JP2005280556A - フードパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】重量の増加を抑えて、歩行者用エアバッグ装置を安定して支持することが可能なフードパネルを提供すること。
【解決手段】左右方向の両端側における後端13a付近となる位置を、ヒンジ部18・18により車両Vのボディ側に対して連結させて、車両Vのボディ側に対して前開きで開閉可能とされるパネル本体13と、膨張用ガスを流入させて上方側に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター39・39と、を有して、パネル本体13に搭載される歩行者用エアバッグ装置24と、を備えて構成されるフードパネル12。インフレーター39が、パネル本体13におけるヒンジ部18近傍となる部位に、配設されている。
【選択図】図2
【解決手段】左右方向の両端側における後端13a付近となる位置を、ヒンジ部18・18により車両Vのボディ側に対して連結させて、車両Vのボディ側に対して前開きで開閉可能とされるパネル本体13と、膨張用ガスを流入させて上方側に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター39・39と、を有して、パネル本体13に搭載される歩行者用エアバッグ装置24と、を備えて構成されるフードパネル12。インフレーター39が、パネル本体13におけるヒンジ部18近傍となる部位に、配設されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、歩行者用エアバッグ装置を搭載させたフードパネルに関する。
従来、フードパネルとしては、板金製のパネル本体の前後方向における略中間部位に、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを有した歩行者用エアバッグ装置を搭載させた構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−125607号公報
通常、歩行者用エアバッグ装置は、重量の大きなインフレーターを備えていることから、重量が大きくなる。そのため、従来のごとく、歩行者用エアバッグ装置をパネル本体における前後方向の略中間部位に搭載させる場合には、エアバッグの膨張初期において、エアバッグが上方に向かって突出する際に下方に向かって作用する反力を受け止めて、歩行者用エアバッグ装置を確実に支持させるために、パネル本体における歩行者用エアバッグ装置を支持する部位の剛性を高める必要が生じていた。特に、インフレーターは、強固に支持させる必要があることから、インフレーターを支持させる部位の剛性を高めるために、フードパネルの重量の増加を招き易くなっていた。
また、従来のごとく、歩行者用エアバッグ装置をパネル本体における前後方向の略中間部位に搭載させる場合、車両走行時等において、歩行者用エアバッグ装置が、パネル本体とともに大きく振動して、歩行者用エアバッグ装置の下部側に配設されるエンジンルーム内の部品と干渉する虞れがあり、歩行者用エアバッグ装置の振動を抑える点においても、パネル本体における歩行者用エアバッグ装置を支持させる部位の剛性を高める必要が生じていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、重量の増加を抑えて、歩行者用エアバッグ装置を安定して支持することが可能なフードパネルを提供することを目的とする。
本発明に係るフードパネルは、左右方向の両端側における後端付近となる位置を、ヒンジ部により車両のボディ側に対して連結されて、車両のボディ側に対して前開きで開閉可能とされるパネル本体と、
膨張用ガスを流入させて上方側に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備える構成とされて、パネル本体に搭載される歩行者用エアバッグ装置と、
から構成されるフードパネルであって、
インフレーターが、パネル本体におけるヒンジ部近傍となる部位に、配設されていることを特徴とする。
膨張用ガスを流入させて上方側に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備える構成とされて、パネル本体に搭載される歩行者用エアバッグ装置と、
から構成されるフードパネルであって、
インフレーターが、パネル本体におけるヒンジ部近傍となる部位に、配設されていることを特徴とする。
本発明のフードパネルでは、歩行者用エアバッグ装置のインフレーターが、パネル本体を車両のボディ側に連結させるヒンジ部の近傍に、配設されることとなる。パネル本体は、ヒンジ部を利用して、ボディ側に対して前開きで開閉可能に、連結されており、ヒンジ部の周縁部位は、パネル本体における他の部位よりも剛性を高くするように、構成されている。そのため、本発明のフードパネルでは、エアバッグの膨張初期において、エアバッグが上方に向かって突出する際に、インフレーターに対して下方に向かって作用する反力を、ヒンジ部の周縁部位により、受けることができ、インフレーターを、ヒンジ部の周縁部位により、確実に支持させることができる。なお、仮に、ヒンジ部の周縁部位の剛性が、インフレーターを支持させるのに充分ではなく、この部位の剛性を高める必要が生じても、ヒンジ部の周縁部位は、パネル本体における他の部位よりも、剛性を高めた構成とされていることから、従来のごとく、歩行者用エアバッグ装置をパネル本体における前後方向の略中間部位に搭載させる場合と比較して、剛性を高めるために配設させる補強部材を低減させることができ、フードパネルの重量増加を抑えることができる。
また、本発明のフードパネルでは、後端側のヒンジ部近傍に、重量の大きなインフレーターが配設されることから、従来のごとく、歩行者用エアバッグ装置をパネル本体における前後方向の略中間部位に搭載させる場合と比較して、車両走行時等において、歩行者用エアバッグ装置が大きく振動することを抑えることができる。
従って、本発明のフードパネルでは、重量の増加を抑えて、歩行者用エアバッグ装置を安定して支持することが可能である。
また、上記構成のフードパネルにおいて、エアバッグを、膨張完了時に、インフレーターの上部側を覆う部位と、ヒンジ部の上部側を覆う部位と、を備えた一体構成とすることが好ましい。
上記構成のフードパネルでは、1つのエアバッグで、インフレーターの上部側とヒンジ部の上部側とを覆うことができることから、仮に、歩行者がフードパネルにおけるインフレーター近傍や、ヒンジ部近傍となる位置に干渉した場合にも、膨張を完了させたエアバッグにより、歩行者が、剛性を有したインフレーターやヒンジ部と干渉することを抑えることができて、歩行者を、的確に保護することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、前後の方向は、車両の前後方向に沿う方向を基準とし、左右の方向は、車両の前方側から後方側を見た際の左右の方向に沿う方向を基準とする。
実施形態のフードパネル12は、図1・2に示すように、車両Vにおける図示しないエンジンルームの上部側を覆うように配設されるパネル本体13と、パネル本体13の後端13a付近に搭載される歩行者用エアバッグ装置24と、から構成されている。
パネル本体13は、左右方向の両端側における後端13a付近となる位置を、ヒンジ部18・18により、車両Vのボディ1側に対して連結させて、車両Vのボディ1側に対して前開きで開閉可能な構成とされている(図2・6参照)。パネル本体13は、共に板金製とされて、上面側のアウタパネル14と、アウタパネル14の下面側に配設されるインナパネル15と、を備えて構成されている。アウタパネル14は、歩行者等の干渉物が上方から干渉した際に、撓みやすく構成されている。インナパネル15は、アウタパネル14よりも剛性を高く設定されて、アウタパネル14を支持可能とされている。インナパネル15は、剛性を確保できるように、周縁に、下方に突出させるようにして形成される断面略U字形状の補強用リブ16を、全周にわたって連続的に配設させている構成である(図2〜5参照)。また、インナパネル15の後端側には、ヒンジ部18の周囲を補強する補強パネル15aが、配設されている(図5・6参照)。補強用リブ16における後部側部位16aは、図2に示すごとく、カウル6に対応したパネル本体13の後縁に沿うように、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して、形成されている。
パネル本体13の左右方向の両端側における後端13a付近に配設される各ヒンジ部18は、図5・6に示すように、パネル本体後端13aから下面側に突設される軸支部19と、ボディ1側に配設されるボディ側部材21と、軸支部19とボディ側部材21とを回動可能に連結する棒状のピン20と、から構成されている。
歩行者用エアバッグ装置24は、図2〜5に示すように、アウタパネル14を切り欠いて構成される開口14a内において、インナパネル15の補強用リブ16における後部側部位16aに収納されるように、配設されている。歩行者用エアバッグ装置24は、エアバッグ46、エアバッグ46に膨張用ガスを供給するインフレーター39、折り畳まれたエアバッグ46とインフレーター39とを収納するケース26、及び、ケース26の上方側を覆うエアバッグカバー33を、備えて構成されている。
ケース26は、板金製とされて、左右方向の両端をヒンジ部18・18近傍に配置させるように、パネル本体13における左右方向の略全長にわたって配設されるもので、補強用リブ16の後部側部位16aにあわせて、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して、形成されている。実施形態の場合、ケース26は、上端側を開口させるとともに略上下方向に沿って配設される略四角筒形状の周壁部27と、周壁部27の下端側を閉塞するように配設される底壁部29と、を備えた略箱形状とされている。
ケース周壁部27における前後で対向する壁部27a・27bの外表面側には、エアバッグカバー33をケース26に組み付けるための複数の係止爪部28が、突設されている。各係止爪部28は、前・後壁部27a・27bに、それぞれ、複数個配設されるもので、先端28a側を下方に屈曲させて構成されて、この先端28a側を、エアバッグカバー33の後述する周壁部34に形成される係止穴部34a周縁に、係止可能な構成とされている。なお、実施形態の場合、各係止爪部28は、前・後壁部27a・27bに所定形状の切り込みを形成し、前・後壁部27a・27bから切り起こすようにして、前・後壁部27a・27bと一体的に、構成されている(図3・4参照)。
底壁部29は、折り畳まれたエアバッグ46の下部側に配設されており、エアバッグ46の後述する取付片54をケース26に取り付けるための取付ボルト30や、インフレーター39をケース26に取り付けるためのボルト43を挿通させるための複数の挿通孔29aを、備えて構成されている(図3・4参照)。また、ケース26には、インフレーター39の後述するリード線41を挿通させるための図示しない挿通孔が、所定箇所に、形成されている。
そして、ケース26は、実施形態の場合、エアバッグ46の取付片54をケース26に取り付けるためのボルト30とナット31とを利用して、インナパネル15の補強用リブ16における後部側部位16aに取付固定されている。すなわち、実施形態の歩行者用エアバッグ装置24では、ケース26は、後部側部位16aの底壁部16bに形成される挿通孔16cに取付ボルト30を挿通させ、底壁部16bから突出したボルト30にナット31を締結させて、ケース底壁部29の下部側を、後部側部位16aの底壁部16bに支持されるようにして、インナパネル15の補強用リブ16に取付固定されることとなる。また、後部側部位16aにおける底壁部16bの所定箇所には、図4・5に示すように、インフレーター39をケース底壁部29に固定させるためのボルト43及びナット44を挿通可能とする開口16dが、形成されている。
エアバッグカバー33は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とされて、ケース26の上部側において、ケース開口26aを覆うように、配設されている。実施形態の場合、エアバッグカバー33は、パネル本体13におけるアウタパネル14に形成される開口14aを塞ぐように配設され、上面側を、周囲のアウタパネル14表面と略面一とするように、配設されている。エアバッグカバー33は、ケース周壁部27の外周側に配設されるように下方に突設される略筒状の周壁部34と、ケース開口26aを覆う扉部35と、を備えて構成されている。周壁部34には、係止爪部28を係止させるための複数の係止穴部34aが、形成されており、エアバッグカバー33は、ケース26に配設される係止爪部28を係止穴部34a周縁に係止させることにより、ケース26に組み付けられている。
扉部35は、実施形態の場合、図2に示すごとく、ケース開口26aにあわせて、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して、形成されており、左縁・右縁・後縁側に、エアバッグ46の突出時に破断可能とされる破断予定部36を配設させ、前縁側に、開き時の回転中心となるヒンジ部37を配設させた構成とされている(図3〜5参照)。
インフレーター39は、実施形態の場合、図2に示すように、ケース26の左右両端側となる2箇所に、配設されている。各インフレーター39は、図4・5に示すように、略円柱状とされて、ヒンジ部18近傍となる位置に、軸方向を左右方向に略沿わせて配設されており、内部側に位置する端部側に、複数のガス吐出口39aを配設させた構成とされている。また、インフレーター39における他方の端部側には、リード線41を結線させたコネクタ40が、配設されている。インフレーター39は、板金製のブラケット42により周囲を保持されて、このブラケット42がボルト43を利用してケース26に固定されることにより、ケース26に取付固定されている。また、インフレーター39におけるガス吐出口39a側の端部には、クランプ45を利用して、エアバッグ46の後述する流入口部51が、連結されている。
エアバッグ46は、図7に示すように、膨張用ガスを流入させて膨らむ膨張部47と、膨張部47の周囲に配置されて膨張用ガスを流入させない周縁部53と、を備えて構成されている。膨張部47は、内部に膨張用ガスを流入させて、表側壁部47aと裏側壁部47bとを離すように、膨張可能な構成とされている。エアバッグ46は、実施形態の場合、表側壁部47aと裏側壁部47bとの平面形状を同一として、壁部47a・47b相互を重ねれば平らに展開可能な平面エアバッグタイプとしており、ポリエステル糸・ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されている。
膨張部47は、図2の二点鎖線及び図8に示すように、膨張完了時の形状を、正面から見て、左右方向に幅広とした略U字形状に形成されるもので、左右方向に沿って配設される横膨張部48と、横膨張部48の左右両端からフロントピラー10の前面側を覆うように後方側に延びる縦膨張部49・49と、を備えて構成されている。横膨張部48は、エアバッグ46の膨張完了時において、パネル本体13の後端13a付近の上面からフロントウィンドシールド9の下部前面付近にかけてを、左右方向の略全長にわたって覆うように、構成されている。フードパネル13とフロントウィンドシールド9との間には、カウルパネル8と、カウルパネル8の上方に配設されるカウルルーバ7と、から構成されるカウル6が、配設されている。すなわち、エアバッグ46の横膨張部48は、膨張完了時に、パネル本体13の後端13aとカウル6との上面側を略全面にわたって覆い可能な構成とされている。勿論、横膨張部48は、膨張完了時において、ケース26の上部側、すなわち、各インフレーター39・39の上部側を覆い可能な構成とされている。また、横膨張部48は、膨張完了時における左右両端側の部位48a・48aで、各ヒンジ部18・18の上部側を、覆い可能な構成とされている。
また、横膨張部48の前縁48b側(車両搭載状態での膨張完了時では、下縁側となる)における左右両端付近には、前方へ延びるとともに、相互に離隔するように屈曲した流入口部51・51が、形成されている。これらの流入口部51は、インフレーター39からの膨張用ガスをエアバッグ46の膨張部47内に流入させるものであり、図5及び図7の二点鎖線に示すように、インフレーター39に外装されて、クランプ45を使用して、インフレーター39に連結されている。
また、横膨張部48の前縁48b側における周縁部53の部位には、エアバッグ46をケース26に固定させるための板状に延びる取付片54が、3箇所に形成されている。各取付片54には、ボルト30を挿通させるための取付孔54aが、配設されている。この取付片54は、図3に示すように、ボルト30を使用して、ケース底壁部29に取り付けられることとなる。
そして、実施形態のフードパネル12は、以下のようにして、車両Vに搭載されることとなる。まず、エアバッグ46を折り畳む。具体的には、表側・裏側壁部47a・47b相互を重ねた状態から、図7の二点鎖線で示すように、横膨張部48の前縁48bと平行な山折りや谷折りの折目Cを付けて、前縁48bに接近させるように、流入口部51と取付片54との部位を除いて、蛇腹折りする。そして、ケース26内に収納できるように左右両端側の部位を蛇腹折りで折り重ねた側に折り返し、折り畳まれた周囲の所定箇所を破断可能な図示しないラッピング材によりくるみ、エアバッグ46の折り畳みを完了する。次いで、ブラケット42に保持させた各インフレーター39を、ガス吐出口39a側から、流入口部51に挿入させ、クランプ45を使用して、流入口部51と接続させ、インフレーター39をエアバッグ46に組み付け、各取付片54の取付孔54aに、ボルト30を挿通させる。
その後、挿通孔29aからボルト30・43を突出させるようにして、エアバッグ46をインフレーター39とともに、開口26aからケース26内に収納させ、ケース底壁部29から突出しているボルト43にナット44を締結させ、インフレーター39をケース26に取付固定させる。そして、各係止爪部28を係止穴部34a周縁に係止させるようにして、エアバッグカバー33をケース26に組み付けて、エアバッグ装置24を形成する。
次いで、補強用リブ16の後部側部位16aにおける底壁部16bに形成される挿通孔16cからボルト30を突出させるようにして、エアバッグ装置24を後部側部位16a内に配置させ、底壁部16bから突出しているボルト30にナット31を締結させれば、エアバッグ装置24をパネル本体13に搭載させることができて、フードパネル12を形成することができる。そして、フードパネル12を、ヒンジ部18・18を利用して、車両Vのボディ1側に固定させ、ボディ1側から延びるリード線41を結線させたコネクタ40を、ケース26の図示しない挿通孔に挿通させて、インフレーター39に接続させれば、フードパネル12を車両Vに搭載することができる。
実施形態のフードパネル12では、車両搭載状態において、パネル本体13の後端13aに配設される歩行者用エアバッグ装置24のインフレーター39に作動信号が入力されれば、インフレーター39のガス吐出口39aから膨張用ガスが吐出され、エアバッグ46が、膨張用ガスを流入させて膨張することとなる。そして、エアバッグカバー33の扉部35が、エアバッグ46に押されて、破断予定部36を破断させて、車両Vの前方側に向かって開き、エアバッグ46が、ケース26の開口26aから上方に向かって突出し、図1・2の二点鎖線及び図8に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のフードパネル12では、歩行者用エアバッグ装置24の各インフレーター39が、それぞれ、パネル本体13を車両Vのボディ1側に連結させるヒンジ部18の近傍に、配設されることとなる。パネル本体13は、ヒンジ部18を利用して、ボディ1側に対して前開きで開閉可能に、連結されており、ヒンジ部18の周縁部位は、補強パネル15aを配設されて、パネル本体13における他の部位よりも剛性を高くするように、構成されている。そのため、実施形態のフードパネル12では、エアバッグ46の膨張初期において、エアバッグ46が上方に向かって突出する際に、インフレーター39に対して下方に向かって作用する反力を、ヒンジ部18の周縁部位により、受けることができ、インフレーター39を、ヒンジ部18の周縁部位により、確実に支持させることができる。なお、仮に、ヒンジ部18の周縁部位の剛性が、インフレーター39を支持させるのに充分ではなく、この部位の剛性を高める必要が生じても、このヒンジ部18の周縁部位は、パネル本体13における他の部位よりも、剛性を高めた構成とされていることから、従来のごとく、歩行者用エアバッグ装置をパネル本体における前後方向の略中間部位に搭載させる場合と比較して、剛性を高めるために配設させる補強部材を低減させることができ、フードパネル12の重量増加を抑えることができる。
また、実施形態のフードパネル12では、パネル本体13の後端13a側のヒンジ部18近傍に、重量の大きなインフレーター39が配設されることから、従来のごとく、歩行者用エアバッグ装置をパネル本体における前後方向の略中間部位に搭載させる場合と比較して、車両走行時等において、歩行者用エアバッグ装置24が大きく振動することを抑えることができる。
従って、実施形態のフードパネル12では、重量の増加を抑えて、歩行者用エアバッグ装置24を安定して支持することが可能である。
また、実施形態のフードパネル12では、エアバッグ46が、膨張完了時に、インフレーター39の上部側を覆う部位と、ヒンジ部18の上部側を覆う部位と、を備えた構成とされている。すなわち、実施形態のフードパネル12では、膨張を完了させた1つのエアバッグ46で、インフレーター39の上部側とヒンジ部18の上部側とを覆うことができることから、仮に、歩行者がフードパネル12におけるインフレーター39近傍や、ヒンジ部18近傍となる位置に干渉した場合にも、膨張を完了させたエアバッグ46により、歩行者が、剛性を有したインフレーター39やヒンジ部18と干渉することを抑えることができて、歩行者を、的確に保護することができる。
なお、実施形態のフードパネル12の歩行者用エアバッグ装置24では、インフレーター39を2つ使用し、それぞれ、ヒンジ部18の近傍に配設させている構成であるが、歩行者用エアバッグ装置として、1つのインフレーターを、一方のヒンジ部の近傍に配設させる構成のものを使用してもよい。また、実施形態のフードパネル12の歩行者用エアバッグ装置24では、エアバッグ46が、膨張完了時にパネル本体13の後端13aとカウル6との上面側を略全面にわたって覆う横膨張部48と、膨張完了時にフロントピラー10の前面側を覆う縦膨張部49・49と、を備える構成であるが、勿論、エアバッグの構成はこれに限られるものではなく、例えば、縦膨張部の部位を備えない構成のものを使用してもよい。さらには、エアバッグ46Aとして、図8の二点鎖線に示すごとく、膨張完了時に、それぞれ、インフレーター39の上部側とヒンジ部18の上部側のみを覆う構成のものを、2個配設させる構成としてもよい。
1…ボディ、
12…フードパネル、
13…パネル本体、
13a…後端、
18…ヒンジ部、
24…歩行者用エアバッグ装置、
26…ケース、
33…エアバッグカバー、
39…インフレーター、
46…エアバッグ、
V…車両。
12…フードパネル、
13…パネル本体、
13a…後端、
18…ヒンジ部、
24…歩行者用エアバッグ装置、
26…ケース、
33…エアバッグカバー、
39…インフレーター、
46…エアバッグ、
V…車両。
Claims (2)
- 左右方向の両端側における後端付近となる位置を、ヒンジ部により車両のボディ側に対して連結させて、前記車両のボディ側に対して前開きで開閉可能とされるパネル本体と、
膨張用ガスを流入させて上方側に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を有して、前記パネル本体に搭載される歩行者用エアバッグ装置と、
を備えて構成されるフードパネルであって、
前記インフレーターが、前記パネル本体における前記ヒンジ部近傍となる部位に、配設されていることを特徴とするフードパネル。 - 前記エアバッグが、膨張完了時に、前記インフレーターの上部側を覆う部位と、前記ヒンジ部の上部側を覆う部位と、を備えて一体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフードパネル。
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