JP2006016293A - 光学ガラス - Google Patents

光学ガラス Download PDF

Info

Publication number
JP2006016293A
JP2006016293A JP2005141025A JP2005141025A JP2006016293A JP 2006016293 A JP2006016293 A JP 2006016293A JP 2005141025 A JP2005141025 A JP 2005141025A JP 2005141025 A JP2005141025 A JP 2005141025A JP 2006016293 A JP2006016293 A JP 2006016293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical glass
glass
optical
component
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005141025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5108209B2 (ja
Inventor
Koji Shimizu
晃治 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohara Inc
Original Assignee
Ohara Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ohara Inc filed Critical Ohara Inc
Priority to JP2005141025A priority Critical patent/JP5108209B2/ja
Publication of JP2006016293A publication Critical patent/JP2006016293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5108209B2 publication Critical patent/JP5108209B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

【課題】 屈折率1.85〜1.90、及びアッベ数40〜42の範囲の光学定数を有しながら、低い液相温度と高い化学的耐久性を有する光学ガラス及びガラス転移点の低いモールドプレス用ガラスを提供する。
【解決手段】 必須成分としてSiO、B及びLaを含有し、さらにZrO、Nb、Taからなる群より選択される1種以上を含有し、F成分を含有しない光学ガラスであって、屈折率が1.83以上、アッベ数が35以上であることを特徴とする該光学ガラス。
【選択図】 なし

Description

本発明は、F成分を含まず、SiO2、B、La、Gd、ZrO、Nb2、Ta2を含有し、極めて安定した生産が可能な光学ガラスに関する。
特に本発明は、さらに所定の比重及び液相温度を有し、ガラス予備成形体等の製造に好適である光学ガラス、特にホウケイ酸ガラスに関する。
非球面レンズを利用してレンズ枚数を削減することにより、レンズ等の光学素子を軽量、小型化する傾向は、近年強まりつつある。しかしながら、従来の研削、研磨工程で非球面を得ようとすると、高コストでかつ複雑な作業工程が必要であった。そこで、ゴブあるいはガラスブロックから得られたプリフォーム材を超精密加工された金型で直接レンズ成形する方法が開発された。このようにして得られたレンズは研磨の必要がなく、その結果、低コスト、短納期で生産することが可能となった。
上記の成形方法はガラスモールドと呼ばれ、盛んに研究、開発が行われてきた。従来、ガラスモールドでは使用する金型の耐熱性から、より低温で軟化するガラス、具体的にはTgが630℃以下、より好ましくは600℃以下のガラスが求められてきた。
一方、モールドプレス後の最終的な非球面形状に、プリフォームを近似させること、あるいはより高圧でプレスすること等のガラスモールド技術の進展により、Tgが630〜670℃程度でもガラスモールド用として使用されるケースも考えられる様になった。また、近年ガラスモールドに使用される型材やその保護膜の開発が進み、670℃を超えるガラスも成形可能になりつつある。この様な状況の中、モールドプレス用の光学ガラスと一般の光学ガラスの境界線が無くなりつつある。
本発明の目的とする光学定数の近傍の光学ガラスは従来から数多く開示されている。
特公昭53−42328、特公昭53−47368、特公昭54−6242、特開2002−284542では、SiO2、B3、La等を主要成分とする高屈折低分散な光学ガラスが開示されているが、屈折率が本発明の目的としている光学定数に対して十分ではない。また、化学的耐久性も十分とは言えない。
特開昭52-129716では、屈折率が1.85以上のガラスが開示されているが、アッベ数が十分では無い。
一方、特公昭54−6241、特開昭54−90218では、B3、La、Gd、WO等を必須成分とする屈折率が1.85を超える光学ガラスが開示されているが、特にアッベ数が40以上の領域において耐失透性が十分とは言えない。
また、特公昭54−2646では、屈折率が1.85を超えるガラスが幾つか開示されているが、いずれもアッベ数が小さい、又は耐失透性に問題がある。
特開2001−348244では、屈折率1.875以上でアッベ数が39.5以上の光学ガラスが開示されているが、Nb25、Ta等の成分、又はそれぞれの総量が少ないことが主要因となり液相温度が高く、十分な量産性があるとは言えない。さらに、この公報に記載の光学ガラスは比重が高いためレンズの重量が大きくなりすぎ、かつPt合金等から滴下させてガラスプリフォーム等を製造する際に、パイプでの流量制御が困難である。
特開2003−267748では、ガラス転移点が630℃以下である高屈折高分散ガラスが開示されているが、Nb25、Ta等の成分、又はそれぞれの総量が少ないことが主要因となり、液相温度が高く量産には不向きである。
また、上記の公報の中には、F成分を含有した実施例が幾つか開示されている。これらのF成分を含有するガラスは、熔解工程における揮発が激しいため、屈折率等の光学ガラスにおける重要な品質の変動が激しいという欠点を有する。また、化学的耐久性も劣化しやすい傾向にあるため、量産品には不向きである。
特公昭53−42328号公報 特公昭53−47368号公報 特公昭54−6242号公報 特開2002−284542号公報 特開昭52−129716号公報 特公昭54−6241号公報 特開昭54−90218号公報 特公昭54−2646号公報 特開2001−348244号公報 特開2003−267748号公報
本発明における屈折率1.85〜1.90、及びアッベ数40〜42の範囲は、従来より一般の光学ガラスとしての使用頻度は高い。
この範囲のモールドプレス用ガラスが非球面レンズとして使用されれば、球面収差の補正が容易となり、よりコンパクトで高性能な光学系が可能となる。したがって上記範囲の光学定数においては、モールドプレス用としても、また一般の光学ガラスとしても、安定した生産が可能なものを望む要求は非常に大きい。
しかしながら、前記範囲の光学定数を有する公知の光学ガラスは、化学的耐久性が悪いだけでなく液相温度が高く安定した生産を行なうには十分で無かった。
本発明は、上記所望の光学定数を有しながら、低い液相温度と高い化学的耐久性を有する光学ガラス及びガラス転移点の低いモールドプレス用ガラスを提供する。
前記課題を解決するために、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、F成分を実質的に含有せず前記特定範囲の組成とすることにより、前記の光学定数を有し、化学的耐久性が良好で、アルカリ成分を添加してもその耐久性が劣化しにくいため、モールドプレス成形にも適した光学ガラスが得られることを見出し、本発明に至った。
さらに本発明者は、ガラス組成物中におけるTa及びNb25の含有量の和が所定の値以上になると、ガラス組成物の屈折率を所望の値に維持しつつ耐失透性を格段に向上させ得ることを今般見出した。
本発明の第1の構成は、必須成分としてSiO、B及びLaを含有し、さらにZrO、Nb、Taからなる群より選択される1種以上を含有し、F成分を含有しない光学ガラスであって、屈折率が1.83以上、アッベ数が35以上であることを特徴とする該光学ガラスである。
本発明の第2の構成は、液相温度が1240℃以下である前記構成1の光学ガラスである。
本発明の第3の構成は、液相温度が1140℃以下である前記構成1の光学ガラスである。
本発明の第4の構成は、日本光学硝子工業会規格JOGIS06-1999「光学ガラス の化学的耐久性の測定方法(粉末法)」により測定するガラスの耐酸性が級2以下である前記構成1〜3の光学ガラスである。
本発明の第5の構成は、比重が4.80〜5.25である前記構成1〜4の光学ガラスである。
本発明の第6の構成は、Ta25+Nb25の合計量が18〜28%である前記構成1〜5の光学ガラスである。
本発明の第7の構成は、酸化物基準の質量%で、
SiO2 2〜9%、及び/又は
8.0%以上かつ18%未満、及び/又は
La 33〜50%、及び/又は
Gd 3〜20%、及び/又は
ZrO 4.5〜7%、及び/又は
Nb25 0.1〜3%及び、及び/又は
Ta 15〜25%を含有し、
ただし、Ta25+Nb25の合計量が17〜28%、並びに
LiO 0〜3%、及び/又は
WO 0〜3%及び/又は
ZnO 0〜10%及び/又は
RO 0〜5% (R=Mg、Ca、Sr、Ba)及び/又は
Sb23 0〜1%
の範囲の各成分を含有し、F成分を含有しないことを特徴とする光学ガラスである。
本発明の第8の構成は、酸化物基準の質量%で、
SiO2 3〜9%、
9.5%以上かつ18%未満、
La 33〜45%、
Gd 3〜18%、
ZrO 5〜7%、
Nb25 0.1〜3%及び、
Ta 15〜25%を含有し、
ただし、Ta25+Nb25の合計量が17〜28%、並びに
LiO 0〜3%、及び/又は
WO 0〜3%及び/又は
ZnO 0〜10%及び/又は
RO 0〜5% (R=Mg、Ca、Sr、Ba)及び/又は
Sb23 0〜1%
の範囲の各成分を含有し、F成分を含有しないことを特徴とする光学ガラスである。
本発明の第9の構成は、Ta+Nbの合計量が18〜23%であることを特徴とする前記構成7又は8の光学ガラスである。
本発明の第10の構成は、屈折率が1.88〜1.90であり、酸化物基準の質量%でWOが0.5%未満である前記構成7〜9の光学ガラスである。
本発明の第11の構成は、屈折率1.85〜1.90で、アッベ数が40〜42である前記構成7〜9の光学ガラスである。
本発明の第12の構成は、酸化物基準の質量%で、
15〜17%及び、
Gd 3〜9.5%、
の範囲の各成分を含有し、Gd+Nb25の総量が10%未満であることを特徴とする前記構成7〜11の光学ガラスである。
本発明の第13の構成は、ガラス転移点(Tg)が670℃以下であり、LiO成分が0.5%以上であることを特徴とする前記構成1〜12の光学ガラスである。
本発明の第14の構成は、Tgが630℃以下であり、LiO成分が0.5%以上であることを特徴とする前記構成1〜12の光学ガラスである。
本発明の第15の構成は、TiOが5%未満であり、Alが5%未満である請求項1〜14のいずれかに記載の光学ガラスである。
本発明の第16の構成は、日本光学硝子工業会規格JOGIS06-1999「光学ガラスの化学的耐久性の測定方法(粉末法)」により測定するガラスの耐酸性が級2以下であることを特徴とする前記構成7〜15の光学ガラスである 。
本発明の第17の構成は、日本光学硝子工業会規格JOGIS06-1999「光学ガラスの化学的耐久性の測定方法(粉末法)」により測定するガラスの耐酸性が級1であることを特徴とする前記構成7〜15の光学ガラスである 。
本発明の第18の構成は、液相温度が1240℃以下であることを特徴とする前記構成7〜17の光学ガラスである。
本発明の第19の構成は、液相温度が1140℃以下であることを特徴とする前記構成7〜17の光学ガラスである。
本発明の第20の構成は、比重が4.80〜5.25である前記構成7〜19の光学ガラスである。
本発明の第21の構成は、酸化物基準で、ガラス組成物の全質量に対しTa25及びNb25の含有率の和が18〜23%あって、フッ素成分を含まず、比重が4.60〜5.25である光学ガラスである。
本発明の第22の構成は、液相温度における粘度η(dPa・s)の対数logηが0.3以上である前記構成1〜21の光学ガラスである。
本発明の第23の構成は、前記構成1〜22の光学ガラスからなるモールドプレス成形用ガラスプリフォーム材である。
本発明の第24の構成は、前記構成1〜22の光学ガラスからなる光学素子である。
本発明の第25の構成は、前記構成23のモールドプレス成形用ガラスプリフォーム材をモールドプレス成形することにより得られる光学素子である。
以上述べたとおり、本発明の光学ガラスは、SiO2、B23、LaGd成分を含有し、屈折率1.85〜1.90で、アッベ数が40〜42で、良好な化学的耐久性と耐失透性を有し、また上記特性を悪化させることなく容易に低いTgのガラスをえることも可能であるため、球面、非球面を問わず、従来の研磨工程による製造方法でも、またモールドプレス成形を伴う製造方法においても、上記した公知の方法により容易に製造可能である。
また、本発明の光学ガラスは高屈折率低分散性、高化学耐久性、低膨張性である特徴をいかして、レンズ以外の光学素子、例えば回折格子・プリズム等にも応用することが可能である。また、機械的、熱的応力が発生しやすい環境で、特に複屈折性を問題とするような用途(例えばプロジェクター)においても、本発明の光学ガラスは上記の特性に加えて、極めて低い光弾性定数を有するので、応用の可能性がある。
さらに、本発明の光学ガラスはヤング率が非常に高いので、低膨張性を生かして各種基板材料への応用も考えられる。
本発明に示す光学ガラスの各物性値の範囲を前記の通りに限定した理由を以下に述べる。
本発明に示す光学ガラスの各成分における酸化物基準での質量%の組成範囲を、前記の通りに限定した理由を以下に述べる。
なお、本明細書中において「酸化物基準」とは、本発明のガラス構成成分の原料として使用される酸化物、炭酸塩、硝酸塩などが、熔融時にすべて分解され酸化物へ変化すると仮定した場合に、当該生成酸化物の総重量を100質量%とした場合にガラス中に含有される各成分の含有量を表記した組成である。
SiO2成分はガラス形成酸化物であるとともに、化学的耐久性を向上させる成分である。上記の効果を維持するためには、2.0%以上とすることが好ましいが、その量が9.0%を超えると、屈折率が1.85以上を維持できない場合がある。したがって、好ましくは2.0、より好ましくは3.0%、最も好ましくは5.5%を超え、好ましくは9.0%、より好ましくは、6.7%最も好ましくは5.7%を上限として含有する。
成分は希土類酸化物を多量に含む本発明の光学ガラスにおいて、ガラス形成酸化物として欠かすことの出来ない必須成分である。その量が8.0%未満では上記の効果が不十分となりやすく、18%以上では化学耐久性が悪くなりやすい。したがって、好ましくは8.0%、より好ましくは9.5%、最も好ましくは15%を下限とし、好ましくは18%未満、より好ましくは17%最も好ましくは16%を上限として含有する。
LiO成分は、液相温度を下げ、Tgを低くすることに大きな効果を有する任意に添加しうる成分であるが、その量が3%を超えると、逆に液相温度が上昇してガラス化が困難となりやすい。より低いTgを得るためには、好ましくは0.5%、より好ましくは0.7%、最も好ましくは1.0を下限とし、そして好ましくは3%、より好ましくは2%、最も好ましくは1.7%を上限として含有する。
La成分は、ガラスの屈折率を高め、かつアッベ数を大きくするのに有効な成分である。その量が33%未満では、ガラスの光学定数の値を上記の特定範囲内に維持することが困難となりやすく、また、50%を超えると液相温度が高くなりやすい。したがって、特に良好な生産性を維持するためには、好ましくは33%、より好ましくは35%、最も好ましくは37%を下限とし、好ましくは50%、より好ましくは45%、最も好ましくは39%未満を上限として含有する。
Gd成分は、La成分と同様に、ガラスの屈折率を高め、かつアッベ数を大きくするのに有効な成分である。その量が3%未満では、ガラスの光学定数の値を上記の特定範囲内に維持することは困難となり、また、20%を超えると液相温度が高くなりやすい。したがって、特に良好な生産性を維持するため、好ましくは3%、より好ましくは6.0%、最も好ましくは6.5%を下限とし、好ましくは20%より好ましくは18%であり、最も好ましくは9.5%を上限として含有する。
ZrO成分は、光学定数を調整し液相温度を下げ、化学的耐久性を向上させる効果がある。その量が4.5%未満では、上記の効果を十分に得ることが困難になりやすい、また7%を超えると液相温度を上げ、安定した生産が困難となりやすい。したがって上記の効果を得やすくするためには、好ましくは4.5%、より好ましくは5.0%、最も好ましくは5.5%を下限とし、好ましくは7.0%、より好ましくは6.5%、最も好ましくは6.3%を上限として含有する。
Nb成分は、屈折率を高め、液相温度を下げることに大きな効果を示すが、その量が0.1%未満では上記効果が不十分となりやすい。その量が3%を超えるとアッベ数を小さくしてしまいやすい。したがって、上記効果をより適切に得やすくするために、好ましくは0.1%、より好ましくは0.5%、最も好ましくは1.7%を下限とし、好ましくは3.0%より好ましくは2.5%、最も好ましくは2.3%を上限として含有する。
本発明の特徴である高屈折、低分散性を有し、かつ低い液相温度を実現しやすくするためには、Gd、Nb成分の和を10%未満とすることが好ましい。いずれの成分も必須成分としていることから、上記成分の総量は好ましくは5.1%、より好ましくは6.0%、最も好ましくは7.0%を下限とし、好ましくは25%、より好ましくは20%、最も好ましくは10%未満を上限とする。
Ta成分は、特にNb成分と共存させて使用することで、屈折率及び耐失透性を高めることに、極めて高い効果がある。しかし15%未満では上記効果は得がたく、25%を超えると逆に耐失透性が悪くなりやすい。したがって特に上記効果を得やすくするために、好ましくは15%、より好ましくは16%、最も好ましくは18%を下限とし、好ましくは25%、より好ましくは22%、最も好ましくは20%を上限として含有する。
さらに、本発明の最も重要な特徴の一つである低い液相温度を維持をより容易にするために、Ta及びNb成分の合計量は、好ましくは16%、より好ましくは17%、最も好ましくは18%を下限とし、好ましくは28%、より好ましくは24%、最も好ましくは23%を上限として含有する。
WO成分は、屈折率の調整、特にLiO成分と共存させた場合に耐失透性を高める効果を有する任意成分であるが、その量が3%を超えると、ガラスの光学定数の値を上記の特定範囲内に維持することは困難となりやすい。好ましくは2.5%以下であり、更に好ましくは2.3%以下、最も好ましくは2.0%未満としたほうがよい。である。また、上記効果をより容易に得ようとする場合には、好ましくは0.1%、より好ましくは0.2%、最も好ましくは0.3%を下限として含有する。尚、屈折率を1.88以上とする場合には、0.5%未満とすることが好ましい。
TiO成分は、屈折率の調整に効果を有する任意成分であるが、多量に含有しすぎると透過率を悪化させやすい。したがって、好ましくは5.0%、より好ましくは2.0%、最も好ましくは1.0%未満を上限として含有することができる。
成分は、La成分と同様に、ガラスの屈折率を高め、かつアッベ数を大きくするのに有効な任意に添加しうる成分である。しかし多量に含有しすぎると耐失透性を悪化させる。したがって、好ましくは10%、より好ましくは5%、最も好ましくは3%未満を上限として含有することができる。
Yb成分も、La成分と同様に、ガラスの屈折率を高め、かつアッベ数を大きくするのに有効な任意に添加しうる成分である。しかし多量に含有しすぎると耐失透性を悪化させる。好ましくは10%、より好ましくは5.0%、最も好ましくは3.0%未満を上限として含有することができる。
GeO成分は屈折率を高め、耐失透性を向上させるのに効果を有する任意に添加しうる成分であるが、原料が高価であるため、使用量は少ない方が好ましい。したがって、好ましくは10%、より好ましくは5%、最も好ましくは3%未満を上限として含有することができる。
ZnO成分は、屈折率の調整、耐失透性を高め、Tgの調整する効果を有するがその量が10%を超えると、耐失透性が悪化しやすい。したがって、好ましくは0.5%を下限とし、好ましくは10%、より好ましくは8%、最も好ましくは7%を上限として含有する。
MgO、CaO、SrO及びBaO成分の1種又は2種以上の成分から選ばれるRO成分は光学定数の調整に有効であるが、その量、すなわち、MgO、CaO、SrO及びBaO成分の合計量が5%を超えると耐失透性が悪化しやすい。
Sb成分は、ガラス熔融工程における脱泡効果を有するが、その量は1.0%以下の量で含有することが好ましい。
また、Alは、ガラスの化学的耐久性を向上させる目的として5%まで加えてもさしつかえないが、ガラスとしての安定性を悪化させる場合には含有しないことが好ましい。
また、F成分は、プリフォームを成形する際にガラス表面からF成分が揮発し、プリフォームや金型に付着してレンズに不具合を生じさせる。また、揮発による屈折率の変動が大きいこと、化学的耐久性を劣化させやすいこと等の問題のため、レンズ又は光学素子の用途としては使用する場合、安定した生産に不向きである。従って、本発明の光学ガラスにおいてはF成分を含有しないほうが好ましい。
また、CsOは光学定数の調整を目的として加えてもさしつかえないが、高価な原料なため、低価格なガラスを得ようとする場合には、好ましくない。
また、Bi、TeOは、高屈折率化、低Tg化させることを目的として加えてもさしつかえないが、モールドプレスを行なう際に、揮発によるレンズ表面にクモリを発生させてしまうような場合には、加えないことが好ましい。
また、Tiを除く、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、及びMo等の遷移金属成分は、少量加えた場合でも、可視域の特定の波長に吸収を持つため、着色してしまう。したがって、可視領域の波長を使用する光学ガラスとしては、実質的に含有するべきでは無い。
また、Pb及びTh成分は高屈折率化、ガラスとしての安定性の向上を目的として加えてもさしつかえない。また、Cd及びTl成分は低Tg化を目的として加えてもさしつかえない。また、As成分は、ガラスの清澄、均質化を目的として加えてもさしつかえない。上記に示した、Pb、Th、Cd、Tl、As成分は、近年有害な化学物資として使用を控える傾向にあり、ガラスの製造工程のみならず、加工工程、及び製品化後の処分に至るまで環境対策上の措置が必要とされるため、加えないようが好ましい。
本発明のガラス組成物は、その組成範囲が質量%で表されているため直接的にモル%の記載に表せるものではないが、本発明において要求される諸特性を満たすガラス組成物中に存在する各酸化物のモル%表示による組成は、概ね以下の値をとる。なお下記mol%での値はあくまで参考のためであり、上記本願発明の各態様における範囲を限定するものではない。
SiO2 8〜25mol%、
18〜40mol%、
LiO 0〜15mol%、
La 10〜30mol%、
Gd 1〜10mol%、
ZrO 5〜10mol%、
Nb25 0.1〜3mol%、
Ta 5〜10mol%
ただし、Ta25+Nb25の合計量が7.5〜13mol%、
WO 0〜3mol%、
ZnO 0〜30mol%、
RO 0〜5mol% (R=Mg、Ca、Sr、Ba)、
Sb23 0〜0.3mol%、
次に、本発明の光学ガラスに関する物性について説明する。
ガラス及び光学素子は化学的耐久性が良好であることが望まれる。耐久性の悪いガラスは、レンズの研磨面、或いはプリフォームの状態での自由曲面の表面においてヤケと呼ばれるレンズ曇りが発生してしまう。通常、この様なガラスにおいては厳重な温度管理や湿度管理の必要性が生じ、コスト高となってしまいやすい。
粉末法耐酸性のクラスが3以上では、上記、不具合が多発しやすい。簡便な管理のもとで容易に生産するためには、2以下より好ましくは1とすることが好ましい。
高屈折率低分散領域でのモールドプレス用ガラスとして使用する硝材は、Tgが670℃以下とすることが求められている。Tgの高い材料はプレス温度が高くなってしまうため、それだけ型の寿命を短くしてしまう。より高い生産性のためには、Tgを630℃以下とすることが好ましい。
Tgが600℃未満では、ガラスの化学的耐久性が劣化しやすい。また粘度の低下に起因して、ガラス化が困難となる。上記理由により、ガラス自体の生産性を悪化させてしまう。
したがって、モールドプレス用の光学ガラスとしては、Tgは670℃以下の範囲が好ましく、630℃以下とすることがより好ましい。
比重の高いガラスは、レンズ系全体の重量を増やしてしまうため、好ましくは5.40以下である。さらに、本発明の光学ガラスは精密プレス成形に使用しうるガラスプリフォームを製造するために有用であるものが好ましい。通常、ガラスプリフォームの製造においては、ガラス融液をPt合金製パイプ等により流出させ型上に滴下させて成形を行なうが、この場合、所定値より高い比重のガラスを使用すると流量の制御が困難になりやすいという欠点があった。本発明の光学ガラスにおいては、屈折率等を満たした上でかつ比重の値を所定の範囲に規定することにより、ガラスプリフォーム等の流量制御が容易になり、寸法精度等の点において向上させることができる。これらを達成させるためには、本発明の光学ガラスにおいて、5.25以下の比重を有するものがより好ましく、5.10以下の比重を有するものが最も好ましい。他方、比重が小さすぎると、流量を少なくしても、滴下状態となりにくくガラス滴が得られない場合があり、いわゆる滴下法によるゴブ取得が困難となる。従って、本発明の光学ガラスの比重は、好ましくは4.60、より好ましくは4.80、最も好ましくは5.00を下限とする。
本発明の光学ガラスに関わらず一般の光学ガラスでは、金型を使用してプレス成形することにより、ガラス素地からレンズ形状を得る工程において、その冷却過程ではレンズの内部と外部に温度勾配が発生する。この時、熱膨張係数が大きいと得られたレンズに窪み(いわゆるヒケ)が発生しやすくなる。
したがって、100〜300℃における平均線熱膨張係数αが、好ましくは90×10-7/℃、より好ましくは83×10-7/℃、最も好ましくは80×10-7/℃を上限とすることが好ましい。
本発明の光学ガラスでは、下記製造方法により、安定した生産を実現するため、好ましくは液相温度を1240℃以下、特に好ましくは1140℃以下とすることが好ましい。ガラスの熔解温度を下げることができれば、それだけ消費されるエネルギーを抑え、また製造装置にかかる熱の負担も軽減することになり装置の老朽化が防止されるため、結果として低コスト化、低環境負荷化に繋がる。
前述のとおり本発明の光学ガラスはプレス成形用のプリフォーム材としても使用することができ、或いは熔融ガラスを直接プレス成形してプリフォーム材を得たり、さらに直接精密プレス成形することにより光学素子(レンズ等)を得ることも可能である。プリフォーム材として使用する場合、その製造方法及びモールドプレス成形方法は特に限定されるものではなく、公知の製造方法及び成形方法を使用することができる。プリフォーム材の製造方法としては、例えば特開平06−157051に記載のガラスプレス品の製造装置及びその製造方法や特開平11−157849に記載の光学ガラスの製造方法及び製造装置が公開されている。
上記の様に熔融ガラスから直接プリフォーム材を製造する方法だけでなく、板材から冷間加工により直接レンズ形状を得ても良いし、また冷間加工により近似形状としてから、モールドプレス成形を行なって最終製品である光学素子を得ても良い。
上記の製造方法に限らず、ガラス製造に関する様々な成形方法(例えばフロート成形、プレス成形、ドロー成形等)において、粘度の要素は欠かすことが出来ない。溶融状態からガラス温度を下げた場合に、高い粘度になるまで結晶の発生しないガラスであればあるほど成形可能な範囲が広がり、安定した生産が可能となる。つまり、液相温度における粘度が高い程、量産化には好適である。
前述した様に、溶融ガラスからプリフォーム材を得ようとする成形においては、液相温度における粘度η(dPa・s)の対数logηの値が0.3以上でなければならない。量産化において安定したプリフォーム成形を実施するためには、液相温度におけるlogηの値が好ましくは0.4以上、より好ましくは0.5以上、最も好ましくは0.6以上である。
次に、本発明にかかる光学ガラスの好適な実施例(No.1〜No.28)の組成ならびに従来公知のSiO2−B23−La−Gd系のガラスの比較例(No.A〜No.F)の組成を、これらのガラスの光学定数(nd、νd)、ガラス転移点Tg、屈伏点At、線膨張係数α、比重とともに表1〜5及び表7〜8に示した 。尚、実施例の液相温度、液相温度にける粘度、粉末法耐酸性のクラスについては、表6及び8に示した。
さらに、比較例No.G〜No.Oの組成を、表9、11に示し、ガラス転移点Tg、屈伏点At、熱膨張係数α、比重、液相温度およびRA(P)を表10、12に示す。
なお、本発明にかかる実施例(No.1〜No.28)のガラスは、酸化物、炭酸塩及び硝酸塩等の通常の光学ガラス用原料を所定の割合となるように秤量し、混合した後、白金坩堝等に投入し、ガラス組成による溶融性に応じて、1300〜1400℃の温度で2〜4時間、溶融、脱泡し、攪拌均質化した後、降温してから金型等に鋳込み徐冷することにより、均質性の優れたガラスを容易に得ることができる。
粉末法 耐酸性「RA(P)」を示す級の値は、前記日本光学硝子工業会規格;JOGIS06−1975光学ガラス の化学的耐久性 の測定方法(粉末法 )により、次のようにして求めた。実施例(No.1、No.5、No.6、No.24、No.25、No.27)、比較例(No.A〜No.F)のガラスを、それぞれ、粒度420〜590μmに粉砕し、得られたガラス粉末試料を白金製の溶出用かごの中に、比重グラム入れた。次に、上記ガラス粉末試料を入れた溶出用かごを、0.01N硝酸水溶液80mlが入っている石英ガラス製の丸底フラスコに入れて、沸騰水浴中で60分間処理した後、溶出用かごを丸底フラスコから取り出し、ガラス粉末試料の最初の質量と、その減量から算出した減量率(重量%)に基づいて、以下のように等級付けした。すなわち、減量率(重量%)が、0.20%未満である場合には1級とし、0.20〜0.35%未満は2級、0.35〜0.65%未満は3級、0.65〜1.20%未満は4級、1.20〜2.20%未満は5級とした。つまり、表6ではRA(P)を示す級の値が小さいほど、耐酸性が高く、化学的耐久性 が優れていることを示している。
平均線膨張係数α(100〜300℃)は、日本光学硝子工業会規格JOGIS08−2003「光学ガラスの熱膨張の測定方法」に従い100〜300℃における平均線膨張係数を求めた。
また、液相温度は50mlの容量の白金製坩堝に30ccのカレット状のガラスを投入して所定の温度で2時間保持した。その後、冷却した後、ガラス内部の結晶の有無を確認し、結晶が観察された最も高い温度を液相温度とした。
液相温度における粘度η(dPa・s)は、球引上げ式粘度計を使用し、液相温度での粘度を測定した。なお、本明細書中において粘度を表す場合は粘度η(dPa・s)の常用対数で表す。
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
Figure 2006016293
表1〜5に見られるとおり、本発明の実施例のガラス(No.1〜No.28)は、いずれも所望範囲の屈折率(nd)、アッベ数(νd)を有している。表6に見られる様に粉末法耐酸性のクラスについては、いずれも「2」以下であり、化学的耐久性は良好であった。したがって前記のガラスはいずれも所望の屈折率を維持しながら、高い化学的耐久性と低い失透温度を有するため、良好な生産性が期待できる。
比較例No.A及びBでは、特開2002−284452に記載されている実施例を引用した。比較例No.A及びBのガラスは、いずれも本発明で要求している組成範囲を満たしておらず、また本発明のガラスにおいて要求している光学性能を満たしていなかった。また、化学的耐久性も十分では無いので光学ガラスとして不適であった。
また、比較例No.C、No.Dでは、特開昭54−90218の中でアッベ数の大きい実施例を引用した。これらのガラスはいずれも本発明で要求している組成範囲を満たしておらず、失透温度が高いため、光学ガラスとして不適であった。
また、比較例No.E,Fのガラスは特開2001−348244の実施例1、特開2003-267748の中からそれぞれ引用した。これらのガラスはいずれも本発明で要求している組成範囲を満たしていないことが原因で、液相温度が高く量産には不向きであった。
さらに比較例No.G〜Oは特開2001−348244の実施例2〜10である。
次に、本発明のガラス組成物がF成分を含まないので、その製造過程における屈折率調整において有利な点を示す。
実施例No.6、No.19、No.25を上記と同様の方法により1300℃で2h、8h、24hの条件でそれぞれ溶融処理を行なった。一方、それぞれの実施例における酸化物基準の組成を100質量部とした場合に、さらにF成分を2質量部添加したNo.P〜Rについても同様の熱処理を実施した。それぞれの屈折率の時間変化を以下に示す。
Figure 2006016293
表13に見られる通り本発明の実施例No.6、No.19、No.25では、24時間後経過した屈折率の変動量が、0.0001以下である。一方、さらにFを2.0質量部添加したNo.P〜Rでは、屈折率の変動量が0.006以上となっていた。通常、光学素子として要求とされる屈折率の範囲は±0.0005である。このような結果より、F成分を含有した組成よりもF成分を含有しない組成の方が光学素子として応用する光学ガラス製造において有利であることが分かった。

Claims (25)

  1. 必須成分としてSiO、B及びLaを含有し、さらにZrO、Nb、Taからなる群より選択される1種以上を含有し、F成分を含有しない光学ガラスであって、屈折率が1.83以上、アッベ数が35以上であることを特徴とする該光学ガラス。
  2. 液相温度が1240℃以下である請求項1の光学ガラス。
  3. 液相温度が1140℃以下である請求項1の光学ガラス。
  4. 日本光学硝子工業会規格JOGIS06-1999「光学ガラスの化学的耐久性の測定方法(粉末法)」により測定するガラスの耐酸性が級2以下である請求項1〜3のいずれかに記載の光学ガラス。
  5. 比重が4.80〜5.25である請求項1〜4のいずれかに記載の光学ガラス。
  6. Ta25+Nb25の合計量が18〜28%である請求項1〜5のいずれかに記載の光学ガラス。
  7. 酸化物基準の質量%で、
    SiO2 2〜9%、及び/又は
    8.0%以上かつ18%未満、及び/又は
    La 33〜50%、及び/又は
    Gd 3〜20%、及び/又は
    ZrO 4.5〜7%、及び/又は
    Nb25 0.1〜3%及び、及び/又は
    Ta 15〜25%を含有し、
    ただし、Ta25+Nb25の合計量が17〜28%、並びに
    LiO 0〜3%、及び/又は
    WO 0〜3%及び/又は
    ZnO 0〜10%及び/又は
    RO 0〜5% (R=Mg、Ca、Sr、Ba)及び/又は
    Sb23 0〜1%
    の範囲の各成分を含有し、F成分を含有しないことを特徴とする光学ガラス。
  8. 酸化物基準の質量%で、
    SiO2 3〜9%、
    9.5%以上かつ18%未満、
    La 33〜45%、
    Gd 3〜18%、
    ZrO 5〜7%、
    Nb25 0.1〜3%及び、
    Ta 15〜25%を含有し、
    ただし、Ta25+Nb25の合計量が17〜28%、並びに
    LiO 0〜3%、及び/又は
    WO 0〜3%及び/又は
    ZnO 0〜10%及び/又は
    RO 0〜5% (R=Mg、Ca、Sr、Ba)及び/又は
    Sb23 0〜1%
    の範囲の各成分を含有し、F成分を含有しないことを特徴とする光学ガラス。
  9. Ta25+Nb25の合計量が18〜23%であることを特徴とする請求項7又は8に記載の光学ガラス。
  10. 屈折率が1.88〜1.90であり、酸化物基準の質量%でWOが0.5%未満である請求項7〜9のいずれかに記載の光学ガラス。
  11. 屈折率1.85〜1.90で、アッベ数が40〜42である請求項7〜9のいずれかに記載の光学ガラス。
  12. 酸化物基準の質量%で、
    15〜17%及び、
    Gd 3〜9.5%、
    の範囲の各成分を含有し、Gd+Nb25の総量が10%未満であることを特徴とする請求項7〜11に記載の光学ガラス。
  13. ガラス転移点(Tg)が670℃以下であり、LiO成分が0.5%以上含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の光学ガラス。
  14. Tgが630℃以下であり、LiO成分が0.5%以上含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の光学ガラス。
  15. TiOが5%未満であり、Alが5%未満である請求項1〜14のいずれかに記載の光学ガラス。
  16. 日本光学硝子工業会規格JOGIS06-1999「光学ガラス の化学的耐久性の測定方法(粉末法)」により測定するガラスの耐酸性が級2以下であることを特徴とする請求項7〜15のいずれかに記載の光学ガラス。
  17. 日本光学硝子工業会規格JOGIS06-1999「光学ガラス の化学的耐久性の測定方法(粉末法)」により測定するガラスの耐酸性が級1であることを特徴とする請求項7〜15のいずれかに記載の光学ガラス。
  18. 液相温度が1240℃以下であることを特徴とする請求項7〜17のいずれかに記載の光学ガラス。
  19. 液相温度が1140℃以下であることを特徴とする請求項7〜17のいずれかに記載の光学ガラス。
  20. 比重が4.80〜5.25である請求項7〜19のいずれかに記載の光学ガラス。
  21. 酸化物基準で、ガラス組成物の全質量に対しTa25及びNb25の含有率の和が18〜23%あって、フッ素成分を含まず、比重が4.60〜5.25である光学ガラス。
  22. 液相温度における粘度η(dPa・s)の対数logηが0.3以上である請求項1〜21の光学ガラス。
  23. 請求項1〜22のいずれかに記載の光学ガラスからなるモールドプレス成形用ガラスプリフォーム材。
  24. 請求項1〜22のいずれかに記載の光学ガラスからなる光学素子。
  25. 請求項23に記載のモールドプレス成形用ガラスプリフォーム材をモールドプレス成形することにより得られる光学素子。

JP2005141025A 2004-06-02 2005-05-13 光学ガラス Active JP5108209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005141025A JP5108209B2 (ja) 2004-06-02 2005-05-13 光学ガラス

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004164762 2004-06-02
JP2004164762 2004-06-02
JP2005141025A JP5108209B2 (ja) 2004-06-02 2005-05-13 光学ガラス

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010274567A Division JP2011057554A (ja) 2004-06-02 2010-12-09 光学ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006016293A true JP2006016293A (ja) 2006-01-19
JP5108209B2 JP5108209B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=35790875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005141025A Active JP5108209B2 (ja) 2004-06-02 2005-05-13 光学ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5108209B2 (ja)

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1950186A1 (en) 2007-01-24 2008-07-30 Hoya Corporation Optical glass, preform for precision press-molding, optical element, and methods for manufacturing the same
JP2008214135A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Sumita Optical Glass Inc 精密プレス成形用光学ガラス
JP2008280235A (ja) * 2007-04-09 2008-11-20 Olympus Corp 光学ガラス及びこれを使用した光学装置
JP2010083702A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Hoya Corp 光学ガラス、プレス成形用ガラス素材および光学素子
JP2010111529A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Panasonic Corp 光学ガラス組成物、プリフォーム及び光学素子
JP2010111528A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Panasonic Corp 光学ガラス組成物、プリフォーム及び光学素子
JP2010111527A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Panasonic Corp 光学ガラス組成物、プリフォーム及び光学素子
JP2010215444A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Nippon Electric Glass Co Ltd 光学ガラス
JP2011026185A (ja) * 2009-06-30 2011-02-10 Ohara Inc 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
JP2011230992A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Ohara Inc 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
US8124552B2 (en) 2009-04-14 2012-02-28 Fujifilm Corporation Optical glass
JP2012505813A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 成都光明光▲電▼股▲分▼有限公司 高屈折率低分散光学ガラス
JP2012082100A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Ohara Inc 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
JP2012180278A (ja) * 2012-06-15 2012-09-20 Hoya Corp 光学ガラス、ガラス成形体、光学素子およびそれらの製造方法
JP2012197217A (ja) * 2011-03-09 2012-10-18 Nippon Electric Glass Co Ltd 光学ガラス
US8361916B2 (en) 2007-12-06 2013-01-29 Asahi Glass Company, Limited Optical glass and preforms for precision press molding and optical elements made by using the glass
JP2013116850A (ja) * 2007-06-25 2013-06-13 Nippon Electric Glass Co Ltd モールドプレス成形用光学ガラス
KR101346967B1 (ko) * 2006-03-02 2014-01-02 호야 가부시키가이샤 정밀 프레스 성형용 프리폼의 제조 방법 및 광학 소자의제조 방법
JP2014073962A (ja) * 2007-10-30 2014-04-24 Nippon Electric Glass Co Ltd モールドプレス成形用光学ガラス
JP2014196244A (ja) * 2014-07-03 2014-10-16 株式会社オハラ 光学ガラス
JP5619422B2 (ja) * 2008-05-30 2014-11-05 Hoya株式会社 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子とそれら製造方法、ならびに撮像装置
JP2016029009A (ja) * 2010-10-26 2016-03-03 ショット・アーゲー 透明層複合体アセンブリ
US10308545B2 (en) 2010-10-26 2019-06-04 Schott Ag Highly refractive thin glasses
US10343946B2 (en) 2010-10-26 2019-07-09 Schott Ag Highly refractive thin glasses
WO2024041276A1 (zh) * 2022-08-26 2024-02-29 成都光明光电股份有限公司 光学玻璃、玻璃预制件、光学元件及光学仪器

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144913A (en) * 1977-05-24 1978-12-16 Fuji Photo Film Co Ltd Highly refractive optical glass
JPS546241B2 (ja) * 1976-06-22 1979-03-27
JPS5490218A (en) * 1977-12-28 1979-07-17 Minolta Camera Kk Optical glass
JPH04104918A (ja) * 1990-08-23 1992-04-07 Asahi Glass Co Ltd 近赤外吸収ガラス
JPH11278865A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Ngk Insulators Ltd 磁気ディスク基板用結晶化ガラス、磁気ディスク用基板、磁気ディスクおよび磁気ディスク基板用結晶化ガラスの製造方法
JP2001348244A (ja) * 2000-05-31 2001-12-18 Hoya Corp 光学ガラスおよび光学製品の製造方法
US20030040422A1 (en) * 2001-06-27 2003-02-27 Olympus Optical Co., Ltd. Composition having improved durability to aterilization treatment and endoscope using the same
JP2003201142A (ja) * 2001-10-22 2003-07-15 Sumita Optical Glass Inc 精密プレス成形用光学ガラス
JP2003252647A (ja) * 2001-12-27 2003-09-10 Nippon Electric Glass Co Ltd モールドプレス成形用光学ガラス
JP2003267748A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Hoya Corp 精密プレス成形用光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法
JP2004175632A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Hikari Glass Co Ltd 光学ガラス
JP2005015302A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Nippon Electric Glass Co Ltd モールドプレス成形用光学ガラス
JP2005298262A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Hoya Corp 光学素子の量産方法

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS546241B2 (ja) * 1976-06-22 1979-03-27
JPS53144913A (en) * 1977-05-24 1978-12-16 Fuji Photo Film Co Ltd Highly refractive optical glass
JPS5490218A (en) * 1977-12-28 1979-07-17 Minolta Camera Kk Optical glass
JPH04104918A (ja) * 1990-08-23 1992-04-07 Asahi Glass Co Ltd 近赤外吸収ガラス
JPH11278865A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Ngk Insulators Ltd 磁気ディスク基板用結晶化ガラス、磁気ディスク用基板、磁気ディスクおよび磁気ディスク基板用結晶化ガラスの製造方法
JP2001348244A (ja) * 2000-05-31 2001-12-18 Hoya Corp 光学ガラスおよび光学製品の製造方法
US20030040422A1 (en) * 2001-06-27 2003-02-27 Olympus Optical Co., Ltd. Composition having improved durability to aterilization treatment and endoscope using the same
JP2003201142A (ja) * 2001-10-22 2003-07-15 Sumita Optical Glass Inc 精密プレス成形用光学ガラス
JP2003252647A (ja) * 2001-12-27 2003-09-10 Nippon Electric Glass Co Ltd モールドプレス成形用光学ガラス
JP2003267748A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Hoya Corp 精密プレス成形用光学ガラス、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法
JP2004175632A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Hikari Glass Co Ltd 光学ガラス
JP2005015302A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Nippon Electric Glass Co Ltd モールドプレス成形用光学ガラス
JP2005298262A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Hoya Corp 光学素子の量産方法

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101346967B1 (ko) * 2006-03-02 2014-01-02 호야 가부시키가이샤 정밀 프레스 성형용 프리폼의 제조 방법 및 광학 소자의제조 방법
EP1950186A1 (en) 2007-01-24 2008-07-30 Hoya Corporation Optical glass, preform for precision press-molding, optical element, and methods for manufacturing the same
JP2008214135A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Sumita Optical Glass Inc 精密プレス成形用光学ガラス
JP2008280235A (ja) * 2007-04-09 2008-11-20 Olympus Corp 光学ガラス及びこれを使用した光学装置
JP2014088321A (ja) * 2007-04-09 2014-05-15 Olympus Corp 光学ガラス及びこれを使用した光学装置
JP2013116850A (ja) * 2007-06-25 2013-06-13 Nippon Electric Glass Co Ltd モールドプレス成形用光学ガラス
JP2014073962A (ja) * 2007-10-30 2014-04-24 Nippon Electric Glass Co Ltd モールドプレス成形用光学ガラス
US8361916B2 (en) 2007-12-06 2013-01-29 Asahi Glass Company, Limited Optical glass and preforms for precision press molding and optical elements made by using the glass
US8956988B2 (en) 2008-05-30 2015-02-17 Hoya Corporation Optical glass, preform for precision press-molding, optical element, methods for manufacturing thereof, and imaging device
JP5619422B2 (ja) * 2008-05-30 2014-11-05 Hoya株式会社 光学ガラス、精密プレス成形用プリフォーム、光学素子とそれら製造方法、ならびに撮像装置
JP2010083702A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Hoya Corp 光学ガラス、プレス成形用ガラス素材および光学素子
JP2012505813A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 成都光明光▲電▼股▲分▼有限公司 高屈折率低分散光学ガラス
JP2010111527A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Panasonic Corp 光学ガラス組成物、プリフォーム及び光学素子
JP2010111528A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Panasonic Corp 光学ガラス組成物、プリフォーム及び光学素子
JP2010111529A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Panasonic Corp 光学ガラス組成物、プリフォーム及び光学素子
JP2010215444A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Nippon Electric Glass Co Ltd 光学ガラス
US8124552B2 (en) 2009-04-14 2012-02-28 Fujifilm Corporation Optical glass
JP2011026185A (ja) * 2009-06-30 2011-02-10 Ohara Inc 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
JP2011230992A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Ohara Inc 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
JP2012082100A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Ohara Inc 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
JP2016029009A (ja) * 2010-10-26 2016-03-03 ショット・アーゲー 透明層複合体アセンブリ
US10308545B2 (en) 2010-10-26 2019-06-04 Schott Ag Highly refractive thin glasses
US10343946B2 (en) 2010-10-26 2019-07-09 Schott Ag Highly refractive thin glasses
JP2012197217A (ja) * 2011-03-09 2012-10-18 Nippon Electric Glass Co Ltd 光学ガラス
JP2012180278A (ja) * 2012-06-15 2012-09-20 Hoya Corp 光学ガラス、ガラス成形体、光学素子およびそれらの製造方法
JP2014196244A (ja) * 2014-07-03 2014-10-16 株式会社オハラ 光学ガラス
WO2024041276A1 (zh) * 2022-08-26 2024-02-29 成都光明光电股份有限公司 光学玻璃、玻璃预制件、光学元件及光学仪器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5108209B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5108209B2 (ja) 光学ガラス
JP2011057554A (ja) 光学ガラス
JP6033486B2 (ja) 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
JP4590386B2 (ja) 光学ガラス
JP5551364B2 (ja) 光学ガラス
JP5296345B2 (ja) 光学ガラス
JP6088938B2 (ja) 光学ガラスおよびその利用
JP5174368B2 (ja) 光学ガラス
JP4739721B2 (ja) 光学ガラス
JP4746995B2 (ja) 光学ガラス
JP5108248B2 (ja) モールドプレス成形用光学ガラス組成物
JP7325927B2 (ja) 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP5313440B2 (ja) 光学ガラス
JP5917791B2 (ja) 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
JP5288578B2 (ja) 光学ガラス
JP2006016295A (ja) 光学ガラス
JP2006016295A5 (ja)
WO2013031385A1 (ja) 光学ガラス
JP5946237B2 (ja) 光学ガラス、プリフォーム材及び光学素子
JP5209897B2 (ja) 光学ガラス
WO2007029434A1 (ja) 光学ガラス
JP7224099B2 (ja) 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP5174373B2 (ja) 光学ガラス
JP7424978B2 (ja) 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP2002211949A (ja) プレス成形用光学ガラス、プレス成形用プリフォーム材およびこれを用いた光学素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101209

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120809

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5108209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250