JP2006003394A - 走査型レーザー顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】第一走査光学系の走査位置と第二走査光学系の走査位置の同期が図られた走査型レーザー顕微鏡を提供する。
【解決手段】走査型レーザー顕微鏡は、標本118に光を照射して走査することのできる第一走査光学系Aと、標本118に光を照射して走査することのできる第二走査光学系Bと、標本118から生じる光を第一走査光学系Aの一部を介して検出するための検出光学系Cと、第一走査光学系Aと第二走査光学系Bを互いに同期させて走査駆動するコントロールユニット120とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は走査型レーザー顕微鏡に関する。
走査型レーザー顕微鏡は、レーザー光を走査光学系と対物レンズを介して標本のX軸とY軸に沿って走査しながら照射し、標本からの蛍光または反射光を再び対物レンズと走査光学系を介して検出器に取り込むことにより標本の二次元の輝度情報を得る。この輝度情報と走査光学系の走査位置情報を対応させることにより、輝点の二次元分布を表示することにより、標本の蛍光像あるいは反射像を観察することも可能である。
走査型レーザー顕微鏡の一種である共焦点走査型レーザー顕微鏡では、検出光学系は、標本と共役な位置にピンホールを有し、標本中の合焦面だけの情報を検出することができる。合焦面だけの情報を検出することが可能であることから、標本中の断面位置における情報を高精度に解析することが可能である。なお、二光子吸収を発生させることが可能なパルスレーザー等を励起光源に用いた場合には、合焦面でだけ標本は蛍光を発するため、ピンホールを設けることなく、標本中の断面情報を取得することが可能である。
特開平10−206742号公報は、レーザー走査顕微鏡において、標本の観察のために検出光学系と組み合わされる走査光学系の他に、第二走査光学系を設け、標本の観察位置とは異なる部位にレーザーを照射し、レーザー照射により特異現象を発現させた標本の動的挙動を解析することを提案している。しかし、特異現象を発現させるための走査光学系の駆動と観察のための走査光学系の駆動との間に時間的な相関がないため精密な動的挙動の解析は難しい。
特開2000−275529号公報は、走査型レーザー顕微鏡において、観察のための第一走査光学系と特異現象を発現させるための第二走査光学系によるレーザー照射のタイミングを制御することにより、時間精度の高い測定を提案している。これによれば、第二走査光学系を用いて特異現象を発現させた標本を、第一走査光学系を利用して観察することにより、特異発現による標本の動的挙動を時間精度良く観察することができる。
特開平10−206742号公報 特開2000−275529号公報
しかし、特開2000−275529号公報の走査型レーザー顕微鏡は、第一走査光学系の走査位置と第二走査光学系の走査位置の同期が取られていないため、第二走査光学系による励起により生じた蛍光を継続的に第一走査光学系で取り込むようなことはできない。
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その目的は、第一走査光学系の走査位置と第二走査光学系の走査位置の同期が図られた走査型レーザー顕微鏡を提供することである。
本発明による走査型レーザー顕微鏡は、標本に光を照射して走査することのできる第一走査光学系と、標本に光を照射して走査することのできる第二走査光学系と、標本から生じる光を第一走査光学系の一部を介して検出するための検出光学系と、第一走査光学系と第二走査光学系を互いに同期させて走査駆動するコントロールユニットとを備えている。
本発明によれば、第一走査光学系の走査位置と第二走査光学系の走査位置の同期が図られた走査型レーザー顕微鏡が提供される。これにより、第一走査光学系と第二走査光学系を両者の走査位置が常に一致するように駆動することにより、第二走査光学系による励起により生じた蛍光を第一走査光学系を利用して継続的に検出することが可能になる。また、第一走査光学系と第二走査光学系を一定の遅延時間を持たせて駆動することにより、遅延時間を持たせて両走査光学系を駆動することにより、蛍光のライフタイムの測定や、蛍光に遅れて発生するリン光の観察や、蛍光の褪色後回復(FRAP)の測定などが可能になる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態による走査型レーザー顕微鏡の光学系ブロック図である。図1に示されるように、観察対象の標本118はステージ117上に載置される。走査型レーザー顕微鏡は、標本118に光を照射して走査することのできる第一走査光学系Aと、標本118に光を照射して走査することのできる第二走査光学系Bと、標本118から生じる光を第一走査光学系Aの一部を介して検出するための検出光学系Cと、第一走査光学系Aと第二走査光学系Bを互いに同期させて走査駆動するコントロールユニット120とを備えている。
第一走査光学系Aは、第一レーザー光源101と第一レーザー制御素子102と第一走査光学ユニット104とリレーレンズ105とミラー106と結像レンズ115と対物レンズ116とを備えている。第一走査光学系Aは、第一レーザー光源101から射出されるレーザー光を標本118に照射して走査することができる。
第二走査光学系Bは、第二レーザー光源110と第二レーザー制御素子111と第二走査光学ユニット112とリレーレンズ113とダイクロイックミラー114と結像レンズ115と対物レンズ116とを備えている。第二走査光学系Bは、第二レーザー光源110から射出されるレーザー光を標本118に照射して走査することができる。
ダイクロイックミラー114は、第一走査光学系Aの光軸上に位置し、第二走査光学系Bの光軸を第一走査光学系Aの光軸に合成し、第一走査光学系Aの光軸と第二走査光学系Bの光軸はダイクロイックミラー114とステージ117の間で一致している。第一走査光学系Aと第二走査光学系Bは結像レンズ115と対物レンズ116を共有している。第一走査光学系Aの焦点面と第二走査光学系Bの焦点面とは一致している。
検出光学系Cは、ダイクロイックミラー103とレンズ107とピンホール108と光電変換素子109とから構成されている。ダイクロイックミラー103は、第一走査光学系Aの光軸上に位置し、第一レーザー光源101から発せられたレーザー光と標本118から生じた光とを分離する。
第一レーザー制御素子102と第二レーザー制御素子111と第一走査光学ユニット104と第二走査光学ユニット112と光電変換素子109はコントロールユニット120に接続されている。コントロールユニット120は表示装置121と接続されている。コントロールユニット120は、後述するように、第一走査光学系Aと第二走査光学系Bを制御し、標本118へのレーザー光の照射と標本118から生じた光の測定とを制御する。
次に、このように構成した走査型レーザー顕微鏡の作用を説明する。
第一レーザー光源101からのレーザー光は、コントロールユニット120により制御される第一レーザー制御素子102によって波長と強度が調整され、ダイクロイックミラー103によって反射され、コントロールユニット120により制御される第一走査光学ユニット104によって走査される。レーザー光はさらに、リレーレンズ105とミラー106とダイクロイックミラー114と結像レンズ115と対物レンズ116を介して、標本118内の断面119に照射され、断面119上を二次元的に走査される。
一方、第二レーザー光源110からのレーザー光は、コントロールユニット120により制御される第二レーザー制御素子111によって波長と強度が調整され、同じくコントロールユニット120により制御される第二走査光学ユニット112によって走査される。レーザー光はさらに、リレーレンズ113を通過し、ダイクロイックミラー114によって反射され、結像レンズ115と対物レンズ116を透過して、標本118内の断面119に照射され、断面119上を二次元的に走査される。第二走査光学系Bのレーザー光の照射位置は、コントロールユニット120により第二走査光学ユニット112を制御することによって、第一走査光学系Aのレーザー光の照射位置に対して独立に制御可能である。
レーザー光の照射に応じて断面119から生じた光(例えば蛍光または反射光を含む光)の一部は対物レンズ116に入射し、結像レンズ115を通り、特定の波長域の光だけがダイクロイックミラー114を透過する。ダイクロイックミラー114を透過した光は、ミラー106とリレーレンズ105と第一走査光学ユニット104を通過し、特定の波長域の光だけがダイクロイックミラー103を透過する。ダイクロイックミラー103を透過した光はレンズ107を通過し、標本118内の断面119上の光だけがピンホール108を通過する。ピンホール108を通過した光は光電変換素子109に入射する。
光電変換素子109は、受光した光の強度を示す信号を出力する。光電変換素子109からの出力信号は、コントロールユニット120に導かれる。コントロールユニット120は、光電変換素子109からの出力信号をデジタル信号に変換し、第一走査光学ユニット104の走査に同期して処理することにより、標本118内の断面119上における輝度の二次元分布を示す画像を形成する。形成された輝度画像は、表示装置121に表示する。
次に、第一走査光学系Aと第二走査光学系Bを制御するコントロールユニット120の構成について図2を利用して説明する。図2は、コントロールユニット120のブロック図である。
前述したように、第一走査光学ユニット104は、二つの光学スキャナー104aと104bを備え、第二走査光学ユニット112は、二つの光学スキャナー112aと112bを備えている。コントロールユニット120は、第一走査光学ユニット104の光学スキャナー104aと104bを制御する第一走査光学系駆動ユニット205と、第一レーザー制御素子102を制御する第一レーザー出力制御ユニット203と、第二走査光学ユニット112の光学スキャナー112aと112bを制御する第二走査光学系駆動ユニット206と、第二レーザー制御素子111を制御する第二レーザー出力制御ユニット204と、検出光学系C内の光電変換素子109からの輝度信号をA/D変換して輝度画像して表示装置121に出力する画像処理回路207と、これらを制御するCPU202と、マンマシンインターフェース201とから構成されている。
次に、コントロールユニット120の動作について図2と図3を用いて説明する。図3は、本実施形態における第一走査光学系の駆動信号のタイムチャートであり、クロック信号と、CPUから出力される水平同期信号と垂直同期信号と、第一走査光学系駆動ユニットから出力されるX走査波形とY走査波形とを示している。
CPU202内において、一画素に対応する輝度情報を取り込むタイミングを決定するクロック信号が発生される。CPU202は、クロック信号に基づいて、第一レーザー光源101からのレーザー光を標本118の断面119上の観察範囲で走査するための水平同期信号と垂直同期信号を作り出し、第一走査光学系駆動ユニット205に出力する。水平同期信号は主走査方向の走査時間を決定し、垂直同期信号は副走査方向の走査時間を決定する。垂直同期信号の1サイクル分が、二次元走査された画像の一枚分に相当する。CPU202は、垂直同期信号と共にY走査波形を作り出し、光学スキャナー104aに出力するとともに、水平同期信号と共にX走査波形を作り出し、光学スキャナー104bに出力する。ここでは、光学スキャナー104bが水平方向の主走査を、光学スキャナー104aが垂直方向の副走査を受け持っている。さらにCPU202は、これに同期して、第一レーザー制御素子102を駆動するための信号を第一レーザー出力制御ユニット203に出力する。光電変換素子109からの輝度信号はクロック信号に従ってCPU202に取り込まれて処理される。
第二走査光学ユニット112も第一走査光学ユニット104と同様に、主走査方向と副走査方向のそれぞれの駆動波形に基づいて光学スキャナー112aと光学スキャナー112bが駆動される。
次に、本実施形態の走査型レーザー顕微鏡における第一走査光学系と第二走査光学系の同期走査駆動について説明する。
本実施形態では、CPU202は、第一走査光学系駆動ユニット205と第二走査光学系駆動ユニット206に対して同一波形で同位相の駆動信号(水平同期信号と垂直同期信号)を与える。これにより第一走査光学系駆動ユニット205と第二走査光学系駆動ユニット206は、第一走査光学ユニット104(光学スキャナー104aと光学スキャナー104b)と第二走査光学ユニット112(光学スキャナー112aと光学スキャナー112b)に同一波形で同位相の駆動信号(Y走査波形とX走査波形)を与える。つまり、コントロールユニット120は、第一走査光学ユニット104と第二走査光学ユニット112に同一波形で同位相の駆動信号に基づいて走査駆動する。その結果、標本118上における第一レーザー光源101からのレーザー光の走査位置と第二レーザー光源110からのレーザー光の走査位置とが常に一致する。
また、検出光学系Cは、第一走査光学ユニットAによる走査位置からの光だけを選択的に検出する。
従って、例えば、第二走査光学系Bによるレーザー光照射による励起に応じて標本118から生じた蛍光も、第一走査光学系Aによるレーザー光照射による励起に応じて標本118から生じた蛍光と一緒に検出光学系Cにより検出することができる。
ここでは、第一走査光学系Aと第二走査光学系Bの両方によりレーザー光照射を行なう例を示したが、第一走査光学系Aによるレーザー光照射は行なわずに、第二走査光学系Bだけによりレーザー光照射を行なってもよい。この場合も、第二走査光学系Bによるレーザー光照射による励起に応じて標本118から生じた蛍光は、検出光学系Cにより検出することができる。
また、第二走査光学系Bの第二レーザー光源110が、多光子吸収を発生させることが可能な光源、例えばパルスレーザーで構成されてもよい。この場合、標本118は合焦面だけから蛍光を発するので、検出光学系Cのピンホール108は省略されてよい。ピンホールが省略可能であることから、検出光学系に対する第一走査光学系とレーザー光を照射する第二走査光学系の走査位置が厳密に一致しなくても、第二走査光学系による標本照射によって生じる標本からの光を検出器で検出することができる。
さらに、レーザー光照射により標本118を励起し、励起により生じた蛍光を検出する例を示したが、レーザー光照射の目的は、これに限定されるものではなく、他の目的、例えば、刺激を与えることであってもよい。これにより刺激に対する標本118の反応を測定してもよい。また、検出する光も蛍光に限定されるものではなく、他の光、例えば反射光であってもよい。
本実施形態によれば、第一走査光学系Aと第二走査光学系Bは、互いの走査位置が常に一致するように、同期させて走査駆動される。このため、第二走査光学系Bによるレーザー光照射により生じた蛍光や反射光などの光を、第一走査光学系Aの一部を介して検出光学系Cによって継続的に安定に検出することが可能になる。
これにより、第一走査光学系Aと検出光学系Cを含む既存の一般的な走査型レーザー顕微鏡の装置構成に変更を加えることなく、あとから追加した第二走査光学系による光照射により標本から生じる光を、走査型レーザー顕微鏡に最初から含まれている第一走査光学系Aと検出光学系Cを利用して安定して検出することが可能である。このため、第二走査光学系に構成される光源を観察用の第一走査光学系に置き換えることなく、標本に対して様々な測定を行なうことが可能になる。
[第二実施形態]
本実施形態は、第一走査光学ユニット104と第二走査光学ユニット112の第一実施形態とは異なる別の駆動に向けられている。
本実施形態の走査型レーザー顕微鏡の構成は第一実施形態と同様である。
本実施形態では、コントロールユニット120は、第一走査光学ユニット104と第二走査光学ユニット112に同一波形で位相が異なる駆動信号に基づいて走査駆動する。より詳しくは、第二走査光学ユニット112に与えた駆動信号と同一波形の駆動信号を、第二走査光学ユニット112に与えた時刻から一定時間(遅延時間)遅らせて第一走査光学ユニット104に与える。これによりコントロールユニット120は、第一走査光学系Aを、第二走査光学系Bに対して一定の遅延時間だけ遅らせて走査駆動する。
図4は、本発明の第二実施形態に従って第一走査光学ユニット104と第二走査光学ユニット112に与えられるX走査波形とそれに対応する水平同期信号とを示している。図4から分かるように、第一走査光学ユニット104に与えられるX走査波形A(これを作り出すための水平同期信号A)は、第二走査光学ユニット112に与えられるX走査波形B(これを作り出すための水平同期信号B)と同一であるが、その位相は一定の遅延時間だけ遅れている。
その結果、図5に示されるように、第一走査光学ユニットAによる走査位置P1は、第二走査光学ユニットBによる走査位置P2を一定の遅延時間だけ遅れて追いかける。従って、検出光学系Cは、第二走査光学ユニットBによるレーザー光照射から一定の遅延時間経過後に、レーザー光照射により標本118から生じた光を検出する。
図6は、図4に示された走査波形を作り出すための信号のタイミングチャートを示している。CPU202は、クロック信号に基づいて、第一走査光学系駆動ユニット205と第二走査光学系駆動ユニット206に対して同一波形で同位相の動作開始信号をそれぞれ送出する。第二走査光学系駆動ユニット206は、CPU202からの動作開始信号に位相が一致している第二走査光学系駆動開始信号に従って、駆動信号(X走査波形とY走査波形)を第二走査光学ユニット112に送出して走査を開始させる。一方、第一走査光学系駆動ユニット205は、動作開始信号に対して位相が一定の遅延時間だけ遅れている第一走査光学系駆動開始信号に従って、駆動信号(X走査波形とY走査波形)を第一走査光学ユニット104に送出して走査を開始させる。
ここでは、CPU202が第一走査光学系駆動ユニット205と第二走査光学系駆動ユニット206に同一波形で同位相の駆動信号(水平同期信号と垂直同期信号)を与え、第一走査光学系駆動ユニット205と第二走査光学系駆動ユニット206が駆動信号(X走査波形とY走査波形)を異なるタイミングで出力する例を示したが、制御の手法はこれに限らない。例えば、CPU202が、第一走査光学系駆動ユニット205と第二走査光学系駆動ユニット206のそれぞれに対して同一波形だが位相が異なる駆動信号(水平同期信号と垂直同期信号)を与えることによっても同様の制御が可能である。
本実施形態によれば、第一走査光学系Aと第二走査光学系Bは、第一走査光学系Aの走査位置が第二走査光学系Bの走査位置を一定の遅延時間だけ遅れて追いかけるように、同期させて走査駆動される。このため、例えば、第二走査光学系Bによって標本118(例えば蛍光標本)を強く励起して標本118内の蛍光を褪色させた後に、第一走査光学系Aによるレーザー光照射による励起に応じて標本118から生じた蛍光を、第一走査光学系Aの一部を介した検出光学系Cによって検出することにより、第二走査光学系Bに対する第一走査光学系Aの遅延時間の経過後における蛍光の褪色後回復を測定することができる。
また、第一走査光学系Aによるレーザー光照射は行なわずに、第二走査光学系Bだけによって標本118(例えば蛍光標本)にレーザー光を照射して励起することにより、第二走査光学系Bによる励起により生じた光を、第二走査光学系Bに対する第一走査光学系Aの遅延時間経過後に検出することができる。この遅延時間経過後の観察から例えば蛍光のライフタイムの測定が可能になる。また、遅延時間をさらに短く設定することにより、蛍光よりも遅れて発生するリン光を測定することも可能になる。
このように本実施形態においても、第一走査光学系Aと検出光学系Cを含む既存の一般的な走査型レーザー顕微鏡の装置構成に変更を加えることなく、あとから追加した第二走査光学系を利用することによって、標本に対して様々な測定を行なうことが可能になる。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
本発明の第一実施形態による走査型レーザー顕微鏡の光学系ブロック図である。 図1に示されたコントロールユニットのブロック図である。 本発明の第一実施形態における第一走査光学系の駆動信号のタイムチャートを示している。 本発明の第二実施形態において第一走査光学ユニットと第二走査光学ユニットに与えられるX走査波形とそれに対応する水平同期信号とを示している。 本発明の第二実施形態において走査断面上における第一走査光学系による走査位置と第二走査光学系による走査位置の関係を示している。 図4に示された走査波形を作り出すための信号のタイミングチャートを示している。
符号の説明
101…第一レーザー光源、102…第一レーザー制御素子、103…ダイクロイックミラー、104…第一走査光学ユニット、104a…光学スキャナー、104b…光学スキャナー、105…リレーレンズ、106…ミラー、107…レンズ、108…ピンホール、109…光電変換素子、110…第二レーザー光源、111…第二レーザー制御素子、112…第二走査光学ユニット、112a…光学スキャナー、112b…光学スキャナー、113…リレーレンズ、114…ダイクロイックミラー、115…結像レンズ、116…対物レンズ、117…ステージ、118…標本、119…断面、120…コントロールユニット、121…表示装置、201…マンマシンインターフェース、202…CPU、203…第一レーザー出力制御ユニット、204…第二レーザー出力制御ユニット、205…第一走査光学系駆動ユニット、206…第二走査光学系駆動ユニット、207…画像処理回路。

Claims (12)

  1. 標本に光を照射して走査することのできる第一走査光学系と、
    標本に光を照射して走査することのできる第二走査光学系と、
    標本から生じる光を第一走査光学系の一部を介して検出するための検出光学系と、
    第一走査光学系と第二走査光学系を互いに同期させて走査駆動するコントロールユニットとを備えている、走査型レーザー顕微鏡。
  2. 請求項1において、コントロールユニットは同一波形の駆動信号に基づいて第一走査光学系と第二走査光学系を走査駆動する、走査型レーザー顕微鏡。
  3. 請求項2において、コントロールユニットは同一波形で同位相の駆動信号に基づいて第一走査光学系と第二走査光学系を走査駆動し、第一走査光学系による走査位置と第二走査光学系による走査位置とが常に一致する、走査型レーザー顕微鏡。
  4. 請求項2において、コントロールユニットは同一波形で位相が異なる駆動信号に基づいて第一走査光学系と第二走査光学系を走査駆動し、第一走査光学ユニットによる走査位置は第二走査光学ユニットによる走査位置を一定の遅延時間だけ遅れて追いかける、走査型レーザー顕微鏡。
  5. 請求項3において、検出光学系が、第一走査光学系と第二走査光学系の焦点面に対して共役な位置関係にあるピンホールを有している、走査型レーザー顕微鏡。
  6. 請求項4において、検出光学系が、第一走査光学系と第二走査光学系の焦点面に対して共役な位置関係にあるピンホールを有している、走査型レーザー顕微鏡。
  7. 請求項5において、第一走査光学系と第二走査光学系が共に標本に光を照射する、走査型レーザー顕微鏡。
  8. 請求項6において、第一走査光学系と第二走査光学系が共に標本に光を照射し、第二走査光学系は標本の蛍光を褪色させ、検出光学系により蛍光の褪色後回復を測定する、走査型レーザー顕微鏡。
  9. 請求項3において、第二走査光学系が、多光子吸収を発生させることが可能な光源を有し、第二走査光学系により標本への光照射を行ない、検出光学系により標本からの光を検出する、走査型レーザー顕微鏡。
  10. 請求項5において、第二走査光学系により標本へ光を照射し、検出光学系により刺激に対する標本の反応を測定する、走査型レーザー顕微鏡。
  11. 請求項6において、第二走査光学系により標本へ光を照射し、検出光学系により蛍光のライフタイムを測定する、走査型レーザー顕微鏡。
  12. 請求項6において、第二走査光学系により標本へ光を照射し、検出光学系により蛍光よりも遅れて発生するリン光を測定する、走査型レーザー顕微鏡。
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