JP2005501740A - ローラー折り畳みヘッド及びフランジ折り畳み方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、ローラー折畳ヘッドに関するものである。ローラー折畳ヘッドは、例えば車両の屋根を開く際のスライドルーフのフレームに固定する時に、使用されるものある。これをすばやく且つ自動的に行うため、ローラー折畳ヘッドが、少なくとも二つのローラー対（８，１０；２０，２２；２１、２３）を備え、各ローラー対（８，１０；２０，２２；２１、２３）が、押圧ローラーと対向ローラーから成り、それらのローラーは、フランジ（３２）を折り畳み線に沿って、特定の角度に折り曲げるために相互作用する。折畳プロセスは、何段階で行われ、一方のフランジが一連の部分的なステップで、他方のフランジの周囲を、180°で曲げられる。ローラーの対が、各ステップに関して用意され、その少なくとも二つのが、ローラー折畳ヘッドに配置される。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、ローラー折り畳みヘッドに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
その種のローラー折り畳みヘッドは、ロボットアームに連結され、それにより操作されるもので、例えば自動車産業において、互いに折り畳む動作によって接続する分野に利用されている。例えばスライドルーフのフレームを、自動車の屋根にある開口部の縁に接続する際に、適用されている。
【０００３】
このために適切なローラー折り畳みヘッドを、各々予定した位置関係に合わせなければならず、折りたたみの際に、車体に力を掛けないようにする必要がある。とりわけ、できる限り変動する動作を少なくすべきである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、ローラーヘッドを二個のローラー対を具備したロボットアームに固定する問題を解決するためのもので、各ローラー対が、押圧ローラーと対向ローラーとから成り、折り畳み線に沿ってフランジを、決まった角度に曲げるため、基部とそこで可動な摺動部と共働し、その際に押圧ローラが摺動部に回転可能に軸受けされる。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
そこで、ローラー折り畳みヘッドに二個のローラー対を配置した後に、少なくとも二回相互に連続する折りたたみ動作を行う。摺動部によって、摺動部を用いて、そこに押圧ローラーを固定し、それらを各作業位置に動かされる。
【０００６】
折畳前に互いに結合された両方のフランジが、先ず互いに並行に配置し、その際に一方が他方の上に位置する。上に位置したフランジの一部分が、別のフランジの周囲で少しずつ次第に180°に折り曲げられる。第一の動きを行うため、第一ローラー対の押圧ローラーが、円錐状に広がった折畳部分を備え、それが上に配置した部分を押して、約45°に曲げる。ローラー対の対向ローラーを、折り曲げた部分の下方へ持って行くことができるように、更にローラーを基部と逆の可動な別の摺動部に、回転可能に軸受けする。第二ローラー対の対向ローラーは、更に45°の折り曲げを行い、そこで基部で動かないように保持する必要がある。むしろ対向ローラーが、基部で摺動しないように軸受けされる。
【０００７】
有利には、両方の摺動部が、互いに垂直で可動なように基部に配置される。それによって、ローラーヘッドを小型構造にできる。
【０００８】
確実に、各ローラー対は押圧ローラーと対向ローラーとによって形成でき、それらは対で組み込まれる。四個のローラー対の場合、八個の単独ローラーから成る。ローラーの経費を減らすため、一個の押圧ローラーが、各々一個のローラー対を形成するために、異なる複数の対向ローラーに組み込まれる。従ってシステムは、ローラー対、例えば二個の押圧ローラーと四個の対向から成ることができ、そこでは押圧ローラーの一つが、対向ローラーの三つと相互に作用する。
【０００９】
有利には、それらの対向ローラーが、基部（２）と接続されたリボルバーヘッド（２４）に連結される。
【００１０】
また、本発明は、一つのフランジを四段階で折り畳む方法に関連しており、少なくとも三個の異なるローラー対を利用して、180°に折り曲げられる。
【００１１】
実施例で以下に説明するように、詳細には第一ローラー対は、第一折畳部部分も、最後の第四折畳部分に関しても同様に、使用する。原則的に、二つのやり方が可能である。一方で、ローラー折畳ヘッドに、異なる複数のローラー対を利用できる。他方で、一個の単一ローラー折畳ヘッドを利用でき、そこで一個のローラー対の複数の対向ローラーを、一回の交換作業によって、取り替えられ、それにより全部で四個の異なるローラー対を形成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
本発明を実施例を示した図面を参照して、以下で説明する。
【実施例】
【００１３】
図１は、ローラー折畳ヘッド１の第一実施例を示している。それはＵ形の基部２から成っている。基部２の脚部に、フランジプレート３が、ロボットアームに固定するため配置されている。フランジプレート３とは逆側の基部２には、支持台４が第一空気作動摺動部５に配置されている。
【００１４】
Ｔ形の支持台４は、二個のアーム６、７を有し、一方のアーム６に一個の第一押圧ローラー８を、他方のアーム７に、第二押圧ローラー９を備えている。両方の押圧ローラー８、９に、それぞれ一つの対向ローラー１０、１１が相互に作用する。第一押圧ローラー８と相互作用する、第一対向ローラー１０は、基部２において可動に保持された、別の摺動部１２に軸受けされており、両方の摺動部５、１２は一方が、直角に収容されている。第二対向ローラー１１は直接、基部２の脚部の端部で、回転可能に配置されている。基部２は、更に力変換ローラー１３を備えている。
【００１５】
更に下に記載するフランジを折り畳む方法に関して、更に第二ローラーヘッドが組み込まれ、それは図１に示されたローラー折畳ヘッドに対応する。第二ローラー折畳ヘッドは、第三及び第四押圧ローラー２０、２１、並びに第三及び第四対向ローラー２２、２３を支持しており、第四対向ローラー２３は、確実に基部２で不動に保持される。別の摺動部１２は、そのため楔形の保持部材に置き換えられる。
【００１６】
二個のローラー折畳ヘッドの配置は、図２に示したローラー折畳ヘッドに置き換えることもできる。その実施例において、リボルバーヘッド２４に上にある第二、第三、第四対応ローラー１１、２２、２３が、変換装置を形成して、基部２に配置されており、第二押圧ローラー９は、リボルバーヘッド２４を配置した後、三個の対向ローラー１１、２２、２３の一つと共働し、第二、第三もしくは第四ローラー対の一つを形成する。
【００１７】
図１に記載のローラー折畳ヘッド、もしくは図２に記載のリボルバーヘッド２４を具備したローラー折畳ヘッドの作動方法を明らかにするため、図３ａ〜図３ｂを参照する。それらは、屋根３０とフレーム３１との接続を示している。屋根３０には、開口部があけられており、屋根３０の平面に対してほぼ垂直に延びているフランジ３２に、開口部の縁部が据え付けられている。
【００１８】
フレーム３１は、フランジ３２に対して並行に延びる、横材３３で終端している。フランジ３２は、横材３３よりも高く、それによって屋根３０とフレーム３１との間を接続でき、フランジ３２の突出部分は、横材３３を周って180°曲がる。それは四つの折り曲げ動作で行われ、図３ａ〜３ｂのように、だんだんに作られる。各段階で、フランジ３２の突出部分は、約45°曲げられる。各段階に関して、一つのローラー対が、用意される。
【００１９】
図３ａによる第一段階では、第一押圧ローラー８が第一対向ローラー１０と共に作用する。第一押圧ローラー８が、円錐状に広がる折畳部分３４を備えており、フランジ３２の曲げを意図した円錐部分に対応している。第一押圧ローラー８の円筒形部分が、フランジ３２に配置している。それによって車体に生じる力を支えるため、第一対向ローラー１０が横材３３の内部に延びる。それによって、フレーム３１または屋根３０に力が掛らないようにする。
【００２０】
図３ｂによる第二段階では、第二押圧ローラー９が第二対向ローラー１１と共働する。第二押圧ローラー９は、円錐形部分のない円筒形である。折畳ローラーとも称する、少し傾斜して形成された第二対向ローラー１１が、フランジ３２を更に45°押し曲げる。
【００２１】
図３ｃによる第三段階において、第二ローラー折畳ヘッドを利用するか、または図２によるローラー折畳ヘッドを使用していたのを、その際は特にリボルバーヘッド２４を更に回転して配置して、第三対向ローラー２２を利用する。その実施例において、第三押圧ローラー２０は第二押圧ローラー９と同一である。
【００２２】
図３ｄによる最後の動作では、第四押圧ローラー２１、または第四対向ローラー２３を利用して；第四ローラー対が、図１によると、第二ローラー折りたたみヘッドに形成されるか、または図２によるリボルバーヘッド２４を回転させることよって用意され、第四押圧ローラー２１は第二押圧ローラー９によって、また同様に表されている。
【００２３】
個々の位置にするため、ローラー折畳ヘッド１の全体を、回転させ、支持部４が摺動部６によって、個々の折畳位置に持っていかれる。
【００２４】
この種の方法はまた、四段階で折り曲げを行うもので、少なくとも第一段階で両方のフランジが、押圧ローラーと対向ローラーとによって、互いに押され、押圧ローラーの円錐状の伸長部分が、部分的な折り曲げを行うこと、そして次の段階で、個々に対応して適切な位置に合わせた対向ローラーによって、更に部分的な折り曲げを行うことを特徴とする。更にその次の段階で、押圧ローラーが本質的に作業を行い、ローラー折畳ヘッドをフランジへ持って行き、単一の円筒体に関して、円筒体はフランジの折り曲げない部分に配置し、そこで作用する。個々に円筒状の伸長部分を備えた対向ローラーが、フランジを折り曲げる際に、各々所望の動きに対応して、適切な位置に合わせられる。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】ローラー折畳ヘッドの一実施例。
【図２】リボルバーヘッドを具備したローラー折畳ヘッド。
【図３ａ】折り曲げの第一段階。
【図３ｂ】折り曲げの第二段階。
【図３ｃ】折り曲げの第三段階。
【図３ｄ】折り曲げの第四段階。
【符号の説明】
【００２６】
１ ローラー折畳ヘッド
２ 基部
３ フランジプレート
４ 支持部
５ 摺動部
６ アーム
７ アーム
８ 第一押圧ローラー
９ 第二押圧ローラー
１０ 第一対向ローラー
１１ 第二対向ローラー
１２ 摺動部
１３ 力変換ローラー
２０ 第三押圧ローラー
２１ 第四押圧ローラー
２２ 第三対向ローラー
２３ 第四対向ローラー
２４ リボルバーヘッド
３０ 屋根
３１ フレーム
３２ フランジ
３３ 横材
３４ 折畳部分

Claims (8)

1. 二個のローラー対（８，１０；９，１１または２０，２２；２１，２３）と、基部（２）及び基部で可動な摺動部（５）を、ロボットアームに固定したローラー折畳ヘッドにおいて、
   各ローラー対（８，１０；９，１１または２０，２２；２１，２３）が、押し圧ローラーと対向ローラーとから成り、共働して、フランジ（３２）を折り畳み線に沿って、一定の角度折り曲げることができ、押圧ローラー（８，９または２０，２１）を摺動部（５）で回転可能に配置すること、を特徴とするローラー折畳ヘッド。
2. 一つのローラー対（９，１１）の第二対向ローラー（１１）が、基部（２）に不動に軸受けされ、別のローラー対（８，１６）の第一対向ローラー（１０）が、基部（２）と向い側にある別の摺動部（１２）で、回転可能に軸受けされることを特徴とする請求項１に記載のローラー折畳ヘッド。
3. 両方の対向ローラー（１０，１１）が、不動に軸受した基部（２）に、回転可能に軸受けされることを特徴とする請求項１に記載のローラー折畳ヘッド。
4. 両方の摺動部（５，１２）が基部（２）に互いに垂直に配置され、可動であることを特徴とする請求項２に記載のローラー折畳ヘッド。
5. 押圧ローラー（９）が、異なる対向ローラー（１１，２２，２３）に割り当てできることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のローラー折畳ヘッド。
6. 異なる対向ローラー（１１，２２，２３）が、基部（２）に接続されたリボルバーヘッド（２４）に結合されることを特徴とする請求項５に記載のローラー折畳ヘッド。
7. フランジを、並行に直立した別のフランジに対して、180°折り畳む方法において、
   四段階で折り曲げを行い、少なくとも第一段階において、両方のフランジを、押圧ローラーと対向ローラーによって、互いに押し、押圧ローラーの円錐状の伸長部分が、部分的に折り曲げられること、次の段階で、個々に対応する適切な位置に合わせた対向ローラーによって、別の部分的な折り曲げを形成すること、を特徴とする方法。
8. フランジを四段階で180°に折り畳む方法において、
   少なくとも三個の異なるローラー対を利用することができ、それらが請求項１〜６に関するローラー折畳ヘッドに応用されることを特徴とする方法。