JP2006030703A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な方法ではき寄せを防止し、且つ現像装置寿命まで安定した画像濃度を確保して画像形成を行うことのできる現像装置、並びに、斯かる現像装置を備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】像担持体1と現像剤担持体11との間に振動電界を形成し振動電界により現像剤担持体11上の現像剤を像担持体1と現像剤担持体11との間で現像剤を往復運動させる現像領域20にて、現像領域内上流側の一部を飛翔現像剤制御部材500で遮断する。飛翔現像剤制御部材500は、積層した絶縁性部材501と中抵抗部材502で構成し、像担持体1側に絶縁性部材501を、現像剤担持体11側に中抵抗部材502を配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば電子写真法や静電記録法などにより形成した像担持体上の静電潜像を現像剤で可視像とする現像装置に関し、更には、斯かる現像装置を備えたプロセスカートリッジ、及び、例えば電子写真複写機や電子写真プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
従来、レーザビームプリンタや複写機として電子写真法を用いた画像形成装置が提案されている。図12に、このような画像形成装置の一例である電子写真プリンタの概略構成を示す。図12を参照して、電子写真プリンタの概略構成及び基本動作について説明する。
本例の電子写真プリンタ100にて、像担持体としての通常ドラム状とされる電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1は、一次帯電器2にて一様に帯電される。次に、外部装置より入力された画像情報に対応して露光装置3より感光ドラム1上に光照射を行い、静電潜像を形成する。この感光ドラム1上の静電潜像は、現像装置10において、現像剤担持体しての現像ローラ11により担持搬送される現像剤(以下「トナー」という。)Tにより可視像、即ち、トナー像とされる。トナーTは、一次帯電器2の印加電圧と同極性の摩擦帯電極性を有する負帯電性非磁性一成分トナーとされる。
前記トナー像は、給紙装置7から供給される転写材Qに転写帯電器4の作用にて転写される。転写材Qは、感光ドラム1より分離され、続いて定着装置6に搬送されて、定着後に永久像となる。また、転写帯電器4で転写されずに残った感光ドラム1上のトナーTは、クリーニング装置5にて除去され、感光ドラム1は次の画像形成プロセスに供される。
更に、現像装置10について説明すると、現像装置10は、現像容器10A内に、上記現像ローラ11の他に、各種形状に加工された板状若しくはスクリュー等からなる第1及び第2攪拌部材14(14a、14b)を備えている。第1撹拌部材14a及び第2撹拌部材14bは、図12にて矢印の方向に回転しており、現像容器10A中のトナーTを現像ローラ11へと搬送する。
第1撹拌部材14aと現像ローラ11との間には、現像剤供給・剥ぎ取り部材(以下「RSローラ」という。)12が配置され、RSローラ12と第1撹拌部材14aとの間には、現像容器仕切り板15が配置される。この仕切り板15は、その高さが、常に一定量のトナーを現像ローラ11近傍のRSローラ12上に供給するよう適正化されている。
本例の画像形成装置が採用する上述の非磁性一成分現像法においては、磁力によるトナー供給が不可能となるため、現像ローラ11にはウレタンスポンジ製のRSローラ12が当接されている。RSローラ12は、現像ローラ11と当接したニップ部で現像ローラ11に対してカウンタ方向に回転することでトナーTを現像ローラ11上に供給すると同時に、感光ドラム対向位置を通過しても現像されなかった現像ローラ11上のトナーを剥ぎ取っている。
現像ローラ11には、現像剤量規制部材として規制ブレード13が当接されており、現像ローラ11上のトナー量を規制してトナー薄層を形成し、現像領域(ドラム対向位置)20に搬送されるトナー量を規定している。現像領域20に搬送されるトナー量は、現像ローラ11上に接触する規制ブレード13の当接圧や当接長さ等により決定される。
規制ブレード13は、厚さ数百μmのリン青銅・ステンレス等の金属薄板上に絶縁性部材を接着若しくは溶着して作製されており、金属薄板の弾性によって均一に現像ローラ11に当接される。このとき金属薄板の材質、厚さ、侵入量、設定角によって規制ブレード13の当接条件が決定される。
また、上記現像ローラ11は、現像領域20で上記感光ドラム表面と所定の間隔(以下「SDギャップ」という。)をおいて対向し、現像バイアス電源41にて直流(DC)電圧に交流(AC)電圧を重畳した現像バイアスを印加することで感光ドラム1との間に振動(交流)電界を形成している。
上記の構成において所望の帯電量と所望の層厚で現像ローラ表面に付着して現像領域20に搬送されてきたトナーは、上記交流電界によって現像ローラ表面に付着したトナーTが現像ローラ11と感光ドラム1との間で往復運動を行うことで感光ドラム表面に形成された静電潜像を可視化する。
上述のように、交流電界によって現像を行う現像装置においては、「はき寄せ」と呼ばれる画像不良が発生する。
図13を用いて「はき寄せ」現象を説明する。図13は、感光ドラム1と現像ローラ11の長手軸線に直交する感光ドラム1と現像ローラ11の一部横断面図である。
「はき寄せ」とは、図中Hのように画像後端部にトナーが多く集まる現象である。このようなトナー像が形成されると、画像に濃度が濃くなった部分が見られる画像欠陥を引き起こす。
図13のように感光ドラム1と現像ローラ11の間にAC電圧を印加すると、樽型の電界が生じる。すると、現像ローラ表面に付着しているトナーは電界によって形成される電気力線に沿って、感光ドラム1と現像ローラ11の間を往復運動するため、感光ドラム1と現像ローラ11の最近接点Sよりも外側に向かって移動する。つまり、AC電圧を印加すると、現像領域内のトナーT1は常に現像領域外方向に移動する速度成分を持つようになる。
次に、感光ドラム1と現像ローラ11が図中矢印方向に回転し潜像が作られている場合、つまり、実際の現像中の場合について説明する。
図13にて、図中−100Vの位置が潜像部分であり、トナー像を形成する領域であり、−500Vは感光ドラム1の基準電位であり、トナー像が形成されない領域である。潜像部分が現像領域20内に達したとき、現像ローラ11上のトナーTは潜像部分に付着していくが、上記したように飛翔トナーT1には現像領域外方向に移動する速度成分があるため、飛翔トナーT1は、潜像部分の上流側へと移動する。
また、−100Vと−500Vの境目においては、−500Vから−100Vに向かう電界が生じている。それにより、潜像部分の上流側へと移動してきたトナーT1は、この境目で止まってしまう。そのため、潜像部分の上流及び中央部よりも後端部のトナー量が多くなってしまう。このようにして「はき寄せ」Hが形成される。
従来、はき寄せ画像を低減させる方法として、二成分現像剤を使用した非接触現像にて、感光ドラムと現像ローラの間に電極部材からなる板状部材を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の構成では非磁性一成分非接触現像はその実施が難しく、そのため、非磁性一成分現像剤を用いた現像装置においては、はき寄せ画像が発生してしまう。
特開平8−22185号公報
そこで、本発明の目的は、簡易な方法ではき寄せを防止し、且つ現像装置寿命まで安定した画像濃度を確保して画像形成を行うことのできる現像装置、並びに、斯かる現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的は本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の第1の態様によれば、非磁性一成分現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に対向した像担持体とを有し、前記像担持体と前記現像剤担持体との間に振動電界を形成し前記振動電界により前記現像剤担持体上の前記現像剤を前記像担持体と前記現像剤担持体との間で前記現像剤を往復運動させることで現像領域にて、前記像担持体上に形成した静電潜像を可視化せしめる現像装置において、
前記現像領域内上流側の電界の一部を飛翔現像剤制御部材で遮断し、前記飛翔現像剤制御部材は積層した絶縁性部材と中抵抗部材で構成し、前記像担持体側に絶縁性部材を前記現像剤担持体側に中抵抗部材で構成する飛翔現像剤制御部材を配置することを特徴とする現像装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、上記現像装置を備え、画像形成装置に着脱自在としたことを特徴とするプロセスカートリッジ、及び、上記現像装置を具備したことを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、非磁性一成分現像装置において、現像領域内上流側の一部を飛翔現像剤制御部材で遮断し、飛翔現像剤制御部材は積層した絶縁性部材と中抵抗部材で構成し、像担持体側に絶縁性部材を、現像剤担持体側に中抵抗部材で構成する飛翔現像剤制御部材を配置する構成とされるので、はき寄せ画像を防止することができる。
また、現像領域の長さをL、現像領域上流側開始位置から飛翔現像剤制御部材の先端位置の長さをNとするとき、0.1≦N/L≦0.9になるように飛翔現像剤制御部材を配置する構成とすることにより、画像濃度を確保し、はき寄せ画像を防止することができる。
更に、飛翔現像剤制御部材を、現像領域内で現像剤担持体表面に付着している現像剤に接触しないように設置することにより、画像乱すことなく、はき寄せ画像を防止することができる。
更に、飛翔現像剤制御部材の中抵抗部材の体積抵抗値を、106〜109Ωcmとすることにより、飛翔現像剤制御部材にトナーが蓄積すること防止し、且つはき寄せ画像を防止することことができる。
以下、本発明に係る画像形成装置、現像装置、及びプロセスカートリッジを図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本実施例における画像形成装置100及び現像装置10の概略構成を示す断面図である。
本実施例の画像形成装置100及び現像装置10は、先に図12を参照して説明した画像形成装置100及び現像装置10と同様の構成とされ、従って、同じ構成及び作用をなす部材には同じ参照番号を付し、詳しい説明は省略し、図12を参照してなした説明を援用する。
本実施例の画像形成装置100について、簡単に説明すると、像担持体としての通常ドラム状とされる電子写真感光体、即ち、感光ドラム1は、帯電手段としての一次帯電器2にて一様に帯電され、次に、外部装置より入力された画像情報に対応して露光装置3より感光ドラム1上に光照射を行い、静電潜像を形成する。この感光ドラム1上の静電潜像は、現像手段としての現像装置10により、可視像、即ち、トナー像とされる。
前記トナー像は、給紙装置7から供給される転写材Qに転写帯電器4の作用にて転写される。転写材Qは、感光ドラム1より分離され、続いて定着装置6に搬送されて、定着後に永久像となる。また、転写帯電器4で転写されずに残った感光ドラム1上のトナーTは、クリーニング手段としてのクリーニング装置5にて除去され、感光ドラム1は次の画像形成プロセスに供される。
なお、本実施例にて、画像形成装置100は、像担持体としての感光ドラム1及び感光ドラム1に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジBを画像形成装置本体Aに着脱可能とするプロセスカートリッジ方式とされている。
ここで、プロセス手段としては、電子写真感光体を帯電する帯電手段、電子写真感光体に現像剤を供給する現像手段、電子写真感光体をクリーニングするクリーニング手段が含まれる。つまり、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段と、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするか、或いは、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つと、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであるか、或いは、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能としたものである。
本実施例においては、感光ドラム1、一次帯電器2、現像装置4、クリーニング装置5が一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジBを形成し、装置本体Aに装着手段(図示せず)を介して着脱可能とされている。
図2をも参照して、本実施例における現像装置10を更に詳しく説明する。本実施例にて、現像装置10は、非磁性一成分非接触現像方式の現像装置とされ、先に図12を参照して説明した現像装置と同様の構成とされ、現像容器10A内に絶縁性の非磁性一成分現像剤であるトナーTを収容している。又、現像容器10A内には、現像剤担持体としての現像ローラ11と、現像剤供給・剥ぎ取り部材としてのRSローラ12と、現像剤量規制部材としての規制ブレード13と、板状のトナー攪拌部材14とを有し、更に、本実施例では、飛翔現像剤制御部材500が設けられている。
なお、本実施例にて、撹拌部材14は、1個配置されているが、これに限定されるものではなく、従来例で説明したように、2個設けることもできる。また、現像装置10の構成に合わせて、現像容器10Aの端部から現像ローラ11の近傍までトナーを搬送することができれば、撹拌部材14の個数は任意とし得る。
現像装置10内の各部材について更に説明する。
本実施例では、感光ドラム1は、直径30mmのアルミニウム素管表面に、OPC等の感光材料を塗工して構成した。現像ローラ11は、直径16mmのアルミニウム素管表面に、カーボン、グラファイトを分散したフェノール樹脂溶液をスプレー塗工して作製した。
また、現像ローラ11の両端部には、現像ローラ11と感光ドラム1との距離を規定するための部材、即ち、SDコロ(図示せず)を設置し、感光ドラム表面に突き当てる構成とした。この構成にて、現像ローラ11と感光ドラム1との間隙(SDギャップ)は、所定の距離、本実施例では、300μmに保持された。
RSローラ12としては、直径5mmの金属芯金に厚さ4.5mmのウレタンフォームを外周に形成した部材を用いた。
規制ブレード13としては、厚さ100μmのリン青銅板13aに、厚さ50μmのポリアミド含有ゴム(ポリアミドエラストマー)、即ち、絶縁性PA樹脂13bをコーティングしたものを用いた。
現像装置10の動作について説明する。
本実施例にて、トナーTは、負帯電性の非磁性一成分現像剤を使用した。トナー撹拌部材14は、図中矢印の方向に回転できるように配置され、トナー収納部、即ち、現像容器10A内のトナーTを現像ローラ11へ搬送している。
トナー撹拌部材14とRSローラ12との間に現像容器仕切り板15が配置されており、仕切り板15の高さは、常に一定量のトナーTを現像ローラ11近傍のRSローラ12上に供給するように適正化されている。
RSローラ12は、現像ローラ11に当接されており、ニップ部でカウンタ方向に回転することでトナーTを現像ローラ11上に供給すると同時に、感光ドラム1対向位置を通過しても現像されなかったトナーを現像ローラ11上から剥ぎ取っている。
現像ローラ11には、規制ブレード13が当接されており、現像ローラ11上のトナーを規制してトナー薄層を形成し、現像領域20に搬送されるトナー量を規定すると同時に、トナーを帯電させている。
上記の構成において所望の帯電量と所望の層厚で現像ローラ表面に付着して現像領域に搬送されてきてトナーTは、現像バイアスによって現像ローラ表面に付着したトナーTが現像ローラ111と感光ドラムとの間で往復運動を行うことで感光ドラム表面に形成された静電潜像を可視化する。
現像装置10における各設定条件を説明する。
感光ドラム1は、図2にて矢印R1方向に回転し、現像ローラ11は、矢印R2方向に回転する。現像ローラ11には現像バイアス電源41にて、交流振幅2kV、交流周波数3kHzの交流(AC)電圧に−260Vの直流(DC)電圧を重畳させた現像バイアスを印加した。これにより、現像領域にて、感光ドラム1と現像ローラ11との間には、振動(交流)電界が形成される。現像バイアスは、RSローラ12及び規制ブレード13にも印加した。
なお、現像ローラ表層のトナーを均一な薄層とするため、現像ローラ11には規制ブレード13が現像ローラ11の回転方向に対してカウンタ方向に30g/cmの線圧で当接している。
図3を参照して、飛翔現像剤制御部材500について説明する。
図3は、本実施例の現像装置における現像領域20付近の拡大図である。飛翔現像剤制御部材500は、その先端が、現像領域20内の感光ドラム1と現像ローラ11との中心を結んだ線P上付近にまで侵入するように配置する。この構成により、詳しくは後述するように、はき寄せ画像を防止することができる。
ここで、図4を参照して、現像領域20を定義し、そして、その測定方法を説明する。
上記現像装置10において、現像ローラ11の表面に帯電されたトナーTが付着している状態で、且つ感光ドラム1及び現像ローラ11を停止した状態で、現像ローラ11上のトナーTが充分飛翔可能なAC電圧を印加する。そのとき、感光ドラム表面近傍の現像ローラ表面において、トナーTが存在しないか、若しくは、周りよりもトナー層の少ない領域と、その領域の両端でトナー層の厚い領域とが発生する。その様子をモデル化したものが図4に示される。
つまり、図4にて、図中a−b間、及び、c−d間がトナー層の厚い領域であり、b−c間がトナーの存在しないか、若しくは、周りよりもトナー層の少ない領域である。
図4において、a−d間を「現像領域」20とする。現像領域20の幅は、感光ドラム1及び現像ローラ11の径、SDギャップ、温度、湿度、気圧等の環境、現像バイアス、現像バイアス印加時間、トナーの帯電量、及び、現像ローラ上のトナー付着量によって変化する。
本発明者の実験によれば、感光ドラム1の直径30mm、現像ローラ11の直径を16mm、SDギャップを300μm、現像ローラ上トナーの平均帯電量を40μC/g、現像ローラ上表面単位面積当たりのトナー付着量を0.5mg/cm2として、1気圧、20℃湿度60%の環境下のもと感光ドラム1と現像ローラ11との間に、周波数2500Hz、交流振幅2000VのAC電圧を1秒間印加した場合、現像領域20は4mmとなった。
次に、飛翔現像剤制御部材500の設置位置について説明する。
先ず、はき寄せ画像とその評価方法を説明する。
はき寄せは、感光ドラム上の潜像電位差が大きいほど目立つ。例えば、ベタ画像の次にベタ白画像が存在するような画像である。図5は、本発明の効果を調べるために用いた画像パターンの一部である。縦×横が30mm×20mmのベタ画像の次にベタ白画像が続く画像である。この画像を画像スキャナシステムにてPC内に取り込み、画像濃度を0から255の数値データに変換する。図6は、サンプル画像のY軸に対する濃度分布を示す。
次に、はき寄せ部の数値化の測定方法を説明する。
図6において、YbからYcの範囲がYaからYbの範囲よりも濃度が大きい。つまり、YbからYcまでがはき寄せ領域である。図6中の斜線部分がはき寄せ濃度の積分値であり、1ミリメートルあたりの濃度変化をはき寄せ値とした。図6で示したはき寄せデータの場合、はき寄せ領域Yb−Ycの値が4(mm)、はき寄せ濃度の積分値(図中斜線部分)が160(dig)である。従って、はき寄せ値は160/4=40(dig/mm)となる。
本発明者の実験によれば、はき寄せ値が20(dig/mm)以下になれば、目視によるはき寄せは目立たなくなる。そこで、はき寄せ値20以下を良好画像とした。
図7は、本実施例における現像領域20付近の拡大図である。ポイントaからdの範囲が現像領域20でありその長さをL、飛翔現像剤制御部材500の先端位置からポイントdの範囲が、飛翔現像剤制御部材500の現像領域侵入量でありその長さをNとした。
図8にN/Lの値を変化させたときのはき寄せ値の推移を示す。図8に示すように、N/L値が0.1以上から、はき寄せ値は20以下になり、良好画像を得ることができる。
図9にN/Lの値を変化させたときの上記評価画像のべた濃度の推移を示す。濃度の測定には、Macbeth Series1200を用いた。図9に示すように、N/Lの値が0.9以上になると画像濃度が薄くなってしまう。つまり、0.1≦N/L≦0.9になるように飛翔現像剤制御部材500を配置することで、はき寄せを低減できる。即ち、画像濃度を確保し、はき寄せ画像を防止することができる。
また、はき寄せ値10以下になると、目視によるはき寄せが確認できない。また、ベタ濃度1.4以上で、低温、低湿などのトナーが飛翔し難い環境下においても良好な画像を得ることができる。そこで、0.3≦N/L≦0.6になるように配置し、かつ、現像ローラ11には接することがなく、一方、感光ドラム1には接するように飛翔現像剤制御部材500を配置することが望ましい。これにより、画像を乱すことなく、はき寄せ画像を防止することができる。
なお、飛翔現像剤制御部材500を絶縁性のPET(ポリエチレンテレフタレート)シートで作製した場合、静電潜像形成部分をPETシートで擦るくらいでは潜像が乱れることはないが、例えば、PETシート厚みは100μm、感光ドラム1への当接圧5gf以下とするのが好ましい。
また、飛翔現像剤制御部材500は、本実施例では、図2に示すように、その取付部500aが規制ブレード13の絶縁性PA樹脂13bを介して現像容器10Aに取り付けられている。
次に、飛翔現像剤制御部材500の構成について更に詳細に説明する。
図10に示すように、飛翔現像剤制御部材500を汎用の絶縁性PETシートを用いて作製した場合には、現像領域20外の上流側にトナー溜り50が形成される。このトナー溜り50は、現像中の飛散トナーが蓄積されたものである。このトナー溜り50は、現像中に飛翔現像剤制御部材500より剥がれ落ち、感光ドラム1に転移し、画像弊害を引き起こす。このような現象を「ボタ落ち」と呼ぶ。
斯かる問題を回避するために、本実施例では、図11に示すように、飛翔現像剤制御部材500をシート状の絶縁性部材、即ち、絶縁性シート501と、シート状の中抵抗部材、即ち、中抵抗シート502で構成する。
絶縁性シート501は、材料が絶縁性のPVDF(ポリフッ化ビニリデン)シートで厚み50μm、中抵抗シート502は、材料が中抵抗のPVDF(ポリフッ化ビニリデン)シートで厚み50μmとした。飛翔現像剤制御部材500がはき寄せに効果を示すメカニズムは、現像領域20の電界を遮蔽する点にあり、現像領域20内の絶縁性シート501の存在は必須である。
しかしながら、上記構成では、ボタ落ちが発生してしまう。ボタ落ちするトナーの溜り50は、現像領域20外の上流側に静電的に付着する。
従って、トナーの溜り50を防止するために現像ローラ11に対向するシート面を中抵抗にする。シート502を中抵抗にすることで現像ローラ11に対向するシート面がトナーや現像電界で帯電されることを防止し、トナーの付着を防止できる。
従って、飛翔現像剤制御部材500の感光ドラム1側は絶縁性シート501を配置し、現像ローラ11側は中抵抗シート502で構成するのが最適である。
また、絶縁性シート501は体積抵抗が1011Ωcm以上とされる。一方、中抵抗シート502の体積抵抗としては、1010Ωcm以上ではトナーの付着を防止できない。また、105Ωcm以下では現像ローラ側にリーク現象が発生する。従って、体積抵抗は106〜109Ωcmが最適である。
中抵抗シート502の材質としては、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PA(ポリアミド)、PI(ポリイミド)などが使用可能であり、同等の効果が得られる。シートの表面粗度としてはRz(十点平均粗さ):10μm以下が最適である。10μmを越えると、トナーの溜り50が多くなるといった問題が起こる。
上記実施例にて、現像装置10は、感光ドラム1、帯電手段2、クリーニング装置5などと共に一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジBを形成し、装置本体Aに装着手段を介して着脱可能に構成するものとして説明したが、本発明の現像装置10は、画像形成装置本体Aに一体に設置することもできるし、或いは、画像形成装置本体Aに対して、単独で着脱可能とすることも可能である。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。 本発明に係る現像装置の一実施例の概略構成図である。 本発明の現像領域付近の拡大説明図である。 本発明の現像領域を説明する図である。 はき寄せのサンプル画像の説明図である。 はき寄せの数値化を示す説明図である。 現像領域を説明するモデル図である。 はき寄せ値とN/Lとの関係を示す図である。 サンプル画像濃度とN/Lとの関係を示す図である。 現像領域付近の飛翔現像剤制御部材の詳細な拡大説明図である。 本発明に係る現像領域付近の飛翔現像剤制御部材の詳細な拡大説明図である。 従来の電子写真装置の概略構成図である。 はき寄せ画像を説明する図である。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(帯電手段)
4 転写ローラ(転写手段)
5 クリーニング装置(クリーニング手段)
10 現像装置(現像手段)
11 現像ローラ(現像剤担持体)
12 RSローラ(現像剤供給、剥ぎ取りローラ)
13 規制ブレード(現像剤量規制部材)
500 飛翔現像剤制御部材
501 絶縁性シート(絶縁性部材)
502 中抵抗シート(中抵抗部材)

Claims (7)

  1. 非磁性一成分現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に対向した像担持体とを有し、前記像担持体と前記現像剤担持体との間に振動電界を形成し前記振動電界により前記現像剤担持体上の前記現像剤を前記像担持体と前記現像剤担持体との間で前記現像剤を往復運動させることで現像領域にて、前記像担持体上に形成した静電潜像を可視化せしめる現像装置において、
    前記現像領域内上流側の電界の一部を飛翔現像剤制御部材で遮断し、前記飛翔現像剤制御部材は積層した絶縁性部材と中抵抗部材で構成し、前記像担持体側に絶縁性部材を前記現像剤担持体側に中抵抗部材で構成する飛翔現像剤制御部材を配置することを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像領域の長さをL、前記現像領域上流側開始位置から上記飛翔現像剤制御部材の先端位置の長さをNとするとき、0.1≦N/L≦0.9になるように前記飛翔現像剤制御部材を配置することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記飛翔現像剤制御部材は、上記現像領域内で前記現像剤担持体表面に付着している現像剤に接触しないように設置することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記飛翔現像剤制御部材が弾性を有するシート状の部材を用い、上記像担持体表面に押圧接触して設置することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の現像装置。
  5. 前記飛翔現像剤制御部材の中抵抗部材の体積抵抗値が106〜109Ωcmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の現像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの項に記載の現像装置を備え、画像形成装置に着脱自在としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1〜5のいずれかの項に記載の現像装置を具備したことを特徴とする画像形成装置。

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