JP2005342960A - インク供給装置、記録装置、インク供給方法、および記録方法 - Google Patents

インク供給装置、記録装置、インク供給方法、および記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクの供給圧を積極的に制御することによって、記録ヘッド内の負圧の変動を小さく抑えること。
【解決手段】 インクタンク40と記録ヘッド811との間のインク供給路中にポンプ36とバルブ35を備え、それらのポンプ36とバルブ35の作動させることによって、インクの供給圧を積極的に制御する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、負圧を付与したインクを記録ヘッドに供給するインク供給装置とインク供給方法、および、その記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置と記録方法に関するものである。
記録媒体に対して記録ヘッドからインクを吐出し、画像を形成するインクジェット記録装置は、複数のノズルを高密度に配置した小型な記録ヘッドを用いて高精細な画像を形成することができると共に、複数の記録ヘッドを配置し、各記録ヘッドに対して異なる複数色のインクを供給することで比較的安価かつ小型な構成にてカラー化を実現できるなどの多くの利点を有するものとして知られている。このため、インクジェット記録装置は、業務用、家庭用を問わず、プリンタ、ファクシミリおよび複写機など、様々な画像出力装置に用いられている。
このようなインクジェット記録装置においては、記録ヘッドのインク吐出動作を安定化させるために、記録ヘッド内のインクを一定の負圧に維持することが重要である。そのため一般には、記録ヘッドにインクを供給するインク供給系中に負圧発生手段を備え、その負圧発生手段によって負圧を付与したインクを記録ヘッドに供給している。
従来、このような負圧発生手段として、インクタンク内に収容したスポンジ状のインク吸収体の毛管作用を利用して負圧を発生する構成がある(例えば特許文献1)。また、インクタンク内を負圧に維持するように、インクタンクの少なくとも1部を形成する可撓性部材をインクタンク外方に付勢するばねなどの付勢手段を備えた構成などが採用されている(例えば特許文献2)。また、記録ヘッドよりも下方の位置にインクタンクを備えて、水頭差を利用してインクに負圧を付与する構成もある(例えば特許文献3)。
このような負圧発生手段によって一定の負圧が付与されたインクは、インクの吐出に伴って上昇する記録ヘッド内の負圧との差圧により、記録ヘッド内に引き込まれるようにして供給される。この結果、記録ヘッド内が一定の負圧に維持されることになる。
特開平07−068776号公報 特開2001−315350号公報 特開平06-183018号公報
しかし、上記のような負圧発生手段を備えたインク供給系は、インクの吐出に伴って上昇する記録ヘッド内の負圧に起因する圧力差を利用して、インクをインクタンクから記録ヘッド内に引き込むように供給しているため、例えば、記録ヘッドにおける単位時間当たりのインク消費量が急増したときにインクの供給が追いつかず、記録ヘッド内の負圧が上昇傾向となるおそれがある。また、記録ヘッドにおける単位時間当たりのインク消費量が急減したときには、インクの慣性によって記録ヘッド内の負圧が下降傾向となるおそれがある。記録ヘッド内の負圧が変動した場合には、記録ヘッドのインク吐出動作が不安定となって、画像の記録品位の低下を招くおそれがある。特に、大判の記録媒体に画像を高速記録するような産業用の記録装置においては、瞬時的なインク消費量変化の幅が大きいために記録ヘッド内の負圧が変動しやすく、高い記録品位の要求に応えるためにも記録ヘッド内の負圧の変動を小さく抑えることが重要となる。
本発明の目的は、インクの供給圧を積極的に制御することによって、記録ヘッド内の負圧の変動を小さく抑えることができるインク供給装置、記録装置、インク供給方法、および記録方法を提供することにある。
本発明のインク供給装置は、インクタンク内に収容されるインクに負圧を付与してから、その負圧を付与したインクを記録ヘッドに供給するインク供給装置であって、前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間のインク供給路中に備えられて、前記インク流路内のインクを少なくとも一方向に圧送可能なポンプと、前記インク供給路中に備えられて、該インク供給路の開度を調整可能なバルブと、前記記録ヘッド内のインクの負圧を所定の範囲に維持するように、前記記録ヘッド内のインクの圧力に応じて前記ポンプと前記バルブを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の記録装置は、インクが供給される記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置において、前記記録ヘッドにインクを供給するために、上記のインク供給装置を備えることを特徴とする。
本発明のインク供給方法は、インクタンク内に収容されるインクに負圧を付与してから、その負圧を付与したインクを記録ヘッドに供給するインク供給方法であって、前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間のインク供給路中に備えられて、前記インク流路内のインクを少なくとも一方向に圧送可能なポンプと、前記インク供給路中に備えられて、該インク供給路の開度を調整可能なバルブと、を用い、前記記録ヘッドを用いての記録動作時に、前記記録ヘッド内のインクの負圧を所定の範囲に維持するように、前記記録ヘッド内のインクの圧力に応じて前記ポンプと前記バルブを制御することを特徴とする。
本発明の記録方法は、前記記録ヘッドを用いて画像を記録する際に、インクタンク内に収容されるインクに負圧を付与してから、その負圧を付与したインクを前記記録ヘッドに供給する記録方法であって、前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間のインク供給路中に備えられて、前記インク流路内のインクを少なくとも一方向に圧送可能なポンプと、前記インク供給路中に備えられて、該インク供給路の開度を調整可能なバルブと、を用い、前記記録ヘッドを用いての記録動作時に、前記記録ヘッド内のインクの負圧を所定の範囲に維持するように、前記記録ヘッド内のインクの圧力に応じて前記ポンプと前記バルブを制御することを特徴とする。
本発明によれば、インクタンクと記録ヘッドとの間のインク供給路中に備えたポンプとバルブを用いて、インクの供給圧を積極的に制御することによって、記録ヘッド内の負圧の変動を小さく抑えることができ、この結果、記録ヘッドを用いての記録動作を安定化させて、高品位の画像を記録することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、図1および図2のような画像形成システムに組み込まれる装置としての適用例である。
(画像形成システムの概要)
図1および図2は、それぞれ、画像形成システムの概要を示すブロック図および模式的斜視図である。本例のプリンタ複合システムは、概して、情報処理装置100および画像形成装置200からなり、画像形成装置200は、媒体搬送装置117およびプリンタ複合システム400を具え、プリンタ複合システムは、独立した複数のエンジンであるプリンタユニット(以下、「印刷装置」または「記録装置」とも言う)116−1〜116−5を有する。
ここで、情報処理装置100は形成すべき画像データの供給源であり、1枚の画像を領域分割し、プリンタ複合システム400を構成する複数のプリンタユニット116−1〜116−5のそれぞれに分割画像データを供給する。媒体搬送装置117は、プリンタユニット116−1〜116−5の配列によって記録可能な範囲に対応した幅方向のサイズを有する記録媒体206を搬送する。また、その記録媒体206の端部(紙端)を検出して、各プリンタユニット116−1〜116−5の記録開始位置を規定するための信号を出力する。
プリンタ複合システム400は、記録媒体206上の記録領域を分割して記録を行うべく配列された複数(本例では5台)のプリンタユニット116−1〜116−5を有する。各プリンタユニットは、情報処理装置100から供給された分割画像データに基づき、媒体搬送装置117により規定されるタイミングにて、担当する記録領域に対し、それぞれ独立して印刷動作(記録動作)を実行する。各プリンタユニットには、記録媒体206に対してフルカラー記録を行うべく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の三原色にブラック(K)のインクをそれぞれ吐出するための記録ヘッドが搭載され、各記録ヘッドに対しては、インク供給源であるインクタンク203Y、203M、203Cおよび203Kからそれぞれの色のインクが供給される。
図1において、CPU101は、情報処理装置100全般のシステム制御を掌る中央演算処理装置である。情報処理装置100において、CPU101は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)の制御の下、画像データの生成や編集を行うためのアプリケーションプログラム、本実施形態に関わる画像分割プログラム、複数のプリンタユニット116−1〜116−5の制御プログラム(プリンタドライバ)、および媒体搬送装置117の制御プログラム(図5にて後述)等が規定する処理を実行する。
CPU101のシステムバスは階層的なバス構成を有し、例えば、ホスト/PCIブリッジ102を介してローカルバスとしての例えばPCIバスに接続され、さらにPCI/ISAブリッジ105を介してISAバスと接続されて、各バス上の機器と接続される。
メインメモリ103は、OS、アプリケーションプログラムおよび上記制御プログラムの一時的記憶領域が設けられるRAM(Random Access Memory)であり、さらに各プログラム実行のための作業用メモリ領域としても用いられる。これらのプログラムは、例えばハードディスクドライブHDD104から読み出されてロードされるものである。なお、システムバスにはキャッシュメモリ120と呼ぶSRAM(Static RAM)を使用した高速のメモリをもち、メインCPU101が常時アクセスするようなコードおよびデータはここに保存される。
ROM(Read Only Memory)112は、入出力回路(図示せず)を介して接続されるキーボード114、マウス115、CDD111およびFDD110等の入出力機器を制御するプログラム(BIOS;Basic Input Output System)、システムのパワーON時の初期化プログラム、および自己診断プログラム等を格納する。EEPROM(Electronic Erasable ROM)113は、恒久的に利用する各種のパラメータを記憶させるための不揮発性のメモリである。
ビデオコントローラ106はVRAM(Video RAM)107に書き込まれたRGBの表示データを連続的且つ循環的に読み出し、CRT,LCD,PDP(Plasma Display Panel)等のディスプレイ108に画面リフレッシュ信号として継続的に転送する。
プリンタユニット116−1〜116−5との通信インタフェース109はPCIバスに接続されており、使用可能なインタフェースとしては、例えばIEEE1284の標準に準拠した双方向セントロニクスインターフェース,USB(Universal Serial Bus),ハブ接続等がある。図1では、通信インタフェース109を介してハブ140が接続され、さらにこのハブ140がプリンタユニット116−1〜116−5および媒体搬送装置117のそれぞれに接続された構成が示されている。また、本実施形態では有線タイプの通信インタフェース109を使用しているが、無線LAN等の通信インタフェースが用いられるものでもよい。
印刷プログラム(プリンタドライバ) は、情報処理装置100に接続されている複数の印刷装置116−1〜116−5の台数(すなわち1ページの画像を分割する分割数に対応)を設定する手段と、印刷装置116−1〜116−5のそれぞれが印刷を担当する領域(分割幅)を設定する手段(図4にて後述)と、各印刷装置が1ページ内のどの部分の画像を分担するかを示す印刷担当部の関連付け設定手段(図3参照)とを有している。そして、これらの各種設定手段によって設定された内容に基づいて1ページの画像を分割し、各々の印刷装置116−1〜116−5へ画像データを転送し、印刷を行わせる。
前述した通り、印刷プログラムは、複数の印刷装置116−1〜116−5に対して印刷データの生成および印刷データの転送処理を行うので、プログラム自身、または印刷プログラム内の印刷データ生成処理および印刷データ転送処理を並列(マルチプロセス、マルチスレッド)に動作させ、高速に処理できる。
再び図2を参照するに、情報処理装置100と複数の印刷装置116−1〜116−5および搬送装置117とはハブ140を介して接続され、印刷データ、動作開始および終了コマンド等の転送を行う。また、印刷装置116−1〜116−5の各々(以下、特定しない場合は符号116で参照する)と搬送装置117との間も信号接続され、記録媒体206の先端検出ないし印刷先頭位置の設定や、媒体搬送速度と各印刷装置における印刷動作(インク吐出動作)とを同期させるための信号を授受する。
各印刷装置116には、例えば記録媒体206に対して連続的なフルカラー記録を行うべく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)のインクをそれぞれ吐出するための記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kの4本の記録ヘッド(以下、特定しない場合は符号811で参照する)が搭載されている。媒体搬送方向における各色インク用記録ヘッドの並び順は各印刷装置間で等しく、従って色の重なり順も等しい。各記録ヘッドのインク吐出口は、記録媒体の幅方向(媒体搬送方向に直交する方向)に600dpi(ドット/インチ;参考値)の密度で4インチ(参考値。約100mm)にわたって配列され、従って全体として約500mmの最大記録幅を満たすものである。
各印刷装置116における記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kに対しては、インク供給源であるインクタンク203Y、203M、203Cおよび203Kから専用のチューブ204を介してそれぞれの色のインクが供給される。
(印刷装置の制御系)
図3は、各印刷装置116における制御系の構成例を示す。
図において800は、図5について後述する処理手順に対応したプログラム等に従って印刷装置116の全体的な制御を行うCPU、803は、そのプログラムや固定データを格納したROM、805は作業用メモリ領域として用いられるRAM、814は、CPU800が制御のために使用する所要のパラメータ等を、印刷装置の電源が遮断されている場合にも保持しておくために記憶するEEPROMである。
802は、USBケーブルを介して情報処理装置100に対し印刷装置116を接続するためのインタフェースコントローラ、801は各色画像データを展開するためのVRAMである。804は、インタフェースコントローラ802に受信した画像データをVRAM801に転送するとともに、印刷の進捗に従って画像データを読み出す制御を行うメモリコントローラである。情報処理装置100からUSBケーブルを介して、分割された印刷データがインタフェースコントローラ802に受信されると、CPU800は、その印刷データに付加されたコマンドを解析した後、記録データの各色成分のイメージデータをVRAM801にビットマップ展開する指示を行う。この指示を受けて、メモリコントローラ804は、画像データをインタフェースコントローラ802からVRAM801に高速に書き込む。
810は、各色記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kを制御するための制御回路である。809は、記録ヘッド811の吐出口が形成された面のキャッピングを行うためのキャッピング機構(不図示)を駆動するキャッピングモータであり、入出力ポート806、駆動部807を介して駆動される。
ポンプモータ820は、後述する(図9参照)サブタンク40と記録ヘッド811の間に挿入するポンプ48を駆動する正逆可能なモータである。ソレノイド821はバルブ35を駆動するアクチュエータであり、PWM回路823にCPU800が設定するPWM(Pulse Width Modulation)値によって、バルブ35は開閉状態のアナログ的制御が可能である。
ポンプモータ508は、記録ヘッド内流路近傍に設けた圧力センサ49の出力をポンプモータ制御部822にフィードバックすることによってメカポンプ36を制御するサーボモータである。ポンプモータ820、508、ソレノイド821、及び圧力センサ49は、各インク色に対応する記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811K毎各々独立に備えている。
又、これらは本発明の特徴的な構成要素であり、詳細は後述する。
印刷装置116の非使用時等においては、キャッピングモータ809を駆動することにより、記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kとキャッピング機構とを相対移動させてキャッピングが行われる。一方、印刷すべき画像データがVRAM801に展開された場合には、キャッピングモータ809を駆動することにより、記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811とキャッピング機構とを相対移動させてキャッピング状態を解除し、後述の媒体搬送装置117からの印刷開始信号を待つことになる。
806は入出力(I/O)ポートであり、モータ駆動部807、他の駆動手段、および所要のセンサなど(不図示)が接続されて、CPU800との間で信号の授受を行う。812は、媒体搬送装置117から記録媒体の頭出し信号と媒体の移動に同期した位置パルス信号を受信し、これらに適切に同期して印刷動作を実行するためのタイミング信号を発生する同期化回路である。すなわち、記録媒体の搬送に伴う位置パルスに同期してVRAM801のデータがメモリコントローラ804にて高速に読み出され、記録ヘッド制御回路810を介して記録ヘッド811に転送されることで、カラー記録(印刷)が行われる。
(搬送装置の構成および制御系)
図2を参照するに、媒体搬送装置117は、幅方向に大きく搬送方向には任意のサイズをもつ記録媒体の搬送にも適したものである。また、印刷装置116−1〜116−5が有する記録ヘッド810との対向部位において記録媒体206の被記録面を平坦に規制するために、メディアステージ202が設けられている。記録媒体には種々の厚みを有するものが用いられるので、厚紙であってもその被記録面が平坦となるようにするために、記録媒体のメディアステージ202への密着性を向上させるための手段が付加されていてもよい。搬送モータ205は、メディアステージ205上面に密着した記録媒体を搬送するための搬送ローラ列205Aの駆動源である。
図4は、媒体搬送装置117の制御系の構成例を示す。
図において、901は図5について後述する処理手順に対応したプログラム等に従って媒体搬送装置の全体的な制御を行うCPU、903は、そのプログラムや固定データを格納したROM、904は作業用メモリ領域として用いられるRAMである。
902は、情報処理装置100に対し媒体搬送装置116を接続するためのインタフェースである。905は、画像形成装置に対してユーザが種々の指示や入力を行うための入力部や所要の表示を行うための表示部を有した操作パネルであり、本例では媒体搬送装置に設けてある。
908はサクションモータであり、記録媒体のメディアステージ202への密着性を向上させるための手段の一例として、メディアステージ202の下部からメディアステージ202の搬送面に開口させた多数の微細孔を介して吸引を行うことで記録媒体の吸着を行わせる真空ポンプの駆動源をなす。そして、情報処理装置100からインタフェース902を介し搬送開始コマンドを受信すると、CPU901によりまずサクションモータ908が起動され、記録媒体206がメディアステージ202の上面に吸着されるように動作する。
907は、サクションモータ908およびその他所要の作動部を駆動するための駆動部である。909は搬送モータ205の駆動部である。
912はロジック回路であり、搬送モータ205の軸に備えられたロータリ(回転式)エンコーダ910の出力を受容し、記録媒体を定速度搬送させるべく搬送モータ205のフィードバック制御を行うためのサーボ系が構成される。ここで搬送速度は、CPU901からロジック回路912に書き込まれた速度指示値にて任意に設定可能である。なおロータリエンコーダ910は、搬送モータ205の軸ではなく搬送ローラ列205Aと同軸に備えられたものでもよい。
ロジック回路912には、記録媒体206の先端が印刷開始位置近傍に到達したことを検出するべく、印刷位置より搬送方向上流側に設けた媒体検知センサ911の出力も入力される。そしてロジック回路912は、媒体検知センサ911が記録媒体先端を検出する位置から各印刷装置までの搬送方向上の距離に応じて、適切な印刷指示信号を各印刷装置に出力する。本実施形態では、図2に示すように、印刷装置116−1〜116−5は搬送方向に2列に並んでいるため、すなわち搬送方向上流側には印刷装置116−1、116−3および116−5が配置され、下流側には印刷装置116−2および116-4が配置されているため、2種の印刷指示信号914,915を出力する。なお、印刷装置の取り付け位置には誤差のあることを考慮し、媒体検知センサ911から各印刷装置までの物理的な距離に応じて、各印刷装置毎に印刷開始信号914または915に対して独立に補正を加えるようにしてもよい。
また、ロジック回路912はエンコーダ910の出力を適切に変換して記録媒体の位置パルス913を生成し、各印刷装置はこの位置パルス913に同期して印刷動作を行う。なお、位置パルスの分解能は適宜のものであってよく、例えば複数の印刷ライン(行)分に設定されるものでもよい。
さらに、媒体搬送装置117における記録媒体の搬送部の構成としては、図2に示したような固定のメディアステージ202を具えたものに限られない。例えば、印刷位置に対する媒体搬送方向の上流側および下流側に配された一対のドラムに架け渡された無端の搬送ベルトを具え、その搬送ベルト上に記録媒体を担持しつつ、ドラムの回転に伴う搬送ベルトの走行によって記録媒体の搬送を行うものでもよい。これらの形態は、カット紙状又は連続紙状、いずれの記録媒体でも搬送可能である。
(画像形成システムの動作概要)
図5は、情報処理装置100と、プリンタ複合システム400の印刷装置116と、媒体搬送装置117との相互の動作手順を示す。
印刷実行のため、情報処理装置100上で各印刷装置への分割印刷データを作成し(ステップS1001)、送信を行う。印刷装置116は、そのデータの受信に応じてキャッピング状態を解除するとともに、VRAM801へのデータ展開を行う(ステップS1041)。また、全ての印刷装置116−1〜116−5で受信が完了すると、情報処理装置100は媒体搬送装置117に搬送開始コマンドを送信する(ステップS1002)。
これに応じ、媒体搬送装置117ではまずサクションモータ908を駆動し(ステップS1061)、記録媒体206をメディアステージ202上に吸着する準備を行う。次に搬送モータ205を駆動して記録媒体206の搬送を開始し(ステップS1062)、その先端を検知(ステップS1063)した後、各印刷装置116−1〜116−5に印刷開始信号914および915と、位置パルス913とを送信する(ステップS1064)。上述の通り、印刷開始信号は媒体検知センサ911から各印刷装置までの距離に関係して出力される。
印刷装置116において印刷動作(ステップS1042)が終了すると、印刷終了ステイタスを情報処理装置100に送信し(ステップS1043)、処理を終了する。この際、各記録ヘッド801をキャッピング機構によってキャッピングすることで、ノズル(吐出口)の乾燥や目詰まり等を防ぐようにする。
印刷が完了し、記録媒体206がメディアステージ202上から排出されると(ステップS1065-YES)、媒体搬送装置117は情報処理装置100へ搬送終了ステイタスを送信し(ステップS1066)、次にサクションモータ908および搬送モータ205をそれぞれ停止して(ステップS1067、S1068)、動作を終了する。
(プリンタ複合システムへの信号系)
図6は、プリンタ複合システムを構成する印刷装置116−1〜116−5への信号系の一例である。印刷装置116−1〜116−5のそれぞれに接続される信号系としては、大きく2系統ある。一方は、情報処理装置100から供給される分割印刷データ(動作開始および終了コマンド等を含む)の伝達に係るもの、他方は、媒体搬送装置117から供給される記録タイミングの規定信号(印刷開始信号および位置パルスを含む)の伝達に係るものである。
図6の例では、前者は、情報処理装置100と印刷装置116−1〜116−5とを中継するハブ140を具え、このハブ140は、情報処理装置100に対しては例えば100BASE-T規格のコネクタ/ケーブル142を介して、また印刷装置116−1〜116−5のそれぞれに対しては例えば10BASE-T規格のコネクタ/ケーブル144を介して接続されている。
記録タイミングの規定信号の伝達系統は、図6の例では、転送制御回路150と同期回路160とを有し、これらは図4におけるロジック回路912を構成する回路部として設けられていてもよい。転送制御回路150は、搬送モータ205の軸に備えられたロータリエンコーダ910の出力ENCODERと、媒体検知センサ911による記録媒体先端部の検出出力TOFとを同期回路160に供給する。
同期回路160には印刷動作許可回路166が設けられ、分割画像データの受信の完了に応じた各印刷装置116−1〜116−5からの動作準備完了信号PU1-RDY〜PU5-RDYの論理積を取ることで、すべての印刷装置の動作準備が完了した時点(キャップ状態の解除等)で印刷動作を許可する信号PRN-STARTを出力する。また同期回路160には、動作準備完了信号PU1-RDY〜PU5-RDYに関連した表示を行うLED等の表示部167が設けられ、ユーザの目視による印刷装置の動作準備完了の確認に供するようになっている。さらに同期回路160には、ユーザ等が手動で印刷装置を強制的にリセットするためのリセット回路部168および、例えば記録媒体1枚分の記録完了を待って一時停止させるためのおよびポーズ回路部169が付加されている。
また同期回路160は、各印刷装置が同期して印刷動作を行うための同期信号(Hsync)である位置パルス913(例えば記録媒体の搬送量1インチあたり300個のパルス信号)をエンコーダ出力ENCODERから生成する同期信号発生回路部162と、各印刷装置の媒体搬送方向上の位置に応じた遅延信号である印刷指示信号914,915を記録媒体先端部検出出力TOFから生成する遅延回路164とを有する。
記録媒体搬送方向上流側の印刷装置116−1、116−3および116−5の記録動作は、媒体検知センサ911からこれら印刷装置の配設位置までの距離分だけ遅れをもった遅延信号である印刷指示信号(TOF-IN1)914の受信をもって開始する。媒体検知センサ911からこれら印刷装置の配設位置までの距離が零であれば、検出出力TOFとほぼ同時に印刷指示信号914が供給される。
一方、より下流側に配置された印刷装置116−2および116-4の記録動作は媒体検知センサ911からこれら印刷装置の配設位置までの距離分だけ遅れをもった遅延信号である印刷指示信号(TOF-IN2)915の受信をもって開始する。本実施形態では、媒体検知センサ911からこれら印刷装置の配設位置までの距離を450mmに設定しており、従って、同期信号(Hsync)である位置パルス913が記録媒体の搬送量1インチ(25.4mm)あたり300パルスであれば、検出出力TOFから5315パルス分遅れて印刷指示信号915が供給される。
なお、上述のように各印刷装置の媒体搬送方向の微小な記録位置を個別に補正するために、あるいは印刷装置を2列に整列させないような場合を考慮して、各々の印刷装置毎に独立して印刷指示信号を供給するようにしてもよい。
図6から明らかなように、印刷装置116−1〜116−5のそれぞれは、情報処理装置100から分割印刷データの供給を受けるとともに、媒体搬送装置117から供給される記録タイミングの規定信号に応じ、独立して印刷動作を行うものである。つまり、それぞれの印刷装置116−1〜116−5は、信号系に関して完結したプリンタユニットであって、印刷データの供給や記録タイミングが一の印刷装置を経由して他の印刷装置に伝達されるような構成ではなく、自らが用いる記録ヘッド811Y〜811Kおよび各記録ヘッドに配列されるノズルに対応してそれぞれにデータを整列し、規定のタイミングにてインク吐出動作を行う手段(シフトレジスタやラッチ回路など)を個々に有するものである。すなわち、印刷装置116−1〜116−5はそれぞれ同様のハードウェアを有し、同様のソフトウェアにて動作を行うもので、一の印刷装置の動作が他の印刷装置の動作に直接影響を与えることはないが、全体として一つの画像データを印刷すべく協働するものである。
(インク系の概要)
本例における印刷装置116−1〜116−5のそれぞれは、独立して動作可能なプリンタであることに加え、各印刷装置における各記録ヘッド811に対するインク供給系と、各記録ヘッド811に対する回復系とを含むインク系についても互いに独立した構成を有している。
図7は、インク系のうち特にインク供給系の構成を説明するための模式図である。この図に示すように、各印刷装置116における記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kに対しては、インク供給源であるインクタンク(以下、メインタンクとも言う)203Y、203M、203Cおよび203Kから、専用のチューブ204Y、204M、204Cおよび204Kを介しそれぞれの色のインクが分配供給される。なお、インクの供給方式としては、インクタンクに常時流体連通していわば連続的にインクが供給されるものでもよいし、あるいは後述のように、各記録ヘッド毎に設けたインク供給ユニットに保持されるインクが少なくなった時点で流体連通するようにすることで、いわば間歇的にインク供給がなされるものでもよい。
本実施形態の回復系は、記録ヘッド811の吐出口形成面に接合して、吐出口より強制排出されるインクを受容するキャップを備え、さらに当該受容されたインクを再利用可能に循環させるように構成される。
ここでキャップは、記録媒体206搬送面の下側すなわちメディアステージ202の内側にあって、記録ヘッドの吐出口形成面と対向ないし当接可能に設けることができる。しかしロール紙など連続紙状の記録媒体を扱う用途を考慮し、記録媒体の取り外しなどを伴わずに回復動作が行えるように、記録媒体206搬送面の上側すなわち記録ヘッド811と同じ側に配置されたものでもよい。
以上のように、本実施形態においては、各印刷装置における各記録ヘッド811に対するインク供給系および回復系についても、印刷装置間で互いに独立した構成を有している。これによって、各印刷装置の動作状態すなわち印刷量等に応じて、適切な量のインク供給や回復動作が可能となるのである。
(インク系の構成例)
図8は、1つの印刷装置116におけるインク系主要部の配置関係を、図9は、1つの記録ヘッドに対するインク系の内部構成例を示したものである。記録ヘッド811にはインク接続管が2つ設けられており、一方は、記録ヘッドのインク吐出口に形成されるインクメニスカスの保持力と平衡する好ましい負圧を発生するための負圧室30に接続され、他方は、記録ヘッド毎のインク供給ユニット(以下、サブタンクと言う)40にポンプ48を介して接続されている。
図10は、記録ヘッド811の内部のインク流路構成および、その一部を拡大して示す説明図である。本実施形態で用いた記録ヘッドは、600dpiの密度で4インチ幅にわたって配列したノズル、すなわち2400本のノズル50を備える。ノズル50の一端は吐出口51であり、他端はインク供給路54と接続している。ノズル50内には、インクを吐出するためのエネルギを発生する素子として、例えば通電に応じて、インクを加熱発泡させる熱エネルギを発生する電気熱変換素子(ヒータ)52が設けられている。そして、ヒータ52に1〜5μ秒程度の通電を行うことでインクが加熱され、ヒータ表面では300℃以上の温度で膜沸騰を開始する。それによってインクは慣性力を受け、吐出口51から吐出されて記録媒体に着弾し、画像を形成する。また、ノズル50には流体制御素子としてのノズル弁53が配置される。これは、吐出口側にあるインクに対しては慣性力を効果的に作用させる一方、供給路側にあるインクに対しては圧力波の伝播を阻止するように、インクの発泡に応じて変位する部材である。なお56は、インク供給路54の供給側と戻り側のそれぞれに設けたフィルタである。
図11(a),(B),(C)のように、負圧室30は、可撓性部材でなるインク保持部31と、対向する一対の板状インク保持部33とからなり、これらによって画成される内部空間にインクを保持する。対向する一対の板状インク保持部33間には、圧縮ばね32が配設され、その伸張方向の応力で板状インク保持部33を互いに離隔する方向に付勢することにより、負圧が発生するようになっている。この負圧室30は記録ヘッド811の近傍に配置されており、両者間の接続部での圧力損失はほとんど無く、従ってその内部は記録ヘッド内の負圧とほぼ同様となる。そして、記録ヘッド811へのインクの供給量が急激に変化して、ポンプ36からのインクの供給が間に合わない場合でも、この負圧室30がバッファとなって供給を助ける。具体的には、一対の板状インク保持部33がばね32の伸長力に抗して、これを圧縮しながら近接方向に変位することで負圧室30の内容積を小さくし、インク供給を行う。
圧力センサ49としては、負圧室30内の負圧を直接的に検出する検出方式のものの他、種々の検出方式のものを用いることができる。例えば、図11中の光学式のセンサ149を用いることもできる。このセンサ149は、板状インク保持部33に取付けられた反射板149Aと、その反射板149Aと対向する負圧室30外部の定位置に備えられた発光素子(発光ダイオードなど)149Bおよび受光素子(受光トランジスタなど)149Cと、を含む。発光素子149Bからの光は、反射板149Aによって反射されてから受光素子149Cに受光され、その受光量は、図11(a)のように負圧室3内のインク量が多いときに多くなり、図11(b),(c)のように負圧室3内のインク量が減少するにつれて減少する。したがってセンサ149は、負圧室30内のインク量を検知することになり、そのインク量と負圧室30内の負圧との関係から、間接的に負圧室30内の負圧を検出することができる。
負圧室30には、圧力調整バルブ35(図9参照)を介して機械式のインクポンプ(以下、「メカポンプ」ともいう)36が接続されており、負圧室30へのインク供給を制御している。本例におけるインクポンプ36はギアポンプである。
ここで、バルブ35を含め、インク供給経路の各部に配されるバルブとしては、制御信号に応じ流路を適切に開閉または流量を適切に制御できるものであれば、いかなる形態のものが用いられてもよい。例えば、図12(a),(b)のように、インク流路上に介挿されたボール状の弁体56と、この弁体56を受けるシート体57とを備え、ソレノイドにより進退するプランジャに55弁体を接続した構成のバルブ58とすることができる。この場合には、ソレノイドへの通電を制御して、弁体56をシート体57に対して受容/離脱させることでインク流路を開閉することができる。図12(a)はインク流路の開状態、図12(b)はインク流路の閉状態を示す。しかしバルブ35に関しては、応答性が高い高性能の負圧制御を可能とするために、ピエゾ素子のような自重の軽い素子をアクチュエータとして用いたものとすることもできる。
また、ポンプ36を含め、インク供給経路の各部に配されるポンプとしては、駆動信号に応じてインクを移送可能なものであれば、いかなる形態のものが用いられてもよい。しかし特にポンプ36は、本実施形態ではインクの流れの方向を切り替え可能で、またインク流量を調節可能なものとする。即ち図9の例では、負圧室30に対してインクを供給する方向(以下、この方向への回転を正転と言う)と、抜き出す方向(以下、この方向への回転を逆転と言う)と、に選択的にインクを移送可能なギアポンプが示されている。
さらにポンプ36は脱気システム38に接続されており、ポンプ36に移送されるインクに溶融している気体成分を除去する。脱気システム38は、図13のように、気体を透過して液体を透過しない材料でなる気液分離膜39で形成されたインク供給路と、その周囲空間を覆う減圧室38Aと、その室内を真空減圧するポンプ38B(図9参照)とから構成されており、気体透過膜39を介してインク流路を流れるインクから、気体を効果的に除去する。
脱気システム38は、記録によって消費され得る適切な量のインクを収納するサブタンク40に接続されている(図9参照)。サブタンク40は、インク収納空間の一部を画成し、かつ収納するインク量に応じて変位ないし変形が可能なバッファ部材41と、メインタンク203に接続されるインクチューブ204との間にて適宜インク連通を行うためのジョイント42と、を有している。このジョイント42は、サブタンク内部のインクが少なくなった際に、図14(b)のように、インクチューブ204に設けられたジョイント43に接続されることによって、メインタンク203からサブタンク40にインクを適宜補充できる構成になっている。
ジョイント42,43のそれぞれの対向部には、連通孔が形成されたバルブゴム66A,66Bが設けられている。ジョイント42,43が接続されていないときには、図14(a)のように、バルブばね65A,65Bによって付勢されているバルブボール63A,64Aがバルブゴム66A,66Bにおける連通孔の開口部が閉塞している。これにより、ジョイント42,43のそれぞれに接続されているインク流路は、いずれも外気と遮断されている。ジョイント42,43を接続するときは、図14(b)のように、それらを接近させて、バルブゴム66A,66Bを密着させると共に、バルブボール63Bに設けられたボールレバー67によってバルブボール63Aを押す。この結果、バルブボール63A,64Aがバルブゴム66A,66Bから離れて、ジョイント42,43のそれぞれに接続されているインク流路が互いに接続される。
なお、ジョイント42,43の構成としては、非接続時に開口部を遮断してインク漏洩を阻止し、また外気と遮断した状態でインク流路を接続可能な構成であれば、いかなるものでもよい。
また、このようにジョイントの適宜の接続および分離を行うことで流体連通のオン/オフを行うものの他、供給経路自体は常時接続しておいて、開閉バルブによって流体連通のオン/オフを行うようにしてもよい。要は、それぞれの分割画像データの内容に応じて各印刷装置間のインク要求量が異なるときに、各印刷装置間のインク供給が互いに干渉しないような構成であればよい。この意味でも、本実施形態の印刷装置の独立性が担保される。
図15(a),(b)は、ジョイント43に接続されるインクタンク203(203Y,203M,203C,203K)の概略構成図である。本例のインクタンク203は、インクを収容した可撓性のインク袋69と、それを収納するタンクハウジング68とを含む。タンクハウジング68には、大気連通孔71が形成されていると共に、記憶素子70が取付けられている。記憶素子70には、インクタンク203に関連する種々の情報を記憶させることができる。例えば、収容するインクの種類、インクの残量、インクタンクの形式などの情報を書き込み、それを必要に応じて読み出して利用することができる。インク袋69は、その内部に収容するインクの消費に応じて図15(a),(b)のように変形する。したがって、インク袋69内のインクを外気と遮断した状態のまま供給することができる。
記録ヘッド811の接続管の他方は、図9のように、ポンプ48を介してサブタンク40と接続されており、このポンプ48と上記ポンプ36との作動によって、サブタンク40、負圧室30および記録ヘッド811間でインクを循環させることができる。
また印刷装置116は、記録ヘッド811のインク吐出性能を健全な状態に維持、もしくは回復する為の回復系機構を備え、その一部として記録ヘッド811を密閉キャップするキャップ44を備える。
回復動作時、ポンプ48は停止した(流路:閉)状態でメカポンプ36を正方向に回転させる。すると負圧室30から記録ヘッド811の内部が急激に加圧され、記録ヘッド811の各ノズルから比較的大量のインクが短時間で強制排出される。この瞬間、各ノズルは健全な状態に回復する。尚強制排出されたインクはキャップ44内のインク溜りに排出されるが、予め動作中であるポンプ45の作用により、弁47を介してサブタンク40へ素早く回収、再利用される。この後、不図示のワイパブレードによる記録ヘッド811のノズル列のワイプ動作、および画像の記録に寄与しないインクを吐出する予備的な吐出動作を行って、記録ヘッド811の回復動作が完了する。
本実施形態の印刷装置116ないしは記録ヘッド811は、このようなインク(供給)系を備えることにより、画像形成システムや画像形成装置から分離して、また他の印刷装置から独立して、様々な条件下での制御が可能となり、独立した設置、交換も可能となる。
(インク系の動作)
以下、印刷装置116の使用状況などに応じたインク系の動作について説明する。
出荷準備(図16参照)
印刷装置116ないしは記録ヘッド811を製造した後は、図16(a)のように、ジョイント42を通してタンク40内にインクを注入しながら、ポンプ36、48および45を作動させ、印刷装置116内のインク系にインクを充填していく。このとき、脱気システム38の排気口からは、インク系内に初期からあるエアが排出される。その後、記録ヘッド811の吐出口からキャップ44内にインクを強制排出、ワイパブレードによるワイプ動作、およびインクの予備的な吐出動作をして記録ヘッドの回復を行ない、そして試験的な印刷動作やエージング等を行う。
このような印刷装置116の物流時に、そのインク系中に充填するインクとしては、通常の記録に用いるインクの他、物流のための専用液を充填するようにしてもよい。その物流専用液は、物流時の環境変化や物流期間の長期化を考慮して生成された液体であり、例えば、通常のインクの成分から染料や顔料などの色材を除いたような液体を用いることができる。ただし、このような物流専用液を用いた場合には、記録動作の開始に際して、インク系中の物流専用液を通常のインクに入れ替える作業が必要となる。
使用開始の準備(図17参照)
出荷された印刷装置が設置されてから、その使用を開始するに先立ち、まずは図17(a)のように、ジョイント42にメインタンク203側のジョイント43を接続し、ポンプ36を正転させて負圧室30内にインクを送り込む。その後、流路内に溜まった泡を除去するために、図17(b)のようにポンプ36および48を動作させて、負圧室30内のインクを記録ヘッド811、サブタンク40および脱気システム38を介して循環させる。このようなインクの循環を適切な時間継続することで、流路内のエアは、脱気システム38によりほぼ問題ないレベルにまで除去される。次に、記録ヘッド811のノズル近傍に滞留したエアの排出と、健全な吐出性能を回復するために、図17(c)のように、ポンプ48は停止した(流路:閉)状態でメカポンプ36を正方向に回転させる。すると、負圧室30から記録ヘッド811の内部は急激に加圧され、記録ヘッド811の各ノズルから比較的大量のインクが短時間で強制排出される。この瞬間、各ノズルは健全な状態に回復する。尚強制排出されたインクはキャップ44内のインク溜りに排出されるが、予め動作中であるポンプ45の作用により、弁47を介してサブタンク40へ素早く回収、再利用される。この後、不図示のワイパブレードによる記録ヘッド811のノズル列のワイプ動作、および予備的な吐出動作を行って記録ヘッド811の回復動作が完了する。
印刷待機時(図18参照)
印刷開始前などの通常の待機状態では、環境変化に対する安定性を維持するために、記録ヘッド811内のインクに対して比較的大きな負圧(大気圧より20〜150mmAq程度低い負圧)を作用させる。すなわち、図18(a)のように、ポンプ48を止めて記録ヘッド811からサブタンク40へのインクの戻りを制限した上、ポンプ36を逆転させて、負圧室30内のインクをサブタンク40内に戻す。これにより、記録ヘッド811内のインクに作用する負圧が増大する。そして図18(b)のように、より低い負圧状態を維持して印刷の開始を待つ。サブタンク40は、負圧室30から戻されたインクの分だけ、図18(a)中下向きの矢印方向に容積が増大する。
しかし、図18(b)に示す負圧状態のままでは、印刷時に記録ヘッド811へのインク供給(リフィル)性能が低下し、高い周波数で記録ヘッドを駆動することが難しくなる。そこで、印刷信号が入力された際に(図5中のステップS1041)、図18(c)のように、ポンプ36を正転させてインクの予備供給を行う。すなわち、負圧室30を加圧して記録ヘッド811に作用する負圧を正方向に制御し、印刷に適した負圧とする。負圧室30の負圧は、負圧センサ49またはセンサ149(図11参照)によって検知することができる。またサブタンク40は、負圧室30に送り込まれるインクの分だけ、図18(c)中上向きの矢印方向に容積が減少する。
印刷時の供給制御(図19参照)
負圧調整バルブ35およびメカポンプ36を適切に制御することにより、印刷装置116ないし記録ヘッド811が印刷する画像データの内容に対応する様々な印刷デューティ(記録密度)に応じて、より均一な負圧を維持できる。
例えば、印刷デューティが低い場合には、図19(a)のように、ポンプ36を低速で正転させてインクを供給しつつ、さらに供給を適正化するために、負圧調整バルブ35を制御して負圧を高精度に安定させる。つまり、少量のインクを供給することにより、記録ヘッド811内のインクの負圧を最適な範囲に安定させ、さらに、負圧調整バルブ35の開閉制御または開度の調整制御することによって、そのインクの負圧をより安定化させる。
このような場合、流路が開かれる割合は比較的少なく、且つ開度は比較的小さい範囲で制御されることになる。
また、印刷デューティ(記録密度)が高い場合には、図19(b)のように、ポンプ36をより高速で正転させてインク供給量を増大させると共に、負圧調整バルブ35を制御して負圧を安定化させる。その場合、流路が開かれる割合は比較的多くなり、且つ開度は比較的大きい範囲で制御されることになる。
また、印刷動作の停止時には、図19(c)のように負圧調整バルブ35を即座に閉じる。これは、印刷動作の停止時におけるインクの慣性によって、インク供給圧が負圧室30および記録ヘッド811に加わることを防止するためである。仮に、インク供給圧が加わった場合には、記録ヘッドの内圧が上昇し、インク吐出口からのインク漏洩の可能性があり、その後の印刷動作時において印刷品位の低下を招くおそれがある。
負圧調整バルブ35の制御は、負圧室30の負圧を検出するセンサ49,149(図11参照)の出力信号をフィードバックすることにより行うことができる。また後述するように、印刷データ(記録データ)に基づいて予め負圧調整バルブ35とポンプ36を関連的に制御することもできる。
また、単位時間当たりのインクの消費量に応じて、つまり印刷デューティに応じて、ポンプ36の正転量や正転速度のみならず、その逆転量や逆転速度をも制御することができる。ポンプ36を正転させた場合には、インクの消費量に応じて記録ヘッド811側のインクを積極的に加圧することにより、記録ヘッド811内の負圧の上昇を抑えることができ、一方、ポンプ36を逆転させた場合には、記録ヘッド811側のインクを積極的に減圧させることにより、記録ヘッド811内の負圧の減少を抑えることができる。また、このようなポンプ36の制御に関連して、負圧調整バルブ35を制御することにより、より高精度に記録ヘッド811内の負圧を制御して、その負圧を一層安定化させることができる。
いずれにしても本実施形態によれば、記録ヘッドに供給するインクの負圧を積極的に制御することにより、印刷デューティ(記録密度)の如何に拘わらず、適正な負圧を安定して記録ヘッドに印加することができる。そのため、例えば、大判の記録媒体に画像を高速記録するような産業用の記録装置(印刷装置)において、単位時間当たりのインク消費量が大幅に変化した場合にも応答性よく負圧を制御して、記録ヘッド内の負圧の変動を小さく抑えることができる。このような産業用の記録装置においては、特に高い記録品位の要求に応えるために、記録ヘッド内の負圧の変動を小さく抑えることが重要となる。
回復動作(メンテナンス)時の制御(図20参照)
図20(a)は、記録ヘッド811の吐出口から、画像の記録に寄与しないインクを強制的に排出させる回復動作の説明図である。
この回復動作においては、ポンプ48は停止した(流路:閉)状態でメカポンプ36を正方向に回転させる。すると、負圧室30から記録ヘッド811の内部は急激に加圧され、記録ヘッド811の各ノズルから比較的大量のインクが短時間で強制排出される。この瞬間、各ノズルは健全な状態に回復する。尚強制排出されたインクはキャップ44内のインク溜りに排出されるが、予め動作中であるポンプ45の作用により、弁47を介してサブタンク40へ素早く回収、再利用される。この後、不図示のワイパブレードによる記録ヘッド811のノズル列のワイプ動作、および予備的な吐出動作を行って記録ヘッド811の回復動作が完了する。
図20(b)は、脱気システム38を用いて、インクに溶融している気体成分を除去する動作の説明図である。
この動作においては、ポンプ36を低速に正転させて、脱気システム38内のインクを負圧室49内に少量ずつ供給しながら、ポンプ48の作動によって、ポンプ36による供給量よりも多量のインクを記録ヘッド811からタンク40内に戻す。これにより、負圧室49内のインクの減少を伴いながら、インクが脱気システム38内を循環して、そのインクに溶融している気体成分が除去される。
図20(c)は、回復動作の後に移行する待機状態の説明図である。
この待機状態においては、負圧室49内を所定の負圧に調整した後、その負圧を維持するように、バルブ35を閉じかつポンプ48を停止させる。このときの負圧室49内の負圧は、前述した図18(a)の印刷待機時と同様に、より低い負圧に設定してもよい。
インク補給動作(図21参照)
図21は、メインのインクタンク203からサブのインクタンク40にインクを補給するための動作の説明図である。
図21(a)のように、サブタンク40内のインク残量が所定量以下にまで減少したときには、図21(b)のように、ジョイント42,43を接続して、インクタンク203内のインクをインクタンク40内に補給する。その際、水頭差を利用してインクを補給することができる。このようなインクの補給により、図21(a)のように上方に変形していたインクタンク40の可撓性部材は、インクの補給量に応じて図21(b)のように下方に変形する。
(インク系の制御のまとめ)
次に、記録ヘッドの印刷デューティと記録ヘッドに印加される負圧との観点から、本実施形態に係るインク系の動作を図22に基づいて説明する。
図22において上段に示された「印刷Duty」(記録密度)は、印刷装置の各動作段階における印刷デューティ(記録デューティ)であり、その動作段階は、印刷をしていない休止時、印刷直前の印刷待機時、印刷時、印刷直後の次の印刷を待つ印刷後待機時、の状態に分けられる。印刷時は、印刷デューティすなわち印刷に消費されるインクの使用率によって、供給すべきインク量が異なる。本例では4種類の印刷デューティに分けて、図22の中段に示すようにポンプ流量(ポンプ36によるインクの供給量)を設定している。なお、図に示す印刷デューティの現われ方は単なる例示であって、画像データに応じて種々異なることは言うまでもない。
記録ヘッド811に印加される負圧は、記録ヘッド811の直近にあって、それとほぼ等しい負圧状態となる負圧室30に取付けられた圧力センサ49(または149)によって検出される。この検出値を図22の下段に示す。
上述のように、休止時には、記録ヘッド内には比較的大きな負圧(約−120mmAq程度)を印加し、環境の変化に対する安定性を維持する。印刷待機時において、印刷を開始する直前には、図22の中段に示すようにインク供給を開始する。印刷開始直前にこのような制御を行うことで、印刷開始直後も十分なインクの供給性能を確保して、印刷品位を高めることができる。
次に、印刷時における「Duty1」では、印刷が開始された瞬間に記録ヘッド内の負圧が高まるため、圧力センサ49の値に応じてポンプ流量を増大させ、記録ヘッド内の負圧を小さくしてインク供給性能を高める。また、印刷開始時における記録ヘッド内の負圧の上昇を考慮して、印刷動作の開始直前からポンプ36やバルブ35を制御することにより、記録ヘッド内の負圧をより安定化させることができる。その際には、印刷データ(記録データ)に基づいて求めた印刷デューティに応じて、ポンプ36やバルブ35の制御量や制御タイミングを設定することができる。
さらに、「Duty2」では印刷デューティがより高くなるため、ポンプ流量をさらに増大させて、記録ヘッドに印加される負圧の上昇を抑える。それによって、高い印刷速度に対してもインク供給を追従させることができる。また、印刷デューティが変化するときには、その変化の前からポンプ流量を制御することにより、記録ヘッド内の負圧をより安定化させることができる。その際には、変化の前または/後における印刷デューティを印刷データ(記録データ)に基づいて求め、その印刷デューティに応じて、ポンプ36やバルブ35の制御量や制御タイミングを設定することができる。
同様に、「Duty3」や「Duty4」の場合にも、それぞれの印刷デューティおよび圧力センサ49の検出値に応じて、記録ヘッドに供給するインクの負圧を積極的に制御することにより、記録ヘッド内の負圧を常に最適な大きさに安定させることができる。これによって、インク供給の追従性および安定性を高めて、印刷デューティの如何に拘わらず、高品位の画像を記録することができる。
印刷終了直後に、インクの慣性によって、記録ヘッド内の負圧が減少する傾向となる場合には、その減少分を相殺するように、印刷終了の直前からポンプ流量を制御することが望ましい。それにより、記録ヘッド内の負圧をより安定化させることができる。また、印刷終了直後にバルブ35を閉じることにより、記録ヘッド内の負圧の減少を小さく抑えることができる。
印刷後は、再び、記録ヘッド内に比較的大きな負圧を印加して、環境の変化に対する安定性を維持する。すなわち、記録ヘッド内の負圧を高めることにより、気圧や気温などの環境変化が生じても記録ヘッドの吐出口からのインクの漏洩を防止して、印刷装置の信頼性を向上させることができる。
ここで、圧力センサ49の出力をフィードバック信号とするポンプモータ508の制御について、図23および図24を用いて説明する。
先ず図23は圧力制御系のブロック図であり、既に図3で説明した印刷装置のブロック図の内のポンプモータ制御部822、つまりサーボモータであるポンプモータ508を圧力センサ49の出力をフィードバックすることにより制御するポンプモータ制御部822の内部を詳細に示すブロック図である。
印刷開始すると、CPU800はDAコンバータ830に僅かな負圧(例えば−10mmAq程度)に相当するデジタル値を書き込み、アナログ指示値として減算器834の(+)入力に供給する。記録ヘッド811近傍に設けた圧力センサ49の出力は減算器834のもう一方の(−)入力に接続されているので、指示値に対する誤差信号(Error)がADコンバータ831に入力され、デジタル変換された値をCPU800が読み出す。極性を含めた誤差信号に対応して、CPU800はメカポンプ36を回転駆動するポンプモータ508の駆動AMP833へ回転方向を決める信号(DIR)を出力すると共に、チョッパAMP833の駆動デューティを決定するPWM(Pulse Width Modulation)値をPWM回路832にセットする。
ADコンバータ831の読み値に対するPWM値の変換テーブルを図24(a)に示す。
誤差(Error)が(+)極性なら、回転方向信号(DIR)は正回転(記録ヘッド811内部を加圧する方向)を意味する値(例えば''1'')が出力ポート(I/O)806を介してセットされる。一方、誤差(Error)が(−)極性なら、回転方向信号(DIR)は逆回転(記録ヘッド811内部を減圧する方向)を意味する値(例えば''0'')にセットされる。
減算器834の出力である誤差(Error)の絶対値が大きい場合、ポンプモータ508を駆動する駆動AMP833の駆動デューティを高めて所望の圧力に素早く移行させ、他方、誤差(Error)の絶対値が小なら駆動AMP823の駆動デューティも低くし、圧力のオーバシュート、アンダシュートを抑制する。
本図では説明していないが、補助的な制御手段としてバルブ35を使う場合、高速応答できる軽量なバルブを選択することが好ましい。
印刷時、減算器834にセットする負圧指示値は必ずしも一定値でなく、CPU800は、これから印刷しようとする記録画素数から印刷デューティを予測するために、VRAM801の内容を読み出して、もしも印刷デューティが所定の値を超えて記録ヘッド811内部の負圧の落ち込みが予想されるときは、その時点の直前に、予め高い圧力指示値をDAコンバータ830にセットすることができる。
このようにフィードフォワード制御を併用することによって、記録ヘッド811の記録動作安定度は格段に向上する。このような場合、制御の遅れによる負圧の落ち込みも考えられるので図24(b)に示す如く、圧力誤差(Error)に対する利得(AMP Gain)の高いPWM値変換テーブルを別途持たせる方法がある。図24(a)、(b)に示したPWM値変換テーブルはROM803に予め記憶されている。
更に圧力誤差(Error)に対する利得(AMP Gain)の調整とは別な方法として、バルブ35の制御と併用する方法もある。この方法を用いたCPU800の動作フローを図25(a)にて説明する。通常状態(ソレノイド:OFF)ではバルブ35は図12(a)の如く開である。先ず所定時間、ソレノイドの駆動用PWM回路823のPWM値を100%に設定してプランジャの移動開始し(ステップS2501)、続いてポンプモータ820のサーボ制御も開始する。この時点から、DAコンバータ830に予め設定された圧力値に従ってポンプモータ制御部822はフィードバック制御を継続的に行なうが、既に制御中の場合もある(ステップS2502)。
次にCPU800は圧力センサ49の出力を読み出して絶対値変換し(ステップS2503)、変換された圧力誤差の絶対値に基づき、ソレノイド821の駆動用PWM値を図25(b)の変換テーブルから読み出してPWM回路823に設定する(ステップS2504)。圧力誤差が大きければバルブ35は開状態に近づき、圧力誤差が小さくなるとバルブ35は閉に近づく。つまり図24で既に説明したと同様、駆動AMP833の利得(Gain)調整と同等な効果をバルブ35で実現できる。即ち圧力誤差が大きい時には、素早く設定値に近づくように動作し、誤差が小さくなると所定圧力に対するオーバシュート、アンダシュートを抑制する。
上記処理は所定時間毎連続的に繰り返され(ステップS2505)、印刷動作が終了した時点で(ステップS2506)、ソレノイド821の駆動用PWM値を零クリアして(ステップS2507)、終了する
(その他)
本実施形態で採用した複数の印刷装置は、それぞれが互いに独立性を有するものである。すなわち、複数の印刷装置は各々相互の関係において、空間(配置)上独立したものであり、また信号系およびインク系においても独立している。そのため、各印刷装置の動作状態すなわち印刷量等に応じて、適切な量のインク供給や回復動作が可能となる。また、画像形成システムや画像形成装置から分離して、また他の印刷装置から独立して、様々な条件下において印刷装置を制御することができ、印刷装置の単体での取り引きや取り扱いも可能となる。
本発明は、上述した実施形態のみに限られることなく、本発明の思想の範囲内で適宜の変形を施すことが可能である。
例えば、1つの印刷装置において用いられる1つまたは複数の記録ヘッドに対して、インクを供給するように構成することができる。また印刷装置は、上述したように記録ヘッドの移動を伴わずに記録を行うフルラインタイプの他、記録ヘッドの主走査方向の移動を伴って記録を行うシリアルスキャンタイプなどであってもよく、その記録形式や形態は何ら特定されず任意である。本発明は、ポンプとバルブを用いて、記録ヘッドに供給するインクの負圧を積極的に制御することにより、その負圧を安定化させることができればよい。
本発明を適用可能な印刷装置を備えた画像形成システムの概要を示すブロック図である。 図1の画像形成システムの概要を示す模式的斜視図である。 図1の印刷装置の制御系のブロック構成図である。 図1の画像形成システムに備わる媒体搬送装置の制御系のブロック構成図である。 図1の画像形成システムに備わる情報処理装置と、印刷装置と、媒体搬送装置との相互に関連した動作手順を示すフローチャートである。 図1の複数の印刷装置における制御系のブロック構成図である。 図1の複数の印刷装置におけるインク供給系の構成を説明するための模式図である。 図1の1つの印刷装置におけるインク系の主要部の配置関係を説明するための模式図である。 図1の印刷装置における1つの記録ヘッドのインク系の構成を説明するための模式図である。 図9における記録ヘッドのインク流路構成の説明図である。 (a),(b),(c)は、図9における負圧室の動作を説明するための模式図である。 (a),(b)は、図9におけるバルブの構成例および動作を説明するための模式図である。 図9における脱気システムの構成例を説明するための模式図である。 (a),(b)は、図9におけるジョイントの動作を説明するための模式図である。 (a),(b)は、図2におけるメインのインクタンクの動作を説明するための模式図である。 (a),(b),(c)は、出荷時における図9のインク系の動作を説明するための模式図である。 (a),(b),(c)は、使用開始時における図9のインク系の動作を説明するための模式図である。 (a),(b),(c)は、印刷待機時における図9のインク系の動作を説明するための模式図である。 (a),(b),(c)は、印刷時における図9のインク系の動作を説明するための模式図である。 (a),(b),(c)は、メンテナンス時における図9のインク系の動作を説明するための模式図である。 (a),(b)は、インク補給時における図9のインク系の動作を説明するための模式図である。 図9のインク系の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態における圧力センサ出力を用いた負圧制御の電気的なブロックとPWMチョッパによるポンプ制御を示す図である。 (a),(b)は、本発明の実施形態におけるADコンバータの読み値に対するPWM値の変換テーブルを示す図である。 (a)は、本発明の実施形態におけるバルブを併用した場合の圧力制御フローチャート、(b)は、そのバルブを作動させるソレノイドの駆動用PWM値の変換テーブルを示す図である。
符号の説明
30 負圧室
36、45、48 ポンプ
40 サブタンク
100 情報処理装置
101、800、901 CPU
112、803、903 ROM
116、116−1〜116−5 印刷装置(記録装置)
117 媒体搬送装置
206 記録媒体
811、811K、811C、811M、811Y 記録ヘッド

Claims (13)

  1. インクタンク内に収容されるインクに負圧を付与してから、その負圧を付与したインクを記録ヘッドに供給するインク供給装置であって、
    前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間のインク供給路中に備えられて、前記インク流路内のインクを少なくとも一方向に圧送可能なポンプと、
    前記インク供給路中に備えられて、該インク供給路の開度を調整可能なバルブと、
    前記記録ヘッド内のインクの負圧を所定の範囲に維持するように、前記記録ヘッド内のインクの圧力に応じて前記ポンプと前記バルブを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするインク供給装置。
  2. 前記インク供給路中における前記ポンプと前記記録ヘッドとの間に、前記インク供給路内のインクに所定の負圧を付与する負圧室を備えることを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 前記負圧室は、所定の付勢力によって外方に付勢される可動部材を少なくとも一部に備えることを特徴とする請求項2に記載のインク供給装置。
  4. 前記記録ヘッド内の圧力に対応する前記インク供給路内のインク圧を検出する検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて前記ポンプと前記バルブを制御する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインク供給装置。
  5. 前記制御手段は、前記記録ヘッド内の圧力に影響する前記記録ヘッドの単位時間当たりのインク消費量に基づいて、前記ポンプと前記バルブを制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインク供給装置。
  6. 前記制御手段は、前記記録ヘッド内の圧力に影響する画像の記録デューティに基づいて、前記ポンプと前記バルブを制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインク供給装置。
  7. 前記制御手段は、前記記録ヘッドを用いての記録動作が終了した直後に、前記バルブを閉じることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインク供給装置。
  8. 前記制御手段は、前記記録ヘッドの使用状況に応じて前記ポンプと前記バルブを制御することにより、前記所定の範囲の負圧を含む圧力範囲において、前記記録ヘッド内の圧力を調整可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインク供給装置。
  9. 前記記録ヘッドは、複数の記録装置によって構成される複合プリントシステムにおいて用いられることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のインク供給装置。
  10. 前記記録ヘッドは、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のインク供給装置。
  11. インクが供給される記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置において、
    前記記録ヘッドにインクを供給するために、請求項1から10のいずれかに記載のインク供給装置を備えることを特徴とする記録装置。
  12. インクタンク内に収容されるインクに負圧を付与してから、その負圧を付与したインクを記録ヘッドに供給するインク供給方法であって、
    前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間のインク供給路中に備えられて、前記インク流路内のインクを少なくとも一方向に圧送可能なポンプと、前記インク供給路中に備えられて、該インク供給路の開度を調整可能なバルブと、を用い、
    前記記録ヘッドを用いての記録動作時に、前記記録ヘッド内のインクの負圧を所定の範囲に維持するように、前記記録ヘッド内のインクの圧力に応じて前記ポンプと前記バルブを制御する
    ことを特徴とするインク供給方法。
  13. 前記記録ヘッドを用いて画像を記録する際に、インクタンク内に収容されるインクに負圧を付与してから、その負圧を付与したインクを前記記録ヘッドに供給する記録方法であって、
    前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間のインク供給路中に備えられて、前記インク流路内のインクを少なくとも一方向に圧送可能なポンプと、前記インク供給路中に備えられて、該インク供給路の開度を調整可能なバルブと、を用い、
    前記記録ヘッドを用いての記録動作時に、前記記録ヘッド内のインクの負圧を所定の範囲に維持するように、前記記録ヘッド内のインクの圧力に応じて前記ポンプと前記バルブを制御する
    ことを特徴とする記録方法。
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