JP2005289565A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制しつつ原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間を短縮する。
【解決手段】原稿をチャックしてスイッチバック搬送を行うスイッチバック搬送ローラ134及び副スイッチバック搬送ローラ135と、原稿の表裏を反転する反転ローラ136と、原稿読取位置Aとスイッチバック搬送ローラ134との間を連通するスイッチバック用搬送経路R′と、スイッチバック搬送ローラ134及び副スイッチバック搬送ローラ135と第1搬送ローラ131の原稿搬送方向の上流側の原稿主搬送経路Rとの間を連通する原稿副搬送経路S1,S2と、原稿読取位置Aと反転ローラ136との間を連通する反転経路T1と、反転ローラ136と副スイッチバックローラ135との間を連通する反転経路T2と、を備え、切換ゲートG1〜G5を切り換えることで各経路R,R′,S1,S2,T1,T2を開放する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複写機等の画像形成装置、スキャナ等の画像入力装置に用いられる原稿読取装置に関する。
従来より、プラテンガラスの読取面上を所定速度で移動する原稿の画像情報を読み取る原稿移動方式の原稿読取装置には、原稿の片面の画像情報を読み取る片面読取モード及び原稿の両面の画像情報を読み取る両面読取モードを選択的に実行する構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上述の特許文献1の原稿読取装置は、図16に示すように、原稿載置トレイ121、原稿主搬送経路R、原稿副搬送経路S、プラテンガラス11a,11b、スイッチバックローラ(処理ローラ)150等から構成されている。
片面読取モードを実行して原稿の片面の画像情報を読み取る場合は、まず原稿載置トレイ121に載置された原稿を原稿主搬送経路Rに搬送し、プラテンガラス11b上の原稿読取位置Aに搬送する。原稿読取位置Aにおいてプラテンガラス11bの下方に配置された縮小光学系の原稿読取部20を用いて原稿の片面の画像情報を読み取る。その後、読み取った原稿をスイッチバックローラ150を経由して原稿排出トレイ123に排出する。
一方、両面モードの原稿の両面の画像情報を読み取る場合は、まず原稿載置トレイ121に載置された原稿を原稿主搬送経路Rに搬送し原稿読取位置Aに搬送する。原稿読取位置Aにおいて原稿読取部20を用いて原稿の第1面の画像情報を読み取る。
その後、原稿をスイッチバックローラ150を経由して原稿読取装置外部に排出させる方向に搬送し、原稿搬送方向の後端をスイッチバックローラ150にチャックさせた状態で保持させる。この時、切換ゲート160が図16の点線で示す状態にあり、原稿の原稿搬送方向の先端側は、反転トレイ170に載置された状態となる。次に、チャックされた状態の原稿を原稿副搬送経路S上を搬送して原稿主搬送経路Rを介して原稿読取位置Aに搬送する。この時、原稿の表裏が反転した状態で原稿読取位置Aに搬送されるので、原稿の第2面の画像情報を原稿読取部20が読み取ることができる。
その後、原稿を再度スイッチバックローラ150でチャックし、上述したように原稿副搬送経路S、原稿読取位置Aを搬送してスイッチバックローラ150から原稿排出トレイ123に排出する。ここで、両面の原稿の画像情報を読み取った後、原稿を再度原稿副搬送経路S等を搬送してから排出する空搬送を行うのは、連続する原稿の両面の画像情報を読み取る際に排出された原稿のページ順序を揃えるためである。
特開2001−42577公報
しかしながら、上述の特許文献1の構成では、原稿の1面あたりの画像情報の読取速度自体が片面読取モード及び両面読取モードとも同じであるにも関わらず、両面読取モードでは原稿を空搬送した後に原稿排出トレイ123に排出するので、片面読取モードよりも1面あたりの原稿の画像情報を読み取るための処理時間が余分にかかってしまっている。
また、連続する原稿を読み取る際、片面読取モードでは一枚目の原稿が原稿主搬送経路R上に滞留するだけでなく、一枚目の原稿が完全に原稿排出トレイ123に排出される前に次に読み取る原稿も原稿主搬送経路Rへの搬送を開始される。つまり、2枚の原稿の画像情報を読み取るための処理が同時になされる。
一方、両面読取モードでは、原稿の両面の画像情報が読み取られても空搬送によって原稿が原稿排出トレイ123に排出されるまでは、切換ゲート160等の切換の処理等もあって2枚目の原稿を原稿主搬送経路Rに搬送開始することができない。
そのため、片面読取モード時の原稿の片面の画像情報を読み取る処理時間よりも両面読取モード時の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理時間の方が無駄に長くかかってしまっている。
この発明の目的は、装置の大型化を抑制しつつ原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間を短縮することができる原稿移動方式の原稿読取装置を提供することにある。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
(1)原稿載置トレイから原稿読取位置を経由して原稿排出トレイに原稿を搬送する原稿主搬送経路を備えた原稿読取装置において、
前記原稿をチャックしてスイッチバック搬送を行うスイッチバック搬送手段と、
前記原稿の表裏を反転する反転手段と、を有し、
前記原稿の両面の画像情報を読み取る際、前記原稿読取位置において片面を読み取られた前記原稿を前記スイッチバック搬送手段に導き、前記スイッチバック搬送手段にチャックされた前記原稿を前記原稿主搬送経路における前記原稿載置トレイと前記原稿読取位置との間に導き、前記原稿読取位置において両面の画像情報が読み取られた前記原稿を前記反転手段を経由して前記原稿排出トレイに導く切換手段と、
前記原稿載置トレイに載置された連続する2枚の前記原稿の両面の画像情報を読み取る際、1枚目の前記原稿が前記スイッチバック搬送手段にチャックされた状態で2枚目の前記原稿を原稿読取位置に搬送する搬送手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成においては、連続する2枚の原稿の両面の画像情報が読み取られる際、原稿読取位置において第1面の画像情報が読み取られた原稿がスイッチバック搬送手段に搬送されつつ、次に読み取られるべき2枚目の原稿が原稿読取位置への搬送を開始される。
その後、例えば原稿読取位置において第1面の画像情報が読み取られた2枚目の原稿がスイッチバック搬送手段に搬送されつつ、チャックされた1枚目の原稿がスイッチバック搬送手段によって原稿主搬送経路を介して原稿読取位置にスイッチバック搬送される。次に、第2面の画像情報が読み取られた1枚目の原稿が反転手段に搬送されて表裏が反転されつつ、チャックされた2枚目の原稿がスイッチバック手段によって原稿主搬送経路を介して原稿読取位置にスイッチバック搬送される。
その後、1枚目の原稿が原稿排出トレイに排出されつつ、第2面の画像情報が読み取られた2枚目の原稿も反転手段に搬送されて表裏が反転された状態で原稿排出トレイに排出される。この時、次に読み取るべき3枚目の原稿がある場合は、2枚目の原稿を原稿排出トレイに排出しつつ、3枚目の原稿を原稿読取位置に搬送可能である。
したがって、原稿を空搬送することがなく、また1枚目の原稿が原稿排出トレイに排出された後、つまり1枚の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理が終了した後に次に読み取るべき原稿が搬送されることがない。
(2)原稿読取位置から前記スイッチバック搬送手段への原稿搬送方向において前記スイッチバック搬送手段よりも上流側に配置され、前記原稿をチャックしてスイッチバック搬送を行う副スイッチバック搬送手段を有し、
前記切換手段は、前記原稿載置トレイに載置された連続する2枚の前記原稿の両面の画像情報を読み取る際、片面が原稿読取位置において読み取られた2枚目の前記原稿を前記副スイッチバック搬送手段に導き、1枚目の前記原稿が前記反転手段に搬送されている際に前記副スイッチバック手段にチャックされた2枚目の原稿を前記原稿主搬送経路における前記載置トレイと前記原稿読取位置との間に導くことを特徴とする。
この構成においては、連続する2枚の原稿の両面の画像情報が読み取られる際、原稿読取位置において第1面が読み取られた2枚目の原稿が副スイッチバック搬送手段に搬送されつつ、スイッチバック搬送手段にチャックされた1枚目の原稿が原稿主搬送経路を介して原稿読取位置にスイッチバック搬送される。
その後、第2面の画像情報が読み取られた1枚目の原稿が反転手段に搬送されつつ、チャックされた2枚目の原稿が原稿主搬送経路を経由して原稿読取位置に搬送される。
したがって、第1面の画像情報が読み取られた2枚目の原稿が副スイッチバック手段に搬送されるので、原稿同士が衝突するのを防止するためにスイッチバック手段にチャックされた1枚目の原稿がスイッチバック手段から開放されるまで2枚目の原稿の搬送を遅らせる必要がなく、原稿同士の衝突防止のために原稿搬送のための経路を長くする必要がない。
(3)前記原稿載置トレイに載置された連続する複数の原稿の両面の画像情報を読み取る際、前記原稿読取位置に搬送された奇数枚目の前記原稿を前記スイッチバック搬送手段に搬送しつつ、次に読み取るべき偶数枚目の前記原稿を前記原稿載置トレイから前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする。
この構成においては、連続する複数の原稿の両面の画像情報を読み取る際、原稿載置トレイから原稿読取位置に搬送されて第1面の画像情報が読み取られた奇数枚目の原稿がスイッチバック搬送手段に搬送されつつ、次に読み取られるべき偶数枚目の原稿が原稿載置トレイから原稿読取位置に搬送される。したがって、奇数枚目の原稿のスイッチバック搬送手段への搬送が終了する前に偶数枚目の原稿の搬送が開始される。
(4)前記原稿読取位置に搬送された前記偶数枚目の原稿を前記副スイッチバック搬送手段に搬送しつつ、前記スイッチバック搬送手段によってチャックされた前記奇数枚目の原稿をスイッチバック搬送して前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする。
この構成においては、原稿読取位置において第1面の画像情報が読み取られた偶数枚目の原稿が副スイッチバック搬送手段に搬送されつつ、既に第1面の画像情報が読み取られた奇数枚目の原稿が表裏反転した状態で原稿読取位置に搬送される。したがって、偶数枚目の原稿の副スイッチバック搬送手段への搬送が終了する前に奇数枚目の原稿の搬送が開始される。
(5)前記原稿読取位置にスイッチバック搬送された前記奇数枚目の原稿を前記反転手段に搬送しつつ、前記副スイッチバック搬送手段にチャックされた前記偶数枚目の原稿をスイッチバック搬送して前記原稿読取位置に搬送する。
この構成においては、原稿読取位置において第2面の画像情報が読み取られた奇数枚目の原稿が反転手段に搬送されつつ、既に第1面の画像情報が読み取られた偶数枚目の原稿が表裏反転した状態で原稿読取位置に搬送される。したがって、奇数枚目の原稿の反転手段への搬送が終了する前に偶数枚目の原稿の搬送が開始される。
(6)前記原稿読取位置にスイッチバック搬送された前記偶数枚目の原稿を前記反転手段に搬送しつつ、前記反転手段に搬送された前記奇数枚目の原稿を前記原稿排出トレイに排出し、且つ、前記原稿載置トレイに載置されている次に読み取るべき奇数枚目の新たな原稿を前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする。
この構成においては、原稿読取位置において第2面の画像情報が読み取られた偶数枚目の原稿が反転手段に搬送されつつ、反転手段によって奇数枚目の原稿が表裏反転されて原稿排出トレイに排出される。また、この時、原稿載置トレイから次に読み取られるべき新たな奇数枚目の原稿が原稿読取位置に搬送される。したがって、奇数枚目及び偶数枚目の2枚の原稿が両面の画像情報を読み取られて原稿排出トレイに排出される前に次に読み取られるべき新たな奇数枚目の原稿が原稿読取位置に搬送される。
(7)前記原稿読取位置に搬送された前記奇数枚目の新たな原稿を前記スイッチバック搬送手段に搬送しつつ、前記反転手段に搬送された前記偶数枚目の原稿を前記原稿排出トレイに排出し、且つ、前記原稿載置トレイに載置されている次に読み取るべき偶数枚目の新たな原稿を前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする。
この構成においては、原稿読取位置において第1面が読み取られた新たな奇数枚目の原稿がスイッチバック手段に搬送されつつ、反転手段によって偶数枚目の原稿が表裏反転されて原稿排出トレイに排出される。また、この時、原稿載置トレイから次に読み取られるべき新たな偶数枚目の原稿が原稿読取位置に搬送される。したがって、奇数枚目及び偶数枚目の2枚の原稿が両面の画像情報を読み取られて原稿排出トレイに排出される前に次に読み取られるべき新たな偶数枚目の原稿が原稿読取位置に搬送される。
(8)前記スイッチバック搬送手段及び副スイッチバック搬送手段は、可逆回転自在なスイッチバックローラであり、前記原稿読取位置から搬送される原稿を搬送する正回転時よりも、チャックした前記原稿をスイッチバック搬送する際の逆回転時の回転速度の方が早いことを特徴とする。
この構成においては、正回転時よりも逆回転時の回転速度の方が早いスイッチバックローラでスイッチバック手段が構成されているので、正回転時における原稿の搬送速度よりも逆回転時における原稿のスイッチバック搬送速度の方が早い。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)原稿の両面の画像情報を読み取る際、第1面が読み取られた1枚目の原稿をスイッチバック手段に搬送しつつ、2枚目の原稿を原稿読取位置に搬送開始し、第2面の画像情報が読み取られた1枚目の原稿を反転手段に搬送しつつ、2枚目の原稿を原稿読取位置に搬送することによって、連続する原稿の両面の画像情報を素早く読み取ることができる。また、原稿読取位置から反転手段を経由して原稿排出トレイに原稿を排出することによって、原稿を空搬送することなく表裏反転させて排出できるので、両面の画像情報を読み取った後の原稿をすぐに排出することができる。
さらに、2枚目の原稿を反転手段で反転させて排出しつつ、次に読み取るべき新たな原稿を原稿読取位置に搬送させることができる。
これらによって、原稿を搬送する経路上に少なくとも2枚の原稿を滞留させて画像情報を読み取るための処理を各原稿に対して略同時に行うことができる。したがって、1枚の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理が終了した後に次の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理を行う従来の原稿移動方式の原稿読取装置よりも、1枚あたりの原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間を短縮することができる。
(2)原稿読取位置において第1面の画像情報が読み取られた2枚目の原稿を副スイッチバック搬送手段に搬送することによって、原稿同士が衝突することがないので、少なくとも2枚の原稿を搬送すべき箇所に同時にスムーズに搬送することができる。これにより、原稿搬送のための経路の長さを短くすることがで、装置全体の大型化を抑制することができる。
(3)連続する複数の原稿の両面の画像情報を読み取る際、第1面の画像情報が読み取られた奇数枚目の原稿をスイッチバック搬送手段に搬送しつつ、次に読み取るべき偶数枚目の原稿を原稿載置トレイから原稿読取位置に搬送することによって、次に読み取るべき偶数枚目の原稿の画像情報の読み取りの処理をより早く開始できるので、1枚あたりの原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間をより短縮することができる。
(4)第1面の画像情報が読み取られた偶数枚目の原稿を副スイッチバック搬送手段に搬送しつつ、スイッチバック手段にチャックされた奇数枚目の原稿を表裏反転した状態で原稿読取位置にスイッチバック搬送することによって、第1面の画像情報を読み取る状態にあった偶数枚目の原稿、及び、表裏反転して第2面の画像情報を読み取るための待機状態にあった奇数枚目の原稿の状態を、表裏反転して第2面の画像情報を読み取るための待機状態、及び、第2面の画像情報を読み取る状態に略同時に切り換えることができる。これにより、1枚あたりの原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間をより短縮することができる。
(5)第2面の画像情報が読み取られた奇数枚目の原稿を反転手段に搬送しつつ、副スイッチバック手段にチャックされた偶数枚目の原稿を表裏反転した状態で原稿読取位置にスイッチバック搬送することによって、第2面の画像情報を読み取る状態にあった奇数枚目の原稿、及び、表裏反転して第2面の画像情報を読み取るための待機状態にあった偶数枚目の原稿の状態を、表裏反転して原稿排出トレイに反転する状態、及び、第2面の画像情報を読み取る状態に略同時に切り換えることができる。これにより、1枚あたりの原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間をより短縮することができる。
(6)第2面が読み取られた偶数枚目の原稿を反転手段に搬送しつつ、奇数枚目の原稿を表裏反転して原稿排出トレイに排出し、且つ、次に読み取るべき新たな奇数枚目の原稿を原稿読取位置に搬送することによって、奇数枚目及び偶数枚目の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理を行いつつ、次に読み取るべき新たな奇数枚目の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理を開始できる。これにより、3枚以上の連続する複数の原稿の両面の画像情報を読み取る場合であっても、1枚の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理が終了した後に次の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理を行う従来の原稿移動方式の原稿読取装置よりも、1枚あたりの原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間を短縮することができる。
(7)第1面が読み取られた新たな奇数枚目の原稿をスイッチバック手段に搬送しつつ、偶数枚目の原稿を表裏反転して原稿排出トレイに排出し、且つ、次に読み取るべき新たな偶数枚目の原稿を原稿読取位置に搬送することによって、奇数枚目及び偶数枚目の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理を行いつつ、次に読み取るべき新たな奇数枚目の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理を開始できる。これにより、3枚以上の連続する複数の原稿の両面の画像情報を読み取る場合であっても、1枚の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理が終了した後に次の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理を行う従来の原稿移動方式の原稿読取装置よりも、1枚あたりの原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間を短縮することができる。
(8)スイッチバック手段及び副スイッチバック搬送手段を正回転時よりも逆回転時の回転速度の方が早いスイッチバックローラで構成することによって、原稿読取位置からスイッチバック手段及び副スイッチバック搬送手段に原稿を搬送する経路の距離よりも、スイッチバック手段及び副スイッチバック搬送手段から原稿読取位置に原稿を搬送する経路の距離の方が長い場合であっても、原稿のスイッチバック搬送に要する時間の増大を抑制できる。
以下、この発明の最良の実施形態に係る原稿読取装置の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る原稿読取装置の簡単な構成を示す断面図である。原稿読取装置1は、本実施形態においてはディジタル複写機に組み込まれている。ディジタル複写機は、原稿読取装置1によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、又は、接続されたネットワークから受信した画像形成要求信号に基づいて記録媒体に画像形成を行う。
この発明の原稿読取装置1は、プラテンガラス11a,11b、自動原稿搬送装置12、原稿読取部20等から構成されている。また、原稿読取装置1は、プラテンガラス11a上に載置された原稿を読み取る固定原稿読取モード、プラテンガラス11b上を搬送される原稿の片面の画像情報を読み取る片面読取モード及びプラテンガラス11b上を搬送される原稿の両面の画像情報を読み取る両面読取モードを選択的に実行する。
自動原稿搬送装置12の下方に配置されたプラテンガラス11a,11bは、透明ガラスで構成されている。自動原稿搬送装置12は、原稿載置トレイ121、原稿主搬送経路R及び原稿排出トレイ122等から構成され、原稿載置トレイ121に載置された原稿をプラテンガラス11b上に搬送した後原稿排出トレイ123に排出する。
また、自動原稿搬送装置12には、原稿主搬送経路R上に原稿載置トレイ121から原稿排出トレイ123への原稿搬送方向に沿って、呼込ローラ130、第1搬送ローラ131、レジストローラ132、第2搬送ローラ133及び副スイッチバックローラ135がこの順に備えられている。
呼込ローラ130は、回転自在であって原稿の画像情報を読み取る際に原稿載置トレイ121に載置された原稿の最上面に対して当接及び離間するように揺動し、最上面の原稿を原稿搬送経路Rに搬送する。第1搬送ローラ131及び第2搬送ローラ133は、回転駆動して原稿を搬送する。レジストローラ132は、搬送されてきた原稿の原稿搬送方向の先端部をレジストし、原稿読取部20との原稿読取タイミングに合わせて原稿をプラテンガラス11b上の原稿読取位置Aに搬送する。なお、呼込ローラ130、第1搬送ローラ131及びレジストローラ132は、本発明の搬送手段に含まれる。
また、自動原稿搬送装置12には、副スイッチバックローラ135の上方にスイッチバックローラ134、下方に反転ローラ136が備えられている。さらに、自動原稿装置12には、原稿読取位置Aとスイッチバックローラ134との間を連通するスイッチバック用経路R′と、スイッチバックローラ134及び副スイッチバックローラ135と第1搬送ローラ131の原稿搬送方向の上流側の原稿搬送経路Rとの間を連通する原稿副搬送経路S1,S2と、が形成されている。
この発明のスイッチバック搬送手段であるスイッチバックローラ134は、可逆回転自在であって、正回転により両面読取モード時に第1面が読み取られた奇数枚目の原稿をチャックした後、逆回転により原稿副搬送経路S1を経由して原稿読取位置Aにスイッチバック搬送する。この発明の副スイッチバック搬送手段である副スイッチバックローラ135は、可逆回転自在であって、正回転により両面読取モード時に第1面が読み取られた偶数枚目の原稿をチャックした後、逆回転により原稿副搬送経路S2を経由して原稿読取位置Aにスイッチバック搬送する。
反転ローラ136は、可逆回転自在であって、正回転により両面読取モード時に原稿読取位置Aから反転経路T1を介して搬送された両面の画像情報が読み取られた原稿をチャックした後、逆回転により反転経路T2上をスイッチバック搬送し、副スイッチバックローラ135を介して原稿排出トレイ123に排出する。これにより、表裏反転させた状態で原稿を排出することができる。これは、原稿の第2面の画像情報を読み取った際は、第2面はプラテンガラス11bに対向した状態であるので、そのままの状態で原稿を原稿排出トレイ123に排出すると、原稿載置トレイ121に載置されていた順序で原稿を載置できなくなってしまうからである。なお、反転ローラ136、反転経路T1,T2が本発明の反転手段に相当する。
また、自動原稿搬送装置12には、切換ゲートG1〜G5が備えられている。切換ゲートG1〜G5は、切り換わることにより原稿を搬送する経路R,R′,S1,S2,T1,T2を形成して原稿を搬送すべき所定の位置に導く。したがって、切換ゲートG1〜G5及び原稿を搬送する経路R,R′,S1,S2,T1,T2は、本発明の切換手段に含まれる。
原稿読取部20は、第1走査体21、第2走査体22、読取光学部23等から構成されている。第1走査体21は、フレーム21F内に備えられた露光ランプ21a及び第1反射ミラー21b等から構成されている。露光ランプ21aは、プラテンガラス11a上に載置された原稿又は自動原稿搬送装置12によってプラテンガラス11b上に搬送された原稿を露光する。第1反射ミラー21bは、原稿から反射した画像光を後述する第2反射ミラーに入射させる。
第2走査体22は、フレーム22F内に備えられた第2反射ミラー22a及び第3反射ミラー22b等から構成されている。第2反射ミラー22aは、第1反射ミラー21bから入射する画像光を反射して第3反射ミラー22bに入射させる。第3反射ミラー22bは、第2反射ミラー22aから入射する画像光を反射して読取光学部23を構成する結像レンズ23aに入射させる。読取光学部23は、結像レンズ23a及びCCD( Charge Coupled Device )23b等から構成され、原稿からの画像光を読み取る。結像レンズ23aは、第3反射ミラー22bから入射された画像光をCCD23b上に結像する。CCD23bは、受光した画像光を光電変換する。
プラテンガラス11a上に載置された原稿の原稿面を読み取る際、第1走査体21は、後述するモータによってプラテンガラス11aの面方向に沿って所定の移動速度Vで移動し、露光ランプ21aが原稿面を露光する。この時、第2走査体22は、第1走査体21の移動に連動してプラテンガラス11aの面方向に沿って移動速度V/2で移動しつつ第1走査体21から入射される原稿面の画像光を結像レンズ23aに入射させる。第1走査体21の移動速度Vに対して第2走査体22の移動速度をV/2としたのは、原稿面からCCD23bまでの光路Mの光路長を一定に保って正確に画像光を受光するためである。
一方、自動原稿搬送装置12の原稿載置トレイ12aに収納されている原稿を読み取る際、第1走査体21は、図1に示す所定の原稿読取位置P1に静止した状態で、原稿搬送路R上を経由して第1走査体21に対向するプラテンガラス11b上に所定の速度で給送される原稿を露光する。露光された原稿は排紙トレイ12bに載置される。この時、第2走査体22も同様に原稿読取位置P2に静止した状態で第1走査体21からの画像光を結像レンズ23aに入射させる。
また、原稿読取装置1には、プラテンガラス11aを挟んでプラテンガラス11bに対向するようにシェーディング補正板18が配置されている。シェーディング補正板18は、公知のシェーディング補正を行う際に用いられる。
第1走査体21及び第2走査体22は、原稿の画像情報の読み取りを行わない時はこのシェーディング補正板18の下方のホームポジションH1及びH2の位置で待機する。
図2は、この発明の実施形態に係る原稿読取装置の制御部の構成を示すブロック図である。制御部50は、CPU51、ROM52、RAM53及びドライバ61〜70等から構成されている。CPU51は、ROM52に格納されたプログラム等に基づいて原稿読取装置1全体の動作を制御する。ROM52は、原稿読取装置1の動作に必要なプログラム等を格納している。RAM53は、読み取った原稿の画像情報等を一次的に記憶する揮発性のメモリである。ドライバ61は、モータM1を動作させて第1走査体21及び第2走査体22を駆動する。ドライバ62は、モータM2を動作させてスイッチバックローラ134を回転駆動する。ドライバ63は、モータM3を動作させて副スイッチバックローラ135を回転駆動する。ドライバ64は、モータM4を動作させて第1搬送ローラ131を回転駆動する。ドライバ65は、モータM5を動作させてレジストローラ132及び第2搬送ローラ133を回転駆動する。ドライバ66〜70は、ソレノイドF1〜F5をON/OFF切換して切換ゲートG1〜G5の切換を行う。
また、制御部50には、CCD23b、原稿載置トレイ121上に設けられたセンサ121a及び各ローラ131,132,134〜136の原稿搬送方向の上流側に設けられたセンサ131a,132a,134a〜136aが接続されている。
CCD23bは光電変換した原稿の画像情報を制御部50に送信し、制御部50は受信した画像情報に種々の画像処理を施した後に図示しない画像形成部に送信する。センサ121aは原稿載置トレイ121上の原稿の有無の検出結果を制御部50に送信し、制御部50は受信した検出結果に応じて呼込ローラ130を揺動、回転駆動する。センサ131a,132a,134a,135a,136aは、原稿の通過の有無の検出結果を制御部50に送信し、制御部50は受信した検出結果に応じて各ローラ130〜136の回転駆動及び切換ゲートG1〜G5の切換を制御する。
片面読取モードにおいて原稿載置トレイ121に載置された複数枚の原稿の画像情報を読み取る際には、まず図3に示すような状態に呼込ローラ130を揺動し、切換ゲートG1〜G5を切り換える。呼込ローラ130を回転駆動して原稿載置トレイ121に載置された連続する複数の原稿のうちの最上面の1枚目の原稿を原稿搬送経路Rに搬送する。その後、1枚目の原稿を第1搬送ローラ131を経由してレジストローラ132に搬送する。
ここで、1枚目の原稿の原稿搬送方向の先端がセンサ132aを通過した際、呼込ローラ130、第1搬送ローラ131、レジストローラ132及び第2搬送ローラ133の回転駆動を停止し、1枚目の原稿の原稿搬送方向の先端部をレジストローラ132にレジストさせる。
次に、呼込ローラ130、第1搬送ローラ131、レジストローラ132及び第2搬送ローラ133の回転駆動を再開し、レジストした1枚目の原稿を原稿読取位置Aに搬送して画像情報を読み取りつつ、第2搬送ローラ133を経由して副スイッチバックローラ135に搬送する。また、搬送が再開された1枚目の原稿の原稿搬送方向の後端がセンサ131aを通過した際、上述と同様にして原稿載置トレイ121の載置された2枚目の原稿の搬送を開始する。
その後、原稿を原稿読取装置1外部に排出する回転である正回転している副スイッチバックローラ135から原稿排出トレイ123に1枚目の原稿を排出する。上述の動作を繰り返し実行して原稿載置トレイ121に載置された全ての原稿の画像情報を読み取る。
両面読取モードにおいて原稿載置トレイ121に載置された複数枚の原稿の画像情報を読み取る際には、まず図4に示すような状態に呼込ローラ131を揺動し、切換ゲートG1〜G5を切り換える。呼込ローラ130を回転駆動して原稿載置トレイ121に載置された原稿のうちの最上面の1枚目の原稿Wを原稿搬送路Rに搬送する。その後、1枚目の原稿Wを第1搬送ローラ131を経由してレジストローラ132に搬送する。
ここで、図5に示すように1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の先端がセンサ132aを通過した際に、呼込ローラ130、第1搬送ローラ131、レジストローラ132及び第2搬送ローラ133の回転駆動を停止し、1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の先端部をレジストローラ132にレジストさせる。次に、呼込ローラ130、第1搬送ローラ131及びレジストローラ132、第2搬送ローラ133の回転駆動を再開し、レジストした1枚目の原稿Wを原稿読取位置Aに搬送して第1面の画像情報を読み取りつつ、第2搬送ローラ133を経由してスイッチバックローラ134に搬送する。この時、1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の後端がセンサ131aを通過した際、図6に示すように上述と同様にして原稿載置トレイ121に載置された2枚目の原稿Xの搬送を開始する。
これにより、次に読み取るべき2枚目の原稿Xの画像情報を読み取るための処理をより早く開始することができる。
その後、正回転するスイッチバックローラ134から原稿読取装置1外部に排出する方向に1枚目の原稿Wを搬送する。図7に示すように1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の後端がセンサ134aを通過した際にスイッチバックローラ134の正回転駆動を停止して1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の後端をスイッチバックローラ134にチャックさせた状態で保持する。この時、図7に示すように切換ゲートG3,G4を切り換えて原稿副搬送経路S1を開放し、また原稿読取位置Aから副スイッチバックローラ135への原稿主搬送経路Rを開放する。さらに、図7に示すようにレジストした2枚目の原稿Xの搬送を再開する。原稿読取位置Aにおいて第1面の画像情報を読み取りつつ2枚目の原稿Xを副スイッチバックローラ135に搬送する。
次に、搬送が再開された2枚目の原稿Xの原稿搬送方向の後端がセンサ131aを通過した際、図8に示すように、スイッチバックローラ134を逆回転させて1枚目の原稿Wを原稿副搬送経路S1及び第1搬送ローラ131を経由してレジストローラ132にスイッチバック搬送し、レジストする。この時、原稿排出トレイ123の上方に排出する方向に副スイッチバックローラ135に搬送された2枚目の原稿Xを搬送する。図9に示すように2枚目の原稿Xの原稿搬送方向の後端がセンサ135aを通過した際に副スイッチバックローラ135の正回転駆動を停止して2枚目の原稿Xの原稿搬送方向の後端を副スイッチバックローラ135にチャックさせた状態で保持する。
これにより、第1面の画像情報を読み取る状態にあった2枚目の原稿X、及び、表裏反転して第2面の画像情報を読み取るための待機状態にあった1枚目の原稿Wの状態を、表裏反転して第2面の画像情報を読み取るための待機状態、及び、第2面の画像情報を読み取る状態に略同時に切り換えることができる。
その後、図9に示すように切換ゲートG1,G2を切り換えて原稿副搬送経路S2を開放し、また原稿読取位置Aから反転ローラ136への反転経路T1を開放する。さらに、図9に示すようにレジストした1枚目の原稿Wの搬送を再開する。原稿読取位置Aにおいて第2面の画像情報を読み取りつつ1枚目の原稿Wを反転ローラ136に搬送する。
次に、搬送が再開された1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の後端がセンサ131aを通過した際、図10に示すように、副スイッチバックローラ135を逆回転させて2枚目の原稿Xを原稿副搬送経路S2及び第1搬送ローラ131を経由してレジストローラ132にスイッチバック搬送し、レジストする。
その後、正回転する反転ローラ136から原稿排出トレイ123下方に排出する方向に1枚目の原稿を搬送する。1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の後端がセンサ136aを通過した際に反転ローラ136の正回転駆動を停止し、1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の後端を反転ローラ136にチャックさせる。
これにより、第2面の画像情報を読み取る状態にあった1枚目の原稿W、及び、表裏反転して第2面の画像情報を読み取るための待機状態にあった2枚目の原稿Xの状態を、表裏反転して原稿排出トレイ123に反転する状態、及び、第2面の画像情報を読み取る状態に略同時に切り換えることができる。
次に、図11に示すように、切換ゲートG5を切り換えて反転搬送路T2を開放し、反転ローラ136を逆回転させて1枚目の原稿Wを反転搬送路T2を経由して副スイッチバックローラ135に搬送する。この時、1枚目の原稿Wの原稿搬送方向の後端がセンサ136aを通過した際、図12に示すように切換ゲートG5を切り換えて反転経路T1を開放し、レジストされた2枚目の原稿Xの搬送を再開する。第2面の画像情報を原稿読取位置Aにおいて読み取りつつ2枚目の原稿Xを反転経路T1を経由して反転ローラ136に搬送する。
次に、2枚目の原稿Xの原稿搬送方向の後端がセンサ131aを通過した際、図13に示すように原稿載置トレイ121に載置された3枚目の原稿Yを原稿搬送経路Rに搬送開始する。
その後、1枚目の原稿Wを副スイッチバックローラ135から原稿排出トレイ123に排出する。また、正回転する反転ローラ136から原稿排出トレイ123下方に排出する方向に2枚目の原稿Xを搬送する。2枚目の原稿Xの原稿搬送方向の後端がセンサ136aを通過した際に反転ローラ136の正回転駆動を停止して図13に示すように2枚目の原稿Xの原稿搬送方向の後端を反転ローラ136にチャックさせた状態で保持する。この時、切換ゲートG1〜G5を切り換えて反転経路T2を開放し、またスイッチバック用経路R′を開放する。
次に、反転ローラ136を逆回転させて2枚目の原稿を反転経路T2、副スイッチバックローラ135を経由して原稿排出トレイ123に排出する。また、レジストされた3枚目の原稿Yの搬送を再開する。第1面の画像情報を原稿読取位置Aにおいて読み取りつつ3枚目の原稿Yをスイッチバックローラ134に搬送する。さらに、2枚目の原稿Xの原稿搬送方向の後端がセンサ136aを通過した際に切換ゲートG5を図13から図14に示す状態に切り換える。
なお、反転ローラ136にチャックされた原稿を副スイッチバックローら135にスイッチバック搬送する際に原稿の原稿搬送方向の後端がセンサ136aを通過した後に切換ゲートG5を切り換えているが、特にこれに限定されるものではなく、ゲートG5を切り換えることによって原稿のスイッチバック搬送が妨げられないタイミングであればよい。例えば、センサ135aを原稿の原稿搬送方向の後端が通過する際に切換ゲートG5を切り換えてもよい。
その後、3枚目の原稿Yの原稿搬送方向の後端がセンサ131aを通過した際、原稿載置トレイ121に載置された4枚目の原稿Zの搬送を開始する。これ以後は、原稿載置トレイ121に載置された原稿の両面の画像情報を全て読み取るまで上述の動作を繰り返し実行する。
これにより、1枚目及び2枚目の原稿W,Xの両面の画像情報を読み取るための処理を行いつつ、次に読み取るべき3枚目及び4枚目の原稿Y,Zの両面の画像情報を読み取るための処理を早く開始できる。
以上のような構成によって、原稿読取位置Aから反転ローラ136を経由して原稿排出トレイ123に原稿を排出することによって、原稿を空搬送することなく表裏反転させて排出できるので、両面の画像情報を読み取った後の原稿をすぐに排出することができる。さらに、両面の画像情報を読み取った原稿を表裏反転させて排出しつつ、次に読み取るべき新たな原稿を原稿読取位置に搬送させることができる。
したがって、原稿を搬送する経路R,R′,S1,S2,T1,T2上に少なくとも2枚の原稿を滞留させて画像情報を読み取るための処理を各原稿に対して略同時に行うことができる。したがって、1枚の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理が終了した後に次の原稿の両面の画像情報を読み取るための処理を行う従来の原稿移動方式の原稿読取装置よりも、1枚あたりの原稿の両面の画像情報を読み取る処理時間を短縮することができる。
また、原稿読取位置Aにおいて第1面の画像情報が読み取られた2枚目の原稿を副スイッチバック搬送ローラ135に搬送するので、原稿同士が衝突することがなく、少なくとも2枚の原稿を搬送すべき箇所に同時にスムーズに搬送することができる。また、原稿の衝突がないので原稿搬送のための経路R,R′,S1,S2,T1,T2の長さを短くすることができ、装置1全体の大型化を抑制することができる。
なお、この発明の実施形態では、スイッチバックローラ134及び副スイッチバックローラ135の逆回転時の回転速度は、正回転時のスイッチバックローラ134及び副スイッチバックローラ135の回転速度よりも早い。また、それに合わせて、スイッチバック搬送の際の第1搬送ローラ131の回転速度をスイッチバックローラ134及び副スイッチバックローラ135の回転速度に合わせている。これにより、チャックされた原稿のスイッチバック搬送に要する時間の増大を抑制している。
また、この発明の実施形態では、反転ローラ136を用いて表裏反転させた後に副スイッチバックローラ135から原稿を排出しているが、特にこれに限定されるものではない。原稿を空搬送させずに原稿排出トレイ123に排出できればよい。
例えば、図15に示すように、原稿排出ローラ140及び原稿排出経路Uを設けた構成がある。図15に示す原稿読取装置1は、上述した本実施形態と略同様の構成であるが、切換ゲートG5がなく、原稿排出ローラ140が原稿排出トレイ123の同図の右側に配置され、原稿主搬送路Rと原稿排出ローラ140との間を連通する原稿排出経路Uが原稿排出トレイ123下方に形成されている。
片面読取モードにおいて原稿載置トレイ121に載置された複数枚の原稿の画像情報を読み取る際は、上述した本実施形態と同様に原稿載置トレイ121に載置された原稿を原稿読取位置Aに搬送して副スイッチバックローラ135から排出する。
一方、両面読取モードにおいて原稿載置トレイ121に載置された複数枚の原稿の画像情報を読み取る際は、上述した本実施形態と略同様であるが、第2面の画像情報を読み取るためにレジストローラ132にレジストされた原稿を搬送する直前に切換ゲートG1を切り換えて原稿排出経路Uを開放する。その後、原稿読取位置Aにおいて第2面の原稿の画像情報を読み取りつつ原稿排出経路Uに搬送し、原稿排出ローラ140から原稿排出トレイ123に排出する。
これにより、両面の画像情報を読み取った原稿を表裏反転させつつ原稿排出トレイ123に排出することができる。なお、上述の例では、原稿排出経路Uが本発明の反転手段に相当する。
この発明の実施形態に係る原稿読取装置の簡単な構成を示す断面図である。 同原稿読取装置の制御部の構成を示すブロック図である。 同原稿読取装置の片面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 同原稿読取装置の両面読取モード中の状態を示す説明図である。 従来の原稿読取装置の簡単な構成を示す断面図である。
符号の説明
1−原稿読取装置
12−自動原稿搬送装置
20−原稿読取部
121−原稿載置トレイ
123−原稿排出トレイ
130−呼込ローラ
131−第1搬送ローラ
132−レジストローラ
134−スイッチバックローラ
135−副スイッチバックローラ
136−反転ローラ
G1〜G5−切換ゲート
A−原稿読取位置
R−原稿主搬送経路
R′−スイッチバック用搬送経路
S1,S2−原稿副搬送経路
T1,T2−反転経路
U−原稿排出経路

Claims (8)

  1. 原稿載置トレイから原稿読取位置を経由して原稿排出トレイに原稿を搬送する原稿主搬送経路を備えた原稿読取装置において、
    前記原稿をチャックしてスイッチバック搬送を行うスイッチバック搬送手段と、
    前記原稿の表裏を反転する反転手段と、を有し、
    前記原稿の両面の画像情報を読み取る際、前記原稿読取位置において片面を読み取られた前記原稿を前記スイッチバック搬送手段に導き、前記スイッチバック搬送手段にチャックされた前記原稿を前記原稿主搬送経路における前記原稿載置トレイと前記原稿読取位置との間に導き、前記原稿読取位置において両面の画像情報が読み取られた前記原稿を前記反転手段を経由して前記原稿排出トレイに導く切換手段と、
    前記原稿載置トレイに載置された連続する2枚の前記原稿の両面の画像情報を読み取る際、1枚目の前記原稿が前記スイッチバック搬送手段にチャックされた状態で2枚目の前記原稿を原稿読取位置に搬送する搬送手段と、を備えたことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 原稿読取位置から前記スイッチバック搬送手段への原稿搬送方向において前記スイッチバック搬送手段よりも上流側に配置され、前記原稿をチャックしてスイッチバック搬送を行う副スイッチバック搬送手段を有し、
    前記切換手段は、前記原稿載置トレイに載置された連続する2枚の前記原稿の両面の画像情報を読み取る際、片面が原稿読取位置において読み取られた2枚目の前記原稿を前記副スイッチバック搬送手段に導き、1枚目の前記原稿が前記反転手段に搬送されている際に前記副スイッチバック手段にチャックされた2枚目の原稿を前記原稿主搬送経路における前記載置トレイと前記原稿読取位置との間に導くことを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記原稿載置トレイに載置された連続する複数の原稿の両面の画像情報を読み取る際、前記原稿読取位置に搬送された奇数枚目の前記原稿を前記スイッチバック搬送手段に搬送しつつ、次に読み取るべき偶数枚目の前記原稿を前記原稿載置トレイから前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。
  4. 前記原稿読取位置に搬送された前記偶数枚目の原稿を前記副スイッチバック搬送手段に搬送しつつ、前記スイッチバック搬送手段によってチャックされた前記奇数枚目の原稿をスイッチバック搬送して前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする請求項3に記載の原稿読取装置。
  5. 前記原稿読取位置にスイッチバック搬送された前記奇数枚目の原稿を前記反転手段に搬送しつつ、前記副スイッチバック搬送手段にチャックされた前記偶数枚目の原稿をスイッチバック搬送して前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする請求項4に記載の原稿読取装置。
  6. 前記原稿読取位置にスイッチバック搬送された前記偶数枚目の原稿を前記反転手段に搬送しつつ、前記反転手段に搬送された前記奇数枚目の原稿を前記原稿排出トレイに排出し、且つ、前記原稿載置トレイに載置されている次に読み取るべき奇数枚目の新たな原稿を前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする請求項5に記載の原稿読取装置。
  7. 前記原稿読取位置に搬送された前記奇数枚目の新たな原稿を前記スイッチバック搬送手段に搬送しつつ、前記反転手段に搬送された前記偶数枚目の原稿を前記原稿排出トレイに排出し、且つ、前記原稿載置トレイに載置されている次に読み取るべき偶数枚目の新たな原稿を前記原稿読取位置に搬送することを特徴とする請求項6に記載の原稿読取装置。
  8. 前記スイッチバック搬送手段及び副スイッチバック搬送手段は、可逆回転自在なスイッチバックローラであり、前記原稿読取位置から搬送されてくる原稿を搬送する正回転時よりも、チャックした前記原稿をスイッチバック搬送する際の逆回転時の回転速度の方が早いことを特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
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