0.0026W/mKであり、比較例4と比較して熱伝導率は小さい。これは、気体吸着材に水素吸着性金属が高分散した水素吸着膜を用いているため、金属成分が少量で水素吸着効果を発揮するため、吸着材自身の熱伝導率が小さくなるためと考える。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5における、窒素吸着膜1からなる気体吸着材7を適用した断熱体17の断面図である。
図7は、本発明の実施の形態5における、窒素吸着膜1からなる気体吸着材7を適用した断熱体17の断面図である。
断熱体17は、メソ多孔構造を有する芯材18と窒素吸着膜1からなる気体吸着材7とをガスバリア性の外被材6で覆い外被材6の内部を減圧してなるものであり、芯材18として気相法により製造されたシリカ粉体を圧縮成形したメソ多孔体を、外被材6として、表面保護層、ガスバリア層、および熱溶着層によって構成されるラミネートフィルムを、気体吸着材7として、実施の形態1の気体吸着材7が用いられたものであり、工業的真空排気プロセスで除去しきれない窒素および経時的に外部から侵入してくる窒素を窒素吸着膜1が吸着除去し、その結果、断熱体17の断熱性能の向上を図ることができる。
また、芯材18の空隙径が2〜50nmの範囲であるために、平均自由行程よりも空隙が小さく、その結果、気体吸着材によっても除去しきれなかった残存気体の衝突による気体熱伝導を抑制することが可能であるため、優れた断熱性能を有する断熱体が提供できるものである。
(実施の形態6)
図8は、本発明の実施の形態6における、窒素吸着膜1からなる気体吸着材7を適用した断熱体19の断面図を示すものである。
図8は、本発明の実施の形態6における、窒素吸着膜1からなる気体吸着材7を適用した断熱体19の断面図を示すものである。
断熱体19は、芯材5と気体を吸着する気体吸着材7とをガスバリア性の外被材20で覆い外被材20の内部を減圧してなるものであり、芯材5として無機繊維集合体を、外被材20としてステンレス鋼からなる容器を、気体吸着材7として実施の形態1の気体吸着材7を用いたことを特徴とするものであり、工業的真空排気プロセスで除去しきれない窒素を窒素吸着膜が吸着除去し、その結果、断熱体19の断熱性能の向上を図ることができる。
次に本発明の気体吸着材および断熱体に対する比較例を示す。評価方法は実施例に準じるものとする。
(比較例1)
吸着材として、酸化カルシウムとZr0.7V0.15Fe0.15合金をペレット状にし、また、酸素吸着材として鉄系脱酸素材を用いて断熱体を作製した。経時1ヶ月後の内圧は22Paであった。
吸着材として、酸化カルシウムとZr0.7V0.15Fe0.15合金をペレット状にし、また、酸素吸着材として鉄系脱酸素材を用いて断熱体を作製した。経時1ヶ月後の内圧は22Paであった。
(比較例2)
吸着材として、酸化カルシウムとBa−Li合金と酸化コバルトをペレット状にし、断熱体を作製した。経時1ヶ月後の内圧は23Paであった。
吸着材として、酸化カルシウムとBa−Li合金と酸化コバルトをペレット状にし、断熱体を作製した。経時1ヶ月後の内圧は23Paであった。
(比較例3)
吸着材として、Zr0.7V0.15Fe0.15合金を用いて断熱体を作製した。吸着材を含む部位の熱伝導率は、0.0064W/mKであった。
吸着材として、Zr0.7V0.15Fe0.15合金を用いて断熱体を作製した。吸着材を含む部位の熱伝導率は、0.0064W/mKであった。
(比較例4)
吸着材として、酸化コバルトを用いて断熱体を作製した。吸着材を含む部位の熱伝導率は、0.0054W/mKであった。
吸着材として、酸化コバルトを用いて断熱体を作製した。吸着材を含む部位の熱伝導率は、0.0054W/mKであった。
本発明にかかる断熱体は、真空断熱材中の気体、その中でも特に反応性が低い窒素を吸着可能とすることにより、断熱性能の向上を図ることができ、優れた断熱性能を発現可能なものであり、冷凍冷蔵庫および冷凍機器をはじめとした温冷熱機器や、熱や寒さから保護したい物象などのあらゆる断熱用途に適用できる。
1 窒素吸着膜
2 窒素吸着性金属
3 高分子
4 断熱体
5 芯材
6 外被材
7 気体吸着材
8 水分吸着材
9 酸素吸着材
10 水素吸着膜
11 水素吸着性金属
12 高分子
13 気体吸着材
14 断熱体
15 断熱体
16 断熱体
17 断熱体
18 メソ多孔構造を有する芯材
19 断熱体
20 外被材
2 窒素吸着性金属
3 高分子
4 断熱体
5 芯材
6 外被材
7 気体吸着材
8 水分吸着材
9 酸素吸着材
10 水素吸着膜
11 水素吸着性金属
12 高分子
13 気体吸着材
14 断熱体
15 断熱体
16 断熱体
17 断熱体
18 メソ多孔構造を有する芯材
19 断熱体
20 外被材
Claims (5)
- 芯材と気体吸着材とをガスバリア性の外被材で覆い前記外被材の内部を減圧してなる断熱体であって、前記気体吸着材が、少なくとも、窒素吸着性金属と高分子を同時に蒸着する同時蒸発法によって作製した窒素吸着膜を含むことを特徴とする断熱体。
- 前記窒素吸着性金属が、シングルナノ粒子であることを特徴とする請求項1に記載の断熱体。
- 前記気体吸着材が、少なくとも、水素吸着性金属と高分子を同時に蒸着する同時蒸発法によって作製した水素吸着膜を含むことを特徴とする請求項1記載の断熱体。
- 前記水素吸着性金属が、シングルナノ粒子であることを特徴とする請求項3に記載の断熱体。
- 前記芯材が、メソ多孔構造を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項記載の断熱体。
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2004
- 2004-08-05 JP JP2004229147A patent/JP2006046512A/ja active Pending
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