JP2003297121A - 照明器具用ガラス体および照明装置 - Google Patents

照明器具用ガラス体および照明装置

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JP2003297121A
JP2003297121A JP2002097685A JP2002097685A JP2003297121A JP 2003297121 A JP2003297121 A JP 2003297121A JP 2002097685 A JP2002097685 A JP 2002097685A JP 2002097685 A JP2002097685 A JP 2002097685A JP 2003297121 A JP2003297121 A JP 2003297121A
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Japan
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ultra violet
lighting fixture
cover
absorbing film
violet ray
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JP2002097685A
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English (en)
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Tomishige Ishiwatari
富繁 石渡
Kazuto Murofushi
和人 室伏
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術は、紫外線吸収膜の厚さについては考
慮されていない。したがって、紫外線吸収膜を相対的に
薄く形成した場合には、光源の直下部分等紫外線が多く
照射される部分の紫外線吸収が十分でなく、被照射体側
への紫外線透過量が多くなってしまうことになる。 【解決手段】透光性基板1の一面側(照明器具本体に取
付けられたときに光源に対向する面側)の略全面に、紫
外線吸収膜2が形成されている。紫外線吸収膜2は、図
1の背面および左右側面から見た場合も、図1と同様に
中央部分の膜厚が周囲部分より厚く形成されている。こ
の照明器具用カバー3を用いた場合にはカバー3の全面
に渡って紫外線量を90%以上吸収でき、カバー3を透
過する紫外線を略零化できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光源から照射さ
れる紫外線が被照射体側に至ることを低減するようにし
た照明器具用カバーおよび照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被照射体の変色、変質防止や、誘虫防止
等のために照明装置からの紫外線量を低減することを要
求されることがある。この場合の一手段として、照明器
具の投光開口等に設けられる透光性カバーに紫外線吸収
機能を持たせることが既に知られている。従来、紫外線
を遮断する保護カバーの一例として、実公平7-314
63号公報に示されるものが提案されている(従来技術
1)。この公報のものは、保護カバーの少なくとも片面
に酸化亜鉛を主剤とする塗料組成物を塗布したものであ
る。また、この公報によれば、紫外線の吸収が良好ある
と共に、照明器具の明るさを低下させず、製造方法が容
易で安価に供給できるというものである。
【0003】また、他の従来技術として、特開平11‐
195309号公報のものが提案されている(従来技術
2)。この公報には、光触媒膜を透光性基板の表面に形
成し、さらには、光触媒膜の膜厚を基板の部位により異
ならせることが示されている。この公報によれば、汚れ
の付着を防止できる照明装置を提供できるというもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1のものは、
紫外線吸収膜の厚さについては考慮されていない。した
がって、紫外線吸収膜を相対的に薄く形成した場合に
は、光源の直下部分等紫外線が多く照射される部分の紫
外線吸収が十分でなく、被照射体側への紫外線透過量が
多くなってしまうことになる。一方、紫外線吸収膜を相
対的に厚く形成すると、可視光の吸収量も増えてしま
い、照明装置としての明るさ低下をもたらすことにな
る。
【0005】従来技術2のものは、光触媒膜の膜厚を基
板の部位に応じて異ならせているが、これは、光触媒作
用の均一化を考慮したものである。したがって、紫外線
吸収の均一化を図ることとは技術的に異なり、結果的に
も可視光を有効に透過しながら効果的に紫外線を吸収し
ているものとは言えない。
【0006】本発明は、可視光は有効に透過しながら紫
外線を効果的に吸収して、被照射体への紫外線量を極力
低減できる照明器具用カバーおよび照明装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明器具
用カバーは、照明器具本体の投光開口部に配設される透
光性基板と;透光性基板の光源に対向する面に塗布さ
れ、相対的に中央部分が厚く、周囲部分が薄い紫外線吸
収膜と;を具備していることを特徴とする特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明および以下の発明にお
いて、特に断らない限り各構成、各用語はつぎのように
定義される。透光性基板は、ガラスまたは樹脂製のもの
であり、透明か半透明かは用途に応じて決定すればよ
い。なお、ガラスを用いる場合、紫外線吸収性能の点
で、ソーダライムガラスを基板とすることが好ましい。
【0009】また、紫外線吸収膜は、実公平7-314
63号公報に記載されているように、酸化亜鉛を主剤と
する塗料組成物を塗布することによって形成することが
好ましく、酸化亜鉛は粒径が0.1μm以下、好ましくは粒
径が0.005〜0.05μmの粉末を用い、やはり実公平7-3
1463号公報に記載されている結合剤中に分散したも
のとするとよい。塗布方法としては、スピンコート、ス
プレーコート、ロールコート等を用いることができる。
吸収膜の膜厚は、中央部分から周囲部分にかけて連続的
に変化していることが好ましいが、場合によっては階段
状に変化するものであってもよい。また、膜厚変化の程
度は、各部位に照射される紫外線量に応じて決定すれば
よいものである。さらに、相対的に中央部分が厚く、周
囲部分が薄い、とは、必ずしも中央部分の全部が周囲部
分より厚いことを要するのではなく、例えば、一部分に
おいて周囲部分より薄い部分を含んでいるが、全体とし
ては相対的に厚いと言えるようなものを含むものであ
る。
【0010】請求項1記載の発明は、投光開口を有し光
源を内蔵している器具本体の前記投光開口部に透光性基
板を設けた通常の照明装置では、紫外線照射量が透光性
基板の中央部分で最も多く、周縁に向って次第に減少す
るという現象を利用したものである。すなわち、この紫
外線の照射量と逆の関係(厳密に反比例であることは必
ずしも要しない。)に紫外線吸収膜の厚さを変化してい
ることにより、紫外線量の多い部分では確実に紫外線を
吸収し、紫外線量の少ない部分では必要以上に紫外線お
よび可視光を吸収することがない。したがって、紫外線
吸収と可視光の透過とのバランスが良好になる。
【0011】また、紫外線吸収膜は塗布するものである
ので、多層干渉膜を蒸着するようなものに比して、成形
が容易であり、低価格化が可能となる。反面、塗布した
ものは、傷つき易く、剥れ易いが、透光性基板の光源に
対向する面すなわち器具内面側に形成することにより、
このような心配を解消ないしは減少している。
【0012】請求項2記載の照明器具用カバーは、照明
器具本体の投光開口部に配設される、強化処理されたソ
ーダライム製のガラス基板と;ガラス基板の光源に対向
する面に塗布され、相対的に中央部分が厚く、周囲部分
が薄い紫外線吸収膜と;を具備していることを特徴とす
る。
【0013】請求項2記載の発明によっても請求項1記
載の発明と同様な作用を得られる。さらに、請求項2記
載の発明では、ソーダライム製のガラス基板を用いるこ
とにより、この基板自体の紫外線吸収性を利用でき、そ
の分紫外線吸収膜の厚さの低減が可能になる。
【0014】請求項3記載の照明装置は、投光開口部を
有する照明器具本体と;照明器具本体内に設けられた放
電灯と;投光開口部に配設された請求項1または2記載
の照明器具用カバーと;を具備していることを特徴とす
る。
【0015】請求項3記載の発明において、放電灯は封
入蒸気圧てきには、けい光ランプのような低圧放電灯、
高輝度放電灯のような高圧放電灯のいずれでもよいし、
電極的には内部に電極を有するもの、外部に電極を有す
るもののいずれでもよい。しかし、紫外線照射量が多い
光源の場合に、特に本発明が有効であることは明白であ
る。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の作用を有する照明装置となり、その結果、
被照射体に対する紫外線照射量が少なく、可視光の減少
も少ない照明装置の提供が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の一実施形態を図
1ないし図6を参照して説明する。図1は本発明におけ
る照明器具用カバーの一実施形態を概念的に示す平面
図、図2は同じく照明装置の一実施形態を簡略化して示
す1部断面平面図、図3は同じく底面図、図4は照明装
置に使用された放電灯の分光分布を示す図、図5は単位
面積当りの紫外線量を数値で示す図、図6は同じく図形
化して示す図である。
【0018】図1において、1はソーダライムガラスか
らなる透光性基板である。この基板1は、予め約700
℃の熱処理を加えられ、表面と内部とで異なる応力を持
つ強化処理を施されている。この透光性基板1の一面側
(照明器具本体に取付けられたときに光源に対向する面
側)の略全面に、紫外線吸収膜2が形成されている。紫
外線吸収膜2は、図示を省略したが、図1の背面および
左右側面から見た場合も、図1と同様に中央部分の膜厚
が周囲部分より厚く形成されている。すなわち、同心円
的に膜厚が変化するようになっている。なお、図2は説
明上紫外線吸収膜2全体を厚く、かつ、変化の度合いを
概念的に示しているが、実際には何μmないしはそれ以
下のものである。
【0019】このような照明器具用カバー3は、例えば
図2および図3に示す照明器具本体4の投光開口部5に
配設される。図2では詳細構成を省略してあるが、通常
は枠体に支持され、器具本体4の開口部5を開閉自在に
または着脱自在に取着けられる。6は放電灯であり、器
具本体4内に設けられている。本実施形態では、無電極
放電灯(三菱電機オスラム販売のENDURA100
W)が用いられている。7は放電灯6に電力を供給する
励磁コイル機能を有し、かつ、放電灯6を支持する機能
も備え持つ支持コイルである。前記放電灯6の分光分布
は図4に示すように4〇〇nm近辺の紫外線照射量が比
較的多い。8は反射体、9は放電灯6を始動、点灯する
ための点灯装置を収納しているケースである。
【0020】つぎに、本実施形態の作用を説明する。ま
ず、本発明によらない、すなわち、紫外線吸収膜を有し
ない照明器具用カバーを用いたときのカバーの各部位に
おける単位面積当りの紫外線量の測定結果を図5および
図6に示す。図5は数値で示し、図6は図形化して示す
ものである。なお、本測定は放電灯6として、無電極放
電灯(三菱電機オスラム販売のENDURA150W)
を使用し、測定条件については図5に示した。図5およ
び図6から明らかなように、放電灯6からカバーに照射
される紫外線量はカバー部位によって大きく異なるもの
であった。
【0021】これに対して、図1に示す照明器具用カバ
ー3を用いた場合にはカバー3の全面に渡って紫外線量
を90%以上吸収でき、カバー3を透過する紫外線を略
零化できていた。また、この場合、紫外線吸収膜2が相
対的に薄い部分では可視光の吸収も少なく、その分明る
さ低下を防止できていることが容易に理解されるであろ
う。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、被照明方向への
紫外線を確実に低減しながら可視光の不要な吸収も防止
可能な照明器具用カバーを提供することができる。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、ソーダライムガラスの紫外線吸収性能も利
用して、一層紫外線を確実に低減できたり、紫外線吸収
膜を薄くすることが可能な照明器具用カバーを提供する
ことができる。
【0024】請求項3記載の発明は、被対象物等への紫
外線量を低減でき、かつ、請求項1または2記載の発明
と同様な効果を奏する照明器具を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における照明器具用カバーの一実施形態
を概念的に示す平面図
【図2】同じく照明装置の一実施形態を簡略化して示す
1部断面平面図
【図3】同じく底面図
【図4】照明装置に使用された放電灯の分光分布を示す
【図5】単位面積当りの紫外線量を数値で示す図
【図6】同じく図形化して示す図
【符号の説明】
1…透光性基板、2…紫外線吸収膜、3…照明器具用カ
バー、4…照明器具本体、5…投光開口部、6…放電
灯。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明器具本体の投光開口部に配設される透
    光性基板と;透光性基板の光源に対向する面に塗布さ
    れ、相対的に中央部分が厚く、周囲部分が薄い紫外線吸
    収膜と;を具備していることを特徴とする照明器具用カ
    バー。
  2. 【請求項2】照明器具本体の投光開口部に配設される、
    強化処理されたソーダライム製のガラス基板と;ガラス
    基板の光源に対向する面に塗布され、相対的に中央部分
    が厚く、周囲部分が薄い紫外線吸収膜と;を具備してい
    ることを特徴とする照明器具用カバー。
  3. 【請求項3】投光開口部を有する照明器具本体と;照明
    器具本体内に設けられた放電灯と;投光開口部に配設さ
    れた請求項1または2記載の照明器具用カバーと;を具
    備していることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005353554A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Matsushita Electric Works Ltd 照明器具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005353554A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Matsushita Electric Works Ltd 照明器具
JP4548007B2 (ja) * 2004-06-14 2010-09-22 パナソニック電工株式会社 照明器具

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