JP2005265080A - 建設機械のパイロット油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプール緩衝戻し機能付きのパイロット制御弁を介装した建設機械の油圧回路で、リモコン弁の操作、非操作に拘わらずパイロットラインの暖機機能を向上させる。
【解決手段】メインコントロール弁22とリモコン弁24との間に配設したパイロット制御弁25の中立位置と操作位置に、パイロット通路23と入れ替え油供給ラインへ接続されるヒートアップ通路26cを配設し、リモコン弁の中立位置復帰時は、パイロット制御弁も中立位置に復帰し、ヒートアップ通路を双方の絞り又はチェック弁のあるパイロット通路に合流させ、夫々のパイロットラインに連通し、リモコン弁の操作時は、パイロット制御弁が操作位置に切り換わり、絞りのないパイロット通路がリモコン弁の夫々のパイロットラインに連通すると共に、ヒートアップ通路を何れか一方の絞りのないパイロット通路に合流させてリモコン弁の戻り側パイロットラインに連通させた。
【選択図】 図3

Description

本発明は建設機械のパイロット油圧回路に関するものであり、特に、パイロットラインの暖機機能の改善を図ったパイロット油圧回路に関するものである。
従来、此種建設機械のパイロット油圧回路の一例を図12及び図13にて説明する。図12に示すように、アクチュエータ1へ作動油を給排制御するメインコントロール弁2と、該メインコントロール弁2のスプールを移動させるためのパイロットポート2a、2bへパイロットライン3を経てパイロット油を給排制御するリモコン弁4とを備え、該リモコン弁4と前記メインコントロール弁2との間に、パイロット制御弁5を介装してある。
ここで、前記パイロット制御弁5は6ポート3位置のパイロット式切換弁5aと、リモコン弁4からパイロットライン3へ導出されるパイロット圧により絞り位置から開放位置へ切り換わる絞り付切換弁5b1、5b2とから構成されている。この絞り付切換弁5b1、5b2の絞りによってパイロットライン3のパイロット油の流れを制御し、メインコントロール弁2のスプールの緩衝戻し機能を具備すると共に、急逆操作時は前記メインコントロール弁2のパイロットポート2a、2bに接続される一方のパイロットライン3を前記パイロット式切換弁5aからタンクライン12に連通させ、緩衝戻しキャンセル機能を具備させている。
尚、同図に示したパイロット油圧回路は、複数のアクチュエータ1、1を別々に制御するために、メインコントロール弁2とリモコン弁4とパイロット式切換弁5a及び絞り付切換弁5b1、5b2を複数組配置してある。
前記リモコン弁4の中立位置復帰時は、図12に示すように、前記パイロット式切換弁5aも中立位置に復帰し、且つ、前記絞り付切換弁5b1、5b2が絞り位置に切り換わり、前記メインコントロール弁2に接続されるパイロットライン3のパイロット圧が緩やかに抜けるため、メインコントロール弁2のスプールも緩やかに切り換わり、中立位置に復帰する。
前記リモコン弁4の操作時は、図13に示すように、例えばパイロット制御弁5のCポートへパイロット圧が導出されると、前記パイロット制御弁5の一方の絞り付切換弁5b1が開放位置に切り換わるとともに、Cポート側のパイロット式切換弁5aが一方の操作位置に切り換わる。
然るときは、パイロット圧がCポート側のパイロットライン3からDポート側のパイロットライン3へ導出され、前記メインコントロール弁2の一方のパイロットポート2aにパイロット圧がかかってスプールが同図中左方向へ移動し、他方のパイロットポート2bのパイロット油は前記パイロット制御弁5のBポートからパイロット式切換弁5aを経てタンクライン12へ流出し、Tポートからタンク11に戻される。
前記メインコントロール弁2のスプールが同図中左方向へ移動したことにより、メインポンプ6から吐出された作動油がメインコントロール弁2を経てアクチュエータ1の一方のポート1aへ供給され、該アクチュエータ1の他方のポート1bから排出された作動油は、前記メインコントロール弁2を経てリターンライン7へ流出することにより、該アクチュエータ1は一方向へ駆動される。リターンライン7へ流出した作動油の一部がリターンライン7から分岐した入れ替え油供給ライン8に流入し、リターンライン7の作動油の圧力が所定圧以上になった場合にリターンライン7に配設したリターンチェック弁9又は10を介して作動油の一部がタンク11に戻る。前記入れ替え油供給ライン8に流入した作動油は、前記パイロット制御弁5のRポートから左右のパイロット式切換弁5a、5aに分岐され、一方は図中左側のパイロット式切換弁5aの操作位置及び絞り付切換弁5b2を経て、Aポートからリモコン弁4のパイロットライン3へ流入し、他方は図中右側のパイロット式切換弁5aの中立位置を経てタンクライン12へ流出し、Tポートからタンク11に戻される。
ここで、前記パイロットライン3はオペレータがリモコン弁4を操作して前記メインコントロール弁2を切り換えない限り、積極的なパイロット油の流れが生じないため、パイロット油の油温が上昇するのに時間がかかり、パイロット油が温まり難い傾向にある。そして、油温が低いとパイロット油の粘度が高くなり、リモコン弁4を操作したときに圧力損失による作動遅れが生じ、前記メインコントロール弁2の切り換え動作の応答性が悪化することになる。
前述した従来のパイロット油圧回路では、リモコン弁4を操作したときにパイロット制御弁5を切り換えて、リターンライン7に排出される比較的暖かい油温の作動油を入れ替え油供給ライン8を介してパイロットライン3へ導出して暖機を図っているが、図13に示したように、一方のリモコン弁4を操作したときに、リターンライン7の作動油が入れ替え油供給ライン8を介して前記パイロット制御弁5のRポートから、図中左側のパイロット式切換弁5a及び絞り付切換弁5b2を経て、Aポートからパイロットライン3へ導入しようとするが、絞り付切換弁5b2に設けられているスプール緩衝戻し用の絞りαが前記RポートからAポートへの流れを抑制するため、十分な暖機機能が得られないという不具合があった。また、図示したように、他方のリモコン弁4を同時に操作していない場合は、リターンライン7の作動油が入れ替え油供給ライン8を介して前記パイロット制御弁5のRポートから、流れを抑制する要素のない図中右側のパイロット式切換弁5aの中立位置を経てタンクライン12へ殆どの量が流出するので、更に、暖機機能を不十分なものとしていた。
このほか、パイロット油圧回路の暖機装置としては、油圧パイロット弁とコントロール弁を接続する一対のパイロットラインに入れ替え油供給源からの分岐ラインをドレンライン又は一方のパイロットラインに選択的に切換接続可能な切換弁を夫々設け、操作レバーの操作により作動する一対の油圧パイロット弁のうち、一方の油圧パイロット弁の作動により非操作側の前記切換弁を切り換え、前記入れ替え油供給源からの高温油をパイロットラインに供給することにより、パイロットラインの暖機を図る油圧回路及び油圧パイロット弁とコントロール弁を接続する一対のパイロットラインに入れ替え油供給源からの分岐ラインをドレンライン又は一方のパイロットラインに選択的に切換接続可能な単一の切換弁を設け、油圧パイロット弁の作動により該切換弁を切り換え、前記入れ替え油供給源からの高温油をパイロットラインに供給することにより、パイロットラインの暖機を図る油圧回路が存在する(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2513795号公報(第1〜3頁、図1、図4)
図12及び図13に示した従来のパイロット油圧回路は、前述したように、暖機機能が不十分であり、特に、リモコン弁4の非操作時、すなわち、パイロット式切換弁5aが中立位置にあるときは、リターンライン7から入れ替え油供給ライン8に流入した暖められた作動油は、パイロット制御弁5のRポートからタンクライン12へ流出し、リモコン弁4に接続されるパイロットライン3の暖機には殆ど寄与できないという問題がある。
また、特許文献1記載の考案のうち第1図に示される考案は、一方の油圧パイロット弁の作動により非操作側の切換弁を切り換えるので非操作側のパイロットラインと入れ替え油供給源が接続され、入れ替え油供給源の高温油が非操作側のパイロットラインに供給され、該非操作側パイロットラインは操作側切換弁のパイロット制御部に接続されていると共に、非操作側の油圧パイロット弁を介してタンクにも連通しているため、供給された入れ替え供給源からの高温油は操作側切換弁のパイロット制御部に作用せずタンクに流れてしまい、その結果、操作側の切換弁は切り換わらずに入れ替え油供給源はドレンラインに連通し、操作側のパイロットラインに高温油を十分に供給することができないという問題があり、特許文献1記載の考案のうち第4図に示される考案は、一方の油圧パイロット弁の作動により単一の切換弁を切り換えるため、図1に示される考案と異なり、入れ替え油供給源の高温油がタンクに流れることはなく、何れかのパイロットラインに入れ替え油供給源の高温油が供給されるが、油圧パイロット弁、コントロール弁、切換弁を具備する油圧回路が複数あり、これらの油圧回路が夫々前記入れ替え油供給源に接続されている場合において、操作されている油圧パイロット弁と操作されていない油圧パイロット弁が混在する場合には、前記入れ替え油供給源の高温油は操作されていない切換弁の中立流路を介してタンクに流れてしまい、操作されている前記油圧回路のパイロットラインに高温油が十分供給されないという問題がある。そして、特許文献1の第1図及び第4図に示される考案は、共に油圧パイロット弁の非操作時、すなわち、切換弁がパイロット圧で切り換えられない場合は、入れ替え油供給源からの暖められた作動油は、切換弁を介してドレンラインに流出し、油圧パイロット弁に接続されるパイロットラインの暖機には殆ど寄与できないという問題がある。
そこで、メインコントロール弁とリモコン弁との間にスプール緩衝戻し機能付きのパイロット制御弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、リモコン弁の操作、非操作に拘わらず低コストにてパイロットラインの暖機機能を向上させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、アクチュエータへ作動油を給排制御するメインコントロール弁と、該メインコントロール弁のスプールを移動させるためのパイロットポートへパイロットラインを経てパイロット油を給排制御するリモコン弁とを備え、該リモコン弁と前記メインコントロール弁との間に、前記メインコントロール弁スプールの緩衝戻し用並びにパイロットライン暖機用のパイロット制御弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、前記パイロット制御弁の中立位置と操作位置には、前記メインコントロール弁の夫々のパイロットポートへ接続されるパイロット通路と、入れ替え油供給ラインへ接続されるヒートアップ通路が配設されており、前記リモコン弁の中立位置復帰時は、前記パイロット制御弁も中立位置に復帰し、前記ヒートアップ通路が前記双方のパイロット通路に合流して前記リモコン弁の夫々のパイロットラインに連通し、更に夫々の連通ラインの途中に絞りを設け、前記リモコン弁の操作時は、前記パイロット制御弁が操作位置に切り換わって、絞りのない前記パイロット通路がリモコン弁の夫々のパイロットラインに連通するとともに、前記ヒートアップ通路が前記何れか一方の絞りのないパイロット通路に合流してリモコン弁の戻り側パイロットラインに連通するように構成された建設機械のパイロット油圧回路を提供する。
この構成によれば、前記リモコン弁の中立位置復帰時は、前記パイロット制御弁も中立位置に復帰し、入れ替え油供給ラインがヒートアップ通路から前記双方のパイロット通路に合流して前記リモコン弁の夫々のパイロットラインに絞りを介して連通する。
一方、前記リモコン弁の操作時は、前記パイロット制御弁が中立位置から操作位置に切り換わり、リモコン弁から一方のパイロットラインに導出されたパイロット圧が、前記パイロット制御弁の操作位置に設けられた絞りのない一方のパイロット通路を介して前記メインコントロール弁の一方のパイロットポートに作用する。従って、前記メインコントロール弁のスプールが移動して中立位置から操作位置に切り換わり、メインポンプから吐出された作動油がアクチュエータに供給されてアクチュエータが駆動される。前記メインコントロール弁の他方のパイロットポートのパイロット油は、前記パイロット制御弁の操作位置に設けられた絞りのない他方のパイロット通路を介してリモコン弁の他方のパイロットラインに戻る。また、リターンラインの比較的暖かい作動油の一部が入れ替え油供給ラインに流入し、前記パイロット制御弁の絞りのないヒートアップ通路を介して片方のパイロット通路に合流してリモコン弁の戻り側パイロットラインに導入される。
請求項2記載の発明は、アクチュエータへ作動油を給排制御するメインコントロール弁と、該メインコントロール弁のスプールを移動させるためのパイロットポートへパイロットラインを経てパイロット油を給排制御するリモコン弁とを備え、該リモコン弁と前記メインコントロール弁との間に、前記メインコントロール弁スプールの緩衝戻し用並びにパイロットライン暖機用のパイロット制御弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、前記パイロット制御弁の中立位置と操作位置には、前記メインコントロール弁の夫々のパイロットポートへ接続されるパイロット通路と、入れ替え油供給ラインへ接続されるヒートアップ通路が配設されており、前記リモコン弁の中立位置復帰時は、前記パイロット制御弁も中立位置に復帰し、前記ヒートアップ通路が前記双方のパイロット通路に合流して前記リモコン弁の夫々のパイロットラインに連通し、更に夫々の連通ラインの途中に、前記リモコン弁のパイロットラインからの流れを阻止するチェック弁を設け、前記リモコン弁の操作時は、前記パイロット制御弁が操作位置に切り換わって、絞りのない前記パイロット通路がリモコン弁の夫々のパイロットラインに連通するとともに、絞りのない前記ヒートアップ通路が前記何れか一方のパイロット通路に合流してリモコン弁の戻り側パイロットラインに連通するように構成された建設機械のパイロット油圧回路を提供する。
この構成によれば、前記リモコン弁の中立位置復帰時は、前記パイロット制御弁も中立位置に復帰し、入れ替え油供給ラインがヒートアップ通路から前記双方のパイロット通路に合流し、前記チェック弁を開いて前記リモコン弁の夫々のパイロットラインに連通する。
一方、前記リモコン弁の操作時は、前記パイロット制御弁が中立位置から操作位置に切り換わり、リモコン弁から一方のパイロットラインに導出されたパイロット圧が、前記パイロット制御弁の操作位置に設けられた絞りのない一方のパイロット通路を介して前記メインコントロール弁の一方のパイロットポートに作用する。従って、前記メインコントロール弁のスプールが移動して中立位置から操作位置に切り換わり、メインポンプから吐出された作動油がアクチュエータに供給されてアクチュエータが駆動される。前記メインコントロール弁の他方のパイロットポートのパイロット油は、前記パイロット制御弁の操作位置に設けられた絞りのない他方のパイロット通路を介してリモコン弁の他方のパイロットラインに戻る。また、リターンラインの比較的暖かい作動油の一部が入れ替え油供給ラインに流入し、前記パイロット制御弁の絞りのないヒートアップ通路を介して片方のパイロット通路に合流してリモコン弁の戻り側パイロットラインに導入される。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明に於いて、メインコントロール弁とリモコン弁とパイロット制御弁とを複数組配置し、入れ替え油供給ラインを夫々のパイロット制御弁のヒートアップ通路へ接続させた建設機械のパイロット油圧回路を提供する。
請求項1を基にしたこの構成によれば、複数組配置された全てのリモコン弁が非操作時、すなわち、全てのパイロット式切換弁が中立位置にあるときは、ヒートアップ通路が夫々のパイロット通路に合流し、絞りを介してリモコン弁に接続される夫々のパイロットラインに連通するため、リターンラインから入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油がパイロットラインに流入する。また、複数組配置されたリモコン弁の少なくとも一つが操作された場合は、リターンラインから入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油は、非操作側パイロット式切換弁の中立位置で絞りにより非操作側リモコン弁に接続されるパイロットラインへの流入が抑制され作動油の流入量が若干減少するが、操作されたリモコン弁側のパイロット式切換弁のヒートアップ通路から絞りのないパイロット通路を介してリモコン弁に接続されているパイロットラインへの流入量が増加する。
一方、請求項2を基にしたこの構成によれば、複数組配置された全てのリモコン弁が非操作時、すなわち、全てのパイロット式切換弁が中立位置にあるときは、ヒートアップ通路が夫々のパイロット通路に合流し、チェック弁を介してリモコン弁に接続される夫々のパイロットラインに連通するため、リターンラインから入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油が前記チェック弁を開いてリモコン弁に接続されるパイロットラインに流入する。また、複数組配置されたリモコン弁の少なくとも一つが操作された場合は、リターンラインから入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油は、非操作側パイロット式切換弁の中立位置で前記チェック弁を開いて非操作側リモコン弁に接続されるパイロットラインへ流入すると共に、操作されたリモコン弁側のパイロット式切換弁のヒートアップ通路から絞りのないパイロット通路を介してリモコン弁に接続されているパイロットラインに流入する。
請求項1記載の発明は、リモコン弁の操作時はリターンラインの暖められた作動油が入れ替え油供給ラインに流入し、前記パイロット制御弁のヒートアップ通路を介して絞りのない片方のパイロット通路に合流してリモコン弁の戻り側パイロットラインに導入されるため、パイロットラインの暖機を十分に行うことができ、また、リモコン弁の非操作時、すなわち、パイロット式切換弁が中立位置にあるときも、入れ替え油供給ラインの作動油がヒートアップ通路及び絞りのあるパイロット通路を介してリモコン弁に接続されるパイロットラインに導入されるため、パイロットラインの暖機を十分に行うことができる。
請求項2記載の発明は、リモコン弁の操作時はリターンラインの暖められた作動油が入れ替え油供給ラインに流入し、前記パイロット制御弁のヒートアップ通路を介して絞りのない片方のパイロット通路に合流してリモコン弁の戻り側パイロットラインに導入されるため、請求項1記載の発明と同様に、パイロットラインの暖機を十分に行うことができ、また、リモコン弁の非操作時、すなわち、パイロット式切換弁が中立位置にあるときも、入れ替え油供給ラインの作動油がヒートアップ通路及びチェック弁のあるパイロット通路を介してリモコン弁に接続されるパイロットラインに導入されるため、パイロットラインの暖機を十分に行うことができる。
請求項3記載の発明のうち請求項1を基にした発明は、複数組配置された全てのリモコン弁が非操作であっても、リターンラインから入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油が前記パイロット式切換弁のヒートアップ通路及び絞りのあるパイロット通路を介してリモコン弁に接続されるパイロットラインに流入するため、パイロットラインの暖機を十分に行うことができ、また、複数組配置されたリモコン弁の少なくとも一つが操作され、他のリモコン弁が操作されない場合においても、リターンラインから入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油は、操作されたリモコン弁側のパイロット式切換弁のヒートアップ通路から絞りのないパイロット通路を介してリモコン弁に接続されているパイロットラインに流入する一方、非操作側パイロット式切換弁のヒートアップ通路から前記双方のパイロット通路に合流し、絞りを介してパイロットラインに流入するため、パイロットラインの暖機を十分に行うことができる。
請求項3記載の発明のうち請求項2を基にした発明は、複数組配置された全てのリモコン弁が非操作であっても、リターンラインから入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油が前記パイロット式切換弁のヒートアップ通路及びチェック弁のあるパイロット通路を介してリモコン弁に接続されるパイロットラインに流入するため、パイロットラインの暖機を十分に行うことができ、また、複数組配置されたリモコン弁の少なくとも一つが操作され、他のリモコン弁が操作されない場合においても、リターンラインから入れ替え油供給ラインに流入した暖められた作動油は、操作されたリモコン弁側のパイロット式切換弁のヒートアップ通路から絞りのないパイロット通路を介してリモコン弁に接続されているパイロットラインに流入する一方、非操作側パイロット式切換弁のヒートアップ通路から前記双方のパイロット通路に合流し、チェック弁を介してパイロットラインに流入するため、パイロットラインの暖機を十分に行うことができる。
以下、本発明に係る建設機械のパイロット油圧回路について、好適な実施例をあげて説明する。メインコントロール弁とリモコン弁との間にスプール緩衝戻し用並びにパイロットライン暖機用のパイロット制御弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、リモコン弁の操作、非操作に拘わらず低コストにてパイロットラインの暖機機能を向上させるという目的を、前記パイロット制御弁にパイロット通路及びヒートアップ通路を配設し、該パイロット制御弁の中立位置では、前記ヒートアップ通路を絞り又はチェック弁のある双方のパイロット通路に合流させてリモコン弁の双方のパイロットラインに連通し、また、前記パイロット制御弁の操作位置では、前記ヒートアップ通路を前記何れか一方の絞りのないパイロット通路に合流させ、リモコン弁の戻り側パイロットラインに連通させることにより実現した。
図1は建設機械の一例として油圧ショベル13を示し、下部走行体14の上に上部旋回体15が旋回自在に載置されている。上部旋回体15にはその前方一側部にキャブ16が設けられ、且つ、前方中央部にブーム17が俯仰可能に取り付けられている。更に、ブーム17の先端にアーム18が上下回動自在に取り付けられ、該アーム18の先端にバケット19が取り付けられている。
図2乃至図6は実施例1に係るパイロット油圧回路を示し、メインポンプ20から吐出する作動油をアクチュエータ21へ給排制御するメインコントロール弁22と、該メインコントロール弁22のスプールを移動させるためのパイロットポート22a、22bへパイロットライン23を経てパイロット油を給排制御するリモコン弁24とを備え、前記メインコントロール弁22と前記リモコン弁24との間に、パイロット制御弁25を介装してある。
同図に示したパイロット油圧回路は、複数のアクチュエータ21、21を別々に制御するために、メインコントロール弁22とリモコン弁24とパイロット式切換弁26を複数組配置してあり、メインコントロール弁22とリモコン弁24の数に対応して、前記パイロット制御弁25には6ポート3位置のパイロット式切換弁26が複数設けられている。そして、左右のアクチュエータ21、21のリターンライン27は所定圧以上で連通するリターンチェック弁29、30を介してタンク31に接続されている。また、左右のアクチュエータ21、21のリターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28は前記パイロット制御弁25のRポートから左右のパイロット式切換弁26、26に分岐されている。尚、説明の都合上、回路構成及び動作については、特に必要な場合を除いて、図中左側のメインコントロール弁22とリモコン弁24とパイロット式切換弁26について説明する。
該パイロット式切換弁26の中立位置及び操作位置には、前記メインコントロール弁22の夫々のパイロットポート22a、22bへ接続されるパイロット通路26a、26bと、前記アクチュエータ21のリターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28へ接続されるヒートアップ通路26cが夫々配設されている。
該パイロット式切換弁26の中立位置では、一方のパイロット通路26aはBポートとAポートを接続し、他方のパイロット通路26bはDポートとCポートを接続して、前記リモコン弁24の夫々のパイロットライン23、23に連通する。そして、ヒートアップ通路26cは二つに分岐して前記双方のパイロット通路26a、26bに合流し、RポートとAポート及びCポートを接続して、前記リモコン弁24の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、前記双方のパイロット通路26a、26bには、ヒートアップ通路26cと合流する箇所の前後位置にリモコン弁24に接続されるパイロットライン23からの流れを抑制する絞りd1とスプール緩衝戻し機能を有する絞りd2を夫々設けている。
一方、該パイロット式切換弁26の操作位置では、一方のパイロット通路26aはBポートとAポートを接続し、他方のパイロット通路26bはDポートとCポートを接続して、前記リモコン弁の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、ヒートアップ通路26cは前記パイロット通路26a、26bの何れか一方に合流してリモコン弁24の戻り側パイロットライン23に連通する。
例えば、リモコン弁24のパイロット圧がAポートに導出されたときは、パイロット式切換弁26の一方のパイロット通路26aがAポートとBポートを接続するとともに、ヒートアップ通路26cが他方のパイロット通路26bに合流してRポートとCポートを接続する操作位置(図中左位置)に切り換わる。
これに対して、リモコン弁24のパイロット圧がCポートに導出されたときは、パイロット式切換弁26の一方のパイロット通路26bがCポートとDポートを接続するとともに、ヒートアップ通路26cが他方のパイロット通路26aに合流してRポートとAポートを接続する操作位置(図中右位置)に切り換わる。また、何れの操作位置でも、パイロット通路26a、26b並びにヒートアップ通路26cには絞りを設けていない。
前記リモコン弁24の中立位置復帰時は、図2に示すように、前記パイロット式切換弁26も中立位置に復帰し、前記パイロットライン23、23はパイロット通路26a、26bの絞りd1、d2を介して連通しているが、メインコントロール弁22のパイロットポート22a、22bにパイロット圧がかからないため、メインコントロール弁22は中立位置を保持する。また、前記リターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28はヒートアップ通路26c及び絞りd1のある双方のパイロット通路26a、26bを介してリモコン弁24のパイロットライン23、23に連通している。
次に、前記リモコン弁24の操作時について説明する。図3に示すように、例えば図中左側のリモコン弁24を操作して、パイロット制御弁25のCポートへパイロット圧が導出されると、左側のパイロット式切換弁26が図中右側の操作位置に切り換わり、パイロット圧がCポート側のパイロットライン23からパイロット式切換弁26の絞りのないパイロット通路26bを経てDポート側のパイロットライン23へ導出され、前記メインコントロール弁22の一方のパイロットポート22aにパイロット圧がかかってメインコントロール弁22が図中右側の操作位置に切り換わる。メインコントロール弁22の他方のパイロットポート22bのパイロット油は、前記パイロット制御弁25のBポートからパイロット式切換弁26の絞りのないパイロット通路26aを経てAポートからリモコン弁24のパイロットライン23に戻される。
前記メインコントロール弁22が図中右側の操作位置に切り換わると、メインポンプ20から吐出された作動油がメインコントロール弁22を経てアクチュエータ21の一方のポート21aへ供給され、該アクチュエータ21が一方向へ駆動される。該アクチュエータ21の他方のポート21bから排出された比較的暖かい油温の作動油は、前記メインコントロール弁22を経てリターンライン27へ流出する。
リターンライン27へ流出した作動油の一部は、入れ替え油供給ライン28を介して前記パイロット制御弁25のRポートから左右のパイロット式切換弁26、26に分岐され、一方の作動油は図中左側のパイロット式切換弁26の操作位置に配置された前記ヒートアップ通路26cから絞りのないパイロット通路26aに合流し、Aポートからリモコン弁24の戻り側パイロットライン23へ流入し、パイロットラインの暖機を十分行うことができる。他方の作動油は図中右側のパイロット式切換弁26の中立位置に配置されたヒートアップ通路26cから双方のパイロット通路26a、26bに連通し、パイロット通路26a、26bの絞りd1によりリモコン弁24に接続されるパイロットライン23、23への流入が抑制され作動油の流入量が若干減少するもののパイロットライン23の暖機を十分行うことができる。
また、図4に示すように、左右両方のリモコン弁24、24を同時に操作した場合は、
前記パイロット制御弁25の左右のパイロット式切換弁26、26が双方ともに操作位置に切り換わり、夫々何れか一方のパイロットライン23、23にパイロット圧が導出されて、前記メインコントロール弁22、22が夫々操作位置に切り換わる。従って、左右のアクチュエータ21、21が夫々の方向へ駆動され、アクチュエータ21、21から排出された比較的暖かい油温の作動油は、夫々のメインコントロール弁22、22を経てリターンライン27へ流出する。
リターンライン27へ流出した作動油の一部は、入れ替え油供給ライン28を介して前記パイロット制御弁25のRポートから左右のパイロット式切換弁26、26に分岐され、パイロット式切換弁26、26から、図示例の場合は、一方のパイロット通路26aに合流し、Aポート及びEポートから夫々のリモコン弁24、24の戻り側パイロットライン23へ流入する。従って、パイロットライン23、23へ比較的暖かい油温の作動油が導入されて十分な暖機を図ることができる。
図5は前記パイロット制御弁25の変形例を示し、該パイロット制御弁25以外の回路構成は前述した図2乃至図4に示したものと全く同一であるため、全体の回路構成の図示及び重複説明を省略するものとする。このパイロット制御弁25には6ポート3位置のパイロット式切換弁36、36が設けられており、該パイロット式切換弁36の中立位置ではパイロット通路36a、36bが途中で遮断され、ヒートアップ通路36cは二つに分岐してRポートとAポート及びCポート、並びに、RポートとEポート及びGポートを接続して、前記リモコン弁24の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、夫々の連通ラインの途中にはリモコン弁24に接続されるパイロットライン23からの流れを抑制する絞りeが設けられている。
該パイロット式切換弁36の操作位置は、パイロット通路36a、36b並びにヒートアップ通路36cの双方ともに、前記パイロット式切換弁26の操作位置と同一の配置にする。更に、該パイロット式切換弁36をバイパスしてパイロットライン23、23に連通するバイパスライン37、38にスプール緩衝戻し機能を有する絞りfを介装している。
或いは、図6に示すように、前記パイロット制御弁25に6ポート3位置のパイロット式切換弁46、46を設けてもよい。該パイロット式切換弁46の中立位置は、パイロット通路46a、46b並びにヒートアップ通路46cの双方ともに、前記パイロット式切換弁36と同一の配置にし、該パイロット式切換弁46の操作位置では、何れか一方のパイロット通路46aまたは46bにヒートアップ通路46cが合流し、他方のパイロット通路46aまたは46bを遮断する構成になっている。更に、該パイロット式切換弁46をバイパスするバイパスライン47、48に夫々スプール緩衝戻し機能用の絞りgとチェック弁hを並列に介装する。
尚、図5及び図6に示したパイロット制御弁25の動作は、図2乃至図4に示したパイロット制御弁25の動作と全く同一であるので、重複説明は省略する。
図7乃至図11は実施例2に係る油圧回路を示し、パイロット制御弁25以外の回路構成は実施例1にて前述した回路と全く同一であるため、回路構成の重複説明を省略するものとする。また、実施例1と同様に、メインコントロール弁22とリモコン弁24の数に対応して、パイロット制御弁25には6ポート3位置のパイロット式切換弁56が複数設けられているが、説明の都合上、特に必要な場合を除いて、図中左側のメインコントロール弁22とリモコン弁24とパイロット式切換弁56について説明する。
該パイロット式切換弁56の中立位置及び操作位置には、前記メインコントロール弁22の夫々のパイロットポート22a、22bへ接続されるパイロット通路56a、56bと、前記アクチュエータ21のリターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28へ接続されるヒートアップ通路56cが夫々配設されている。
該パイロット式切換弁56の中立位置では、一方のパイロット通路56aはBポートとAポートを接続し、他方のパイロット通路56bはDポートとCポートを接続して、前記リモコン弁24の夫々のパイロットライン23、23に連通する。そして、ヒートアップ通路56cは二つに分岐して前記双方のパイロット通路56a、56bに合流し、RポートとAポート及びCポートを接続して、前記リモコン弁24の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、前記双方のパイロット通路56a、56bには、ヒートアップ通路56cと合流する箇所の前段部に夫々絞りiを設けるとともに、ヒートアップ通路56cと合流する箇所の後段部に夫々チェック弁jを設けている。
尚、前記絞りiは、前記メインコントロール弁2のスプールの緩衝戻し機能を有し、また、前記チェック弁jは、リモコン弁24の操作時にパイロットライン23からの流れを阻止するためのものである。
一方、該パイロット式切換弁56の操作位置では、一方のパイロット通路56aはBポートとAポートを接続し、他方のパイロット通路56bはDポートとCポートを接続して、前記リモコン弁の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、ヒートアップ通路56cは前記パイロット通路56a、56bの何れか一方に合流してリモコン弁24の戻り側パイロットライン23に連通する。
例えば、リモコン弁24のパイロット圧がAポートに導出されたときは、パイロット式切換弁56の一方のパイロット通路56aがAポートとBポートを接続するとともに、ヒートアップ通路56cが他方のパイロット通路56bに合流してRポートとCポートを接続する操作位置(図中左位置)に切り換わる。
これに対して、リモコン弁24のパイロット圧がCポートに導出されたときは、パイロット式切換弁56の一方のパイロット通路56bがCポートとDポートを接続するとともに、ヒートアップ通路56cが他方のパイロット通路56aに合流してRポートとAポートを接続する操作位置(図中右位置)に切り換わる。また、何れの操作位置でも、パイロット通路56a、56b並びにヒートアップ通路56cには絞りを設けていない。
同図に示したパイロット油圧回路は、複数のアクチュエータ21、21を別々に制御するために、メインコントロール弁22とリモコン弁24とパイロット式切換弁56を複数組配置してある。また、左右のアクチュエータ21、21のリターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28は前記パイロット制御弁25のRポートから左右のパイロット式切換弁56、56に分岐されている。
前記リモコン弁24の中立位置復帰時は、図7に示すように、前記パイロット式切換弁56も中立位置に復帰し、前記パイロットライン23、23はパイロット通路56a、56bの絞りi、i並びにチェック弁j、jを介して連通しているが、メインコントロール弁22のパイロットポート22a、22bにパイロット圧がかからないため、メインコントロール弁22は中立位置を保持する。また、前記リターンライン27から分岐した入れ替え油供給ライン28はヒートアップ通路56c及び双方のパイロット通路56a、56bを介してリモコン弁24のパイロットライン23、23に連通している。
次に、前記リモコン弁24の操作時について説明する。図8に示すように、例えば図中左側のリモコン弁24を操作して、パイロット制御弁25のCポートへパイロット圧が導出されると、左側のパイロット式切換弁56が図中右側の操作位置に切り換わり、パイロット圧がCポート側のパイロットライン23からパイロット式切換弁56のパイロット通路56bを経てDポート側のパイロットライン23へ導出され、前記メインコントロール弁22の一方のパイロットポート22aにパイロット圧がかかってメインコントロール弁22が図中右側の操作位置に切り換わる。メインコントロール弁22の他方のパイロットポート22bのパイロット油は、前記パイロット制御弁25のBポートからパイロット式切換弁56のパイロット通路56aを経てAポートからリモコン弁24のパイロットライン23に戻される。
前記メインコントロール弁22が図中右側の操作位置に切り換わると、メインポンプ20から吐出された作動油がメインコントロール弁22を経てアクチュエータ21の一方のポート21aへ供給され、該アクチュエータ21が一方向へ駆動される。該アクチュエータ21の他方のポート21bから排出された比較的暖かい油温の作動油は、前記メインコントロール弁22を経てリターンライン27へ流出する。
リターンライン27へ流出した作動油の一部は、入れ替え油供給ライン28を介して前記パイロット制御弁25のRポートから左右のパイロット式切換弁56、56に分岐され、一方の作動油は図中左側のパイロット式切換弁56の操作位置に配置された前記ヒートアップ通路56cからパイロット通路56aに合流し、Aポートからリモコン弁24の戻り側パイロットライン23へ流入し、また、他方の作動油は図中右側のパイロット式切換弁56の中立位置に配置されたヒートアップ通路56cから双方のパイロット通路56a、56bに連通し、チェック弁j、jを開いてリモコン弁24に接続される双方のパイロットライン23、23へ流入し、パイロットライン23へ比較的暖かい油温の作動油が導入されて暖機を十分行うことができる。
また、図9に示すように、左右両方のリモコン弁24、24を同時に操作した場合は、
前記パイロット制御弁25の左右のパイロット式切換弁56、56が双方ともに操作位置に切り換わり、夫々何れか一方のパイロットライン23、23にパイロット圧が導出されて、前記メインコントロール弁22、22が夫々操作位置に切り換わる。従って、左右のアクチュエータ21、21が夫々の方向へ駆動され、アクチュエータ21、21から排出された比較的暖かい油温の作動油は、夫々のメインコントロール弁22、22を経てリターンライン27へ流出する。
リターンライン27へ流出した作動油の一部は、入れ替え油供給ライン28を介して前記パイロット制御弁25のRポートから左右のパイロット式切換弁56、56に分岐され、パイロット式切換弁56、56の夫々の操作位置に配置された前記ヒートアップ通路56c、56cから、図示例の場合は、一方のパイロット通路56aに合流し、Aポート及びEポートからリモコン弁24、24の戻り側パイロットライン23、23へ流入する。従って、パイロットライン23、23へ比較的暖かい油温の作動油が導入されて十分な暖機を図ることができる。
図10は前記パイロット制御弁25の変形例を示し、該パイロット制御弁25以外の回路構成は前述した図7乃至図9に示したものと全く同一であるため、全体の回路構成の図示及び重複説明を省略するものとする。このパイロット制御弁25には6ポート3位置のパイロット式切換弁66、66が設けられており、該パイロット式切換弁66の中立位置ではパイロット通路66a、66bが途中で遮断され、ヒートアップ通路66cは二つに分岐してRポートとAポート及びCポート、並びに、RポートとEポート及びGポートを接続して、前記リモコン弁24の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、夫々の連通ラインの途中に、前記リモコン弁24のパイロットライン23、23からの流れを阻止するチェック弁kを設ける。
該パイロット式切換弁66の操作位置では、一方のパイロット通路66aはBポートとAポート、または、FポートとEポートを接続し、他方のパイロット通路66bはDポートとCポート、または、HポートとGポートを接続して、前記リモコン弁の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、ヒートアップ通路66cは二つに分岐して前記双方のパイロット通路66a、66bに合流して、前記リモコン弁24の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、夫々の連通ラインの途中に、前記リモコン弁24のパイロットライン23、23からの流れを阻止するチェック弁kを設ける。
更に、該パイロット式切換弁66をバイパスしてパイロットライン23、23に連通するバイパスライン67、68に絞りmを介装する。この絞りmは、メインコントロール弁22のスプール緩衝戻し機能用のものである。
或いは、図11に示すように、前記パイロット制御弁25に6ポート3位置のパイロット式切換弁76を設けてもよい。該パイロット式切換弁76の中立位置は、パイロット通路76a、76bが途中で遮断され、ヒートアップ通路76cは二つに分岐してRポートとAポート及びCポート、または、RポートとEポート及びGポートを接続して、前記リモコン弁24の夫々のパイロットライン23、23に連通する。また、夫々の連通ラインの途中にチェック弁nを介装して前記リモコン弁24のパイロットライン23、23からの流れを阻止する。
該パイロット式切換弁76の操作位置は、パイロット通路76a、76b並びにヒートアップ通路76cの双方ともに、前記パイロット式切換弁46の操作位置と同一の配置にする。更に、該パイロット式切換弁76をバイパスするバイパスライン77、78に夫々スプール緩衝戻し機能用の絞りpとチェック弁qを並列に介装する。
尚、図10及び図11に示したパイロット制御弁25の動作は、図7乃至図9に示したパイロット制御弁25の動作と全く同一であるので、重複説明は省略する。
上記各実施例においては、リターンラインから入れ替え油供給ラインに暖められた作動油が流入する場合について説明したが、入れ替え油供給ラインに流入する作動油はこれに限定されず、例えば、メインポンプやパイロットポンプの吐出ラインから絞りや切換弁等を介して入れ替え油供給ラインに作動油が流入する場合やリリーフバルブからリリーフした作動油が入れ替え油供給ラインに流入する場合も適用される。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
図1乃至図6は本発明の実施例1を示し、
油圧ショベルの側面図 リモコン弁中立復帰時のパイロット油圧回路図。 片方のリモコン弁操作時のパイロット油圧回路図。 両方のリモコン弁操作時のパイロット油圧回路図。 パイロット制御弁の変形例を示す回路図。 パイロット制御弁の他の変形例を示す回路図。
図7乃至図11は本発明の実施例2を示し、
リモコン弁中立復帰時のパイロット油圧回路図。 片方のリモコン弁操作時のパイロット油圧回路図。 両方のリモコン弁操作時のパイロット油圧回路図。 パイロット制御弁の変形例を示す回路図。 パイロット制御弁の他の変形例を示す回路図。
図12及び図13は従来例を示し、
リモコン弁中立復帰時のパイロット油圧回路図。 片方のリモコン弁操作時のパイロット油圧回路図。
符号の説明
13 油圧ショベル
21 アクチュエータ
22 メインコントロール弁
23 パイロットライン
24 リモコン弁
25 パイロット制御弁
26 パイロット式切換弁
26a パイロット通路
26b パイロット通路
26c ヒートアップ通路
27 リターンライン
28 入れ替え油供給ライン
31 タンク
36 パイロット式切換弁
36a パイロット通路
36b パイロット通路
36c ヒートアップ通路
46 パイロット式切換弁
46a パイロット通路
46b パイロット通路
46c ヒートアップ通路
56 パイロット式切換弁
56a パイロット通路
56b パイロット通路
56c ヒートアップ通路
66 パイロット式切換弁
66a パイロット通路
66b パイロット通路
66c ヒートアップ通路
76 パイロット式切換弁
76a パイロット通路
76b パイロット通路
76c ヒートアップ通路
d1、d2、e、f、g、i、m、p 絞り
h、j、k、n、q チェック弁

Claims (3)

  1. アクチュエータへ作動油を給排制御するメインコントロール弁と、該メインコントロール弁のスプールを移動させるためのパイロットポートへパイロットラインを経てパイロット油を給排制御するリモコン弁とを備え、該リモコン弁と前記メインコントロール弁との間に、前記メインコントロール弁スプールの緩衝戻し用並びにパイロットライン暖機用のパイロット制御弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、
    前記パイロット制御弁の中立位置と操作位置には、前記メインコントロール弁の夫々のパイロットポートへ接続されるパイロット通路と、入れ替え油供給ラインへ接続されるヒートアップ通路が配設されており、
    前記リモコン弁の中立位置復帰時は、前記パイロット制御弁も中立位置に復帰し、前記ヒートアップ通路が前記双方のパイロット通路に合流して前記リモコン弁の夫々のパイロットラインに連通し、更に夫々の連通ラインの途中に絞りを設け、
    前記リモコン弁の操作時は、前記パイロット制御弁が操作位置に切り換わって、絞りのない前記パイロット通路がリモコン弁の夫々のパイロットラインに連通するとともに、絞りのない前記ヒートアップ通路が前記何れか一方のパイロット通路に合流してリモコン弁の戻り側パイロットラインに連通するように構成されたことを特徴とする建設機械のパイロット油圧回路。
  2. アクチュエータへ作動油を給排制御するメインコントロール弁と、該メインコントロール弁のスプールを移動させるためのパイロットポートへパイロットラインを経てパイロット油を給排制御するリモコン弁とを備え、該リモコン弁と前記メインコントロール弁との間に、前記メインコントロール弁スプールの緩衝戻し用並びにパイロットライン暖機用のパイロット制御弁を介装した建設機械の油圧回路に於いて、
    前記パイロット制御弁の中立位置と操作位置には、前記メインコントロール弁の夫々のパイロットポートへ接続されるパイロット通路と、入れ替え油供給ラインへ接続されるヒートアップ通路が配設されており、
    前記リモコン弁の中立位置復帰時は、前記パイロット制御弁も中立位置に復帰し、前記ヒートアップ通路が前記双方のパイロット通路に合流して前記リモコン弁の夫々のパイロットラインに連通し、更に夫々の連通ラインの途中に、前記リモコン弁のパイロットラインからの流れを阻止するチェック弁を設け、
    前記リモコン弁の操作時は、前記パイロット制御弁が操作位置に切り換わって、絞りのない前記パイロット通路がリモコン弁の夫々のパイロットラインに連通するとともに、絞りのない前記ヒートアップ通路が前記何れか一方のパイロット通路に合流してリモコン弁の戻り側パイロットラインに連通するように構成されたことを特徴とする建設機械のパイロット油圧回路。
  3. 上記メインコントロール弁とリモコン弁とパイロット制御弁とを複数組配置し、入れ替え油供給ラインを夫々のパイロット制御弁のヒートアップ通路へ接続させた請求項1または2記載の建設機械のパイロット油圧回路。
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