JP2006035492A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 保守コストが安価なライン方式インクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 被記録物を搬送する搬送機構部と、インクを吐出するための複数ノズルを有する複数のヘッドモジュールで構成される複数のヘッドユニットとを有し、前記被記録物への記録中は、前記ヘッドユニットが静止した状態で記録を行うライン方式インクジェット記録装置において、少なくとも1つのヘッドユニットのノズル配列が、他のヘッドユニットと異なるノズル配列とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 被記録物を搬送する搬送機構部と、インクを吐出するための複数ノズルを有する複数のヘッドモジュールで構成される複数のヘッドユニットとを有し、前記被記録物への記録中は、前記ヘッドユニットが静止した状態で記録を行うライン方式インクジェット記録装置において、少なくとも1つのヘッドユニットのノズル配列が、他のヘッドユニットと異なるノズル配列とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、インクを吐出して被記録物に記録を行うインクジェット記録装置に関するものである。
インクジェット記録装置の一方式でライン方式の記録動作について図6により説明する。
図6は、ライン方式インクジェット記録装置の構成図であり、インクジェット機構部100とインクジェット制御部200とで構成されている。
ライン方式インクジェット記録装置の動作の概要について説明する。まず、ヘッドユニットの数は、通常、使用するインク数で決定される。図6では、ヘッドユニットが2つ実装された場合の例を示しており、例えば、一方を黒インク、他方を赤インクで、2色印刷用として使用している。
次に、受信処理220は、ホストコンピュータ210からデータを受信すると、前記データを受信バッファ221へ格納する。展開処理222では、前記受信バッファ221のデータを元に、プリントヘッドのノズル構成に合わせたデータの並び替え処理を行なって記録データを生成し、記録データバッファ223へ格納する。そして、記録データの生成が完了すると、記録制御処理224が機構部制御装置230の起動を行う。
機構部制御装置230が起動されると、まず、第一ヘッドユニット垂直方向移動装置7及び第二ヘッドユニット垂直方向移動装置3によって、ヘッドユニット1とヘッドユニット2が所定の位置に移動される。前記垂直方向とは、被記録物9の搬送方向に対して垂直の方向で、図6の矢印Yの方向である。
その後、給紙装置4にセットされた被記録物9が被記録物搬送機構6によって搬送が開始される。この時、ヘッドユニット1とヘッドユニット2は停止したままである。被記録物9の搬送が開始されると、被記録物9の搬送に同期して、プリントヘッドのノズルからは、前記記録データに応じてインクが吐出され被記録物9への記録が実行される。そして、引き続き記録データがある場合には、被記録物9は繰返し搬送され、前記同様に被記録物9の搬送に同期して、プリントヘッドのノズルから記録データに応じてインクが吐出され、連続して被記録物9への記録が実行される。
前記説明の通り、ライン方式の場合は、記録動作時、ヘッドユニット1とヘッドユニット2は停止状態にあり、被記録物9が移動しながら記録が実行される。そして、記録された被記録物9は、その後、排紙装置5まで搬送され順にスタックされる。
プリントヘッドからのインク吐出は、被記録物9の搬送に同期して行う必要があるため、一般的には、被記録物搬送機構6にはエンコーダ8が取付けられ、このエンコーダ8からのパルス信号を元に機構部制御装置230がインクの吐出タイミングを制御する。
図6では、ヘッドユニットが2つの場合の構成を示しており、第1ヘッドユニット垂直方向移動装置7にはヘッドユニット1、第2ヘッドユニット垂直方向移動装置3にはヘッドユニット2がペアになっており、必要なヘッドユニット数に応じて、このペアを追加できるようになっている。2つのヘッドユニットは、全く同じ構成で、使用するインクが赤か黒かが異なるだけである。
ヘッドユニットのノズル配列について、図5により説明する。
1つのヘッドユニットは、4つのヘッドモジュールで構成され、各ヘッドモジュールは、ピッチPnのノズルを有し、被記録物搬送方向にPxのピッチで並べられている。その結果、被記録物搬送方向とは垂直方向のノズルのピッチはPyになっている。
図5では、ヘッドユニットが2つ、ピッチPmで並べられている場合の例を示している。第1ヘッドユニットでは黒インクを、第2ヘッドユニットでは赤インクを使用して印刷を行うようにしており、ヘッドユニットとしては、全く同じノズル配列になっている。
ところで、インクジェット記録装置では、ヘッドユニットは重要部品であり、高価な部品となっている。また、ヘッドユニットは、各ヘッドモジュールが高精度で取り付けられたものであるので、通常はヘッドユニット単位で交換を行う。そのため、製造コストが高いだけでなく、ヘッドユニットが故障した場合の保守コストが高いという問題が発生する。
保守コスト低減のためには、ヘッドユニットをヘッドモジュール単位で交換可能にする方法もあるが(例えば、特許文献1参照)、ヘッドモジュール間の高精度な位置調整が必要なため、現実的には実現が難しい。
従来のライン方式インクジェット記録装置では、ヘッドユニットは複数ヘッドモジュールで構成されており、故障時は、ヘッドユニット全体を交換せざるを得ない。また、複数のヘッドユニットで複数色印刷を行う場合は、同じヘッドユニットを必要な数だけ実装していた。
そこで、本発明の目的は、従来のライン方式インクジェット記録装置の欠点をなくし、保守コストが安価なライン方式インクジェット記録装置を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明は、被記録物を搬送する搬送機構部と、インクを吐出するための複数ノズルを有する複数のヘッドモジュールで構成される複数のヘッドユニットとを有し、前記被記録物への記録中は、前記ヘッドユニットが静止した状態で記録を行うライン方式インクジェット記録装置において、少なくとも1つのヘッドユニットのノズル配列が、他のヘッドユニットのノズル配列と異なることを特徴とする。
また、被記録物を搬送する搬送機構部と、インクを吐出するための複数ノズルを有する複数のヘッドモジュールで構成される複数のヘッドユニットとを有し、前記被記録物への記録中は、前記ヘッドユニットが静止した状態で記録を行うライン方式インクジェット記録装置において、少なくとも1つのヘッドユニットの印刷解像度が、他のヘッドユニットの印刷解像度と異なることを特徴とする。
また、被記録物を搬送する搬送機構部と、インクを吐出するための複数ノズルを有する複数のヘッドモジュールで構成される複数のヘッドユニットとを有し、前記被記録物への記録中は、前記ヘッドユニットが静止した状態で記録を行うライン方式インクジェット記録装置において、少なくとも1つのヘッドユニットの印刷幅が、他のヘッドユニットの印刷幅と異なることを特徴とする。
さらに、各ヘッドユニットが被記録物搬送方向と垂直方向の任意位置へ移動可能に設置されることを特徴とする。
本発明によれば、複数のヘッドユニットのうち、1つ以上のヘッドユニットのヘッドモジュール数が他のヘッドユニットに比べて少なくなるので、製品のヘッドユニット全体の価格と、ヘッドユニットの保守コストを抑えることが可能となる。
ヘッドユニットのコストを抑えるという目的を、解像度または印刷幅を変えることにより、ヘッドモジュール数を少なくする、という手段で実現した。
本発明の第1の実施例について、図1と図3により説明する。
図1は第一の実施例のインクジェット機構部100を、図3はヘッドユニットの構成を示している。
図3の通り、第二ヘッドユニットは2つのヘッドモジュールで構成され、ヘッドモジュールは斜めに配置されている。ヘッドユニット内のヘッドモジュールのノズルの並びをノズル配置と呼ぶことにし、本例では、第1ヘッドユニットと第2ヘッドユニットとのノズル配置が異なることになる。
斜めに配置された第2ヘッドユニットのヘッドモジュールの垂直方向のノズルピッチはPy2で、これは第1ヘッドユニットのPyの2倍になっている。つまり、第2ヘッドユニットの垂直方向の印刷解像度は、第1ヘッドユニットの半分になるが、印刷幅は、どちらも同じになる。
第1ヘッドユニットは、第2ヘッドユニット垂直方向移動装置7によって、印刷位置まで移動され、その後、搬送されてくる被記録物9に黒インクでの印刷を行う。第2ヘッドユニットは、第2ヘッドユニット垂直方向移動装置3によって、印刷位置まで移動され、その後、搬送されてくる被記録物9に赤インクでの印刷を行う。前記の通り、第1ヘッドユニットと第2ヘッドユニットは印刷幅が同じであるが、印刷解像度が異なる。一般的に2色で印刷するようなスポットカラー印刷の場合、解像度が低いとは言っても、例えば、黒インクが600dpi(dpi:Dot Per Inch)の解像度で、赤インクが300dpiの解像度であれば、実用上の問題は発生しない。
さらには、第2ヘッドユニット垂直方向移動装置3によって、第2ヘッドユニットの印刷位置を任意に変えることで、赤インクでの印刷位置を任意にできるので、より多くのアプリケーションに対応できる。
本発明の第2の実施例について図2と図4により説明する。
図2は第2の実施例のインクジェット機構部100を、図4はヘッドユニットの構成を示している。
図4の通り、第2ヘッドユニットは、2つのヘッドモジュールで構成され、ヘッドモジュールは斜めに配置されている。斜めに配置されたヘッドモジュールの垂直方向のノズルピッチはPyで、これは第1ヘッドユニットのPyと同じである。つまり、第2ヘッドユニットの垂直方向の印刷解像度は、第1ヘッドユニットと同じであるが、第2ヘッドユニットの印刷幅H2は、第1ヘッドユニットに比べて半分になる。
第1の実施例と同じく、第1ヘッドユニットは、第1ヘッドユニット垂直方向移動装置7によって、印刷位置まで移動され、その後、搬送されてくる被記録物9に黒インクでの印刷を行う。第2ヘッドユニットは、第2ヘッドユニット垂直方向移動装置3によって、印刷位置まで移動され、その後、搬送されてくる被記録物9に赤インクでの印刷を行う。前記の通り、第1ヘッドユニットと第2ヘッドユニットの解像度は同じであるが、印刷幅が異なる。一般的に、2色で印刷するようなスポットカラー印刷の場合、一方の色の印刷幅が狭くて良い場合がある。例えば、黒インクで65mm幅を、赤インクで30mm幅を印刷するような場合には、本実施例の構成で十分である。
さらには、第2ヘッドユニット垂直方向移動装置3によって、第2ヘッドユニットの印刷位置を任意に変えることで、赤インクでの印刷位置を任意にできるので、より多くのアプリケーションに対応できる。
複数のヘッドユニットで、複数色印刷を行うインクジェット記録装置において、ヘッドユニットの保守コストが問題になる用途に利用できる。
1は第1ヘッドユニット、2は第2ヘッドユニット、3は第2ヘッドユニット垂直方向移動装置、6は被記録物搬送機構、7は第1ヘッドユニット垂直方向移動装置、9は被記録物である。
Claims (4)
- 被記録物を搬送する搬送機構部と、インクを吐出するための複数ノズルを有する複数のヘッドモジュールで構成される複数のヘッドユニットとを有し、前記被記録物への記録中は、前記ヘッドユニットが静止した状態で記録を行うライン方式インクジェット記録装置において、少なくとも1つのヘッドユニットのノズル配列が、他のヘッドユニットのノズル配列と異なることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 被記録物を搬送する搬送機構部と、インクを吐出するための複数ノズルを有する複数のヘッドモジュールで構成される複数のヘッドユニットとを有し、前記被記録物への記録中は、前記ヘッドユニットが静止した状態で記録を行うライン方式インクジェット記録装置において、少なくとも1つのヘッドユニットの印刷解像度が、他のヘッドユニットの印刷解像度と異なることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 被記録物を搬送する搬送機構部と、インクを吐出するための複数ノズルを有する複数のヘッドモジュールで構成される複数のヘッドユニットとを有し、前記被記録物への記録中は、前記ヘッドユニットが静止した状態で記録を行うライン方式インクジェット記録装置において、少なくとも1つのヘッドユニットの印刷幅が、他のヘッドユニットの印刷幅と異なることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 各ヘッドユニットが被記録物搬送方向と垂直方向の任意位置へ移動可能に設置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載のインクジェット記録装置。
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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