JP2009294546A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像濃度、ドット再現性の向上およびかぶりの低減を全て実現することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 現像装置1は、直流電圧に重畳した交番電圧を、現像ローラ3に印加することにより、感光体51に形成された静電潜像をトナーによって現像する。このとき重畳するバイアス電圧波形は、現像側電位と逆現像側電位とが1回ずつ印加される本来の周期(第1の周期)と、Vppを初期の値から最大となる値にまで徐々に増加させる周期(第2の周期)とを有する。トナーと同極性側のデューティーをx(%)、第1の周期の周波数をy(kHz)としたとき、39≦x≦49、y≦0.5x−2.5、y≦−1.25x+76、y≧−0.05x+13を満たす範囲内に、デューティーおよび第1の周期の周波数を設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、直流電圧に重畳した交番電圧を、現像剤担持体に印加することにより、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、静電潜像担持体(たとえば、感光体)の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像して可視化(現像)を行う現像方法が採用されている。
このような現像方法としては、一般的に、トナーを含む1成分系の現像剤や、キャリアとトナーとを含む2成分系の現像剤を用い、該トナーを摩擦帯電して静電潜像担持体表面における静電潜像の静電気力にて吸引させることで、該静電潜像を現像してトナー像を形成する現像方法が使用されている。
たとえば、2成分系の現像剤を用いる場合、現像装置における現像剤担持体(たとえば、現像ローラ)上にキャリアによる磁気ブラシを形成し、現像剤担持体と静電潜像担持体の間にバイアス電圧を印加しながら静電潜像を現像する方法が採られている。
また、1成分系及び2成分系の現像剤に拘わらず、静電潜像担持体に帯電される表面電位とは逆極性に帯電されるトナーを用いて現像する場合や、静電潜像担持体に帯電される表面電位と同極性に帯電されるトナーを用いて反転現像する場合がある。
さらに、振動バイアス電圧を現像剤担持体と静電潜像担持体との間に印加することで、静電潜像担持体上に形成される静電潜像を該トナーにて現像することもある。この振動バイアス電圧は、帯電されるトナーに対して現像剤担持体から静電潜像担持体に向かう方向の力を及ぼし得る現像側電位、及び、該トナーに対して静電潜像担持体から現像剤担持体に向かう方向の力を及ぼし得る逆現像側電位が交互に入れ替わるものとされており、たとえば、現像側電位及び逆現像側電位を印加する1サイクルの印加時間に対する現像側電位を印加する印加時間の比率(デューティ比)が50%の矩形波を用いるのが一般的である。
ところで、このような従来の現像方法においては、ざらつきが少なく滑らかな画質を得るために、トナーの帯電量を大きくすることが望ましい。しかし、トナーの帯電量を大きくすると、たとえば、2成分系の現像剤を用いる場合、キャリアとトナーとの間の静電力は帯電量の2乗に比例するため、キャリアからトナーが離れる割合が減少する。従って、結果的にトナーの利用効率が低くなり、画像濃度が低下することになる。
画像濃度を大きくするためには、振動バイアス電圧のVpp(ピーク・ツー・ピーク電圧)を大きくすればよい。しかし、このVppを大きくすると、トナーが静電潜像担持体から現像剤担持体に戻る方向の電界が強くなるために、いったん静電潜像担持体に付着したトナー像が引き剥がされることによってドットがきれいに付着しなくなる。つまり、いわゆるドット再現性が悪化する傾向がある。
特許文献1記載の現像装置は、交番電圧の周波数、振幅、デューティーの3要素を所定範囲値に制御することでかぶりの抑制を可能としている。3要素は、たとえば周波数が1.0kHzから2.5kHz、振幅が500Vから1000V、デューティーが40%から6%としている。
特許文献2記載の現像装置は、現像ローラに印加する交流電圧の周波数が5〜12kHz、ピーク・ツー・ピーク電圧が0.5〜1.1kV、デューティーが30〜40%、地肌ポテンシャルが100〜150V、現像ギャップが0.30〜0.45mm、二成分現像剤汲み上げ密度が1.0〜1.5mg/mm3、感光体に対する現像ローラの線速比が1.4〜2.1であり、キャリア付着とハーフトーン白抜けを防止している。
特許文献1および特許文献2記載の現像条件では、ベタ画像の画像濃度の確保、ドット再現性の向上とかぶりの低減を全て実現することは困難である。
本発明の目的は、画像濃度、ドット再現性の向上およびかぶりの低減を全て実現することができる画像形成装置を提供することである。
本発明は、直流電圧に重畳した交番電圧を、現像剤担持体に印加することにより、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像装置を備える画像形成装置において、
印加する交番電圧は、トナーを現像剤担持体から静電潜像担持体へ移行させるための現像側電位、トナーを静電潜像担持体から現像剤担持体へ移行させるための逆現像側電位とが交互に切り替わるように印加される交番電圧波形を有し、
交番電圧は、現像側電位と逆現像側電位とが1回ずつ印加される第1の周期と、ピーク・ツー・ピーク電圧を初期の最小の値から最大となる値にまで徐々に増加させる第2の周期とを有するとともに、第2の周期における最大のピーク・ツー・ピーク電圧を印加した後に、初期の最小のピーク・ツー・ピーク電圧を印加するように構成され、
交番電圧におけるトナーと同極性側のデューティーをx(%)、第1の周期の周波数をy(kHz)としたとき、
39≦x≦49 …(1)
y≦0.5x−2.5 …(2)
y≦−1.25x+76 …(3)
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定することを特徴とする画像形成装置である。
印加する交番電圧は、トナーを現像剤担持体から静電潜像担持体へ移行させるための現像側電位、トナーを静電潜像担持体から現像剤担持体へ移行させるための逆現像側電位とが交互に切り替わるように印加される交番電圧波形を有し、
交番電圧は、現像側電位と逆現像側電位とが1回ずつ印加される第1の周期と、ピーク・ツー・ピーク電圧を初期の最小の値から最大となる値にまで徐々に増加させる第2の周期とを有するとともに、第2の周期における最大のピーク・ツー・ピーク電圧を印加した後に、初期の最小のピーク・ツー・ピーク電圧を印加するように構成され、
交番電圧におけるトナーと同極性側のデューティーをx(%)、第1の周期の周波数をy(kHz)としたとき、
39≦x≦49 …(1)
y≦0.5x−2.5 …(2)
y≦−1.25x+76 …(3)
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定することを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、
y≧−0.05x+13 …(4)
41≦x≦45 …(5)
y≦x−25 …(6)
y≧x−31 …(7)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定することを特徴とする。
y≧−0.05x+13 …(4)
41≦x≦45 …(5)
y≦x−25 …(6)
y≧x−31 …(7)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定することを特徴とする。
また本発明は、交番電圧は、第2の周期の1周期中にn個の第1の周期を含み、初期の最小のピーク・ツー・ピーク電圧から最大のピーク・ツー・ピーク電圧までの各ピーク・ツー・ピーク電圧を、時間経過とともに、V(1),V(2),…V(n)へと変化させたとき、各ピーク・ツー・ピーク電圧は、下記の式(A)を満たすことを特徴とする。
V(i)≦V(i+1)
V(1)<V(n) …(A)
ただし 1≦i≦n−1 (iは整数)
V(i)≦V(i+1)
V(1)<V(n) …(A)
ただし 1≦i≦n−1 (iは整数)
また本発明は、交番電圧は、第2の周期の最後に印加するピーク・ツー・ピーク電圧V(n)が、下記の式(8)を満たすことを特徴とする。
1.5kV≦V(n)≦2.5kV …(8)
1.5kV≦V(n)≦2.5kV …(8)
また本発明は、交番電圧は、第2の周期の最初に印加するピーク・ツー・ピーク電圧V(1)が、下記の式(9)を満たすことを特徴とする。
0.3kV≦V(1)≦0.5kV …(9)
0.3kV≦V(1)≦0.5kV …(9)
また本発明は、交番電圧は、第2の周期中に含まれる第1の周期の周期数が、3以上7以下であることを特徴とする。
また本発明は、現像剤は、トナーとキャリアを含む2成分現像剤であることを特徴とする。
本発明によれば、直流電圧に重畳した交番電圧を、現像剤担持体に印加することにより、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像装置を備える画像形成装置である。このとき、印加する交番電圧は、トナーを現像剤担持体から静電潜像担持体へ移行させるための現像側電位、トナーを静電潜像担持体から現像剤担持体へ移行させるための逆現像側電位とが交互に切り替わるように印加される交番電圧波形を有する。さらに、交番電圧は、現像側電位と逆現像側電位とが1回ずつ印加される第1の周期と、ピーク・ツー・ピーク電圧を初期の最小の値から最大となる値にまで徐々に増加させる第2の周期とを有するとともに、第2の周期における最大のピーク・ツー・ピーク電圧を印加した後に、初期の最小のピーク・ツー・ピーク電圧を印加するように構成される。
さらに、交番電圧におけるトナーと同極性側のデューティーをx(%)、第1の周期の周波数をy(kHz)としたとき、
39≦x≦49 …(1)
y≦0.5x−2.5 …(2)
y≦−1.25x+76 …(3)
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定する。
39≦x≦49 …(1)
y≦0.5x−2.5 …(2)
y≦−1.25x+76 …(3)
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定する。
画像濃度は最大のピーク・ツー・ピーク電圧によって決定されるので、最大のピーク・ツー・ピーク電圧を常に印加し続けた場合と同じ画像濃度が得られる。
ピーク・ツー・ピーク電圧を周期的に増加させることにより、ドット再現性を向上させ、デューティーを49%以下とすることにより、さらにドット再現性を向上させることができる。
第1の周期を周期的に増加させることで、かぶりが増加する傾向があるが、デューティーを39%以上に設定するとともに、周波数を約11kHz以上の範囲で設定することにより、画像濃度とドット再現性を維持しまたまま、かぶりを低減することが可能となる。
また本発明によれば、
y≧−0.05x+13 …(4)
41≦x≦45 …(5)
y≦x−25 …(6)
y≧x−31 …(7)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定することで、さらにドット再現性を向上させ、かぶりを低減することができる。
y≧−0.05x+13 …(4)
41≦x≦45 …(5)
y≦x−25 …(6)
y≧x−31 …(7)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定することで、さらにドット再現性を向上させ、かぶりを低減することができる。
また本発明によれば、交番電圧は、第2の周期の1周期中にn個の第1の周期を含み、初期の最小のピーク・ツー・ピーク電圧から最大のピーク・ツー・ピーク電圧までの各ピーク・ツー・ピーク電圧を、時間経過とともに、V(1),V(2),…V(n)へと変化させたとき、各ピーク・ツー・ピーク電圧は、下記の式(A)を満たす。
V(i)≦V(i+1)
V(1)<V(n) …(A)
ただし 1≦i≦n−1 (iは整数)
V(i)≦V(i+1)
V(1)<V(n) …(A)
ただし 1≦i≦n−1 (iは整数)
最小のピーク・ツー・ピーク電圧の後に、最大に近いピーク・ツー・ピーク電圧が印加されると、ドット再現性が悪化する。したがって、最小のピーク・ツー・ピーク電圧から最大のピーク・ツー・ピーク電圧までは徐々にピーク・ツー・ピーク電圧を増加させることでドット再現性を向上させることができる。
また本発明によれば、第2の周期の最後に印加するピーク・ツー・ピーク電圧V(n)が、1.5kV≦V(n)≦2.5kVを満たす。
V(n)を1.5kV以上とすることでさらに画像濃度を向上させることができるが2.5kVを越えるとほとんど向上が見られなくなるので、このような範囲内にV(n)を設定することが好ましい。
また本発明によれば、交番電圧は、第2の周期の最初に印加するピーク・ツー・ピーク電圧V(1)が、0.3kV≦V(1)≦0.5kVを満たす。
V(1)をこの範囲に設定することで、ドット再現性を向上させ、かぶりを低減させることができる。
また本発明によれば、第2の周期中に含まれる第1の周期の周期数を、3以上7以下とする。
8以上とすると、第2の周期を一定とした場合に、第1の周期が短くなり、結果的にドット再現性を低下させることになるので、第1の周期の周期数をこの範囲に設定することで、ドット再現性を向上させることができる。
また本発明によれば、現像剤は、トナーとキャリアを含む2成分現像剤を用いる。
最大のピーク・ツー・ピーク電圧を大きくすることから、トナーがキャリアから離れやすくなり、トナーの利用効率が上がる。これにより、穂立ちのムラが目立たなくなり、2成分現像剤の現像に好適である。
最大のピーク・ツー・ピーク電圧を大きくすることから、トナーがキャリアから離れやすくなり、トナーの利用効率が上がる。これにより、穂立ちのムラが目立たなくなり、2成分現像剤の現像に好適である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置100の全体構成の概略を模式的に示す縦断面図である。なお、図1では、本実施形態の画像形成装置の主な構成要素を中心に簡略化して記載された一例であって、本発明に係る現像方法を実施する画像形成装置の構成に何ら限定されるものではない。
画像形成装置100は、静電潜像担持体となる感光体51を複数(本実施の形態では、黄色画像用、マゼンタ画像用、シアン画像用、および黒色画像用の4つ)備えるカラー画像を形成可能とするタンデム方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、ネットワーク(図示せず)を介して接続されたPC(Personal Computer)等の各種端末装置(図示せず)から送信される画像データや、スキャナ等の原稿読み取り装置(図示せず)によって読み取られた画像データに基づいて、被転写材(記録媒体)となる用紙Pに対して、カラー画像またはモノクロ画像を形成するプリンタ機能を有するものである。
画像形成装置100は、図1に示すように、用紙Pに画像を形成する機能を有する画像形成ステーション部50(50Y、50M、50C、50B)、当該画像形成ステーション部50で記録媒体Pに形成されたトナー像を定着させる機能を有する定着装置40、記録媒体Pを載置する供給トレイ60から画像形成ステーション部50および定着装置40へと記録媒体Pを搬送する機能を有する搬送部30を備えている。
画像形成ステーション部50は、黄色画像用、マゼンタ画像用、シアン画像用および黒色画像用のそれぞれ4つの画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bから構成されている。
具体的には、供給トレイ60と定着装置40との間において、供給トレイ60側から、黄色画像形成ステーション50Y、マゼンタ画像形成ステーション50M、シアン画像形成ステーション50C、および黒色画像形成ステーション50Bがこの順に並設されている。
これら各色の画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bは、それぞれ、実質的に同一の構成を有しており、各色に対応する画像データに基づいて、黄色、マゼンタ、シアン、および黒色の画像を形成して、最終的に被転写材(記録媒体)となる用紙P上に転写するものである。
なお、図1における各画像形成ステーション部の構成部品の符号について、黄色画像用の画像形成ステーション50Yに代表させて示し、他の各画像形成ステーション50M、50C、50Bの構成部品の符号は、省略してある。
各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bは、それぞれ静電潜像が形成される潜像担持体となる感光体51を備え、これらの感光体51の周囲には、周方向に帯電装置52、露光装置53、現像装置1、転写装置55、およびクリーニング装置56がそれぞれ配置されている。
感光体51は、OPC(Organic Photoconductor:有機光導電体)等の感光性材料を表面に有する略円筒のドラム形状を呈し、露光ユニット1の下方に配設され、駆動手段と制御手段によって、所定方向(図中矢印F方向)に回転駆動するように制御されている。
帯電装置52は、感光体51の表面を所定の電位に均一に帯電するための帯電手段であって、感光体51の上方でその外周面に近接して配置されている。本実施の形態では、接触型のローラ方式の帯電ローラが使用されているが、チャージャー型やブラシ方式の帯電装置を代用しても良い。
露光装置53は、画像処理部(図示省略)から出力された画像データに基づいて、帯電装置52にて帯電される感光体51の表面にレーザ光を照射して露光することにより、当該表面に画像データに応じた静電潜像を書込み形成する機能を有する。露光装置53は、各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bに応じて、黄色、マゼンタ、シアン、または黒色に対応する画像データが入力されることにより、対応する色に応じた静電潜像を形成するようになっている。露光装置53としては、レーザ照射部および反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)や、ELやLED等の発光素子をアレイ状に並べた書込み装置(たとえば、書込みヘッド)を使用することができる。
現像装置1は、現像剤を担持する現像剤潜像体となる現像ローラ3を有している。現像ローラ3は、トナーが感光体51へ移動し得る現像領域へ現像剤を搬送するように構成されている。この現像装置1は、本実施の形態では、トナーとキャリアとを含む2成分系の現像剤を用いて、露光装置53にて感光体51表面に形成された静電潜像を当該トナーにて反転現像してトナー像(可視像)を形成する。
現像装置1には、各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bの画像形成に応じて、黄色、マゼンタ、シアン、または黒色の現像剤が収容されている。この現像剤は、感光体51に帯電される表面電位と同極性に帯電されるトナーを含んでいる。なお、感光体51に帯電される表面電位の極性および使用するトナーの帯電極性は、本実施形態では、何れもマイナスとしている。
転写装置55は、感光体51上のトナー像を搬送ベルト33にて搬送される被転写材P上に転写するものであり、トナーの帯電極性とは、逆極性(本実施形態では、プラス極性)のバイアス電圧が印加される転写ローラ55を有している。
クリーニング装置56は、被転写材となる用紙Pへの現像・画像転写後に、感光体51の外周面上に残存しているトナーを除去・回収するものである。本実施の形態では、感光体51を挟んで現像装置1と略対向する位置で感光体51の側方で略水平(図1では、左側)に配置されている。
搬送部30は、駆動ローラ31、従動ローラ32、および搬送ベルト33を備え、各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bにおいて、各色のトナー像が転写される被転写材Pを搬送するものである。搬送部30は、無端状の搬送ベルト33が駆動ローラ31と従動ローラ32との間に張架された構成となっており、供給トレイ60から給紙された被転写材(記録媒体)となる用紙Pを各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bへと順に搬送するようになっている。
定着装置40は、加熱ローラ41および加圧ローラ42を備え、これらのニップ部に被転写材Pを搬送することで、用紙P上に転写されたトナー像を熱圧着して当該用紙P上に定着させるものである。
また、本実施の形態の画像形成装置100は、現像ローラ3と感光体51との間の電位差が連続的かつ周期的に変化するように、振動バイアス電圧を現像ローラ3に印加するバイアス電圧印加手段となるバイアス電圧印加部110を具備する。振動バイアス電圧は、帯電されるトナーに対して現像ローラ3から感光体51に向かう方向の力を及ぼし得る現像側電位と、帯電されるトナーに対して感光体51から現像ローラ3に向かう方向の力を及ぼし得る逆現像側電位とが交互に切り替わる交番電圧である。この振動バイアス電圧の印加の詳細については、後述する。
このように構成された画像形成装置100では、搬送部30にて搬送される用紙Pは、各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bの感光体51との対向位置を通過する際に、当該対向位置において、搬送ベルト33を介して下方に配置された転写ローラ55による転写電界の作用にて、各感光体51上のトナー像が順次に用紙P上に転写される。これによって、各色のトナー像が当該用紙P上に重なり合い、用紙P上に所望のフルカラー画像が形成される。こうしてトナー像が転写された被転写材となる用紙Pは、定着装置40によってトナー像の定着処理が行われた後に、不図示の排紙トレイに送出される。
図2は、図1に示す各画像形成ステーションにおける現像装置1の概略構成を示す側面図である。なお、図2では、本実施形態の現像装置1の主な構成要素を中心に簡略化して記載された一例であって、本発明に係る現像方法を実施する現像装置の構成に何ら限定されるものではない。
図2に示すように、本実施形態の現像装置1は、上述した現像ローラ3に加えて、当該現像ローラ3上の現像剤の層厚を規制する規制部材となる規制ブレード6と、現像剤を現像ローラ3に搬送すると共に現像剤の撹拌を行う撹拌・搬送部材となる一対の撹拌・搬送スクリュー4、5と、トナーとキャリアとを含む2成分系の現像剤を収容する現像槽2とを備える。
現像槽2には、一対の撹拌・搬送スクリュー4、5が略平行に配設されている。これらの撹拌・搬送スクリュー4、5間には、軸線方向の両端部側を除いて仕切る隔壁7が設けられている。このように現像槽2内に隔壁7を設けることによって、現像槽2内には、隔壁7を境にして独立した現像剤の搬送路が形成される。そして、現像装置1は、現像槽2内に収容される現像剤中のトナーが当該現像槽2に配設された撹拌・搬送スクリュー4、5の撹拌動作によって、キャリアと共に撹拌されて摩擦帯電されるようになっている。
また、現像槽2における感光体51と対向する位置には、現像用開口部Qが設けられており、現像ローラ3は、感光体51との間に現像ギャップ(0.3〜1.0mm程度)を設けて、現像槽2の開口部Qより一部を露出させた状態となるように当該現像槽2に配設されている。
現像ローラ3は、周方向に沿って複数の磁極部材が並設されるように含むマグネットローラ8と、当該マグネットローラ8に対して一定方向(図2におけるG方向)に回転自在に外嵌された略円筒形状のアルミニウム合金および黄銅等で形成された非磁性の現像スリーブ9とを有しており、当該現像スリーブ9が図示していない制御手段・駆動手段によって、所定方向(図中矢印G方向)に回転駆動するように構成されている。
現像剤は、トナーと磁性体よりなるキャリアとを含んでいる。この現像剤は、マグネットの磁力により現像スリーブ9表面に吸着され、現像スリーブ9の回転方向Gに沿って当該現像スリーブ9上を搬送される。このとき、キャリアは、マグネットローラ8の磁力によって現像スリーブ9表面に吸着されて磁気ブラシを形成し、トナーは、摩擦帯電によるクーロン力にてキャリアに付着する。
また、現像用開口部Qにおける現像スリーブ9の回転方向Gの上流側には、規制ブレード6の先端部が現像スリーブ9に対向するように配置されている。規制ブレード6は、本実施の形態では、現像ローラ3表面に形成された現像剤の層厚を規制するように構成されている。
本実施の形態の現像装置1を以上説明したような構成とすることにより、現像装置1は、感光体51との対向位置に一定量の現像剤が供給され、当該対向位置へ供給された現像剤におけるトナーが感光体51の表面に形成された静電潜像の静電気力にて吸引され、静電潜像を現像してトナー像を形成するようになっている。また、現像装置1は、上記の対向位置へ供給された現像剤のうち、キャリアおよび現像に供されなかったトナーが現像スリーブ9の回転によって、再び現像槽2内に戻されるようになっている。
バイアス電圧印加部110は、トナーを現像ローラ3から感光体51に向ける力を及ぼす現像側電位、およびトナーを感光体51から現像ローラ3に向ける力を及ぼす逆現像側電位が周期的に入れ替わる振動バイアス電圧として、図3に示すような波形のバイアス電圧を現像ローラ3の現像スリーブ9に印加する。
図3の波形に示すように、本実施形態では、バイアス電圧のピーク・ツー・ピーク電圧(以後、Vppと表記)を、初期のVppから徐々に増加させ、一定数の周期が経過した後に初期のVppにまで一気に減少させて、再度Vppを徐々に増加させることを繰り返している。徐々にVppを大きくすることにより、トナーがキャリアから離れやすくなり、最大のVpp時に最もトナーがキャリアから飛翔する。このときの飛翔量は、常に同じVppを繰り返している場合とほぼ同じである。また、最大Vppの状態から、一旦Vppを初期の最小のVppにまで小さくすることにより、ドット再現性が向上する。これは、最大Vpp時に飛翔したトナーが、ドット潜像にゆるやかに移動していくことで安定したドットが形成されるためであると考えられる。
このように、本発明のバイアス電圧波形は、現像側電位と逆現像側電位とが1回ずつ印加される本来の周期(第1の周期)と、Vppを初期の値から最大となる値にまで徐々に増加させる周期(第2の周期)とを有している。
すなわち、本発明における現像バイアス電圧は、第2の周期の1周期中にn個の第1の周期を含み、初期の最小のピーク・ツー・ピーク電圧から最大のピーク・ツー・ピーク電圧までの各ピーク・ツー・ピーク電圧を、時間経過とともに、V(1),V(2),…V(n)へと変化させたとき、各ピーク・ツー・ピーク電圧が、下記の式(A)を満たすことになる。
V(i)≦V(i+1)
V(1)<V(n) …(A)
ただし 1≦i≦n−1 (iは整数)
V(i)≦V(i+1)
V(1)<V(n) …(A)
ただし 1≦i≦n−1 (iは整数)
さらに、交番電圧におけるトナーと同極性側のデューティーをx(%)、第1の周期の周波数をy(kHz)としたとき、
39≦x≦49 …(1)
y≦0.5x−2.5 …(2)
y≦−1.25x+76 …(3)
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす範囲に、デューティーおよび周波数を設定する。
39≦x≦49 …(1)
y≦0.5x−2.5 …(2)
y≦−1.25x+76 …(3)
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす範囲に、デューティーおよび周波数を設定する。
(実施例)
実施例1〜16、比較例1〜13は、シャープ株式会社製、複合機MX−7001Nを用いて出力した。ただし、各種の現像バイアス波形は、任意波形発生器(商品名:HIOKI 7075、日置電機(株)社製)とアンプ(商品名:HVA4321、(株)エヌエフ回路設計ブロック社製)を用いて表1に示す現像バイアス電圧波形を出力したものを用いた。なお、実験に用いたトナーは体積平均粒子径6.8μm、キャリアは体積平均粒子径40μmのものを用いた。実験時のトナー帯電量は約25μC/gであった。
実施例1〜16、比較例1〜13は、シャープ株式会社製、複合機MX−7001Nを用いて出力した。ただし、各種の現像バイアス波形は、任意波形発生器(商品名:HIOKI 7075、日置電機(株)社製)とアンプ(商品名:HVA4321、(株)エヌエフ回路設計ブロック社製)を用いて表1に示す現像バイアス電圧波形を出力したものを用いた。なお、実験に用いたトナーは体積平均粒子径6.8μm、キャリアは体積平均粒子径40μmのものを用いた。実験時のトナー帯電量は約25μC/gであった。
現像バイアス波形として、デューティー、第1周期の周波数、V(n)、V(1)、周期数を下記表1のように変更して実施例1〜16、比較例1〜13とした。
なお、デューティーとは、第1の周期におけるトナーと同極性側のデューティー比(%)を示している。V(n)とは第2の周期の最後に印加される第1の周期のVppを示している。V(1)とは第2の周期の最初に印加される第1の周期のVppを示している。周期数とは、第2の周期中に含まれる第1の周期の数を示している。
実施例1〜16、比較例1〜13に対して、画像濃度、ドット再現性、かぶりについて評価した。
・画像濃度
画像濃度は、A4用紙の全面にベタ画像を印字し、印字されたベタ画像の画像濃度をポータブル分光測色濃度計(商品名:X−Rite 939、X−Rite社製)にて測定した。
画像濃度は、A4用紙の全面にベタ画像を印字し、印字されたベタ画像の画像濃度をポータブル分光測色濃度計(商品名:X−Rite 939、X−Rite社製)にて測定した。
画像濃度の評価基準として、かすれが見られない濃度である1.6以上を良好として○、ほとんどかすれが見られない1.4以上、1.6未満を実使用可能として△、かすれが目立つ1.4未満を実使用不可能として×とした。
ドット再現性およびかぶりについては、図4に示すようなドットからなるパターン画像を印字し、パターン画像が印字された用紙を顕微鏡(商品名:DIGITAL MICROSCOPE VHX−200、(株)キーエンス社製)にて、倍率100倍で拡大し、目視により判断した。
ドット再現性の評価基準として、ドットの形状がはっきり認識できるものを良好として○、ドットの輪郭がぼやけているが、概ね形状を認識できるものを実使用可能として△、ドットの形状が認識できないものを実使用不可能として×とした。
カブリの評価基準として、ドットを印字しない領域1mm2中にトナーによる点が10個未満(肉眼では認識できない量)を良好として○、10個以上、20個未満(肉眼で何とか認識できる量)を実使用可能として△、20個以上(肉眼で容易に認識できる量)を実使用不可能として×とした。
総合評価は、画像濃度、ドット再現性、かぶりの全ての評価が○のものを◎、何れか1つの評価が△で、残り2つの評価が○のものを○、何れか1つの評価が○で残り2つの評価が△のものを△、1つ以上の評価に×があるものを×とした。
実施例1では、デューティー39.0%、周波数11.5kHzであり、このとき画像濃度が○で、ドット再現性およびかぶりが△で総合評価は△であり、実施例2では、デューティー39.0%、周波数17.0kHzであり、画像濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○である。
比較例1では、デューティー38.0%、周波数11.5kHzであり、このとき画像濃度およびドット再現性が○で、かぶりが×で総合評価は×であり、比較例2では、デューティーが38.0%、周波数17.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性が×で、かぶりが△で総合評価は×である。
このように、同じ周波数であっても、デューティーが38%となると総合評価が×となることから、デューティーは39%以上である必要がある。
また、実施例4では、デューティー49.0%、周波数15.0kHzであり、画像濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○であり、実施例5では、デューティー49.0%、周波数11.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性およびかぶりが△で総合評価は△である。
比較例6では、デューティー50.0%、周波数15.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性が×で、かぶりが△で総合評価は×である。
このように、同じ周波数であっても、デューティーが50%となると総合評価が×となることから、デューティーは49%以下である必要がある。
以上の評価結果より、デューティーx(%)は、
39≦x≦49 …(1)
を満たす必要がある。
39≦x≦49 …(1)
を満たす必要がある。
実施例2では、デューティー39.0%、周波数17.0kHzであり、画像濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○であり、実施例3では、デューティー45.0%、周波数20.0kHzであり、画像濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○である。
比較例2では、デューティー38.0%、周波数17.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性が×で、かぶりが△で総合評価×であり、比較例3では、デューティー41.0%、周波数18.5kHzであり、画像濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が×で、総合評価は×であり、比較例4では、デューティー45.0%、周波数21.0kHzであり、ベタ濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が×で、総合評価は×である。
デューティーx(%)、周波数y(kHz)としたとき、実施例2,3のx、yを最小自乗法により近似直線を求めると、y=0.5x−2.5となる。上記の評価結果より、この近似直線よりもyが小さい(周波数が低い)ほうが好ましい結果であるから、
y≦0.5x−2.5 …(2)
を満たす必要がある。
y≦0.5x−2.5 …(2)
を満たす必要がある。
実施例3では、デューティー45.0%、周波数20.0kHzであり、画像濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○であり、実施例4では、デューティー49.0%、周波数15.0kHzであり、画像濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○である。
比較例4では、デューティー45.0%、周波数21.0kHzであり、画像濃度およびかぶりが○で、ドット再現性が×で、総合評価は×であり、比較例5では、デューティー47.0%、周波数17.5kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性が×で、かぶりが△で、総合評価は×であり、比較例6では、デューティー50.0%、周波数15.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性が×で、かぶりが△で総合評価は×である。
デューティーx(%)、周波数y(kHz)としたとき、実施例3,4のx、yを最小自乗法により近似直線を求めると、y=−1.25x+76となる。上記の評価結果より、この近似直線よりもyが小さい(周波数が低い)ほうが好ましい結果であるから、
y≦−1.25x+76 …(3)
を満たす必要がある。
y≦−1.25x+76 …(3)
を満たす必要がある。
実施例1では、デューティー39.0%、周波数11.5kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性およびかぶりが△で総合評価は△であり、実施例5では、デューティー49.0%、周波数11.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性およびかぶりが△で総合評価は△である。
比較例1では、デューティー38.0%、周波数11.5kHzであり、画像濃度およびドット再現性が○で、かぶりが×で総合評価は×であり、比較例7では、デューティー49.0%、周波数10.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性が×で、かぶりが△で総合評価は×である。
デューティーx(%)、周波数y(kHz)としたとき、実施例1,5のx、yを最小自乗法により近似直線を求めると、y=−0.05x+13となる。上記の評価結果より、この近似直線よりもyが大きい(周波数が高い)ほうが好ましい結果であるから、
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす必要がある。
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす必要がある。
以上の結果から、デューティーx(%)、周波数y(kHz)としたとき、上記式(1)〜式(4)で囲まれる範囲内となるように、デューティーと第1周期の周波数を設定する必要がある。
実施例6では、デューティー41.0%、周波数11.0kHzであり、画像濃度、ドット再現性、かぶりが○で、総合評価は◎であり、実施例7では、デューティー41.0%、周波数16.0kHzであり、画像濃度、ドット再現性、かぶりが○で、総合評価は◎である。
実施例1では、デューティー39.0%、周波数11.5kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性とかぶりが△で総合評価は△であり、実施例2では、デューティー39.0%、周波数17.0kHzであり、画像濃度とかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○である。
また、実施例3では、デューティー45.0%、周波数20.0kHzであり、画像濃度とかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○であり、実施例8では、デューティー45.0%、周波数14.0kHzであり、画像濃度、ドット再現性、かぶりが○で、総合評価は◎である。実施例4では、デューティー49.0%、周波数15.0kHzであり、画像濃度とかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○であり、実施例5では、デューティー49.0%、周波数11.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性とかぶりが△で総合評価は△である。
以上の表結果より、デューティーx(%)は、
41≦x≦45 …(5)
がより好ましい範囲であることがわかる。
41≦x≦45 …(5)
がより好ましい範囲であることがわかる。
実施例3では、デューティー45.0%、周波数20.0kHzであり、画像濃度とかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○であり、実施例7では、デューティー41.0%、周波数16.0kHzであり、画像濃度、ドット再現性、かぶりが○で、総合評価は◎である。
実施例2では、デューティー39.0%、周波数17.0kHzであり、画像濃度とかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○である。
デューティーx(%)、周波数y(kHz)としたとき、実施例3,7のx、yを最小自乗法により近似直線を求めると、y=x−25となる。上記の評価結果より、この近似直線よりもyが小さい(周波数が低い)ほうがより好ましい結果であるから、
y≦x−25 …(6)
がより好ましい範囲であることがわかる。
y≦x−25 …(6)
がより好ましい範囲であることがわかる。
実施例8では、デューティー45.0%、周波数14.0kHzであり、画像濃度、ドット再現性、かぶりが○で、総合評価は◎であり、実施例9では、デューティー42.0%、周波数11.0kHzであり、画像濃度とドット再現性が○で、かぶりが△で総合評価は○である。
実施例5では、デューティー49.0%、周波数11.0kHzであり、画像濃度が○で、ドット再現性とかぶりが△で総合評価は△である。
デューティーx(%)、周波数y(kHz)としたとき、実施例8,9のx、yを最小自乗法により近似直線を求めると、y=x−31となる。上記の評価結果より、この近似直線よりもyが大きい(周波数が高い)ほうがより好ましい結果であるから、
y≧x−31 …(7)
がより好ましい範囲であることがわかる。
y≧x−31 …(7)
がより好ましい範囲であることがわかる。
実施例6では、デューティー41.0%、周波数11.0kHzであり、画像濃度、ドット再現性、かぶりが○で、総合評価は◎であり、実施例9では、デューティー42.0%、周波数11.0kHzであり、画像濃度とドット再現性が○で、かぶりが△で総合評価は○である。実施例10では、デューティー43.0%、周波数15.0kHzであり、画像濃度、ドット再現性、かぶりが○で、総合評価は◎である。
比較例8のデューティー42.0%、周波数10.0kHzであり、画像濃度、ドット再現性が○で、かぶりは×で、総合評価は×である。
デューティーx(%)、周波数y(kHz)としたとき、実施例6,9のx、yを最小自乗法により近似直線を求めると、y=−0.05x+13となる。上記の評価結果より、この近似直線よりもyが大きい(周波数が高い)ほうがより好ましい結果であるから、
y≧−0.05x+13 …(4)
がより好ましい範囲であることわかる。
y≧−0.05x+13 …(4)
がより好ましい範囲であることわかる。
以上の結果から、デューティーx(%)、周波数y(kHz)としたとき、上記式(4)〜式(7)で囲まれる範囲内となるように、デューティーと第1周期の周波数を設定するとより好ましいことがわかる。
実施例12では、V(n)=1.5kVであり、画像濃度が△で、ドット再現性とかぶりが○で総合評価は○であり、実施例13では、V(n)=2.5kVであり、画像濃度、ドット再現性およびかぶりが全て○で総合評価は◎である。
実施例11では、V(n)=1.4kVであり、画像濃度とドット再現性が△で、かぶりが○で総合評価は△であり、実施例14では、V(n)=2.6kVであり、画像濃度が△で、ドット再現性とかぶりが○で総合評価は○である。
以上の評価結果より、V(n)は、
1.5kV≦V(n)≦2.5kV …(8)
であることが好ましい。
1.5kV≦V(n)≦2.5kV …(8)
であることが好ましい。
実施例16では、V(1)=0.3kVであり、画像濃度とドット再現性が○で、かぶりが△で総合評価は○であり、実施例17では、V(1)=0.5kVであり、画像濃度、ドット再現性およびかぶりが全て○で総合評価は◎である。
実施例15のV(1)=0.2kVであり、ドット再現性が○で、画像濃度とかぶりが△で総合評価は△であり、実施例18のV(1)=0.6kVであり、画像濃度とかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価○はである。
以上の結果より、V(1)は、
0.3kV≦V(1)≦0.5kV …(9)
であることが好ましい。
0.3kV≦V(1)≦0.5kV …(9)
であることが好ましい。
実施例19では、周期数が3回であり、画像濃度とドット再現性が○で、かぶりが△で総合評価は○であり、実施例20では、周期数が7であり、画像濃度とかぶりが○で、ドット再現性が△で総合評価は○である。
実施例21では周期数が8であり、かぶりが○で、画像濃度とドット再現性が△で総合評価は△である。
以上の結果より、第2の周期中に、第1の周期は3回以上、7回以下含むように波形を設定することが好ましい。
図5は、式(1)〜式(7)を満たす範囲を図示したグラフである。縦軸は、第1周期の周波数(kHz)を示し、横軸は、デューティー(%)を示す。
第1周期の周波数(kHz)とデューティー(%)は、式(1)〜式(4)を満たす範囲内に設定されることが必要であり、式(4)〜式(7)を満たす範囲内の設定されることがより好ましい。
なお、上記では二成分現像について説明したが、本発明は、現像バイアスによってトナーを現像させる構成であれば、二成分現像に限定されるものではなく、一成分現像においても同様の効果が得られる。
1 現像装置
2 現像槽
3 現像ローラ
4,5 撹拌・搬送スクリュー
6 規制ブレード
30 搬送部
40 定着装置
50 画像形成ステーション部
60 供給トレイ
100 画像形成装置
2 現像槽
3 現像ローラ
4,5 撹拌・搬送スクリュー
6 規制ブレード
30 搬送部
40 定着装置
50 画像形成ステーション部
60 供給トレイ
100 画像形成装置
Claims (7)
- 直流電圧に重畳した交番電圧を、現像剤担持体に印加することにより、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像装置を備える画像形成装置において、
印加する交番電圧は、トナーを現像剤担持体から静電潜像担持体へ移行させるための現像側電位、トナーを静電潜像担持体から現像剤担持体へ移行させるための逆現像側電位とが交互に切り替わるように印加される交番電圧波形を有し、
交番電圧は、現像側電位と逆現像側電位とが1回ずつ印加される第1の周期と、ピーク・ツー・ピーク電圧を初期の最小の値から最大となる値にまで徐々に増加させる第2の周期とを有するとともに、第2の周期における最大のピーク・ツー・ピーク電圧を印加した後に、初期の最小のピーク・ツー・ピーク電圧を印加するように構成され、
交番電圧におけるトナーと同極性側のデューティーをx(%)、第1の周期の周波数をy(kHz)としたとき、
39≦x≦49 …(1)
y≦0.5x−2.5 …(2)
y≦−1.25x+76 …(3)
y≧−0.05x+13 …(4)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定することを特徴とする画像形成装置。 - y≧−0.05x+13 …(4)
41≦x≦45 …(5)
y≦x−25 …(6)
y≧x−31 …(7)
を満たす範囲内に、前記デューティーおよび前記第1の周期の周波数を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 交番電圧は、第2の周期の1周期中にn個の第1の周期を含み、初期の最小のピーク・ツー・ピーク電圧から最大のピーク・ツー・ピーク電圧までの各ピーク・ツー・ピーク電圧を、時間経過とともに、V(1),V(2),…V(n)へと変化させたとき、各ピーク・ツー・ピーク電圧は、下記の式(A)を満たすことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
V(i)≦V(i+1)
V(1)<V(n) …(A)
ただし 1≦i≦n−1 (iは整数) - 交番電圧は、第2の周期の最後に印加するピーク・ツー・ピーク電圧V(n)が、下記の式(8)を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
1.5kV≦V(n)≦2.5kV …(8) - 交番電圧は、第2の周期の最初に印加するピーク・ツー・ピーク電圧V(1)が、下記の式(9)を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
0.3kV≦V(1)≦0.5kV …(9) - 交番電圧は、第2の周期中に含まれる第1の周期の周期数が、3以上7以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 現像剤は、トナーとキャリアを含む2成分現像剤であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2339805A2 (en) | 2009-12-25 | 2011-06-29 | Sony Corporation | Reception apparatus, reception method, program, and reception system |
JP2015155941A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 株式会社リコー | 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 |
-
2008
- 2008-06-06 JP JP2008149914A patent/JP2009294546A/ja active Pending
Cited By (2)
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