JP2005326309A - 操舵情報検出装置及びパワーステアリング装置 - Google Patents

操舵情報検出装置及びパワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構成を複雑にしないで操舵力及び操舵角の検出精度を向上させることができる操舵情報検出装置及びパワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】リング状の磁石6の内側に磁気回路を構成する磁性ヨーク4,5の一部4B,5Bを配置する。また、複数のN極とS極を交互に配置した一対のリング状の磁石6A,6Bを所定の波長ずらして上下に配置して一体化してなる磁石複合体6の内側に磁気回路を形成する磁性ヨーク4,5の一部4B,5Bを配置し、磁気回路中に磁気回路中の磁束密度の変化を検出するトルク検出用センサ7を配置すると共に、磁石複合体6の周方向における同一位置に、上下の一対のリング状の磁石6A,6Bにそれぞれ対向するように一対の回転角検出用センサ8,9を配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、操舵力と操舵角を検出する操舵情報検出装置及びパワーステアリング装置に関し、特に、構成を複雑にしないで高い検出精度を得ることができる操舵情報検出装置及びパワーステアリング装置に関する。
例えば、自動車用のパワーステアリング装置においては、操舵輪に加えられる操舵力を操舵力検出装置によって検出し、検出した操舵力の大きさに応じてモータ又は油圧装置を駆動して操舵輪の操舵力を補助することにより、運転者が少ない操舵力で操舵できるようになっている。
また、最近では操舵力以外の操舵情報として操舵角が、走行中の自動車の挙動をコントロールする利用目的で重要な要素となってきており、ステアリング機構に操舵角を検出する操舵角検出装置が設けられている。
従来の操舵力検出装置としては、例えば、ハンドル側の入力軸と操舵輪側の出力軸とを弾性部材のトーションバーを介して同軸状に連結し、入力軸の端部に、N極とS極が周方向に交互に着磁されたリング状の磁石を、トーションバーの外側に同軸状に配置されるように固定する一方、出力軸の端部に、磁石のN極及びS極と同数の爪が全周に等間隔に形成された一組の環状の磁気ヨークを、磁石の外周に近接しつつ互いの爪が周方向にずれて配置されるように固定し、磁気ヨーク間に磁気ヨークに生じる磁束密度を検出する磁気センサを設けて構成されるものがある(例えば、特許文献1参照。)。この操舵力検出装置によると、トーションバーが捩れていない状態(トルクが印加されていない状態)では、各磁気ヨークの爪の中心と磁石のN極とS極の境界とが一致するように配置されており、磁気ヨーク間に磁束密度は発生しないが、トーションバーが捩れた状態(トルクが印加された状態)では、各磁気ヨークの爪の中心と磁石のN極とS極の境界とが一致しなくなるため、磁気ヨーク間に磁束密度が発生する。このため、この磁束密度の変化を磁気センサで検出することにより操舵力を求めることができる。
また、従来の操舵角検出装置としては、例えば、トルクを受ける大きさに応じた捩じれを生じる回転シャフトの外周面に、周方向に等間隔に複数のスリットが形成されていると共に基準位置用の幅広スリットが形成されたアモルファス箔を設け、回転シャフトの外側に、所定のギャップを介して磁石を配置すると共にこれに近接して一対のホール素子を周方向に位相が1/4波長ずれるように配置して構成されるものがある(例えば、特許文献2参照。)。この操舵角検出装置によると、アモルファス箔のスリット、幅広スリット、スリットのない部分が一対のホール素子の下部に存在するか否かでアモルファス層を通って一対のホール素子に達する磁束が変化するため、この磁束の変化により操舵角を求めることができ、しかも一対のホール素子から位相が1/4波長ずれた出力が得られるため、スリット数の4倍の角度分割が可能となる。
特開2003−149062号公報(図1) 特公平7−119657号公報(図1)
しかし、従来の操舵力検出装置によると、リング状の磁石の外側に環状の磁気ヨークを配置しているため、磁気ヨークは磁石の影響を受け難いという不都合がある。すなわち、磁石の外周部においてはN極から隣接する両側のS極に拡散するように磁束が発生するので、全ての磁束を磁気ヨークに流すことができず、従って、両磁気ヨーク間に生じる磁束密度が小さくなる。その結果、高い検出精度が得られないという問題がある。
また、磁石の磁極数と磁気ヨークの爪の数、つまりこれらのピッチの大小によって検出精度が決まるため、検出精度を上げようとすると磁石の磁極数と磁気ヨークの爪の数を増加しなければならず、構成が複雑化するという不都合がある。
また、従来の操舵角検出装置によると、一対のホール素子の間隔とスリット数によって回転角の検出精度が決まるため、検出精度を上げようとすると、スリット数を増加しなければならず、構成が複雑化するという不都合がある。
本発明の目的は、構成を複雑にしないで操舵力及び操舵角の検出精度を向上させることができる操舵情報検出装置及びパワーステアリング装置を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するため、入力軸と出力軸の間に配置されて前記入出力軸のトルク差に応じて捩じれ変形するトーションバーと、前記トーションバーの外周に配置され、複数のN極とS極を交互に配置して前記入力軸に固定したリング状の磁石と、前記リング状の磁石の内側、外側、及び上下に位置して磁気回路を形成する磁性ヨークと、前記磁気回路中に配置され、前記トルク差に応じて前記リング状の磁石と前記磁性ヨークの相対的変位に基づく前記磁気回路中の磁束密度の変化を検出するトルク検出用センサを備えた操舵情報検出装置を提供する。
前記磁性ヨークは、軸方向にギャップを介して対向配置される第1及び第2の磁性ヨーク部材であり、前記第1及び第2の磁性ヨーク部材は、前記磁石の内側に位置する部分に前記複数のN極とS極の数と同数の爪状の集磁部が等間隔に形成され、かつ、前記第1の磁性ヨーク部材に形成される前記集磁部と前記第2の磁性ヨーク部材に形成される前記集磁部が周方向にずれて交互に配置される構成とすることができる。
前記第1及び第2の磁性ヨーク部材と前記磁石は、前記トーションバーの捩じれ角が所定の値の時に、前記第1及び第2の磁性ヨーク部材に形成された前記集磁部の中心と前記磁石の前記N極と前記S極との境界とが略一致するように配置されている構成とすることができる。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、入力軸と出力軸の間に配置されて前記入出力軸のトルク差に応じて捩じれ変形するトーションバーと、前記トーションバーの外周に配置され、複数のN極とS極を交互に配置した一対のリング状の磁石を所定の波長ずらして上下に配置して一体化してなる磁石複合体と、前記磁石複合体の内側、外側、及び上下に位置して磁気回路を形成する磁性ヨークと、前記磁気回路中に配置され、前記トルク差に応じて前記磁石複合体と前記磁性ヨークの相対的変位に基づく前記磁気回路中の磁束密度の変化を検出するトルク検出用センサを備えた操舵情報検出装置を提供する。
前記磁性ヨークは、軸方向にギャップを介して対向配置される第1及び第2の磁性ヨーク部材であり、前記第1及び第2の磁性ヨーク部材は、前記磁石複合体の内側に位置する部分に前記複数のN極とS極の数と同数の爪状の集磁部が等間隔に形成され、かつ、前記第1の磁性ヨーク部材に形成される前記集磁部と前記第2の磁性ヨーク部材に形成される前記集磁部が周方向にずれて交互に配置される構成とすることができる。
前記第1及び第2の磁性ヨーク部材と前記磁石複合体は、前記トーションバーの捩じれ角が所定の値の時に、前記第1及び第2の磁性ヨーク部材に形成された前記集磁部の中心と前記磁石複合体の前記N極と前記S極との境界とが略一致するように配置されている構成とすることができる。
さらに、本発明は上記の目的を達成するため、入力軸あるいは出力軸に固定された磁石複合体と、前記磁石複合体に対向して配置された一対の回転角検出用センサより構成され、前記磁石複合体は、複数のN極とS極を交互に配置した一対のリング状の磁石を所定の波長ずらして上下に配置して一体化して構成され、前記一対の回転角検出用センサは、周方向において同一位置に配置され、上下の前記一対のリング状の磁石にそれぞれ対向するように配置された操舵情報検出装置を提供する。
さらにまた、本発明は上記の目的を達成するため、ステアリングの操舵機構に動力を与えて前記ステアリングの操舵力を補助する動力発生手段と、前記ステアリングの操舵力を検出する操舵力検出手段と、この操舵力検出手段により検出された操舵力の大きさに応じて前記動力発生手段を駆動する制御手段とを備えたパワーステアリング装置において、前記操舵力検出手段は、入力軸と出力軸の間に配置されて前記入出力軸のトルク差に応じて捩じれ変形するトーションバーと、前記トーションバーの外周に配置され、複数のN極とS極を交互に配置した一対のリング状の磁石を所定の波長ずらして上下に配置して一体化してなる磁石複合体と、前記磁石複合体の内側、外側、及び上下に位置して磁気回路を形成する磁性ヨークと、前記磁気回路中に配置され、前記トルク差に応じて前記磁石複合体と前記磁性ヨークの相対的変位に基づく前記磁気回路中の磁束密度の変化を検出するトルク検出用センサを備えたパワーステアリング装置を提供する。
本発明の操舵情報検出装置及びパワーステアリング装置によれば、リング状の磁石の内側に磁気回路を構成する磁性ヨークの一部を配置したため、効率よく磁束を磁性ヨークに取り込むことができ、その結果、磁性ヨーク間に生じる磁束密度が大きくなる。このため、操舵力の検出精度を向上させることができる。また、複数のN極とS極を交互に配置した一対のリング状の磁石を所定の波長ずらして上下に配置して一体化してなる磁石複合体の磁束密度を検出するようにしたため、磁石の磁極数を増やさずに磁極のピッチを小にしたのと同等の効果を得ることができ、構成の複雑化を招かずに操舵力及び操舵角の検出精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を基に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る操舵情報検出装置を示す分解図である。本実施の形態の操舵情報検出装置は、例えば、自動車用のパワーステアリング装置に用いられるもので、ステアリングシャフトを構成する入力軸1と出力軸2との間に設けられ、操舵情報として操舵力と操舵角を検出する。
〔操舵情報検出装置の全体の構成〕
操舵情報検出装置は、入力軸1と出力軸2とを同軸状に連結し、入出力軸1,2のトルク差に応じて捩じれ変形するトーションバー3と、出力軸2の端部に取り付けられ、後述する磁石の内側、外側、及び上下に位置して磁気回路を形成する一組の磁性ヨーク4,5と、トーションバー3の外周に同軸状に配置されるように入力軸1に固定された磁石6と、磁性ヨーク4,5間のギャップ内に挿入され、磁性ヨーク4,5間に生じる磁束密度を非接触で検出するトルク検出用センサ7と、磁石6の外周に対向して配置され、磁石6の外周部における磁束密度を非接触で検出する一対の回転角検出用センサ8,9を備えて構成されている。
〔操舵情報検出装置の各部の構成〕
トーションバー3は、弾性部材より構成され、両端の固定部3Aを介して入力軸1と出力軸2に固定されている。この弾性部材には、目的に応じた捩じれ/トルク特性を有するものが選定される。磁性ヨーク4,5は、軟磁性体よりなり、周縁部4A,5Aを有するカップ状をなすと共に、底面に後述する磁石6の着磁領域のN極及びS極と同数の爪状の集磁部4B(内側にあるため視認できない),5Bを等間隔に形成して構成されている。この磁性ヨーク4、5は、集磁部4B,5Bが周方向にずれて交互に配置されるように図示しない位置決め部材によって位置決め固定されている。磁石6は、軸方向に2分割された第1の着磁領域6Aと第2の着磁領域6Bよりなり、各着磁領域6A,6Bは周方向にS極とN極とが交互に、かつ、着磁領域6Aと着磁領域6Bの着磁が周方向に1/4波長ずれるように配置されている。トルク検出用センサ7、及び回転角検出用センサ8,9は、例えば、ホール素子、ホールIC等の磁気センサより構成され、検出した磁束密度を電気信号に変換して出力する。
図2は、本発明の実施の形態に係る操舵情報検出装置の断面図を示す。ピン1A,2Aを介して入力軸1及び出力軸2に固定されたトーションバー3の外側に、出力軸2に固定された磁性ヨーク4,5の集磁部4B,5Bが同軸状に配置され、その外側に入力軸1に固定された磁石6が同軸状に配置されている。磁性ヨーク4,5の集磁部4B,5Bは、磁石6に近接しており、磁石6の内周において隣接する2つのS極からその間に挟まれたN極に集まるように発生する磁束の影響を受けるようになっている。また、磁性ヨーク4,5は、この集磁部4B,5B、底面、側面、及び周縁部4A,5Aによって磁気回路を形成しており、磁性ヨーク4,5間のギャップ内に挿入されたトルク検出用センサ7はこの磁気回路中に配置されている。
図3の(a),(b)は、本発明の実施の形態に係る操舵情報検出装置において磁性ヨーク4,5の一部を破断した状態を示し、(a)は磁石6を露出させた状態を、(b)は磁性ヨーク4,5の集磁部4B,5Bを露出させた状態をそれぞれ示す。前述したように、磁性ヨーク4,5の集磁部4B,5Bの外側に磁石6が同軸状に配置されている。磁石6は、複数のN極とS極を等間隔に交互に配置したリング状の第1及び第2の着磁領域を、着磁領域6Aと着磁領域6Bの着磁が周方向に1/4波長ずれるように軸方向に重ねて一体化した構成になっている。集磁部4B,5Bは、磁石6の各着磁領域6A,6B のN極及びS極と同数だけ形成され、相互が周方向にずれて交互に配置されるようになっている。また、図示されていないが、磁性ヨーク4,5と磁石6は、トーションバー3に捩じれが生じていない状態で、磁性ヨーク4,5に設けられた集磁部4B,5Bの中心と磁石6の着磁領域6A,6B のN極とS極との境界とが一致するように配置されている。回転角検出用センサ8,9は、車体側に固定されつつ磁性ヨーク4,5内に差し込まれ、磁石6の周方向における同一位置において、第1及び第2に着磁領域6A,6Bにそれぞれ対向するように配置される
以下、本実施の形態の動作を説明する。
まず、操舵力の検出について説明する。入力軸1と出力軸2にトルク差が発生していない状態、つまりトーションバー3が捩じれ変形していない状態では、磁性ヨーク4,5に設けられた集磁部4B,5Bの中心と磁石6の着磁領域6A,6BのN極とS極との境界とが一致している。この場合、各磁性ヨーク4,5の集磁部4B,5Bには、磁石6のN極とS極から同数の磁力線が出入りするため、一方の磁性ヨーク4と他方の磁性ヨーク5の内部でそれぞれ磁力線が閉じている。従って、磁性ヨーク4,5の周縁部4A,5A間のギャップに磁束が洩れることはなく、トルク検出用センサ7が磁束を検出することがない。
一方、入力軸1と出力軸にトルク差が発生して、トーションバー3に捩じれ変形が生じると、入力軸1に固定された磁石6と出力軸2に固定された一組の磁性ヨーク4,5との相対位置が周方向に変化する。これにより磁性ヨーク4,5の集磁部4B,5Bの中心と磁石6の着磁領域6A,6B のN極とS極の境界とが一致しなくなるため、各磁性ヨーク4,5には、N又はSの極性を有する磁力線が増加する。このとき、一方の磁性ヨーク4と他方の磁性ヨーク5は、それぞれ逆の極性となるので、磁性ヨーク4,5の周縁部4A,5A間のギャップに磁束密度が発生する。この磁束密度は、トーションバー3の捩じれ量に略比例し、かつ、トーションバー3の捩じれ方向に応じて極性が反転する。この磁束密度をトルク検出用センサ7で検出し電圧信号として取り出すことにより操舵力を求めることができる。
次に、操舵角の検出について説明する。磁石6の第1及び第2の着磁領域6A,6Bの外側に対向するように配置された回転角検出用センサ8,9は、第1及び第2の着磁領域6A,6Bから到達する磁束密度をそれぞれ検出し、磁束密度の大きさに比例した電圧信号を出力する。ここで、入力軸1が所定の方向に所定の角度回転することにより、これに固定された磁石6が回転すると、磁石6の第1及び第2の着磁領域6A,6Bから回転角検出用センサ8,9に到達する磁束密度が変化する。この磁束密度の変化を回転角検出用センサ8,9で検出して電圧信号として取り出すことにより操舵角を求める。すなわち、着磁領域6Aと着磁領域6Bはその着磁が周方向に1/4波長ずれているため、回転角検出用センサ8,9からそれぞれ出力される信号波形も1/4波長のずれが生じるが、回転角検出用センサ8の出力ピークと回転角検出用センサ9の出力ピークがどちらが先にくるかを検出することで入力軸1の回転方向を判別する。また、回転角検出用センサ8,9の出力波形によって1パルス内の絶対位置を判別し、さらにパルス数をカウントすることにより360°の回転位置を判別する。
〔本実施の形態の効果〕
リング状の磁石6の内側に磁性ヨーク4,5の集磁部4B,5Bを配置しているため、磁石6の内周において隣接する2つのS極からその間に挟まれたN極に集まるように発生する磁束の影響を受けることになり、効率よく磁束を磁性ヨーク4,5に取り込むことができ、その結果、両磁性ヨーク4,5間に生じる磁束密度が大きくなる。このため、操舵力の検出精度を向上させることができる。また、磁石6は着磁領域6Aと着磁領域6Bの間で着磁が周方向に1/4波長ずれるように構成されているため、磁石6の磁極数を増やさずに磁極のピッチを小にしたのと同等の効果を奏することになり、構成の複雑化を招かずに操舵力及び操舵角の検出精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、入力軸1に磁石6を固定し、出力軸2に磁性ヨーク4,5を固定したが、入力軸1と出力軸2の関係を逆にしてもよい。また、操舵情報検出装置の周囲を磁気シールドで覆う構成にしてもよく、このような構成にすると、地磁気や操舵情報検出装置の周辺で発生する磁界の影響による検出誤差を軽減することができる。
次に、本発明の操舵情報検出装置を用いたパワーステアリング装置の一例を説明する。
図4は、パワーステアリング装置の全体構成を示し、ステアリング10の操舵情報として操舵力及び操舵角を検出する操舵情報検出装置と、ステアリング10の中央位置を検出するステアリング中央位置検出用センサ11と、ステアリング中央位置検出用センサ11からの検出信号、操舵情報検出装置のトルク検出用センサ7及び回転角検出用センサ8,9からの検出信号、及び車速情報を入力すると共に、ITS情報処理装置13と交信して所定の演算を行うことにより所定の駆動信号を出力する演算回路12と、演算回路12からの駆動信号に基づいて駆動するモータ14と、モータ14の駆動力を所定の減速比でピニオン16に伝える減速機15と、車輪18が接続され、ピニオン16と噛合したラック17より構成されている。
操舵情報検出装置は、前述したように、入力軸1と出力軸2をトーションバー3で連結し、入力軸1に磁石(図示を省略)6を固定すると共に、出力軸2に磁性ヨーク4,5を固定し、磁性ヨーク4,5間にトルク検出用センサ7を、磁石6の外周に回転角検出用センサ8,9をそれぞれ配置して構成されており、トルク検出用センサ7から操舵力情報が、回転角検出用センサ8,9から操舵角情報がそれぞれ出力される。
以上の構成において、ステアリング10が運転者によって操舵され、演算回路12にステアリング中央位置情報、操舵力情報、及び操舵角情報が入力されると、演算回路12は操舵力及び操舵角を演算し、さらに操舵力、操舵角、車速情報、及びITS情報処理装置13との交信結果に基づいて所定の演算を行ってモータ14に駆動信号を出力する。モータ14は駆動信号に基づいて駆動され、減速機15を介してピニオン16を回転させる。このようにして操舵機構に動力を与えてステアリング10の操舵力を補助すると、運転者の力とモータ14の力によって回転したピニオン16がラック17をスライドさせ、車輪18の方向を変化させる。
このパワーステアリング装置では、操舵力及び操舵角の検出精度を向上した操舵情報検出装置を用いているため、ステアリング10の操舵力を補助するための制御を適確に行うことができる。なお、回転角検出用センサ8,9によって得られた操舵角情報は走行中の自動車の挙動をコントロールする利用目的としてITS情報処理装置13に提供される。
本発明の第1の実施の形態に係る操舵情報検出装置を示す分解図である。 第1の実施の形態に係る操舵情報検出装置を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る操舵情報検出装置の一部断面図であり、(a)は磁石を露出させた状態の断面図、(b)は磁性ヨークの集磁部を露出させた状態の断面図である。 本発明のパワーステアリング装置を示す説明図である。
符号の説明
1、入力軸 2、出力軸 3、トーションバー 4、磁性ヨーク 4A、周縁部
4B、集磁部 5、磁性ヨーク 5A、周縁部 5B、集磁部 6、磁石
6A、第1の着磁領域 6B、第2の着磁領域 7、トルク検出用センサ
8、回転角検出用センサ 9、回転角検出用センサ 10、ステアリング
11、ステアリング中央位置検出用センサ 12、演算回路
13、ITS情報処理装置 14、モータ 15、減速機 16、ピニオン
17、ラック 18、車輪

Claims (8)

  1. 入力軸と出力軸の間に配置されて前記入出力軸のトルク差に応じて捩じれ変形するトーションバーと、
    前記トーションバーの外周に配置され、複数のN極とS極を交互に配置して前記入力軸に固定したリング状の磁石と、
    前記リング状の磁石の内側、外側、及び上下に位置して磁気回路を形成する磁性ヨークと、
    前記磁気回路中に配置され、前記トルク差に応じて前記リング状の磁石と前記磁性ヨークの相対的変位に基づく前記磁気回路中の磁束密度の変化を検出するトルク検出用センサを備えたことを特徴とする操舵情報検出装置。
  2. 前記磁性ヨークは、軸方向にギャップを介して対向配置される第1及び第2の磁性ヨーク部材であり、
    前記第1及び第2の磁性ヨーク部材は、前記磁石の内側に位置する部分に前記複数のN極とS極の数と同数の爪状の集磁部が等間隔に形成され、かつ、前記第1の磁性ヨーク部材に形成される前記集磁部と前記第2の磁性ヨーク部材に形成される前記集磁部が周方向にずれて交互に配置される構成の請求項1記載の操舵情報検出装置。
  3. 前記第1及び第2の磁性ヨーク部材と前記磁石は、前記トーションバーの捩じれ角が所定の値の時に、前記第1及び第2の磁性ヨーク部材に形成された前記集磁部の中心と前記磁石の前記N極と前記S極との境界とが略一致するように配置されている構成の請求項1記載の操舵情報検出装置。
  4. 入力軸と出力軸の間に配置されて前記入出力軸のトルク差に応じて捩じれ変形するトーションバーと、
    前記トーションバーの外周に配置され、複数のN極とS極を交互に配置した一対のリング状の磁石を所定の波長ずらして上下に配置して一体化してなる磁石複合体と、
    前記磁石複合体の内側、外側、及び上下に位置して磁気回路を形成する磁性ヨークと、
    前記磁気回路中に配置され、前記トルク差に応じて前記磁石複合体と前記磁性ヨークの相対的変位に基づく前記磁気回路中の磁束密度の変化を検出するトルク検出用センサを備えたことを特徴とする操舵情報検出装置。
  5. 前記磁性ヨークは、軸方向にギャップを介して対向配置される第1及び第2の磁性ヨーク部材であり、
    前記第1及び第2の磁性ヨーク部材は、前記磁石複合体の内側に位置する部分に前記複数のN極とS極の数と同数の爪状の集磁部が等間隔に形成され、かつ、前記第1の磁性ヨーク部材に形成される前記集磁部と前記第2の磁性ヨーク部材に形成される前記集磁部が周方向にずれて交互に配置される構成の請求項4記載の操舵情報検出装置。
  6. 前記第1及び第2の磁性ヨーク部材と前記磁石複合体は、前記トーションバーの捩じれ角が所定の値の時に、前記第1及び第2の磁性ヨーク部材に形成された前記集磁部の中心と前記磁石複合体の前記N極と前記S極との境界とが略一致するように配置されている構成の請求項4記載の操舵情報検出装置。
  7. 入力軸あるいは出力軸に固定された磁石複合体と、
    前記磁石複合体に対向して配置された一対の回転角検出用センサより構成され、
    前記磁石複合体は、複数のN極とS極を交互に配置した一対のリング状の磁石を所定の波長ずらして上下に配置して一体化して構成され、
    前記一対の回転角検出用センサは、周方向において同一位置に配置され、上下の前記一対のリング状の磁石にそれぞれ対向するように配置されることを特徴とする操舵情報検出装置。
  8. ステアリングの操舵機構に動力を与えて前記ステアリングの操舵力を補助する動力発生手段と、前記ステアリングの操舵力を検出する操舵力検出手段と、この操舵力検出手段により検出された操舵力の大きさに応じて前記動力発生手段を駆動する制御手段とを備えたパワーステアリング装置において、
    前記操舵力検出手段は、入力軸と出力軸の間に配置されて前記入出力軸のトルク差に応じて捩じれ変形するトーションバーと、
    前記トーションバーの外周に配置され、複数のN極とS極を交互に配置した一対のリング状の磁石を所定の波長ずらして上下に配置して一体化してなる磁石複合体と、
    前記磁石複合体の内側、外側、及び上下に位置して磁気回路を形成する磁性ヨークと、
    前記磁気回路中に配置され、前記トルク差に応じて前記磁石複合体と前記磁性ヨークの相対的変位に基づく前記磁気回路中の磁束密度の変化を検出するトルク検出用センサを備えていることを特徴とするパワーステアリング装置。
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