JP2005336678A - 上質紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原料として古紙からなる古紙パルプを配合しながら、白色度、紙力、嵩を維持しながら、古紙パルプを配合した場合に発生する問題点である粉落ち、紙紛の発生を抑制することのできる上質紙を提供すること。
【解決手段】 本発明の上質紙は、古紙を脱墨処理して製造した古紙パルプと、漂白処理された機械パルプとを含有するパルプ繊維懸濁液を調整し、前記パルプ繊維懸濁液を叩解処理した原料パルプを使用した上質紙であって、
上質紙の少なくとも一方の面に、澱粉を主成分とする表面サイズ剤が、塗布量が0.5〜3g/mとなるように塗布され、
完成した上質紙を離解した離解パルプのカヤニ平均繊維長が0.70〜1.00mmであり、離解パルプ中の機械パルプの含有量が、全パルプの質量に対して1質量%〜45質量%を示し、更に、完成した上質紙を温度25℃、湿度55%の環境下で30分間放置した時の、横方向のクラーク剛度と縦方向のクラーク剛度との比(縦方向のクラーク剛度/縦方向のクラーク剛度)が、1.5〜2.5であることを特徴とする。
【選択図】 なし



Description

本発明は、古紙パルプ及び漂白処理された機械パルプを含有する上質紙に関し、特に、原料として古紙からなる古紙パルプを配合しながら、紙の強度(紙力)や剛度の低下、嵩が出にくい等の問題、裁断時の粉落ち、紙紛が発生する問題を抑制し、紙力、嵩を維持しつつ、安定したウエットエンドの操業を保持することで、品質変動の少ない安定した品質の上質紙に関する。
上質紙は、平滑性、柔軟性、嵩高性及び白色度に優れている紙であり、各種の印刷用紙、上級の塗工用原紙、及び各種記録、複写用紙として用いられている。近年においては、情報化社会の進展によるビジュアル化に伴い、上質紙の平滑性、高白色度の利点からフルカラー印刷用の用紙として利用範囲が広まっている。
一方、環境保護、自然に優しい商品の開発の観点から、上質紙の分野においても古紙を原料として配合する再生上質紙が生産されるようになり、JIS規格においてはバージンパルプ100%との基準があるものの、市場における1品種として確立されつつあり、上質紙の原料としての古紙の使用割合も増加する傾向にある。
上質紙は、一般に紙の強度をさほど必要とせず、紙表面を緻密に平坦化させる必要から、広葉樹の化学漂白パルプが原料として使用されてきているが、上記理由により、広葉樹の化学漂白パルプに代え、古紙パルプを用いることが増えつつある。
しかし、古紙パルプは、上質紙の原料として主に使用される漂白広葉樹パルプ(LBKP)と比較して、一度使用され、回収され、再生されたパルプ繊維からなるため、パルプ繊維に劣化を生じており、紙の強度(紙力)や剛度の低下、嵩が出にくい等の問題、裁断時の粉落ち、紙紛が発生する問題を有している。
回収の古紙においては、古紙の種類(例えば、上白、新聞、模造等)に分別回収されたものと、無選別に回収された無選別古紙が存在し、無選別古紙においては、原料古紙を離解分散した離解パルプのフリーネスが350cc以上を示すLBKPと大差ない良質なパルプ繊維を含む古紙(以下、良質古紙ともいう。)が存在しても、原料古紙を離解分散した離解パルプのフリーネスが300以下である、例えば繊維長が短く、劣化が進んだ質の悪いパルプ繊維を含む古紙(以下、粗悪古紙)の存在により、得られる古紙パルプの品質が、代替となるLBKPの品質を大きく下回り、所定の品質を得がたい問題を有していた。また、無選別古紙では良質古紙と粗悪古紙の配合割合も一定ではないため、古紙パルプ完成原料の品質変動をきたす大きな原因となっていた。
無選別古紙は、昨今の再資源化の要望から使用量を増加させる事が望まれており、製品においても、配合量が多い製品の開発が求められている。
なお、上記「無選別古紙」とは、(財)古紙再生促進センター編集の古紙統計年報における古紙品種分類に記載の品種(上白・カード、特白・中白・白マニラ、模造・色上(アートを含む)、切付・中更反古、茶模造紙(洋断を含む)、新聞、雑誌、段ボール、台紙・地券・ボール)のうち、少なくとも2品種が混在したものを言い、特に雑誌古紙及び/又は書物古紙、残本古紙を主とするものを意味する。
また、本発明でいう「離解パルプ」は、JIS P 8209に定められた標準離解機に80℃温水を入れ、次に2cm角に裁断した古紙を濃度が1%に相当する量入れ、更に苛性ソーダを対古紙1%添加して少なくとも30分離解させた古紙からなるパルプを意味する。
また、最近の動向として、ビジュアル化の進展により高級感の有る塗工紙の使用割合が増加し、原料古紙としても塗工紙の古紙が増加する傾向にある。塗工紙の古紙の増加は、塗工層に含まれる顔料や原紙中の填料等の増加を招き、古紙由来の灰分が、古紙パルプ中に増加する傾向があり、原料パルプのイオン的安定度を損なう原因となり、ウエットエンドの安定を阻害している。
従って、本発明の目的は、原料として古紙からなる古紙パルプを配合しながら、紙の強度(紙力)や剛度の低下、嵩が出にくい等の問題、裁断時の粉落ち、紙紛が発生する問題を抑制し、紙力、嵩を維持しつつ、安定したウエットエンドの操業を保持することで、品質変動の少ない安定した品質の上質紙を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、古紙を脱墨処理して製造された古紙パルプと、漂白処理された機械パルプとを含有するパルプ繊維懸濁液を調整し、該パルプ繊維懸濁液を叩解処理して得られた原料パルプを含有する上質紙において、上質紙の少なくとも一方の面に、澱粉を主成分とする表面サイズ剤を特定量塗布し、上質紙を離解して得られる離解パルプのカヤニ平均繊維長を特定の範囲とし、離解パルプ中の機械パルプの含有量を特定の範囲とし、上質紙を温度25℃、湿度55%の環境下で30分間放置した時の、横方向のクラーク剛度と縦方向のクラーク剛度との比(縦方向のクラーク剛度/縦方向のクラーク剛度)を特定の範囲とすることによって、上記目的を達成し得るという知見を得、本発明を完成させた。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、古紙を脱墨処理して製造された古紙パルプと、漂白処理された機械パルプとを含有するパルプ繊維懸濁液を調整し、該パルプ繊維懸濁液を叩解処理して得られた原料パルプを含有する上質紙であって、該上質紙の少なくとも一方の面に、澱粉を主成分とする表面サイズ剤が、塗布量が0.5〜3g/mとなるように塗布されており、該上質紙を離解して得られる離解パルプのカヤニ平均繊維長が0.70〜1.00mmであり、該離解パルプ中の機械パルプの含有量が、全パルプの質量に対して1〜45質量%であり、該上質紙を温度25℃、湿度55%の環境下で30分間放置した時の、横方向のクラーク剛度と縦方向のクラーク剛度との比(縦方向のクラーク剛度/縦方向のクラーク剛度)が、1.5〜2.5であることを特徴とする上質紙を提供するものである。
前記原料パルプは、パルプ繊維懸濁液にカチオン系凝結剤を添加した後に叩解処理して得られたものであることが好ましい。
上記上質紙は、坪量が45〜210g/mであり、かつ灰分含有量が4〜25質量%であることが好ましい。
上記上質紙は、抄紙原料調製工程において、抄紙原料にカチオン系凝結剤を添加する工程を有する製造方法によって製造することができる。
上記上質紙は、Z軸方向に均等又はほぼ均等に2分割し、分割した表面及び裏面におけるカヤニ平均繊維長の差異が0.1mm以下であることが好ましい。
本発明によれば、原料として古紙からなる古紙パルプを配合しながら、紙の強度(紙力)や剛度の低下、嵩が出にくい等の問題、裁断時の粉落ち、紙紛が発生する問題を抑制し、紙力、嵩を維持しつつ、安定したウエットエンドの操業を保持することで、品質変動の少ない安定した品質の上質紙を提供できる。
以下、本発明の上質紙について説明する。
本発明の上質紙は、古紙を脱墨処理して製造された古紙パルプと、漂白処理された機械パルプとを含有するパルプ繊維懸濁液を調製し、該パルプ繊維懸濁液を叩解処理して得られた原料パルプを含有する。
古紙パルプとしては、チラシ古紙、塗工紙、非塗工紙、地券、カラー印刷された紙、白黒印刷された紙等を用いてもよい。本発明においては、無選別古紙からなる古紙を離解して得られたパルプを脱墨処理して製造された古紙パルプが好ましく用いられる。本発明において、無選別古紙とは、雑誌や書物等の古紙や塗工紙をも含有する古紙のことを意味する。雑誌や書物等の古紙は、ホットメルト等の背糊が残存していたり、付録としてCD等がページ間に挟まれているため、通常はこのような雑誌や書物等を選別してパルプの製造に用いているが、本発明においては、このような雑誌や書物や塗工紙等の古紙を選別せずに用いることができる。
古紙を離解して古紙パルプを得る方法に特に制限はなく、従来公知の方法を特に制限なく用いることができる。例えば、パルパーを用いて実施することができる。また、離解された古紙パルプを脱墨処理する方法に特に制限はなく、従来公知の方法を特に制限なく用いることができる。例えば、フローテーションによって除去する方法が知られている。
本発明の上質紙に含有される、漂白処理された機械パルプとしては、TMP、CTMP、BCTMP、GP、RGP、SGP、PGW等の高収率パルプが挙げられる。上記の中でも、熱及び1kg/cm以上の圧力を加えながらパルプ化されて製造されるPGW(加圧式砕木パルプ)が好適に用いられる。
本発明の上質紙に使用される、機械パルプの漂白処理方法は、従来公知の漂白方法が援用でき、例えば過酸化水素、酸素、オゾン、二酸化チオ尿素等の還元漂白剤が用いられる。環境保護の面からは、無塩素漂白(ECF)されたものが好適である。
機械パルプを漂白させる例として過酸化水素を用いた場合、過酸化水素はアルカリ性でないと漂白効果を発揮しないため、pH調製剤及び緩衝剤と共に用いることが好ましい。pH調製剤としては、例えば水酸化ナトリウムが用いられ、緩衝剤としては珪酸ナトリウムが用いられる。過酸化水素、水酸化ナトリウム及び珪酸ナトリウムの使用量は、質量比で、好ましくは、1:0.6〜1.0:0.8〜1.2である。また、漂白剤としての過酸化水素の使用量は、機械パルプの絶乾質量100質量部に対して、通常、1.2〜2.0質量部であり、好ましくは1.4〜1.8質量部である。
本発明の上質紙は、上述のようにして得られた古紙パルプと、漂白処理された機械パルプとを含有するパルプ繊維懸濁液を叩解処理して得られた原料パルプを含有する。パルプ懸濁液を叩解処理する方法としては、従来公知の方法を特に制限なく用いることができ、例えば、各種リファイナー、PFIミル等の叩解機を用いて実施することができる。パルプ懸濁液を叩解処理する際には、パルプ懸濁液中のパルプ濃度を2〜5質量%程度にすることが好ましく、3〜4質量%程度とすることが更に好ましい。また、叩解処理をする際のパルプスラリーのpHは好ましくは4〜10程度であり、温度は好ましくは10〜60℃程度である。また、叩解速度は好ましくは900〜2500rpmである。なお、叩解処理は、得られる上質紙を離解して得られる離解パルプのカヤニ平均繊維長が後述する範囲となるように行われる。また、古紙パルプと機械パルプの配合割合は特に限定されないが、後述するように、本発明の上質紙を離解して得られる離解パルプ中の機械パルプの含有量が、全パルプの質量に対して1〜45質量%となるように機械パルプと古紙パルプとを配合すればよい。
本発明においては、パルプ繊維懸濁液を叩解処理する前に、パルプ繊維懸濁液にカチオン系凝結剤を添加することが好ましい。
本発明においては、抄紙原料調製工程において、抄紙原料にカチオン系凝結剤を添加してもよい。
このように、パルプ繊維懸濁液を叩解処理する前に、パルプ繊維懸濁液にカチオン系凝結剤を添加するか、抄紙原料調整工程において、抄紙原料にカチオン系凝結剤を添加することにより、抄紙原料のカチオン要求量を0〜0.2meqとすることが好ましい。カチオン要求量を上記範囲とすることにより、アニオン性を有する微細繊維や各種助剤をパルプ繊維に定着させる効果が得られると共に、ウエットエンドにおける安定性が向上し、安定した上質紙製造を図ることが出来る。
上記カチオン系凝結剤としては、カチオン性を示す凝結剤であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(pDADMAC)又はその誘導体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドと他のモノマーの共重合体、硫酸アルミニウム、ポリアクリルアミド、ポリアミン、ポリエチレンイミン、2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムクロリド重合物、変性ポリエチレンイミン等が挙げられる。
カチオン系凝結剤の使用量は、抄紙原料のカチオン要求量を上記範囲とするために必要な量であり、具体的には、パルプの絶乾質量あたり、0.1〜1.5質量%程度である。0.1質量%未満では十分に凝結効果が発揮されない場合があり、1.5重量%を超えると、過剰の添加剤が洩れ出して流送パイプにゴミの固まりを作ってしまう恐れがあり、好ましくない。
本発明の上質紙は、上述した古紙パルプ及び機械パルプを含有する繊維懸濁液を叩解処理した後、これを原料パルプとしてこの原料パルプを抄紙することによって得られる。原料パルプを抄紙して上質紙を製造する方法に特に制限はなく、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等を用いて抄紙して製造することができる。
なお、原料パルプ中には、上述した古紙パルプ及び機械パルプ以外のパルプを含有してもよく、例えば、LBKP、NBKP等の化学パルプ等の木材パルプ、ケナフ、バガス、麻、葦、竹、藁、リンター等の非木材パルプ等の公知のパルプを好適に利用できる。
本発明の上質紙には、内添サイズ剤を添加してもよい。内添サイズ剤としては、例えば、ロジン系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸、アルケニルケテンダイマー、等、公知のものが挙げられる。内添サイズ剤の添加量としては、パルプ絶乾質量に対し、0〜0.8質量%とすることが好ましい。内添サイズ剤の添加量が0.8質量%を超えるとサイズ剤に起因する穴欠陥の増加やインキの乾燥性不良による汚れが発生する場合がある。
なお、内添サイズ剤は必ずしも添加する必要はなく、この場合には、表面サイズ剤によって、必要なサイズ効果を付与することが好ましい。
また、本発明の上質紙を製造するための原料パルプには、必要に応じて填料を添加してもよい。填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、カオリン等の無機顔料が挙げられる。また、必要に応じて薬品を添加してもよい。薬品としては、メラミン樹脂、尿素樹脂等の有機顔料、紙力増強剤、導電剤、歩留まり向上剤、濾水性向上剤、等が挙げられる。
抄紙工程において、上述した原料が抄紙され、上質紙が得られる。本発明の上質紙を抄紙する方法に特に制限はなく、ツインワイヤー抄紙機、長網抄紙機、円網抄紙機等を用いて抄紙することができるが、最も好ましくは、表裏差が少ない抄紙方法である、ツインワイヤー抄紙機による製造である。
また、本発明の上質紙は、必要に応じて、ソフトカレンダーによる高温平滑化処理やマシンカレンダーによる平滑化処理を施してもよい。
本発明の上質紙は、少なくとも一方の面に、澱粉を主成分とする表面サイズ剤が、塗布量が固形分換算で0.5〜3g/m、好ましくは1〜2g/mとなるように塗布されている。表面サイズ剤の主成分たる澱粉は、コーンスターチを原料とし、生澱粉に酸化剤として次亜塩素酸ソーダを添加して生成される酸化澱粉、アセチル化したタピオカ澱粉を原料とし、熱化学変性あるいは酵素変性によって生成される自家変性澱粉、エチレンオキサイドを添加して水酸基だけでなく置換基にも付加反応しているヒドロキシエチル化澱粉等が好適に使用され、助剤としてポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミド・ポリアミン等の抄紙内添薬品を必要に応じて適宜選択して使用される。
なお、表面サイズ剤の塗布量が0.5g/m未満であると、上記効果が発揮されず、3g/mを超えると抄造スピードの低下や塗工液のコストによるコスト高になるだけでなく、塗布むらが生じたり、アフタードライヤーの汚れによる欠陥が発生したりする問題が発生する。
表面サイズ剤を上質紙の表面に表面サイズ剤を塗布する方法としては、オンマシンコーター、オフマシンコーターのいずれでもよい。例えば、エアーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ショートエルブレードコーター、スプレーコーター等、公知のコート方法を採用できる。なお、上質紙の表面に表面サイズ剤を塗布する場合、その塗布、上質紙の片面であっても、両面に行ってもよい。
本発明の上質紙は、該上質紙を離解して得られた離解パルプのカヤニ平均繊維長が、0.70〜1.0mmである。上質紙を離解する方法としては、特に限定されないが、例えば上述した原料パルプの製造において説明した方法によって、上質紙を離解することができる。上質紙を離解して得られた離解パルプのカヤニ平均繊維長を上記範囲とする方法に特に制限はないが、例えば、古紙パルプを脱墨処理して製造された古紙パルプと、漂白処理された機械パルプとを含有するパルプ懸濁液を叩解処理することによって、カヤニ平均繊維長を上記範囲とすることができる。上質紙を離解して得られた離解パルプのカヤニ平均繊維長が0.70mm未満であると、抄紙の際の叩解電力消費量が多くなり費用増につながる問題と、パルプ強度の低下、凝結剤による微細繊維、灰分歩留まりの低下、バラツキが生じる。一方、1.00mmを超えると、抄紙の際のウエットエンドにおける濾水性変動が大きくなり、平滑性の安定が損なわれる問題が生じる。なお、本明細書において「カヤニ平均繊維長」とは、カヤニ繊維長測定機(カヤニーオートメーション(株)製、FS−100)を用いて測定した、平均繊維長を意味する。
また、上質紙を離解して得られた離解パルプ中の機械パルプの含有量は、全パルプの質量に対して1〜45質量%であり、好ましくは3〜30質量%である。離解パルプ中の機械パルプの含有量が1質量%未満であると、不透明度、嵩、印刷時のクッション性、インキ受理性が不足する。一方、45質量%を越えると、嵩及びインキ着肉性にとっては好ましいものとなるが、機械パルプに起因する地合ムラが、上質紙の黄変化や裁断時の紙粉、粉落ちが発生したり、紙質強度の低下が発生する。
上質紙を離解して得られた理解パルプ中の機械パルプの含有量は、上質紙を抄紙する際に用いられた原料中の機械パルプの含有量として表される。
本発明の上質紙は、温度25℃、湿度55%の環境下で30分間放置した時の、横方向のクラーク剛度と縦方向のクラーク剛度との比(縦方向のクラーク剛度/縦方向のクラーク剛度)が、1.5〜2.5の範囲である。
縦方向のクラーク剛度/縦方向のクラーク剛度が上記範囲内であると、印刷や記録装置における印刷安定性、作業性の向上が可能となり、極めて優れた上質紙を得ることができる。
なお、横方向及び縦方向とは、上質紙を抄紙する際の抄紙の流れ方向を縦方向といい、抄紙の流れ方向の直角方向を横方向という。また、クラーク鋼度は、JIS P−8143に従って測定することができ、例えば、熊谷理機工業社製、クラーク剛度計を用いて測定することができる。
横方向のクラーク剛度と縦方向のクラーク剛度との比を上記範囲とする方法に特に制限はないが、例えば、上記原料を用いて抄紙することによって、横方向のクラーク剛度と縦方向のクラーク剛度との比上記範囲とすることができる。
本発明の上質紙は、坪量は特に指定するものではないが、好ましくは45〜210g/mである。
坪量が45g/m未満では、紙の厚みが薄く、本発明で目的とする、原料として古紙からなる古紙パルプを配合することにおける各種問題改善の寄与が少なく、210g/mを超える場合においても、紙の厚みが厚すぎるため本発明の効果が得られにくい。
また、本発明の上質紙は、灰分含有量は、好ましくは4〜25質量%である。手触り感や緻密な印刷、印字適正を得るためには、上質紙の表面の均一性が要求される。また、インクやトナー等の記録媒体との関係から、所定量の灰分を含有することが好ましく、従って、上質紙の灰分含有量は上記範囲とすることが好ましい。上質紙中の灰分含有量を上記範囲とする方法としては特に制限はないが、古紙パルプの含有量を上述した範囲にすることの他に、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、カオリン等の無機顔料を必要に応じて添加することにより、上質紙の灰分含有量を上記範囲とすることができる。
本発明の上質紙は、Z軸方向(紙の厚み方向)に均等又はほぼ均等に2分割し、分割した表面及び裏面におけるカヤニ平均繊維長の差異が0.1mm以下であることが好ましい。
昨今の上質紙は、片面のみで使用されることは少なく、紙の表裏面において同等の品質が要求されるため、表裏の品質格差低減が求められた結果、表裏差を低減させる手段として、例えば、ツインワイヤー方式による抄紙方法が普及し、表裏差に大幅な改善が試みられている。
しかしながら、ツインワイヤー方式による抄紙方法においては、言い換えれば表裏面ともがワイーヤー面であるため、表裏面ともが従来の裏面にあたる関係になり、印字、記録のために用いられる上質紙においては、上質紙表裏面を構成するパルプ繊維を、表裏均一なパルプ繊維で構成することが求められている。
従って、上質紙を、そのZ軸方向に均等又はほぼ均等に2分割し、分割した表面、裏面におけるカヤニ平均繊維長の差異が0.1mm以下であることが好ましく、0.08mm以下であることが、表裏面における品質格差を少なくすることから更に好ましい。
Z軸方向に均等又はほぼ均等に2分割し、分割した表面及び裏面におけるカヤニ平均繊維長の差異を上記範囲とするには、ツインワイヤー方式によって抄紙する際に、ウエットエンドでの表裏面脱水調整や濃度調整付きインレット装置を採用する方法、ジエットワイヤー比の調整等の方法が挙げられる。
また、本発明における、Z軸方向に均等又はほぼ均等に2分割しカヤニ平均繊維長を測定する方法においては、測定サンプルを、シートスプリッター(熊谷理機工業社製)を用いて表裏に分離して測定を行うことができるが、特開平03−69694号公報に記載された方法を取ることが好ましい。
カヤニ平均繊維長は、ほぼ均等に2層分離した表裏層を標準のTappi離解機(JIS P 8209に準拠)を用いて、固形分濃度1質量%、25分間離解調整した離解パルプを用いて測定することができる。
本発明の上質紙は、上述した、古紙を脱墨処理して製造された古紙パルプと、漂白処理された機械パルプとを含有するパルプ繊維懸濁液を原料パルプとして用い、上述した薬品、内添サイズ剤等を添加した原料を用い、上述した抄紙方法によって抄紙して製造することができる。
以下に、実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下の実施例において、部及び%は、特に断りのない限り質量部又は質量%を表す。
製造例1
<古紙パルプの調整>
残本古紙92%および上質系古紙8%からなる無選別古紙を、パルパーで離解し異物を除去した後、フローテーターを用いて脱墨し、次いで脱水し、H、NaOH及びNaSiOを、パルプの質量に対して、それぞれ2.5%、2.5%及び1.0%となるように加えて60℃の温度で2.5時間漂白した。その後更にフローテーターで脱墨し、過酸化物漂白または還元漂白により漂白処理を行い、未叩解状態の古紙パルプを調整した。
得られた未叩解古紙パルプは、ハンター白色度が69%、フリーネスが210ml、パルプのふるい分け試験における150メッシュ残の合計パルプ分の割合が80%であった。
製造例2
<漂白機械パルプの調整>
PGWにより製造した機械パルプを、パルプ濃度が20%になるように脱水し、機械パルプの質量に対し、過酸化水素、苛性ソーダ及びケイ酸ソーダを、それぞれ6%、4%及び5%となるように加え、70℃の温度で3時間漂白を行い、漂白機械パルプを調整した。
実施例1
原料パルプ調整段階においては、製造例1で得られた古紙パルプ50部、及び製造例2で得られた機械パルプ3部を混合し、ニーダーにてニーディングを行い、カチオン凝結剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)を、対絶乾パルプあたり0.1%添加し、次いで、2000rpmの叩解速度で、温度40℃の条件下で、叩解処理を行い、原料パルプを調整した。
抄紙用原料調整工程においては、LBKP47部を配合チェストにて配合し、更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー樹脂を対絶乾パルプ質量あたり0.4%、紙力強度向上剤としてアニオン性ポリアクリルアミド樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.1%、タルク8%、及び硫酸バンド1%、カチオン凝結剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)を、対絶乾パルプ0.1%添加して抄紙用原料を調整し、ツインワイヤー抄紙機にて抄紙を行い、サイズプレスにて酸化澱粉10%溶液を、塗布量が固形分換算で1g/mになるように塗布し、坪量が81g/mの上質紙を得た。
実施例2
原料パルプ調整段階では、実施例1と同様に操作を行い、原料パルプを調整した。
抄紙用原料調整工程においては、LBKP47部を配合チェストにて配合し、更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー樹脂を対絶乾パルプ質量あたり0.4%、紙力強度向上剤としてアニオン性ポリアクリルアミド樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.1%、炭酸カルシウム8%、カチオン凝結剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)を、対絶乾パルプ0.1%添加して抄紙用原料を調整し、ツインワイヤー抄紙機にて抄紙を行い、サイズプレスにて酸化澱粉10%溶液を、塗布量が固形分換算で1.5g/mになるように塗布し、坪量が81g/mの上質紙を得た。
実施例3
原料パルプ調整段階においては、製造例1で得られた古紙パルプ50部、及び製造例2で得られた機械パルプ10部を用いた以外は実施例1と同様に操作を行い、原料パルプを調整した。
抄紙用原料調整工程においては、LBKP40質量部を配合チェストにて配合し、更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー樹脂を対絶乾パルプ質量あたり0.4質量%、紙力強度向上剤としてアニオン性ポリアクリルアミド樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.1質量%、カチオン凝結剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)を、対絶乾パルプ0.1質量%添加して抄紙用原料を調整し、ツインワイヤー抄紙機にて抄紙を行い、サイズプレスにて酸化澱粉10%溶液を、塗布量が1.5g/mになるように塗布し、坪量が81g/mの上質紙を得た。
実施例4
原料パルプ調整段階では、上述の方法で得られた古紙パルプ50質量部、機械パルプ40質量部を用いた以外は実施例1と同様に操作を行い、原料パルプを調整した。
抄紙用原料調整工程においては、LBKP10質量部を配合チェストにて配合し、更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー樹脂を対絶乾パルプ質量あたり0.4質量%、紙力強度向上剤としてアニオン性ポリアクリルアミド樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.1質量%、タルク8%、カチオン凝結剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)を、対絶乾パルプ0.1質量%添加して抄紙用原料を調整し、ツインワイヤー抄紙機にて抄紙を行い、サイズプレスにて酸化澱粉10%溶液を、塗布量が固形分換算で1.5g/mになるように塗布し、坪量が81g/mの上質紙を得た。
比較例1
原料パルプ調整段階では、上述の方法で得られた古紙パルプ50質量部、機械パルプ30質量部を混合し、叩解処理を行なわずに原料パルプを調整した。
抄紙用原料調整工程においては、LBKP20質量部を配合チェストにて配合し、更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー樹脂を対絶乾パルプ質量あたり0.4質量%、紙力強度向上剤としてアニオン性ポリアクリルアミド樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.1質量%、カチオン凝結剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)を、対絶乾パルプ0.1質量%添加して抄紙用原料を調整し、ツインワイヤー抄紙機にて抄紙を行い、サイズプレスにて酸化澱粉10%溶液を、塗布量が固形分換算で1.5g/mになるように塗布し、坪量が81g/m、灰分4%の上質紙を得た。
比較例2
原料パルプ調整段階では、上述の方法で得られた古紙パルプ50質量部、機械パルプ10質量部を混合し、叩解処理を行なわずに原料パルプを調整した。
抄紙用原料調整工程においては、LBKP40質量部を配合チェストにて配合し、更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー樹脂を対絶乾パルプ質量あたり0.4質量%、紙力強度向上剤としてアニオン性ポリアクリルアミド樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.1質量%、カチオン凝結剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)を、対絶乾パルプ0.1質量%添加して抄紙用原料を調整し、ツインワイヤー抄紙機にて抄紙を行い、坪量が81g/m、灰分4%の上質紙を得た。
比較例3
原料パルプ調整段階では、上述の方法で得られた古紙パルプ50質量部、機械パルプ30質量部を混合し、叩解処理を行なわずに原料パルプを調整した。
抄紙用原料調整工程においては、LBKP20質量部を配合チェストにて配合し、更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー樹脂を対絶乾パルプ質量あたり0.4質量%、紙力強度向上剤としてアニオン性ポリアクリルアミド樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.1質量%、カチオン凝結剤(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)を、対絶乾パルプ0.1質量%添加して抄紙用原料を調整し、ツインワイヤー抄紙機にて抄紙を行い、サイズプレスにて酸化澱粉10%溶液を、塗布量が固形分換算で1.5g/mになるように塗布し、坪量が81g/m、灰分4%の上質紙を得た。
比較例4
原料パルプ調整段階では、上述の方法で得られた古紙パルプ30質量部、機械パルプ60質量部を混合し、叩解処理を行なわずに原料パルプを調整した。
抄紙用原料調整工程においては、LBKP10質量部を配合チェストにて配合し、更に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー樹脂を対絶乾パルプ質量あたり0.4質量%、紙力強度向上剤としてアニオン性ポリアクリルアミド樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.1質量%、対絶乾パルプ0.1質量%添加して抄紙用原料を調整し、ツインワイヤー抄紙機にて抄紙を行い、坪量が81g/m、灰分4%の上質紙を得た。
各実施例、比較例にて得られた上質紙について下記評価を行ない、その結果を表1(実施例1〜4)及び表2(比較例1〜4)に示す。
評価方法
(1)機械パルプのカヤニ平均繊維長
上質紙をパルパーを用いて離解し、離解パルプとし、この離解パルプのカヤニ平均繊維長を、カヤニ繊維長測定機(カヤニーオートメーション(株)製、FS−100)により測定した。
(2)カチオン要求量
古紙パルプを乾燥質量で5g分採取し、これに1kgの蒸留水を加え、パルプ試験用手すき紙調製方法に用いる標準離解機にて試料を離解し、米国CyberMEtrics社製粒子表面電荷量測定装置名称サイバーチャージによりカチオン要求量を測定した。
(3)2分割カヤニ平均繊維長差
得られた上質紙を、Z軸方向にほぼ均等に2分割し、分割した表面及び裏面におけるカヤニ平均繊維長を、(1)と同様にして測定し、それぞれの差を求めた。
(4)クラーク鋼度
JIS P 8143に準拠し、試料を、温度25℃、湿度55%の環境下で30分間放置した後、クラーク剛度計により、縦方向及び横方向の剛度を測定し、横方向のクラーク鋼度と縦方向のクラーク鋼度の比を求めた。
(5)灰分含有量
JIS P 8128に準拠し、紙中に含まれる灰分を測定した。
(6)粉落ち、紙紛の発生
本発明で得られた上質紙を、NTカッターを用い、A4横幅(21cm)方向に20回断裁し、発生した紙粉量を測定した。
○:紙粉量が10mg以下である。
△:紙粉量が10mgを超え、20mg以下である。
×:紙粉量が20mgを超える。
(7)印刷テスト
ローランド印刷機(RVK3B)を用い、テスト版にて印刷テストを行い、印刷作業性及び印刷適正を評価した。
○:印刷作業性又は印刷適正が良好である。
△:印刷作業性又は印刷適正に多少問題あるが使用可能である。
×:印刷作業性又は印刷適正に問題が多く使用に適さない。
Figure 2005336678
Figure 2005336678
表1及び表2から明らかなように、実施例1〜4で得られた上質紙は、比較例1〜4で得られた上質紙に比べ、印刷適正及び印刷作業性に優れ、紙粉の発生量が少なかった。すなわち、実施例1〜4の上質紙は、原料として古紙からなる古紙パルプを配合しながら、紙粉が発生する等の問題が抑制され、印刷適正等に優れる、安定した品質の上質紙である。

Claims (5)

  1. 古紙を脱墨処理して製造された古紙パルプと、漂白処理された機械パルプとを含有するパルプ繊維懸濁液を調整し、該パルプ繊維懸濁液を叩解処理して得られた原料パルプを含有する上質紙であって、
    該上質紙の少なくとも一方の面に、澱粉を主成分とする表面サイズ剤が、塗布量が0.5〜3g/mとなるように塗布されており、
    該上質紙を離解して得られる離解パルプのカヤニ平均繊維長が0.70〜1.00mmであり、
    該離解パルプ中の機械パルプの含有量が、全パルプの質量に対して1〜45質量%であり、該上質紙を温度25℃、湿度55%の環境下で30分間放置した時の、横方向のクラーク剛度と縦方向のクラーク剛度との比(縦方向のクラーク剛度/縦方向のクラーク剛度)が、1.5〜2.5であることを特徴とする上質紙。
  2. 前記原料パルプが、パルプ繊維懸濁液にカチオン系凝結剤を添加した後に叩解処理して得られたものである、請求項1に記載の上質紙。
  3. 坪量が45〜210g/mであり、かつ灰分含有量が4〜25質量%である、請求項1又は2に記載の上質紙。
  4. 抄紙原料調製工程において、抄紙原料にカチオン系凝結剤を添加する工程を有する製造方法によって製造された、請求項1〜3のいずれか1項に記載の上質紙。
  5. 前記上質紙をZ軸方向に均等又はほぼ均等に2分割し、分割した表面及び裏面におけるカヤニ平均繊維長の差異が0.1mm以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の上質紙。
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