JP2005353554A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来から提供されている照明器具から材料および設計の変更を伴わずに虫を誘引し難い照明器具を提供する。
【解決手段】光源4を保持する器具本体6を備えた照明器具1において、器具本体6には光源4を包囲する透光性カバー13が取り付けられる。光源4は可視光線だけでなく紫外線も放射しているので、透光性カバー13を透過する紫外線により照明器具1に虫が誘引されることがないように、透光性カバー13には少なくとも紫外線吸収剤を含み紫外線の透過量を低減する低誘虫性塗料17が塗布されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線の放射量を低減することにより虫を誘引し難くした照明器具に関するものである。
紫外線に誘引される虫が多いことは一般に知られている。一般の照明器具は可視光線だけでなく紫外線も放射しているので、たとえば夜間に、照明器具に誘引された虫が照明器具に群がることがある。このように、照明器具に虫が誘引されると、照明器具に群がる虫にによって照明器具の見映えが悪くなったり照明器具が汚れたりするだけでなく、照明器具を屋内で使用している場合には屋内に虫を誘引してしまうことになる。
これに対して、図6に示すような、虫が誘引され難い照明器具1が考えられている。この照明器具1は、屋外で使用されるように設計されたものであって、下部を地中に埋設して設置されるポール2の上端部に、蛍光ランプのような光源4を保持するソケット5を含む器具本体6が固定される。器具本体6には、ソケット5に保持された光源4を包囲する透光性カバー13が取り付けられる。この透光性カバー13は、紫外線吸収剤が添加されたアクリル樹脂で形成されており、可視光線を通しながらも紫外線の透過量を低減させる機能を有している。すなわち、この透光性カバー13で光源4を包囲して照明器具1が放射する紫外線量を低減することにより、虫を誘引し難くするのである。
また、虫を誘引し難くすることを目的として紫外線の透過量を低減するものとして、紫外線吸収剤をガラスに添加したものも知られている(たとえば特許文献1参照)。
特開平1−122935号公報(第2頁)
ところで、従来から提供されている照明器具1を用いて、材料および設計の変更を伴わずに、上述した照明器具1のような虫が誘引され難い照明器具1を実現できれば、虫が誘引され難い照明器具1を多品種提供し、且つ容易に製造することが可能になる。しかし、上述したように透光性カバー13に紫外線吸収剤を添加した材料を用いている照明器具1では、透光性カバー13の材料を従来のものから変更する必要がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、従来から提供されている照明器具から材料および設計の変更を伴わずに実現できる虫を誘引し難い照明器具を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、光源を保持する器具本体と、光源を包囲する透光性カバーとを備え、少なくとも紫外線吸収剤を含み紫外線の透過を妨げる低誘虫性塗料が透光性カバーに塗布されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、透光性カバーに低誘虫性塗料を塗布することにより透光性カバーにおける紫外線の透過量を低減させて虫を誘引し難くしているので、従来から提供されている照明器具から材料および設計の変更を伴わずに虫が誘引され難い照明器具を実現することができる。その結果、従来から提供されている照明器具を用いて虫を誘引し難い照明器具を多品種提供し、且つ容易に製造することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記透光性カバーがガラス製であることを特徴とする。
一般にガラスは紫外線透過率が可視光線透過率より低いので、請求項2の構成によれば、低誘虫性塗料に加えて透光性カバーでも紫外線の透過量が低減されることになり、照明器具から放射される紫外線量をさらに低減することができる。しかも、透光性カバーの経年的な変形を防止することができ、見映えのよい外観を維持することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記低誘虫性塗料が乳白色であることを特徴とする。
乳白色の塗料は可視光線だけでなく紫外線の透過量も低減させるので、請求項3の構成によれば、必要な塗膜厚を比較的薄くできる。これによって、塗装時間の短縮が期待できる。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記低誘虫性塗料が無色透明であることを特徴とする。
この構成によれば、低誘虫性塗料が可視光線をほとんど遮ることなく透過させるので、透光性カバーを設けることにより照明器具の明るさが低下することはない。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記低誘虫性塗料が、前記透光性カバーの内側面に塗布されていることを特徴とする。
この構成によれば、照明器具の周囲の環境によって低誘虫性塗料が劣化することを防止できる。
請求項6の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記低誘虫性塗料が、つや消し塗料であって、前記透光性カバーの外側面に塗布されていることを特徴とする。
この構成によれば、透光性カバーの外側面につや消しが施され、透光性カバーの外観の見映えがよくなる。
本発明は、透光性カバーに低誘虫性塗料を塗布することにより透光性カバーにおける紫外線の透過量を低減させて虫を誘引し難くしているので、従来から提供されている照明器具から材料および設計の変更を伴わずに虫が誘引され難い照明器具を実現することができる。その結果、従来から提供されている照明器具を用いて虫を誘引し難い照明器具を多品種提供し、且つ容易に製造することができる。
(実施形態1)
本実施形態では、下部が地中に埋設された状態で使用される図1に示すような照明器具1を例として説明する。この照明器具1は、屋外用として設計されたものであって、四角筒状のポール2を備え、ポール2の下部を地中に埋設して設置される。ポール2の側面にはG.Lラベル3が設けられており、このG.Lラベル3を地表面Gに合わせることによりポール2を埋設する深さを決定する。ポール2は中空に形成されている。
ポール2の上端部には、蛍光ランプのような光源4を保持するソケット5を有した器具本体6が結合されている。器具本体6は、上方から見て外周がポール2に一致する四角筒状に形成されており、内部空間をポール2との間で仕切る仕切板23を底壁として備えている。ソケット5は上向きに開口し、上方から光源4を取付可能としている。仕切板23は両側部が下方に折曲されてポール2の内側面に当接しており、仕切板23の下方に折曲された部位を取付ねじ7を用いてポール2の側壁に固定することにより、器具本体6とポール2とが固定される。
器具本体6は、ソケット5に電気的に接続された制御部8を備えるとともに、外方に露出するセンサ部9と、センサ部9の上方に近接して配置される防犯ブザー10とを側面の一部に備えている。センサ部9と防犯ブザー10とはともに制御部8に対して電気的に接続されている。センサ部9は明るさセンサを有しており、周囲の明るさに応じて光源4を点灯・消灯させることができる。センサ部9には人感センサも設けられており、センサ部9は人の有無によって検出信号を出力する。防犯ブザー10は、ハウジング内に圧電ブザー11を有し、防犯モードで動作時に前記センサ部9で人の存在を検知すると警告音を発生する。ここで、防犯ブザー10のハウジングにはリモコン受光部12が設けられており、外部からリモコンで動作モードを前記防犯モードに切替えることができる。また、センサ部9は上下方向に首振り可能であって、検知する範囲を適宜設定することができるものである。
器具本体6の上端部には、光源4を包囲する透光性カバー13が取り付けられる。透光性カバー13はガラス製で箱状に形成されており、下端面に円形状に開口する挿入孔(図示せず)が形成されている。挿入孔の周縁には外周面にねじ溝が形成された円筒状の取付部14が下方に向かって突設されており、取付部14を器具本体6の上端部に形成されたねじ孔15に螺合させることによって、透光性カバー13は器具本体6に取り付けられる。ここで、ねじ孔15の中央部に位置するようにソケット5を配置してあるので、光源4をソケット5に取り付けた状態で光源4は透光性カバー13に包囲されることになる。器具本体6と透光性カバー13との隙間にはねじ孔15から器具本体6の内部への水の侵入を防止するパッキン16が取り付けられている。
ところで、本実施形態の照明器具1では、紫外線の透過量を低減させ且つ可視光線は透過させる低誘虫性塗料17を透光性カバー13の内側面に塗布してあって、光源4からの光が低誘虫性塗料17を塗布した透光性カバー13を透過する際に、波長が300〜405nmの紫外線の大部分がカットされるようにしている。これにより、紫外線によって照明器具1(特に透光性カバー13の外側面)に虫が誘引されることを防止できる。本実施形態で用いる低誘虫性塗料17は、具体的な成分は後述するが、透過光に黄味が生じ難く、且つブリードアウトが発生しにくく、さらに高い耐久性および耐候性を備えるものである。
本実施形態の透光性カバー13は無着色(無色透明)のガラス製であって、低誘虫性塗料17に乳白色のものを用いている。この構成では、透光性カバー13の内側面に低誘虫性塗料17を塗布するだけで、透光性カバー13に乳白色の着色を施すことと虫を誘引し難くする機能を照明器具1に付与することとが同時に行えるのである。結果的に、低誘虫性塗料17を塗布していない乳白色の透光性カバー13を有する一般の照明器具1に比べて塗装に要する工程数を増加させることがなく、しかも、低誘虫性塗料17を比較的付着性の高いガラスに直接塗布することができるので、乳白色の塗料の上から低誘虫性塗料17を重ね塗りする構成に比べて低誘虫性塗料17が剥脱し難いという利点がある。
また、本実施形態の照明器具1は、従来から提供されている照明器具1から材料および設計の変更が特になく、従来から提供されている照明器具1をそのまま用いて虫を誘引し難くできるものである。すなわち、本発明の技術を用いれば、従来から提供されている照明器具1を用いて虫を誘引し難い照明器具1を多品種提供し、且つ容易に製造することができる。
以下に低誘虫性塗料17について説明する。低誘虫性塗料17は、透光性樹脂と、紫外線吸収剤とを必須成分として含有する。
透光性樹脂としては、適宜のものが用いられるが、特にアクリル樹脂(イソシアネート硬化性アクリル樹脂を含む)、アルキド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、メチルメタクリレート−スチレン共重合体、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、オレフィン樹脂、及びこれらを主成分とするアロイ材料等を用いることが好ましく、このうち1種又は2種以上の樹脂を用いることができる。
ここで、透光性樹脂は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収基を骨格に含むものであっても良く、またこれを骨格に含まないものであっても良い。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収基を骨格に含むものを用いる場合には、塗膜の300〜380nmの波長域における紫外線吸収能が更に向上することが期待される。このようなベンゾトリアゾール系紫外線吸収基を骨格に含む透光性樹脂としては、具体的にはアクリル樹脂にベンゾトリアゾール系紫外線吸収基を導入したものを挙げることができ、例えば2−[2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシメチル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾールと、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタアクリレート)等の不飽和単量体との共重合体を挙げることができる。
一方、紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物、トリスレゾルシノールトリアジン系化合物が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系化合物としては、2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(例えばチバ・スペシャルティ・ケミカル社製の商品名「チヌビンPS」)、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−t−ペンチルフェノール(例えばチバ・スペシャルティ・ケミカル社製の商品名「チヌビン328」)、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、α−[3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]−1−オキソプロピル]−ω−ヒドロキシポリ(オキソ−1,2−エタンジイル)(例えばチバ・スペシャルティ・ケミカル社製の商品名「チヌビン1130」)等が挙げられる。
また、ベンゾトリアゾール系化合物としては、クロル基を有するものも挙げられる。このようなクロル基を有するベンゾトリアゾール系化合物としては、具体的には、オクチル−3−[3−t−ブチル−4−ヒドロキシ5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル]プロピオネート(例えばチバ・スペシャルティ・ケミカル社製の商品名「チヌビン109」)、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(t−ブチル)フェノール(例えばチバ・スペシャルティ・ケミカル社製の商品名「チヌビン326」)、2,4−ジ−t−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール(例えばチバ・スペシャルティ・ケミカル社製の商品名「チヌビン327」)等が挙げられる。
また、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物としては、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−s−トリアジン等を挙げることができる。市販品としては、チバ・スペシャルティ・ケミカル社製の商品名「チヌビン400」(2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンと、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンとの混合物)、「チヌビン411L」(2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−s−トリアジン)等を挙げることができる。
また、トリスレゾルシノールトリアジン系化合物としては、イソオクチル置換トリスレゾルシノールトリアジン(例えばチバ・スペシャルティ・ケミカル社製の商品名「CGL777」)、t−ブチル置換トリスレゾルシノールトリアジン、クミル置換トリスレゾルシノールトリアジン等を挙げることができる。
さらに、低誘虫性塗料17には必要に応じて有機溶剤が含有される。有機溶剤としては、キシレン、トルエン、ベンゼン、エチルベンゼン、ソルベントナフサ等の芳香族炭化水素;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル系有機溶剤;エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロパノール、n−ブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール等のアルコール系有機溶剤などが挙げられる。
塗膜を形成する場合の膜厚は特に制限されないが、十分に高い紫外線吸収能を備えるようにするためには膜厚が2μm以上であることが好ましく、また十分な耐久性を備えるとともに製造コストを抑制するためには膜厚が50μm以下であることが好ましい。これにより、300〜380nmの波長域において紫外線光をほぼ100%カットするとともに、300〜405nmの波長域の場合でも97%以上の紫外線光をカットすることができる塗膜を形成することも可能となる。
以下では、上述した組成に従って調製される低誘虫性塗料17の例として表1に塗料1〜3で示す3種類の塗料について説明する。ここにおいて、塗料1および塗料2が無着色(無色透明)の低誘虫性塗料17であって、塗料3が乳白色の低誘虫性塗料17であるので、本実施形態では塗料3を用いている。
表1中の「UV−6010」は日本触媒社製のベンゾトリアゾール系紫外線吸収基を骨格に含む透光性樹脂であり、「S−2818」は日本触媒社製の透光性樹脂であり、「チヌビン109」はチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製のクロル基含有ベンゾトリアゾール系化合物(オクチル−3−[3−t−ブチル−4−ヒドロキシ5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル]プロピオネート)であり、「チヌビン400」はチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製のヒドロキシフェニルトリアジン系化合物(2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンと、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンとの混合物)であり、「チヌビン1130」はチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製のベンゾトリアゾール系化合物(α−[3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]−1−オキソプロピル]−ω−ヒドロキシポリ(オキソ−1,2−エタンジイル))であり、「UTCO−501ホワイト」は大日精化工業社製の酸化チタン・キシレン分散液である。
Figure 2005353554
各低誘虫性塗料17ごとに所定の透光性樹脂及びブロックドイソシアネート、並びに塗料3の場合については酸化チタン・キシレン分散剤(大日本精化工業社製、「UTCO−501ホワイト」)を所定量配合し、これをスクリュー式攪拌機にて500rpmで撹拌しながら紫外線吸収剤を加え、その後、更に500rpmで10分間撹拌して、第1剤を調製する。また、キシレンを45質量部、n−ブタノールを50質量部、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシランを5質量%配合し、これを500rpmで5分間撹拌して、第2剤を調製する。そして、第1剤と第2剤とを2:1の質量比率で混合し、これをスクリュー攪拌機にて500rpmで10分間撹拌することにより、各組成を有する低誘虫性塗料17が調製される。
このように調製された低誘虫性塗料17を平板ガラスにスプレー塗布し、送風定温乾燥機内で180℃で30分間熱処理を施すことで厚み10μm(但し、乳白色塗膜を形成する塗料3では厚み7μm)の塗膜を形成して得られる塗料1〜3の評価用サンプルの、300〜800nmの波長域での透過率スペクトルの測定結果を図2〜4にそれぞれ示す。透過率スペクトルの測定には、UV−VIS分光光度計(島津製作所社製、「UV3100−PC」)を用いるものとする。
また、本発明は図1に示す形態のものに限らず、図5に示すように門柱上に取り付けられる照明器具1に採用してもよい。図5の照明器具1は、上下方向に沿って配置される4枚の板で矩形枠状に形成された木枠18を備え、木枠18の底面に取付板19が固定された構成を採用している。照明器具1は、取付板19を施工部位に当接させた状態で、施工ねじ20を用いて施工部位に固定される。木枠18に囲まれた部位には、蛍光ランプのような光源4を保持するソケット5を有した器具本体6が設けられている。
器具本体6は、明るさセンサを有して周囲の明るさに応じて光源4を点灯・消灯させるセンサ部9を木枠18の側面の一部に備えている。明るさセンサの前方には、スライドさせることによって明るさセンサの感度を調節可能なマスク21が配置されている。木枠18の下端部には水抜き用の切欠22が3箇所形成されている。
器具本体6の上方には、前述した照明器具1と同様に光源4を包囲する透光性カバー13が、取付部14を器具本体6の上端部に形成されたねじ孔15に螺合させることによって器具本体6に取り付けられている。この透光性カバー13は、前述したものと略同じものである。
なお、屋内で使用される照明器具1に本発明を採用すれば、照明器具1自体に虫が誘引され難くなるだけでなく、屋内に侵入する虫の数の減少が期待できる。また、透光性カバー13の形状によって内側面に低誘虫性塗料17を均一に塗布することが困難な場合には、透光性カバー13の外側面あるいは内側面と外側面との両面に低誘虫性塗料17を塗布することにより、塗装時の負担を軽減することができる。
(実施形態2)
本実施形態の照明器具1においては、無着色(無色透明)の2枚のガラスの間に白色塗料の層を形成して成る乳白ガラスを透光性カバー13に用いている。すなわち、透光性カバー13は、低誘虫性塗料17で着色することなく乳白色に着色されているので、低誘虫性塗料17には無着色(無色透明)のものを用いる。これにより、乳白ガラスにさらに着色することによって光源4からの可視光線の透過率が低減してしまうことを防止することができ、また、乳白ガラスが持つ風合を保つことができる。
また、比較的暗くてもよい照明器具1においては、乳白ガラスの上に、さらに乳白色の低誘虫性塗料17を塗布してもよい。乳白色の塗料は、可視光線だけでなく紫外線の透過量も低減させるので、同程度の紫外線を遮るには、無着色の低誘虫性塗料17を用いるよりも乳白色の低誘虫性塗料17を用いた方が、必要な塗膜厚が薄くなる。これによって、塗装時間の短縮が期待できる。
さらに、透光性カバー13の仕上りを無色透明にする場合には、透光性カバー13に無着色のガラスを用いて無着色の低誘虫性塗料17を塗布する。これにより、光源4のきらめき感を活かすことができる。なお、上述した乳白ガラスは所謂ギョクガラスであってもよい。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の照明器具1は、透光性カバー13の外側面につや消し塗料(図示せず)を塗布することによって透光性カバーの外観につや消しを施した点が実施形態1の照明器具1と相違する。本実施形態では、低誘虫性塗料17は透光性カバー13の内側面に塗布される。
透光性カバー13の外観につや消しを施す方法として、従来はフッ酸などを用いてガラスの表面を荒らす方法が多く用いられていたが、近年では環境への配慮から、本実施形態のように所謂フロスト調のつや消し塗料を使用してスリガラスのように仕上げる方法を採用することが増えている。低誘虫性塗料17を透光性カバー13の内側面に塗布すれば、透光性カバー13の外側面においては、低誘虫性塗料17を一切塗布していない透光性カバー13と同様の表面処理を施すことが可能であるので、本実施形態のようにつや消し塗料を塗布することができるのである。
また、本実施形態では透光性カバー13をスリガラスのように仕上げているので、光源4からの光は透光性カバー13で拡散透過されることになり、透光性カバー13を透過して照明器具1から放射される紫外線量のさらなる低減が期待できる。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
本実施形態の照明器具1においては、透光性カバー13の外側面に光触媒塗料(図示せず)の被膜を形成した点が実施形態1の照明器具と相違する。本実施形態では、低誘虫性塗料17は透光性カバー13の内側面に塗布される。
すなわち、本実施形態では、透光性カバー13の外側面に光触媒塗装を施すことによって、透光性カバー13に光触媒の機能を付与してあるので、透光性カバー13の経年的な汚染を抑制することができる。ここで、低誘虫性塗料17は透光性カバー13の内側面に塗布されているので、透光性カバー13の外側面に光触媒塗装を施したときに低誘虫性塗料17によって光触媒の機能が阻害されてしまうことはない。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態5)
本実施形態の照明器具1は、つや消し塗料に紫外線吸収剤を配合したものを低誘虫性塗料17として用いている点が実施形態1の照明器具と相違する。本実施形態では、低誘虫性塗料17は、透光性カバー13の外側面に塗布されている。すなわち、透光性カバー13の外側面に低誘虫性塗料17を塗布するだけで、透光性カバー13につや消しを施すことと虫を誘引し難くする機能を照明器具1に付与することとが同時に行えるのである。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
なお、上記各実施形態において、透光性カバー13をガラス製として説明したが、たとえばポリカーボネート樹脂のような合成樹脂製としてもよい。さらに、光源4に関しては、各実施形態では蛍光ランプを例示したが、白熱電球やHIDランプや発光ダイオードなどであってもよい。
本発明の実施形態1の照明器具を示し、(a)は正面図、(b)は要部の正面図、(c)は要部の側面図、(d)は要部の上面図、(e)は要部の下面図である。 同上の低誘虫性塗料に関する透過率スペクトルの測定結果を示すグラフである。 同上の他の低誘虫性塗料に関する透過率スペクトルの測定結果を示すグラフである。 同上のさらに他の低誘虫性塗料に関する透過率スペクトルの測定結果を示すグラフである。 同上の他の照明器具を示し、(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は上面図、(d)は木枠の斜視図である。 従来例を示し、(a)は正面図、(b)は要部の正面図、(c)は要部の下面図である。
符号の説明
1 照明器具
4 光源
6 器具本体
13 透光性カバー
17 低誘虫性塗料

Claims (6)

  1. 光源を保持する器具本体と、光源を包囲する透光性カバーとを備え、少なくとも紫外線吸収剤を含み紫外線の透過を妨げる低誘虫性塗料が透光性カバーに塗布されて成ることを特徴とする照明器具。
  2. 前記透光性カバーはガラス製であることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  3. 前記低誘虫性塗料は乳白色であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記低誘虫性塗料は無色透明であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明器具。
  5. 前記低誘虫性塗料は、前記透光性カバーの内側面に塗布されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の照明器具。
  6. 前記低誘虫性塗料は、つや消し塗料であって、前記透光性カバーの外側面に塗布されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明器具。
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