JP2002321379A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の空気抜き方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の空気抜き方法

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JP2002321379A
JP2002321379A JP2001126398A JP2001126398A JP2002321379A JP 2002321379 A JP2002321379 A JP 2002321379A JP 2001126398 A JP2001126398 A JP 2001126398A JP 2001126398 A JP2001126398 A JP 2001126398A JP 2002321379 A JP2002321379 A JP 2002321379A
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tank
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jet recording
tube
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JP2001126398A
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Yasuyuki Hirai
康行 平井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続記録動作を可能とすると共に、サブタン
ク内及びインク供給チューブ内の空気をインクを無駄に
することなく抜くことが可能であり、かつ記録ヘッドか
らのインク漏れも防止できる安価かつ簡単な構成のイン
クジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 記録ヘッド6に連通するインク保持部1
2を有すると共に、インク保持部12内に負圧を発生さ
せる第1の負圧発生手段13を備えたサブタンク10
と、サブタンク10に供給するインクを貯留するインク
貯留部7cを有すると共にインク貯留部7c内に負圧を
発生させる第2の負圧発生手段7dを備えたメインタン
ク7とを備える。前記サブタンク10とメインタンク7
とはインク供給路によって接続され、インク供給路は切
換手段20によって連通、遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用のインクを
飛翔液滴として記録ヘッドの吐出口から記録媒体に吐出
させて記録を行うインクジェット記録装置及びそのイン
クジェット記録装置に設けられるインクの供給機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置の記録ヘ
ッドに対しインクを供給するインク供給手段として、サ
ブタンクとメインタンクとを備えた方式を採るものがあ
る。この方式のインク供給手段では、記録ヘッドを搭載
してなるキャリッジ上に記録ヘッドのみを搭載したり、
あるいはまた記録ヘッドと少量のインクを保持するサブ
タンクを記録ヘッドと共に搭載している。また、インク
の供給源を貯留するメインタンクは記録装置本体内のキ
ャリッジ以外の定位置に設け、記録ヘッド(またはサブ
タンク)とメインタンクとの間はインク供給チューブで
連結している。そして、メインタンク内に貯留されてい
るインクを、このインク供給チューブからなるインク供
給経路を介してサブタンクへと供給するようになってい
る。以下、このように、インク供給源から記録ヘッドへ
のインクの供給をチューブを介して行う方式をチューブ
供給方式と称す。
【0003】チューブ供給方式では、サブタンクがキャ
リッジと共に移動するため、インクチューブは、少なく
ともキャリッジの移動範囲の長さより長いチューブを用
いる必要がある。また、チューブは常にキャリッジの移
動に伴ってその形状が変化し、経年変化によってチュー
ブ壁面に劣化が生じ易く、チューブ側壁を介して空気が
僅かずつ侵入するような状況が発生し易い。この場合
は、空気の一部はサブタンク内に流入する。そして、サ
ブタンク内に空気が溜まるとサブタンク内に保持できる
インク量が減少するなどの不具合が生じるため、定期的
にその空気を除去する手段が必要となる。ところが、記
録ヘッドのノズルからインクと一緒に吸引して抜こうと
すると、廃インクとして排除されてしまうインクの量が
多くなり、インクの無駄な消費が増大するという問題が
生じる。
【0004】また、記録ヘッドとメインタンクが常にチ
ューブに連結されているため、記録装置の姿勢が変えら
れ、メインタンクのインク水面が記録ヘッドのノズル位
置より高くなると、ノズルに水頭圧がかかりインクが記
録ヘッドのノズルから漏れるという問題も生じる。
【0005】また、サブタンク内及びインク供給チュー
ブに溜まった空気を、インクを無駄にせずに抜く方法
が、特開2000-085141号公報に開示されている。この特
開2000-085141号公報で示される方法は、サブタンクと
メインタンク間のインク供給路に正逆両方向にインクを
送るポンプを有するものとなっている。すなわち、サブ
タンクからメインタンクにインクを送る方向にポンプを
動作させると、インクと一緒にサブタンク内及びインク
供給チューブ内に溜まった空気がメインタンクに送ら
れ、インクの供給路内のインクを除去することができ
る。また、逆の方向にポンプを動作させると、メインタ
ンクのインクがサブタンクへと供給することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2000-085141号公報に記載の方法では、連続して記録
を行う場合には、サブタンクからメインタンクにインク
を送る、メインタンクのインクをサブタンクへ供給す
る、という動作をポンプによって頻繁に繰り返す必要が
あり、ポンプにかかる負担が大きなものとなり、ポンプ
の寿命低下を招いていた。
【0007】また、連続して記録を行うために、ポンプ
をバイパスするインク流路を設ける構成となっている。
しかし、この方式では、記録ヘッドのノズルからのイン
ク漏れを防ぐ弁手段をバイパス内に別途設ける必要があ
り、その場合には、装置サイズも大きくなり、構成も複
雑になるという問題がある。
【0008】本発明は、上記従来技術の課題に着目して
なされたもので、メインタンクとサブタンクをチューブ
で連結してインクの供給を行うようにしたインクジェッ
ト記録装置において、連続して記録動作を行うことがで
き、サブタンク内及びインク供給チューブに溜まった空
気をインクを無駄にすることなく抜くことができ、かつ
記録ヘッドのノズルからのインク漏れも防ぐことができ
る安価かつ簡単な構成のインクジェット記録装置および
インク供給方法の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるインクジェット記録装置は、次のよう
な構成を有する。
【0010】すなわち、インクを吐出する記録ヘッド
と、前記記録ヘッドに連通するインク保持部を前記記録
ヘッドより上方に有すると共に前記インク保持部内に負
圧を発生させる第1の負圧発生手段を備えたサブタンク
と、前記サブタンクに供給するインクを貯留するインク
貯留部を有すると共に、前記インク貯留部内に負圧を発
生させる第2の負圧発生手段を備えたメインタンクと、
前記サブタンクとメインタンクとを接続するインク供給
路と、前記インク供給路によるサブタンクとメインタン
クの連通・遮断を切り替える切換手段と、を備えること
を特徴とするものである。
【0011】前記切換手段は、インク供給路を遮断しつ
つサブタンクからメインタンクへとインクを送る逆送り
動作と、サブタンクとメインタンクとを連通させるよう
インク供給路を開放する開放動作とを選択的に実行可能
なポンプによって構成することが考えられ、前記ポンプ
としては、チューブポンプとすることが考えられる。
【0012】また、本発明は、インクジェット記録装置
のインク供給経路内に進入した空気を抜く空気抜き方法
であって、前記ポンプにより、サブタンク内の空気を排
気する第1の動作、メインタンクとサブタンクを接続す
るインク流路を連通させる第2の動作、メインタンクと
サブタンクを接続するインク流路を遮断する第3の動作
を行うことを特徴とするインクジェット記録装置におけ
る空気抜き方法である。
【0013】上記構成を有する発明において、サブタン
ク内の空気を抜く場合には、まず、チューブポンプ等の
切換手段によってインク流路を遮断すると共にサブタン
クからメインタンクへとインクを送る逆送り動作を行
い、インク流路内に存在しているサブタンク内の空気を
メインタンクへと送って排気させる。次にチューブポン
プを逆転させてメインタンクとサブタンクとの流路を連
通させ、サブタンク内に発生している負圧によってイン
クをメインタンクからサブタンクへと供給させる。そし
て、サブタンクへのインクの供給後は、切換手段によっ
てインク供給経路を遮断する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0015】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図面に基づいて説明する。図1はこの実施形
態におけるインクジェット記録装置の概略斜視図を示
す。
【0016】図において、本実施例のインクジェットプ
リンタは、記録装置本体の後方部に保持された記録紙
(記録媒体)1を記録装置本体1内へと導入させる給紙
部2と、この給紙部2から導入された記録紙1をプラテ
ン2aの設けられた記録位置を経て記録装置本体の前方
へと記録媒体を搬送する記録媒体搬送機構2と、この記
録媒体搬送機構2による記録媒体搬送方向(副走査方
向)と直交する方向(主走査方向)に沿って往復移動す
るキャリッジ4と、このキャリッジ4と共に主走査方向
へと移動しつつインクを吐出して記録紙1に記録を行う
インクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドと称
す)6と、非記録動作時に記録ヘッド6に形成されたノ
ズル6aからのインク剤の揮発を防止すると共にノズル
からのインクの吐出状態の適正化を行うためのヘッド回
復動作を行う回復ユニット5と、記録ヘッド6上にこの
記録ヘッド6と、この記録ヘッドに対してインクを供給
するインク供給機構とを備える。
【0017】このインク供給機構は、いわゆるチューブ
式供給方式を採るものとなっている。その構成は、前記
記録ヘッドに一体的に構成されるサブタンク10と、こ
のサブタンク10にインクを補充するためのメインタン
ク7と、メインタンク7とサブタンク10とを連結する
インク供給経路としてのインク供給チューブ8a,8b
と、インク供給チューブ8a,8bの途中に設けられた
チューブポンプ(切換手段)20とを備えるものとなっ
ている。
【0018】ここで、前記インク供給機構をより詳細に
説明する。図2はこのインク供給機構を概念的に示す図
である。記録ヘッド6はインクを吐出するノズル6aを
有する。この記録ヘッド6には、ノズル6aに供給する
インクを貯蔵するサブタンク10が一体的に組み込まれ
ている。サブタンク10は主として筐体部10aと、そ
の内部に収納されたインク保持部12とからなり、イン
ク保持部12は、剛性部分12aと弾性部分12bとか
らなる密閉構造を有している。また、剛性部分12aに
はジョイント部14が形成されており、ここにインク供
給チューブ8aの一端部が挿入・固定されている。そし
てインク供給チューブ8aの他端部は、ジョイント25
を介してポンプチューブ21に連結されている。
【0019】また、弾性部分12bには引張バネ(第1
の負圧発生手段)13が取り付けられており、この引張
バネ13によってサブタンク10の内容積を拡大させる
方向に弾性部分12bが付勢されている。このため、サ
ブタンク10は、サブタンク10内が完全に充填された
状態(満タンの状態)よりもインクが少ない場合に引張
りバネ13の付勢力によって負圧を発生させるようにな
っている。これはサブタンク内のインクがノズル6aか
ら漏れださないようにするためである。
【0020】従って、サブタンク10の負圧状態を維持
するためには、サブタンク10内が満タン状態にならな
いようにする必要があり、そのためには、メインタンク
7にも負圧を発生させる必要がある。この負圧を発生さ
せるために、密閉袋(インク貯留部)7cは板バネ(第
2の負圧発生手段)7dで袋を広げる方向に付勢してい
る。また、後述のサブタンク10内の空気抜き動作を行
うと、サブタンク10内の空気が送り込まれるので、送
り込まれる空気分の広がり代を持たせる必要がある。
【0021】また、メインタンク7からサブタンク10
内へとインクを供給するために、サブタンク10にはメ
インタンク7よりも大きい負圧を与えるようになってい
る。すなわち、サブタンク10の弾性部分12bが潰れ
ている時、サブタンク10内には、メインタンク7内の
負圧以上の負圧が発生する。そして、サブタンク10内
にインクが流入することによって内容積が押し広げられ
る。内容積が広がるに従って負圧は減少し、最終的にメ
インタンク7の負圧と釣り合うようになる。記録時に記
録ヘッド6のノズル6aからのインク漏れを防ぎ、また
適正なインク吐出を行うためには、サブタンク10とメ
インタンク7の各々の負圧が釣り合った時に0〜−20
0mmAqの範囲になるように設定する必要がある。こ
の負圧の設定は、引張りバネ13及び板バネ7bを選択
することによって設定することができる。
【0022】一方、メインタンク7は、インクを充填し
た密閉袋(インク貯留部)7cを外装ケース7c内に収
納したものとなっている。密閉袋7cは、可塑性材料に
よって形成されている。また、外装ケース7aには、大
気連通孔7bが形成されると共に、その底面部には、密
閉袋7cの下端部に突設された連結部7eが挿入・固定
されており、インク供給チューブ8bの一端部はこの連
結部7e内に挿入・固定されて密閉袋7cに連結されて
いる。図3はメインタンク7からサブタンク10に至る
インク供給路中に設けられたチューブポンプ20の概略
図である。チューブポンプ20はチューブ21、チュー
ブガイド22、コロ23、コロホルダ24から成る。メ
インタンク7およびサブタンク10と接続するインク供
給チューブ8とはジョイント25により連結される。な
お、前記インク供給路は、インク供給チューブ8a,8
bと前記チューブポンプ20におけるチューブ21によ
って形成されている。
【0023】また、コロホルダ24には、コロの回転中
心軸23aを回動自在に挿通させる溝24aが形成され
ている。各溝24aは、B方向に向かうに従ってコロホ
ルダ24の回転中心24cからの距離が増大するような
湾曲形状をなしている。このように溝24aが形成され
ているため、ポンプ20の駆動時に、コロホルダ24が
A方向へと回転すると、コロ23はポンプチューブ21
との接触により溝24a内の回転方向後端部へと案内さ
れる。すなわち、コロ23は、最もコロホルダ24cの
回転中心から離間する。このため、コロ23は前記チュ
ーブ21を押し潰しながらA方向へと回転移動し、この
コロ23の回転移動によってチューブ内のインクがメイ
ンタンク側へと送り出される。
【0024】また、コロホルダ24がB方向へと回転す
ると、コロ23はコロホルダ24の回転中心24cに向
けて移動する。このため、この回転方向Bへの移動によ
ってコロ23はポンプチューブ21の押圧を解除し、メ
インタンク7とサブタンク10とは、ジョイント25及
びチューブ21を介して連通する。なお、インク供給チ
ューブ8a,8bは壁面を通して空気が混入しないよう
に気密性の良いチューブを使用することが望ましい。ま
た、ポンプチューブ21は柔らかくて潰れやすいチュー
ブ、例えばシリコンチューブであることが望ましい。ま
た、メインタンク7とサブタンク10とを接続するイン
ク供給チューブ8aとの連結部14は、サブタンク10
内の空気を抜くことができるようにサブタンク10の上
部に設けられている。
【0025】ここで、上記構成を有するインク供給機構
を備えたインクジェット記録装置による通常のサブタン
ク10へのインク供給について説明する。サブタンク1
0内へのインクの供給を行う場合には、メインタンク7
とサブタンク10とを連通状態に保つ。これは、チュー
ブポンプ20のコロホルダ24B方向へと回転させ、ポ
ンプチューブ21に対するコロ23の押し潰し状態を解
除することにより行う。
【0026】ここで、ノズル6aからインクを吐出する
と、サブタンク10の内容積は引張バネ13のバネ力に
抗して縮小されて行く。このため、引張バネ13の付勢
力によってメインタンク7内には負圧が発生し、その負
圧によってメインタンク7c内のインクがサブタンク1
0内に流入する。次にサブタンク10内に溜まった空気
およびインク供給チューブ8a,8b内に混入した空気
を抜く方法について説明する。前述のように、チューブ
供給方式を採るこの実施形態においては、サブタンク1
0あるいはインク供給チューブ8a,8b内に空気が混
入し易く、この気泡を除去することが、インクの供給を
適切に行う上で必要となる。
【0027】この気泡を除去する場合には、まず、キャ
リッジ4を回復系ユニット5による回復動作位置へと移
動させ、回復系ユニット5のキャップ5aにより記録ヘ
ッド6のインク吐出口面を密閉する。ここで、チューブ
ポンプ20のポンプホルダ24をA方向に回転させる
と、サブタンク10内およびインク供給チューブ8a,
8b内に溜まっていた空気はメインタンク7に送られ
る。メインタンク7に送られた空気は、密閉袋7cの上
方部に貯められる。この際、インクも共にメインタンク
7に送られるが、これによって問題が発生することはな
い。
【0028】また、チューブポンプ20で発生した負圧
によりサブタンク10の内容積は引張バネ13のバネ力
に抗して縮小されている。空気をメインタンク7に送っ
た後、チューブポンプ20をB方向に回転させると、チ
ューブ21に対するコロ23の押圧力が解除され、メイ
ンタンク7とサブタンク10とが互いに連通する。この
後、サブタンク10の形状が引張りバネ13の付勢力に
よって復元することによりメインタンク7内のインクは
サブタンク10内に流入し、記録可能状態になる。ま
た、非記録時には、コロ23がチューブ21を押し潰す
までチューブポンプ20をA方向に回転させ、メインタ
ンク7とサブタンク10との間の流路を遮断する。これ
により、インクが記録ヘッド6の各ノズル6aから不用
意に漏れることは防止される。
【0029】このように、この第1の実施形態によれ
ば、サブタンク10とメインタンク7のそれぞれに発生
させた負圧によって、メインタンク7からサブタンク1
0へのインクの供給、及びサブタンクとインク供給チュ
ーブとに溜まった空気の抜き取りを行うことができる。
このため、ポンプ駆動量を従来に比して大幅に低減する
ことができる。また、空気の抜き取りにおいて、サブタ
ンク10内のインクを無駄にすることもない。さらに、
サブタンク10とメインタンク7との間にポンプをバイ
パスするインク流路を設けなくとも、連続記録動作を行
うことができる。このため、従来、バイパスインク流路
などを設ける場合に必要とされていた弁機構が不要とな
り、記録ヘッド6のノズル6aからのインク漏れを、安
価かつ簡単に構成によって防止することができる。
【0030】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図4に基づき説明する。前述の第1の実施形
態においては、メインタンク7とサブタンク10間はイ
ンク供給チューブ8で常に連結されるものとなっていた
が、この第2の実施形態では、インク供給時のみメイン
タンク7とサブタンク10を接続させ、それ以外の時は
メインタンク7とサブタンク10を切り離しておく構成
を有するものとなっている。
【0031】すなわち、サブタンク10はその上方にジ
ョイント部16を有しており、そのジョイント部16
は、インク供給チューブ21の先端に固定したインク流
路の形成された中空のジョイント針30を挿脱可能とし
ている。また、ジョイント部16は常には閉状態にあ
り、インク供給時にジョイント針30が挿入されると開
いてメインタンク7とサブタンク10とを連結させるよ
うになっている。なお、その他の構成は上記第1の実施
形態と同様である。
【0032】次に、インクをメインタンク7からサブタ
ンク10へと供給する方法について説明する。この第2
の実施形態において、サブタンク10内のインクが記録
動作などによって規定量消費されると、記録ヘッド6は
キャリッジ4と共に所定のインク供給ポジションへと移
動する。ここで、回復系ユニット5のキャップ5aによ
り記録ヘッド6のインク吐出口面を密閉すると共に、サ
ブタンク10のジョイント部16にジョイント針30を
挿入する。この後、チューブポンプ20を駆動し、コロ
ホルダ24をA方向に回転させると、前述の第1の実施
形態と同様に、サブタンク10内及びインク供給チュー
ブ8a,8b内に溜まっていた空気が、インク供給チュ
ーブ8a,8bを潰しながら移動するコロ23によっ
て、メインタンク7に送られる。そして、メインタンク
7に送られた空気は、メインタンク7の上方部に溜ま
る。この際、インクも一緒にメインタンク7送られるが
問題はない。なお、この時チューブポンプ20で発生し
た負圧により、サブタンク10の内容積は引張バネ13
のバネ力に逆らって縮小されている。
【0033】また、空気をメインタンク7に送った後、
チューブポンプ20をB方向に回転させるとインク供給
チューブ21に対するコロ23の押圧力が解除され、メ
インタンク7とサブタンク10とが連通する。そして、
サブタンク10の形状が引張りバネ13の付勢力によっ
て復元されることにより、メインタンク7内のインクは
サブタンク10内に流入する。
【0034】メインタンク7のインクをサブタンク10
に供給した後、再びチューブポンプ20をA方向に回転
させ、コロ23でチューブ21を押し潰す。その後、サ
ブタンク10のジョイント部16からジョイント針30
を抜脱させ、インク供給チューブ8aとサブタンク10
とメインタンク7とを完全に切り離す。これにより、記
録ヘッド6はインク供給チューブ8aに切り離された状
態でキャリッジ4と共に移動可能となる。
【0035】このように、この第2の実施形態において
は、上記第1の実施形態と略同様の効果を得ることがで
きると共に、第1の実施形態のように記録動作に伴うイ
ンク供給チューブ8aの曲げ伸ばしを行わずに済むた
め、インク供給チューブ8aの劣化を軽減することがで
きる。また、ジョイント針30が抜脱されるとジョイン
ト部16は密閉状態となり、しかもサブタンク10の弾
性部分12bが引張りバネ13によって付勢されるた
め、記録ヘッド6の吐出口から不用意にインクが漏れる
のを防止することもできる。また、記録動作中、チュー
ブポンプ20は、コロ23によってチューブ21を押し
潰した状態を維持する。これにより、インク供給チュー
ブ8aからインクが漏れ出すことも防止され、装置内を
汚すことなく記録動作を行うことができる。
【0036】なお、上記各実施形態においては、サブタ
ンク10は、縮小した弾性部分12bを引張りバネ13
の付勢力によってサブタンク10の容積を増大方向へと
復帰させるものとしたが、サブタンク10は自己復元力
を備えた構造を有するものであれば、バネを使用しない
構造を採ることも可能である。例えば、図5に示すよう
に弾性部分15を可撓性を有する樹脂材料によって伸縮
可能な蛇腹形状に成型しても良い。この場合、弾性部分
15がその可撓性によって常には所定の伸長状態に保た
れるようにすれば、バネを用いなくとも図2に示すもの
と同様の機能を持たせることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明は、サブタ
ンクとメインタンクのそれぞれに負圧発生手段を設けた
ため、サブタンク内のインクを無駄にすることなく、最
小限のポンプ駆動量でメインタンクからサブタンクへの
インクの供給を行うことができると共に、サブタンクと
インク供給チューブとに溜まった空気を確実に抜くこと
ができる。さらに、サブタンクとメインタンクとの間に
ポンプをバイパスするインク流路などを設けなくとも連
続して記録動作を行うことができるため、弁機構などを
設けることなく記録ヘッドのノズルからのインク漏れを
防ぐことができ、安価かつ簡単に構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に適用するインクジェット記
録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるインク供給機
構の概念構成を示す説明図である。
【図3】本発明の各実施形態に適用するサブタンクの他
の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるインク供給機
構の概念構成を示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるチューブポン
プの概念構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録紙 2 給紙部 3 紙送り部 4 キャリッジ走査部 5 回復ユニット 6 記録ヘッド 6a ノズル 7 メインタンク 7a 外装ケース 7b 大気連通孔 7c 密閉袋 7d 板バネ 8a,8b インク供給チューブ 10 サブタンク 11 剛性部分 12 弾性部分 13 引張バネ 14 インクチューブとの接続部 15 蛇腹部 16 ジョイント部 20 チューブポンプ 21 チューブ 22 チューブガイド 23 コロ 24 コロホルダ 24a 溝 25 ジョイント 30 ジョイント針

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する記録ヘッドと、 前記記録ヘッドに連通するインク保持部を前記記録ヘッ
    ドより上方に有すると共に、前記インク保持部内に負圧
    を発生させる第1の負圧発生手段を備えたサブタンク
    と、 前記サブタンクに供給するインクを貯留するインク貯留
    部を有すると共に、前記インク貯留部内に負圧を発生さ
    せる第2の負圧発生手段を備えたメインタンクと、 前記サブタンクとメインタンクとを接続するインク供給
    路と、 前記インク供給路によるサブタンクとメインタンクの連
    通・遮断を切り替える切換手段と、を備えることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の負圧発生手段は、第2の負圧
    発生手段より大なる負圧を発生させることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記切換手段は、インク供給路を遮断し
    つつサブタンクからメインタンクへとインクを送る逆送
    り動作と、サブタンクとメインタンクとを連通させるよ
    うインク供給路を開放する開放動作とを選択的に実行可
    能なポンプであることを特徴とする請求項1または2記
    載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ポンプは、サブタンク内の空気を排
    気する第1の動作、メインタンクとサブタンクを接続す
    る流路を連通する第2の動作、メインタンクとサブタン
    クを接続するインク流路を遮断する第3の動作を行うこ
    とを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ポンプは、インク供給路の少なくと
    も一部を構成する可撓性部材からなるチューブと、この
    チューブを押し潰してインク供給路を遮断する遮断位置
    と前記チューブに対する押圧を解除してインク供給路を
    連通状態に保つ開放位置とに選択的に移動可能なコロ
    と、このコロを前記チューブに沿って移動させるコロ移
    動手段とを備え、前記コロは、前記コロ移動部材により
    チューブに沿って正方向へと移動するとき前記開放位置
    に移動してインク流路を連通させ、前記チューブに沿っ
    て逆方向に移動するとき遮断位置へと移動し、前記イン
    ク流路を遮断しつつチューブ内のインクをサブタンクか
    らメインタンクへと送り出すチューブポンプであること
    を特徴とする請求項3または4いずれか記載のインクジ
    ェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記サブタンクは、内容積が変化可能な
    気密構造を有することを特徴とする請求項1ないし5い
    ずれか記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記サブタンクは、弾性部分を有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載のインク
    ジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の負圧発生手段は、前記サブタ
    ンクの内容積を拡大させる方向へと前記弾性部分を付勢
    する付勢手段によって構成されることを特徴とする請求
    項7記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の負圧発生手段は、前記弾性部
    分を外方へ向けて付勢するバネであることを特徴とする
    請求項7または8記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の負圧発生手段は、サブタン
    クの容積を所定の定常状態から縮小状態へと変形可能な
    可撓性部材によって形成されることを特徴とする請求項
    1ないし8いずれか記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記メインタンクのインク貯留部は、
    内容積が変化可能な気密性を有する袋状部材によって形
    成されることを特徴とする請求項1ないし10いずれか
    記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の負圧発生手段は、前記袋状
    部材とその袋状部材の容積が拡大するよう付勢する付勢
    手段とを備えることを特徴とする請求項11記載のイン
    クジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記付勢手段は、袋状部材の外面に取
    り付けた板バネによって形成されることを特徴とする請
    求項12記載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記サブタンクとメインタンクとを接
    続するインク供給路は、サブタンクの上方に設けられる
    ことを特徴とする請求項1ないし13いずれか記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項3または4記載のインクジェッ
    ト記録装置のインク供給経路内に進入した空気を抜く空
    気抜き方法であって、前記チューブポンプにより、サブ
    タンク内の空気を排気する第1の動作、メインタンクと
    サブタンクを接続するインク流路を連通させる第2の動
    作、メインタンクとサブタンクを接続するインク流路を
    遮断する第3の動作を行うことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置における空気抜き方法。
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