JP6292098B2 - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のフードパネルの後端近傍における裏面側に搭載される歩行者用エアバッグ装置に関する。
従来、フードパネルの裏面側に搭載される歩行者用エアバッグ装置としては、折り畳まれたエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を、合成樹脂製のケースに収納させて、このケースの下面側を、板金製の支持部材によって支持させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。この従来の歩行者用エアバッグ装置では、インフレーターを支持部材に取り付ける構成であった。
特開2005−343202公報
しかし、従来の歩行者用エアバッグ装置では、剛性の高いインフレーターの下面側を、板金製の支持部材によって支持させていることから、歩行者を受け止める際において、歩行者がフードパネルにおけるインフレーター近傍の部位に接触する際に、歩行者が、フードパネルを介在させてインフレーターと干渉し、大きな反力を受けてしまう虞れが生じていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、歩行者のインフレーター近傍との接触時に、大きな反力を受けることを抑制可能な歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、車両のフードパネルの後端近傍における裏面側に搭載されて、
フードパネルの裏面側に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備える構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
折り畳まれたエアバッグとインフレーターとは、インフレーターを支持する取付ブラケットによって、フードパネルに取り付けられる構成とされ、
取付ブラケットが、
左右方向に略沿った帯板状とされる支持枠部と、
支持枠部から後方に延びるように形成されて、インフレーターを保持するインフレーター保持部と、
支持枠部から部分的に突出して前方に延びるように形成されて、取付ブラケットを片持ち梁状にフードパネルに取り付けるように、フードパネルに取り付けられる取付部と、
支持枠部と取付部との間に形成されて、取付部側に対するインフレーター保持部側の下方への変位を許容するように屈曲する変位許容部と、
を備える構成とされていることを特徴とする。
本発明の歩行者用エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとをフードパネル側に取り付ける取付ブラケットが、インフレーターを保持する構成とされるものの、この取付ブラケットは、インフレーターを保持するインフレーター保持部と、フードパネルに取り付けられる取付部と、の間に、インフレーター保持部側の下方への変位を許容する変位許容部を、配設させている構成であることから、歩行者がフードパネルにおけるインフレーター近傍の部位に接触して、インフレーター近傍の部位に下方への強い力が作用すると、変位許容部によって、インフレーターを、インフレーター保持部ごと、下方へ変位させることができる。そのため、歩行者が、インフレーター近傍の部位と接触して大きな反力を受けることを抑制できる。
したがって、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、歩行者のインフレーター近傍との接触時に、大きな反力を受けることを抑制することができる。
また、本発明の歩行者用エアバッグ装置において、折り畳まれたエアバッグを、取付ブラケットより剛性の低い材料から形成されるケース内に、収納させる構成とする場合、
取付ブラケットを、ケースの外側に配置させて、
インフレーター保持部を、ケースを介してインフレーターを支持するように、構成することが、好ましい。
歩行者用エアバッグ装置をこのような構成とすれば、ケースから取付ブラケットを部分的に突出させなくともよいことから、ケースの防水性能を確保しやすい。
なお、ケースの防水性を考慮しなければ、取付ブラケットを、取付部をケース外に突出させるように、ケースの内側に配置させて、インフレーター保持部を、ケースを介さずにインフレーターを支持させるように、構成してもよい。
さらに、上記構成の歩行者用エアバッグ装置において、インフレーターを、インフレーターを把持する把持部と、把持部から延びてインフレーター保持部に固着手段により固着される固着部と、を備えたブラケットを利用して、インフレーター保持部に保持される構成とする場合、固着手段を、インフレーターの後側に配置させる構成とすれば、インフレーターを、ケース内における前端近傍に配置させることができて、インフレーターを収納させた後側に、固着手段及び固着部の上側の領域まで、エアバッグの収納スペースを確保できることから、ケースをコンパクトにすることができて、好ましい。
なお、収納スペースに余裕がある場合には、固着手段は、インフレーターの前側に配置させる構成としてもよい。
また、ケースを、合成樹脂製とする構成とすれば、形状保持性を良好とすることができ、例えば、ケースをアッパケースとロアケースとの2つの部材から構成して、エアバッグの膨張時に、アッパケースとロアケースとの一部を嵌合させている嵌合部位の嵌合状態を解除させて、エアバッグを膨張させる構成とする場合に、嵌合状態を維持しやすく、ケースの水密構造を確保できて、好ましい。
本発明の一実施形態である歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の平面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の平面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両において、フード跳ね上げ装置の部位を示す概略縦断面図であり、図1のIII−III部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の概略縦断面図であり、図1のIV−IV部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の部分拡大縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の概略縦断面図であり、図1のVI−VI部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の概略縦断面図であり、図1のVII−VII部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置を構成するケース、エアバッグ、インフレーター、取付ブラケットを示す概略分解斜視図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の底面図である。 取付ブラケットの部分拡大平面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両において、フード跳ね上げ装置のアクチュエータの作動時を示す概略縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグの膨張初期を示す車両前後方向に沿った概略縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す車両前後方向に沿った概略縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、非作動状態において、歩行者がインフレーター近傍部位の上方から接触した状態を示す概略縦断面図である。 本発明の他の実施形態である歩行者用エアバッグ装置を示す縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態である歩行者用エアバッグ装置を示す縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態である歩行者用エアバッグ装置の平面図である。 図17の歩行者用エアバッグ装置の縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の歩行者用エアバッグ装置(以下「エアバッグ装置」と省略する)Mは、図1,2に示すように、車両Vのフードパネル10の後端10c近傍における裏面側において、左右のフロントピラー5L,5Rの間となる車両Vの左右方向の中央側となる位置に配置されるもので、実施形態の場合、フードパネル10の後端10cを上昇させるフード跳ね上げ装置20と共に作動される。なお、本明細書では、特に断らない限り、前後、上下、及び、左右の方向は、それぞれ、車両Vの前後、上下、及び、左右の方向と一致させて、説明する。
実施形態の場合、車両Vのフロントバンパ6(図1参照)には、歩行者との衝突を検知可能な図示しないセンサが、配設されており、センサからの信号を入力させている図示しない作動回路が、センサからの信号に基づいて車両Vと歩行者との衝突を検知した際に、エアバッグ装置Mのインフレーター28を作動させるように、構成されている。また、フード跳ね上げ装置20の後述するアクチュエータ23も、作動回路による車両Vの歩行者との衝突検知時に、インフレーター28の作動と略同時に作動されて、フードパネル10の後端10cを押し上げ(図11参照)、フードパネル10の後端10cとカウル7との間にエアバッグ突出用の隙間を形成することとなる。
フードパネル10は、図1に示すように、車両VにおけるエンジンルームERの上方を覆うように配設されるもので、左縁10d側と右縁10e側とにおける後端10c近傍に配置されるヒンジ部13により、車両Vのボディ1側に対して、前開きで開閉可能に連結されている。フードパネル10は、実施形態の場合、鋼板や、アルミニウム(アルミニウム合金)製の板材等からなり、図3〜6に示すように、上面側のアウタパネル10aと、下面側に位置してアウタパネル10aより強度を向上させたインナパネル10bと、を備えている。フードパネル10は、後述するフロントウィンドシールド4に合わせて、図1,2に示すように、後端10cを、左右の中央を前方に位置させ、左右両端側を後方に位置させるように、左右方向に対して湾曲させて構成されている。また、実施形態のフードパネル10は、裏面側にエアバッグ装置Mを取り付けるために、後端10c側における左右の中央側の裏面側(インナパネル10bの部位)を凹ませるように形成される凹部10gを、備えている(図4〜6参照)。
フードパネル10の後方には、図3,4,6に示すように、ボディ1側の剛性の高いカウルパネル7aと、カウルパネル7aの上方の合成樹脂製のカウルルーバ7bと、からなるカウル7が、配設されている。カウルルーバ7bは、後端側をフロントウィンドシールド4の下部4b側に連ならせるように、配設されている。このカウル7も、フードパネル10の後端10cの湾曲形状に合わせて、左右の中央を前方に位置させ、左右両端側を後方に位置させるように、左右方向に対して湾曲して、構成されている(図1参照)。また、カウル7の部位には、図1に示すように、ワイパ8が、配設されている。このワイパ8は、図4,6の二点鎖線に示すように、カウルルーバ7bから上方に突出するように、配設されている。フロントウィンドシールド4の左右の外方には、図1に示すように、フロントピラー5L,5Rが、配設されている。フードパネル10は、フード跳ね上げ装置20の作動時に、後端10cを押し上げられることとなるが(図11参照)、この後端10cの上昇移動時には、フードパネル10の前端10f側は、前端10fに配置されている通常閉塞用の図示しないフードロックストライカを係止するラッチ機構により、ボディ1側から外れることはない。
ヒンジ部13は、フードパネル10の後端10c側における左縁10dと右縁10eとに配設され(図1,2参照)、それぞれ、ボディ1側の部材であるフードリッジリインホース2に連結された取付フランジ3に固定されるヒンジベース14と、フードパネル10側に固定されるヒンジアーム16と、を備えて構成されている(図2,3参照)。各ヒンジアーム16は、図3に示すように、板金製のアングル材を下向きに突出させるように略半円弧状に湾曲させた形状として構成され、ヒンジベース14側の元部端16aが、支持軸15を利用してヒンジベース14に対して回動可能に連結されている。また、各ヒンジアーム16は、図3に示すように、元部端16aから離れる先端16b側に、先端16bからフードパネル10の下面に略沿うように延びる連結板部17を、備える構成とされ、この連結板部17が、フードパネル10の後端10cにおける下面側に、溶接等を利用して結合されている。また、ヒンジアーム16の先端16b付近には、図3に示すように、下縁を略円形状に切り欠くように構成される切欠凹部16cが、形成されており、この切欠凹部16cの周囲の部位が、フード跳ね上げ装置20におけるアクチュエータ23の作動時においてピストンロッド25がフードパネル10の後端10cを押し上げた際に、塑性変形する塑性変形部16dとされて、フードパネル10の後端10cの上昇を許容することとなる(図11参照)。各支持軸15は、図2,3に示すように、それらの軸方向を、車両Vの左右方向に沿わせるように、配置されている。そして、フードパネル10を開く際には、フードパネル10の前端10f側(図1参照)を前開きで上昇させれば、各支持軸15を回転中心として、フードパネル10を前開きで開くことができる(図3の二点鎖線参照)。
フード跳ね上げ装置20は、図1〜3に示すように、エアバッグ装置Mの左右両側であって、フードパネル10の後端10c側における左縁10d,右縁10eの下方となるヒンジ部13の下方に配設されている。各フード跳ね上げ装置20は、図3に示すように、アクチュエータ23と、アクチュエータ23をボディ1側のフードリッジリインホース2に取り付ける取付ブラケット21と、を備えている。取付ブラケット21は、アクチュエータ23を保持可能な断面略U字形状として、フードリッジリインホース2に連結される取付フランジ2aに対してボルト22止めされている。アクチュエータ23は、駆動源として、図示しないガス発生器を使用しており、取付ブラケット21に保持されるシリンダ24と、シリンダ24から上方へ突出するように配設されるピストンロッド25と、を備えている。このアクチュエータ23では、シリンダ24の下端側に内蔵される図示しないガス発生器を作動させて発生する作動ガスにより、シリンダ24内に収納されるピストンロッド25の図示しないピストンを押し上げて、ピストンロッド25を上昇移動させる構成である。そして、アクチュエータ23の作動時に、上昇移動するピストンロッド25の上端25aが、フードパネル10の後端10cの下面側に配設されるヒンジアーム16の先端16b側に設けられた連結板部17の下面に当接することとなり、この上昇移動するピストンロッド25の上端25aによって、図11に示すように、フードパネル10の後端10cが上方に押し上げられて、カウル7とフードパネル10の後端10cとの間に、膨張するエアバッグ35を突出させるための隙間が形成されることとなる。
エアバッグ装置Mは、図2,4〜9に示すように、エアバッグ35と、エアバッグ35に膨張用ガスを供給するインフレーター28と、エアバッグ35とインフレーター28とを収納するケース45と、インフレーター28を支持してフードパネル10側に取り付ける取付ブラケット56と、を備えている。
インフレーター28は、実施形態の場合、図2,8,9に示すように、左右方向に沿って2個配設されるもので、それぞれ、軸方向を左右方向に略沿って配置されて、外形形状を略円柱状としたシリンダタイプのものを使用している。詳細には、各インフレーター28は、左右方向の一端側(実施形態の場合、左右の外方側)に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口を配設させて構成されるもので、左右方向の他端側(左右の内方側)から延びる図示しないリード線を介して、作動回路と電気的に接続されている。
また、各インフレーター28は、図2,4,5に示すように、ブラケット29と、ブラケット29を取付ブラケット56のインフレーター保持部59に固着させる固着手段としてのボルト30及びナット31と、を利用して、ケース45及び取付ブラケット56に取り付けられる構成である。ブラケット29は、帯状の板金素材から構成されるもので、インフレーター28を把持する略円環状の把持部29aと、把持部29aの両端側から延びる固着部29bと、を備えている。このブラケット29は、把持部29aによってインフレーター28を把持(保持)させた状態で、固着部29bから突出させたボルト30を、ケース45の後述するロアケース50と、取付ブラケット56のインフレーター保持部59における後述する取付板部59bと、に挿通させ、取付板部59bの下面側でナット31止めすることにより、固着部29bの部位で、ケース45とともに、取付ブラケット56のインフレーター保持部59に固着される構成である。実施形態の場合、ブラケット29は、各インフレーター28に、軸方向に沿った方向側で2つずつ配置されている(図2,8,9参照)。また、各インフレーター28は、図示しないガス吐出口を有した左右方向の外方側の端部を、クランプ32を使用して、エアバッグ35の後述する接続口部38に、連結されている。また、実施形態の場合、各インフレーター28は、ケース45における前端側の領域に、収納される構成であり、さらに、実施形態の場合、ブラケット29は、固着部29b(ボルト30,ナット31)をインフレーター28の後側に配置させるようにして、インフレーター28を取付ブラケット56に保持させている構成である(図4,5参照)。
エアバッグ35は、インフレーター28から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて、ケース45から後上方に向かって突出しつつ展開膨張するもので、実施形態の場合、ポリエステル糸やポリアミド糸等を使用した織布からなる袋状とされている。エアバッグ35は、図1の二点鎖線に示すように、膨張完了時の形状を、正面側から見て左右方向に幅広とした略U字形状に形成されるもので、膨張完了時にカウル7の上方を覆うように左右方向に略沿って配置されるカウルカバー部36と、カウルカバー部36の左右両端から後方に延びるように配置されてフロントピラー5L,5Rの下部5a側を覆うピラーカバー部37,37と、を備えて構成されている。また、カウルカバー部36の前縁側には、各インフレーター28と接続される接続口部38と、エアバッグ35をケース45側に取り付ける中央側テザー39,端側テザー40と、が、形成されている(図8参照)。中央側テザー39は、実施形態の場合、詳細には図示しないが、各接続口部38の左右方向の内側近傍となる2箇所に、配置されており、端側テザー40は、カウルカバー部36の左右両端近傍となる2箇所に、配置されている。各中央側テザー39,端側テザー40は、実施形態の場合、ロアケース50を介して、取付ブラケット56に形成される取付板部59bとテザー取付片部60とにボルト41止めされている(図8,9参照)。そして、エアバッグ35は、図8に示すように、折り畳まれて、ケース45内におけるインフレーター28の後側の領域に、収納されている(図4〜6参照)。なお、図4,5では、インフレーター28との間に隙間が生じているが、実際には、エアバッグ35は、インフレーター28を収納させた後側の領域において、ブラケット29の固着部29bや固着手段としてのボルト30の上側の領域まで、隙間なく、収納されている。
ケース45は、取付ブラケットより剛性の低い材料から形成されるもので、実施形態の場合、合成樹脂製の箱形状として、具体的には、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の軟質合成樹脂製とされている。ケース45は、実施形態の場合、図4〜8に示すように、アッパケース46とロアケース50との2つの部材から構成されて、折り畳まれたエアバッグ35とインフレーター28との周囲を全周にわたって覆うように、構成されている。また、実施形態の場合、ケース45は、図1,2に示すように、フードパネル10の後端10cの湾曲形状に合わせて、左右の中央を前方に位置させ、左右両端側を後方に位置させるように、左右方向に対して湾曲して構成されている。
アッパケース46は、折り畳まれたエアバッグ35とインフレーター28との上面側を覆う天井壁部47と、天井壁部47の周縁から下方に延びる略四角筒形状の周壁部48と、周壁部48の下端から前後左右の外方に向かって延びるフランジ部49と、を備えている。実施形態の場合、周壁部48において、左右方向の両端側に配置される左壁部48aと右壁部48bとは、図2,8に示すように、後方側にかけて拡開するように傾斜して、配置されている。フランジ部49は、周壁部48の全周にわたって、形成されている。フランジ部49における左縁側から前縁側を経て右縁側にかけての部位には、取付ブラケット56に形成される係止フック57aを挿入させて周縁で係止可能な係止孔49aが、多数形成されている(図6〜8参照)。また、フランジ部49における後縁側の部位には、ロアケース50のフランジ部53に形成される凹部53bに挿入可能に下方に突出するように形成される挿入片部49bが、形成されている(図6参照)。この挿入片部49bは、断続的に複数個形成されている。
ロアケース50は、折り畳まれたエアバッグ35とインフレーター28との下面側を覆う底壁部51と、底壁部51の周縁から上方に延びる内壁部52と、底壁部51から連なるように前後左右の外方に向かって延びるフランジ部53と、を備えている。底壁部51における前端側の領域には、インフレーター28の外周面に沿って僅かに凹むように(下方に向かって突出するように)構成されるインフレーター収納部51aが、形成されている(図4,5参照)。実施形態の場合、インフレーター収納部51aは、図8,9に示すように、底壁部51の左右の略全域にわたって、形成されている。また、底壁部51には、図8に示すように、インフレーター28のブラケット29を取り付けるボルト30と、中央側テザー39,端側テザー40を取り付けるボルト41と、を貫通可能な挿通孔51b,51cが、形成されている。各挿通孔51b,51cには、防水性を確保するためにパッキン51dが設けられている(図5,7参照)。内壁部52は、アッパケース46の周壁部48の内周側の部位を隙間なく密接して覆うように構成されるもので、高さ寸法(底壁部51からの突出量)を、周壁部48の1/2程度に、大きく設定されている。すなわち、実施形態のケース45では、底壁部51からの突出量を大きく設定される内壁部52を、周壁部48の内周側に密接して配置させている。フランジ部53は、アッパケース46をロアケース50に被せた際に、アッパケース46のフランジ部49と当接するように、構成されるもので、全周にわたって形成されている。フランジ部53における左縁側から前縁側を経て右縁側にかけての部位にも、アッパケース46のフランジ部49に形成される係止孔49aに対応した位置に、係止フック57aを挿入させるための係止孔53aが、形成されている(図6〜8参照)。また、フランジ部53の後縁側の部位には、アッパケース46のフランジ部49に形成される挿入片部49bを挿入させるための凹部53bが、形成されている(図6参照)。
実施形態のケース45では、ロアケース50の底壁部51に、折り畳まれたエアバッグ35とインフレーター28,28とを載置させた状態で、アッパケース46を上方から被せることにより、折り畳まれたエアバッグ35とインフレーター28とが、外周側を全面にわたって覆われた状態で、ケース45内に収納されることとなる。そして、実施形態のケース45では、インフレーター28の作動時に、エアバッグ35が内部に膨張用ガスを流入させて膨張する際には、アッパケース46における周壁部48の後壁部48cと、ロアケース50における内壁部52の後側部位52aと、が、膨張するエアバッグ35に押されて変形しつつ後方に向かって押し開かれることとなり、後壁部48cと後側部位52aとを押し開いて形成される隙間S(突出用開口)から、エアバッグ35が後上方に向かって突出することとなる(図12,13参照)。また、このエアバッグ35の展開膨張時には、膨張するエアバッグ35に押されて、ロアケース50における底壁部51の後側部位51eも、変形することとなる(図12参照)。
取付ブラケット56は、板金素材から形成されるもので、実施形態の場合、図4,5,9に示すように、ケース45の外側となるケース45の下面側に、配置されている。取付ブラケット56は、実施形態の場合、図8〜10に示すように、アッパケース46及びロアケース50のフランジ部49,53の下面側における前縁側の部位に配置される支持枠部57と、取付ブラケット56をフードパネル10に取り付けるための取付部58と、インフレーター28を保持させるためのインフレーター保持部59と、インフレーター保持部59と取付部58との間に形成される変位許容部62と、エアバッグ35における端側テザー40の先端側を取り付けるためのテザー取付片部60と、を備えている。
支持枠部57は、外形形状を左右方向に略沿った長尺状の帯板状とされている。詳細には、支持枠部57は、ケース45の前縁側の部位において、左右の略全域にわたって配置されるもので、ケース45の前縁側に略沿うように形成されるとともに、左右両端側を後方に向けるように、湾曲して形成されている。支持枠部57には、ケース45を係止させるための係止フック57aが、左右の略全域にわたって、断続的に多数形成されている。各係止フック57aは、支持枠部57の後縁側の部位を部分的に切り起こして形成されるもので、支持枠部57の後縁近傍の部位から上方に延びて先端を前方に向けるように、断面形状を略J字形状として、構成されている。すなわち、支持枠部57の後縁側には、係止フック57aを切り起こすことにより、多数の凹部57bが、形成されている(図10参照)。各係止フック57aは、アッパケース46とロアケース50とのフランジ部49,53に形成される係止孔49a,53aに挿入されて、係止孔49a,53a周縁に係止される構成である(図6,7参照)。
取付ブラケット56をフードパネル10に取り付ける取付部58は、支持枠部57の前縁側から部分的に前方に突出する平板状として、形成されるもので、支持枠部57の左右の略全域にわたって点在されるように、左右方向に沿って複数個、形成されている。実施形態の場合、取付部58は、8個形成されており、左右方向の両端側に配置される取付部58L,58Rは、左右方向(支持枠部57の長手方向)に沿って幅広に構成されている。各取付部58(58L,58R)は、ボルト64を挿通させるための挿通孔58aを備える構成とされて、図4,5に示すように、ボルト64を利用して、フードパネル10におけるインナパネル10bの裏面側に、取付固定されることとなる。
インフレーター28を保持させるためのインフレーター保持部59は、各インフレーター28に対応して、2箇所に形成されるもので、それぞれ、支持枠部57から後方に突出するように、形成されている。各インフレーター保持部59は、実施形態の場合、左右方向の幅寸法を、インフレーター28の長さ寸法の1/3程度に設定されて(図2,8,9参照)、インフレーター28の軸方向側の中央付近の下面側を支持する構成とされている。各インフレーター保持部59は、図4,5,8,10に示すように、ロアケース50におけるインフレーター収納部51aに対応して、下方に突出するように湾曲して形成される受座部59aと、受座部59aの後縁から後方に延びるように形成されてインフレーター28を取り付ける取付板部59bと、を備える構成とされている。受座部59aは、インフレーター収納部51aを介して、インフレーター28の下面側を支持するように、構成されている。取付板部59bは、インフレーター28を保持させたブラケット29の固着部29bと、エアバッグ35における中央側テザー39の先端側と、を固定させるための部位であり、左右方向の幅寸法を、受座部59aと略一致させて構成されて、受座部59aから後方に延びるように形成されている。取付板部59bには、ブラケット29の固着部29bを固着させるための固着手段としてのボルト30と、中央側テザー39を取り付けるためのボルト41と、を挿通可能な挿通孔59cが、形成されている(図10参照)。そして、取付板部59bには、インフレーター28を把持(保持)させたブラケット29の固着部29bと、中央側テザー39の先端側と、が、ボルト30,41とナット31,42とを利用して、固定される(図4,5,9参照)。実施形態の場合、中央側テザー39の先端側は、図9に示すように、固着部29b,29b間となる位置に固定されている。
また、実施形態のインフレーター保持部59は、取付板部59bの後側に、さらに後方に延ばすようにして、ガイド板部59dを、備える構成とされている。このガイド板部59dは、折り畳まれたエアバッグ35の下面側を覆って、エアバッグ35の膨張初期に、膨張用ガスを内部に流入させてケース45から突出するように展開膨張するエアバッグ35の後上方側への突出をガイドするためのものである(図12参照)。実施形態の場合、ガイド板部59dは、左右方向の幅寸法を、取付板部59bと略同一として構成されて(図8〜10参照)、取付板部59bから連なって後方に向かって延びるように、形成されている(図4,5参照)。
テザー取付片部60は、図8〜10に示すように、支持枠部57の後縁側から延びるように形成されるもので、実施形態の場合、左右両端側に配置される取付部58L,58Rの後方となる位置に、形成されている。各テザー取付片部60には、ボルト41を挿通させるための挿通孔60aが、形成されている。そして、各テザー取付片部60には、エアバッグ35における端側テザー40の先端側が、ボルト41とナット42とを利用して固定されている。
実施形態の取付ブラケット56では、フードパネル10に取り付けられる取付部58と、インフレーター28を保持するインフレーター保持部59と、は、支持枠部57を間にして、それぞれ、支持枠部57から部分的に突出して、前後に延びるように、形成されている。すなわち、実施形態の取付ブラケット56は、折り畳まれたエアバッグ35とインフレーター28とを収納させたケース45の下面側を、支持枠部57とインフレーター保持部59とによって支持しつつ、支持枠部57から前方に突出するようにして前端側に配置される取付部58の部位で、片持ち梁状に、エアバッグ装置Mをフードパネル10に取り付けている構成である。そのため、インフレーター28付近の部位に下方への強い力が作用すると、取付部58とインフレーター保持部59との間の領域が屈曲されて、インフレーター保持部59が、インフレーター28ごと、下方へ変位されることとなる。具体的には、実施形態の取付ブラケット56では、インフレーター保持部59の領域の前方には、左右方向の内側となる位置に、1つの取付部58Fが、支持枠部57から突出するように形成されていることから、この取付部58Fの元部近傍(支持枠部57との境界部位)の部位58bが、インフレーター保持部59の下方への移動を許容する変位許容部62を構成することとなる。そして、インフレーター28付近の部位に下方への強い力が作用する際には、取付ブラケット56は、この変位許容部62(取付部58Fの元部側部位58b)の部位で、屈曲されて、インフレーター保持部59を、インフレーター28ごと、下方へ変位させることとなる(図14参照)。このとき、詳細には図示しないが、取付部58Fから連なる支持枠部57の部位(支持枠部57における取付部58Fとインフレーター保持部59との間の部位)も、変位許容部62の屈曲変形に伴って、捩れるように変形して、インフレーター保持部59を下方へ変位させることとなる。
次に、実施形態のエアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について説明する。まず、エアバッグ35を、ケース45内に収納可能に折り畳み(図8参照)、折り畳み完了後に、折り完了体の周囲を、折り崩れ防止用の破断可能なラッピング材により、くるんでおく。そして、ブラケット29を取り付けた状態の各インフレーター28を、それぞれ、クランプ32を用いてエアバッグ35の接続口部38と接続させておく。折り畳まれたエアバッグ35とインフレーター28,28とを、底壁部51上に載置させるようにして、ロアケース50内に収納させる。このとき、インフレーター28を保持させたブラケット29の固着部29bから突出しているボルト30を、底壁部51の挿通孔51bに挿通させ、エアバッグ35から延びる中央側テザー39,端側テザー40の先端側から突出しているボルト41を、挿通孔51cに挿通させる。その後、アッパケース46をロアケース50に被せる。次いで、係止フック57aを係止孔49a,53aに挿入させて係止孔49a,53a周縁に係止させるとともに、ロアケース50から突出している各ボルト30,41を挿通孔59c,60aに挿通させるようにして、取付ブラケット56を、ロアケース50の下面側に配置させる。その後、取付板部59bとテザー取付片部60とから突出している各ボルト30,41に、ナット31,42を締結させれば、インフレーター28とエアバッグ35とを、ケース45を介して取付ブラケット56に取り付けることができて、エアバッグ組付体を形成することができる。次いで、取付ブラケット56の各取付部58を、フードパネル10のインナパネル10bにボルト64止めすれば、エアバッグ装置Mを、フードパネル10の裏面側に取り付けることができる。その後、インフレーター28を、図示しない作動回路に接続させれば、エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、図示しない作動回路が、フロントバンパ6に配置される図示しないセンサからの信号に基づいて、車両Vの歩行者との衝突を検知した際に、フード跳ね上げ装置20のアクチュエータ23が、ピストンロッド25によりフードパネル10の後端10cを押し上げるように作動されて(図11参照)、フードパネル10の後端10cとカウル7との間に、エアバッグ突出用の隙間が形成されることとなる。略同時に、インフレーター28が作動されて、内部に膨張用ガスを流入させてエアバッグ35が膨張することとなり、膨張するエアバッグ35が、ケース45の後壁部48cと後側部位52aとを押し開くようにして形成される開口から、後斜め上方に向かって突出しつつ、カウル7の上面とフロントピラー5L,5Rの前面とを覆うように、膨張を完了させることとなる(図1の二点鎖線及び図13参照)。
実施形態のエアバッグ装置Mでは、折り畳まれたエアバッグ35とインフレーター28とをフードパネル10側に取り付ける取付ブラケット56が、インフレーター28を保持する構成とされるものの、この取付ブラケット56は、インフレーター28を保持するインフレーター保持部59と、フードパネル10に取り付けられる取付部58と、の間に、インフレーター保持部59側の下方への変位を許容する変位許容部62を、配設させている構成である。そのため、例えば、図14に示すように、歩行者Pがフードパネル10におけるインフレーター28近傍の部位に接触して、インフレーター28近傍の部位に下方への強い力Fが作用すると、変位許容部62(取付部58Fの元部側部位58b)を曲げ塑性変形させつつ、屈曲させることによって、インフレーター28を、インフレーター保持部59ごと、下方へ変位させることができる。実施形態のエアバッグ装置Mは、インナパネル10bを裏面側から凹ませるようにして形成される凹部10g内に、収納されており、換言すれば、他の部位よりもフードパネル10自体の厚さを薄くして、歩行者側となるアウタパネル10aとの距離の近い領域に、エアバッグ装置Mを配設させている構成であるが、インフレーター28近傍の部位に下方への強い力Fが作用した際には、インフレーター28を、インフレーター保持部59とともに下方へ移動させることができることから、歩行者Pを支障なく保護することができる。その結果、実施形態のエアバッグ装置Mでは、歩行者Pが、インフレーター28近傍の部位と接触して大きな反力を受けることを抑制できる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、歩行者Pのインフレーター28近傍との接触時に、大きな反力を受けることを抑制することができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、取付ブラケット56は、ケース45の外側(下面側)に配置される構成とされ、インフレーター保持部59は、ケース45のロアケース50を介して、インフレーター28を支持する構成とされている。そのため、実施形態のエアバッグ装置Mでは、ケースから取付ブラケットを部分的に突出させなくともよいことから、ケース45の防水性能を確保しやすい。
なお、ケースの防水性を考慮しなければ、図15に示すエアバッグ装置のごとく、取付ブラケット56Aを、取付部58Aをケース45外に突出させるように、ケース45の内側に配置させて、インフレーター保持部59Aを、ケース45を介さずに、インフレーター28を直接支持させるように構成してもよい。しかしながら、ケース45の防水性を考慮すれば、実施形態のごとく、ケース45の下面側に、取付ブラケットを配置させる構成とすることが、好ましい。実施形態のエアバッグ装置Mでは、ケース45は、図4〜6に示すように、アッパケース46の周壁部48を、ロアケース50の底壁部51近傍まで延ばすように構成して、周壁部48の内周側に、高さ寸法を周壁部48の1/2程度に設定されるロアケース50の内壁部52を密接して配置させ、周壁部48から延びるフランジ部49とロアケース50のフランジ部53とが、底壁部51側となるケース45の下端側の領域で相互に当接するように配置されていることから、防水性が良好であり、車両搭載状態において、内部に雨水等が侵入することを、極力抑制することができる。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、インフレーター28を保持するブラケット29の固着部29bと、固着部29bをインフレーター保持部59の取付板部59bに固着させる固着手段としてのボルト30及びナット31と、を、インフレーター28の後側に配置させていることから、インフレーター28を、ケース45内における前端近傍に、周壁部48に近接させるようにして、配置させることができて、インフレーター28を収納させた後側に、ボルト30及び固着部29bの上側の領域まで、エアバッグ35の収納スペースを確保できる。そのため、このボルト30及び固着部29bの上側の領域にも、エアバッグ35を収納させることができて、ケースをコンパクトにすることができる。
なお、収納スペースに余裕がある場合には、図16に示すエアバッグ装置のごとく、インフレーター28を保持するブラケット29の固着部29bと、固着部20bを取付ブラケット56Bのインフレーター保持部59Bに固着させるボルト30及びナット31と、を、インフレーター28の前側に配置させるように、構成してもよい。このような構成のエアバッグ装置では、取付ブラケット56Bのインフレーター保持部59Bは、前側となる支持枠部57B側に、固着部29bを取り付ける取付板部59bを配置させ、後側に、インフレーター28の下面側を支持する受座部59aを、配設させる構成とされている。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、ケース45は、取付ブラケット56の支持枠部57に形成される係止フック57aを、ケース45におけるアッパケース46とロアケース50とのフランジ部49,53に形成される係止孔49a,53a周縁に係止させることにより、取付ブラケット56に取り付けられる構成とされているが、ケース45の取付ブラケット56への取り付けは、実施形態に限られるものではない。例えば、図17,18に示すエアバッグ装置のごとく、ケース45を、アッパケース46とロアケース50とのフランジ部49,53の部位において、左右方向側で複数個配設されるボルト66とナット67とを利用して、取付ブラケット56の支持枠部57に取り付ける構成としてもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Mでは、ケース45を合成樹脂製としていることから、形状保持性を良好とすることができる。そのため、実施形態のごとく、ケース45をアッパケース46とロアケース50との2つの部材から構成して、アッパケース46のフランジ部49に形成される挿入片部40bを、ロアケース50に形成される凹部53bに挿入させて嵌合させることにより、エアバッグ35をケース45内に収納させ、エアバッグ35の展開膨張時に、この挿入片部40bの凹部53bとの嵌合状態を解除させて押し開かれる隙間から、エアバッグ35を膨張させる構成とする場合に、挿入片部と凹部との嵌合状態を維持しやすく、また、ケース45の水密構造を確保できて、防水性を良好に維持することができる。なお、このような点を考慮しなければ、ケースを、ゴム材料等から形成してもよい。
なお、実施形態では、取付ブラケット56を、変位許容部62を曲げ塑性変形によって屈曲させることにより、インフレーター保持部59の下方へ移動(変位)させる構成であるが、この変位許容部の変形態様は、歩行者への反力を抑制できてインフレーター保持部を下方へ変位させることが可能であれば、塑性変形に限らず、破断(切断)させたり、弾性変形させたりする構成であってもよい。
また、実施形態では、取付ブラケット56,56A,56Bは、インフレーター28の下面側を覆うようにしてインフレーター28を保持する構成とされているが、前端側の取付部の部位のみでフードパネル側に取り付けられる片持ち梁状であれば、取付ブラケットによるインフレーターの保持態様は実施形態に限られるものではない。例えば、取付ブラケットとして、インフレーターの上面側を覆うようにしてインフレーターを保持する構成のものや、インフレーターの周囲を全周にわたって覆うようにしてインフレーターを保持する構成のものを、使用してもよい。
10…フードパネル、10c…後端、28…インフレーター、29…ブラケット、29a…把持部、29b…固着部、30…ボルト(固着手段)、31…ナット(固着手段)、35…エアバッグ、45…ケース、56,56A,56B…取付ブラケット、57,57B…支持枠部、58,58A,58F…取付部、58b…元部側部位、59,59A,59B…インフレーター保持部、62…変位許容部、P…歩行者、V…車両、M…歩行者用エアバッグ装置。

Claims (6)

  1. 車両のフードパネルの後端近傍における裏面側に搭載されて、
    前記フードパネルの裏面側に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    を備える構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
    折り畳まれた前記エアバッグと前記インフレーターとは、前記インフレーターを支持する取付ブラケットによって、前記フードパネルに取り付けられる構成とされ、
    前記取付ブラケットが、
    左右方向に略沿った帯板状とされる支持枠部と、
    該支持枠部から後方に延びるように形成されて、前記インフレーターを保持するインフレーター保持部と、
    前記支持枠部から部分的に突出して前方に延びるように形成されて、前記取付ブラケットを片持ち梁状に前記フードパネルに取り付けるように、前記フードパネルに取り付けられる取付部と、
    前記支持枠部と前記取付部との間に形成されて、前記取付部側に対する前記インフレーター保持部側の下方への変位を許容するように屈曲する変位許容部と、
    を備える構成とされていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
  2. 折り畳まれた前記エアバッグが、前記取付ブラケットより剛性の低い材料から形成されるケース内に、収納される構成とされ、
    前記取付ブラケットが、前記ケースの外側に配置されて、
    前記インフレーター保持部が、前記ケースを介して前記インフレーターを支持するように、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  3. 折り畳まれた前記エアバッグが、前記取付ブラケットより剛性の低い材料から形成されるのケース内に、収納される構成とされ、
    前記取付ブラケットが、前記取付部を前記ケース外に突出させるように、前記ケースの内側に配置されて、
    前記インフレーター保持部が、前記ケースを介さずに前記インフレーターを支持させるように、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  4. 前記インフレーターが、前記インフレーターを把持する把持部と、該把持部から延びて前記インフレーター保持部に固着手段により固着される固着部と、を備えたブラケットを利用して、前記インフレーター保持部に保持される構成として、
    前記固着手段が、前記インフレーターの後側に配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  5. 前記インフレーターが、前記インフレーターを把持する把持部と、該把持部から延びて前記インフレーター保持部に固着手段により固着される固着部と、を備えたブラケットを利用して、前記インフレーター保持部に保持される構成として、
    前記固着手段が、前記インフレーターの前側に配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の歩行者用エアバッグ装置。
  6. 前記ケースが、合成樹脂製とされていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の歩行者用エアバッグ装置。
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