JP2010158817A - 記録装置および記録ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の記録ヘッドの各々の複数の記録素子を時分割駆動した場合にも記録ヘッド間で当該時分割駆動に起因する記録の位置ずれを防止する。
【解決手段】ヘッド駆動信号生成回路1207は、時分割選択回路1211を介して全ての記録素子を複数回に時分割して駆動する。また、吐出タイミング調整回路1204は複数の記録ヘッド相互の位置ずれ量を示す位置ずれ情報(レジ調整値1202)に応じて、記録素子列の有効利用範囲を設定する。時分割順序設定データラッチ回路909〜912および時分割選択回路1211は、時分割駆動タイミング調整手段として、位置ずれ情報に応じて、各記録ヘッドの各記録素子の時分割駆動タイミングを調整する。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の記録素子を含む記録素子列を有する記録ヘッドを複数個並列に並べて画像を記録する記録装置およびそのための記録ヘッドに関する。
このような複数の記録ヘッドを搭載した記録装置では、各々の記録ヘッドは用紙に対して物理的な位置が異なる。したがって、複数の記録ヘッドで一つの画像を分担して記録しようとすると、ある基準とする記録ヘッドの記録する画像部分に対して、他の記録ヘッドの記録する画像部分が所定の位置からずれてしまう事態が生じうる。これは、通常、複数の記録ヘッドの相互の画像記録位置が、設計上の理想位置に対してメカ的な誤差(位置ずれ)を有するからである。このようなずれはレジストレーションずれとして知られている。
記録素子列としてノズル列を有するインクジェット記録方式の記録装置において、レジストレーションずれは、レジストレーション調整と呼ぶ微小な量のインク吐出位置の電気的調整により補正される。
例えば、ラインプリンタの如く連続的に搬送される記録媒体に対してライン型の記録ヘッドが静止した状態で画像記録するような記録装置では、X方向(記録幅方向またはノズル列方向)の調整と、Y方向(記録媒体の搬送方向)のレジストレーション調整が行なわれる。具体的には、レジストレーション調整用のテストパターンの記録を行い、ユーザがそのテストパターンの記録物から画像の位置ずれ量を視覚的に判断し、その結果をホストコンピュータに入力して、インク吐出位置の補正を行う。
また、従来のラインプリンタに搭載される記録ヘッドでは、X方向における位置ずれを考慮して、実印字幅より広い記録可能サイズ、例えばノズル列の両端に32ドット程度の予備ノズルを持っている。ノズルとはインクを吐出する口を意味し、印字データの1画素に相当するインクがノズルより吐出される。記録ヘッドが位置ずれの無い基準位置に取り付けられていた場合、前記予備ノズルは使用されない。これに対し、基準位置よりずれて取り付けられた記録ヘッドについてはこの予備ノズルを使用する。その結果、記録ヘッドへX方向の画像データを転送する際には、この予備ノズル分の無効データ“Nullデータ”も含めて転送することになる。したがって、予備ノズルを使用する場合は、両端の“Nullデータ”のサイズを変える(これにより、ノズル列に対する印字データの位置も変わる)ことで位置ずれの補正を行ってきた。(特許文献1参照)
特開平8−132688号公報
しかしながら、従来の位置ずれ補正方法では次のような改善すべき課題がある。
まず、ラインプリンタに搭載される記録ヘッドは、通常、ノズル列の長さが記録媒体の幅全体に亘る幅広の記録ヘッドであるため、全てのノズルから同時にインクを吐出するには、多大な電流を供給できる構成が必要となる。このため、従来は複数回に分けて全てのノズルから吐出させる時分割駆動を行っている。この時分割駆動は、記録ヘッドの外部から入力される制御信号に同期して特定のノズルからインクが吐出する仕様である。各ノズルがどの制御信号に同期するかは、記録ヘッドの設計時点で決められている。
ラインプリンタにおいてこの時分割駆動による記録を行った場合、同じ記録ヘッドのノズルであっても、時分割駆動によりノズルによって吐出タイミングは異なる。一方、ノズルから吐出されるインクが着弾する記録媒体は連続的に搬送される為、その搬送方向(Y方向)において時分割の異なる吐出タイミング毎に着弾ずれが発生することとなる。
記録ヘッドのX方向における位置ずれが無い場合、Y方向に隣接する各々の記録ヘッドの同位置のノズルは同一の時分割信号を受けるため、時分割駆動による着弾ずれは発生しない。しかし、X方向における位置ずれがある場合、従来は両端に予備用として設けられた予備ノズルの“Nullデータ”のサイズを変える。これにより、印字データ全体をノズル列方向にシフトし(すなわち、記録素子列の有効利用範囲を移動させ)、位置ずれの補正を行うことになる。
しかし、このような印字データのシフトは行っても、時分割駆動はそのままであるため、Y方向の同一列のノズル(ずれた後の状態)についての各記録ヘッドの時分割駆動が別のタイミングとなった場合、それらのノズルについてはY方向での本来の着弾位置からの着弾ずれを発生することになる。
この着弾ずれは、記録装置の更なる高速化、特に単色インクのライン記録ヘッドを複数本搭載してラスタ単位に記録を行う高速単色記録装置においては、顕著に発生してしまうこととなる。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、記録媒体上に複数の記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置において、各記録ヘッドの複数の記録素子を時分割駆動した場合にも記録ヘッド間で当該時分割駆動に起因する記録の位置ずれを防止することにある。
本発明による記録装置は、各々記録素子列を有する複数の記録ヘッドに対して相対的に移動する記録媒体上に前記複数の記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置において、各記録ヘッドの全ての記録素子を複数回に時分割して駆動する時分割駆動手段と、記録素子列に沿った方向における前記複数の記録ヘッド相互の位置ずれ量を示す位置ずれ情報に応じて、記録素子列の有効利用範囲を設定する位置ずれ調整手段と、前記位置ずれ情報に応じて、各記録ヘッドの各記録素子の時分割駆動タイミングを調整する時分割駆動タイミング調整手段とを備えたことを特徴とする。
記録素子列に沿った方向における複数の記録ヘッド相互の位置ずれ量に応じて位置ずれ調整手段が記録素子列の有効利用範囲を調整することに伴って、時分割駆動タイミング調整手段が各記録ヘッドの各記録素子の時分割駆動タイミングを調整する。これにより、位置ずれ調整と時分割駆動との組み合わせにより生じる、記録素子列に沿った方向と直交する方向での記録の位置ずれが防止される。
より具体的には、前記時分割駆動タイミング調整手段は、前記全ての記録素子の各々に対する時分割駆動を行うタイミングを任意に決定する時分割順序設定データを設定するタイミング設定手段を有する。これにより、記録素子毎に所望の分割駆動タイミングを設定することができる。
前記タイミング調整手段は、各記録素子の時分割駆動を行うタイミングを指定する複数ビットの時分割駆動信号に対して、同数ビットの任意のデータを設定するデータ設定回路と、各ビット単位に前記時分割駆動信号と前記任意のデータとの一致を検出する一致検出回路を各記録素子毎に有する構成とすることができる。これにより、各記録素子に対して当該一致検出回路の出力で所定の記録素子の時分割駆動の有効化を行う。
前記データ設定回路における設定値は、各記録ヘッドの時分割駆動手段における時分割数と同一の調整幅を持つものである。
前記複数の記録ヘッドは、例えば、同一色の画像記録を複数本のライン型記録ヘッドであり、当該複数の記録ヘッドにより1ラスタ毎に順次分担して画像形成するものである。
本発明による記録ヘッドは、記録媒体上に画像を記録する記録素子列と、全ての記録素子を複数回に時分割して駆動する時分割駆動手段と、外部から与えられた位置ずれ情報に応じて記録素子列の有効利用範囲を設定する位置ずれ調整手段と、前記位置ずれ情報に応じて、各記録ヘッドの各記録素子の時分割駆動タイミングを調整する時分割駆動タイミング調整手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、記録素子列に沿った方向における複数の記録ヘッド相互の位置ずれに応じて記録素子列の有効利用範囲を調整することと時分割駆動とを組み合わせて行う記録装置において、その組み合わせにより生じる、記録素子列に沿った方向と直交する方向での記録の位置ずれを防止することができる。その結果、複数の記録ヘッド相互間のメカ的な取付誤差における画像のずれを更に改善できるだけでなく、記録素子列の時分割駆動時の弊害も防止することができる。
特にラインプリンタの如く高速に記録動作可能な記録装置の場合、画質が飛躍的に向上する。
本発明の記録装置は、高速で且つ高画質のラベルプリンタや大判のカラープリンタ等、特にラインプリンタへの利用で高画質化の実現が可能である。
本実施の形態における記録装置記録部の概念を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における記録装置の電気的ブロック図をホストPCとともに示した図である。 複数の記録ヘッドが夫々担当するラスタを順次記録していき、一つの画像を形成する様子を示した図である。 従来の記録ヘッドの構成についての説明図である。 1つのCellの回路構成の説明図である。 ライン型の記録ヘッドの全ノズルよりインクを吐出する場合の画像を示す図である。 ライン型の記録ヘッドの全ノズルよりインクを吐出する場合の着弾位置のずれについての説明図である。 複数の記録ヘッドにおける記録において発生する着弾ずれを示す図である。 本発明の実施の形態における時分割順序設定データについて示す図である。 本発明の実施の形態における時分割順序設定データの設定方法を示すタイミングチャートである。 本発明における時分割信号の関係を表すタイミングチャートである。 本発明における記録ヘッドの制御回路の電気的な回路構成図である。 フルカラー記録装置における記録ヘッド間のずれを示す図である。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素の具体的な相対配置、数値等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施の形態における記録装置の記録部を模式的に示した斜視図である。ここでは、熱エネルギーを利用したインク吐出方式であるインクジェット記録方式の記録装置について説明する。
本実施の形態の記録装置は、各々記録素子列を有する複数の記録ヘッドに対して相対的に移動する記録媒体上に複数の記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置である。この記録装置の記録部100は同一色のインク(例えばブラック)を吐出する4本の記録ヘッド101〜104を備えている。記録動作中、これらの記録ヘッドは図の位置に静止したまま画像を記録する。
図示の例では、記録媒体としての用紙は、ロール状に巻かれたロール紙105の台紙上に仮付けされた複数のラベル106である。このロール紙105が記録ヘッド方向に繰り出され、その後、搬送モータ108およびフィードローラ109により定速度搬送される。さらにロール紙105は記録ヘッド101〜104の下部を通過時に記録ヘッドによる記録が行われる。その通過後、記録済みのラベル107が連続的に排紙される。用紙先端検知センサ111により、搬送されてくるラベル106の先端が検知されると、搬送モータ108のモータ軸に結合されたロータリエンコーダ110の出力に同期して、各記録ヘッド101〜104は各々の担当ラスタを記録する。用紙先端検知センサ112は、用紙搬送経路において記録ヘッドの下流に配置され、用紙のジャム検出などに用いられる。
図2は、本実施の形態における記録装置の電気的ブロック図をホストPC200とともに示したものである。用紙への記録データはホストPC200で作成され記録装置のインタフェースコントローラ201に転送される。
インタフェースコントローラ201にて受信する記録データは従来の記録データと同じでよい。メモリコントローラ206はCPU202の指示によって受信データを一旦イメージバッファ207に高速に書き込む。
所定量の記録データを受信後、CPU202は記録部100の記録動作準備に入る。
先ず、駆動部210を介してヘッドU/Dモータ211とキャップモータ212とを相互に動作させ、不図示のキャップ機構にて待機中キャッピングされていた記録ヘッド101〜104を記録位置に移動する。記録ヘッド101〜104はこのとき上下方向に、不図示のキャップ機構は用紙搬送方向と平行な向きに正逆移動する。
続いて不図示のロール紙供給モータにてロール紙105の用紙を繰り出し、更に駆動部217を介して搬送モータ108も起動する。搬送モータ108の起動はCPU202からサーボロジック回路216にサーボモータである搬送モータ108の速度指示値が書き込まれることをきっかけとする。
その後、ロータリエンコーダ110の出力がサーボロジック回路216にフィードバックされて、駆動部217、搬送モータ108、ロータリエンコーダ110、サーボロジック回路216のフィードバックループにて定速度制御される。
サーボロジック回路216ではロータリエンコーダ110の出力を搬送位置パルスに変換、出力する。この搬送位置パルスを、各記録ヘッド101〜104が各々のラスタ記録するための切り出し信号とする。
搬送方向上流側の先端検知センサ111にてラベル106の先頭が検知されると、搬送位置パルスをカウントする。先端検知センサ111から各記録ヘッド101〜104各々の距離に相当する搬送位置パルスをカウントしたら、メモリコントローラ206にてイメージバッファ207を読み出し開始し、記録ヘッド制御回路208に転送する。記録ヘッド制御回路208内部では各記録ヘッド101〜104に切り出しタイミングが異なる全ラスタ分の記録データを生成しようとする。これに対し、記録ヘッド101〜104への転送出力部にて各々の記録ヘッドが担当しないラスタ(4ラスタ中3ラスタ)分の記録データをマスクする。
なお、図2に記録ヘッド(予備1、2)として示すように、記録ヘッド101〜104の搭載部には予備の搭載スペースを持たせることもある。
CPU202の処理はFlash ROM203に書き込まれた制御プログラムに基づいて実現される。その際、作業用メモリとしてRAM204も用いる。EEPROM205は、基準の記録ヘッド、例えば記録ヘッドBk1(101)に対するX方向(記録幅方向またはノズル列方向)、Y方向(記録媒体の搬送方向またはノズル列に直交する方向)の微小記録位置(レジストレーション)の調整値など、装置固有の数値を記憶する不揮発性のメモリである。記録装置にはLCD等の表示器や記録動作の一時停止、再開、緊急停止キーを含むオペレーションパネル219が備えられている。入出力ポート209を介して表示データの書き込みやキーのON/OFF状態の読み出し可能である。
用紙の先端検知センサ111,112および記録装置の内部温度センサ等220の出力アナログ値はADコンバータ(A/DC)218を介してほぼリアルタイムに読み出すことができる。
ポンプモータ213は不図示のインクタンクから記録ヘッド101〜104へインクを供給する際、又は記録ヘッドの内部を加圧して、記録素子としての吐出ノズルからインクの強制排出によって健全な記録性能を回復する際に、使用する不図示のポンプを駆動する。
次に図3を用いて、複数の記録ヘッド101〜104が夫々担当するラスタを順次記録していき、一つの画像を形成する様子を説明する。
図3の例では、1ページ目のラベルに画像が形成される際、画像を複数ラスタ単位に4分割し、各分割画像を4つの記録ヘッド101〜104により順次形成する。図3(a)は、ラベルが搬送方向最上流側の記録ヘッド101を通過した後のラベル上に形成された画像部分を示す。図3(b)は、この画像部分に、次の記録ヘッド102通過後の画像部分が追加された様子を示す。図3(c)は、続いて記録ヘッド103通過後の画像部分が追加された様子を示す。図3(d)は、搬送方向最下流側の記録ヘッド104通過後の完成された画像を示している。
より具体的には、最上流側の記録ヘッド101で記録されるのは印字ラスタ:4n(n=0,1,2,…)のみで、他の各3ラスタ分はマスクされた画像301が形成される。
ラベルが次の記録ヘッド102を通過すると印字ラスタ:4n+1部分が補完され、他の各2ラスタ分は未だ記録されないままの画像302が形成される。
続いて記録ヘッド103を通過すると印字ラスタ:4n+2部分が補完され、残り1ラスタ分は未だ記録されないままの画像303が形成される。
搬送方向最下流側の記録ヘッド104を通過すると、印字ラスタ:4n+3部分が補完され、記録データに一致した画像304が完成する。
次に、図4を参照しながら従来の記録ヘッドの構成について説明する。
本実施の形態の記録装置の場合、各記録ヘッドは4つのセル(CELL)と呼ばれる区画から構成されたヒータボードを搭載している。1CELLあたり640ビットのノズルが存在する。また、同数の発熱素子を保有しているので、合計2560ノズルの発熱素子を駆動する駆動回路を有する。
次に、図5を参照して1つのCELLの回路構成について説明する。VHは発熱素子(ノズルヒータ)501を駆動する駆動電源、HGNDは発熱素子駆動電源のGNDである。640ビットMOS OUTPUT ARRAY511は発熱素子501の駆動用トランジスタ列である。ODD508は奇数番目の発熱素子501に通電を指示する信号、EVEN509は偶数番目の発熱素子501に通電を指示するための信号である。デコーダ512は3入力−8出力のデコーダである。この実施の形態では640個の発熱素子501を1ブロック当たり80ノズルの8ブロックに分割している。したがって、デコーダ512は、8本の出力線を有し、ブロック選択信号507に応じてそのうちの1本のみに高レベル信号を出力することにより、一時に発熱駆動するための発熱素子501のブロックを選択する。例えば各ブロックに対応するノズル番号は以下の通りである(n=0〜9)。
ブロック0:( 1+64n)、( 2+64n)、( 3+64n)、( 4+64n)、…、( 8+64n)
ブロック1:( 9+64n)、(10+64n)、(11+64n)、(12+64n)、…、(16+64n)
ブロック2:(17+64n)、(18+64n)、(19+64n)、(20+64n)、…、(24+64n)
ブロック3:(25+64n)、(26+64n)、(27+64n)、(28+64n)、…、(32+64n)
ブロック4:(33+64n)、(34+64n)、(35+64n)、(36+64n)、…、(40+64n)
ブロック5:(41+64n)、(42+64n)、(43+64n)、(44+64n)、…、(48+64n)
ブロック6:(49+64n)、(50+64n)、(51+64n)、(52+64n)、…、(56+64n)
ブロック7:(57+64n)、(58+64n)、(59+64n)、(60+64n)、…、(64+64n)
以上のODD508、EVEN509およびブロック選択信号507は、時分割信号と呼ばれる。この時分割信号は、駆動電源供給経路の電圧降下抑制の為、また発熱素子501を駆動してインクの吐出を行う際に各ノズル共通の液室に伝わる圧力エネルギーによって隣接ノズルの吐出に影響を及ぼすクロストーク現象を抑える為、従来の記録ヘッドにおいてはODD508、EVEN509による2分割とブロック選択(BENB:ブロックイネーブル)信号507による8分割を掛け合わせ、計16回に時分割して駆動していた。
この記録ヘッドは記録装置本体部のコントロール部で制御され、本体部にある印字メモリから読み込まれた印字データがシリアルに転送される。記録ヘッドへの印字データ転送は次のように行われる。すなわち、印字クロック信号DCLK504に同期して印字データを印字データ信号IDATA903にのせ、データシフトレジスタ回路502の640ビット目より格納し、データをシフトしていく。その為、最初に印字クロック信号DCLK504に同期し転送した印字データは、結果的に1ビット目(発熱素子1seg)に格納され、最後に転送した印字データが640ビット目(発熱素子640seg)に格納される。余白部の無効データ(Nullデータ)も含めた1ライン分の印字データの転送を終えると、印字データはラッチクロック信号DLTN505をアクティブにすることでデータラッチ回路506に保持される。
次に、データラッチ回路506に記憶された印字データが有効であるノズルに対し、ヒートパルス信号HENBN510に同期して発熱素子501を通電することでインクの吐出が行われる。この際に、時分割駆動信号ODD508、EVEN509、BENB0〜2(507)に基づいて選択されたノズルヒータのみが同時に駆動を行う。例えば、BENB(2..0)が“0”、EVENが“0”、ODDが“1”という信号が記録ヘッドに入力された場合、No.1,3,5,7,65,67,…segが選択されることになる。このときにラッチ回路906に保持された印字データが有効である各発熱素子501は、ヒートパルス信号HENBN510が入力されると、各ノズルヒータが通電され、当該ノズルよりインクが吐出される。
この様に1PASSで行うライン型の記録ヘッドでは、その全ノズル列を16回に時分割して駆動する。上述したように、この分割駆動中も用紙は常時搬送されている為、記録される画像は吐出タイミングの誤差が生じ、Y方向の着弾位置がずれてしまう。その着弾位置のずれについて図6、図7を用いて説明する。
図6に、ライン型の記録ヘッドの全ノズルよりインクを吐出する場合の画像を示す。図中、●マークは全ノズルが各々1回の吐出を実施した場合に記録される画像を示している。本実施の形態は同一色のインクを吐出する4本の記録ヘッド101〜104を備えた高速な記録装置の構成である為、データ転送速度、またヘッド駆動時間の高速化にも限界がある。従って、1本の記録ヘッドは4ラスタ毎に記録を行えれば良く、必ずしも1ラスタ以内の吐出領域内で全てのノズルからの吐出、即ち16回の分割駆動吐出を完了させる必要は無い。従って、画像品位が許さる範囲内であれば、4ラスタ以内に全てのノズルからの吐出を完了させることでもよい。
図面上のインク着弾位置のずれを解りやすくする為、吐出ドットはX方向に図5の時分割−ノズルの対応表を1/2に簡略化して図示し、また搬送方向であるY方向には誇張して着弾ずれを示している。まず、最初にブロック0のODDノズル(601)、次いでEVENノズル(602)が吐出され、その後順次、ブロック1(603)、ブロック2、…ブロック7(604)と、合計16回の吐出が行なわれる。分割駆動中も用紙は図示する印刷方向に常時搬送されている為、時分割駆動に同期して着弾ずれが発生しているのが解る。各ノズルの2回目の吐出は○マークで表している。
図7(a)は、図3にて説明したと同じく、同一色のインクを4本の記録ヘッド101〜104を用いてラスタ毎に順次吐出を行う場合において、各記録ヘッド間のX方向のずれを図示したものである。
1本目の記録ヘッド101Bk1を基準として、2本目の記録ヘッド102Bk2はX方向のずれは無し、3本目の記録ヘッド103Bk3はX方向に1ドットのずれ、4本目の記録ヘッド104Bk4はX方向に6ドットの位置ずれ、をもって各記録ヘッドが装着されたとする。この場合、レジストレーション調整により共通な印字可能領域にて印字を実施する為に、3本目の記録ヘッド103Bk3は左端に1ドットの余白、4本目の記録ヘッド104Bk4は左端に6ドットの余白データが付加されることとなる。
この様な位置ずれが発生しレジストレーション調整が行われる状況にて、各記録ヘッドとも共通の時分割駆動の順序で印字可能領域内へ全吐出する場合、図7(b)に示す画像となる。1本目の記録ヘッド101Bk1の吐出画像801と2本目の記録ヘッド102Bk2の吐出画像802間には着弾ずれは発生しないが、位置ずれが発生している3本目の記録ヘッド103Bk3の吐出画像803と4本目の記録ヘッド104Bk4の吐出画像804にはそれぞれ全体で微小な着弾ずれ807、808が発生し、更に805の個所では3本目の記録ヘッド103Bk3の吐出が大幅に着弾がずれ、また806の個所では4本目の記録ヘッド104Bk4の吐出が大幅な着弾ずれが発生する。これは着弾ずれ807,808付近では基準となる1本目の記録ヘッド101Bk1の吐出と2本目の記録ヘッド102Bk2の吐出がブロック7の吐出を行っているのに対し、3本目の記録ヘッド103Bk3と4本目の記録ヘッド104Bk4がブロック0で吐出している為であり、各記録ヘッドの装着時の位置ずれ量によって記録装置の出力画像が変わってしまうこととなる。
次に、図8により、本実施の形態に関わる記録ヘッド部のCELLの構成について説明する。ここで、本発明の「タイミング設定手段」としてのビット0〜3の時分割順序設定データラッチ回路909〜912は各ノズルがどの時分割駆動タイミングに同期して吐出を行うかの選択データを各々640ビット分保存する回路である。各記録ヘッドは16分割で駆動する構成である為、ビット0〜3の時分割順序設定データラッチ回路909〜912では各ノズル毎に4ビットのデータを持たせている。このビット3の時分割順序設定データラッチ回路912、ビット2の時分割順序設定データラッチ回路911、ビット1の時分割順序設定データラッチ回路910、ビット0の時分割順序設定データラッチ回路909に保存された各ノズル毎のビットのデータを、時分割駆動信号である4本のBENB(3..0)信号907と比較し、両者が一致したとき論理回路917がON信号を出力する。
本実施の形態では、上述したODD,EVEN信号をBENB信号の1ビット(BENB0)として取り込んだ形式としている。この場合、論理回路917は、各々、一致検出回路を構成する4個の排他的論理和ゲート(XNOR)918と、これらの4つの出力を受ける論理積ゲート919からなる。すなわち、論理回路917は、ノズル毎の4ビットの時分割順序設定データと時分割駆動信号である4本のBENB(3..0)信号907の4ビットデータとが完全に一致したとき、論理積ゲート920に高レベル信号を出力する。論理積ゲート920には、印字データおよびヒータ駆動用のHENBN信号908も入力されている。したがって、論理積ゲート919の高レベル信号に加えて、印字データおよびヒータ駆動用のHENBN信号908がアクティブになると、論理積ゲート920により発熱素子(ノズルヒータ)901が駆動されることとなる。
なお、ラッチ信号であるSDLTN0(913)、SDLTN1(914)、SDLTN2(915)、SDLTN3(916)、はデータシフトレジスタ回路902に格納されたデータをラッチする為の信号である。
次に、図9により、時分割順序設定データ(3..0)と時分割信号であるBENB(3..0)信号907の対応について説明する。時分割駆動が有効となるノズルは、上述したように、両データが完全に一致したとき、すなわち、BENB3信号と時分割順序設定データ3の値が同一であり、且つBENB2信号と時分割順序設定データ2の値が同一であり、且つBENB1信号と時分割順序設定データ1の値が同一であり、且つBENB0信号と時分割順序設定データ0の値が同一の場合である。したがって、あるノズルに着目したとき、そのノズルをどのタイミングで分割駆動するかは、そのノズルに対する時分割順序設定データとしてどの4ビットデータを設定するかにより決定することができる。本実施の形態ではBENB信号の4ビット値0〜15(10進数)に対応する16分割した時分割駆動タイミング#0〜#15のうち、例えばあるノズルをタイミング#3で駆動したい場合、そのノズルの時分割順序設定データに“0010”(2進数)を設定すればよい。時分割駆動タイミング#15で駆動したい場合、そのノズルの時分割順序設定データに“1111”(2進数)を設定すればよい。
複数の記録ヘッド相互のX方向の位置ずれ量はメカ的な記録ヘッドの着脱時に変化するものであり、通常は変化することが無い。したがって、記録ヘッドに対してこの時分割順序設定データの設定は記録装置の電源投入時、またはレジストレーション調整の再設定時にのみ実施すれば足りる。従って、印字動作と並行処理することがない為、回路規模を縮小する目的で本実施の形態における構成では、時分割順序設定データは通常の印字データ転送ラインIDATA530を用いて行う構成としている。
次に、図10により時分割順序設定データの設定方法について説明する。まず各ノズルの時分割順序設定データ0をDCLK信号に同期させ、IDATAラインにのせてシリアルで転送する。メカ的な記録ヘッドのずれは各記録ヘッド内のCELL単位では同一となる為、複数のCELLの各々には同一値を設定して構わない。全ノズル分の時分割順序設定データ0の転送が終了すると、ラッチ信号であるSDLTN0信号を有効とすることで、時分割順序設定データ0ラッチ回路909にデータが保存される。続けて同様に時分割順序設定データ1および2、3のデータを順次行うことで、全ての時分割順序設定データはラッチ回路に保存されることとなる。
次に、図11のタイミングチャートを用いて、本実施の形態における時分割駆動信号の生成方法について説明する。前述したようにどのノズルがどの時分割駆動のタイミングで吐出を行うかは時分割順序設定データの設定によって任意に設定可能である。そのため、時分割選択信号BENB(3..0)907は図示されたようにヒートタイミング(分割駆動タイミング#0〜#15)に同期して順次インクリメントするだけでよい。例えば、各時分割選択信号に対応するノズル番号を前述した従来の構成同一とする場合、時分割選択信号BENB0〜3の値が“0”(h)時には、( 1+64n)、( 2+64n)、( 3+64n)、( 4+64n)、…、( 8+64n)ノズルの時分割順序設定データ(3..0)の値を同様に“0”(h:16進数)とすることで従来と同一のノズルが同時に駆動されることができる。しかし( 1+64n)、( 2+64n)、( 3+64n)、( 4+64n)、…、( 8+64n)ノズルとは異なるノズル群に対して時分割順序設定データ(3..0)の値を“0”(h)とすることで、当該ノズルは従来と異なるタイミングで分割駆動されることになる。
また、時分割選択信号BENB0〜3の値が“5”(h)時には、(41+64n)、(42+64n)、(43+64n)、(44+64n)、…、(48+64n)ノズルの時分割順序設定データ(3..0)の値を同様に“5”(h)とすることで従来と同一のノズルが同時に駆動されることとなる。しかし、(41+64n)、(42+64n)、(43+64n)、(44+64n)、…、(48+64n)ノズルとは異なるノズル群に対して時分割順序設定データ(3..0)の値を“5”(h)とすることで、当該ノズルは従来と異なるタイミングで分割駆動されることになる。
次に図12を用いて、本実施の形態における記録ヘッドの制御回路の構成について説明する。
ヘッド制御回路1201は、記録ヘッド制御回路208の全般を制御する回路である。主に、時分割順序設定データの生成、記録データの生成、記録ヘッド駆動信号の生成の指示を行っている。初期時分割選択データ1202は、各ノズルが対応する時分割順序設定データの元データを格納しており、予備ノズル分を除いた実印字領域に相当したノズル数×4bitのサイズとなる。但し、吐出するノズル順が規則的である場合、例えば、図6にて説明した様に64Nozzle毎に同じ吐出順序であるならば、初期時分割選択データ1202は実印字領域に相当するノズル数分を用意した大容量のデータを必要とせず、64Nozzle×4bitのサイズでも構わない。レジ調整値格納回路1203は、レジストレーション調整値を格納する回路であり、記録装置の電源投入時、もしくはレジストレーション調整値を再設定した際に書き込まれる。吐出タイミング調整回路1204では、レジ調整値格納回路1203のレジストレーション調整値と初期時分割選択データ1202に格納されたデータを元に、時分割順序設定データの生成を行う。本実施の形態においてはノズル列の両端に32ドットの予備ノズルを持たせている為、例えばレジストレーション調整値が33ドットであれば、吐出タイミング調整回路1204で生成される時分割順序設定データは、まず先頭の予備ノズル分のデータを+1した33ドット分のNullデータ、次に初期時分割選択データ1202、次に後端の予備ノズル分のデータを-1した31ドット分のNullデータとなる。記録データ生成回路1206も同様に、メモリコントローラ206より転送された記録データに対し、レジ調整値格納回路1203からのレジストレーション調整値のデータを付加して生成し、データ選択回路1205へ順次データ転送する回路である。但し、メモリコントローラ206より転送された記録データ幅は、初期時分割選択データ1202の様に実印字領域に相当するノズル数分以下のデータもある為、記録データ生成回路1206で生成するデータは、ヘッド制御回路1201より設定される先頭、後端分の余白分のデータを更に付加されたものである。本実施の形態における「位置ずれ調整手段」とは、この吐出タイミング調整回路1204、及び記録データ生成回路1206によって構成される。
データ選択回路1205ではヘッド制御回路1201の指示によって、記録動作中であれば記録データ生成回路1206のデータを、時分割順序データ転送時であれば吐出タイミング調整回路1204のデータを記録ヘッド101へ、図10にて説明した順序で転送を実施する。
また、ヘッド駆動信号生成回路1207では時分割信号、およびヒータ駆動パルス信号を生成し、各々記録ヘッド101へ、図11にて説明した順序で転送する。
記録ヘッド101内のデータシフトレジスタ回路902、データラッチ回路906およびビット0〜3の時分割順序設定データラッチ回路909〜912については図8で上述したとおりである。時分割選択回路1211は、全ての記録素子を複数回に時分割して駆動する「時分割駆動手段」を構成し、図8内に示した論理回路917および排他的論理和ゲート918の集合に相当している。ノズル列1210は、上述した4個のCELLの全ノズルに相当している。本実施の形態では、時分割選択回路1211は、時分割順序設定データラッチ回路とともに「時分割駆動タイミング調整手段」をも構成している。
以上の説明は、同一色の画像を複数本の記録ヘッドで1ラスタ毎に順次分担して画像形成する高速な記録装置を例に挙げた。しかし、本発明は各記録ヘッドに異なるインクを吐出するフルカラー記録装置においても有効である。この点について、図13を用いて簡単に説明する。
図13(a)は記録ヘッドよりシアン色を4つのノズル(Nozzle1〜Nozzle4)より各1ドット吐出した際の用紙上の吐出画像を表している。各々吐出されたドットは前記実施の形態と同様に、時分割駆動による着弾ずれが発生している。図13(b)は記録ヘッドよりマゼンタ色を4つのノズル(Nozzle2〜Nozzle5)より各1ドット吐出した際の用紙上の吐出画像を表している。こちらは図13(a)に示すシアンを吐出する記録ヘッドに対し、マゼンタを記録する記録ヘッドが横方向(X方向)に1ドットの位置ズレを含んだ場合の吐出画像となる。前述した様に、マゼンタ記録ヘッドの横方向の位置ズレは、レジストレーション調整によって画像データが1ドット分シフトされ、シアン記録ヘッドと同一の座標に吐出される。図13(c)はこのシアンとマゼンタの吐出ドットを重ねた画像である。レジずれが無い場合は完全なるブルーの吐出ドットとなるが、時分割駆動の影響による着弾ずれがそれぞれ発生しているのがわかる。従って、フルカラーで記録を行う記録装置においても本発明を派生して具現化でき、時分割駆動における着弾ずれを解消することが可能となる。
また、更にそのずれの絶対値を小さくするには、記録媒体の搬送系に備えるロータリエンコーダの分解能を記録分解能より高め、記録ヘッド単位にラスタ記録開始タイミングを独立に選択できるようにすればよい。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、インクジェット記録方式の記録装置を例として説明したが、記録素子列を分割駆動するものであれば任意の記録装置に適用可能である。複数の記録ヘッドに対して記録媒体が移動する構成を示したが、記録媒体に対して複数の記録ヘッドが移動してもよい。
100…記録部
101〜104…記録ヘッド
111,112…用紙先端検知センサ
207…イメージバッファ
208…記録ヘッド制御回路
501…発熱素子(ノズルヒータ)
502…データシフトレジスタ回路
506…データラッチ回路
507…ブロック選択信号
512…デコーダ
901…発熱素子(ノズルヒータ)
902…データシフトレジスタ回路
906…データラッチ回路
907…時分割選択信号
908…ヒータ駆動信号(HENBN信号)
909〜912…ビット0〜3の時分割順序設定データラッチ回路
917…論理回路
918…排他的論理和ゲート
919,920…論理積ゲート
1201…ヘッド制御回路
1202…初期時分割選択データ出力回路
1203…レジ調整値格納回路
1204…吐出タイミング調整回路
1205…データ選択回路
1206…記録データ生成回路
1207…ヘッド駆動信号生成回路
1210…ノズル列
1211…時分割選択回路

Claims (9)

  1. 各々記録素子列を有する複数の記録ヘッドに対して相対的に移動する記録媒体上に前記複数の記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置において、
    各記録ヘッドの全ての記録素子を複数回に時分割して駆動する時分割駆動手段と、
    記録素子列に沿った方向における前記複数の記録ヘッド相互の位置ずれ量を示す位置ずれ情報に応じて、記録素子列の有効利用範囲を設定する位置ずれ調整手段と、
    前記位置ずれ情報に応じて、各記録ヘッドの各記録素子の時分割駆動タイミングを調整する時分割駆動タイミング調整手段と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記時分割駆動タイミング調整手段は、前記全ての記録素子の各々に対する時分割駆動を行うタイミングを任意に決定する時分割順序設定データを設定するタイミング設定手段を有する請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記タイミング調整手段は、各記録素子の時分割駆動を行うタイミングを指定する複数ビットの時分割駆動信号に対して、同数ビットの任意のデータを設定するデータ設定回路と、各ビット単位に前記時分割駆動信号と前記任意のデータとの一致を検出する一致検出回路を各記録素子毎に有し、各記録素子に対して当該一致検出回路の出力で所定の記録素子の時分割駆動の有効化を行う請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記データ設定回路における設定値は、各記録ヘッドの時分割駆動手段における時分割数と同一の調整幅を持つことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記複数の記録ヘッドは、同一色の画像記録を行う複数本のライン型記録ヘッドであり、当該複数の記録ヘッドにより1ラスタ毎に順次分担して画像形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 相対的に移動する記録媒体上に画像を記録する記録素子列と、
    全ての記録素子を複数回に時分割して駆動する時分割駆動手段と、
    外部から与えられた位置ずれ情報に応じて記録素子列の有効利用範囲を設定する位置ずれ調整手段と、
    前記位置ずれ情報に応じて、各記録ヘッドの各記録素子の時分割駆動タイミングを調整する時分割駆動タイミング調整手段と
    を備えたことを特徴とする記録ヘッド。
  7. 前記時分割駆動タイミング調整手段は、前記全ての記録素子の各々に対する時分割駆動を行うタイミングを任意に決定する時分割順序設定データを設定するタイミング設定手段を有する請求項6に記載の記録ヘッド。
  8. 前記タイミング調整手段は、各記録素子の時分割駆動を行うタイミングを指定する複数ビットの時分割駆動信号に対して、同数ビットの任意のデータを設定するデータ設定回路と、各ビット単位に前記時分割駆動信号と前記任意のデータとの一致を検出する一致検出回路を各記録素子毎に有し、各記録素子に対して当該一致検出回路の出力で所定の記録素子の時分割駆動の有効化を行う請求項7に記載の記録ヘッド。
  9. 前記データ設定回路における設定値は、各記録ヘッドの時分割駆動手段における時分割数と同一の調整幅を持つことを特徴とする請求項8に記載の記録ヘッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014073661A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Fujifilm Corp インクジェットヘッドの調整方法及び装置並びにインクジェット記録装置
JP2015168225A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 キヤノン株式会社 記録装置の制御装置、制御方法およびプログラム
WO2019138715A1 (ja) * 2018-01-09 2019-07-18 富士フイルム株式会社 ヘッドモジュール位置調整方法、インクジェット記録装置、調整支援装置、プログラム並びに印刷物製造方法

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