JP2006045470A - タイルユニット用糊 - Google Patents

タイルユニット用糊 Download PDF

Info

Publication number
JP2006045470A
JP2006045470A JP2004232361A JP2004232361A JP2006045470A JP 2006045470 A JP2006045470 A JP 2006045470A JP 2004232361 A JP2004232361 A JP 2004232361A JP 2004232361 A JP2004232361 A JP 2004232361A JP 2006045470 A JP2006045470 A JP 2006045470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
vinyl acetate
paste
net
adhesive paste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004232361A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Nakagawa
剛 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2004232361A priority Critical patent/JP2006045470A/ja
Publication of JP2006045470A publication Critical patent/JP2006045470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】ガラス繊維製ネットによりタイルをユニット化する際に、タイル裏面とネットとを接着するために使用されるタイルユニット用糊であって、タイルとガラス繊維製ネットとの接着性及びその耐水性に優れ、高温高湿環境下におけるベタツキの問題もない水系のタイルユニット用糊を提供する。
【解決手段】変性酢酸ビニルを主成分とするタイルユニット用糊。変性により導入された官能基により、タイルとガラス繊維製ネットとの接着性に優れ、架橋剤の添加を要することなく、良好な接着性の耐水、耐久性を示す。高温高湿環境下においても接着性が十分に維持される上に、ベタツキもないため、重ね合わせたタイルユニット同士の結着の問題もない。水系であるため、従来の酢酸ビニル系糊材と同様、取り扱い性にも優れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス繊維製ネットによりタイルをユニット化する際に、タイル裏面とネットとを接着するために使用されるタイルユニット用糊に係り、特に、従来の酢酸ビニル系糊と同様に良好な取り扱い性で使用することができる水系タイルユニット用糊であって、タイル−ガラス繊維製ネット間の接着性、及び耐水性に優れたタイルユニット用糊に関する。
図1の如く、複数枚のタイル1が整列配置され、且つ各タイル1の裏面にネット2を接着してタイル1を一体化させてなるタイルユニット3は周知である。図2(a)はネット2の一例を示す平面図、図2(b)は同(a)のB−B線断面図、図2(c)は糸状材料の断面の拡大図である。このネット2は、ガラス繊維ロービング等の糸状材料2a,2b,2cを編組し、相互に結着したものである。糸状材料2aは経糸であり、糸状材料2b,2cは該経糸2aに斜交する緯糸である。この緯糸2b,2cがX字状に交叉しているため、ネット2は縦方向及び横方向にも伸びがきわめて小さいものとなっている。
このようなネット2は、各糸状材料2a,2b,2cをネット状に配置してバインダーで互いに結着させることにより製造されている。このため、図2(c)の通り糸状材料は若干偏平状となっている。ただし、糸状材料の断面形状はこれに限定されるものではなく、真円状、楕円状、三角形、方形、多角形、星形などその他の形状であってもよい。
タイルユニット3は、このようなネット2に接着剤としての糊液を付着させ、整列配置された複数枚のタイル1の裏面に重ね合わせ、その後乾燥させることにより、製造される。
ネットを構成する糸状材料の材質としては、耐候性に優れ、伸縮の問題がないことから、ガラス繊維が好適である。また、タイルとネットとを接着する糊材としては、コスト及び作業環境の面から、溶剤系のものよりも水系のものを用いることが好ましい。
従来、タイルのユニット化にあたり、タイルとネットとの接着に用いるための水系の糊として、特開2000−96802号公報に酢酸ビニル系のものが記載されている。また、特許第2517283号公報には、エチレン−酢酸ビニル系のものが記載されている。
特開2000−96802号公報 特許第2517283号公報
タイルユニット用糊としては、前述の如く、水系の糊材が好適であるが、取り扱い性や製品保管時の環境等を考慮した場合、更に、次のような特性が要求される。
(1) タイルとネットとの相互の接着性に優れ、タイルユニットに振動等の外力が加えられても、タイルの剥離の問題がないこと。
(2) 耐水性に優れ、水は漏れても接着性が低下しないこと。
(3) 高温、高湿環境下でタイルユニットを保管した場合においても、接着性を十分に維持し、また、ベタツキがなく、複数枚のタイルユニットを積み重ねた状態において、タイルユニット同士を結着させることがないこと。
しかしながら、従来の酢酸ビニル系又はエチレン−酢酸ビニル系の糊材は耐水性に劣り、水漏れした場合にはネットからタイルが剥落し易いという欠点がある。エチレン−酢酸ビニル系の糊材に、架橋剤を添加することにより耐水性を改善することはできるが、この場合には、糊材が2液型となり可使時間が問題となり、しかも、高温高湿環境下におけるベタツキの問題も発生する。
一方で、前述の如く、ネット素材としては、耐候性に優れ、伸縮の問題がないことから、ガラス繊維が好適であるが、ガラス繊維は撥水性であるため、ガラス繊維製ネットに対しては、従来の水系の糊材では十分な接着性及びその耐水性が得られない。
本発明は上記従来の問題点を解決し、タイルとガラス繊維製ネットとの接着性及びその耐水性に優れ、高温高湿環境下におけるベタツキの問題もない水系のタイルユニット用糊を提供することを目的とする。
本発明のタイルユニット用糊は、ガラス繊維製ネットによりタイルをユニット化する際に、タイル裏面とネットとを接着するために使用されるタイルユニット用糊において、変性酢酸ビニルを主成分とすることを特徴とする。
なお、本発明において、「変性酢酸ビニルを主成分とする」とは、糊を構成するポリマーのモノマー単位の主成分が変性酢酸ビニルであり、このポリマーを構成する全モノマー単位の50モル%以上が変性酢酸ビニルであることを指す。以下において、この変性酢酸ビニルを主成分とする本発明のタイルユニット用糊を、「変性酢酸ビニル系糊」と称す場合がある。
本発明において、変性酢酸ビニル系糊としては、好ましくは、イソシアネート変性酢酸ビニル系糊、エポキシ変性酢酸ビニル系糊、アクリル変性酢酸ビニル系糊が挙げられる。
変性酢酸ビニルを主成分とする本発明のタイルユニット用糊は、その変性により導入された官能基により、タイルとガラス繊維製ネットとの接着性に優れ、また、架橋剤の添加を要することなく、良好な接着性の耐水、耐久性を示す。また、高温高湿環境下においても接着性が十分に維持される上に、ベタツキもないため、重ね合わせたタイルユニット同士の結着の問題もない。
このため、本発明のタイルユニット用糊を用いたタイルユニットであれば、取り扱い時に振動等の外力を受けても、また、降雨等により施工前に水漏れしても、タイルの剥れ落ちの問題はない。更に、保管時に複数枚のタイルユニットが重ね合わされた状態で高温高湿環境下に長時間晒されても、タイルユニット同士が結着することはなく、容易に取り出すことができ、また、タイルの剥離の問題もない。
なお、本発明のタイルユニット用糊は水系であるため、従来の酢酸ビニル系糊材と同様、取り扱い性にも優れる。
以下に本発明のタイルユニット用糊である変性酢酸ビニル系糊の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の変性酢酸ビニル系糊は、変性酢酸ビニルを主成分として50モル%以上、好ましくは70モル%以上を含むポリマー又はコポリマーを接着成分とするものであり、この変性酢酸ビニルとしては、特に、イソシアネート変性酢酸ビニル、エポキシ変性酢酸ビニル、又はアクリル変性酢酸ビニルが好ましい。
本発明の変性酢酸ビニル系糊は、従来の糊材と同様、これをガラス繊維製ネットに付着させてタイルのユニット化に用いることができる。
なお、本発明の変性酢酸ビニル系糊が適用されるガラス繊維製ネットとしては、図2に示す如く、ガラス繊維ロービングの糸状材料2a,2b,2cを編組し、相互に結着し、経糸2aに対して緯糸2b,2cが斜交するものが、縦方向及び横方向の伸びが極めて小さく、保形性に優れる点において好ましい。
このガラス繊維製ネットは、変性酢酸ビニル系糊の付着性、タイルに対する接着性、保形性の面から、開口率(ネットの厚さ方向の投影面積における糸条以外の空孔部分の占める面積割合)が85%以上であることが好ましい。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例1〜3、比較例1〜9
表1に示すタイルユニット用糊を用い、以下の手順でタイル裏面に図2に示す形状のガラス繊維製ネットを接着してタイルユニットサンプル(1タイルユニット当たりタイル14枚)を製造した。
(1) タイル裏面を上にして張り型にタイルを並べる。
(2) ネット片面に糊をつけ、編目間に張った膜をエアーで吹き飛ばす。
(3) タイルに糊の着いたネットを乗せ、タイルを反転させて圧着する。
(4) 80℃乾燥炉にて5〜10分乾燥させる。
得られたタイルユニットサンプルについて、以下の試験を行い、結果を表1に示した。
試験I:タイルユニットの一辺の両端を挟んで、常温の清水中に約3時間タイル面を鉛直方向としてたれ下げる。その後、静かに引き下げて裏ネットからタイルが剥がれ落ちないかを確認する(JIS A 5209準拠)。
タイルが剥がれ落ちないものを○とし、タイルが剥がれ落ちたものを×として剥がれ落ちた枚数をカッコ内に記載した。なお、△は、タイルの剥落はなかったが、接着強度が殆どなく、軽く触れるだけでタイルが脱落するものである。
試験II:タイルユニットの一辺の両端を持ってタイルユニットの先端部で最大加速度3G程度が生じるように振り、裏ネットからタイルが剥がれ落ちないかを確認した。
タイルが剥がれ落ちず、さらに端部の浮きもおきなかったものを◎とし、タイルが剥がれ落ちないものを○とし、タイルが剥がれ落ちたものを×とした。
試験III:40℃,RH95%の環境試験室内にタイルユニットを複数枚積層して放置し、タイルユニット同士の結着、タイルの剥離等がないことを確認した。
−は試験を行っていないものを示し、○はタイルが剥離せず、またタイルユニット同士の結着がなく、容易に剥がせる程度のものを示す。△はタイルの剥離はないが、ベタツキによりタイルユニット同士が結着したものである。
Figure 2006045470
また、上記試験Iにおいてタイルの剥落のなかったものについて、更に、水中浸漬時間を延長して耐水性を調べ、結果を表2に示した。
Figure 2006045470
表1,2より、変性酢酸ビニル系糊、特にイソシアネート変性酢酸ビニル系糊であれば、良好な接着性、及びその耐水性、耐高温高湿環境性が得られ、ベタツキの問題もないことが分かる。
一般的なタイルユニットを示す斜視図である。 (a)図はネットの構成を示す平面図、(b)図は(a)図のB−B線断面図、(c)図は糸状材料の断面図である。
符号の説明
1 タイル
2 ネット
2a,2b,2c 糸状材料
3 タイルユニット

Claims (4)

  1. ガラス繊維製ネットによりタイルをユニット化する際に、タイル裏面とネットとを接着するために使用されるタイルユニット用糊において、変性酢酸ビニルを主成分とすることを特徴とするタイルユニット用糊。
  2. 請求項1において、該変性酢酸ビニルがイソシアネート変性酢酸ビニルであることを特徴とするタイルユニット用糊。
  3. 請求項1において、該変性酢酸ビニルがエポキシ変性酢酸ビニルであることを特徴とするタイルユニット用糊。
  4. 請求項1において、該変性酢酸ビニルがアクリル変性酢酸ビニルであることを特徴とするタイルユニット用糊。
JP2004232361A 2004-08-09 2004-08-09 タイルユニット用糊 Pending JP2006045470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004232361A JP2006045470A (ja) 2004-08-09 2004-08-09 タイルユニット用糊

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004232361A JP2006045470A (ja) 2004-08-09 2004-08-09 タイルユニット用糊

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006045470A true JP2006045470A (ja) 2006-02-16

Family

ID=36024431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004232361A Pending JP2006045470A (ja) 2004-08-09 2004-08-09 タイルユニット用糊

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006045470A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110128172A (zh) * 2019-04-28 2019-08-16 东莞市唯美陶瓷工业园有限公司 一种提高陶瓷砖生坯表面保湿性能的方法及采用该方法制备的陶瓷砖

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787483A (en) * 1980-11-19 1982-05-31 Inax Corp Unit tile and adhesive used therefor
JPS63295208A (ja) * 1987-05-27 1988-12-01 Sekaichiyou Kk 弾性目地材で連結されたユニツトタイルの製造法
JP2000096802A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Toray Ind Inc タイル直張り用ネット並びにネット付タイルおよびその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787483A (en) * 1980-11-19 1982-05-31 Inax Corp Unit tile and adhesive used therefor
JPS63295208A (ja) * 1987-05-27 1988-12-01 Sekaichiyou Kk 弾性目地材で連結されたユニツトタイルの製造法
JP2000096802A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Toray Ind Inc タイル直張り用ネット並びにネット付タイルおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110128172A (zh) * 2019-04-28 2019-08-16 东莞市唯美陶瓷工业园有限公司 一种提高陶瓷砖生坯表面保湿性能的方法及采用该方法制备的陶瓷砖

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103703395B (zh) 带粘合剂层的偏振片及图像显示装置
CN108831311A (zh) 柔性折叠显示装置
KR19980702224A (ko) 가소화된 폴리비닐 클로라이드에 대한 접착성이 개선된 압감성 접착제를 포함한 물품
JP2007538183A (ja) 人工芝の運動競技場における使用に対する合成繊維を製造する方法及びその合成繊維
CN109192075A (zh) 柔性盖板及其制备方法
JP2009276687A (ja) 積層光学フィルム、その製造方法及びそれを用いた光学デバイス
JPWO2010029914A1 (ja) バドミントン用シャトルコック
JP2014520173A (ja) 補強接着テープ
JP2016199619A (ja) 両面テープ
US20200401259A1 (en) Touch sensor and display device comprising same
JP2006045470A (ja) タイルユニット用糊
KR20090072868A (ko) 아크릴계 점착제 조성물
JP6340242B2 (ja) 粘着テープ
JP2017137721A (ja) ジョイントテープ及びそれを用いた塗膜防水工法
JP6306582B2 (ja) ガラス繊維からなる接合ストリップ
US20190159335A1 (en) Flexible circuit board and display panel
JP2007091939A (ja) 遮光用粘着シート
JP7346152B2 (ja) シート状導電部材及びその製造方法
KR20070093792A (ko) 인쇄용 반사시트
JP7228833B2 (ja) ジョイントテープロール及びそれを用いた塗膜防水工法
JP2006198939A (ja) 繊維束多軸組布及びその製造方法
JP2002080806A (ja) 電池用粘着テープ
JP2018115484A (ja) 継目処理材および継目処理方法
JP4592298B2 (ja) 接着剤組成物
JPH07198946A (ja) 内照式看板用基材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100818

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101214