JP2009041711A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置全体を大型化せず、しかもコスト高にはならない制御装置を提供する。
【解決手段】 第1回路系統6には、アクチュエータ14からの戻り流体を供給側に再生する再生機能を備えた切換弁5を設け、この切換弁5を再生位置に切り換えたとき戻り側となる通路9,50に再生用絞り29を設け、流体がこの再生用絞り29を通過するときの圧力損失分の圧力を持って戻り流体を再生させる。また、第2回路系統23に設けた切換弁16〜21が中立位置を保持しているとき、第2ポンプP2の供給流体をタンクに導くセンターオープン通路24を設け、その最下流にセンターオープン通路24を開閉する中立カット弁28を設ける。そして、中立カット弁28をスプール弁で構成するとともに、この中立カット弁28に上記再生用絞り29を併設し、この再生用絞り29を、中立カット弁28の切り換え量に応じて開度を可変にする可変絞りとする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、アームシリンダを備えこのアームシリンダの戻り流体を供給側に再生する機能を有する建設機械に最適な制御装置に関する。
例えば、アームシリンダを備えた建設機械では、そのアームシリンダの戻り流体を供給側に戻すいわゆる再生機能を備えているものがある。そして、この再生機能を発揮するために、再生時に戻り側となる通路に再生用絞りを設け、戻り流体がこの絞りを通過するときの圧力損失分の圧力を持って戻り流体を上記供給側に再生させるようにしている。
このように再生機能を備えた制御装置として特許文献1に記載されたものが従来知られている。
上記従来の装置は、上記特許文献1の図1において符号52で示された絞りを再生用絞りとしている。つまり、アームシリンダを制御する切換弁には、その弁本体にスプールを摺動自在に組み込むとともに、そのスプールの相対位置に応じて、アームシリンダからの戻り流体を供給側に再生するようにしている。そして、上記弁本体には、戻り流体を供給側に再生するための通路を形成するとともに、この通路に上記再生用絞り(公報における符号52)を形成している。
上記のように特許文献1に記載された装置のように切換弁の弁本体に再生用絞りを形成するのとは別に、例えば、再生用絞りを、再生を必要とする特定のアクチュエータを制御する切換弁に対して外付けにすることも考えられる。そして、切換弁に対して外付けにした例を示したのが図6および図7である。
上記図6は建設機械であるパワーショベル用の油圧制御回路を示したもので、第1ポンプP1と第2ポンプP2とを備えている。そして、第1ポンプP1には、その上流側から、走行用切換弁1、予備用切換弁2、旋回用切換弁3、ブームII用切換弁4およびアームI用切換弁5を順次接続し、これら切換弁1〜5で第1回路系統6を構成している。そして、これら各切換弁1〜5は、図示のように中立位置にあるとき、そのセンターオープン通路7が開いて、第1ポンプP1からの吐出流体を、タンク通路11を介してタンクTに導くようにしている。なお、図中符号8はパラレル通路で、第1ポンプP1に対して各切換弁1〜5をパラレルに接続するものである。
そして、上記最下流に位置するアームI用切換弁5を図面左側位置である再生位置に切り換えたときに戻り側となる通路9に、このアームI用切換弁5に対して外付けにした再生用絞り手段10を接続している。この再生用絞り手段10はタンク通路11を介してタンクTに連通し、上記戻り通路9から再生用絞り手段10を介してタンクTに流体が流れるとき、上記戻り通路9に圧力損失分の圧力を発生させるようにしている。
このように圧力を保持した流体は、チェック弁12を介して供給側通路13に供給され、アームシリンダ14のピストン側室14aに供給される。すなわち、アームシリンダ14のロッド側室14bからの戻り流体が、戻り通路9を経由して、アームシリンダ14のピストン側室14aに再生されることになる。
なお、上記のようにアームシリンダ14のピストン側室14aに流体が再生されるときには、アームシリンダ14には矢印15方向に負荷が作用しているときであるが、アームシリンダ14のロッドを伸張させながら掘削作業などをしているときには、負荷の方向が逆転する。このときには当該負荷圧によってチェック弁12が閉じ、第1ポンプP1からの圧力流体が戻り通路9側に逃げないようにしている。
また、アームI用切換弁5が図面右方向に切り換わったときには、第1ポンプP1からの供給流体が、供給通路13を経由してアームシリンダ14のロッド側室14bに供給されるとともに、ピストン側室14aの戻り流体の全量がタンクTに戻されることになる。
一方、第2ポンプP2には、その上流側から、走行直進用切換弁16、走行用切換弁17、バケット用切換弁18、ブームI用切換弁19、アームII用切換弁20および予備用切換弁21を順次接続するとともに、その最下流には中立カット弁22を接続している。そして、これら切換弁16〜21で第2回路系統23を構成するとともに、各切換弁16〜21は、図示のように中立位置にあるとき、そのセンターオープン通路24が開いて、第2ポンプP2からの吐出流体をタンクTに導くようにしている。なお、図中符号25はパラレル通路で、第2ポンプP2に対して各切換弁16〜21をパラレルに接続するものである。
そして、最下流に位置する中立カット弁22とその直前の上流側に位置する予備用切換弁21との間におけるセンターオープン通路24には分岐通路26を接続し、中立カット弁22がカット位置を保持したとき、第2ポンプP2からセンターオープン通路24に供給された圧力流体は、分岐通路26を介して、図示していない他の回路系統に供給されるようにしている。
特許第3388799号公報
再生を必要とする特定のアクチュエータを制御する切換弁の弁本体に、再生用絞りを形成しているので、再生用絞りの加工コストがかさむという問題があったが、その理由は次のとおりである。アクチュエータを制御する切換弁の弁本体には、いろいろな通路が形成されるとともに、リリーフ弁等の機器も組み込まれるので、再生用絞りを形成できる位置等が限定されるとともに、その位置もきわめて狭隘な箇所にならざるを得ないのが実情である。このように極めて狭隘な箇所に再生用絞りを形成するためには、どうしてもその加工コストが大きくならざるを得ないという問題があった。
上記の問題を解決する手段として、図6の装置のように、再生用絞り手段を再生用切換弁に対して外付けにすれば、狭隘な箇所に再生用絞りを形成しなければならないという問題は解決される。しかし、この場合には、再生用絞りを外付けにする分、装置全体が大型化するという別の問題が発生する。
しかも、再生用絞り手段を再生用切換弁に対して外付けにした現行のパワーショベルの場合には、図7に示すように、第1回路系統6側に無駄なスペース27が形成されてしまうという問題もあった。
なお、図7はバルブブロックをスプール孔側から見た側面図で、切換弁、再生用絞り手段あるいは中立カット弁として符号を付した部分は、スプール孔の端面を示している。
この発明の目的は、装置全体を大型化せず、しかもコスト高にはならない制御装置を提供することである。
この発明は、第1ポンプに接続するとともに複数の切換弁を設けた第1回路系統と、第2ポンプに接続するとともに複数の切換弁を設けた第2回路系統とを備えるとともに、少なくとも第1回路系統には、特定のアクチュエータからの戻り流体をその特定のアクチュエータの供給側に再生する再生機能を備えた特定の切換弁を設けるとともに、この特定の切換弁を再生位置に切り換えたとき、その戻り側となる通路あるいはそれに連通する通路に再生用絞りを設け、流体がこの再生用絞りを通過するときの圧力損失分の圧力を持って戻り流体を再生する構成にする一方、第2回路系統に設けた切換弁はそれらが中立位置を保持しているとき、第2ポンプの供給流体をタンクに導くセンターオープン通路を設けるとともに、この第2回路系統の最下流には、センターオープン通路を開閉する中立カット弁を設けた制御装置を前提にするものである。
第1の発明は、上記の制御装置を前提にしつつ、上記中立カット弁をスプール弁で構成するとともに、この中立カット弁に上記再生用絞りを併設し、しかもこの再生用絞りが、上記中立カット弁の切り換え量に応じて開度を可変にする可変絞りからなることを特徴とする。
第2の発明は、上記中立カット弁のスプールが中立位置にあるとき、上記センターオープン通路を開状態に維持するとともに、上記再生用絞りを絞り状態あるいは閉状態に維持してなり、上記スプール弁を中立位置からいずれか一方に切り換えたとき、上記再生用絞りを絞り状態あるいは閉状態に維持したまま上記センターオープン通路を閉じ、上記スプール弁を中立位置からいずれか他方に切り換えたとき、上記センターオープン通路を開状態に維持したまま上記再生用絞りの開度を、当該スプール弁の開度に応じて徐々に大きくする点に特徴を有する。
第1の発明によれば、再生用絞りを中立カット弁に併設したので、従来のように特定の切換弁に再生用絞りを形成する場合に比べて、加工コストを安価に抑えることができる。なぜなら、中立カット弁はセンターオープン通路をオンオフするだけで足りるので、アクチュエータを制御する切換弁よりも構成が単純であり、再生用絞りを形成するためのスペース的なゆとりが十分にあるからである。
また、再生用絞りを可変絞りで構成したので、戻り流体を再生しない場合には、再生用絞りの開度を大きくすることにより、当該戻り流体を速やかに排出することができる。したがって、戻り流体を再生しない場合に、再生用絞りによって生じる戻り通路の圧力損失を低減することができ、再生用絞りがアクチュエータの作動を妨げることもない。
第2の発明によれば、中立カット弁の切り換え方向に応じて、センターオープン通路と再生用絞りとの開度制御を行うので、中立カットと再生という全く異なる機能を、一つのスプール弁で、しかも簡単な構造で実現することができる。
図1〜図5に示した実施形態は、建設機械であるパワーショベル用の油圧制御回路を示したもので、上記従来との相違点は、中立カット弁28の接続位置とその構造であり、その他は図6に示した従来と同様である。そこで、従来と同一の構成要素に関しては、図6と同一符号を用いて説明するとともに、この発明の実施形態として、従来の装置と同様の構成も繰り返し説明する。
図1に示した上記パワーショベル用の油圧制御回路には、第1ポンプP1と第2ポンプP2とを備えている。そして、第1ポンプP1には、その上流側から、走行用切換弁1、予備用切換弁2、旋回用切換弁3、ブームII用切換弁4およびアームI用切換弁5を順次接続し、これら切換弁1〜5で第1回路系統6を構成している。そして、これら各切換弁1〜5は、図示のように中立位置にあるとき、そのセンターオープン通路7が開いて、第1ポンプP1からの吐出流体を、タンク通路11を介してタンクTに導くようにしている。なお、図中符号8はパラレル通路で、第1ポンプP1に対して各切換弁1〜5をパラレルに接続するものである。
また、上記アームI用切換弁5がこの発明の再生機能を備えた特定の切換弁を構成するものである。
そして、上記最下流に位置するアームI用切換弁5を図面左側位置である再生位置に切り換えたときに戻り側となる通路9には、再生用通路50を介して中立カット弁28を接続している。この中立カット弁28には再生用絞り29を併設し、当該中立カット弁28が中立位置にあるとき、当該再生用絞り29が上記再生用通路50を絞り状態に維持している。なお、上記中立カット弁28は、その中立位置において、センターオープン通路24を開状態に維持している。
一方、上記中立カット弁28が図面左側位置である再生位置に切り換わると、再生用絞り29の開度を一定に維持したままセンターオープン通路24が閉じ、上記中立カット弁28が図面右側位置に切り換わると、センターオープン通路24が開状態を維持したまま、再生用絞り29の開度が徐々に大きくなるようにしている。
上記のように、戻り通路9とタンク通路11とを再生用絞り29を介して連通させることによって、戻り通路9から再生用絞り29を介してタンクTに流体が流れるとき、上記戻り通路9に圧力損失分の圧力を発生させるようにしている。
このように圧力を保持した流体は、チェック弁12を介して供給側通路13に供給され、アームシリンダ14のピストン側室14aに供給される。すなわち、アームシリンダ14のロッド側室14bからの戻り流体が、戻り通路9を経由して、アームシリンダ14のピストン側室14aに再生されることになる。
なお、上記のようにアームシリンダ14のピストン側室14aに流体が再生されるときには、アームシリンダ14には矢印15方向に負荷が作用しているときであるが、アームシリンダ14のロッドを伸張させながら掘削作業などをしているときには、負荷の方向が逆転する。そのためにピストン側室14aの圧力が上昇するとともに、このときには当該負荷圧によってチェック弁12が閉じ、第1ポンプP1からの圧力流体が戻り通路9側に逃げないようにしている。
また、アームI用切換弁5が図面右方向に切り換わったときには、第1ポンプP1からの供給流体が、供給通路13を経由してアームシリンダ14のロッド側室14bに供給されるとともに、ピストン側室14aの戻り流体の全量がタンクTに戻されることになる。
一方、第2ポンプP2には、その上流側から、走行直進用切換弁16、走行用切換弁17、バケット用切換弁18、ブームI用切換弁19、アームII用切換弁20および予備用切換弁21を順次接続するとともに、これら切換弁16〜21で第2回路系統23を構成している。また、予備用切換弁21の下流側のセンターオープン通路24を上記した中立カット弁28に連通するとともに、分岐通路26にも接続している。
そして、上記各切換弁16〜21は、図示のように中立位置にあるとき、そのセンターオープン通路24を開いて、第2ポンプP2からの吐出流体をタンクTに導くようにしている。なお、図中符号25はパラレル通路で、第2ポンプP2に対して各切換弁16〜21をパラレルに接続するものである。
また、中立カット弁28は、図示の中立位置あるいは図面右側位置にあるとき、センターオープン通路24を、タンク通路11を介してタンクTに連通させること上記したとおりであるが、中立カット弁28を図面左側位置に切り換えたときには、センターオープン通路24とタンク通路11との連通が遮断し、第2ポンプP2からセンターオープン通路24に供給された圧力流体を、分岐通路26を介して、図示していない他の回路系統に供給するようにしている。
上記再生用切換弁であるアームI用切換弁5とこの切換弁5に接続する中立カット弁28とを具体的に示したのが、図2である。図2に示すようにアームI用切換弁5は、その弁本体30にスプール31を摺動自在に組み込むとともに、スプール31を図示の中立位置に保っているとき、第1回路系統6のセンターオープン通路7が開いた状態を保つ。そして、左側のパイロット室32にパイロット圧を導いてスプール31を図面右方向に移動させると、当該アームI用切換弁5は再生位置に切り換わる。すなわち、上記センターオープン通路7が閉じるとともに、第1ポンプP1からパラレル通路8に導かれた圧力流体が、供給側通路13に導かれ、この供給側通路13から、スプール31に形成した一方の環状溝33および一方のアクチュエータポート34を経由して、アームシリンダ14のピストン側室14aに供給される。
このときアームI用切換弁5のロッド側室14bからの戻り流体は、他方のアクチュエータポート35および他方の環状溝47を経由して、戻り通路9に導かれる。なお、図中符号12は上記弁本体30に設けたチェック弁で、戻り通路9側から供給通路13への流通のみを許容するものである。
一方、上記アームI用切換弁5に接続した中立カット弁28は、その弁本体36にスプール孔37を形成し、このスプール孔37にスプール38を摺動自在に組み込むとともに、このスプール38の両端をパイロット室39,40に臨ませている。なお、図中符号41はパイロット室40に設けたセンタリングスプリングである。
また、上記弁本体36には、第2回路系統23のセンターオープン通路24に連通する流入路42を形成するとともに、上記アームI用切換弁5の戻り通路9に連通する流通路43を形成している。そして、これら流入路42と流通路43との間にはタンクTに連通する中継環状凹部44を形成している。
さらに、上記スプール38には、第1環状溝45と第2環状凹部46とを形成し、スプール38が図示の中立位置にあるとき、第1環状溝45を介して流入路42と中継環状凹部44を連通させ、上記流入路42から流入した流体をタンクTに導く。また、スプール38のランド48には、上記再生用絞り29を構成するノッチ49を形成し、スプール38が図示の中立位置にあるとき、当該ノッチ49を介して流通路43と中継環状凹部44とを連通させ、上記流通路43から流入した流体をタンクTに導く。なお、上記ノッチ49は、第2環状凹部46側の開口近傍において、その絞り面積を大きくしている。
一方、パイロット室39にパイロット圧を導いて、スプール38を図中右方向に移動させると、流入路42と第1環状溝45とが食い違って、流入路42と中継環状凹部44との連通が遮断される。したがって、第2回路系統23のセンターオープン通路24が閉じられ、このセンターオープン通路24に導かれた流体は分岐通路26に供給されることになる。
また、このとき、流通路43と中継環状凹部44とはノッチ49(再生用絞り29)を介して連通しており、流通路43と中継環状凹部44との連通開度は一定に維持されている。つまり、スプール38が中立位置から図中右方向に移動可能な範囲内においては、流通路43と中継環状凹部44との連通開度が一定に保たれるようにしている。なお、この再生用絞り29の機能は前記したとおりである。
これに対して、上記パイロット室40にパイロット圧を導いて、スプール38を図中左方向に移動させると、ノッチ49の絞り面積が大きくなり、流通路43と中継環状凹部44との連通開度が大きくなる。そして、さらにスプール38を図中左方向に移動させると、第2環状凹部46が中継環状凹部44に徐々に臨み、流通路43と中継環状凹部44との連通開度がさらに大きくなる。つまり、スプール38が、中立位置から図中左方向に切り換わる切り換え量に応じて、戻り通路9とタンクTとの連通開度が大きくなる。
また、このとき、流入路42と中継環状凹部44とは第1環状溝45を介して連通しており、流入路42と中継環状凹部44との連通開度は一定に維持されている。つまり、スプール38が中立位置から図中左方向に移動可能な範囲内においては、流入路42と中継環状凹部44との連通開度が一定に保たれるようにしている。
なお、スプール38の切り換え量と、中立カット面積(流入路42と中継環状凹部44との開口面積)および再生絞り面積(流通路43と中継環状凹部44との開口面積)の関係は、図3に示すとおりである。
この図からも明らかなように、スプール38の中立位置においては、センターオープン通路24がタンクに連通し、戻り通路9とタンクとが絞り状態で連通している。そして、スプール38を一方のA方向に切り換えると、戻り通路9とタンクとの絞り量を一定に保ったまま、センターオープン通路24が遮断され、スプール38を他方のB方向に切り換えると、センターオープン通路24の連通開度を一定に保ったまま、戻り通路9とタンクとの連通開度が徐々に大きくなる。
いずれにしても、この実施形態では、本来、流入路42と中継環状凹部44とを連通させたりあるいはその連通を遮断したりする機能しか有しない単純構造の中立カット弁28に再生用絞り29を形成するようにしたので、その加工そのものも簡単になり、その分、加工コストも抑えることができる。しかも、この場合の中立カット弁28は、第1回路系統6および第2回路系統23のいずれにもかかわるので、当該中立カット弁28を、いずれの回路系統側に設けてもよいというように設計の自由度が大きくなる。したがって、図4に示すように、現行のパワーショベルにおいて、第1回路系統6と第2回路系統23との間で意図的にバルブの数を合わせることができ、従来のように無駄なスペース27ができてしまうこともなくなる。なお、この図4は前記図7と同様に、スプール孔側から見た場合の側面図である。
また、上記中立カット弁28は、パイロット室39,40にパイロット圧を導くことによってその切り換え制御を行うが、パイロット室40に導かれるパイロット圧を、例えばピストン側室14aや供給側通路13の圧力上昇にともなって高くすることが望ましい。つまり、ピストン側室14aや供給側通路13の圧力が高くなった場合には、再生用絞り29の開度を最大に保つようにするが、その理由は次のとおりである。
すなわち、アームシリンダ14のピストン側室14aに流体が再生されるときには、アームシリンダ14には矢印15方向に負荷が作用しているときであるが、アームシリンダ14のロッドを伸張させながら掘削作業などをしているときには、既に説明したとおり、ピストン側室14aの圧力が上昇する。
ピストン側室14aの圧力が高くなると、チェック弁12が閉じられるため、ロッド側室14bからの戻り流体は再生されずに、戻り通路9→再生用通路50→中立カット弁28を介してタンクTに還流する。このとき、再生用絞り29の開度が小さいと、ロッド側室14b内の戻り流体が速やかに排出されずに抵抗となってしまい、アームシリンダ14が速やかに伸張できなくなってしまう。
そこで、アームシリンダ14が伸張するときに供給側となるピストン側室14aや供給側通路13の圧力上昇に応じて再生用絞り29の開度を大きくすれば、ロッド側室14bからの戻り流体を速やかに排出することができ、アームシリンダ14の伸張が妨げられることもなくなる。したがって、例えば、供給側通路13に圧力センサを接続するとともに、この圧力センサからの信号に応じて、パイロット室40に導くパイロット圧を制御すれば、再生用絞り29が、アームシリンダ14の作動の妨げとならないようにすることができる。
なお、上記実施形態においては、中立カット弁28が中立位置にあるとき、再生用絞り29を絞り状態に維持したが、例えば、図5に示す他の実施形態のように、中立位置で再生用絞り29を完全に閉じるようにしても構わない。このように、再生用絞り29を完全に閉じれば、戻り流体の全量再生が可能となる。また、再生用絞り29を完全に閉じる場合には、上記ノッチ49を短くし、スプール38の中立位置において、当該ノッチ49が中継環状凹部44に臨まないようにするだけでよい。
回路図である。 断面図である。 スプールの切り換え量と中立カット面積および再生絞り面積との関係を示す図である。 バルブブロックをスプール孔側から見た側面図である。 他の実施形態の回路図である。 従来の回路図である。 バルブブロックをスプール孔側から見た従来の側面図である。
符号の説明
P1 第1ポンプ
P2 第2ポンプ
1〜5 切換弁
6 第1回路系統
9 戻り通路
11 タンク通路
16〜21 切換弁
23 第2回路系統
25 パラレル通路
26 分岐通路
28 中立カット弁
29 再生用絞り
36 弁本体
37 スプール孔
38 スプール

Claims (2)

  1. 第1ポンプに接続するとともに複数の切換弁を設けた第1回路系統と、第2ポンプに接続するとともに複数の切換弁を設けた第2回路系統とを備えるとともに、少なくとも第1回路系統には、特定のアクチュエータからの戻り流体をその特定のアクチュエータの供給側に再生する再生機能を備えた特定の切換弁を設けるとともに、この特定の切換弁を再生位置に切り換えたとき、その戻り側となる通路あるいはそれに連通する通路に再生用絞りを設け、流体がこの再生用絞りを通過するときの圧力損失分の圧力を持って戻り流体を再生する構成にする一方、第2回路系統に設けた切換弁はそれらが中立位置を保持しているとき、第2ポンプの供給流体をタンクに導くセンターオープン通路を設けるとともに、この第2回路系統の最下流には、センターオープン通路を開閉する中立カット弁を設けた制御装置において、上記中立カット弁をスプール弁で構成するとともに、この中立カット弁に上記再生用絞りを併設し、しかもこの再生用絞りは、上記中立カット弁の切り換え量に応じて開度を可変にする可変絞りからなる制御装置。
  2. 上記中立カット弁は、そのスプールが中立位置にあるとき、上記センターオープン通路を開状態に維持するとともに、上記再生用絞りを絞り状態あるいは閉状態に維持してなり、上記スプール弁を中立位置からいずれか一方に切り換えたとき、上記再生用絞りを絞り状態あるいは閉状態に維持したまま上記センターオープン通路を閉じ、上記スプール弁を中立位置からいずれか他方に切り換えたとき、上記センターオープン通路を開状態に維持したまま上記再生用絞りの開度を、当該スプール弁の開度に応じて徐々に大きくする構成にした請求項1記載の制御装置。
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