JP2005319073A - 腕章 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、ソフトな風合と表面品位、さらには密着性およびズレ防止性に優れた新規な腕章を提供せんとするものであり、より具体的には、ソフトな風合いと表面品位を有し、安全ピンやクリップなどによって固定化する必要が無い、巻き付けるだけで固定することができるシンプルな腕章を提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明の腕章は、帯状布帛で構成されてなる腕章であって、その少なくとも裏面が、0.7〜0.00001デシテックスの超極細合成繊維で構成されているループパイルを有するものであることを特徴とするものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、ソフトな風合、密着性およびズレ防止性に優れた腕章に関するものである。
従来、腕章は、フィルムや厚地の織編物などを素材として形成されたものが使用されている。すなわち、筒状にした腕章に腕を通し所定位置にまで引き上げるか、腕の所定位置に巻き付けて筒状にしていたが、このような筒状の腕章は衣服の上から腕にはめているだけではずり落ちることが多く、安全ピンやクリップなどで衣服に固定する必要があった。
しかし、冬場は厚手の衣服を着用しているため問題は少ないが、夏場は薄手シャツなどの上にはめることが多く、このような場合には安全ピンで刺して止める必要があり、その場合に肌を傷めてしまったり、また衣服の生地も薄いために行動中に、腕章がどこかに引っかかったりすると安全ピンやクリップによる固定部分が破けてしまうことがあった。
このような問題を解決するために、例えば伸縮性の固定帯を有する腕章(例えば特許文献1参照。)や固定用のゴム紐を有する腕章(例えば特許文献2参照。)、面状ファスナーによって固定する腕章(例えば特許文献3参照。)等が開示されている。しかし、いずれも腕の所定位置に固定するために、安全ピンやクリップをそれ以外の別の手段に置き換えたものにすぎず、構成が複雑になったり、コスト高を招くという問題があり、このような特別の手段なしで腕の所定位置に密着する腕章が望まれていた。
また、フィルムを素材とした腕章は防水性や防汚性、強度には優れるが、風合いが全くなく肌触りの悪いものであり、また厚手の織編物を素材としたものも、通常は総繊度の大きい合成繊維で構成されているのが主流で、場合によっては木綿などの天然繊維が含まれているものがあるものの、風合は粗硬で肌触りの悪いものでしかなかった。
したがって、ソフトな風合と表面品位、密着性、安全性に優れた腕章は、いまだ見られなかったのが現状である。
特開2003−159104号公報 特開平9−281895号公報 実開平7−29570号公報
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、ソフトな風合と表面品位、さらには密着性およびズレ防止性に優れた新規な腕章を提供せんとするものであり、より具体的には、ソフトな風合いと表面品位を有し、安全ピンやクリップなどによって固定化する必要が無い、巻き付けるだけで固定することができるシンプルな腕章を提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の腕章は、帯状布帛で構成されてなる腕章であって、その少なくとも裏面が、0.7〜0.00001デシテックスの超極細合成繊維で構成されているループパイルを有するものであることを特徴とするものである。
本発明によれば、ソフトな風合と表面品位、さらには密着性およびズレ防止性に優れた腕章を提供することができるので、例えば夏場の薄手の衣服の上から着用しても、チクチク感もなく安全で、ピンで肌や衣服を傷付けることのない腕章を提供することができる。
本発明は、前記課題、つまりソフトな風合と表面品位、さらには密着性およびズレ防止性に優れた新規な腕章を提供せんとするものであり、より具体的には、ソフトな風合いと表面品位を有し、安全ピンやクリップなどを用いて取り付ける必要が無い、単に巻き付けるだけで固定することができるシンプルな腕章について、鋭意検討し、該腕章の裏面を構成する布帛として、0.7〜0.00001デシテックスの超極細合成繊維で構成されているループパイルを有するものを用いて構成してみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
腕章は、喪に服する意味で黒色、安全を意味する緑十字、救護を意味する赤十字、さらにサッカーなどの主将を意味する黄色の着色表面や模様状表面を有するもので、これによって、腕章を付けた人の意志を表現するものである。しかし、これら従来の腕章では、前記したように安全ピンやクリップなどによって取り付け、固定しなければならないという面倒くさい操作が必須であって、これが腕章を付ける人の苦痛にもなっていたものであり、また、折角付けてもズリ下がって、みっともなく、だらしのないを付けていたという経験をした御仁も多々おられるものと推察する。
本発明は、かかる従来腕章の課題をみごとに解決したものである。すなわち、かかる腕章の裏面を特定な繊維構造にしたもの、つまり、0.7〜0.00001デシテックスの超極細合成繊維で構成されているループパイルを有する繊維構造の裏面を有する帯状布帛で構成したものである。
本発明の腕章の特徴は、その裏面をループパイルを有する繊維構造とした点にあり、かくすることにより、該裏面に面ファスナーの雌型突起と同様の機能を付与したものである。すなわち、通常の衣料、特にワイシャツ、半袖シャツやブラウス、背広、ドレスなど各種の外衣の大半は、紡績糸で構成されているものである。つまり、世の中の大半の外衣は紡績糸製布帛を縫製してつくられているものである。かかる外衣表面は、該紡績糸の短繊維端の突出した、つまり、面ファスナーの雄型突起と同様の機能を有するものである。したがって、本発明の腕章の裏面を、かかる外衣表面に接触させると、面ファスナー効果によって、ピッタリ密着、固定されるのである。
かかる面ファスナーの雌型突起と同様の機能を有する繊維構造は、ループパイルを有する繊維構造とすることである。かかるループパイルを有する繊維構造としては、かかるループパイルが、0.7〜0.00001デシテックスの超極細合成繊維で構成されていることが必須である。かかる超極細合成繊維からなるループは、外衣表面の各種立毛や突起状物と引っ掛かり易い機能を有するものであり、密着性にも優れた性能を示す。かかる性質は、該超極細合成繊維からなるループの数が多いほど高くて優れた性能を示すものである。
かかるループパイルを有する繊維構造の裏面を構成する布帛としては、不織布、編地および織物生地から選ばれた少なくとも1種の組織であればよく、必要によりパンチング処理したり、揉み処理したものも使用することができる。
このように本発明の腕章においては、その裏面をループパイルを有する繊維構造することが重要であるが、これに対して、カットパイルでは、使用中に超極細繊維からなるパイルどうしがもつれたり、ピリングを発生したり、さらにはへたってしまって、品位や性能に支障をきたすこととなる上に、本発明のような密着性に乏しく、ズレ易く、安定して、保温したい部位を確実に保護することができない。
本発明において、このような0.7デシテックス以下の超極細繊維は、たとえば下記に例示するような各種方法で製造することができ、これらのうちのいずれのものでも、またこれらの方法以外で製造されたものも本発明に使用することができる。
すなわち、一般に海島型複合繊維といわれる高分子相互配列体繊維による方法で作っても、あるいは、またさらにその島成分が海島型複合繊維といわれる高分子相互配列体繊維になっているものから作ってもよい。海成分は、溶剤や分解剤で分離してもよいし、A、Bの2成分からなる剥離型の分割繊維のように分離してもよい。また、直接紡糸する方法においては、紡糸の設定条件を適宜厳しくして作ってもよい。また、さらに2成分以上からなる剥離型の分割繊維を使用して分離せしめて作ったものでもよい。
かかる超極細合成繊維は、腕章の裏面を構成する布帛において、その構成繊維どうしの間隙で網目状のミクロスポイト構造もしくはミクロスポンジ構造というべき構造を形成するので、この構造が存在すると、本発明の腕章に非常にソフトな風合を与えると共に、さらに非常に効果的な密着性をも与えることになるものである。かかる網目状構造は、該布帛を揉み処理したり、さらにパンチング処理することにより、一層効果的に形成されるものである。
本発明の腕章において、さらに好ましい裏面としては、該裏面を構成する布帛として、編地を使用するのが好ましく、かかる編地の中でも、該超極細合成繊維を含むループパイル糸で構成された編地が特に好ましく使用される。もちろん、かかる編地の地糸にも該超極細合成繊維を含むことは、前記網目状構造を形成する上から好ましい。以下、本発明の腕章の裏面を構成する布帛として、編地を代表させて説明する。
かかる網目状のクロスポイト構造もしくはミクロスポンジ構造を形成するためには、腕章の裏面を構成する編地のループパイル糸および/または地糸を形成する繊維の単繊維繊度が非常に重要であり、単繊維繊度は0.00001デシテックス以上0.7デシテックス以下の超極細合成繊維を用いるのが肝要であり、好ましくは0.00001デシテックス以上0.5デシテックス以下、より好ましくは0.001デシテックス以上0.2デシテックス以下のものを用いることである。
かかる超極細合成繊維は、編地全重量に対し5重量%以上含まれていることが好ましく、より好ましくは20重量%以上、最も好ましくは35重量%以上含まれているのが好ましい。5重量%未満では、超極細合成繊維の機能を十分に発揮することがむずかしく、目的とする密着性、ソフトな風合いを得ることが難しくなる。
かかる超極細合成繊維は、フィラメントとステープルのいずれの態様で使用されてもよいが、フィラメント糸として使用される方が、スパン糸で使用される場合よりも繊維脱落が少なくなるので好ましい。
かかるループパイル編物を形成する手段は、従来から知られている経編み組織または緯編み組織で構成されているものであればいずれでも使用することができる。具体的には、例えば、片面あるいは両面にパイル組織を有する丸編、トリコット編、ラッセル編などのループパイル編物を使用することができる。
本発明の腕章においては、地組織部分とパイル糸部分の双方に、超極細合成繊維を含む構成にするのが好ましく、このような構成とすることにより、それら双方が前述の良好なソフト風合、密着性能を発揮することになる。
また、本発明の腕章においては、その表面においては、該超極細合成繊維の他に、適宜の他繊維も混合使用されていてもよく、その混合使用の態様は、混繊や交編あるいは交織の態様のいずれでもよい。該他繊維としては、木綿などの天然繊維を用いることなどもできる。しかし、裏面においては、かかる態様は、面ファスナー効果を阻害したり、密着性を劣化させるので好ましくない。
かかる裏面を構成する編地において、ループパイル長およびループパイル糸を構成する繊維構成本数は、良好な密着性あるいはソフト風合などの性能を得ることを左右する上で重要な要素である。すなわち、ループパイル長や構成糸本数が不適正であると、特に面ファスナー効果、つまり密着性効果が弱くなってしまう。このような点から、ループパイル長は、ベース部から0.3〜10mmであることが重要であり、より好ましくは2mm〜6mmである。ここでいうループパイル長は被測定ループパイルをピンセットで引っ張ってベース部からの長さを測定したものである。また、ループパイル構成本数においては、該ループパイル糸1本当りの構成繊維本数で表示したものであるが、この本数は、多い方が好ましく、280本以上であることがより好ましい。
なお、ここでいうループパイル長さとは、ループパイルを真直ぐに立たせたときの長さ(高さ)で表わすものである。
本発明の腕章の裏面は、超極細繊維をループパイル糸として用いた場合、ループパイル糸が三次元構造でシート表面を覆い、しかもパイル間及びパイルを構成する繊維・繊維間で極く微細な孔を無数に構成するものとなり、前述ミクロスポイト構造もしくはミクロスポンジ構造を構成するものとなる。
これらのループパイルは、横方向から見るとあたかも綿菓子状、平面方向から見るとあたかも微細で立体的なクモの巣状、または緻密な網の目状を呈するものである。
また、かかる超極細繊維を地糸に用いた場合には、地組織部分に前述したミクロスポイト構造もしくはミクロスポンジ構造が構成されることになる。
また、実撚糸は、イタリー撚糸機などの加工機で得られる撚数1〜500t/mの範囲内程度の実撚糸を良好に使用することができる。このような実撚糸を用いる場合、撚数が500t/mよりも多いものを用いると、概して繊維の収束性が過度となりミクロスポイトもしくはミクロスポンジ構造の形成性からは好ましくない方向となる。好ましい実撚数は、極細繊維束のトータル繊度にも左右されるが、10〜300t/mであり、より好ましくは10〜200t/mである。
かかる超極細繊維には、多成分系繊維を用い製編織した後、該繊維の1成分を除去および/または分離することにより、超極細繊維となすのが空隙が有効に得られるので好ましい。
1成分の除去法は、溶剤処理による方法、弱アルカリ溶液による方法、酸処理とアルカリ処理を併用する方法、さらには熱水処理による方法などがある。これらは、多成分系繊維を形成するポリマーの種類により適宜の方法を選択して用いればよい。
特に、単なる熱水(温度60〜120℃、pH4〜7)のみによる処理方法は、木綿との混合、交編織物の場合の処理法として好ましいものである。すなわち、木綿に実質的に何ら害を及ぼさずに、1成分を除去し超極細化できるからである。
該ポリマーとしては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸と5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合ポリマーなどがある。
また、2成分以上からなる剥離型の分割繊維を使用して分離することにより0.7デニール以下の超極細繊維となすには、例えば各種公知の方法が使用でき、例えば具体的にはベンジルアルコールを用いて分離処理する方法などが一般的な方法である。
超極細化処理は、多成分系繊維をパイル糸および/または地糸として用い製編織後、熱処理と同時または熱処理後、適宜の手段を用いて行うのが、取り扱い性、工程通過性、ミクロスポイトもしくはミクロスポンジ構造の形成性から好ましいものである。なお、ここで言う熱処理とは、生機セット、中間セットなど100℃以上の乾熱処理あるいは蒸熱処理、あるいは湯洗い、精練など60℃以上の熱水処理のことであり、潜在捲縮糸を用いた場合は、捲縮を発現させるための乾熱、蒸熱あるいは熱水処理などを言うものである。
本発明におけるループパイル糸構造を有する編地は、製編の前後において、親水加工、吸水処理、抗菌、防臭、衛生処理などがそれぞれ単独でまたは組合わされて行なわれることも好ましい。
さらに、ループパイル糸および/または地糸に親水基を導入した共重合繊維を用いたり、あるいは後加工による親水性を付与された繊維などを用いて製編することも好ましい。
かかる腕章の表面は、着色加工、模様状加工および模様状布帛の積層加工から選ばれた少なくとも1種の加工が施されているものである。たとえば着色加工は、通常の染色、たとえば地染めおよび捺染から選ばれた少なくとも1種が採用される。また、模様状加工の場合は、該表面を平滑化して、その上に印刷するのがよい。また、模様状布帛を積層したり切り張りすることも好ましく、たとえはば、かかる布帛として、着色人工皮革や模様状に裁断されたものを積層することができる。
次に本発明の腕章の製造方法の一例について説明する。
まず、ループパイル糸構造を有する編地を製編する。かかる編地を腕章の形状に裁断する。編地が薄く腕章の形態が保持しにくい場合は、編地を複数枚重ねて縫製したり、低融点フィルムを溶着したりして、形態保持性を向上させてももかまわない。このとき、超極細合成繊維で構成されたループパイルを有する面が、腕章の裏面を構成するように配置することが重要である。そして必要により、腕章の表側に表示を施すが、表面をカレンタダー加工などの平滑化処理した上にプリントしてなる表示であっても、他の印刷布帛等を積層してもかまわない。なお、表示を人工皮革を積層して構成すると形態保持性の向上にも寄与し、さらに手触りも向上するため、表示部を人工皮革を積層して構成することが好ましい。かかる人工皮革としては、例えば、東レ株式会社製”エクセーヌ”(登録商標)などがある。
腕章ははじめから筒状にしてもよいが、帯状のものを筒状してもよい。帯状のものを筒状にする場合、必要により、止め具を施してもかまわない。この場合の止め具としては面状ファスナーが付けはずしが簡便で好ましい。この面状ファスナーは編地に縫製または接着する。
本発明の腕章は、ズレにくく落ちにくいので、安全ピンやクリップなどで衣服に固定する必要が無く、安全ピンやクリップに起因する怪我や衣服の破損をなくすことができ、特に安全活動時に着用する腕章としては絶好のものである。
以下に本発明を実施例にて説明するが、これらの実施例によって本発明が制約あるいは限定されるものではない。
なお、実施例中の密着性、風合の測定は、次の方法によった。
密着性:5名のパネラーによるモニターテストにより判定した。
風合:5名のパネラーによる触感判定した。
◎:非常に良好
○:良好
×:不良
実施例1
ループパイル糸として、82.5デシテックス、96フィラメントのマルチフィラメント糸が2本合糸されたポリエチレンテレフタレート糸を用い、一方、地糸として、137.5デシテックス、20フィラメントで、島成分本数が36本、島/海比率(重量比)が78/22(海成分溶出後の島単糸繊度は0.143デシテックス)で、島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリスチレンからなる仮撚加工糸を用い、片面パイル丸編機にて片面ループパイル編物を製編した。
この編物を80℃で20分間液流染色機中で熱処理を施した後、脱水乾燥を行なった。
次に、トリクロルエチレン液中でもみ処理を行ないながら液を交換しつつ、地糸の極細化処理を行ない、タンブル乾燥機でもみながら乾燥した。
こうして、ループパイル長が1.2mm、地糸1本当りの超極細繊維の本数が720本からなるループパイル編物からなる編地を得た。
なお、地糸に用いた0.143デシテックスの超極細繊維の含有率は、編物全重量に対して32重量%であった。この編地の伸縮率は、タテ15%、ヨコ20%で、嵩高性は、12.5cm3/gであった。
この編地を裏面に用い、表面に東レ株式会社製の人工皮革“エクセーヌ”(R)からなる幅90mm、長さ390mmのサイズの白色帯状物を貼着し、その帯状物中心部に、緑色に染色した同じ人工皮革からなる緑十字の安全マークをウレタン系接着剤で張り合わせて安全腕章を作った。
この腕章の両端部に、市販のマジックテープ(登録商標)を貼り付け、このマジックテープ(登録商標)で、腕章を装着するように下。
得られた安全腕章を、5人のパネラーに装着してもらい評価した結果、装着し易く、非常にソフトで密着性に優れ、安全でずり落ちない優れた腕章であるとの評価を得た。
結果を表1に示す。
実施例2
ループパイル糸として、単繊維の海成分としてポリエステルの酸成分としてテレフタル酸と5−ナトリウムイソフタル酸の共重合体樹脂が20重量%、島成分としてポリエチレンテレフタレート樹脂80重量%となるように東レ株式会社製の複合紡糸機で紡糸/延伸してトータル繊度が110デシテックス、18フィラメント(70島/フィラメント)の海島型ポリエステル複合繊維を用い、編成した後、80℃のアルカリ液で海成分を抜く以外は、実施例1と同様の方法で安全腕章を得た。
得られたループパイルの単糸繊度は0.067デシテックスであり、ループパイル長が2.0mm、地糸1本当りの超極細繊維の本数が1537本からなるループパイル編物からなる編地を得た。
なお、地糸に用いた0.143デシテックスの超極細繊維の含有率は、編物全重量に対して25重量%であった。該腕章を5人のパネラーに装着してもらい評価した結果、装着し易く、非常にソフトで密着性に優れ、安全で、ずり落ちない優れた腕章であるとの評価を得た。
結果を表1に示す。
比較例1
市販のビニール製の上部安全ピン付き安全腕章を装着し、実用評価してもらった結果、装着時ズレ落ちないようにピン装着するため、一人では装着すると時々ピン先で皮膚を突き刺す危険があるため、もう一人の人に助けて貰って装着し、5人のパネラーで評価した結果、ピンによってズリ落ちることはないが重く、風合いが粗硬で密着性が全くなく、全員不快なものであるとの評価結果であった。また、ピンなしでは落ちてしまい全く装着できなかった。 結果を表1に示す。
比較例2
市販のフェルト製ビニールカバー付きの上部安全ピン付き安全腕章を装着し、実用評価してもらった結果、装着時ズレ落ちないようにピン装着するため、一人では装着すると時々ピン先で皮膚を突き刺す危険があるため、もう一人の人に助けて貰って装着し、5人のパネラーで評価した結果、ピンによってズリ落ちることはないが、重く、風合いは若干改良されているものの密着性が全くなく、全員不快なものであるとの評価結果であった。また、ピンなしでは落ちてしまい全く装着できなかった。結果を表1に示す。
Figure 2005319073

Claims (12)

  1. 帯状布帛で構成されてなる腕章であって、その少なくとも裏面が、0.7〜0.00001デシテックスの超極細合成繊維で構成されているループパイルを有するものであることを特徴とする腕章。
  2. 該裏面が、不織布、編地および織物生地から選ばれた少なくとも1種の組織で構成されているものである請求項1に記載の腕章。
  3. 該裏面が編地で構成されており、かつ、該ループパイルが、該超極細合成繊維を含むループパイル糸からなる編地で構成されているものである請求項1または2に記載の腕章。
  4. 該ループパイル糸1本当りの該超極細合成繊維の構成繊維本数が280本以上である請求項3に記載の腕章。
  5. 該ループパイル糸が、1〜500t/mの実撚糸である請求項3または4に記載の腕章。
  6. 該編地が、経編み組織または緯編み組織で構成されているものである請求項2〜5のいずれかに記載の腕章。
  7. 該裏面が、該裏面を構成する布帛全重量に対し該超極細合成繊維を5重量%以上含むものである請求項1〜6のいずれかに記載の腕章。
  8. 該腕章の表面が、着色加工、模様状加工および模様状布帛の積層加工から選ばれた少なくとも1種の加工が施されているものである請求項1〜7のいずれかに記載の腕章。
  9. 該模様状加工が、印刷である請求項8に記載の腕章。
  10. 該印刷が、平滑化された表面に施されたものである請求項9に記載の腕章。
  11. 該模様状布帛が、着色人工皮革である請求項8に記載の腕章。
  12. 該模様状布帛が、模様状に裁断されたものである請求項8または11に記載の腕章。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009285144A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Teijin Fibers Ltd 面ファスナーおよび繊維製品
JP2010156097A (ja) * 2008-12-31 2010-07-15 Chou Chao-Mu 留め具布地構造
JP2020528794A (ja) * 2017-07-28 2020-10-01 アップル インコーポレイテッドApple Inc. フックアンドループファスナを有するウォッチバンド

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