JP4564888B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式等を用いた、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
特に、像担持体の帯電手段が像担持体に接触させた帯電回転体であり、現像同時クリーニングを採用したクリーナレス方式の画像形成装置の改善に関する。
従来、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置は、一般に回転ドラム型の像担持体である電子写真感光体(感光体)を有する。そして、その感光体を所定の極性・電位に一様に帯電処理する帯電装置(帯電工程)、帯電処理された感光体に静電潜像を形成するための情報書き込み手段としての露光装置(露光工程)を有する。また、感光体上に形成された静電潜像を現像剤としてのトナーによりトナー像として顕像化する現像装置(現像工程)、トナー像を感光体の表面から紙などの記録材に転写する転写装置(転写工程)を有する。更に、転写工程後の感光体上に多少ながら残余するトナー(残留現像剤、転写残トナー)を除去して感光体面を清掃するクリーニング装置(クリーニング工程)、記録材上のトナー画像を定着させる定着装置(定着工程)などを有する。
そして、感光体には繰り返して上記の電子写真プロセス(帯電工程・露光工程・現像工程・転写工程・クリーニング工程)が適用されて作像に供される。
転写工程後の感光体上に残余するトナーはクリーニング装置により感光体の表面から除去され、クリーニング装置内に回収されて廃トナーとなる。しかし、環境保全や資源の有効利用などの点から、このような廃トナーが出ないことが望ましい。
また、クリーニング装置は、一般的にはウレタンゴムからなるクリーニングブレードを、感光体に一定の加圧力でカウンター方向に押し当てる構成を採っている。このときの加圧力は、クリーニングブレードと感光体の当接部分からトナーがすり抜けない程度以上にする必要があり、例えばトナーの重量平均粒径や流動性などにより異なる。
一方、クリーニングブレードは感光体表面に残余した転写残トナーをクリーニングするだけでなく、クリーニングブレード先端と感光体の当接部に働く摩擦力により、感光体表面を磨耗して削り取る作用も生じる。例えば感光体が有機光導電体(OPC)の場合には、最表層である電荷移動層(CTL)を磨耗して削り取る。そうすると、電荷移動層(CTL)の容量が徐々に変化し、最終的には帯電手段により感光体表面を均一に帯電できなくなり、画像不良となる。そのため、クリーニング装置を有する画像形成装置においては、感光体の磨耗がランニングコストに大きく影響しており、ランニングコストの低減のためにはクリーニングブレードによる磨耗をなくすことが望ましい。
更には、クリーニング装置を備えた画像形成装置では、感光体上の転写残トナーをクリーニングブレードにより除去した後、所定の廃トナーボックスまでの間に廃トナー搬送手段を設ける必要がある。これが、画像形成装置の小型化を考えるうえで、大きな障害になっていた。
そこで、特許文献1に記載のような、クリーニング装置を廃し、転写工程後の感光体上の転写残トナーを現像装置において「現像同時クリーニング」で感光体上から除去・回収し、再利用するようにしたクリーナレス方式の画像形成装置が提案されている。
現像同時クリーニングは、転写工程後の感光体上の転写残トナーを、次工程以降の現像工程時に現像装置に回収する。即ち、転写残トナーが付着した感光体を引き続き帯電、露光して静電潜像を形成する。この静電潜像の現像工程時にかぶり取りバイアスによって、感光体表面に残余した転写残トナーのうち、現像されるべきでない部分(非画像部)上に存在する転写残トナーを現像装置に除去・回収する方法である。かぶり取りバイアスは現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差Vbackである。
この方式によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以降の静電潜像の現像に再利用されるため、廃トナーをなくすことができる。またクリーニング装置を廃することで、感光体の磨耗を著しく低減することが可能となる。更には、メンテナンス時に手を煩わせることを少なくするなどユーザビリティに優れる。かつクリーナレスであることで廃トナーボックス,廃トナー搬送手段などが必要でなくなるため、画像形成装置の小型化にも有利である。
上述のような現像同時クリーニングを採用したクリーナレス方式の画像形成装置において、帯電装置としてコロナ帯電器を用いた場合には、コロナ放電によりオゾン(O)や窒素酸化物(NOx)などの帯電生成物が多量に生成される。しかし、クリーニング装置を有さないために感光体上に付着した帯電生成物を除去することができない。そのため、感光体表面に帯電生成物の膜が形成され、雰囲気中の水分を吸着するために感光体の表面抵抗が著しく下がり、露光装置により感光体上に書き込んだ静電潜像を乱すいわゆる画像ナガレという現象が発生する虞がある。
そこで、現像同時クリーニングを採用したクリーナレス方式の画像形成装置においては、帯電生成物の生成を抑えるうえで極力放電を低減させるために、特許文献2に記載のような帯電ローラなどの接触帯電部材を感光体表面に接触させて感光体表面を帯電させる接触帯電方式を用いるものが多数提案されている。
しかしながら、帯電装置として帯電ローラを用いた場合には、帯電ローラの表面に、転写手段で転写されずに感光体上に残留したトナーや外添剤が付着する。これにより、帯電ローラの抵抗が上昇してしまい、感光体表面を十分に帯電できずに帯電不良となり、濃度ムラなどの画像不良が発生する虞がある。
このような画像不良を防止する方法としては、帯電ローラに印加する電圧(特にAC電圧)を使用時間に伴って大きくしていく方法があるが、上記のコロナ帯電器を用いた場合と同様に画像ナガレなどの問題が発生する虞がある。
帯電ローラ表面の汚染を防止する方法としては、特許文献3に記載のように、帯電ローラに清掃部材を当接させて汚染物を除去する方法が多数提案されている。
また、特許文献4に記載のように、帯電ローラと感光体の間に放電が発生する程度の微小ギャップを設け、帯電ローラと感光体が非接触であるような帯電装置も提案されている。
特開平07−140791号公報 特開2001−183905号公報 特開平5−188738号公報 特開2002−27822号公報
しかし、特許文献3のように、帯電ローラに清掃部材を当接させて汚染物を除去する方法では、清掃部材の帯電ローラ表面と接触している部分に汚れが蓄積して持続的な効果が望めないなどの問題が発生する。
また、特許文献4のような帯電装置を実現するには構成上非常に高い精度が要求されるため、コストアップにつながると共に、耐久安定性を保持することが難しい。
近年パーソナルユースの観点から画像形成装置の小型化が図られ、それに伴い画像形成装置、つまりは帯電ローラも小型化する必要性がある。帯電ローラを小型化した場合、感光体表面に接触できる比表面積が小さくなる。そのため、一定量プリントした時の帯電ローラ単位面積あたりの汚れ量は増加する傾向にある。従って、新品の帯電ローラ使用後の比較的早い段階から前述した帯電ローラ表面のトナーや外添剤の汚染による帯電不良が発生し、濃度ムラなどの画像不良となる虞がある。
そこで本発明では、像担持体の帯電手段が像担持体に接触させた帯電回転体であり、現像同時クリーニングを採用したクリーナレス方式の画像形成装置において、帯電回転体に、たとえトナーや外添剤が付着したとしても帯電回転体の像担持体に対する帯電能力を長期にわたって維持し、帯電不良による濃度ムラや画像ナガレなどの画像不良が発生するのを防止することを目的とする。
更には、帯電手段を小型化した場合にも、上記問題が発生するのを防止することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、回転する像担持体と、電圧が印加され、前記像担持体に接触して像担持体面を帯電する帯電回転体と、帯電処理された前記像担持体面に静電潜像を形成する情報書き込み手段と、トナーと磁性キャリアからなる現像剤を用い、前記像担持体面に形成された静電潜像に前記トナーを供給して可視化する現像手段と、可視化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、制御手段と、を有し、前記転写手段により転写されずに前記像担持体面に残留したトナーを前記現像手段で回収する画像形成装置において、前記帯電回転体には磁力を持たせてあり、前記制御手段は、画像形成時以外の像担持体回転時に、前記現像手段から前記像担持体に前記磁性キャリアを吐き出させる制御を行なうことで磁性キャリアを前記像担持体の回転により前記帯電回転体に供給し、前記磁力で帯電回転体表面に担持させる制御モードを有することを特徴とする。
上記の制御モードを定期的に実施させて、現像手段から帯電回転体に磁性キャリアを供給してそれを帯電回転体の磁力で帯電回転体表面に担持させることにより、帯電回転体と像担持体との接触部に微小な放電可能ギャップを作り出すことができる。すなわち、磁性キャリアが帯電回転体で像担持体表面を帯電することを助ける帯電補助粒子としての役割を果たす。そのため、像担持体表面の帯電に寄与しない放電を抑えながら、帯電回転体の像担持体への帯電能力を促進させることが可能となる。この効果により、オゾン(O)や窒素酸化物(NO)などの帯電生成物の生成を抑える。そして、帯電回転がトナーや外添剤などで汚染された場合にも像担持体表面を十分に帯電できる能力を維持することが可能となる。従って、画像ナガレや帯電ムラなどの画像不良を使用プリント枚数に関わらず長期間にわたり防止することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施例の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、接触帯電方式、二成分接触現像方式、クリーナレス方式を採用した電子写真方式のレーザビームプリンタである。
《プリンタの全体構成》
先ず、図1を参照して、本実施例のプリンタ100の全体構成について説明する。
(a)像担持体
プリンタ100は、像担持体として、回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)を有する。本実施例において、感光ドラム1は、外径20mmで、帯電特性が負帯電性の有機光導電体(OPC)である。そして、中心支軸(図示せず)を中心に100mm/secのプロセススピード(周速度)をもって矢示の反時計方向に回転駆動される。
この感光ドラム1は、図2の層構成模式図のように、アルミニウム製シリンダ(導電性ドラム基体)1aの表面に、下引き層1bと、光電荷発生層1cと、電荷輸送層1dとの3層を下から順に塗り重ねた構成をしている。下引き層1bは光の干渉を抑えて上層の接着性を向上させる。電荷輸送層1dは厚さ約20μmである。
(b)帯電手段
プリンタ100は、感光ドラム表面を一様に帯電処理する帯電手段2を有する。本実施例において、帯電手段2は感光ドラム表面(像担持体面)に圧接させた帯電回転体としての導電性・弾性ローラ(以下、帯電ローラと記す)である。
この帯電ローラ2は、図2の層構成模式図のように、支持部材としての芯金2aの外回りに、下層2bと、中間層2cと、表層2dとを下から順次に積層した3層構成である。下層2bは帯電音を低減するための発泡スポンジ層(弾性層)である。表層2dは感光ドラム1上にピンホールなどの欠陥がある場合にもリークが発生するのを防止するために設けられた保護層である。この帯電ローラ2を感光ドラム1の軸線方向に並行に配列する。そして、芯金2aの両端部をそれぞれ軸受け部材(図示せず)により回転自在に保持させ、押圧ばね2eによって感光ドラム1に向かって付勢している。これにより、帯電ローラ2を感光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接させている。帯電ローラ2は、感光ドラム1の回転に従動して回転する。感光ドラム1と帯電ローラ2との圧接部(接触部)が帯電部(帯電ニップ部)aである。
帯電ローラ2の芯金2aには、電源S1より所定の条件の帯電バイアス電圧が印加される。これにより、回転する感光ドラム1表面は、所定の極性・電位に接触帯電処理される。本実施例においては、帯電ローラ2に対する帯電バイアス電圧は、直流電圧Vdcと交流電圧Vacとを重畳した振動電圧である。より具体的には、−500Vの直流電圧と、周波数1.3kHz、ピーク間電圧Vpp1.5kV、正弦波の交流電圧とを重畳した振動電圧である。この帯電バイアス電圧により、回転している感光ドラム1の表面は帯電ローラ2に印加した直流電圧と同じ−500V(暗電位Vd)に一様に接触帯電処理される。
本実施例においては、帯電ローラ2の芯金2aはマグネット(永久磁石)により構成して、帯電ローラ2に磁力を持たせている。また、帯電ローラ表面に担持させる磁性キャリアの量をコントロールし、かつ均一に均す部材(磁性キャリア均し部材)2fを配設してある。これらについては後記別項で詳述する。
(c)情報書き込み手段
プリンタ100は、帯電処理された感光ドラム1の面に静電潜像を形成する情報書き込み手段3を有する。本実施例において、情報書き込み手段3は、半導体レーザを用いたレーザビームスキャナ(露光装置)である。レーザビームスキャナ3は、画像読み取り装置(図示せず)などのホスト処理装置からプリンタ側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザ光Lを出力する。その出力レーザ光Lで、一様に帯電処理されて回転する感光ドラム1の表面を、露光位置(露光部)bにおいて走査露光(イメージ露光)する。このレーザ走査露光により、感光ドラム表面のレーザ光Lで照射されたところの電位が低下する。これにより、回転する感光ドラム1の表面には、画像情報に対応した静電潜像が順次に形成されていく。
(d)現像手段
プリンタ100は、感光ドラム1上の静電潜像に従ってトナーを供給し、静電潜像をトナー画像(現像剤像)として反転現像(可視化)する現像手段4を有する。本実施例においては、この現像手段4は、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤による磁気ブラシを、感光ドラムに接触させながら現像を行う二成分接触現像方式を採用した現像装置である。
図1と図3を参照して、この現像装置4は、現像容器4a、現像剤担持体としての非磁性の現像スリーブ4bを備えている。現像スリーブ4bは、その外周面の一部を現像装置4の外部に露呈させて、現像容器4a内に回転可能に配置してある。現像スリーブ4b内には、非回転に固定してマグネットローラ4cが挿設されている。現像スリーブ4bに対向して、現像剤コーティングブレード4dが設けられている。現像容器4aは、二成分現像剤4eを収容してある。現像容器4a内の底部側には現像剤攪拌部材4fが配設されている。又、補給用トナーがトナーホッパー4gに収容されている。
現像容器4a内の二成分現像剤4eは主に非磁性トナーと磁性キャリアとの混合物であり、現像剤攪拌部材4fにより攪拌される。トナーは磁性キャリアとの摺擦によりネガ極性に摩擦帯電される。即ち、本実施例では感光ドラム1の帯電極性と同極性の負に摩擦帯電される。
磁性キャリアに関して、抵抗値(体積抵抗率R)は10Ωcm〜1012Ωcmの範囲が好ましい。また磁化量(σ)は100emu/cc〜300emu/ccの範囲が好ましい。本実施例における磁性キャリアの抵抗値は1010Ωcm、磁化量は200emu/cc、体積平均粒径は約30μmである。
磁性粒子の体積平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電子製)を用いて、体積基準で粒径0.5〜350μmの範囲を32対数分割して測定する。そして、それぞれのチャンネルにおける粒子数を測定する。その測定結果から体積50%のメジアン径をもって体積平均粒径とする。
また、本実施例における非磁性トナーの抵抗値は約1014Ωcmであり、体積平均粒径Dは約7.0μm、表面積形状球形度Φsが0.95である。
トナーの体積平均粒径Dは、コールターカウンターTA−II型(コールター社製)を使用する。測定法は次のとおりである。一級塩化ナトリウムを用いて調製した1%NaCl水溶液からなる電解液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行う。そして、前記コールターカウンターTA−II型により100μmアパーチャーを用いて、2μm以上のトナーの体積を測定する。これにより、体積分布を算出し、その測定結果から体積50%のメジアン径をもって体積平均粒径とする。
トナーの表面積形状球形度Φsは、トナーのBET比表面積(m/g)に対するトナーを真球に仮定した場合の表面積(m/g)の比である。
トナーの表面積形状球形度Φは0.91≦Φ≦1.0が好ましい。またトナーの体積平均粒径Dは4.0μm≦D≦9.0μmが好ましい。
現像スリーブ4bは、感光ドラム1との最近接距離(S−Dgap)を350μmに保持して感光ドラム1に近接対向配設される。
現像スリーブ4bは、感光ドラム1との対向部において、感光ドラム1の回転進行方向とは逆方向に回転駆動される。現像スリーブ4b内のマグネットローラ4cの磁力により、現像容器4a内の二成分現像剤4eの一部が現像スリーブ4bの外周面に磁気ブラシ層として吸着保持される。この磁気ブラシ層は、現像スリーブ4bの回転に伴い回転搬送される。そして、現像剤コーティングブレード4dにより所定の薄層に整層され、感光ドラム1との対向部において、感光ドラム1の面に対して接触して感光ドラム面を適度に摺擦する。この現像剤の磁気ブラシ層と感光ドラム1との接触部が現像部(現像ニップ部)cである。
現像スリーブ4bには、電源S2から所定の現像バイアスが印加される。本実施例において、現像スリーブ4bに対する現像バイアス電圧は、直流電圧Vdcと交流電圧Vacとを重畳した振動電圧である。より具体的には、−350Vの直流電圧と、周波数8.0kHz、ピーク間電圧Vpp1.8kV、矩形波の交流電圧とを重畳した振動電圧である。
而して、現像部cに搬送された現像剤4e中のトナーが、現像バイアスによる電界によって感光ドラム1の表面に静電潜像に対応して選択的に付着する。これにより、静電潜像がトナー画像として現像される。本実施例の場合、感光ドラム1の表面の露光明部にトナーが付着して静電潜像が反転現像される。
現像部cを通過した現像スリーブ4b上の現像剤薄層は、引き続く現像スリーブ4bの回転に伴い現像容器4a内の現像剤溜り部に戻される。
現像容器4a内の二成分現像剤4eのトナー濃度を略一定の範囲内に維持するために、現像容器4a内の二成分現像剤4eのトナー濃度が、例えば、光学式トナー濃度センサー(図示せず)によって検知される。制御手段部101はその検知情報に応じてトナーホッパー4gを駆動制御して、トナーホッパー4g内のトナーを現像容器4a内の二成分現像剤4eに補給する。二成分現像剤4eに補給されたトナーは、攪拌部材4fにより攪拌される。
(e)転写手段・定着手段
プリンタ100は、転写手段として転写装置5を有する。本実施例においては、転写装置5は転写ローラである。転写ローラ5は、感光ドラム1に所定の押圧力をもって圧接される。その圧接ニップ部が転写部(転写ニップ部)dである。この転写部dに給紙機構部(図示せず)から所定の制御タイミングにて記録材P(記録媒体)が給送される。
転写部dに給送された記録材Pは、回転する感光ドラム1と転写ローラ5との間に挟持されて搬送される。その間、転写ローラ5には電源S3からトナーの正規帯電極性である負極性とは逆極性である正極性の転写バイアス、本実施例では+2kVが印加される。これにより、転写部dを挟持搬送されていく記録材Pの表面に感光ドラム1の表面側のトナー画像が順次に静電転写されていく。
転写部dを通ってトナー画像の転写を受けた記録材Pは、感光ドラム1の表面から順次に分離されて定着装置6へ搬送される。本実施例では、定着装置6は熱ローラ定着装置である。記録材Pはこの定着装置6によりトナー画像の定着処理を受けて画像形成物(プリント、コピー)として出力される。
(f)クリーナレスシステム
本実施例のプリンタ100は、所謂、クリーナレスシステムを採用している。すなわち、記録材Pに対するトナー画像転写後の感光ドラム1の表面に若干量残留する転写残トナー(残留トナー)を除去する専用のクリーニング装置を具備していない。
転写後の感光ドラム1面上の転写残トナーは、引き続く感光ドラム1の回転に伴い帯電部a、露光部bを通って現像部cに搬送されて、現像装置4により現像同時クリーニングにて除去・回収される(クリーナレスシステム)。
本実施例において、現像装置4の現像スリーブ4bは、上述のように現像部cにおいて感光ドラム1の表面の進行方向とは逆方向に回転させている。このような現像スリーブ4bの回転は、感光ドラム1上の転写残トナーの回収に有利である。
感光ドラム1上の転写残トナーは露光部bを通るので、露光工程はその転写残トナー上からなされる。通常は、転写残トナーの量は少ないため、転写残トナー上から露光工程を行うことによる大きな影響は現れない。
但し、転写残トナーには帯電極性が正規極性のもの、逆極性のもの(反転トナー)、帯電量が少ないものが混在している。その内の反転トナーや帯電量が少ないトナーが、帯電部aを通過する際に帯電ローラ2に付着し易い。その付着により、帯電ローラ2が許容以上にトナーにより汚染してしまい帯電不良を生じることがある。
又、感光ドラム1上の転写残トナーを、現像装置4により現像動作と同時に効果的に除去・回収するためには転写残トナーの帯電量が重要な因子となってくる。即ち、現像部cに持ち運ばれる感光ドラム1上の転写残トナーは、その帯電極性が正規極性(本実施例では負極性)であり、且つ、その帯電量が現像装置によって感光ドラム1の静電潜像を現像できるトナーの帯電量であることが好ましい。転写残トナーの帯電極性が正規極性である負極性(ネガ極性)から正極性に反転している場合や帯電量が適切でない場合には、感光ドラム1上から現像装置4に除去・回収できず、不良画像の原因となる虞がある。
そこで、帯電補助手段として、転写部dよりも感光ドラム1の回転方向下流側の位置において、感光ドラム1上の転写残トナーを均一化するための、残留トナー均一化手段(残留現像剤像均一化手段)8を設けている。また、この残留トナー均一化手段8よりも感光ドラム1の回転方向下流側、且つ、帯電部aよりも上流側の位置において、転写残トナーの帯電極性を正規極性であるネガ極性に揃えるためのトナー帯電量制御手段(現像剤帯電量制御手段)7を設けている。
一般的に、転写部dで記録材Pに転写されずに感光ドラム1上に残留した転写残トナーは、反転トナーや帯電量が適切でないトナーが混在している。そこで、残留トナー均一化手段8により一度転写残トナーを除電する。次いで、トナー帯電量制御手段7で再度転写残トナーを正規極性に帯電処理する。これにより、帯電ローラ2への転写残トナーの付着防止を効果的に成すと共に、現像装置4での転写残トナーの除去・回収を完全に行うことができる。そのため、転写残トナー像パターンのゴースト像の発生も厳に防止される。
本実施例では、残留トナー均一化手段8及びトナー帯電量制御手段7は、適度の導電性を持ったブラシ状部材であり、ブラシ部を感光ドラム1の表面に接触させて配設されている。残留トナー均一化手段8は感光ドラム1の表面との接触部fを形成している。トナー帯電量制御手段7と感光ドラム1の表面は接触部eを形成している。
残留トナー均一化手段8には電源S5より正極性の+250Vの直流電圧が印加されている。トナー帯電量制御手段7には電源S4より負極性の−750Vの直流電圧が印加されている。そして上記それぞれの接触部f、eにおいて、転写残トナーを現像装置4で回収可能な適正な帯電量になるようにコントロールしている。
《帯電能力促進制御(磁性キャリアによる帯電ローラ表面改質)》
上記の帯電補助手段8・7を設け、帯電ローラ2の表面に転写残トナーが付着しないようにしても、長期間使用した場合、微少ながら帯電ローラ表面にトナーが付着していき、それらが蓄積することで帯電不良を発生する虞がある。
そこで本実施例では以下に説明するように、たとえ帯電ローラ表面がトナーで汚染されたとしても、帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電能力を維持・促進するための制御を実施している。
すなわち、帯電ローラ2に磁力を持たせる。制御手段部101は、画像形成時以外の感光ドラム回転時(像担持体回転時)の任意のタイミングで現像装置4に印加する直流電圧を変化させて、該現像装置4と感光ドラム1の接触部での電位差を画像形成時よりも大きくする制御を行なう。これにより現像装置4の二成分現像剤の磁性キャリアが感光ドラム1面に吐き出される。その磁性キャリアが感光ドラム1の回転で帯電ローラ2の位置に持ち運ばれる。そして、帯電ローラ2の位置に持ち運ばれた磁性キャリアが帯電ローラ表面に帯電ローラ2の磁力で磁気付着して担持される。このように、磁性キャリアを帯電ローラ表面に供給して担持させることで、感光ドラム1と帯電ローラ2の接触部aにおいて、感光ドラム表面を帯電させるための放電を増加させる微小ギャップを形成することが可能となる。これにより、たとえ帯電ローラ表面がトナーで汚染されたとしても、帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電能力が維持・促進される。
(a)磁力を持たせた帯電ローラ2
磁力を持たせた帯電ローラ2は、帯電ローラ2を構成する部材の一部をマグネット(永久磁石)にすることで構成できる。本実施例においては、帯電ローラ2の芯金2aをマグネットにより構成している。具体的には、Sm−Co合金磁石からなる芯金2aを採用している。マグネットの種類としては、Sm−Co合金磁石のほかにMK鋼,OP磁石,KS鋼,新KS鋼,アルニコなどを用いても良い。また、芯金2aにマグネットを使用した時の帯電ローラ表面における磁力は、10mTから70mTの範囲、より好ましくは20mTから60mTの範囲であることが望ましい。本実施例では40mTになるように調整した。
当然、帯電ローラ2に磁力を持たせる手段としては、芯金2aをマグネットにするだけでなく、マグネットの微粒子を例えば帯電ローラ2を構成する弾性層2bの中に適量分散させても良い。
このように、帯電ローラ2の芯金2aをマグネットで構成する等により帯電ローラ2に磁力を持たせたせることにより、現像装置4から定期的に供給される磁性キャリアを帯電ローラ表面に磁気吸着で担持することが可能になる。そして、その磁性キャリアにより、感光ドラム1と帯電ローラ2の接触部aにおいて、感光ドラム表面を帯電させるための放電を増加させる微小ギャップを形成することが可能となる。
より具体的に、本実施例の帯電ローラ2の仕様は下記の通りである。
長手長さ320mm、直径10mm
芯金2a:直径5mmのSm−Co合金丸棒
下層2b:カーボン分散の発泡EPDM、比重0.5g/cm
体積抵抗値10〜10Ωcm、層厚約2mm
中間層2c:カーボン分散のNBR系ゴム、体積抵抗値10〜10Ωcm、
層厚約500μm
表層2d:フッ素化合物のトレジン樹脂に酸化錫、カーボンを分散
体積抵抗値10〜1010Ωcm、
表面粗さ(JIS規格10点平均表面粗さRz)1.5μm、
層厚約5μm
また図2において、2fは帯電ローラ表面に担持した磁性キャリアの量をコントロールし、かつ均一に均す部材(磁性キャリア均し部材)である。本実施例では、図4に示すような、絶縁性でかつ可撓性を持つ例えばポリイミドからなる櫛歯状ブラシ部材である。この磁性キャリア均し部材2fは帯電ローラ2の長手方向(軸線方向)に対し平行に配置される。そして、同長手方向に対し駆動機構103で一定量の往復運動がなされる支持部材2gに一端を固定され、帯電ローラ2の回転方向に対してカウンター方向に、自由端側近傍の面において帯電ローラ2と接触ニップを形成するよう配置されている。駆動機構103にはプリンタの駆動モーターよりギア列を介して動力が伝達される。支持部材2gが往復運動駆動されることで、帯電ローラ2の表層2dが磁性キャリア均し部材2fで摺擦される。
磁性キャリア均し部材2fは、図4のような櫛歯状ブラシ部材に限られるものではない。その他、例えば、図5に示すようなブラシ部材や、可撓性のある樹脂シート(シート部材)やゴムブレードでも良い。更には磁性キャリア均し部材2fの形状も帯電ローラ2に接触して回転する回転部材でも良い。
(b)帯電能力促進制御モード
本実施例で実施している帯電能力促進制御モードのタイミングチャートを図6に示す
制御手段部101は、プリントスタート信号に基づいて、感光ドラム1の回転を開始させる。そして、画像形成に関連する各高圧を立上げた後、作像動作に入るまでのタイミングで、一定時間の間、現像装置4の現像スリーブ4bに印加される直流電圧を変化させる。すなわち、現像ニップ部cでの感光ドラム表面の電位と現像スリーブ表面の電位の差(Vback)が作像動作時よりも大きくなるようにする。
具体的には、本実施例では帯電ローラ2に印加する直流電圧が−500V(感光ドラム表面の電位が−500V)のときに、通常現像スリーブ4bに印加する直流バイアスが−350V(Vback=150V)である。これに対し、帯電能力促進制御モード実施時に現像スリーブ4bに印加する直流バイアスを−250V(Vback=250V)にする。
変化させる時間は帯電ローラ2が1周以上する時間であり、本実施例では500msec(図6中、磁性キャリア供給タイミング)とした。
このように一時的にVbackを大きくすることで、現像装置4から感光ドラム1の表面上に磁性キャリアが吐き出される。現像装置4から感光ドラム1上に吐き出された磁性キャリアはトナーと反対の極性、つまりポジ極性である。そしてその磁性キャリアは感光ドラム表面に付着して感光ドラムの回転で搬送される。
以下図7を参照して説明する。転写装置5には電源S3から磁性キャリアのポジ極性と同じ正極の直流電圧が印加されているため、感光ドラム1上の磁性キャリアCは転写装置5にトラップされること無く、転写装置5と感光ドラム1の転写ニップ部dを通過する。
同様に電源S3から正極の直流電圧が印加されている残留トナー均一化手段8にもトラップされること無く、残留トナー均一化手段8と感光ドラム1の表面との接触部fを通過する。
つづくトナー帯電量制御手段7(帯電補助部材)には、電源S4から負極の直流電圧が印加されているため、感光ドラム1上に吐き出された磁性キャリアCの一部はトラップされる。その後トナー帯電量制御手段7と感光ドラム1表面に働く摩擦力(具体的にはトナー帯電量制御手段7にトラップされた磁性キャリアと感光ドラム1の間に働く摩擦力)により、トラップされた磁性キャリアCは再度除々に感光ドラム1表面に吐き出される。
このとき磁性キャリアCの直径はトナーに比べて数倍大きく、個々の磁性キャリアCの帯電量は十分大きい(約+50fC/個)。そのため、トナー帯電量制御手段7の負極の直流電圧で除電あるいは負極化されることはない。
以上のような過程を経て、現像装置4から感光ドラム1上に吐き出された磁性キャリアCは回転している感光ドラムで搬送されて感光ドラム1と帯電ローラ2のニップ部aに到達する。そして、帯電ローラ2の芯金2aのマグネット(永久磁石)による磁気拘束力により帯電ローラ2の表面に付着して担持される。このときトナー帯電量制御手段7で磁性キャリアCを一度トラップしてから徐々に帯電ローラ2に供給するため、帯電ローラ2の表面に均一かつ安定して磁性キャリアを担持することが可能となる。
ここで、帯電ローラ表面に過剰に磁性キャリアCが付着することを防止するため、前述の磁性キャリア均し部材2fが設けられている。磁性キャリア均し部材2fが帯電ローラ表面に当接して往復運動することで、帯電ローラ表面に過剰に付着した磁性キャリアCを感光ドラム1上にはぎ落とす役割をしている。
帯電ローラ2上に付着せずに感光ドラム1と帯電ローラ2の帯電ニップ部aを通過した磁性キャリアC及び磁性キャリア均し部材2fで帯電ローラ2からはぎ落とされた磁性キャリアCは、引き続く感光ドラム1の回転で現像ニップ部cに持ち運ばれる。そして、現像装置4で回収され、現像動作に使用される。よって、現像装置4から磁性キャリアCの吐き出しを行なったとしても、現像装置4に例えばトナーと一緒に磁性キャリアを供給するような必要はない。
現像スリーブ4bより感光ドラム1上に吐き出された磁性キャリアCが、帯電ローラ2表の面に付着するまでの動作は、磁性キャリア供給タイミングからおおよそ感光ドラム1周で完了される(図6中、慣らしタイミング)。本実施例では慣らしタイミングの時間を5.0secとした。
以上説明した帯電能力促進制御モードは、プリントスタート信号毎の毎回実施する必要はない。予め定めた所定のプリント枚数毎に行なえば十分である。本実施例ではプリント枚数1000枚をカウントした後の新たなプリント動作実施時の立上げ動作後に実施している。また、制御手段部101により、上記帯電能力促進制御モードを実施するタイミングを、画像形成装置の使用量の情報により判断させるようにすることもできる。たとえば、帯電ローラ2の抵抗の上昇度合いを一定電圧印加時の電流量により測定し、あらかじめ決められた抵抗値の閾値以上になった時に本制御モードを開始することや、また実施頻度を変えることなどを行なっても良い。
(c)帯電能力促進原理
次に帯電ローラ2の表面に付着した磁性キャリアの作用効果(帯電能力促進原理)について説明する。
帯電ローラ2などの接触帯電方式においては、帯電ローラ2と感光ドラム1の接触部aで、帯電ローラ2から感光ドラム1へ必要十分な電荷が移動することにより感光ドラム1表面を帯電することが理想的である。ただし、感光ドラム1は一定速度(本実施例では100mm/sec)で回転しており、短時間の間で感光ドラム表面を目標とする電位まで帯電するだけの電荷の移動を行なうことができない。
この解決方法としては、帯電ローラ2の抵抗を下げることや帯電ローラ2と感光ドラム1の接触部aの面積を大きく採ることなどが考えられる。しかし、前者では、感光ドラム表面に突起が存在したときにピンフォールリークが発生する可能性があり、ある程度(約10Ωcm)までしか下げることができないため十分ではない。後者の場合には、装置の大型化を余儀なくされるなどのデメリットがある。更に、実際は帯電ローラ2及び感光ドラム1の表面の形状に微細な凹凸が存在し、また部分的な抵抗ムラが存在するため、感光ドラム表面を均一に帯電することができない。
よって、以上のような理由により、帯電ローラ2などの接触帯電方式の場合においても、感光ドラム表面を必要十分かつ均一に帯電するうえで帯電ローラ2と感光ドラム1の接触部aの、感光ドラム面の移動方向に関して上下流側に形成される微小ギャップで発生する放電に依存している。
具体的には、直流電圧Vdcに交流電圧Vacを重畳した振動電圧を帯電ローラ2に印加する(AC帯電方式)ことで、帯電ローラ2と感光ドラム1の接触部aの上下流に発生する所謂AC放電を利用する方法が一般的に用いられている。
図8の(a)は、帯電ローラ2の表面に磁性粒子を担持させていない場合における、帯電ローラ2と感光ドラム1の接触部a部分の拡大模式図である。(b)は(a)の更なる拡大模式図である。
AC放電は、帯電ローラ2に印加する交流電圧Vacのピーク間電圧Vppが帯電ローラ2の抵抗などにより決定されるしきい値を超えた場合に発生する。
図9の(a)は帯電ローラ2に印加する交流電圧Vppを変化させたときに、帯電ローラ2から感光ドラム1へと流れる交流電流Iacについて示したものである(帯電ローラ2のVpp−Iac特性)。図9に示すVpp−Iac特性では、Vpp1)を境にしてVpp−Iacカーブが上側に屈曲している。ここで、Vpp1)が放電を開始するしきい値(放電開始点:本実施例では約1.2kVpp)である。Vpp1)以上のVpp(例えばVpp2))において、Vpp−Iacカーブ上のIac(Iac1))から原点とVpp1)の点を結ぶ直線を延長したと仮定する。このときのIac(Iac3))を引いた値(Iac1)−Iac3))がAC放電による放電電流である。
ここで、帯電ローラ2と感光ドラム1の接触部分aの上下流側の微小ギャップで発生するAC放電は、そのすべてが感光ドラム1の帯電に作用しているわけでない。逆にオゾン(O)や窒素酸化物(NO)などの帯電生成物を発生させる原因であることが知られている。つまり、帯電ローラ2と感光ドラム1のギャップが約50μm以下の部分で発生するAC放電については、帯電ローラ2の表面から放出されたフォトンが雰囲気中の酸素(O)や窒素(N)などと衝突して反応することなく感光ドラム1表面に移動する(帯電に寄与するAC放電)。それ以上のギャップである場合には、雰囲気中の酸素(O)や窒素(N)などと衝突して反応するため、オゾン(O)や窒素酸化物(NO)などの帯電生成物を発生させる原因(帯電に寄与しない放電)となる。
図8で領域1)に示す部分が帯電に寄与しないAC放電である。領域2)に示す部分が帯電に寄与するAC放電である。図9の(a)に示すVpp−Iac特性についても同様である。
以上のことをから、領域2)のAC放電を増やし、領域1)のAC放電を減らすことが理想的である。しかし、図9の(a)に示すように、領域1)のAC放電も、領域2)のAC放電の帯電ローラ2に印加する交流電圧Vppに対して共に正比例の関係である。そのため、交流電圧の大きさVpp,波形,周波数などの条件を変えても実現することは不可能である。
そこで本実施例では、先に述べたように帯電ローラ表面に磁性キャリアCを付着させることにより、帯電ローラ2と感光ドラム1の接触部a内において、ギャップの大きさが約30μm以下である微小ギャップを作り出す。これにより、帯電に寄与するAC放電の量をふやすことが可能となった。
ここで、本実施例での磁性キャリアCの大きさは、その一次個数平均粒径Dが約30.0μmであるため、帯電ローラ表面に付着した時に、感光ドラム表面との間で十分な微小ギャップを作り出すことが可能である。
磁性キャリアCの大きさ(一次個数平均粒径D)は、約10.0μm以上、約50.0μm以下(10.0μm≦D1≦50.0μm)であれば、所望の微小ギャップを作り出すことが可能である。
また、このときに帯電ローラ2の表面粗さが大きい場合には、磁性キャリアCが帯電ローラ2に埋め込まれてしまい、微小ギャップを形成することができなくなる。そこで、帯電ローラ2の十点平均粗さ(Rz)が、10.0μm以下、好ましくは5μm以下であることが求められる。
図10(a)に磁性キャリアCが帯電ローラ2の表面に付着している場合における、帯電ローラ2と感光ドラム1の接触部a部分の拡大模式図である。(b)は(a)の更なる拡大模式図である。
図8の帯電ローラ2の表面に磁性粒子を担持させていない場合と比較して、接触部a内においても磁性キャリアCが存在するためギャップが形成され、AC放電が発生する。そのため、帯電ローラ2に印加する交流電圧Vppが同じである場合に、領域2)で発生する帯電に寄与するAC放電が増加する。
図9の(b)は、磁性キャリアCが帯電ローラ2に付着しているときのVpp−Iac特性である。図9の(a)の磁性キャリアが帯電ローラ2の表面に存在しないときに比較して、同じ交流電圧Vppを印加した場合に、領域2)に示す帯電に寄与するAC放電の量が増加していることがわかる。
a:磁性キャリアが帯電ローラ2の表面に存在しないとき
感光ドラム1の表面を均一に帯電するためには、図9の(a)に示すように、領域2)の帯電に寄与するAC放電量がIac2)−Iac3)(本実施例の画像形成装置を用いた場合約25μA)の大きさとなるVpp2)(本実施例の画像形成装置を用いた場合約1.7kV)の交流電圧を帯電ローラ2に印加する必要がある。
このときの領域1)の帯電に寄与しないAC放電量はIac1)−Iac2)(本実施例の画像形成装置を用いた場合約35μA)の大きさで発生する。
b:磁性キャリアCが帯電ローラ2の表面に付着しているとき
磁性キャリアCにより形成された微小ギャップでの放電が発生する。そのため、図9の(b)に示すように、前者と領域2)の帯電に寄与するAC放電の大きさを同じにするため、Iac2)−Iac3)=Iac2)’−Iac3)’に帯電ローラ2に印加する交流電圧Vppの大きさはVpp2)よりも小さいVpp2)’(本実施例の画像形成装置を用いた場合約1.5kV)で十分となる。
このときの領域1)の帯電に寄与しないAC放電量Iac1)’−Iac2)’は前者Iac1)−Iac2)と比較して著しく小さくなる(本実施例の画像形成装置を用いた場合約10μA)ことがわかる。
つまり、本実施例の方式を用いることにより、帯電に寄与するAC放電を維持したまま、帯電に寄与しないAC放電を著しく小さくすることが可能となる。
ここで、帯電ローラ2の表面に担持する磁性キャリアCの量について説明する。図11は帯電ローラ2の表面の単位面積あたりに対する磁性キャリアの被覆率がそれぞれ変化した時の模式図である。
たとえば、図11の(a)に示すように、帯電ローラ2の表面に担持された磁性キャリアCの量が非常に少ないときには、磁性キャリア近傍には帯電性を向上させるための微小ギャップが存在するものの、他の部分では帯電ローラ表面と感光ドラム表面が接触してしまう。そのため、十分な効果を得ることができない。
逆に、図11の(d)に示すように、帯電ローラ2の表面に担持された磁性キャリアCの量が極端に多い場合には、帯電ローラ2の表面が磁性キャリアCに完全に覆われてしまい、所望の微小ギャップを形成することができない虞がある。
また、磁性キャリアCが何重にも積層することで、帯電ローラ2の表面と感光ドラム1の表面のギャップの大きさが大きくなってしまうことで、帯電性を向上させるための放電を起こすことができない虞がある。
このことから、理想的には図11の(b)に示すような場合が好ましく、磁性キャリア近傍はもちろんのこと、それ以外の部分でも所望の微小ギャップを形成することが可能となる。
ここで、帯電ローラ2の表面に担持した磁性キャリアの被覆率の測定方法は以下のようにして実施した。まず上記シーケンスによって帯電ローラ2表面に磁性キャリアを付着させる。次に磁性キャリアの付着した帯電ローラ2表面を光学顕微鏡、レーザ顕微鏡等の顕微鏡により複数箇所観察する。そのときの観察画像を取り込み、画像処置により磁性キャリアの付着面積を割り出すことで被覆率を算出した。本実施例では磁性キャリアの付着した帯電ローラ2の表面をキーエンス製のレーザ顕微鏡VK‐8500により主走査方向5点、周方向3点の計15点を倍率300倍、観察領域約1mm×1mmの領域で観察した。その後本顕微鏡の画像データ処理ソフトを用い、磁性キャリアが付着している領域の面積を算出し、観察領域に占める割合を被覆率とした。
図12は帯電ローラ2の表面に担持した磁性キャリアCの帯電ローラ表面に対する被覆率と、前述の帯電性に寄与する放電量との関係を示したものである。
この測定に使用した帯電ローラ2としては、未使用の帯電ローラ及び40k枚プリント動作を行なった後の帯電ローラ2を用いた。ちなみに前者の帯電ローラ2の抵抗値は、2.0×10Ω・cmであり、後者の帯電ローラ2の抵抗値は、1.2×10Ω・cmである。図12からわかるように、帯電ローラ2の表面に担持する磁性キャリアの被覆率が0%から約40%までの間では、被覆量の増加に伴い放電電流量も増加している。約40%以上になると被覆量の増加に伴い放電電流量が減少していることがわかる。更には100%を超えた場合には、0%の時よりも放電電流量が低下する。
ここで、感光ドラム1の表面を安定して帯電処理することができる放電電流量レベルから換算して、帯電ローラ2の表面に担持する磁性キャリアの被覆量は、約10%から約50%の範囲(10%以上50%以下)であることがわかる。より好ましくは、20%から40%であり、この場合には例えば今回の測定に使用した40k枚使用後の帯電ローラ2において、未使用の帯電ローラ2でキャリアを担持しない場合よりも帯電性に寄与する放電電流の量が大きいことがわかる。
このように、帯電ローラ2の表面に担持する磁性キャリアの量を制御する手段としては、前述の磁性キャリア均し部材2fの効果に負うところが大きい。磁性キャリア均し部材2fが帯電ローラ2の回転方向に対してカウンター方向になるように帯電ローラ表面に当接されていることから、帯電ローラ表面に層状に積層したキャリアのうち上側の磁性キャリアをはぎ落とす効果を発揮する。また磁性キャリア均し部材2fは長手方向に一定の周波数で往復運動をしていることから、はぎ落とす効果と共に均一に均す効果も兼ねている。
もちろん、前述のトナー帯電量制御手段7により、現像装置4から感光ドラム1上に供給された磁性キャリアを一時的にトラップし、徐々に帯電ローラ2の表面に供給することにより、より安定的に帯電ローラ表面に担持される磁性キャリアの量を適量にコントロールできる。
更に、帯電ローラ2の表面に担持する磁性キャリアの量を制御するために、帯電ローラ表面の磁力を最適化することが望ましい。つまり、帯電ローラ2の一部を構成するマグネット、本実施例の場合には芯金2aの磁力が大きすぎる場合には、磁性キャリア量をコントロールすることが難しくなる。
図13には、磁性キャリア均し部材2fを設けない場合に、帯電ローラ2の表面の磁力を変化させた時に、帯電ローラ表面に担持される磁性キャリアの被覆量の変化について示したものである。この時に使用した磁性キャリアCの磁化量は200emu/ccである。この図からわかるように、帯電ローラ表面の磁力を上げるに従って、帯電ローラ表面に担持される磁性キャリアの被覆率は大きくなることがわかる。前述の磁性キャリアの被覆率と帯電性に寄与する放電電流の関係を合わせて考えることにより、帯電ローラ表面の磁力は10mTから70mTの範囲、より好ましくは20mTから60mTの範囲にすることが良い。
このように、帯電ローラ2に上記の磁性キャリア均し部材2fを当接させて設け、また帯電ローラ表面の磁力を40mTに設定することで、帯電ローラ表面に担持する磁性キャリアの被覆量を20%から40%の範囲で安定して維持することができる。これにより、帯電ローラ2の感光ドラム1の表面に対する帯電性を向上させる放電電流を最大限持たすことが可能となった。
本実施例と同じような効果を得る方法として、帯電ローラ2の表面粗さを大きくすることが考えられる。しかし、この場合、長期使用に伴い帯電ローラ2の表面が磨耗してしまうことや、トナーやトナーに外添されている微粒子が埋め込まれることにより帯電ローラ2の表面粗さが小さくなるため、長期間安定して効果を維持することが不可能である。
また、クリーニング装置を有する画像形成装置においても、本実施例と同様の方法を用いることで、帯電ローラ2の帯電能力を促進することが可能である。しかし、クリーニング装置を有するがゆえに磁性キャリアを帯電ローラ2に供給する装置を新たに設ける必要があり、装置の大型化、複雑化などのデメリットが考えられる。
以上、本実施例は、芯金2aがマグネット(永久磁石)からなる帯電ローラ2の表面に、現像装置4のかぶり採りバイアスを変化させる制御を定期的に行なって感光体上に吐き出された磁性キャリアを供給する。そして、磁性キャリアを帯電ローラ表面に慣らし部材2fにより適量且つ均一に担持させる。これにより、磁性キャリアは帯電ローラと感光体の接触部に微小なギャップを作り出し、帯電ローラが感光体表面を帯電することを助ける帯電補助粒子としての役割を果たす。そのため、感光体表面の帯電に寄与しない放電を抑えながら帯電ローラの感光体への帯電能力を促進させることが可能となる。この結果より、オゾン(O)や窒素酸化物(NO)などの帯電生成物の生成を抑えると共に、帯電ローラがトナーや外添剤などで汚染された場合にも感光体表面を十分に帯電できる能力を維持することが可能となる。そして、画像ナガレや帯電ムラなどの画像不良を使用プリント枚数に関わらず長期間にわたり防止することができる。
《その他》
1)本発明において、帯電回転体は実施例のローラ体に限られない。回動ベルト体の形態のものにすることもできる。
2)また本発明において、像担持体は実施例のドラム型に限られない。回動ベルト体の形態のものにすることもできる。また像担持体は実施例の電子写真感光体に限られない。静電記録誘電体にすることもできる。この場合の情報書き込み手段は、静電記録誘電体の帯電処理面を選択的に除電して静電潜像を形成する、除電針アレイ、イオン照射走査装置等が用いられる。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す模型図である。 図1の画像形成装置が備える感光ドラム及び帯電ローラの層構成を示す模型図である。 現像装置の部分的拡大模型図である。 磁性キャリア均し部材の模式図(その1)である。 磁性キャリア均し部材の模式図(その2)である。 帯電ローラに現像装置内の磁性キャリアを付着させるモードを行なう、感光ドラム周りの作像手段の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明に係る画像形成装置において、帯電ローラ表面に磁性キャリアが供給される過程を示す模型図である。 帯電ローラ表面に磁性キャリアが担持されていない場合の、帯電ローラと感光ドラムの接触部拡大模型図である。 (a)は帯電ローラに磁性キャリアが担持されていない状態での帯電交流電圧と帯電交流電流の関係を示す関係図、(b)は帯電ローラに磁性キャリアが担持されている状態での帯電交流電圧と帯電交流電流の関係を示す関係図である。 帯電ローラ表面に磁性キャリアが担持されている場合の、帯電ローラと感光ドラムの接触部拡大模型図である。 帯電ローラに担持された磁性キャリアの量に対する帯電ローラと感光ドラム接触部のギャップ状態及び帯電ローラ表面の磁性キャリアの担持状態の模式図である。 帯電ローラに担持された磁性キャリアの被覆率と、帯電に寄与する放電電流の量の関係を示す関係図である。 帯電ローラ表面の磁力と帯電ローラ表面に担持された磁性キャリアの被覆率の関係を示す関係図である。
符号の説明
1・・感光ドラム(像担持体)、2・・帯電ローラ(帯電回転体)、2f・・磁性キャリア均し部材、3・・レーザビームスキャナ(静電潜像書き込み手段)、4・・トナーと磁性キャリアからなる現像剤を用いた現像装置(二成分現像方式の現像手段)、5・・転写ローラ(転写手段)、6・・定着装置、7・・トナー帯電量制御手段、8・・残留トナー均一化手段、C・・磁性キャリア粒子

Claims (14)

  1. 回転する像担持体と、電圧が印加され、前記像担持体に接触して像担持体面を帯電する帯電回転体と、帯電処理された前記像担持体面に静電潜像を形成する情報書き込み手段と、トナーと磁性キャリアからなる現像剤を用い、前記像担持体面に形成された静電潜像に前記トナーを供給して可視化する現像手段と、可視化したトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、制御手段と、を有し、前記転写手段により転写されずに前記像担持体面に残留したトナーを前記現像手段で回収する画像形成装置において、
    前記帯電回転体には磁力を持たせてあり、前記制御手段は、画像形成時以外の像担持体回転時に、前記現像手段から前記像担持体に前記磁性キャリアを吐き出させる制御を行なうことで磁性キャリアを前記像担持体の回転により前記帯電回転体に供給し、前記磁力で帯電回転体表面に担持させる制御モードを有することを特徴とした画像形成装置。
  2. 前記帯電回転体の一部がマグネットで形成されていることを特徴とした請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記現像手段に印加する直流電圧を変化させて、前記現像手段と前記像担持体の接触部での電位差を画像形成時よりも大きくする制御を行なうことで前記像担持体に前記磁性キャリアを吐き出させることを特徴とした請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電回転体表面に接触して配置され、前記帯電回転体表面に担持された前記磁性キャリアを均す磁性キャリア均し部材を有することを特徴とした請求項1から請求項3の何れか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記磁性キャリア均し部材は、ブラシ部材あるいはシート部材で構成されると共に、前記帯電回転体の回転方向に対してカウンター方向に前記帯電ローラに当接され、且つ前記帯電回転体の軸線方向に往復動されることを特徴とした請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記帯電回転体の表面における磁力が、10mT以上70mT以下であることを特徴とした請求項1から請求項5の何れか1つに記載の画像形成装置。
    請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記転写手段と前記帯電回転体の間に、前記像担持体に当接し、且つ前記帯電回転体に印加される直流電圧と同極の直流電圧が印加された帯電補助部材を有することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の画像形成装置。
  8. 前記帯電回転体に担持された前記磁性キャリアの量が、前記帯電回転体の単位面積あたりの前記磁性キャリアの被覆率で10%以上50%以下であることを特徴とした請求項1から請求項7の何れか1つに記載の画像形成装置。
  9. 前記磁性キャリアの一次個数平均粒径D1が、10.0μm≦D1≦50.0μmの範囲であり、かつ体積抵抗率Rが10Ωcm≦R≦1012Ωcmの範囲であり、かつ磁化量σが100emu/cc≦σ≦300emu/ccの範囲であることを特徴とした請求項1から請求項8の何れか1つに記載の画像形成装置。
  10. 前記帯電回転体の一部を形成するマグネットが、Sm−Co磁石,MK鋼,OP磁石,KS鋼,新KS鋼,アルニコのいずれかひとつで構成されていることを特徴とした請求項2から請求項9の何れか1つに記載の画像形成装置。
  11. 前記帯電回転体の一部を形成するマグネットが、前記帯電回転体の芯金であることを特徴とした請求項2から請求項10の何れか1つに記載の画像形成装置。
  12. 前記帯電回転体の表面の十点平均粗さ(Rz)が、Rz≦5μmであることを特徴とした請求項1から請求項11の何れか1つに記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段が前記制御モードを実施するタイミングが、画像形成装置の使用量の情報により判断されることを特徴とした請求項1から請求項12の何れか1つに記載の画像形成装置。
  14. 前記トナーの表面積形状球形度Φが、0.91≦Φ≦1.0であり、かつ前記トナーの体積平均粒径Dが4.0μm≦D≦9.0μmであることを特徴とした請求項1から請求項13の何れか1つに記載の画像形成装置。
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