JP2006027648A - 積層紙類の包装容器とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】別途材料を付加することなく、折畳まれて積層収容された紙を容器内から順次円滑に取出すことができる機能を備えた積層紙類の包装容器と、併せてその容器の製造方法を提供する。
【解決手段】折畳み積層された紙類を取出し口から順次取出し得る包装容器であって、前記取出し口は、その長手方向の両端部にガイドフラップと、長手方向に沿って設けられる中間適所で適宜間隔をとって双方に位置をずらせて突出部を有する一対の長手フラップとを、切除後の縁のウェーブ山側に適宜間隔で繋ぎ部を配される波形切目線と基部の折目線によってそれぞれ設けられ、その波形切目線に沿って切抜部を切り取るとそれらフラップが周囲に形成される。また、この容器のブランク打抜き加工時には、所要間隔で刃先に切込みを設けたウェーブ刃を用いた打抜き型で材料シートの裏面側から加工して、波形切目線部分で裏面から表面に向け傾斜する切断面に形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、折畳まれて積層収容される例えばティッシュペーパなどの紙類を取出し容易にした、積層紙類の包装容器とその製造方法に関するものである。
従来、ティッシュペーパのような薄紙は、一定寸法に揃えられたものを交互に重ね合わされるように折畳まれて容器内に積層収容されており、容器の上面に設けられた取出し口から順次摘んで取出すようにされている。このような積層紙類の包装容器では、周知のように、紙の取出しの利便性をよくするために、取出されると同時に次の紙の一部を取出し口から覗かせて次回の取出しが容易なようにされている。また、その取出し口から紙を覗かせて保持することと、その状態で取出し口から容器の内部に異物の侵入が生じないようにするために、プラスチックフィルムで取出し口を覆い、紙の出口となる部分をプラスチックフィルムに切断線を付して、その切断線部分を通じて紙が順次取出されるようにされている。
一方、資源の再生利用を図り環境改善のために使用済み紙製品の回収が進められるなかで、前記包装容器におけるプラスチックフィルム付着のものでは、使用済み容器の処分時に、貼着しているプラスチックフィルムを剥離して分別する必要が生じる。このような消費者に余分な手間を強いることは回収作業の円滑化を阻害する一因となっている。そこで、紙製容器にこの種の紙以外の材料を利用する弊害を除いてティッシュペーパなどの取出しを容易にする紙容器については、例えば特許文献1によって提案されているものがある。
実用新案登録第3096444号公報
前記従来のティッシュペーパなどの容器では、前述のようにその取出し口にプラスチックフィルムが貼着されていることによる廃棄時の問題点のほかに、プラスチックフィルムに設けられた取出し用切断線の両端部が使用によって次第に裂けて口が大きくなり、使用が進んで残りが少なくなるころ、紙の取出し口での保持機能が低下して引き出し待機させる紙が容器内に落ち込み、その後における紙の取出しを円滑に行えないという問題がある。
また、前記特許文献1にて提案されるように、使用済みの紙製容器の回収を容易にするには、紙の取出し口において折畳まれて収容されている紙が順次取出せるように、引き出された後に続く紙を確実に保持する機能を具備させる必要がある。この点で従来のプラスチックフィルムに取出し部を設けたものでは有効であるが、プラスチックフィルムのように柔軟性を備えた材料で取出し口を形成しない場合、どうしても容器の上面を構成する部位の一部で取出し口を形成することになる。そのために、収容されている紙を取出す際にその取出し口の縁部と取出される紙との接触による擦過音が容器胴に伝播して共鳴し、大きな音を発する。そのため、静かな場所での使用時に紙の取出し音が耳障りとなって不快感を受けるという問題点が生じる。そのほかに、ティッシュペーパのように柔軟性を有する紙では取出し口での保持力を高めようとすると、その分抵抗が大きくなるので、取出し時に損傷することがあり好ましくないという問題もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、別途材料を付加することなく、折畳まれて積層収容された紙を容器内から順次円滑に取出すことができる機能を備えた積層紙類の包装容器と併せてその容器の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、第1発明の積層紙類の包装容器は、
折畳み積層された紙類を収容して上面に設けた取出し口からその収容紙類を順次取出し得るようにされた包装容器であって、
前記取出し口は、その周囲に形成されるフラップの縁部を、端面が裏面から表面に向かって上がり勾配となる傾斜面に形成されていることを特徴とするものである。
また、第2発明に係る積層紙類の包装容器は、
折畳み積層された紙類を収容して上面に設けた取出し口からその収容紙類を順次取出し得るようにされた包装容器であって、
前記取出し口は、引き出される紙の幅方向両端部を案内するガイドフラップと、引き出される紙を保持する突出部を有して相対する一対の長手フラップとを備え、前記両長手フラップに形成される前記突出部の位置を相互にずらせて設けるようにして、両突出部間に狭隘な開放空間が形成されていることを特徴とするものである。
また、第3発明に係る積層紙類の包装容器は、
折畳み積層された紙類を収容して上面に設けた取出し口からその収容紙類を順次取出し得るようにされた包装容器であって、
前記取出し口は、その長手方向の両端部にガイドフラップと、長手方向に沿って設けられ中間適所で適宜間隔をとって双方に位置をずらせて突き出す突出部を有する一対の長手フラップとを、切除後の縁のウェーブ山側に適宜間隔で繋ぎ部を配される波形切目線と基部となる位置に形成される折目線によってそれぞれ設けられ、その波形切目線に沿って切抜部を切り取るとそれらフラップが周囲に形成されることを特徴とするものである。
前記第1発明〜第3発明において、前記取出し口の両端部には、それぞれガイドフラップと長手フラップの端部とによって、そのガイドフラップの周縁に沿って二股状の引き出される紙の案内切欠きが形成されるようにするのがよい(第4発明)。
また、前記第2発明または第3発明において、前記取出し口における長手フラップの基部には、裏面側でハーフカットによる折目線が形成されているのがよい(第5発明)。
前記第1発明〜第3発明において、前記包装容器は、長手方向の両端面に、押し込む力を加えると端面を形成する部片の繋ぎが破壊されて容器全体を偏平に折畳むことができる一定方向に傾斜する折曲げ弱め線と繋ぎを分解するための指掛け弱め線がそれぞれ設けられているのがよい(第6発明)。
次に、第7発明に係る積層紙類の包装容器の製造方法は、
折畳み積層された紙類を収容して上面に設けた取出し口からその収容紙類を順次取出し得るようにされた包装容器のブランクを打抜き形成するに際し、前記取出し口に設けられる紙引き出し時の案内保持機能を発揮させるフラップの基部折目線と開口切り取りのための切目線とを、前記折目線に対して罫押し刃および/または切込み刃を、前記切目線に対して所要の間隔で刃先に切込みを設けたウェーブ刃を、それぞれ所要形状に取付けられた打抜き型によって、前記ブランクの裏面側から加工して前記切目線部分では断続して波形に裏面から表面に向かって傾斜する切断面を形成し、前記ウェーブ刃に設けられた切込み箇所で部分的に繋ぎ部を形成して開封時まで取出し口を閉じる構造に作成することを特徴とする。
前記第1発明によれば、折畳まれて積層される紙類、例えばティッシュペーパの包装容器の取出し口において、その周囲にフラップを形成するにあたり、そのフラップは縁部端面を裏面から表面に向かって勾配を付けられて、その先端部分が薄肉にされているので、容器内から紙を取出すとき、引き出される紙と前記フラップの縁部との接触抵抗が緩和され、例えばそのフラップ縁部を波形のように凹凸にして前述のように端面先端部分を薄肉にしておくと、紙取出しの際の接触抵抗によって発生する擦過音のレベルが低減され、容器の胴部との共鳴による不快な音の発生を抑制できるという効果を奏するのである。
また、前記第2発明によれば、折畳まれて積層される紙類、例えばティッシュペーパを取出す取出し口には、引き出される紙の幅方向の両端部にガイドフラップが設けられ、かつ相対する突出部を有する一対の長手フラップが設けられて、その両突出部間を屈曲する狭隘な開放空間にされているので、柔軟な紙がその紙の幅よりも狭い取出し口から引き出されるとき、紙の両側がガイドフラップによって中央寄りに誘導されて次に引き出される紙とともに移動するようにされる。そして、長手フラップに設けられる突出部が引き出される紙との接触によって両突出部間に屈曲形成される狭隘な開放空間で通過する紙の中間部を屈曲させるようにして引き出される紙にいわゆる腰を持たせ、後続の紙が一部引き出されて起立状態を呈するように促すと同時に移動を規制し、折畳まれて積層している収容部の紙層が少量になったとき一挙に持ち上がるのを防止する働きをする。なお、各フラップはその基部における折目線部分を基点に搖動してフリーの端部の変位を容易にし、柔軟性が得られるように機能する。したがって、取出し口において引き出される紙に対応する容器側の各フラップが容器構成のシートの一部であっても、無理なく対応して引き出される紙を一枚ずつ取出せるように規制できるのである。しかも、紙を一枚取出した後は、長手フラップに設けられる突出部が引き出された紙の落ち込みを阻止して、次の取出しを容易にするという機能を発揮するのである。したがって、従来のプラスチックフィルムによる取出し口と変わりなく機能して、使用済みでの容器の処分時に使用材料の分別処理を行わないで簡単に処分できるという利便性を発揮できるのである。
また、前記第3発明によれば、前記第2発明のものと同様の機能を発揮するのに加えて、使用に供するまで開口部を封止していた部分を切目線に沿って切り取った開口縁が、その切目線を波形切目線にて所要の間隔で切除後における山に繋ぎ部を設けるように形成してあるので、その開口縁に接して引き出される紙には繋ぎ部の破断端によりソフトな抵抗が与えられて引き出された後に残る引き出し部分が内部に落ち込むのを防止でき、紙の移動に際して傷付けることもない。また、使用者が指先を開口縁に接触して傷付けることもないという利点がある。さらに、取出し口形成の切目線を波形にしたことで、開封後において美的効果を高め得る。
また、第4発明の構成を採用することにより、折畳まれて交互に重ね合わされ収容されている紙が取出し口から引き出される際、その重ね合わされる向きに応じて二股状に形成されるガイド部で交互に入れ替わって案内できるので、引き出される紙の両端部での案内を円滑にでき、引き出しに際して大きな抵抗が生じないから、引き出される紙が裂けるようなことがない。
さらに、第5発明の構成を採用することにより、長手フラップの基部に形成される折目線が裏面側でハーフカットされていることで、この長手フラップの上下搖動が容易に行われ、紙の引き出しに際して生じる紙との接触抵抗が格別に低減され、擦過音の発生を低減するのに有効であるという効果を奏する。
また、前記第6発明の構成を採用すれば、容器内の紙を消費して空になった場合、廃棄処分を行うに際して、そのままで容器の長手方向両端部を手で持って端面に設けられている指掛け部に手指を強く押付けると、その指掛け部に形成される指掛け弱め線によって当該部分で破断する。こうすると、端面は、同時にその周辺部に波及する押し付け外力によって端面形成の部材に設けられている一定方向に傾斜する折曲げ弱め線に沿って内側に折り曲げられ、端面形成の部材を貼り合わせていた部分での繋ぎが破壊されて分解し、前記折曲げ弱め線に沿って折畳まれて偏平にすることができる。したがって、処分する容器は従来品のようにフィルムを分別する必要なくを簡単に嵩低くして処置することができるという効果を奏する。
また、第7発明によれば、このような包装容器を作成するに際して、打抜き工程で裏面打ちを行うことにより簡単に製作することが可能であり、前記第1発明から第5発明に到る作用効果を奏する容器を効率よく生産できて経済的効果を高めることができるのである。
次に、本発明による積層紙類の包装容器の具体的な実施の形態について、その製造方法を交えて図面を参照しつつ説明する。
図1には本発明による包装容器を開封して内部からティッシュペーパが取出し得る状態にされた全体斜視図が示されている。図2には容器のブランクを表わす図が、図3には包装容器の取出し口を表わす平面図が示され、図4には使用されるウェーブ刃の一部を拡大して表わす斜視図(a)と切目線刻設部の拡大断面図(b)が、それぞれ示されている。
この実施形態は、ティッシュペーパの包装容器に適用したものについて説明する。包装容器1は、図2に示されるように、板紙(シート50)を打抜かれたブランクを折り曲げ加工して所要寸法の直方体に形成されている。すなわち、そのブランクは、所要寸法の長方形の上面部2に折線a,bを介して長手辺の両側にそれぞれ側面部3,3′が、そして一方の側面部3′に折線cを介して底面部4が連接され、上面部2の長手両端に折線d,dを介して上端面部5,5が、また底面部4の長手両端に折線e,eを介して下端面部5′,5′が、それぞれ連接されている。また、両側面部3,3′には、それぞれ両端に折線f,f、g,gを介して繋ぎ側面部6,6′が連接されている。なお、上端面部5と繋ぎ側面部6との端辺後端からほぼ45°の傾斜で相反する方向に内折線7a,7bが、下端面部5′と繋ぎ側面部6′との端辺好転からほぼ45°でそれぞれ相反する方向に内折線7c,7dが、それぞれ刻設されている。なお、前記折線7a,7b,7c,7dは、容器使用済みになって廃棄する際の折畳み用折線である。また、下端面部5′に設けられた切目線8は、容器の端部を分解して折畳みを容易にする指掛け用空間を形成するもので、8Aは指掛け穴形成部、8Bは切除される端縁部である。また、9は組立時の糊代である。
前記上面部2の中央部には、容器に収容されるティッシュペーパ30の幅寸法よりも短い長さで取出し口10が設けられている。この取出し口10は、例えば図3に示されるように、長手方向の両端部にガイドフラップ12が、長手方向に沿って長手フラップ11が、それぞれ一対相対向するように設けられている。もちろん、取出し口10は開封するまで閉止状態に保たれ、内容物が保護され、使用初期において切除部分を切り取ることで開口するようになっている。
前記取出し口10は、図3に例示されるように、最大外形を所要寸法の長方形にして、長手方向の両端部で一部を切線14によって切断し、その他の各辺をフラップの基部11a,12aとして上向きの回動が容易なように折目線11a′,12a′が形成されている。そして、実質的な取出し口となる部分は、図4(a)に示されるように、打抜きウェーブ刃40(刃先部41を所定のピッチPで平面上波形に屈曲させて刃付けした刃物である)でもって切り取り可能に切目線13(本発明における波形切目線に相当)を刻設されている。
この包装容器1は、加工工程で、板紙を打抜いて所要寸法形状のブランクに形成する際、打抜き装置においてシート50の裏面51側から抜き型の刃物を打ち付けて加工するのである。そして、前記取出し口10を形成する四辺の各フラップ11,11,12,12の基部11a,12aには内向き折目線11a′,12a′がそれぞれ刻設されるようにし、開封する切除予定部を形成する切目線13を前記ウェーブ刃40の刃先部41にちょうど打抜くと残留する側(フラップの先端となる)の山位置に所要の間隔で切込み43を付けたものを用いて切目線を付ける。こうすると、ウェーブ刃40の刃先部41に設けられた切込み43部分が繋ぎ部13aを形成する。また、この加工によってブランクのシート50を裏抜きすることにより、前記切目線13における切断端面13bは、刃先部41の勾配によって、図4(b)に拡大断面図で示されるように、シート50の裏面51から表面52に向かって上がり勾配の斜面に形成される。なお、前記長手フラップ11,11の基部11a,11aに形成される折目線11a′は、裏面側でハーフカットされている。前記折目線11a′は、裏面側でハーフカットして形成することにより、折り曲げ抵抗が削減されて上下方向の搖動を円滑にすることができる。
一方、前記切目線13が刻設されて形成される取出し口10の周りには、長手両端部で周縁が円曲線を描く形状に形成されるガイドフラップ12が相対向して設けられ、短辺方向に縁部11′をジグザグ状で中央部に突出部15が形成される長手フラップ11,11が、その突出部15,15の位置をずらせて一対相対向して設けられている。前記ガイドフラップ12の縁12′と両長手フラップ11,11の端部の縁11″とは、図3に示されるように、適宜寸法の空間が形成されるように対峙させ、その両側の空間によって取出し口10から引き出されるティッシュペーパ30(紙)の端部を案内するガイド部17にされている。
また、前記両長手フラップ11,11は、両端部に形成されるガイド部17,17位置から中央部の突出部15に到るまでの縁部11′を大きなピッチの波形に形成され、突出部15の頂端が取出し口10の短辺方向におけるほぼ半分の長さ寸法にされて、向かい合う両突出部15,15間に狭隘な開放空間18が形成されるように突出部15,15の傾斜縁を平行させて配されている。このようにされる両長手フラップ11,11と両ガイドフラップ12,12との間には、突出部15,15によって形成される狭隘な開放空間18を挟んで対称的に広がりをもつ特異な形状の空間部19,19が形成されている。この空間部19は、包装容器1の取出し口10を開封して最初に内容物であるティッシュペーパ30を取出す際に、指先を挿入してペーパの端を摘み出すことができる空間を形成している。なお、前記突出部15の配置については、中央部に特定されるものではなく、必要に応じて中間部で所要位置に設けることができる。
このように構成される本実施形態の包装容器1は、周知の手段で前記形状のブランクを糊張りして直方体に形成後、一側端を開放状態にして別途準備された内容物となるティッシュペーパ30の積層物を内部に収納して開放部を閉じる。こうしてでき上がった包装容器1は、取出し口10も閉止部によって覆われている。そこで、包装容器1からティッシュペーパ30を取出すには、取出し口10の閉止部を切目線13に沿って引き剥がすと、閉止部が分離して開口される。開封された初期では、内容ティッシュペーパ30が折畳まれて積層された状態であるからそのまま取出すことはできない。そこで、開封された取出し口10の空間部19に指先を挿入して積層上面のペーパをつまみ上げると一枚の端部を引き出すことができるので、そのまま引き上げると取出すことができる。
取出し口10からティッシュペーパ30を一枚引き出すと、図5(a)に例示されるように、このペーパは両端部を取出し口10端部のガイドフラップ12と長手フラップ11の端部とによって形成されるガイド部17,17にて案内され、かつ中央部を両長手フラップ11,11に設けられて相対する突出部15,15によって両者間に形成される屈曲する狭隘な開放空間18とその突出部15の端部とにより絞られた状態を呈し、引き出されるペーパを制御して起立状態に保たれて引き出される。また、取出し口10の両端部では、収容されているティッシュペーパ30が交互に向きを変えて重ね合わせ折畳まれているので、一枚ずつ引き出されるごとにガイドフラップ12,12によって規制されながら引き出される向きを二股に形成されるガイド部17,17で交互に移動して取出されるようにガイドされるので、端部で巻き上げられることなく順次円滑に取出されるように機能する。そして、ティッシュペーパ30は、中央部を前記突出部15,15による狭隘な開放空間18と両突出部15の頂端とによって屈曲状態にされて引き上げられ、これに付随して引き出される後続のペーパが一部引き出された後は、引き出し時の接触負荷が少ない背後側の長手フラップ11の縁部11′が受け止めて後戻りせず(図5(b)参照)、移動を規制されるので、特に残留量が少なくなった場合でも取出し口10から内部に抜け落ちることはない。また、ティッシュペーパ30の残量が少なくなった場合に引き出すと一挙に持ち上がるのを防止する働きをする。したがって、収容されるティッシュペーパが最後まで無理なく一枚ずつの取出しを行えるのである。また、ペーパの引き出しに際して、前述のように大きな抵抗を受けることがない構造にされているので、ペーパが傷付いて引き裂けたりせず取出すことができる。
一方、取出し口10の周縁を形成するガイドフラップ12,12および長手フラップ11,11は、ペーパと接触するその縁部12′,11′が、前述のように波形にされて裏面51から表面52に向かって勾配を付された切断端面13bに仕上げられているので(図4(b)参照)、ティッシュペーパ30を引き出すことによりそのペーパが各フラップ11,12の端縁11′,12′を擦過するが、柔軟な表面のティッシュペーパ30に対してフラップ側が硬度の高い紙で形成されているにもかかわらず、接触部が波の頂点であって、しかも傾斜端面にされることで頂部が肉薄になっていることから両者の接触部では接触面が少ない。その上、長手フラップ11,11は、その基部における折目線11a′が裏面側でハーフカットして形成されているので、通常の押し罫線による折目線とは異なり折り曲げ抵抗が少なくて、引き出されるペーパと前記端縁11′とが柔軟に接するので、接触抵抗が少なくなって擦過音の発生が低減し、容器本体の胴部での共鳴が小さくなって耳障りな不快音の発生を著しく低減できるのである。
また、この実施態様では取出し口10を開封した後の切目線13の後が、開口縁(フラップの縁部11′、12′)として波形になっていて、しかもその切断部では縁部11′、12′が波形の頭部に繋ぎ部13aの破断後が形成されるので、手指が接触しても切断縁によって傷付けることがなく、安心して取扱うことができるのである。
さらに、容器が使用済みとなって廃棄処分するときには、容器本体の長手両端面部において設けられている指掛け穴形成部8Aに指先を押付けて、糊付けされている側面部(下端面部5′)を押し込むようにすると、まず切目線8によって形成されている幅広い端縁部8Bが破断して上端面部5に付着移動し、下端面部5′と上端面部5との接合部が大部分で切り離される。この破断によって上下端面部5,5′はその保持力が弱められ、幅方向の両端での端面の糊付けが剥がれるので、そのまま上下方向に押し潰すと、ちょうど対角位置で端部に設けられる内折線(第6発明における折曲げ弱め線の対応)7a〜7d(図2参照)に沿って折り曲げられ、同時に端面部(上下端面部5、5′)が内向きに折り込まれ、容器本体を偏平に嵩低く潰すことができる(図6参照)。したがって、従来品のようにプラスチックフィルムの貼着がないので、分別処理することなくリサイクル回収できる状態で廃棄処分できるのである。
以上に記載した実施形態ではティッシュペーパの包装容器について説明したが、これに限定されるものではなく、このほかにキッチンペーパなど折畳んで積層する包装形態をとるものの容器として同様に適用することができる。また、この包装容器は、容器本体を構成するシート以外の付加材料・部品を要しないのと、複雑な加工を伴わないのでコストアップすることもなく、リサイクルできて経済的効果を高めることができるのである。
本発明による包装容器を開封して内部からティッシュペーパが取出し得る状態にされた全体斜視図 容器のブランクを表わす図 包装容器の取出し口を表わす平面図 使用されるウェーブ刃の一部を拡大して表わす斜視図(a)と切目線刻設部の拡大断面図(b) ティッシュペーパ取出し時の態様を表わす斜視図(a)と取出し部分の模式的断面図(b) 廃棄処分のために容器を折畳んだ態様を表わす図(a)と容器端面部の破壊折畳み態様を表わす図(b)
1 包装容器
2 容器本体の上面部
10 取出し口
11 長手フラップ
12 ガイドフラップ
11′、12′ フラップの縁部
11a′ 折目線
13 切目線
13a 繋ぎ部
15 長手フラップに設けた突出部
17 ガイド部
18 狭隘な開放空間
30 ティッシュペーパ

Claims (7)

  1. 折畳み積層された紙類を収容して上面に設けた取出し口からその収容紙類を順次取出し得るようにされた包装容器であって、
    前記取出し口は、その周囲に形成されるフラップの縁部を、端面が裏面から表面に向かって上がり勾配となる傾斜面に形成されていることを特徴とする積層紙類の包装容器。
  2. 折畳み積層された紙類を収容して上面に設けた取出し口からその収容紙類を順次取出し得るようにされた包装容器であって、
    前記取出し口は、引き出される紙の幅方向両端部を案内するガイドフラップと、引き出される紙を保持する突出部を有して相対する一対の長手フラップとを備え、前記両長手フラップに形成される前記突出部の位置を相互にずらせて設けるようにして、両突出部間に狭隘な開放空間が形成されていることを特徴とする積層紙類の包装容器。
  3. 折畳み積層された紙類を収容して上面に設けた取出し口からその収容紙類を順次取出し得るようにされた包装容器であって、
    前記取出し口は、その長手方向の両端部にガイドフラップと、長手方向に沿って設けられ中間適所で適宜間隔をとって双方に位置をずらせて突き出す突出部を有する一対の長手フラップとを、切除後の縁のウェーブ山側に適宜間隔で繋ぎ部を配される波形切目線と基部となる位置に形成される折目線によってそれぞれ設けられ、その波形切目線に沿って切抜部を切り取るとそれらフラップが周囲に形成されることを特徴とする積層紙類の包装容器。
  4. 前記取出し口の両端部には、それぞれガイドフラップと長手フラップの端部とによって、そのガイドフラップの周縁に沿って二股状の引き出される紙の案内切欠きが形成される請求項1〜3のいずれかに記載の積層紙類の包装容器。
  5. 前記取出し口における長手フラップの基部には、裏面側でハーフカットによる折目線が形成されている請求項2または3に記載の積層紙類の包装容器。
  6. 前記包装容器は、長手方向の両端面に、押し込む力を加えると端面を形成する部片の繋ぎが破壊されて容器全体を偏平に折畳むことができる一定方向に傾斜する折曲げ弱め線と繋ぎを分解するための指掛け弱め線がそれぞれ設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の積層紙類の包装容器。
  7. 折畳み積層された紙類を収容して上面に設けた取出し口からその収容紙類を順次取出し得るようにされた包装容器のブランクを打抜き形成するに際し、前記取出し口に設けられる紙引き出し時の案内保持機能を発揮させるフラップの基部折目線と開口切り取りのための切目線とを、前記折目線に対して罫押し刃および/または切込み刃を、前記切目線に対して所要の間隔で刃先に切込みを設けたウェーブ刃を、それぞれ所要形状に取付けられた打抜き型によって、前記ブランクの裏面側から加工して前記切目線部分では断続して波形に裏面から表面に向かって傾斜する切断面を形成し、前記ウェーブ刃に設けられた切込み箇所で部分的に繋ぎ部を形成して開封時まで取出し口を閉じる構造に作成することを特徴とする積層紙類の包装容器の製造方法。
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