JP2006034046A - 排熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱電素子を利用した排熱回収装置において、熱電変換効率に優れた熱電素子を用いた優れた特性の排熱回収装置を提供すること。
【解決手段】排熱回収装置1は、p型半導体素子ブロックとn型半導体素子ブロックとを電気的に接続した熱電素子を含む熱電モジュール4を有する。p型半導体素子ブロックは、熱伝導率κ1、電気伝導率σ1である第1の熱電材料と、熱伝導率κa及び電気伝導率σaが(κa<κ1)、かつ、(κa/κ1)<(σa/σ1)を満たす第1の添加材料とを一体的に焼結してなる。また、n型半導体素子ブロックは、熱伝導率κ2、電気伝導率σ2である第2の熱電材料と、熱伝導率κb及び電気伝導率σbが(κb<κ2)、かつ、(κb/κ2)<(σb/σ2)を満たす第2の添加材料とを一体的に焼結してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の内燃機関の排気経路に配設された排熱回収装置に関する。
例えば、ガソリンエンジンを備えた自動車のエネルギー効率は、15〜20%程度という低いレベルにある。エネルギー効率が低下する要因の一つには、排気ガスによって大量の熱エネルギーが放出されることにある。
そのため、従来より、排気ガスの熱エネルギーを積極的に利用して全体のエネルギー効率を高めるための排熱回収装置が提案されている。このような排熱回収装置としては、例えば、いわゆるゼーベック効果を奏する熱電素子を用いて、排気ガスが有する熱量から電力を発生(熱電変換)するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上記排熱回収装置では、使用する熱電素子の熱電変換効率が、全体のエネルギー回収効率を左右している。そして、この熱電変換効率は、Z=S2・(σ/κ)で表現される熱電材料の性能指数Zに依存している。ここで、κ:熱伝導率、σ:電気伝導率、S:ゼーベック係数(熱電材料の固有値。)である。
しかしながら、上記従来の排熱回収装置では、次のような問題がある。すなわち、上記排熱回収装置では、熱電素子をなす熱電材料の上記性能指数Zが十分に高くなく、十分な熱電変換効率が得られないおそれがある。それ故、例えば、熱電素子を用いて構成した排熱回収装置では、その装置規模に対してエネルギー回収効率を十分に向上することができなかった。
特開2000−297632号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、熱電素子を利用した排熱回収装置において、熱電変換効率に優れた熱電素子を用い、エネルギー回収効率の高い排熱回収装置を提供しようとするものである。
本発明は、内燃機関の排気ガスを通す排気経路に熱電モジュールを設けた排熱回収装置であって、
上記排気ガスを流通させる排気管部と、
p型半導体素子ブロックとn型半導体素子ブロックとを電気的に接続した熱電素子を含み、上記各半導体素子ブロックの高温側端部を上記排気管部内の上記排気ガスと熱的に接続した熱電モジュールと、
該熱電モジュールにおける上記各半導体素子ブロックの低温側端部と熱的に接続された低温側熱交換部とを有してなり、
上記p型半導体素子ブロックは、熱伝導率κ1、電気伝導率σ1である第1の熱電材料と、熱伝導率κa及び電気伝導率σaが(κa<κ1)、かつ、(κa/κ1)<(σa/σ1)を満たす第1の添加材料とを一体的に焼結してなり、
上記n型半導体素子ブロックは、熱伝導率κ2、電気伝導率σ2である第2の熱電材料と、熱伝導率κb及び電気伝導率σbが(κb<κ2)、かつ、(κb/κ2)<(σb/σ2)を満たす第2の添加材料とを一体的に焼結してなることを特徴とする排熱回収装置にある(請求項1)。
本発明の排熱回収装置は、上記各半導体素子ブロックの高温側端部を上記排気管部内の上記排気ガスと熱的に接続した熱電素子を用いて、上記排気ガスが有する熱エネルギーを回収可能なように構成してある。
ここで、上記p型半導体素子ブロックは、熱伝導率κ1、電気伝導率σ1である上記第1の熱電材料と、熱伝導率κa及び電気伝導率σaが(κa<κ1)、かつ、(κa/κ1)<(σa/σ1)を満たす第1の添加材料とを一体的に焼結してなる。また上記n型半導体素子ブロックは、熱伝導率κ2、電気伝導率σ2である上記第2の熱電材料と、熱伝導率κb及び電気伝導率σbが(κb<κ2)、かつ、(κb/κ2)<(σb/σ2)を満たす第2の添加材料とを一体的に焼結してなる。
そのため、上記各半導体素子ブロックでは、上記各熱電材料よりも熱伝導率κが低い上記各添加材料を添加して焼結することで、上記第1あるいは上記第2の熱電材料のみを焼結した場合と比べて上記各半導体素子ブロックの熱伝導率κを低くしてある。ここで、上記各添加材料は、熱電材料と比べて熱伝導率κが低くなっている割合に対して、上記のごとく、電気伝導率σの低下割合が抑制されたものである。そのため、上記熱電材料と上記添加材料とを一体的に焼結した上記各半導体素子ブロックでは、熱電材料の性能指数Zの定義式(Z=S・(σ/κ))のうち(σ/κ)の項が大きくなる。そしてそれ故、上記添加材料を上記熱電材料に添加して焼結した上記各半導体素子ブロックは、その性能指数Zが高くなり、これら半導体素子ブロックを組み合わせた熱電素子は、熱電変換効率に優れたものとなる。
以上のように、本発明の排熱回収装置における熱電素子は、上記添加材料を上記熱電材料に添加して一体的に焼結した上記半導体素子ブロックを組み合わせてなり、高い熱電変換効率を有するものである。そのため、本発明の排熱回収装置は、優れた特性を有するものである。
本発明においては、上記第1の添加材料及び上記第2の添加材料は、フラーレンであることが好ましい(請求項2)。
ダイヤモンドやグラファイト等と同じ炭素同素体であるフラーレンは、熱伝導率が高いという特徴を有する材料である。例えば、PbTe、SiGe等の熱電材料と比べて、フラーレンでは、電気伝導率σに対して、熱伝導率κが格段に低減されている。そのため、各熱電材料にフラーレンを添加して形成した各半導体素子ブロックでは、電気伝導率σをある程度維持しながら、熱伝導率κを効果的に抑えることができる。それ故、フラーレンを添加して焼結した各半導体素子ブロックは、性能指数Zが大きくなり、これら半導体素子ブロックを用いて構成した熱電素子は、熱電変換効率に優れたものとなる。
また、100重量%の上記フラーレンは、99重量%以上のC60を含有することが好ましい(請求項3)。
60フラーレンは、熱伝導率が低いという特徴を有するため、本発明に用いるフラーレンとして特に有効である。
また、上記各添加材料は、粒子状を呈し、その平均粒子径が1分子径以上100nm以下であることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記フラーレンを均一性高くナノ分散させることで電気伝導率の減少を抑制でき、本発明の作用効果を一層、高めることができる。一方、上記フラーレンの平均粒径が、100nmを超えると、電気伝導率の減少が大きくなるおそれがある。
また、上記第1の熱電材料は、PbTe、SiGe及びSiGe(GaP)のうちのいずれかであり、上記第2の熱電材料は、CoSb2.85Te0.15、SiGe、SiGe(GaP)及びPbTeのうちのいずれかであることが好ましい(請求項5)。
これらの熱電材料は、高い性能指数Zを有するものである。そして、これらの熱電材料に上記第1の添加材料あるいは上記第2の添加材料を添加して焼結すれば、性能指数Zをさらに向上した半導体素子ブロックを得ることができる。そして、これらの半導体素子ブロックを組み合わせれば、熱電変換効率に優れた熱電素子を得る。
また、100重量%の上記p型半導体素子ブロック又は上記n型半導体素子ブロックに対して、上記第1の添加材料あるいは上記第2の添加材料の含有比率が1重量%以上5重量%以下であることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記各半導体素子ブロック中の上記各添加材料の含有比率を適切にすることで、これらの半導体素子ブロックを組み合わせた熱電素子の熱電変換性能を高くすることができる。一方、各添加材料の含有比率が5重量%を超えると、熱伝導率の低減効果が飽和するおそれがある。また、各添加材料の含有比率が1重量%未満であると、添加材料を添加することで性能指数Zを改善するという作用効果が十分に得られないおそれがある。
また、上記熱電素子は、管状の上記排気管部の外表面に上記高温側端部が対面する状態で配置してあり、該高温側端部は、上記排気管部の内部に配置された上記高温側熱交換部と熱的に接続してあることが好ましい(請求項7)。
この場合の上記排気管部と上記高温側熱交換部とは一体成形したものを用いてもよいし、排気管部の内面に別体構造の高温側熱交換部を配設して構成してもよい。
また、上記熱電素子の上記高温側端部と上記排気管部の外表面との間には、熱応力を緩和するための熱伝導マットを介設したことが好ましい(請求項8)。
上記熱伝導マットとしては、熱伝導率が5W/mK以上のものを用いることが好ましい。熱伝導率が1W/mK未満の場合には、熱電モジュールの熱的性能を十分に発揮することができない。また、上記熱伝導マットは、上記熱応力を緩和する効果を発揮するために、弾性係数が上記熱電素子及び上記排気管部よりも十分に小さいことが好ましい。このような特性を有する熱伝導マットとしては、例えば、Agを用いてこれを薄いAgのフィルムに直径0.001〜0.01mmのAgのフィラメントを1cm2あたり数十万本生やした構造に構成したAgマット、その他の様々なマットを用いることができる。
また、上記熱電素子は、最大熱電効率が得られるピーク温度が異なる複数の分割熱電素子を積層してなり、ピーク温度が最も高い上記分割熱電素子である高温素子を上記排気管部側に近く配置してあることが好ましい(請求項9)。
この場合には、熱電素子の特性をより効率よく発揮させることができ、排熱回収の効率を高めることができる。
また、上記熱電素子は、上記排気管部の長手方向に沿って複数配設されており、上記高温素子の厚みAと、上記ピーク温度が最も低い上記分割熱電素子である低温素子の厚みBとの比(A/B)が、上記排気管部の上流側ほど大きくなるよう上記各熱電素子を構成してあることが好ましい(請求項10)。
この場合には、排気ガスの温度が上流側ほど高いという温度傾向に対応して、各熱電素子の構成を変化させたものとすることができる。それ故、さらに排熱回収の効率を高めることができる。
また、上記高温素子である上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは上記第2の添加材料の含有比率Vhと、上記低温素子である上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは上記第2の添加材料の含有比率Vlとは、(Vh>Vl)の関係を満たすことが好ましい(請求項11)。
この場合には、高温素子をなす上記各半導体素子ブロック中の上記各添加材料の含有比率を高くすることにより、高温素子両端の温度差を大きくできるため、高温素子の出力を大きくできるという作用効果を得る。なお、上記低温素子をなす上記各半導体素子ブロック中の上記各添加材料の含有比率を1重量%未満とすることもできる。
また、上記熱電素子は、n型半導体とp型半導体とを並列させてなると共に、両者の間には断熱材を介設してあることが好ましい(請求項12)。
上記のように構成された熱電モジュールの場合には、上記断熱材により、上記高温側端部と上記低温側端部との間の空気の対流を防止できる。それ故、上記高温側端部と上記低温側端部との温度差を高く維持して、排ガスの熱量の回収効率を一層高めることができる。なお、上記断熱部材としては、例えば、シリカアルミナ系ファイバー、その他の様々な材料のものを用いることができる。
また、上記熱電素子は、上記排気管部の外周を囲うように環状に形成してあることが好ましい(請求項13)。
この場合には、上記排気管部内の排気ガスの熱量を、上記熱電素子に効率良く伝達し得る構造を実現できる。そのため、上記内燃機関の排熱回収装置は、エネルギー回収効率に優れたものとなる。
また、上記排熱回収装置は、排気ガスを浄化する触媒装置を上記排気経路に配設してなり、上記熱電モジュールは、上記触媒装置の上流側に配置された上手熱電モジュールと下流側に配置された下手熱電モジュールとよりなり、
上記上手熱電モジュールの上記熱電素子を構成する上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは第2の添加材料の含有比率Vuと、上記下手熱電モジュールの上記熱電素子を構成する上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは第2の添加材料の含有比率Vdとは、(Vu<Vd)の関係を満たすことが好ましい(請求項14)。
この場合には、上記下手熱電モジュールの熱電素子と比べて、上記上手熱電モジュールにおける熱電素子の熱伝導率を高く設定できる。そのため、上記触媒装置の上流側での排気ガスの放熱量を大きくでき、その温度を確実性高く抑制することができる。それ故、上記触媒装置に流入する排気ガスの温度を抑制して、触媒装置の耐久性を高く維持することができる。
なお、上記上手熱電モジュールにおける上記各半導体素子ブロック中の上記各添加材料の含有比率を1重量%未満とすることもできる。この場合には、上記の作用効果を一層、高めることができる。
また、上記排熱回収装置は、排気ガス中の酸素濃度を計測するための酸素センサを上記排気経路に配設してなり、上記熱電モジュールは、上記酸素センサの上流側に配置された上手熱電モジュールと下流側に配置された下手熱電モジュールとよりなり、
上記上手熱電モジュールの上記熱電素子を構成する上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは第2の添加材料の含有比率Vuと、上記下手熱電モジュールの上記熱電素子を構成する上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは第2の添加材料の含有比率Vdとは、(Vu<Vd)の関係を満たすことが好ましい(請求項15)。
この場合には、上記下手熱電モジュールの熱電素子と比べて、上記上手熱電モジュールにおける熱電素子の熱伝導率を高く設定できる。そのため、上記酸素センサの上流側での排気ガスの放熱量を大きくでき、その温度を低下させることができる。それ故、上記酸素センサの被計測対象ガスである排気ガスの温度を抑制して、その耐久性を高めることができる。なお、上記上手熱電モジュールにおける上記各半導体素子ブロック中の上記各添加材料の含有比率を1重量%未満とすることもできる。この場合には、上記の作用効果を一層、高めることができる。
(実施例1)
本発明の実施例に係る排熱回収装置1につき、図1〜図9を用いて説明する。
本例の排熱回収装置1は、図1〜図3に示すごとく、内燃機関3の排気ガスを通す排気経路11に熱電モジュール4を設けたものである。
この排熱回収装置1は、排気ガスを流通させる排気管部115と、p型半導体素子ブロック401とn型半導体素子ブロック402とを電気的に接続した熱電素子40を含み、上記各半導体素子ブロック401、402の高温側端部41を排気管部115内の排気ガスと熱的に接続した熱電モジュール4と、該熱電モジュール4における各半導体素子ブロック401、402の低温側端部42と熱的に接続された低温側熱交換部135とを有してなる。
ここで、p型半導体素子ブロック401は、図5に示すごとく、熱伝導率κ1、電気伝導率σ1である第1の熱電材料401mと、熱伝導率κa及び電気伝導率σaが(κa<κ1)、かつ、(κa/κ1)<(σa/σ1)を満たす第1の添加材料401sとを一体的に焼結してなる。また、n型半導体素子ブロック402は、熱伝導率κ2、電気伝導率σ2である第2の熱電材料402mと、熱伝導率κb及び電気伝導率σbが(κb<κ2)、かつ、(κb/κ2)<(σb/σ2)を満たす第2の添加材料402sとを一体的に焼結してなる。
以下に、この内容について詳しく説明する。
本例の排熱回収装置1は、図1に示すごとく、自動車の内燃機関3(以下、適宜エンジン3と記載する。)の排気経路11に配設された装置であり、熱電モジュール4を用いて構成された熱交換ユニット10を触媒装置2の上流に有してなる。触媒装置2は、コーディエライトを主成分とするセラミックハニカム構造体を触媒担体20として用い、その隔壁に白金、パラジウム、ロジウムよりなる触媒を担持させて構成されている。なお、触媒装置2に担持させた触媒は、活性温度まで昇温されて初めて活性化し、排気ガスを浄化する機能を発揮するという特性を有している。また、上記触媒装置2には、触媒担体20を通過する排気ガスの温度を計測するための温度センサ19を配設してある。この温度センサ19は、ECU(エンジン・コントロールコンピューター・ユニット)18に電気的に接続してある。
図1に示すごとく、排熱回収装置1では、熱電モジュール4に接続された一対のリード線414は、レギュレータ17を介して蓄電池170に接続してある。また、レギュレータ17は、上記ECU18に電気的に接続され、ECU18の指示に基づいて、熱電モジュール4における発電モードと加熱モードとを切り替えるように構成されている。ここで、発電モードは、熱電素子40の高温側端部41と低温側端部42との温度差を電気に変換する動作を行うモードをいい、加熱モードは、熱電素子40に電力を供給して高温側端部41を積極的に加熱するモードをいう。
蓄電池170は、周知の車両用バッテリである。本例の排熱回収装置1では、図示しないオルタネータから蓄電池170に至る充電経路に加えて、熱電モジュール4からレギュレータ17を介して蓄電池170に至る第2の充電経路を形成してある。これにより、熱電モジュール4を用いて回収した排気ガスの熱量を、電力として蓄えることができるようにしてある。
本例のECU18は、図1に示すごとく、温度センサ19等と電気的に接続されており、これらの出力信号に基づいてレギュレータ17等を制御するように構成されている。ECU18は、図示しないCPU、ROM、RAM及び入出力I/F回路等によって構成された制御ユニットである。そして、このECU18は、ROMに格納されたコンピュータプログラムに沿って所定の制御を実行するように構成されている。
エンジン3の燃焼室内で燃焼した後の排気ガスは、図1に示すごとく、排気マニホールド111、該排気マニホールド111が集合してなる排気管110及び触媒装置2を介して大気中に排出される。本例では、排気マニホールド111、排気管110及び触媒装置2等によって、上記の排気経路11を形成してある。そして、図2に示すごとく、触媒装置2の上流側には、排気ガスを流動させる排気管部115を形成したブロック状の熱交換ブロック113を設けてある。なお、本例では、材質SUSにより熱交換ブロック113を形成した。
熱交換ブロック113は、図2に示すごとく、内部に排気ガスを流通させる排気管部115を設けたブロック状のものである。そして、この熱交換ブロック113は、熱電モジュール4を配設するための略平面状の放熱面113bを、その外周面に設けてなる。なお、本例では、排気管部115を流動する排気ガスの熱量を効率良く回収できるように、熱伝導率の高い材質SUSにより熱交換ブロック113を形成してある。さらに、本例の熱交換ブロック113は、その内周側に形成した排気管部115にフィン状の高温側熱交換部5を有している。
さらに、上記熱交換ユニット10は、同図に示すごとく、熱電モジュール4を構成する熱電素子40の低温側端部42を冷却するための略平板状の冷却ブロック135を有している。本例では、この冷却ブロック135を、熱伝導性に優れる材質SUSより形成してある。冷却ブロック135は、冷却媒体であるエチレングリコールを流動させるための流通孔135aを長手方向に貫通してある。この冷却ブロック135には、図示しないポンプから延設された供給パイプと排出パイプとが接続され、上記の冷却媒体が流通孔135aを流動する。そして、冷却ブロック135は、熱交換ブロック113の上記放熱面113bと所定の間隙を設けて対面する略平面状の冷却面135bを有している。
上記熱交換ブロック113の両側には、図2に示すごとく、それぞれ、冷却ブロック135を対面させて配置してある。そして、図3に示すごとく、相互に対面する放熱面113bと冷却面135bとの間に、それぞれ、熱電モジュール4を挟持している。この熱電モジュール4は、p型半導体素子401とn型半導体素子402とを組み合わせた熱電素子40を複数、並設したものである。
ここで、本例の熱電モジュール4の構造について簡単に説明する。熱電モジュール4は、図3に示すごとく、熱交換ブロック131の放熱面131bと、冷却ブロック135の冷却面135bとが相互に対面する隙間に、p型半導体素子401及びn型半導体素子402を並設した熱電素子40を複数、配置したものである。各熱電素子40をなすp型半導体素子401とn型半導体素子402とは、上記放熱面131b側の高温側端部41において高温側電極45aを介して電気的に接続されている。そして、上記冷却面135b側の低温側端部42においては、p型半導体素子401は、隣り合う他の熱電素子40のn型半導体素子402と低温側電極45bを介して電気的に接続されており、n型半導体素子402は、隣り合う他の熱電素子40のp型半導体素子401と低温側電極45bを介して電気的に接続されている。そして、各熱電素子40は、高温側端部41と低温側端部42との間に生じた温度差に応じて起電力を発生する。
図4に示すごとく、熱交換ブロック113の放熱面113bには、電気的絶縁を図ると共に熱伝導性を維持するためのアルミナの溶射膜46aを形成してある。さらにその外表面には、導電性材料である白金をスパッタリングにより成膜してなるスパッタ膜452aを形成してある。このスパッタ膜452aの外層には、いわゆるAgペーストを塗布して焼き付けた焼き付け銀膜453aを介して熱伝導マット454aを接合してある。なお、本例では、熱伝導マット454aとしてAgマットを用いた。
さらに、熱伝導マット454aの外層には、再び上記と同様の焼き付け銀膜453aを配し、これによりn型(p型)半導体素子402(401)の高温側端部41を接合している。なお、n型(p型)半導体素子402(401)の高温側端部41の表面には、上記と同様のスパッタ膜452aを形成してある。すなわち、本例では、2層のスパッタ膜452aと、2層の焼き付け銀膜453aと、熱伝導マット454aとにより、上記高温側電極45aを形成してある。
また、図4に示すごとく、略平面状を呈する冷却ブロック135の冷却面135bには、電気的絶縁を図ると共に熱伝導性を維持するためのアルミナの溶射膜46bを形成してある。さらにその外表面には、導電性材料である白金をスパッタリングにより成膜してなるスパッタ膜452bを形成してある。このスパッタ膜452bの外層には、いわゆるAgペーストを塗布して焼き付けた焼き付け銀膜453bを介して熱伝導マット454bを接合してある。なお、本例では、熱伝導マット454bとしてAgマットを用いた。
さらに、熱伝導マット454bの外層には、再び上記と同様の焼き付け銀膜453bを配し、これによりn型(p型)半導体素子402(401)の低温側端部42を接合している。なお、n型(p型)半導体素子402(401)の低温側端部42の表面には、上記と同様のスパッタ膜452bを形成してある。すなわち、本例では、高温側電極45aと同様、2層のスパッタ膜452bと、2層の焼き付け銀膜453bと、熱伝導マット454bとにより、上記低温側電極45bを形成してある。
次に、本例の熱電素子40の製造方法について、図5を用いて説明する。
本例のp型半導体素子ブロック401を形成した上記第1の熱電材料401mは、ZnSbである。そして、このp型半導体素子ブロック401は、第1の熱電材料401mであるZnSbと、第1の添加材料401sであるフラーレンC60とを一体的に焼結したものである。
一方、本例のn型半導体素子ブロック402を形成した上記第2の熱電材料402mは、CoSb2.85Te0.15である。そして、このn型半導体素子ブロック402は、第2の熱電材料402mであるCoSb2.85Te0.15と、第2の添加材料402sであるフラーレンC60とを一体的に焼結したものである。
このように、本例では、第1の添加材料401s、第2の添加材料402sとして、共に、フラーレンC60を採用している。これに代えて、第1の添加材料401s、第2の添加材料402sとして、異なる材料を採用することもできる。
なお、上記第1の熱電材料401m(図5)としてのZnSbに代えて、PbTe、SiGe、SiGe(GaP)等の熱電材料を用いることもできる。また、上記第2の熱電材料402m(図5)としてのCoSb2.85Te0.15に代えて、CoSb3、SiGe、SiGe(GaP)及びPbTe等の熱電材料を用いることもできる。
本例の熱電素子40を製造するに当たっては、図6に示すごとく、まず、各半導体素子ブロック401、402(図3)を作製する。ここでは、n型半導体素子ブロック402の作製手順を例にして説明する。なお、p型半導体素子401についても、ベースとなる熱電材料をZnSbに変更した同様の手順によって作製することができる。
n型半導体素子ブロック402を作製するに当たっては、まず、原料であるCo、Sb及びTeを秤量してボールミル82用の混合容器81に収容する(同図(a)。)。そして、この混合容器81をボールミル82にセットし、5時間混合して各原料を十分に混合させて混合原料を得た(同図(b)。)。なお、本例では、混合原料100重量%中に、13.8重量%のCoと、81.7重量%のSbと、4.5重量%のTeとが含まれるように各原料を混合した。
次に、ダイス832とパンチ831とを有するホットプレス装置83を用い、上記の混合原料を焼結させた(同図(c)。)。本例では、Arという弱還元雰囲気下において、温度600〜800度、圧力350kg/平方cmを作用しながら、4〜5時間かけて上記混合原料を焼結させた。
次に、上記のように焼結させた焼結体402bからカーボンを除去するカーボン除去処理(同図(d)。)を実施し、その後、粉砕装置84を用いて焼結体402bを粉砕することにより、平均粒径90μmの粉状の第2の熱電材料402mを得た(同図(e)。)。そして、この粉状の第2の熱電材料402mに対して、上記第2の添加材料402sとして平均粒径80nmのフラーレンC60を添加(同図(f)、(g)。)し、上記と同様、ボールミル82を用いて4〜5時間かけて十分に混合させた(同図(h)。)。ここで、本例では、100重量%のn型半導体素子ブロック402に対して、フラーレンC60の含有比率が3重量%となるように、粉状の熱電材料402mと第2の添加材料402sであるフラーレンC60とを混合した。
その後、この混合原料を、上記と同様、ホットプレス装置を用いて焼結させて焼結体402cを得た(同図(i)。)。上記n型半導体素子ブロック402は、この焼結体402cを適宜、加工することにより形成したものである。このように、粉状のCoSb2.85Te0.15にフラーレンC60を十分に混合して焼結すれば、CoSb2.85Te0.15中にフラーレンC60が均一性高く分散されて、両者が一体的に焼結した焼結体402cを得る。本例のn型半導体素子ブロック402は、この焼結体402cを適宜、加工して得たものである。
そして、上記熱電素子40(図2)は、相互に対面して配置した熱交換ブロック113と冷却ブロック135との間隙に、上記のn型半導体素子ブロック402と、同様の手順により作製したp型半導体素子ブロック401とを並設したものである。
ここで、以上のように作製したn型半導体素子ブロック402の特性を実測した結果を、図7〜図9に示す。なお、これらの図では、本例のn型半導体素子ブロック402(フラーレンC60を添加したもの。)の結果を実線に示すと共に、参考データとしてフラーレンC60を添加してないCoSb2.85Te0.15のみよりなる半導体素子ブロックの結果を点線で示す。
図7は、熱伝導率κを示すグラフである。同図では、縦軸に熱伝導率κを示し、横軸に温度を示してある。図8は、比抵抗(電気伝導率σの逆数)を示すグラフである。同図では、縦軸に比抵抗(1/σ)を示し、横軸に温度を示してある。さらに、図9には、性能指数Zと温度Tとの積である無次元性能指数ZTを示してある。同図には、縦軸に無次元性能指数ZTを示し、横軸に温度を示してある。
図9より知られるように、本例のn型半導体素子ブロック402は、フラーレンC60を添加しない半導体素子ブロック(図中、点線で示す。)と比べて、性能指数Zと温度Tとの積である無次元性能指数ZTが優れている。これは、フラーレンC60を添加した本例のn型半導体素子ブロック402では、CoSb2.85Te0.15のみから形成した半導体素子ブロックと比べて、比抵抗(1/σ)が大きくなっている一方(図8参照。)、それを補って余りあるほど熱伝導率κが改善(低減)されている(図7参照。)からである。
なお、フラーレンC60を添加したp型半導体素子ブロック401についても、フラーレンC60を添加してない半導体素子ブロックとの対比において、n型半導体素子ブロック402の場合と同様の結果を得ている。
このように本例の熱電素子40を構成した各半導体素子ブロック401、402は、性能指数Z及び無次元性能指数ZTが優れている。それ故、フラーレンC60を添加した各半導体素子ブロック401、402を組み合わせて構成した本例の熱電素子40は、優れた熱電変換効率を有するものとなる。
なお、上記添加材料401s、402sとしては、本例のフラーレンC60に代えて、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C94、C96等を用いることも有効である。
次に、本例の排熱回収装置1の制御方法について説明する。本例の排熱回収装置1は、ECU18により制御されるように構成してある。そして、温度センサ19が測定した排気ガスの温度が、予め定めたしきい値温度であるT1未満の場合に、熱電素子4に電力を供給して高温側端部41を加熱する加熱モードを実施し、排気ガスの温度が上記T1以上の場合に、熱電素子4が発電を行う発電モードを実施する。なお、上記しきい値温度T1は、触媒装置2の触媒成分が活性化状態となる温度に対応したものである。
すなわち、本例の排熱回収装置1は、熱電モジュール4の下流にある触媒装置2が活性状態まで昇温していない場合(排気ガス温度がT1未満の場合)には、熱電モジュール4の熱電素子40に通電して、高温側端部41を積極的に加熱する。これにより、触媒装置2に供給する排気ガスを昇温させることができる。そして、触媒装置2の昇温を補助して、触媒装置2が活性状態へ移行するのを速やかにできる。
一方、熱電モジュール4の下流にある触媒装置2が十分に活性な状態にある場合(排気ガス温度がT1以上の場合)には、上記熱電モジュール4の熱電素子40に発電を実施させる。このように熱電モジュール4を用いて排気ガスの熱量を電力に変換することで、排気ガスの温度上昇を抑制できる。そして、それ故、下流の触媒装置2が必要以上に昇温するのを未然に防止して、安定した浄化性能を維持させることができる。そのうえ、熱電モジュール4の発電によって、エネルギー効率を向上させることができる。
このように、本例の排熱回収装置1によれば、排気ガス浄化性能を従来よりも向上させることができ、かつ、排熱を回収してエネルギー効率を向上できる。特に、本例の熱電モジュール4では、性能指数Zの良好な熱電材料を用いて熱電素子40を形成してある。そのため、この熱電素子40は、熱電特性に優れたものとなる。それ故、この熱電素子40を用いて構成した上記排熱回収装置1によれば、その加熱モードにおいて触媒装置2の活性状態を速やかに実現でき、その発電モードにおいて排気ガスの熱量の回収効率を一層、向上することができる。
(実施例2)
本例は、実施例1の排熱回収装置を基にして、熱交換ユニットの構成を変更した例である。この内容について、図10〜図13を用いて説明する。
本例の熱交換ユニット10は、図10及び図11に示すごとく、断面六角形状を呈し、内周側に排気管部115を形成した熱交換パイプ113と、該熱交換パイプ113の外表面である放熱面113bに高温側端部41を対面させた熱電素子40を含む熱電モジュール4と、熱電素子40の低温側端部42に設けた低温側熱交換部7とを有する。
そして、本例の上記熱電素子40は、図10に示すごとく、上記断面六角形状の熱交換パイプ113の外周を囲うようにリング状に配置されており、全体で六角柱状のリングを呈している。そして、この熱電素子40は、その周方向においてスリット49を設けて周方向6個に分割してある。
排気管部115、すなわち、熱交換パイプ113の内周側には、高温側熱交換部5を形成してある。この高温側熱交換部5は、熱交換パイプ113と別体で構成することもできるが、本例では、熱交換パイプ113と高温側熱交換部5とを一体的に成形した銅の押出材を適用した。
本例の熱交換パイプ113は、図10に示すごとく、断面六角形状を呈しており、その内面には、その角部近傍からそれぞれ中心に向かって長さの異なる一対のフィン51、52を形成してある。すなわち、合計6本の短いフィン51と、合計6本の長いフィン52とを組み合わせて上記高温側熱交換部5を形成してある。そして、本例の高温側熱交換部5のすべてのフィン51、52の表面には、白金、パラジウム、ロジウムよりなる触媒(図示略)を担持させてある。
図11及び図12に示すごとく、熱交換パイプ113の外表面である放熱面113bには、電気的絶縁を図ると共に熱伝導性を維持するためのアルミナの溶射膜46aを形成してある。さらにその外表面には、導電性材料である白金をスパッタリングにより成膜してなるスパッタ膜452aを形成してある。
スパッタ膜452aの外層には、いわゆるAgペーストを塗布して焼き付けた焼き付け銀膜453aを介して熱伝導マット454aを接合してある。本例の熱伝導マット454aとしては、Agマットを用いた。熱伝導マット454aの外層には、再び上記と同様の焼き付け銀膜453aを配して、これにより熱電素子40の高温側端部41を接合している。なお、高温側端部41の表面には、上記と同様のスパッタ膜452aを形成してある。
このように、本例では、2層のスパッタ膜452aと、2層の焼き付け銀膜453aと、熱伝導マット454aとにより高温側電極45aを形成してある。
また、熱電素子40の低温側端部42の低温側電極45bも、上記高温側電極45aと同様に形成してある。そして、熱電素子40の低温側端部42には、この低温側電極45bを介して低温側熱交換部7を接合してある。
上記低温側熱交換部7は、図10及び図11に示すごとく、底部70とその両端から立設させた2枚のフィン71よりなるコ字状断面を有している。そして、上記一対のp型半導体401及びn型半導体402に対して、上記低温側電極45bを介して低温側熱交換部7の底部70を接合してある。また、図10に示すごとく、低温側熱交換部7全体は六角形のリング状を呈しているが、その周方向6箇所には、スリット79を設けてある。
以上のように構成された本例の排熱回収装置1では、その加熱モードにおいて、熱電モジュール4の熱電素子40に通電して高温側端部41を積極的に加熱する。これにより、高温側熱交換部5は、熱電素子40の発熱により急速に高温となる。そのため、高温側熱交換部5に担持された触媒が早期に活性状態となり、排気ガスの浄化機能を発揮する。さらには、高温状態となった高温側熱交換部5によって排気ガスを加熱して昇温できるので、下流にある触媒装置2の活性化を促進することができる。
一方、排熱回収装置1の発電モードでは、上記熱電モジュール4の熱電素子40に発電をさせる。これにより、排気ガスの熱量を回収して、その温度をある程度抑制することができる。そして、下流の触媒装置2が必要以上に昇温することを抑制でき、安定した浄化性能を維持させることができる。さらに、熱電素子40の発電によって、エネルギー効率を従来よりも向上させることができる。なお、この状態においても、高温側熱交換部5に担持された触媒によって、触媒装置2に流入する排気ガスを予め浄化することができ、触媒装置2における触媒能力を補助することができる。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
さらになお、図13に示すごとく、高温側熱交換部5は、様々な形状に形成することができる。同図(a)〜(h)に示すごとく、上述した各実施例に適用可能な排気管部115及びこれと一体的に設けられた高温側熱交換部5の形状の変形例を示したものである。なお、本例に列挙するもの以外の形状及び構造をとることも勿論可能である。また、これらは、例えば、ワイヤーカット等の加工により形成することができる。また、形状、材質によっては、押出成形を利用することも考えられる。また、排気管部115と高温側熱交換部5とを別体で構成することも可能である。
同図(a)に示すものは、断面六角形状の熱交換パイプ113の内面に、各角部から2枚1組のフィンを均等に中心に向けて伸ばした高温側熱交換部5を有するものである。
同図(b)に示すものは、断面八角形状の熱交換パイプ113の内面に、各角部から2枚1組のフィンを均等に中心に向けて伸ばした高温側熱交換部5を有するものである。
同図(c)に示すものは、断面八角形状の熱交換パイプ113の内面に、各角部から2枚1組のフィンを均等に中心に向けて伸ばし、かつ、同図に示すごとく、その長さの長い組と短い組とを交互に配置した高温側熱交換部5を有するものである。
同図(d)に示すものは、断面八角形状の熱交換パイプ113の内面に、各角部及び各辺の中央部からそれぞれ1枚ずつのフィンを均等に中心に向けて伸ばした高温側熱交換部5を有するものである。
同図(e)に示すものは、(c)に示すものを基礎として、さらに、各辺の中央部からそれぞれ1枚ずつのフィンを中心に向けて他よりも短い長さで伸ばした高温側熱交換部5を有するものである。
同図(f)に示すものは、(c)の場合と同じ構成であるが、すべてのフィンの厚みをより薄くした高温側熱交換部5を有するものである。この場合には、排気ガスが流通する際の圧損を低減することができる。
同図(g)に示すものは、(c)に示すものを基礎として、さらに、各辺の中央部からそれぞれ中央が最も長い3枚のフィンを中心に向けて伸ばした高温側熱交換部5を有するものである。
同図(h)に示すものは、(c)に示すものを基礎として、さらに、各辺の中央部からそれぞれ中央が最も長い7枚のフィンを中心に向けて伸ばした高温側熱交換部5を有するものである。
(実施例3)
本例は、実施例2に基づいて、触媒装置2の下流側に熱電モジュール4bを追加した例である。この内容について、図14〜図16を用いて説明する。
本例の排熱回収装置1における熱電モジュール4は、上記触媒装置2の上流側に配置された上手熱電モジュール4aと、上記触媒装置2の下流側に配置された下手熱電モジュール4bとよりなる。ここで、上手熱電モジュール4aの熱電素子40aを構成する各半導体素子ブロック401a、402aにおける第1あるいは第2の添加材料の含有比率Vuと、下手熱電モジュール4bの熱電素子40bを構成する各半導体素子ブロック401b、402bにおける第1あるいは第2の添加材料の含有比率Vdとは、(Vu<Vd)の関係を満たしている。
上記の上手熱電モジュール4a及び下手熱電モジュール4bは、高温側熱交換部41に触媒を担持していない点を除いて、実施例2の熱電モジュールと同じ構造を有するものである。なお、上手熱電モジュール4aの高温側熱交換部5に、実施例2と同様に触媒を担持させることもできる。
そして、本例の排熱回収装置1では、図14に示すごとく、上手熱電モジュール4aに接続されたリード線414aは、上述したごとく、レギュレータ17aを介して蓄電池170に接続してある。そして、レギュレータ17aは、ECU18に電気的に接続され、ECU18の指示に基づいて回路を切り替えて、上手熱電モジュール4aの発電モードと加熱モードとを切り替えるように構成されている。
一方、下手熱電モジュール4bに接続されたリード線414bは、レギュレータ17bを介して蓄電池170に接続してある。そして、下手熱電モジュール4bは、常時、発電モードで動作するようにしてある。
本例の排熱回収装置1では、上手熱電モジュール4aを構成する熱電素子40aは、上記添加材料の含有比率Vuが1重量%の熱電材料を用いて形成したものである。一方、下手熱電モジュール4bは、上記添加材料の含有比率Vdが5重量%の熱電材料を用いて形成したものである。なお、上記含有比率Vuを、1重量%と未満とすることもできる。
ここで、本例の添加材料は、実施例1と同様のフラーレンC60である。このフラーレンC60は、熱電材料と比べて熱伝導率が格段に低いという特性を有する。そのため、このフラーレンC60の含有比率が少ない上手熱電モジュール4aの熱電素子40aの熱伝導率は、下手熱電モジュール4bの熱電素子40bの熱伝導率と比べて高く維持される。それ故、例えば、排気ガスが加熱した場合、排気ガスの熱量は、上手熱電モジュール4aの熱電素子40aを介して放散されるため、排気ガスの温度が抑制される。そして、触媒装置2に流入する排気ガスの温度を抑制すれば、触媒装置2の異常加熱等を未然に防止することができる。
図15には、排気経路中の位置(横軸)に対する排気ガスの温度(縦軸)の変化を示す図である。同図から知られるように、本例の排熱回収装置1(実線)によれば、触媒装置2に流入する排気ガスの温度を、触媒担体20の許容温度であるTm以下に抑制することができる。一方、上手熱電モジュール4aの熱電素子40aにもフラーレンC60を十分添加した排熱回収装置(破線)では、触媒装置2に流入する排気ガスの温度を抑制できないおそれがある。
さらには、本例の排熱回収装置1では、実施例2における場合に比べて、排熱回収効果を格段に高めることができる。すなわち、実施例1の場合には、上述したように、触媒装置2が活性化温度まで到達していない場合には、上手熱電モジュール4aを発電モードにすることができない。しかしながら、本例では、触媒装置2の下流側にも下手熱電モジュール4bを配置してある。この下手熱電モジュール4bでは、排気ガス温度を所定温度以上に保つ必要がない。そのため、下手熱電モジュール4bは、常時、発電モードを実施して排熱回収することで、エネルギー効率高めることができる。
その他は実施例2と同様の作用効果が得られる。
なお、本例は、上手熱電モジュール4aと下手熱電モジュール4bとの間に触媒装置2を配設し、この触媒装置2を異常加熱から保護し得るように構成した例である。触媒装置2に代えて、図16に示すごとく、酸素センサ29を2基の熱電モジュール4a、4bの間に配設した場合にも有効である。この場合にも、酸素センサ29に供給される排気ガスの温度を抑制して、酸素センサ29を異常加熱から保護することができる。
(実施例4)
実施例2の排熱回収装置を基にして、熱電モジュールの構成を変更した例である。この内容について、図17及び図18を用いて説明する。
本例の各熱電素子40は、図17に示すごとく、最大熱電効率が得られるピーク温度が異なる2つの分割熱電素子である高温素子481、482と低温素子491、492とを、そのピーク温度が低い方が熱交換パイプ113の径方向外方に位置するように積層した構造を有する。具体的には、熱交換パイプ113の外周面上に高温素子481、482を配設し、その外方に低温素子491、492を配設した。
本例では、高温素子481としてZnSbよりなるp型半導体素子ブロックを、高温素子482としてCoSbよりなるn型半導体素子ブロックを用いた。また、低温素子491としてBi2Te3よりなるp型半導体素子ブロックを、低温素子492としてBi2Te3よりなるn型半導体素子ブロックを用いた。
ここで、高温素子481(482)であるp型(n型)半導体素子ブロック中の第1(第2)の添加材料の含有比率Vhと、低温素子491(492)であるp型(n型)半導体素子ブロック中の第1(第2)の添加材料の含有比率Vlとを、(Vh>Vl)としてある。具体的には、本例では、Vhを5重量%とし、Vlを1重量%としてある。
なお、高温素子481(482)と低温素子491(492)との中間構造は、次の通りである。図18に示すごとく、高温素子481(482)の外表面のうち、低温素子491(492)側には、スパッタ膜452cを成膜してある。そして、その外表面には、焼き付け銀膜453c、熱伝導マット454c及び、焼き付け銀膜453cの3つの層を形成してある。そして、これら3つの層の外表面に、スパッタ膜452cを成膜した低温素子491(492)を接合してある。すなわち、2層のスパッタ膜452c、2層の焼き付け銀膜453c及び熱伝導マット454cにより、高温素子481(482)と低温素子491(492)との間の中間電極45cを形成してある。
このように、本例の熱電モジュール4における熱電素子40は、図17に示すごとく、高温素子481、482と低温素子491、492とを積層して形成してある。そのため、高温側端部41と低温側端部42との間の温度勾配を2つに区切って、それぞれの温度域にピーク温度を合わせた異なる上記2種類の分割熱電素子を対応させることができるので、全体として各熱電素子40のエネルギー変換効率を高めることができる。
特に、本例の熱電モジュール4では、高温素子481、482をなす各半導体素子ブロック中の添加材料の含有比率Vhを、上記Vlよりも大きくしてある。これにより、高温素子481、482の両端の温度差を大きくできるため、高温素子481、482の出力を大きくできるという作用効果を得る。なお、上記低温素子をなす上記各半導体素子ブロック中の上記各添加材料の含有比率を1重量%未満とすることもできる。
なお、その他の構成及び作用効果は、実施例2と同様である。
(実施例5)
本例は、実施例4の排熱回収装置の熱電モジュールを基にして、熱電素子40における分割熱電素子の構成比を変化させた例である。この内容について、図19を用いて説明する。
すなわち、同図に示すごとく、排気ガスの温度Tを軸方向に表した場合、最も上流側のa部が最も高温であり、下流に行くに従って、排ガスの温度は低下してb部が中間の温度、c部が最も低い温度となる。
この場合に、実施例4のようにすべての熱電素子40の構造を同じにするよりも、本例のように熱電素子40における分割熱電素子の構成比を変化させた方が、効率を向上させることができる。
すなわち、高温素子481、482の厚みをA、低温素子491、492の厚みをBとした場合の両者の比(A/B)の値を、上記a部、b部、c部において異なる値とした。本例では、最も高温であるa部における比(A/B)を他の部分よりも大きくし、b部が中間、c部が最も小さくなるようにした。なおc部は、Aの厚みを0にしたので、上記比は0である。
また、部品点数を少なくするために、a部におけるすべての熱電素子40はすべて同じ構成とし、b部、c部においても同じ部分に属する熱電素子40はすべて同じ構成とした。この場合には、生産効率良く、本例の排熱回収装置を製造することができる。
その他は、実施例4と同様の作用効果が得られる。
実施例1における、排熱回収装置を示す説明図((a)は、内燃機関に排熱回収装置を取り付けた状態を示す図。(b)は、排熱回収装置のシステム構成を示すシステム図。)。 実施例1における、熱交換ユニットの断面構造を示す断面図。 実施例1における、熱交換ユニットにおける熱電モジュールの断面構造を示す断面図。 実施例1における、熱電モジュールにおける熱電素子の断面構造を示す断面図(図3におけるA部の拡大断面図。)。 実施例1における、半導体素子ブロックの粒子構造を示す構造図。 実施例1における、半導体素子ブロックを製造する工程を説明する説明図。 実施例1における、半導体素子ブロックの熱伝導率を示すグラフ。 実施例1における、半導体素子ブロックの比抵抗(電気伝導率の逆数)を示すグラフ。 実施例1における、半導体素子ブロックの無次元性能指数を示すグラフ。 実施例2における、熱交換ユニットの断面構造を示す断面図。 実施例2における、熱交換ユニットにおける熱電モジュールの断面構造を示す断面図。 実施例2における、熱電モジュールにおける熱電素子の断面構造を示す断面図。 実施例2における、その他の高温側熱交換部の断面構造を示す断面図。 実施例3における、排熱回収装置のシステム構成を示すシステム図。 実施例3における、排気ガスの温度変化を示すグラフ。 実施例3における、排気ガスの温度変化の別例を示すグラフ。 実施例4における、熱交換ユニットにおける熱電モジュールの断面構造を示す断面図。 実施例4における、熱電モジュールにおける熱電素子の断面構造示す断面図。 実施例5における、熱電モジュールにおける分割熱電素子の構成比率を示す説明図。
符号の説明
1 排熱回収装置
10 熱交換ユニット
113 熱交換ブロック、熱交換パイプ
135 冷却ブロック
3 内燃機関(エンジン)
4 熱電モジュール
40 熱電素子
401、481、491 p型半導体素子ブロック
401m 第1の熱電材料
401s 第1の添加材料
402、482、492 n型半導体素子ブロック
402m 第2の熱電材料
402s 第2の添加材料
45a 高温側電極
45b 低温側電極

Claims (15)

  1. 内燃機関の排気ガスを通す排気経路に熱電モジュールを設けた排熱回収装置であって、
    上記排気ガスを流通させる排気管部と、
    p型半導体素子ブロックとn型半導体素子ブロックとを電気的に接続した熱電素子を含み、上記各半導体素子ブロックの高温側端部を上記排気管部内の上記排気ガスと熱的に接続した熱電モジュールと、
    該熱電モジュールにおける上記各半導体素子ブロックの低温側端部と熱的に接続された低温側熱交換部とを有してなり、
    上記p型半導体素子ブロックは、熱伝導率κ1、電気伝導率σ1である第1の熱電材料と、熱伝導率κa及び電気伝導率σaが(κa<κ1)、かつ、(κa/κ1)<(σa/σ1)を満たす第1の添加材料とを一体的に焼結してなり、
    上記n型半導体素子ブロックは、熱伝導率κ2、電気伝導率σ2である第2の熱電材料と、熱伝導率κb及び電気伝導率σbが(κb<κ2)、かつ、(κb/κ2)<(σb/σ2)を満たす第2の添加材料とを一体的に焼結してなることを特徴とする排熱回収装置。
  2. 請求項1において、上記第1の添加材料及び上記第2の添加材料は、フラーレンであることを特徴とする排熱回収装置。
  3. 請求項2において、100重量%の上記各添加材料は、99重量%以上のC60を含有することを特徴とする排熱回収装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記各添加材料は、粒子状を呈し、その平均粒子径が1分子径以上100nm以下であることを特徴とする排熱回収装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記第1の熱電材料は、PbTe、SiGe及びSiGe(GaP)のうちのいずれかであり、上記第2の熱電材料は、CoSb2.85Te0.15、SiGe、SiGe(GaP)及びPbTeのうちのいずれかであることを特徴とする排熱回収装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、100重量%の上記p型半導体素子ブロック又は上記n型半導体素子ブロックに対して、上記第1の添加材料あるいは上記第2の添加材料の含有比率が1重量%以上5重量%以下であることを特徴とする排熱回収装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、上記熱電素子は、管状の上記排気管部の外表面に上記高温側端部が対面する状態で配置してあり、該高温側端部は、上記排気管部の内部に配置された上記高温側熱交換部と熱的に接続してあることを特徴とする排熱回収装置。
  8. 請求項7において、上記熱電素子の上記高温側端部と上記排気管部の外表面との間には、熱応力を緩和するための熱伝導マットを介設したことを特徴とする排熱回収装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、上記熱電素子は、最大熱電効率が得られるピーク温度が異なる複数の分割熱電素子を積層してなり、ピーク温度が最も高い上記分割熱電素子である高温素子を上記排気管部側に近く配置してあることを特徴とする排熱回収装置。
  10. 請求項9において、上記熱電素子は、上記排気管部の長手方向に沿って複数配設されており、上記高温素子の厚みAと、上記ピーク温度が最も低い上記分割熱電素子である低温素子の厚みBとの比(A/B)が、上記排気管部の上流側ほど大きくなるよう上記各熱電素子を構成してあることを特徴とする排熱回収装置。
  11. 請求項9又は10において、上記高温素子である上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは上記第2の添加材料の含有比率Vhと、上記低温素子である上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは上記第2の添加材料の含有比率Vlとは、(Vh>Vl)の関係を満たすことを特徴とする排熱回収装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項において、上記熱電素子は、n型半導体とp型半導体とを並列させてなると共に、両者の間には断熱材を介設してあることを特徴とする排熱回収装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項において、上記熱電素子は、上記排気管部の外周を囲うように環状に形成してあることを特徴とする排熱回収装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項において、上記排熱回収装置は、排気ガスを浄化する触媒装置を上記排気経路に配設してなり、上記熱電モジュールは、上記触媒装置の上流側に配置された上手熱電モジュールと下流側に配置された下手熱電モジュールとよりなり、
    上記上手熱電モジュールの上記熱電素子を構成する上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは上記第2の添加材料の含有比率Vuと、上記下手熱電モジュールの上記熱電素子を構成する上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは上記第2の添加材料の含有比率Vdとは、(Vu<Vd)の関係を満たすことを特徴とする排熱回収装置。
  15. 請求項1〜13のいずれか1項において、上記排熱回収装置は、排気ガス中の酸素濃度を計測するための酸素センサを上記排気経路に配設してなり、上記熱電モジュールは、上記酸素センサの上流側に配置された上手熱電モジュールと下流側に配置された下手熱電モジュールとよりなり、
    上記上手熱電モジュールの上記熱電素子を構成する上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは上記第2の添加材料の含有比率Vuと、上記下手熱電モジュールの上記熱電素子を構成する上記各半導体素子ブロック中の上記第1あるいは上記第2の添加材料の含有比率Vdとは、(Vu<Vd)の関係を満たすことを特徴とする排熱回収装置。
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