JP2000010386A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置

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JP2000010386A
JP2000010386A JP10188286A JP18828698A JP2000010386A JP 2000010386 A JP2000010386 A JP 2000010386A JP 10188286 A JP10188286 A JP 10188286A JP 18828698 A JP18828698 A JP 18828698A JP 2000010386 A JP2000010386 A JP 2000010386A
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carrier
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developing sleeve
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Hisafumi Shoji
尚史 庄司
Osamu Sato
佐藤  修
Yoshiko Ishii
佳子 石井
Hirokatsu Suzuki
宏克 鈴木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的なストレスが少ない方法でトナーの帯
電量を適正化し、現像能力が高く、かぶりのない画像を
形成する現像装置および画像形成装置を提供する。 【解決手段】 現像スリーブ21による現像剤の搬送方
向に関してドクターブレード23より下流側で現像領域
より上流側の現像スリーブ近傍に、現像スリーブに担持
された現像剤に接触しないような電極部材26を設け、
該電極部材と現像スリーブとが対向する領域の少なくと
も一部において現像スリーブに垂直方向の磁束密度が水
平方向の磁束密度より大きくなるような磁界を形成する
ことで、電極部材と対向する現像スリーブ上に高くて粗
の状態の磁気ブラシが形成され、該磁気ブラシ近傍には
空間を有する。そして、電極部材と現像スリーブとの間
に周期的に変化する電界を形成し、該磁気ブラシに作用
させると、トナーはキャリアと分離・接触する運動をお
こなう。このとき、磁気ブラシ近傍には空間があるの
で、トナーは効率よく運動を繰り返し、次第に電荷量を
増加させ、適正な帯電量を得るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置およびこれに用いら
れる現像装置に係り、詳しくは、トナーと磁性キャリア
からなる二成分現像剤をもちいた現像装置および該現像
装置を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二成分現像装置を用いた画像形成装置
は、高速対応性に優れており、複写機、ファクシミリ、
プリンター等の多くの製品として実用化されている。二
成分現像装置では、内部に磁石を配置した非磁性の現像
スリーブからなる現像剤担持体の表面にトナーと磁性キ
ャリアからなる二成分現像剤を担持させ、現像剤規制部
材により担持した現像剤の量を規制した後、静電潜像が
形成された像担持体と対向する現像領域まで搬送する。
現像領域においては、現像スリーブにバイアスを印加
し、像担持体と現像スリーブとの間に電界を形成し、該
電界により現像スリーブ上のトナーを接触または非接触
で像担持体上に選択的に付着させて現像をおこなってい
る。また近年、現像スリーブに印加するバイアスを、周
期的に変化する波形を有するバイアス(以下、ACバイ
アスという)とすることで、現像スリーブと像担持体と
の間に周期的な電界を形成して、現像能力と画像品質の
向上を達成した現像装置も数多く提案され、実用化され
ている。さらに、最近の研究により、ACバイアスのピ
ーク間電圧を大きくすることでさらに現像能力と画像品
質が大きく向上することがわかってきた。
【0003】また二成分現像剤としてのトナーとキャリ
アは、互いに接触することで摩擦帯電する。そこで、二
成分現像装置では、機械的攪拌手段により現像剤を攪拌
することで、トナーとキャリアとを接触させ、帯電させ
ている。ところが、このようにして帯電したトナーは、
図9に示すように、帯電量の分布をもつため、現像剤中
には帯電量の低いトナー(以下、弱帯電トナーという)
が含まれる。弱帯電トナーは、像担持体の非画像部にト
ナーが付着する現象(かぶり、あるいは地肌汚れと呼ば
れる)を発生させやすい。具体例として、帯電量測定装
置(例えば、商品名E-spartアナライザー)によりトナ
ーの帯電量分布を測定したとき、図9のAのように帯電
量が0の付近にあまり分布を持たない現像剤に比べて、
Bのように0付近での分布が比較的多い現像剤ではかぶ
りが多く発生した。弱帯電トナーは、キャリアとの静電
的な付着力が小さいため、現像剤の中で浮遊しやすい。
また、弱帯電トナーは、静電潜像と現像バイアスとから
受ける束縛も小さいため、非画像部に付着する割合が多
くなると考えられる。このような弱帯電トナーによるか
ぶりの発生は、現像スリーブにACバイアスを印加した
場合に発生しやすくなり、さらにはACバイアスのピー
ク間電圧を大きくした場合に顕著に発生する。これは、
ACバイアスは瞬間的に強い電界を形成するため、浮遊
トナーがより発生しやすいためと推定される。
【0004】また、弱帯電トナーは、像担持体と現像ス
リーブとの間に形成された電界に対して反応しにくいの
で、弱帯電トナーを多く含む現像剤の現像能力は低下す
る。また、形成された画像の解像力も悪い。
【0005】このような問題を解決するために、機械的
攪拌手段の形状、個数、動作条件等を変更し、攪拌能力
を向上させることで、トナーとキャリアとの接触の機会
を増加させる現像装置が知られている。しかしながら、
トナーの帯電を機械的攪拌手段のみにたよるので、攪拌
時に現像剤がうける衝撃が多くなり、キャリアのコート
層削れがおこってくる。また、攪拌による現像剤の局部
的な温度上昇により、キャリアへのトナー付着がおこり
やすい。このような現像剤へのストレスによるキャリア
の劣化がおこると、逆にトナーを帯電させる能力が低下
し、かぶりを発生させる原因となる。
【0006】また、弱帯電トナーは、新しいトナーを現
像装置に補給したとき多く発生しやすい。これは、既存
のトナーとキャリアとが付着しており、新規に補給され
たトナーとキャリアとの接触機会が少ないためと考えら
れる。このため、特開平8―44177号公報では、
「現像用開口及びトナー補給口が開設されたハウジング
を有し、該ハウジング内の現像用開口とトナー補給口と
の間に現像剤循環搬送経路を設け、ハウジングの現像用
開口に面して少なくとも直流現像バイアスが印加された
現像剤担持体を配設するとともに、現像剤循環搬送経路
中に現像剤攪拌手段を配設し、現像剤担持体に担持され
たトナーおよびキャリアからなる二成分現像剤にて潜像
担持体上の潜像を現像するようにして現像装置におい
て、上記現像剤担持体に近接して対向配置される補助電
極を設け、現像剤担持体および補助電極のいずれか一方
に交流バイアスを印加するとともに、補助電極には現像
剤担持体に印加される直流バイアスと同じか、あるい
は、補助電極側に向かってトナーが静電誘引される直流
バイアスを印加するようにしたことを特徴とする現像装
置」を提案している。この現像装置では、現像剤担持体
と補助電極の間に形成される振動電界の作用により、現
像剤担持体と補助電極の間を通過する現像剤に電気的振
動を与え、既存の現像剤のトナーとキャリアとを強制的
に一旦引き離し、補給された新たなトナーを攪拌混合
し、もって、補給されたトナーをキャリアとの間で摩擦
帯電させ、所定の帯電量に制御する。
【0007】ところが、上記現像装置の現像剤担持体と
補助電極との間には現像剤が充填されているため、電気
的振動による、トナーとキャリアとを分離させる運動、
および、新たなトナーの現像剤への攪拌混合を充分にお
こなうことができない。このため、電気的振動によりす
べての弱帯電トナーを適正な帯電量にするという点では
不十分である。
【0008】また、弱帯電トナーは、現像剤中のトナー
濃度が高く、トナーがキャリアに接触する機会が少ない
場合に多く発生しやすい。このため、現像装置へのトナ
ー補給量を制御し、現像剤のトナー濃度を規定範囲以下
とし、弱帯電トナーの発生を減少させる画像形成装置が
広く知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、機
械的なストレスが少ない方法でトナーの帯電量を適正化
し、現像能力が高く、かぶりのない画像を形成する現像
装置および画像形成装置を提供することである。
【0010】なお、特開平6―266234号公報で
は、振動電界下で、5〜15mmの小径の現像スリーブ
上に担持された二成分現像剤層からトナーを飛翔させて
像担持体上の静電潜像に付着させる現像装置において、
現像剤担持体に内包される磁石の現像領域に対する磁極
の位置および磁界の大きさを規定するとともに、現像領
域上流側の磁極の下流側に現像剤の層厚を規制する均し
規制部材を設け、該均し規制部材の先端に直流バイアス
が印加されるようにしたことを特徴とする現像装置が提
案されている。この現像装置では、現像スリーブ上の現
像剤を均し規制部材により現像スリーブ上に寝かしせた
状態に整えるとともに、均し規制部材の先端の電極と現
像スリーブとの間に交番電界を作用させ、トナークラウ
ドを発生させ易くし、現像能力を向上させるものであ
り、トナーの帯電量を適正にすることについては、なん
ら言及されていない。かえって、トナークラウドを発生
させることで、弱帯電トナーの飛散が起こりやすく、画
像上にもノイズとしてトナーが不規則に付着することが
多くなるという問題が発生する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、トナーと磁性キャリアからなる
二成分現像剤を担持し、静電潜像が形成された像担持体
と対向する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像
剤担持体に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制
部材とを備え、現像剤担持体にバイアスを印加して像担
持体に形成された静電潜像を現像する現像装置におい
て、現像剤の搬送方向に関して現像剤規制部材より下流
側で現像領域より上流側の現像剤担持体近傍に、現像剤
担持体に担持された現像剤に接触しないような電極を設
け、該電極と現像剤担持体とが対向する領域の少なくと
も一部において現像剤担持体に垂直方向の磁束密度が水
平方向の磁束密度より大きくなるような磁界を形成する
とともに、該電極と現像剤担持体との間に周期的に変化
する電界を形成するよう構成したことを特徴とするもの
である。
【0012】請求項1の現像装置においては、電極と現
像剤担持体が対向する領域に形成される磁界により、現
像剤担持体表面にほぼ垂直方向に向き、ブラシ同士の間
隔を有した、いわゆる高く粗なった状態の磁気ブラシが
形成される。さらに、電極は該磁気ブラシと間隙を有し
て配置されている。このため、現像剤担持体上の磁気ブ
ラシ近傍には空間が形成される。ここで、磁気ブラシ中
のトナーは比較的広い帯電量布を持つものであり、弱帯
電トナーも含んでいる。このような磁気ブラシに、電極
と現像剤担持体との間に形成される周期的に変化する電
界(以下、振動電界という)が作用すると、磁気ブラシ
中の電荷を有するトナーはキャリアから離れ、再び接触
するという運動を繰り返しておこなう。磁気ブラシの周
辺にはトナーが自由に動くことのできる空間ができてい
るので、トナーの運動が効率的におこなえる。トナーは
キャリアと分離・接触を繰り返し、次第に電荷量を増加
させ、適正な帯電量を得るようになる。また磁気ブラシ
中の弱帯電トナーも僅かな電荷は有しているので、振動
電界によりキャリアから分離・接触するという運動を繰
り返しおこなうことができ、適正な帯電量を得るように
なる。適正な帯電量となったトナーは、現像領域におい
て、像担持体と現像剤担持体との間に形成された電界に
対して敏感に反応するので、現像能力が向上する。ま
た、弱帯電トナーがなくなるので、かぶりのない画像を
形成することができる。このように、本発明の現像装置
では、トナーの帯電を機械的攪拌のみに頼らず、振動電
界の作用により行っているので、機械的攪拌による現像
剤へのストレスを軽くすることができる。また、機械的
攪拌手段の構成を簡易にしたり、駆動による現像装置へ
のストレスを低減することができる。さらに、機械的攪
拌による帯電性均一化の限界をカバーできるというメリ
ットもある。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1の現像
装置を用い、該現像装置にトナーを補給するトナー補給
部を備えた画像形成装置において、該現像装置の現像剤
のトナー濃度(現像剤中にトナーが占める質量比)を
n、トナーの質量平均半径をr、トナーの真比重をρ、
キャリアの質量平均半径をR、キャリアの真比重をΡと
するとき、(r/R)・(ρ/Ρ)・(1/n−1)が
0.25以上1.0以下の値となるようにトナー補給部
から現像装置へのトナー補給量を制御することを特徴と
するものである。
【0014】請求項2の画像形成装置においては、請求
項1の現像装置を用いるので、前述のようにして、振動
電界によりトナーは効率よく運動し、適正な帯電量を得
ることが可能であり、現像能力が高く、かぶりのない画
像を形成する画像形成装置を提供することができる。こ
の画像形成装置では、トナー濃度が比較的高く、弱帯電
トナーを含んでいる場合でも、帯電量を適正化できる。
トナーはキャリアと接触することにより帯電するため、
トナー粒子の総表面積とキャリア粒子の総表面積の関係
がトナーの帯電量を制御すると考えられる。それらの比
はh=(r/R)・(ρ/Ρ)・(1/n−1)という
式で代表される。発明者の実験では、式の値hが0.2
5〜1.0の範囲で、トナーの帯電量を所定範囲に制御
可能であることが明らかになった。そこで、現像装置へ
のトナー補給量を上記範囲とし、比較的トナー濃度が高
い現像剤を使用する。トナー濃度の高い現像剤を用いる
と、潜像担持体へのトナー供給量が増加し、現像能力を
向上させることができる。これを応用して現像スリーブ
の回転速度を従来より遅くする、または、静電潜像のダ
イナミックレンジを狭めること等ができ、ストレスの少
ない画像形成装置を構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真方式のレーザープリンタ(以下、プリンタと
いう)に適用した一実施形態について説明する。図1は
本実施形態に係るプリンタのシステムブロック図であ
る。画像形成の流れを図1に基づき説明する。コンピュ
ータからの画像情報がインターフェースを介してプリン
ターに入力される。画像情報はビットマップイメージに
変換された後、LD駆動部に転送され、レーザー光Lを
画素単位で点滅させる。レーザー光Lはトナー像形成部
の像担持体に照射され、静電潜像が形成される。そして
後述するトナー像形成部にてトナー像が形成される。
【0016】図2はプリンタのトナー像形成部の概略構
成図である。トナー像形成部は、潜像担持体としてのド
ラム状の有機感光体(OPC)1の周りに、帯電装置と
しての帯電ローラ2と、レーザ光Lを照射する露光装置
3と、トナーを供給することによって感光体1上の静電
潜像をトナー像化する現像装置4と、感光体1表面上の
トナー像を転写紙P上に転写する転写装置としての転写
ローラ5と、感光体1表面から残留トナーを除去するク
リーニング装置6とが配設されている。また、転写紙P
を給紙するための給紙装置7と、転写紙P上に転写され
たトナー像を定着するための定着装置8とを備えてい
る。
【0017】図3は、上記現像装置4の概略構成図であ
る。現像装置は、トナーと磁性キャリアとからなる二成
分現像剤を担持する現像剤担持体としての現像スリーブ
21及び該現像スリーブ21に内包される固定磁石22
と、現像スリーブ21上の現像剤量を規制する現像剤量
規制部材としてのドクターブレード23と、現像剤を貯
留するための現像剤貯留部24と、現像剤貯留部24の
現像剤を互いに逆方向に攪拌しながら移動させる2本の
撹拌部材25とを備えている。現像スリーブ21は非磁
性の導電性部材で構成される円筒状の部材であり、電源
27から現像バイアスが印加されるようになっている。
また、感光体1に対向している現像スリーブ21の内部
には、対向する領域の少なくとも一部において現像スリ
ーブ21に垂直方向の磁束密度が水平方向の磁束密度よ
り大きくなるような磁界を形成するための磁極が設けら
れている。
【0018】つぎに、複写機の画像形成動作について説
明する。図2において、感光体1は矢印a方向に回転し
ながら帯電ローラ2からの電荷により一様に帯電した
後、露光装置3からのレーザ光Lを照射され、静電潜像
を形成する。この静電潜像は、現像装置4により現像さ
れ、顕像としてのトナー像が形成される。現像装置4に
より現像されたトナー像は、給紙装置7により感光体1
表面に搬送された転写紙Pに、転写ローラ5によって転
写される。トナー像が転写された転写紙Pは、感光体1
から分離され、定着装置8で定着処理がなされた後に機
外に排紙される。一方、転写後の感光体1は、クリーニ
ング装置6よって未転写トナーが回収除去される。ここ
で、露光後の感光体1の表面電位は光照射部が−100
v、非露光部が−800v程度になっていて、光照射部
にトナーが付着するような現像(反転現像)が行なわれ
る。
【0019】つぎに、現像装置4の現像動作について説
明する。図3において、現像スリーブ21表面には、内
部の固定磁石22が形成する磁界によって現像剤がブラ
シ状(以下、磁気ブラシという)に担持される。現像ス
リーブ21上の磁気ブラシは、途中ドクターブレード2
3により量を規制されたのち、現像スリーブ21の矢印
b方向の回転により、感光体1と対向する現像領域まで
搬送される。
【0020】そして、この現像装置4では、現像スリー
ブ21の回転方向に対してドクターブレード23の下流
側で、かつ、現像領域の上流側に電極部材26が設けら
れている。電極部材26は、金属などの導電性材料から
なり、現像スリーブ21と同じ軸を有する円筒の一部と
なっていて、現像スリーブ21に対して一定の面積で対
向している。電極部材26は現像スリーブ21とは一定
の距離を有し、また現像スリーブ21上の磁気ブラシに
接触しないように間隙を有して配置されている。電極部
材26に対向している現像スリーブ21の内部には、対
向する領域の少なくとも一部において現像スリーブ21
に垂直方向の磁束密度が水平方向の磁束密度より大きく
なるような磁界を形成するための磁極が設けられてい
る。また、電極部材26と現像スリーブ21との間に振
動電界を生じさせるために、電極部材26に一定あるい
は周期的に変化する電圧を印加する電源28が接続され
ている。
【0021】電極部材26に対向している領域の磁界に
より、現像スリーブ面にほぼ垂直方向に向き、ブラシ同
士の間隔を有する、いわゆる高く粗の状態の磁気ブラシ
が形成される。さらに、電極部材26はこの磁気ブラシ
と間隙を有して配置されている。このため、磁気ブラシ
の周辺には空間が形成される。ここで、磁気ブラシ中の
トナーは帯電しているが、帯電量の分布が比較的広く、
弱帯電トナーも含んでいる。このような磁気ブラシに電
極部材26と現像スリーブ21との間に形成される振動
電界が作用すると、磁気ブラシは現像スリーブ面にほぼ
垂直な力を受け、磁気ブラシ中の帯電したトナーがキャ
リアより分離し、再びキャリアに接触するという運動を
繰り返しおこなう。ここで、磁気ブラシの周辺にはトナ
ーが自由に動くことのできる空間ができているので、振
動電界によるトナーの運動が効率的におこなえる。トナ
ーはキャリアと分離・接触を繰り返し、次第に電荷量が
増加させ、適正な帯電量を得るようになる。また、磁気
ブラシ中の弱帯電トナーも僅かな電荷は有しているの
で、振動電界によりキャリアから分離・接触するという
運動を繰り返しおこなうことができ、適正な帯電量を得
るようになる。
【0022】このような過程で適正に帯電したトナーを
含む現像剤が現像領域に搬送されると、現像スリーブ2
1内部の垂直方向の磁束密度が水平方向の磁束密度より
大きくなるような磁界を形成する磁極により、磁気ブラ
シが対向する感光体1表面に接触するように形成され
る。そして、電源27から現像スリーブ21に印加され
た現像バイアスにより現像スリーブ21と感光体1の静
電潜像との間で形成された電界によって、トナーが感光
体1上に移動する。ここで、適正に帯電したトナーは、
上記電界に対して敏感に反応するので、現像能力が高ま
る。さらに、弱帯電トナーがないので、非画像部への付
着が低減され、解像力も向上する。また、現像領域にお
いて形成される磁界により、感光体1へのキャリア付着
やキャリア飛散を防止する。現像によりトナーが消費さ
れると、それに相当する量のトナーが図示しないトナー
補給部から現像剤貯留部24に補給される。補給された
トナーは撹拌部材25により現像剤貯留部24内の現像
剤と混合される。2本の撹拌部材によって攪拌搬送され
た現像剤は現像スリーブ21近傍に達したとき、内部磁
石22の作用で現像スリーブ21に汲み上げられる。
【0023】ここで、現像スリーブ21内に設置される
固定磁石22を各種試作し、電極部材26と対向する現
像スリーブ21面での磁束密度を測定するとともに、現
像スリーブ21に印加する現像バイアスおよび電極部材
26に印加するバイアスを変化させた条件で実験をおこ
ない、現像領域に搬送されたトナーの帯電量と画像品質
について検討した。
【0024】現像剤は、最大磁化が60emu/gで粒径5
0μmのフェライト粒子を芯材とし、その表面をシリコ
ーン樹脂でコートしたキャリアと、質量平均粒径が7.
5μmでカーボンブラックで着色されている熱可塑性樹
脂を主成分とするトナーとを、トナー濃度5wt%(質
量比でキャリア:トナーが95:5)で混合したものを
用いた。
【0025】実験条件を表1、表2、表3、および表4
に示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0026】まず、表1の実験No.1、No.2、N
o.3について説明する。実験No.1、No.2、N
o.3では、電極部材26の対向する領域における現像
スリーブ21内の固定磁石22は、現像スリーブ21表
面に対して垂直に設けられており、垂直成分の磁束密度
が最大値を示す箇所では水平方向の磁束密度は0とな
る。この条件下では、電極部材26と1.0mmの間隙
を有して対向する現像スリーブ21面に垂直に0.8m
m〜0.9mm程度の高さの磁気ブラシが間隔を有して
形成される。このように、電極部材26との対向領域に
おいて、磁気ブラシは電極部材26に非接触で、かつ、
高く粗の状態であり、磁気ブラシ周辺にはトナーが運動
できる空間を有している。
【0027】そして、現像スリーブ21にACバイアス
を、電極部材26にDCバイアスを印加することによ
り、両者の間で振動電界を形成する。磁気ブラシは振動
電界の作用を受け、トナーがキャリアから分離して振動
する。トナーはキャリアと分離・接触を繰り返し、次第
に電荷量を増加させ、適正な帯電量を得るようになる。
ほとんど帯電していない弱帯電トナーといわれるもので
も、僅かな電荷を有しているので、振動電界の作用を受
けて運動を始め、次第に適正な帯電量を得る。トナーの
運動は、磁気ブラシ周辺にトナーが運動するための充分
な空間が形成されているので、効率よくおこなわれる。
【0028】また、このようなトナーの運動は、キャリ
アが振動電界によって動かないときに最も効果が生じ
る。キャリアが振動電界によって運動する条件では、ト
ナーとキャリアが分離せずに一体となって運動してしま
い、トナーの帯電量は増加しにくい。トナーとキャリア
が分離し、トナーのみが振動するには、振動電界の大き
さとともに周波数、および、時間変化の速さが所定値以
上であることが必要である。
【0029】図4は現像スリーブ21に印加する現像バ
イアスの波形を示したものである。横軸は時間、縦軸は
トナーが感光体1に向かう力を受ける方向を上側にとっ
た電圧値である。図4において、トナーが感光体1に向
かう最大の力を受けるときの電圧値をV1、トナーが現
像スリーブ21に向かう最大の力を受けるときの電圧値
をV0とし、V1が持続する時間をt1、周期をt2とす
る。電圧値の積分平均Vaは通常のDCバイアスと同じ
く−500〜−700v程度に設定される。ただし、V
a=V0+(V1−V0)t1/t2である。ここで、t1/
t2をデューティと呼ぶ。 ACバイアス周波数を5kH
zとすると、キャリアの振動はみられなかった。また、
図4で示す時間t1が100μsec以下であることが
望ましい。実験No.1、No.2、No.3いずれの
バイアス条件においても、トナーの運動は効率よくおこ
なわれ、適正な帯電量を有するようになった。
【0030】また、このようなトナーの運動をおこなう
とき、トナーはキャリアだけではなく、電極部材26に
衝突する可能性がある。このため、電極部材26の表面
にキャリア表面のコート材料と実質的に同等な材料で被
覆することで、接触帯電を行なうようにすることも有効
である。
【0031】上記運動により適正な帯電量となったトナ
ーを含む現像剤は、現像スリーブ21の矢印b方向の回
転により現像領域に至る。適正に帯電したトナーは、静
電潜像と現像バイアスで形成される電界に対して敏感に
反応するので、現像能力が高まる。また、弱帯電トナー
がないので、非画像部への付着が低減され、解像力も向
上する。
【0032】さらに、これらの条件ではACバイアスの
波形が図4で示すような非対称矩形波であり、現像能力
や解像力がさらに向上する。これは、強い電界が短時間
ずつ繰り返しトナーに作用するため、トナーの動きが活
発になり、さらにトナーと逆極性に帯電しているキャリ
アを感光体1に移動させるような力がほとんど作用しな
いためと考えられる。
【0033】次に、表2の実験No.4、No.5、N
o.6について説明する。実験No.4、No.5、N
o.6では、現像スリーブ21内に設置される磁石は、
前述の実験No.1と同じものである。実験No.1と
同様、電極部材26と対向する現像スリーブ21上の磁
気ブラシの周辺にはトナーが運動できる空間が形成され
る。
【0034】そして、現像スリーブ21にDCバイアス
を、電極部材26にACバイアスを印加することによ
り、両者の間で振動電界を形成する。磁気ブラシに振動
電界が作用すると、トナーはキャリアと分離・接触を繰
り返し、次第に電荷量が増加させ、適正な帯電量を得る
ようになる。 電極部材26に印加するACバイアスの
波形は図4で示すような非対称矩形波であれば、実験N
o.4、No.5、No.6いずれの条件においても、
トナーの運動は効率よくおこなわれ、トナーは適正な帯
電量を有するようになった。そして、適当な帯電量を有
したトナーを含む現像剤は現像スリーブ21の回転によ
り現像領域に至り、静電潜像に応じて感光体1上にトナ
ーを供給する。ここで、適当な帯電量を有したトナー
は、静電潜像と現像スリーブ21に印加されたDCバイ
アスで形成される電界に対して敏感に反応するので、現
像能力が高まる。さらに、弱帯電トナーがないので、非
画像部への付着が低減され、解像力も向上する。
【0035】次に、表3の実験No.7、No.8につ
いて説明する。実験No.7、No.8では、現像スリ
ーブ21内に設置される磁石22を交換し、磁束密度の
垂直成分を変えた。この条件下でも、電極部材26と対
向する現像スリーブ21上の磁気ブラシの周辺にはトナ
ーが運動できる空間が形成される。
【0036】そして、現像スリーブ21にDCバイアス
を、電極部材26にACバイアスを印加することによ
り、両者の間で振動電界を形成する。磁気ブラシに振動
電界が作用すると、トナーはキャリアと分離・接触を繰
り返し、次第に電荷量を増加し、適正な帯電量を得るよ
うになる。実験No.7、No.8いずれの条件におい
ても、トナーの運動は効率よくおこなわれ、トナーは適
正な帯電量を有するようになった。このため、現像領域
において現像能力が高まり、さらに、背景部への付着が
低減され、解像力も向上した。
【0037】次に、表3の実験No.9について説明す
る。実験No.9では、磁束密度が最大となるときのベ
クトルの向きがスリーブ面と垂直にならないよう磁石を
傾けて設置したものである。この条件下でも、電極部材
26と対向する現像スリーブ21上の磁気ブラシの周辺
にはトナーが運動できる空間が形成され、上述の実験N
o.7、No.8と同様の結果が得られた。
【0038】次に、表4の実験No.10、No.1
1、No.12について説明する。実験No.10、N
o.11、No.12の現像スリーブ21内に設置され
る磁石は、前述の実験No.1、No.2と同じもので
ある。電極・現像スリーブ間距離と感光体・現像スリー
ブ間距離(現像ギャップ)を変えたものである。実験N
o.10、No.11では、実験No.1に比べ、電極
・現像スリーブ間距離を狭くしたものである。また、ド
クターブレード23と現像スリーブ21の間隙を調整
し、電極部材26と0.8mmの間隙を有して対向する
現像スリーブ21表面に垂直に0.8mm以下の高さの
磁気ブラシを形成する。電極部材26との対向領域にお
いて、磁気ブラシは電極部材26に非接触で、かつ、高
く粗の状態であり、磁気ブラシ周辺にはトナーが運動で
きる空間が形成される。
【0039】そして、現像スリーブ21にACバイアス
を、電極部材26にDCバイアスを印加して、磁気ブラ
シに振動電界を作用させたところ、上述の実験No.1
と同様の結果が得られた。比較例として、ドクターブレ
ード23と現像スリーブ21の間隙を調整し、現像スリ
ーブ21面に電極部材26と接触するような磁気ブラシ
を形成した。そして、同様のバイアスを印加して、磁気
ブラシに振動電界を作用させたところ、電極部材26へ
のトナーの付着がおこった。さらに、長期間の動作によ
り、電極部材26にトナーが固着し、現像スリーブ21
により搬送される現像剤が不均一となり、むらのある画
像を形成した。
【0040】また、実験No.12では、実験No.2
に比べ、電極・現像スリーブ間距離を広くしたものであ
る。電極部材26との対向領域において、磁気ブラシは
電極部材26に非接触で、かつ、高く粗の状態であり、
磁気ブラシ周辺にはトナーが運動できる空間が形成され
る。そして、磁気ブラシに振動電界を作用させたとこ
ろ、上述の実験No.2と同様の結果が得られた。
【0041】以上、上記実験例では、ACバイアスの波
形として、図4にしめす非対称矩形波を使用した例のみ
を示したが、これに限らずデューティ50%の矩形波や
正弦波などでも、帯電量の適正化が行われ、現像能力が
向上するとともに、背景部への付着が低減され、解像力
も向上した。
【0042】また、上記実施形態では、現像領域で現像
スリーブ21上の磁気ブラシが感光体1に接触しながら
トナーを供給する接触現像の例で説明したが、非接触現
像においても、同様の効果がみられる。
【0043】次に、現像装置4の電極部材26の形状の
変形例について図5に基づき説明する。この現像装置4
では、電極部材26が現像スリーブ21の回転による現
像剤の搬送方向の下流側で現像スリーブ21との間隙が
広くなるよう配置される。電極部材26は平面であって
も曲面であってもよい。この現像装置4では、現像スリ
ーブ21の内部磁石22により現像剤貯留部24から汲
み上げられた現像剤は、ドクターブレード23によって
量を規制された後、電極部材26との対向部に至る。電
極部材26に対向している現像スリーブ21の内部に
は、現像スリーブ21に垂直方向の磁束密度が水平方向
の磁束密度より大きくなるような磁界を形成するための
磁極が設けられている。この磁界により、スリーブ表面
に高く粗の状態の磁気ブラシが形成される。 (以下、余白)
【0044】この磁気ブラシ中のトナーは、現像スリー
ブ21と電極部材26との間に形成される振動電界の作
用を受け、キャリアからの分離・接触する運動を始め
る。このとき、電極部材26が対向する領域の現像剤の
搬送方向上流側では電界が強く、下流になるにつれて電
界が弱くなる。また現像スリーブ21と電極部材26と
の間に形成される電界は湾曲する。図6は、トナー(負
帯電)が電極部材26に向かう力をうけるときの電界を
示したものである。このような電界をうけたトナーの動
きについて、図7(a)、(b)に基づき説明する。図
7(a)は正帯電したトナーtが現像スリーブ21に向
かう側の力を受けるときの電界Eを示したものである。
Eは現像スリーブ面に平行な成分E1と垂直な成分E2
に分解される。Eの軌跡は下流側の凸なので、E1は常
に下流側を向く。このため、電極部材26の点A近傍か
ら出発したトナーtは現像スリーブ21の点B近傍より
下流側に移動しようとする。また、図7(b)にしめす
ように、正帯電したトナーtが電極部材26に向かう側
の力を受けるとき、電界E´は現像スリーブ面に平行な
成分E´1と垂直な成分E´2とに分解され、E´1は常
に下流側を向く。このため、現像スリーブ21近傍から
出発したトナーtは電極部材26近傍の下流側に移動し
ようとする。ここでは、都合上正帯電トナーで説明した
が、負帯電トナーでも、Eを逆向きに考えれば、同様の
結果となる。このように、湾曲した電界の中におかれた
トナーには下流側に移動させる力が作用する。トナーの
電荷量が小さい場合はその移動速度は小さいが、大きく
なると移動速度がおおきくなる。すなわち、現像スリー
ブ21と電極部材26とに挟まれた領域では、帯電量が
小さいトナーは通過に長い時間がかかってキャリアとの
接触回数が多くなり、帯電量が上昇しやすい。また、所
定の帯電量を有するトナーは短い時間で通過するので、
帯電量の上昇は小さい。この結果、弱帯電トナーが少な
くなるとともに、個々のトナーの帯電量が同程度にな
る。このため、静電潜像に対する応答性のばらつきが小
さくなって、シャープネスや解像力が高くなる。
【0045】つぎに、本実施形態のプリンターの現像装
置4において消費されたトナーを補給するトナー補給に
ついて説明する。従来の現像装置では、現像装置4内に
大量にトナーを供給すると弱帯電トナーが増加し、かぶ
り等の画像品質の低下をひきおこす。このため、現像装
置の現像剤トナー濃度は一定の範囲になるよう、トナー
供給量を制御していた。しかしながら、本発明の現像装
置では、トナー濃度が比較的広い範囲でも、上述のよう
にトナーは適正な帯電量にすることが可能である。トナ
ーはキャリアと接触することにより帯電するため、トナ
ー粒子の総表面積とキャリア粒子の総表面積の関係がト
ナーの帯電量を制御すると考えられる。それらの比はh
=(r/R)・(ρ/Ρ)・(1/n−1)という式で
代表される。ここでnは現像装置における現像剤のトナ
ー濃度(現像剤中にトナーが占める質量比)、rはトナ
ーの質量平均半径、ρはトナーの真比重、Rはキャリア
の質量平均半径、Ρはキャリアの真比重である。発明者
の実験によれば、上記式の値hが0.25〜1.0の範
囲で、トナーの帯電量を所定範囲に制御可能であること
が明らかになった。hの値が0.25未満となった場合
は、トナーが過剰となって、キャリアとの接触帯電がで
きないトナーが急激に増える。このため、かぶりやトナ
ー飛散が多くなり、画像品質が著しく低下し、画像形成
装置の動作も困難になる。一方、hの値が1.0を超え
る場合は、トナーが不足し、キャリアとの接触により得
られるトナーの電荷量が多くなりすぎる。現像領域への
トナー供給量が小さいことも重なり、必要な現像量が得
られなくなる。このため、ベタ濃度が不十分でライン部
分や中間調部分も再現できない画像となる。
【0046】トナー濃度制御は、現像装置内部の現像剤
のトナー濃度を検出し、該トナー濃度より算出したhの
値に基づき、図示しないトナー補給部からトナー補給す
る。このトナー濃度制御の流れを、図7のフローチャー
トにしめす。トナー濃度検出方法は、従来公知である方
法、例えば、感光体1に画像を形成し、画像の反射濃度
を読み取る方法、または、現像剤中の透磁率を測定して
トナー濃度を推定する方法などを用いる。検出されたト
ナー濃度の値から上記の式のhの値を算出し、所定の範
囲(0.25以上1.0以下)になっているかを判断
し、過大の場合はトナー補給部からトナーを補給し、過
小の場合はトナー補給を停止し、必要に応じてトナーを
排出するモードになる。このモードではベタ画像などを
形成してトナーを消費させる。ベタ画像は転写材に転写
せずにそのままクリーニングしたり、転写して転写材を
そのまま排出してもよい。
【0047】このように、本発明の現像装置4を用いた
プリンタでは、トナー供給量の許容値が大きく広がり、
高いトナー濃度の現像剤を用いて現像能力を向上させる
ことができる。これを応用して現像スリーブの回転速度
を従来より遅くすることができる。また、現像剤の帯電
を機械的攪拌手段のみに頼ることがないので、攪拌搬送
経路を短縮することもできる。このため、低ストレスの
現像装置を構成することが可能となる。さらに、現像能
力が向上することで、静電潜像のダイナミックレンジを
狭めることができ、低ストレスのプリンタを構成するこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、機械的なスト
レスの少ない方法でトナーの帯電量を適正化し、現像能
力が高く、かぶりのない画像を形成する現像装置を提供
することができるという優れた効果がある。
【0049】また、請求項2の発明によれば、機械的な
ストレスの少ない方法でトナーの帯電量を適正化し、現
像能力が高く、かぶりのない画像を形成する画像形成装
置を提供することができるという優れた効果がある。ま
た、トナー濃度の高い現像剤を使用することができるの
で、現像能力を向上させ、ストレスの少ない画像形成装
置を提供することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプリンタのシステムブロック
図。
【図2】本実施形態に係るプリンタのトナー像形成部の
概略構成図。
【図3】本実施形態に係るプリンタに用いる現像装置の
概略構成図。
【図4】現像装置の現像スリーブに印加するACバイア
スの波形の説明図。
【図5】本実施形態に係るプリンタに用いる他の現像装
置の概略構成図。
【図6】現像スリーブと電極部材との間に形成される電
界の説明図。
【図7】(a)現像スリーブと電極部材との間のトナー
が現像スリーブ側に向かう力を受けるときの説明図。 (b)現像スリーブと電極部材との間のトナーが電極部
材側に向かう力を受けるときの説明図。
【図8】本実施形態に係るプリンタのトナー濃度制御に
関するフローチャート。
【図9】現像剤のトナーの帯電量分布の説明図。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電ローラ 3 露光装置 4 現像装置 5 転写ローラ 6 クリーニング装置 7 定着装置 21 現像スリーブ 22 固定磁石 23 ドクターブレード 24 現像剤貯留部 25 攪拌部材 26 電極部材 27 電源 28 電源 50 コンピュータ 51 インターフェイス 52 LD駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 佳子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 宏克 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H031 AC08 AC20 AC30 AD01 BA05 BA09 BB01 BC07 CA07 CA10 CA13 CA15 DA05 2H073 AA03 BA02 BA03 BA06 BA13 BA15 BA45 CA03 2H077 AD06 AD13 AD18 AD36 AE06 DA10 DA42 DB02 EA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーと磁性キャリアからなる二成分現像
    剤を担持し、静電潜像が形成された像担持体と対向する
    現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に
    担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材とを備
    え、現像剤担持体にバイアスを印加して像担持体に形成
    された静電潜像を現像する現像装置において、 現像剤の搬送方向に関して現像剤規制部材より下流側で
    現像領域より上流側の現像剤担持体近傍に、現像剤担持
    体に担持された現像剤に接触しないような電極を設け、
    該電極と現像剤担持体とが対向する領域の少なくとも一
    部において現像剤担持体に垂直方向の磁束密度が水平方
    向の磁束密度より大きくなるような磁界を形成するとと
    もに、該電極と現像剤担持体との間に周期的に変化する
    電界を形成するよう構成したことを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置を用い、該現像装置に
    トナーを補給するトナー補給部を備えた画像形成装置に
    おいて、 該現像装置の現像剤のトナー濃度(現像剤中にトナーが
    占める質量比)をn、トナーの質量平均半径をr、トナ
    ーの真比重をρ、キャリアの質量平均半径をR、キャリ
    アの真比重をΡとするとき、(r/R)・(ρ/Ρ)・
    (1/n−1)が0.25以上1.0以下の値となるよ
    うにトナー補給部から現像装置へのトナー補給量を制御
    することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7599649B2 (en) 2006-08-22 2009-10-06 Ricoh Co., Ltd Development device and process cartridge including development device
JP2011059143A (ja) * 2009-09-04 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 現像装置および画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7599649B2 (en) 2006-08-22 2009-10-06 Ricoh Co., Ltd Development device and process cartridge including development device
JP2011059143A (ja) * 2009-09-04 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 現像装置および画像形成装置

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