JP2007091939A - 遮光用粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な視認性と粘着性を有し、特に曲面貼付性に優れる遮光用粘着シートを提供する。
【解決手段】複数の単糸からなる編物用撚糸を編むことにより得られた、縦方向及び横方向それぞれに糸状物が網目状に形成されてなる遮光網と、その片面に粘着剤層とを有し、かつ前記遮光網において、縦方向の糸状物が横方向の糸状物よりも太く、縦方向及び横方向のガーレ剛性度が、それぞれ0.1〜1.0mNであることを特徴とする遮光用粘着シートである。
【選択図】なし

Description

本発明は遮光用粘着シート、さらに詳しくは、十分な視認性と粘着性を有し、特に曲面貼付性に優れる、適度な柔軟性をもつ遮光網の片面に粘着剤層が設けられた遮光用粘着シートに関するものである。
従来、自動車やビルなどの窓ガラスに対して、遮光機能を付与することが行われており、そして遮光性シート状部材を取付けることが実施されている。この遮光性シート状部材としては、例えば網目状基材の片面に粘着剤層を設けたものが知られている。このような遮光性シート状部材は、ガラスに貼付する際に、網目の隙間からエアーが抜けるために、エアーをかむことがない上、網目の隙間によって、視認性を確保し得るなどの利点があり、例えば網の網目部を開孔状態に残すように、網糸部に樹脂コーティングを施すと共に、糸自体を扁平化させて、粘着剤層を設けてなる遮光網が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この遮光網は、縦、横同等の糸状物を織り込み、全体が樹脂コーティングされたものであって、柔軟性に乏しく、例えば自動車のリアガラスなどの曲面部(特に三次元曲面)に貼付する際に、曲面に合わせて貼りにくいという問題がある。さらに、夏場などにおいて気温が上昇した場合、網目状基材の柔軟性の乏しさと粘着剤層の軟化とにより、遮光網が剥がれやすいという問題もある。
特許第2681130号公報
本発明は、このような事情のもとで、十分な視認性と粘着性を有し、特に曲面貼付性に優れる遮光用粘着シートを提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、前記の好ましい性質を有する遮光用粘着シートを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、複数の単糸からなる編物用撚糸を編むことにより得られた特定の性状を有する遮光網の片面に、粘着剤層を設けてなる粘着シートが、その目的に適合し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)複数の単糸からなる編物用撚糸を編むことにより得られた、縦方向及び横方向それぞれに糸状物が網目状に形成されてなる遮光網と、その片面に粘着剤層とを有し、かつ前記遮光網において、縦方向の糸状物が横方向の糸状物よりも太く、縦方向及び横方向のガーレ剛性度が、それぞれ0.1〜1.0mNであることを特徴とする遮光用粘着シート、
(2)遮光網において、縦方向及び横方向の引張り時のヤング率が、それぞれ0.001〜0.1MPaである上記(1)項に記載の遮光用粘着シート、
(3)遮光網において、縦方向の糸状物の平均最小太さ(繊維幅)が150〜300μmであり、かつ横方向の糸状物の平均太さ(繊維幅)が100〜200μmである上記(1)又は(2)項に記載の遮光用粘着シート、
(4)遮光網の裏面側に、縦方向の糸状物が凸条部を形成し、その凸条部上に粘着剤層が形成されてなる上記(1)〜(3)項のいずれかに記載の遮光用粘着シート、及び
(5)単糸がポリエステル繊維糸である上記(1)〜(4)項のいずれかに記載の遮光用粘着シート、
を提供するものである。
本発明によれば、十分な視認性と粘着性を有し、特に曲面貼付性に優れる、適度な柔軟性をもつ遮光網の片面に粘着剤層が設けられた遮光用粘着シートを提供することができる。
本発明の遮光用粘着シートは、複数の単糸からなる編物用撚糸を編むことにより得られた、縦方向及び横方向それぞれに糸状物が網目状に形成されてなる遮光網と、その片面に粘着剤層とを有するシートである。
本発明においては、前記単糸の材料として、有機繊維及び無機繊維のいずれも用いることができる。有機繊維としては、例えば木綿、ジュート、セルロース繊維、ナイロン繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ビニロン繊維などが用いられ、無機繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、炭化珪素繊維、ステンレス繊維などが用いられる。これらの中で得られる遮光網の柔軟性や加工性などの点から、有機繊維が好ましい。この有機繊維の中では、得られる遮光網の柔軟性や機械物性、加工性、価格などのバランスの点から、特にポリエステル繊維が好適である。
本発明においては、前記材料からなる単糸複数本を束ねて撚りをかけ、編物用撚糸となし、これを編むことにより、縦方向及び横方向それぞれに糸状物が網目状に形成されてなる遮光網を作製する。
このようにして作製された遮光網においては、縦方向の糸状物が横方向の糸状物よりも太く、縦方向の糸状物の平均最小太さ(繊維幅)は、通常150〜300μm程度、好ましくは200〜250μmである。一方、横方向の糸状物の平均太さ(繊維幅)は、通常100〜200μm程度、好ましくは120〜150μm程度である。
なお、前記縦方向の糸状物の平均最小太さ及び横方向の糸状物の平均太さは、下記の方法により測定した値である。
<測定方法>
図1は、本発明の遮光用粘着シートの1例における裏面側(粘着剤層側)の走査型電子顕微鏡(SEM)写真図(倍率40倍)であり、図2は、図1の写真図を説明するための模式図である。図2において、粘着剤層3を形成する前の縦方向の糸状物1の幅P(最小太さ個所)を無作為に10ヶ所、及び横方向の糸状物2の適当な個所の幅Qを無作為に10ヶ所を選び、日立走査型電子顕微鏡「S−2360N」を使用し、それぞれ縦方向の糸状物の最小の太さの平均値及び横方向の糸状物の太さの平均値を求めた。
縦方向の糸状物の太さ及び横方向の糸状物の太さが、それぞれ前記範囲にあることにより、得られる遮光網は所望の柔軟性を有することができる。
本発明においては、得られる遮光網の裏面側に、前記図2で示すように、縦方向の糸状物1が凸条部を形成し、その凸条部上に粘着剤層3を形成することが好ましいが、該縦方向の糸状物1の太さが前記範囲にあれば、その凸条部上に、貼付けに必要な十分な量の粘着剤層3を形成することができる。
また、縦方向の糸状物及び横方向の糸状物それぞれの密度は、視認性と強度とのバランスの面から、縦方向が30〜45本/1インチ(2.54cm)程度、横方向が26〜40本/1インチ(2.54cm)程度である。縦方向、横方向の糸状物の編み方としては、十分な強度が出るようにクインズ編みなどが好ましく用いられる。このクインズ編みにより、遮光網の裏面側(粘着剤層が設けられる側)に、縦方向の糸状物が凸条部を形成することができる。
このようにして編まれた遮光網は、一般に質量が30〜70g/m2程度で、厚さが200〜400μm程度である。この遮光網には、必要に応じ、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などにより樹脂コーティング又は樹脂含浸を施してもよいし、さらに押圧によって扁平化を施してもよい。また、遮光性を高める目的で着色処理を施してもよいし、着色された編物用撚糸を用いてもよい。
本発明においては、前記遮光網は、縦方向及び横方向のガーレ剛性度が、それぞれ0.1〜1.0mNであることを要す。このガーレ剛性度が上記範囲にあれば、適度の柔軟性を有し、曲面貼付性が良好である。好ましいガーレ剛性度は0.3〜0.8mNである。
なお、前記ガーレ剛性度は、J・TAPPI紙パルプ試験方法No.40に準拠し、ガーレ式柔軟度試験機[(株)東洋精機製作所製]を用いて、遮光網の両側から測定を行い、その平均値をガーレ剛性度とした。この値が小さいほど、柔軟性が大きいことを示す。
また、当該遮光網においては、縦方向及び横方向の引張り時のヤング率が、それぞれ0.001〜0.1MPaの範囲にあることが好ましい。このヤング率が上記の範囲にあれば当該遮光網は所望のガーレ剛性度を有することができると共に、得られる遮光用粘着シートは適度の機械物性を有するものになる。縦方向及び横方向のより好ましいヤング率は、それぞれ0.002〜0.05MPaである。
なお、前記ヤング率は、ASTM D 2671に準拠し、(株)島津製作所製の「AUTOGRAPH AGS 1000D」を用いて測定した値である。
本発明の遮光用粘着シートにおいて、前記遮光網の片面に形成される粘着剤層を構成する粘着剤としては、溶剤型、エマルション型のいずれも用いることができるが、エマルション型の方が、下記の理由により好ましい。
溶剤型の粘着剤では、糸引きなどの問題が発生しやすく、この問題は、通常希釈することにより改善することができるが、希釈すると、所望の粘着力を付与するために塗布量を増やさねばならず、コストや生産性の面で好ましくない。また、有機溶剤が揮散することにより、環境衛生面や安全面でも問題が生じる。これに対して、エマルション型の粘着剤では、流動性を改善することにより、糸引きなどの問題を容易に解決することができる上、遮光網に対する粘着剤の浸み込み性を容易に制御することができる。さらに、エマルション型粘着剤は、高濃度化による高速塗工が可能であり、しかも環境衛生面や安全面についても問題がない。
エマルション型粘着剤としては特に制限はなく、従来公知のもの、例えば天然ゴムや合成ゴム、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂などをベースとしたエマルション型粘着剤を用いることができる。これらの中で、耐候性や粘着特性などに優れるアクリル系樹脂をベースとしたエマルション型粘着剤が好適である。
このエマルション型アクリル系粘着剤は、一般に、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とするエチレン性不飽和単量体及び必要により用いられる粘着付与剤を含む油溶成分を、水性媒体中で乳化剤により乳化させてなる乳化液を重合開始剤の存在下で重合させ、さらに必要に応じて、各種添加剤、例えば架橋剤、防腐・防カビ剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤、充填剤などを配合することにより、得ることができる。
本発明においては、粘着剤層は、遮光網の裏面側に形成されてなる縦方向の糸状物の凸条部上に設けることが、被着体への粘着力の点から好ましい。このような粘着剤層は、以下に示す方法によって設けることができる。
遮光網の裏面側に前記粘着剤を塗布したのち、表面側からエアーを吹き付け、網目の空隙に存在する粘着剤を除去し、さらに乾燥処理する操作を施す。このような操作を不都合なく実施し得る点から、該粘着剤の粘度は、温度23℃において、1000〜10000mPa・sの範囲が好ましく、特に2000〜8000mPa・sの範囲が好ましい。なお、この粘度は、B型粘度計で測定した値である。
遮光網の裏面側に前記粘着剤を塗布する方法としては、片面塗布が可能であればよく、特に制限されず、従来公知の各種方法の中から、適宜選択して用いることができる。そのような塗布方法としては、例えばグラビヤロールコーティング、マイヤーバーコーティング、リバースロールコーティング、ダイコーティング、キスコーティングなどの方法がある。
前記のグラビヤロールコーティング法は、グラビヤ印刷の方式を採用したもので、エッチングされたグラビヤロールに粘着剤をくみ上げ、その表面の余分な粘着剤をドクターでかき落し、一定量遮光網の裏面に塗布する方法である。塗布量はグラビヤロールに彫刻された凹み(セル)の大きさと、粘着剤の濃度によって制御される。マイヤーバーコーティング法は、コーティング皿の中を回転するアプリケーターロールによって、直接又はトランスファーロールによって遮光網の裏面に粘着剤を塗布した直後に、細いバーを用いてドクタリングする方法である。リバースロールコーティング法は、アプリケーターロールとピックアップロール、バックアップロール、メタルロールなどをたがいに逆回転させ、粘着剤の塗布量はこれらのロールの間隙、速度比によって決まる。
これらの方法の中で、塗布量の均一性や操作性などの面から、グラビヤロールコーティング法が好ましい。このグラビヤロールコーティング法においては、使用するグラビヤロールは、コーティングに使用する粘着剤の固形分濃度や粘度などに応じて、適切な線数、外径、セル深さなどを選ぶことができる。
本発明においては、前記のようにして遮光網の裏面側に粘着剤を塗布したのち、これを実質上地面に対して水平に配置し、その表面側からエアーを吹き付け、網目の空隙に存在する粘着剤を除去する。したがって、粘着剤を塗布後、網目の空隙に存在する粘着剤が、エアーの吹き付けによって除去されうる流動性を有している間に、エアーを吹き付けることが肝要である。
エアー吹付け部材としては特に制限はないが、例えば、遮光網の幅方向に略平行に設けられた幅0.5〜10mm程度のスリットを有する部材を用いることができる。また、エアーの吹き出し口と遮光網との距離については特に制限はないが、通常5〜300mm、好ましくは10〜100mmの範囲である。さらに、エアーの風速は、遮光網における網目の空隙に存在する粘着剤の流動状態、遮光網とエアーの吹き出し口との距離及び網目の大きさなどに応じて、適宜選ばれるが、一般に5〜50m/s程度で十分である。
このエアーの吹き付けは、遮光網に対して垂直方向が好ましいが、角度が30度程度までなら放射状に吹き付けることも可能である。さらに、エアーの吹付け方法としては、一般に、エアー吹付け部材を固定して、裏面側に粘着剤が塗布された遮光網を連続的に移動させながら、表面側からエアーを吹き付ける方法が、生産性の面から用いられるが、これに限定されるものではなく、静止状態の粘着剤が塗布された遮光網に、エアー吹付け部材を移動させながら、遮光網表面側にエアーを吹き付けてもよいし、遮光網及びエアー吹付け部材の両方を移動させながら、遮光網表面側にエアーを吹き付けてもよい。
このようにして、遮光網における網目の空隙に存在する粘着剤を除去したのち、通常50〜120℃程度の温度で乾燥処理を行い、遮光網の裏面側に粘着剤を固着させる。固着された粘着剤の塗布量は、ガラスへの貼付性の点から通常5〜50g/m2、好ましくは10〜30g/m2の範囲である。なお、この塗布量の測定については、後で説明する。
このようにして、遮光網の裏面側に形成される縦方向の糸状物の凸条部に、網目の空隙を残して粘着剤層を設けることができる。本発明においては、前記粘着剤層の上に、必要に応じ剥離シートを設けることができる。この剥離シートとしては、例えばグラシン紙、コート紙、ラミネート紙などの紙及びポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの各種プラスチックフィルムにシリコーン樹脂、フッ素樹脂、長鎖アルキル系樹脂などの剥離剤を塗布し剥離剤層を形成したものが挙げられる。剥離シートの厚さは一般には8〜200μm、好ましくは10〜150μmの範囲である。
本発明の遮光用粘着シートは、網目状基材として、縦方向及び横方向のガーレ剛性度及びヤング率が特定の範囲にある、編物用撚糸を編むことにより得られた適度の柔軟性を有する遮光網を用い、その裏面側の縦方向糸状物の凸条部に網目の空隙を残して粘着剤層を設けたものである。したがって、十分な視認性と粘着性を有し、特に曲面貼付性に優れ、また、夏場などにおいて気温が上昇した場合でも剥がれにくいなどの特徴を有しており、例えば自動車やビルなどの窓ガラス用遮光シートなどとして好適に用いられる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、遮光網及び遮光用粘着シートの諸特性は以下に示す方法に従って求めた。
<遮光網>
ガーレ剛性度、ヤング率、縦方向の糸状物の平均最小太さ及び横方向の糸状物の平均太さは、明細書本文に記載した方法に従って測定した。
<遮光用粘着シート>
(1)粘着剤の塗布量
塗布前後の質量変化より求めた。
(2)粘着力
(株)島津製作所製「AUTOGRAPH AGS1000D」を用い、JIS Z 0237に基づいて粘着力を測定した。
(3)視認性
日本電色工業(株)製「NDH2000」を用い、全光線透過率を測定した。
(4)曲面貼付性
常温(23℃)にて直径50mmのガラス棒に50mm×50mmの大きさに裁断した試料を貼付し、40℃の雰囲気に48時間放置後、遮光用粘着シートがガラスより浮いていたり、剥がれていないかを目視観察し、下記の判定基準に従って曲面貼付性を評価した。
○:浮き、剥がれなし
△:僅かに浮きが発生
×:剥がれ発生
実施例1
遮光網として、メラミン樹脂を含浸したポリエステル繊維[繊維糸の太さ:75デニール]からなる幅810mm、長さ550m、質量48g/m2、厚さ250μmの「エステルメッシュ TR40Dカイ」[サカモトマテリアル(株)製、網目の形状:クインズ編み、密度:縦35本/インチ(2.54cm)、横31本/インチ(2.54cm)]を用いた。この遮光網の性状を第1表に示す。
一方、粘着剤として、エマルション型粘着剤「ポリエース 138A」[大成化薬(株)製、アクリル系粘着剤、固形分濃度50質量%、温度23℃における粘度3400mPa・s(B型粘度計、No4ロータ、回転数60rpmで測定)]を用いた。
前記遮光網の裏面側に、前記エマルション型粘着剤をグラビヤロールコーティング方式(グラビヤロール、18線、セル深さ480μm、170mm径、ロール長1050mm、ピックアップ量105g/m2)による塗工方法にて塗布した。次いで、遮光網の表面側の上方から、風速20m/sでエアーを吹き付けたのち、80℃にて熱風乾燥させ、塗布量12g/m2の粘着剤層を形成した。次に、この粘着剤層面に、シリコーン樹脂にて剥離処理した幅840mm、長さ600m、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム[リンテック(株)製「SP−PET12」]を貼合し、遮光用粘着シートを作製した。この遮光用粘着シートの粘着剤層をSEMにより観察したところ、粘着剤層が縦方向の糸状物の凸条部上に形成されているのが確認された(図1参照)。
この遮光用粘着シートについて、粘着力、視認性、曲面貼付性を求めた。その結果を第1表に示す。
比較例1
遮光網として、ガラス繊維織りの「カネボウKS−2750ブラック」[鐘紡(株)製]を用いた以外は、実施例1と同様にして、遮光用粘着シートを作製した。この遮光用粘着シートの粘着剤層をSEMにより観察したところ、粘着剤層が縦方向の糸状物の凸条部及び横方向の糸状物の凸条部の両方に形成されているのが確認された。遮光網の性状及び遮光用粘着シートの性能評価結果を第1表に示す。
Figure 2007091939
本発明の遮光用粘着シートは、十分な視認性と粘着性を有し、特に曲面貼付性に優れ、例えば自動車やビルなどの窓ガラス用として好適である。
本発明の遮光用粘着シートの1例における裏面側(粘着剤層側)のSEM写真図である。 図1の写真図を説明するための模式図である。
符号の説明
1 縦方向の糸状物
2 横方向の糸状物
3 凸条部及び粘着剤層
P 縦方向の糸状物の最小太さ個所の幅
Q 横方向の糸状物の太さ個所の幅

Claims (5)

  1. 複数の単糸からなる編物用撚糸を編むことにより得られた、縦方向及び横方向それぞれに糸状物が網目状に形成されてなる遮光網と、その片面に粘着剤層とを有し、かつ前記遮光網において、縦方向の糸状物が横方向の糸状物よりも太く、縦方向及び横方向のガーレ剛性度が、それぞれ0.1〜1.0mNであることを特徴とする遮光用粘着シート。
  2. 遮光網において、縦方向及び横方向の引張り時のヤング率が、それぞれ0.001〜0.1MPaである請求項1に記載の遮光用粘着シート。
  3. 遮光網において、縦方向の糸状物の平均最小太さ(繊維幅)が150〜300μmであり、かつ横方向の糸状物の平均太さ(繊維幅)が100〜200μmである請求項1又は2に記載の遮光用粘着シート。
  4. 遮光網の裏面側に、縦方向の糸状物が凸条部を形成し、その凸条部上に粘着剤層が形成されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の遮光用粘着シート。
  5. 単糸がポリエステル繊維糸である請求項1〜4のいずれかに記載の遮光用粘着シート。
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