JP2005262845A - 印刷装置、印刷方法及びプログラム - Google Patents

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祐弘 伊東
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Abstract

【課題】駆動信号の電圧の振幅を変えると、2つのトランジスタの発熱が偏る。
【解決手段】本発明は、インクを吐出するための駆動素子を有するヘッドと、前記駆動素子を駆動するため電圧が変化する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備え、前記駆動信号生成部は2つのトランジスタを有し、一方のトランジスタは前記駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、他方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱し、前記駆動信号生成部は、所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号と、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号と、を生成する印刷装置に関する。そして、本発明の印刷装置では、前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成するとき、前記第2駆動信号の最低電圧を、前記第1駆動信号の最低電圧よりも、高い電圧にすることを特徴とする。
【選択図】 図14

Description

本発明は、印刷装置、印刷方法及びプログラムに関する。
ヘッドからインク滴を吐出するインクジェットプリンタには、ヘッドの駆動素子を駆動するため電圧が変化する駆動信号を生成する駆動信号生成部が設けられている。
このような駆動信号生成部として、プッシュプル接続されたPNP型トランジスタとNPN型トランジスタを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−63040号公報
このようなプッシュプル接続された2つのトランジスタを有する駆動信号生成部により駆動信号を生成すると、駆動信号の電圧を上げる際に一方のトランジスタが発熱し、駆動信号の電圧を下げる際に他方のトランジスタが発熱する。
一方、駆動信号生成部が、駆動信号の振幅の異なる2種類の駆動信号を生成することがある。例えば、温度が変化するとインクの粘度が変化するので、温度変化に応じて駆動信号の振幅を変更したりするのである。
ここで、振幅の異なる2種類の駆動信号の最低電圧を同じにすると、2つのトランジスタの発熱量の差が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、2つのトランジスタの発熱量の差を軽減することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、インクを吐出するための駆動素子を有するヘッドと、前記駆動素子を駆動するため電圧が変化する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備え、前記駆動信号生成部は2つのトランジスタを有し、一方のトランジスタは前記駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、他方のトランジスタは前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱し、前記駆動信号生成部は、所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号と、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号と、を生成する印刷装置に関する。そして、本発明の印刷装置では、前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成するとき、前記第2駆動信号の最低電圧を、前記第1駆動信号の最低電圧よりも、高い電圧にすることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
インクを吐出するための駆動素子を有するヘッドと、
前記駆動素子を駆動するため電圧が変化する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
を備え、
前記駆動信号生成部は、2つのトランジスタを有し、
一方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、
他方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱し、
前記駆動信号生成部は、所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号と、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号と、を生成する
印刷装置であって、
前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成するとき、前記第2駆動信号の最低電圧を、前記第1駆動信号の最低電圧よりも、高い電圧にする
ことを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、2つのトランジスタの発熱量の差を軽減できる。
かかる印刷装置であって、前記駆動素子は、圧電素子であり、前記駆動信号の電圧が上がると充電され、前記駆動信号の電圧が下がると放電されることが望ましい。また、前記2つのトランジスタは、NPN型のトランジスタと、PNP型のトランジスタであり、2つのトランジスタのエミッタ側が接続され、2つのトランジスタの接続部から前記駆動信号が出力されることが望ましい。
かかる印刷装置であって、温度センサを更に備え、前記駆動信号生成部は、前記温度センサの検出結果に応じて、前記第1駆動信号又は前記第2駆動信号を生成することが望ましい。また、前記温度センサが所定の温度よりも高い温度を検出したとき、前記駆動信号生成部は、前記第2駆動信号を生成することが好ましい。また、前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成しているときに前記ヘッドから吐出されるインク滴の大きさは、前記駆動信号生成部が前記第1駆動信号を生成しているときに前記ヘッドから吐出されるインク滴の大きさと、等しいことが好ましい。これにより、印刷装置は、温度変化があっても、同じ印刷画像を形成することができる。
かかる印刷装置であって、前記駆動素子は、前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号によって、インクが吐出されない程度に駆動されることが望ましい。これにより、インクを撹拌することができる。
かかる印刷装置であって、前記2つのトランジスタを冷却するための冷却器を更に有することが望ましい。また、前記冷却器は、前記2つのトランジスタから発生する熱を放熱するためのヒートシンクであることが好ましい。これにより、ヒートシンクの小型化を図ることができる。
2つのトランジスタを有し、一方のトランジスタは駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、他方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱する駆動信号生成部を用いる印刷方法であって、
所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号を前記駆動信号生成部により生成し、
前記第1駆動信号の最低電圧よりも最低電圧が高い電圧になるように、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号を前記駆動信号生成部により生成する
ことを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法によれば、2つのトランジスタの発熱量の差を軽減できる。
インクを吐出するための駆動素子を有するヘッドと、
前記駆動素子を駆動するため電圧が変化する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
を備え、
前記駆動信号生成部は、2つのトランジスタを有し、
一方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、
他方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱し、
前記駆動信号生成部は、所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号と、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号と、を生成する
印刷装置に、
前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成するとき、前記第2駆動信号の最低電圧を、前記第1駆動信号の最低電圧よりも、高い電圧にする機能
を実現させることを特徴とするプログラム。
このようなプログラムによれば、2つのトランジスタの発熱量の差を軽減するように、印刷装置を制御することができる。
===印刷システムの構成===
次に、印刷システム(コンピュータシステム)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ110は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザインタフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザインタフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピュータ110にはプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザインタフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
なお、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタ1を意味するが、広義にはプリンタ1とコンピュータ110とのシステムを意味する。
===プリンタの構成===
<インクジェットプリンタの構成について>
図2は、本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。また、図3は、本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。また、図4は、本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。

本実施形態のプリンタは、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、およびコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を形成する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群50から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙を搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙を搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて紙を搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、紙を搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッドが移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31を移動方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙を給紙する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙の先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙の先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙の先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙に照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙の有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出する。光学センサ54は、光学的に紙の端部を検出するため、機械的な紙検出センサ53よりも、検出精度が高い。なお、本実施形態では、ヘッド41の温度を検出するための温度センサ56が検出器群50に含まれている。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニット(制御手段)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
<印刷動作について>
図5は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
印刷命令受信(S001):まず、コントローラ60は、コンピュータ110からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
給紙処理(S002):給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
ドット形成処理(S003):ドット形成処理とは、移動方向に沿って移動するヘッドからインクを断続的に吐出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31を移動方向に移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッドからインクを吐出させる。ヘッドから吐出されたインク滴が紙上に着弾すれば、紙上にドットが形成される。移動するヘッドからインクが断続的に吐出されるので、紙上には移動方向に沿った複数のドットからなるドット列が形成される。
搬送処理(S004):搬送処理とは、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータを駆動し、搬送ローラを回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
排紙判断(S005):コントローラ60は、印刷中の紙の排紙の判断を行う。印刷中の紙に印刷すべきデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷すべきデータがなくなるまで、ドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙に印刷する。
排紙処理(S006):印刷中の紙に印刷すべきデータがなくなれば、コントローラ60は、排紙ローラを回転させることにより、その紙を排紙する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
印刷終了判断(S007):次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う。次の紙に印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。

<ノズルについて>
図6は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720)である場合、k=4である。
各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。また、光学センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
<ヘッドの駆動について>
図7は、ヘッドユニット40の説明図である。また、図8は、各信号のタイミングの説明図である。
ヘッドユニット40は、ヘッド41を有するとともに、ヘッド41を駆動するヘッド駆動回路42と、原駆動信号ODRVを発生する原駆動信号生成部43とを有する。なお、ヘッド41は、各色のノズル列を有するとともに、ノズル数分のピエゾ素子PZTと、各ピエゾ素子PZTに設けられた圧力室(不図示)とを有する。
ヘッド駆動回路42は、180個の第1シフトレジスタ421と、180個の第2シフトレジスタ422と、ラッチ回路群423と、データセレクタ424と、180個のスイッチSWとを有する。図中のかっこ内の数字は、部材(又は信号)が対応するノズルの番号を示している。このヘッド駆動回路は、シリアル伝送される印刷信号PRTに基づいて180個のピエゾ素子PZTをそれぞれ駆動し、各ノズルからインク滴を吐出するためのものである。このヘッド駆動回路42は、各色のノズル列毎に設けられている。
原駆動信号ODRVは、180個のピエゾ素子に対して共通に供給される信号である。この原駆動信号ODRVは、ノズルが一画素分の距離を横切る時間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つの駆動パルスを有する。この原駆動信号ODRVは、印刷装置本体側に設けられた原駆動信号生成部43からケーブルを介して、ヘッド駆動回路42のスイッチSWにそれぞれ伝送される。
印刷信号PRT(i)は、ノズル♯iが担当する一画素に対して割り当てられている画素データに対応した信号である。本実施形態では、印刷信号PRT(i)は、一画素につき2ビットの情報を有する信号になっている。この印刷信号PRT(i)は、データセレクタ424からスイッチSW(i)に伝送される。
印刷信号PRTは、ノズル数分の印刷信号PRT(i)をシリアル伝送する信号である。このシリアル伝送される印刷信号PRTは、ヘッド駆動回路42に入力され、180個の2ビットデータである印刷信号PRT(i)にシリアル/パラレル変換される(後述)。
駆動信号DRV(i)は、ノズル♯iに対応して設けられているピエゾ素子PZT(i)を駆動する信号である。ピエゾ素子PZT(i)に駆動信号DRV(i)が入力されると、駆動信号DRV(i)の電圧変化に応じてピエゾ素子PZT(i)が変形する。ピエゾ素子PZT(i)が変形すると、圧力室の一部を区画する弾性膜(側壁)が変形し、圧力室内のインクがノズル♯iから吐出する。
第1制御信号S1は、ラッチ回路群423とデータセレクタ424に入力される。第2制御信号S2は、データセレクタ424に入力される。第1制御信号S1及び第2制御信号S2は、印刷信号PRT(i)が変化するタイミングを示すパルスを有する。
ヘッド駆動回路42にシリアル伝送された印刷信号PRTは、以下に説明するようにして、180個の2ビットデータである印刷信号PRT(i)にシリアル/パラレル変換される。まず、印刷信号PRTが180個の第1シフトレジスタ421に入力され、次に、180個の第2シフトレジスタ422に入力される。第1制御信号S1のパルスがラッチ回路群423に入力されると、各シフトレジスタの360個のデータがラッチ回路群423にラッチされる。第1制御信号S1のパルスがラッチ回路群423に入力されるとき、第1制御信号S1のパルスがデータセレクタ424にも入力される。データセレクタ424は、第1制御信号S1が入力されると、初期状態になる。初期状態のデータセレクタ424は、ラッチされる前には第1シフトレジスタ421に格納されていたデータをラッチ回路群423から選択し、印刷信号PRT(i)としてスイッチSW(i)にそれぞれ出力する。次に、第2制御信号S2のパルスにより、データセレクタ424は、ラッチされる前には第2シフトレジスタ422に格納されていたデータをラッチ回路群423から選択し、印刷信号PRT(i)としてスイッチSW(i)にそれぞれ出力する。このようにして、シリアル伝送される印刷信号PRTは、180個の2ビットデータに変換される。
印刷信号PRT(i)のレベルが「1」のとき、スイッチSW(i)は、原駆動信号ODRVの対応する駆動パルスをそのまま通過させて駆動信号DRV(i)とする。一方、印刷信号PRT(i)のレベルが「0」のとき、スイッチSW(i)は、原駆動信号ODRVの対応する駆動パルスを遮断する。この結果、印刷信号PRT(i)が「11」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW1及びW2が入力し、大ドットが形成される。また、印刷信号PRT(i)が「10」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW1が入力し、中ドットが形成される。印刷信号PRT(i)が「01」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW2が入力し、小ドットが形成される。つまり、印刷信号PRT(i)に応じた大きさのドットが用紙上に形成される。なお、印刷信号PRT(i)が「00」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスが入力されないので、ドットは形成されない。
なお、本実施形態では、温度センサ56がヘッド41付近の温度を検出している。ヘッド41には不図示のインクチャンバーが設けられており、温度センサ56は、インクチャンバー内のインクの温度に近似した温度を検出することができる。この温度センサ56は、検出結果をコントローラ60へ出力する。
===原駆動信号生成部43の構成===
図9は、原駆動信号生成部43の構成の説明図である。原駆動信号生成部43は、既に説明した通り、全てのピエゾ素子を駆動するための原駆動信号ODRVを生成するものである。原駆動信号生成部43は、増幅回路70と、波形生成回路80とを有する。
<増幅回路70の構成について>
増幅回路70は、電圧上昇用のトランジスタQ1と、電圧降下用のトランジスタQ2とを有する。電圧上昇用のトランジスタQ1は、コレクタが電源に、エミッタが原駆動信号ODRVの出力信号線にそれぞれ接続されたNPN型のトランジスタである。また、電圧降下用トランジスタQ2は、コレクタが接地(アース)に、エミッタが原駆動信号ODRVの出力信号線にそれぞれ接地されたPNP型のトランジスタである。つまり、2つのトランジスタのエミッタ側が接続され、その接続点から原駆動信号ODRVが出力される。
これらの電圧上昇用トランジスタQ1及び電圧降下用トランジスタQ2は、制御回路からの波形信号によって制御される。制御回路からの波形信号によって電圧上昇用トランジスタQ1がON状態になると、原駆動信号ODRVが上昇し、ピエゾ素子の充電が行われる。一方、制御回路からの波形信号によって電圧降下用トランジスタQ2がON状態になると、原駆動信号ODRVが降下し、ピエゾ素子の放電が行われる。なお、ピエゾ素子は、容量性負荷Cを有している。
増幅回路70は、制御回路80へも原駆動信号ODRVを出力している。制御回路80は、増幅回路70から送られてくる原駆動信号ODRVの電圧を監視し、目標電圧との偏差に基づいて、2つのトランジスタを制御する。

図10は、ヒートシンクの説明図である。増幅回路70の基板には、電圧上昇用トランジスタQ1及び電圧降下用トランジスタQ2が設けられていると共に、ヒートシンク71が設けられている。
トランジスタを構成する半導体には接合部というポイントがあり、この部分で熱が発生する。トランジスタ毎に接合部に許容される最高温度が決められており、この温度をジャンクション温度(あるいは接合部温度)という。ジャンクション温度が所定の温度(125℃程度)以上になると、熱によりトランジスタが破壊される。ヒートシンク71は、トランジスタと接触しており、トランジスが発熱すると、その熱がヒートシンクに伝熱されて、外部へ放熱される。ヒートシンクによってトランジスタの熱を放熱することにより、高温によるトランジスタの破壊を防ぐことができる。
<波形生成回路80について>
図11は、波形生成回路80の説明図である。図12は、波形生成回路80が増幅回路70へ出力する波形信号の説明図である。これらの図を用いて、波形生成回路80について説明する。
波形生成回路80は、メモリ81と、ラッチ回路82と、加算器83と、ラッチ回路84と、D/A変換器85とを有する。メモリ81は、波形信号の波形を決める所定のパラメータを記憶する。波形生成回路80は、所定のパラメータをメモリ81に記憶するため、種々の信号をコントローラ60から受け取る。なお、コントローラ60は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、所定のタイミングで各信号を波形生成回路80に出力する。
コントローラ60は、クロック信号601に同期して、データ信号602とアドレス信号603を出力する。そして、コントローラ60がイネーブル信号604を出力すると、メモリ81は、このイネーブル信号604を受けたときのアドレス信号603が示すアドレスに、データ信号602の内容を書き込む。各アドレスに書き込まれたデータは、電圧変化量を示す電圧変化量データとなる(後述)。なお、データ信号602の最上位ビットは、符号として用いられる。
本実施形態では、アドレスAにゼロ、アドレスBにΔV1、アドレスCに−ΔV2、を示す電圧変化量データが格納される。
各アドレスへの電圧変化量の設定が終了した後、アドレス信号603にアドレスが出力され、第1のラッチ回路82は、最初のクロック信号605により、アドレス信号603の示すアドレスに格納されている電圧変化量データを保持する。加算器83は、第1のラッチ回路82が出力する電圧変化量データと、第2のラッチ回路84が出力する電圧変化量データとを加算する。第2のラッチ回路84がクロック信号606の立ち上がりパルスを受け取ると、第2のラッチ回路84は、加算器83から出力される信号を保持し、その信号を出力する。つまり、第2のラッチ回路84の出力は、クロック信号606の立ち上がりパルス毎に、第1のラッチ回路82に設定されている電圧変化量に従って増減する。
本実施形態では、まず、アドレス信号603は、アドレスBを示している。第1のラッチ回路82は、最初のクロック信号605により、アドレスBのΔV1の電圧変化量データを保持する。その後、第2のラッチ回路84は、クロック信号606の立ち上がりパルスを受け取る毎に、ΔV1だけ波形信号の電圧を変化させる。次に、アドレス信号603がアドレスBからアドレスAに切り替わり、第1のラッチ回路82は、次のクロック信号605により、アドレスAのゼロの電圧変化量データを保持する。これにより、この時の第2のラッチ回路84は、波形信号の電圧を保持する。アドレス信号603がアドレスAからアドレスCに切り替わり、第1のラッチ回路82は、次のクロック信号605により、アドレスCの−ΔV2の電圧変化量データを保持する。これにより、この時の第2のラッチ回路84は、クロック信号606の立ち上がりパルスを受け取る毎に、−ΔV2だけ波形信号の電圧を変化させる。
本実施形態では、このような動作によって、波形信号の電圧を増減させている。そして、波形生成回路80は、D/A変換器85にてデジタル信号をアナログ信号に変換された波形信号を増幅回路70(詳しくは、増幅回路70の2つのトランジスタのベース)に出力する。この結果、増幅回路70は、波形信号に基づいて、原駆動信号ODRVを出力することができる。
なお、本実施形態では、温度センサ56の検出結果がコントローラ60に送られてくる。コントローラ60は、温度検出センサ56の検出結果に基づいて、波形生成回路80に出力する信号を変化させる。これにより、温度センサ56の検出結果に応じて、原駆動信号ODRVの波形が変化する。なお、どのように原駆動信号ODRVの波形を変化させるかについては、後述する。
===原駆動信号ODRVとトランジスタの消費電力===
図13は、原駆動信号ODRVの電圧の時間変化と、トランジスタQ1及びQ2に流れる電流の時間変化の説明図である。本実施形態では、原駆動信号生成部43は、図に示すような原駆動信号ODRVを生成する。なお、この原駆動信号ODRVは、説明の簡略化のため、図8の原駆動信号ODRVとは異なっている。
時刻T0までの間、原駆動信号生成部43は、中間電圧Vc=23Vを維持する。その後、時刻T0から時刻T1までの間に、原駆動信号生成部43は、中間電圧Vc=23Vから最低電圧Vb=1.4Vまで電圧を降下させる。原駆動信号ODRVの電圧が降下するとき、電圧上昇用トランジスタQ1はOFF状態であり、電圧降下用トランジスタQ2はON状態である。電圧降下用トランジスタQ2がON状態になることにより、ピエゾ素子からグランド電位GNDへの放電が行われ、電圧降下用トランジスタQ2には放電電流I2=0.68Aが流れる。ピエゾ素子は、この放電により、インクチャンバーの容量を膨張させる。
時刻T2まで最低電圧Vb=1.4Vを維持した後、原駆動信号生成部43は、時刻T2から時刻T3までの間に、最高電圧Vh1=37.4Vまで電圧を上昇させる。原駆動信号ODRVの電圧が上昇するとき、電圧上昇用トランジスタQ1はON状態であり、電圧降下用トランジスタQ2はOFF状態である。電圧上昇用トランジスタQ1がON状態になることにより、ピエゾ素子に充電が行われ、電圧上昇用トランジスタQ1には充電電流I1=1.89Aが流れる。ピエゾ素子は、この充電により、インクチャンバーの容量を収縮させ、ノズルからインク滴を吐出させる。
時刻T4まで最高電圧Vh1=37.4Vを維持した後、原駆動信号生成部43は、時刻T4から時刻T5までの間に、中間電圧Vc=23Vまで電圧を降下させる。原駆動信号ODRVの電圧が降下するとき、電圧上昇用トランジスタQ1はOFF状態であり、電圧降下用トランジスタQ2はON状態である。電圧降下用トランジスタQ2がON状態になることにより、ピエゾ素子からグランド電位GNDへの放電が行われ、電圧降下用トランジスタQ2には放電電流I2=0.65Aが流れる。ピエゾ素子は、この放電により、インクチャンバーの容量を膨張させて元の容量に戻す。
電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、原駆動信号ODRVの電位と電源電位42Vとの電位差と、電流I1との積になる。電流I1は時刻T2から時刻T3までの間しか流れないので、本実施形態の電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、時刻T2から時刻T3までの原駆動信号ODRVの電位と電源電位42Vとの間の斜線で示される台形面積(以下、充電電圧面積と呼ぶ)と、電流I1=1.89Aと、の積になる。本実施形態では、原駆動信号ODRVの1周期の間の電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、1.28×10−4Wになる。また、原駆動信号生成部43が5130Hzの周波数で原駆動信号ODRVを生成する場合、1秒当たりの電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、0.66Wになる。
電圧降下用トランジスタQ2の消費電力は、原駆動信号ODRVの電位とGNDの電位0Vとの電位差と、電流I2との積になる。電流I2は時刻T0から時刻T1までの間、及び、時刻T4から時刻T5までの間しか流れないので、本実施形態の電圧降下用トランジスタQ2の消費電力は、時刻T0から時刻T1までの間の消費電力と、時刻T4から時刻T5までの間の消費電力との和になる。時刻T0から時刻T1までの間の消費電力は、時刻T0から時刻T1までの原駆動信号ODRVの電位とGND電位との間の斜線で示される台形面積(以下、第1放電電圧面積と呼ぶ)と、電流I2=0.68Aと、の積になる。また、時刻T4から時刻T5までの間の消費電力は、時刻T4から時刻T5までの原駆動信号ODRVの電位とGND電位との間の斜線で示される台形面積(以下、第2放電電圧面積と呼ぶ)と、電流I2=0.65Aと、の積になる。本実施形態では、原駆動信号ODRVの1周期の間の電圧降下用トランジスタQ2の消費電力は、1.10×10−4Wになる。また、原駆動信号生成部43が5130Hzの周波数で原駆動信号ODRVを生成する場合、1秒当たりの電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、0.56Wになる。
===温度変化と原駆動信号ODRV===
インクの温度が高くなると、インクの粘度が低くなる。一方、温度が変化してもノズルから吐出されるインク滴の大きさを同じにする必要がある。そこで、温度が高くなったとき、ノズルから吐出されるインク滴の大きさを揃えるため、インクを吐出するときの原駆動信号ODRVの電圧差(時刻T2の電圧と時刻T3の電圧との差)を小さくすることが望ましい。そこで、本実施形態では、最低電圧と最高電圧の差が小さくなるように、温度センサ56の検出結果に応じて原駆動信号ODRVの電圧変化の振幅を小さくさせている。この際、原駆動信号ODRVの最低電圧と最高電圧との差を、どのようにして小さくするかが問題となる。
図14Aは、常温時(25℃のとき)の原駆動信号ODRVの説明図である。図14Bは、参考例における高温時(40℃のとき)の原駆動信号ODRVの説明図である。図14Cは、本実施形態における高温時(40℃のとき)の原駆動信号ODRVの説明図である。
以下、これらの図を用いて、参考例と本実施形態とを比較しながら説明する。但し、高温時におけるインクを吐出するときの原駆動信号ODRVの電圧差は、参考例の場合も本実施形態の場合も、いずれも36Vから30.2Vに小さくなっている。
参考例では、中間電圧Vcは18Vであり、最低電圧Vbは1.4Vであり、最高電圧Vh1は31.6Vである。
参考例では、高温時の最低電圧Vbは、常温時の最低電圧Vbと同じ1.4Vである。このため、充電電圧面積(時刻T2から時刻T3までの間の斜線で示される台形面積)は、高温時に大きくなる。一方、第1放電電圧面積(時刻T0から時刻T1までの間の斜線で示される台形面積)と、第2放電電圧面積(時刻T4から時刻T5までの間の斜線で示される台形面積)は、高温時に小さくなる。
この結果、参考例では、電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力(=0.62W)と、電圧降下用トランジスタQ2の消費電力(=0.40W)との差は、高温時に大きくなる。つまり、参考例では、電圧上昇用トランジスタの発熱量と、電圧降下用トランジスタQ2の発熱量との差が、大きくなる。
2つのトランジスタの発熱量の差が大きい場合、発熱の大きい方のトランジスタ(この場合、電圧上昇用トランジスタQ1)に合わせて冷却を行う必要がある。例えば、1つのヒートシンクが2つのトランジスタの放熱を行う場合、発熱の大きい方のトランジスタに合わせてヒートシンクを設計する必要がある。参考例の場合、電圧降下用トランジスタQ2の発熱量が小さいにもかかわらず、電圧上昇用トランジスタQ1の発熱量が大きいので、大きいヒートシンクを取り付ける必要がある。
本実施形態では、原駆動信号ODRVの中間電圧Vcは22.8Vであり、最低電圧Vbは6.2Vであり、最高電圧Vh1は36.4Vである。
本実施形態の原駆動信号ODRVの電圧は、参考例の原駆動信号ODRVよりも電位が4.8Vだけ高い。つまり、本実施形態では、常温から高温に変化したとき、インクを吐出するときの原駆動信号ODRVの電圧差を36Vから30.2Vに小さくするとともに、最低電圧Vbを1.4Vから6.2Vに高めている。このため、本実施形態の充電電圧面積は、参考例の充電電圧面積と比較して、小さくなる。一方、本実施形態の放電電圧面積は、参考例の放電電圧面積と比較して、大きくなる。なお、充電電流I1及び放電電流I2は、参考例と本実施形態とは同じである。
この結果、本実施形態では、高温時の電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力(=0.51W)と、電圧降下用トランジスタQ2の消費電力(=0.52W)は、ほぼ同じになる。つまり、本実施形態では、参考例の場合とは異なり、2つのトランジスタが均等に発熱する。このため、参考例の場合と比較して、ヒートシンクの大きさを小さくすることができる。
本説明では、負荷容量約0.3μF、周波数約5kHzにて算出している。
===インクの撹拌用の駆動信号(微振動)===
ノズルからインクを吐出しないとき、ノズル内のインクが蒸発し、インクが固化する恐れがある。ノズル内でインクが固化すると、そのノズルからインクが吐出することができなくなり、印刷画像が劣悪なものとなる。そこで、ノズルからインクを吐出しないとき、原駆動信号生成部43は、インクが吐出されない程度の原駆動信号ODRV(以下、微振動信号と呼ぶ)をピエゾ素子に与え、ノズル内のインクを撹拌させてインクの固化を抑制する。
微振動信号は、ノズルからインクを吐出しない程度の電圧変化でなければならない。一方、インクの温度が高くなると、インクの粘度が低くなり、ノズルからインクが吐出しやすくなる。そこで、高温時に、微振動信号の振幅の大きさを小さくすることが望ましい。
図15Aは、参考例における高温時の微振動信号(ノズルからインクを吐出しないときの原駆動信号ODRV)の説明図である。原駆動信号生成部43は、ドット形成処理(S003)が終了してから次のドット形成処理までの間(例えば搬送動作中)に、この微振動信号を生成する。
時刻T10までの間、原駆動信号生成部43は、最低電圧Vb=1.4を維持する。その後、時刻T10から時刻T11までの間に、原駆動信号生成部43は、最高電圧Vh1=15.8Vまで電圧を上昇させる。微振動信号(原駆動信号ODRV)の電圧が上昇するとき、電圧上昇用トランジスタQ1はON状態であり、電圧降下用トランジスタQ2はOFF状態である。電圧上昇用トランジスタQ1がON状態になることにより、ピエゾ素子に充電が行われ、電圧上昇用トランジスタQ1には充電電流I1=0.70Aが流れる。ピエゾ素子は、この充電により、インクチャンバーの容量を収縮させる。但し、微振動信号は電圧変化量が小さく、インクチャンバーの容量が収縮しても、ノズルからインク滴は吐出されない。しかし、インクチャンバーの容量が収縮することにより、インクチャンバー内のインクが揺らされて、インクが撹拌される。
時刻T12まで最高電圧Vh1=15.8Vを維持した後、原駆動信号生成部43は、時刻T12から時刻T13までの間に、最低電圧Vb=1.4Vまで電圧を降下させる。微振動信号(原駆動信号ODRV)の電圧が降下するとき、電圧上昇用トランジスタQ1はOFF状態であり、電圧降下用トランジスタQ2はON状態である。電圧降下用トランジスタQ2がON状態になることにより、ピエゾ素子からグランド電位GNDへの放電が行われ、電圧降下用トランジスタQ2には放電電流I2=0.70Aが流れる。ピエゾ素子は、この放電により、インクチャンバーの容量を膨張させて元の容量に戻す。インクチャンバーの容量が膨張することにより、インクチャンバー内のインクが揺らされて、インクが撹拌される。
電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、微振動信号の電位と電源電位42Vの電位差と、電流I1との積になる。電流I1は時刻T12から時刻T13までの間しか流れないので、参考例の電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、時刻T12から時刻T13までの間の斜線で示される台形面積と、電流I1=0.70の積になる。微振動信号の1周期の間の電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、1.52×10−4Wになる。また、原駆動信号生成部43が17280Hzの周波数で微振動信号を生成する場合、1秒当たりの電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、2.62Wになる。
同様に、電圧降下用トランジスタQ2の消費電力は、微振動信号の1周期当たり3.9010−5Wであり、1秒当たりの電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力は、0.67Wになる。
参考例では、高温時の最低電圧Vbは、常温時の最低電圧Vbと同じ1.4Vである。このため、充電電圧面積(時刻T12から時刻T13までの間の斜線で示される台形面積)は、高温時に大きくなる。一方、放電電圧面積(時刻T10から時刻T11までの間の斜線で示される台形面積)は、高温時に小さくなる。
この結果、参考例では、電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力(=2.62W)と、電圧降下用トランジスタQ2の消費電力(=0.67W)との差は、高温時に大きくなる。つまり、参考例では、電圧上昇用トランジスタQ1の発熱量と、電圧降下用トランジスタQ2の発熱量との差が、大きくなる。
図15Bは、本実施形態における高温時の微振動信号の説明図である。本実施形態では、本実施形態における高温時の微振動信号(ノズルからインクを吐出しないときの原駆動信号ODRV)の説明図である。本実施形態の微振動信号の電圧は、参考例の微振動信号よりも電位が12.3Vだけ高い。つまり、本実施形態では、常温から高温に変化したとき、微振動信号の振幅を小さくするとともに、最低電圧Vbを1.4Vから13.7Vに高めている。このため、本実施形態の充電電圧面積は、参考例の充電電圧面積と比較して、小さくなる。一方、本実施形態の放電電圧面積は、参考例の放電電圧面積と比較して、大きくなる。なお、充電電流I1及び放電電流I2は、参考例と本実施形態とは同じである。
この結果、本実施形態では、電圧上昇用トランジスタQ1の消費電力(=1.65W)と、電圧降下用トランジスタQ2の消費電力(=1.64W)は、ほぼ同じになる。つまり、本実施形態では、参考例の場合とは異なり、2つのトランジスタが均等に発熱する。
本説明では、負荷容量約0.3μF、周波数約17kHzにて算出している。
===まとめ===
(1)本実施形態のプリンタは、インクを吐出するためのピエゾ素子(駆動素子)を有するヘッド41と、ピエゾ素子を駆動するため電圧が変化する原駆動信号ODRV(駆動信号)を生成する駆動信号生成部43と、を備えている。駆動信号生成部43は、2つのトランジスタ(電圧上昇用トランジスタQ1及び電圧降下用トランジスタQ2)を有する。電圧上昇用トランジスタQ1は、原駆動信号ODRVの電圧を上げる際に発熱する。電圧降下用トランジスタQ2は、原駆動信号ODRVの電圧を下げる際に発熱する。
そして、本実施形態の駆動信号生成部43は、インクを吐出する際に、36Vの振幅の原駆動信号ODRV(第1駆動信号)と、30.2Vの振幅の原駆動信号ODRV(第2駆動信号)とを生成する。
このようなプリンタにおいて、駆動信号生成部43が30.2Vの振幅の原駆動信号ODRV(第2駆動信号)を生成するときに、36Vの振幅の原駆動信号ODRV(第1駆動信号)の最低電圧と同じ最低電圧(=1.4V)にすると、2つのトランジスタの発熱量の差が大きくなってしまう(図14Bの参考例を参照)。
そこで、本実施形態では、最低電圧を可変としている。そして、30.2Vの振幅の原駆動信号ODRV(第2駆動信号)を生成するとき、この最低電圧を、36Vの振幅の原駆動信号ODRV(第1駆動信号)の最低電圧(=1.4V)よりも、高い電圧(=6.2V)にしている(図14C参照)。
これにより、最低電圧を変えない参考例の場合には2つのトランジスタの消費電力の差が0.22Wもあったものが、本実施形態の場合には2つのトランジスタの消費電力の差が0.01Wに軽減された。
これにより、2つのトランジスタのエネルギー損失が均等になり、2つのトランジスタの発熱がほぼ同じになる。
(2)本実施形態の駆動素子であるピエゾ素子は圧電素子であり、原駆動信号ODRV(駆動信号)の電圧が上がると充電され、原駆動信号ODRVの電圧が下がると放電される。ピエゾ素子は、所定の容量性負荷Cを有しており、充電・放電されると変位し、インクチャンバーが膨張・収縮される。
なお、本実施形態の駆動素子はピエゾ素子であったが、これに限られるものではなく、他の駆動素子であっても良い。
(3)本実施形態の駆動信号生成部43の2つのトランジスタは、NPN型のトランジスタである電圧上昇用トランジスタQ1と、PNP型のトランジスタである電圧降下用トランジスタQ2である。この2つのトランジスタのエミッタ側が接続され、2つのトランジスタの接続部から原駆動信号ODRV(駆動信号)が出力される。すなわち、本実施形態では、いわゆるプッシュプル接続された2つのトランジスタを用いて、原駆動信号ODRVを生成している。
(4)インクの温度が変化すると、インクの粘度が変化する。このため、原駆動信号ODRVは、温度に応じて振幅を変えることが望ましい。仮に温度に応じて原駆動信号ODRVの振幅を変えないとすると、常温時のドットの大きさと、高温時のドットの大きさが、異なってしまう。その結果、同じ画像データに基づいて印刷を行っても、印刷画像が常温時のものと高温時のものとで異なってしまう。
そこで、本実施形態のプリンタは、温度センサ56を備えている。そして、コントローラ60は、温度センサ56の検出結果に応じて、36V又は30.2Vの振幅の原駆動信号ODRV(第1駆動信号又は第2駆動信号)を駆動信号生成部43に生成させる。これにより、駆動信号生成部43は、温度センサ56の検出結果に応じて、36V又は30.2Vの原駆動信号ODRVを生成する。
なお、原駆動信号の振幅は2種類に限定するものではなく、対応する最低電位Vbも2種類に限定するものではない。また制御上印字用の原駆動信号と微振動信号においてVbをそろえる必要のあるときには、総合的な発熱量が最適となる値で統一してもかまわない。
なお、必ずしも温度センサが必要なわけではない。例えば、温度センサを設けずに、コントローラが印刷枚数や印刷時間などから温度を推測し、推測された温度に応じて原駆動信号を切り替えても良い。
(5)インクの温度が高くなると、インクの粘度が低くなる。このため、インクの温度が高くなったとき、インクがノズルから吐出しやすい状態なので、常温時よりも原駆動信号ODRVの振幅を小さくすることが望ましい。
そこで、本実施形態の駆動信号生成部43は、温度センサ56が所定の温度(例えば38℃)よりも高い温度を検出したとき、常温時には36Vあった原駆動信号ODRVの振幅を30.2Vに小さくしている。
(6)インクの温度が高くなると、インクの粘度が変化する。このため、例えば、同じ印刷信号に基づいて吐出されたインク滴であっても、常温時のインク滴の大きさと、高温時のインク滴の大きさが異なってしまう。この結果、用紙に形成されるドットの大きさが温度によって変わるので、同じ画像データに基づいて印刷を行っても、印刷画像が常温時のものと高温時のものとで異なってしまう。
そこで、本実施形態では、温度に応じて振幅の異なる原駆動信号ODRVを生成させる。これにより、温度が変化しても、ノズルから吐出されるインク滴の大きさが同じなので、印刷画像も同じになる。
(7)なお、原駆動信号ODRVは、インクを吐出するための信号に限られるものではない。原駆動信号ODRVは、図15Bに示すように、インクが吐出されない程度にピエゾ素子(駆動素子)を駆動する微振動信号であっても良い。
(8)本実施形態では、2つのトランジスタを冷却するための冷却器として、ヒートシンクが設けられている。仮に、2つのトランジスタの発熱量に偏りがある場合、発熱量の大きい方のトランジスタがジャンクション温度に達しないように冷却器を設計する必要がある。しかし、発熱量の小さい方のトランジスタからみると、この冷却器は、発熱量に対してオーバースペックなものである。
一方、本実施形態では、2つのトランジスタが均等に発熱するので、どちらのトランジスタの発熱量にも合う冷却器を設計できる。この結果、冷却器を小型化することができる。
(9)本実施形態では、冷却器としてヒートシンクが設けられている。しかし、冷却器の種類は、これに限られるものではない。例えば、ファンによって送風して冷却を行うものであっても良いし、水冷を行うものであっても良い。
印刷システムの全体構成の説明図である。 プリンタの全体構成のブロック図である。 プリンタの全体構成の概略図である。 プリンタの全体構成の横断面図である。 印刷時の処理のフロー図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 ヘッドユニット40の説明図である。 各信号のタイミングチャートである。 原駆動信号生成部43の構成の説明図である。 ヒートシンク71の説明図である。 波形生成回路80の説明図である。 波形生成回路80が増幅回路70へ出力する波形信号の説明図である。 原駆動信号ODRVの電圧の時間変化と、トランジスタQ1及びQ2に流れる電流の時間変化の説明図である。 図14Aは、常温時の原駆動信号ODRVの説明図である。図14Bは、参考例における高温時の原駆動信号ODRVの説明図である。図14Cは、本実施形態における高温時の原駆動信号ODRVの説明図である。 図15Aは、参考例における高温時の微振動信号の説明図である。図15Bは、本実施形態における高温時の微振動信号の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ(PFモータ)、
23 搬送ローラ、24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモータ(CRモータ)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42 ヘッド駆動回路、
421 第1シフトレジスタ、422 第2シフトレジスタ、
423 ラッチ回路群、424 データセレクタ、
43 原駆動信号生成部、
SW スイッチ、PZT ピエゾ素子、
ODRV 原駆動信号、PRT 印刷信号、PRT(i) 印刷信号、
DRV 駆動信号、S1 第1制御信号、S2 第2制御信号
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 光学センサ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路、
70 増幅回路、Q1 電圧上昇用トランジスタ、Q2 電圧降下用トランジスタ、
71 ヒートシンク、
80 波形生成回路、81 メモリ、82 ラッチ回路、83 加算器、
84 ラッチ回路、85 D/A変換器、
100 印刷システム
110 コンピュータ、
120 表示装置、
130 入力装置、130A キーボード、130B マウス、
140 記録再生装置、
140A フレキシブルディスクドライブ装置、
140B CD−ROMドライブ装置

Claims (12)

  1. インクを吐出するための駆動素子を有するヘッドと、
    前記駆動素子を駆動するため電圧が変化する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    を備え、
    前記駆動信号生成部は、2つのトランジスタを有し、
    一方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、
    他方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱し、
    前記駆動信号生成部は、所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号と、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号と、を生成する
    印刷装置であって、
    前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成するとき、前記第2駆動信号の最低電圧を、前記第1駆動信号の最低電圧よりも、高い電圧にする
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記駆動素子は、圧電素子であり、前記駆動信号の電圧が上がると充電され、前記駆動信号の電圧が下がると放電されることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記2つのトランジスタは、NPN型のトランジスタと、PNP型のトランジスタであり、
    2つのトランジスタのエミッタ側が接続され、2つのトランジスタの接続部から前記駆動信号が出力される
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    温度センサを更に備え、
    前記駆動信号生成部は、前記温度センサの検出結果に応じて、前記第1駆動信号又は前記第2駆動信号を生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記温度センサが所定の温度よりも高い温度を検出したとき、前記駆動信号生成部は、前記第2駆動信号を生成することを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項4又は5に記載の印刷装置であって、
    前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成しているときに前記ヘッドから吐出されるインク滴の大きさは、前記駆動信号生成部が前記第1駆動信号を生成しているときに前記ヘッドから吐出されるインク滴の大きさと、等しいことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記駆動素子は、前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号によって、インクが吐出されない程度に駆動されることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記2つのトランジスタを冷却するための冷却器を更に有することを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項8に記載の印刷装置であって、
    前記冷却器は、前記2つのトランジスタから発生する熱を放熱するためのヒートシンクであることを特徴とする印刷装置。
  10. インクを吐出するための駆動素子を有するヘッドと、
    前記駆動素子を駆動するため電圧が変化する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    を備え、
    前記駆動信号生成部は、2つのトランジスタを有し、
    一方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、
    他方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱し、
    前記駆動信号生成部は、所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号と、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号と、を生成する
    印刷装置であって、
    前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成するとき、前記第2駆動信号の最低電圧を、前記第1駆動信号の最低電圧よりも、高い電圧にし、
    前記駆動素子は圧電素子であり、前記駆動信号の電圧が上がると充電され、前記駆動信号の電圧が下がると放電され、
    前記2つのトランジスタは、NPN型のトランジスタと、PNP型のトランジスタであり、
    2つのトランジスタのエミッタ側が接続され、2つのトランジスタの接続部から前記駆動信号が出力され、
    温度センサを更に備え、前記駆動信号生成部は、前記温度センサの検出結果に応じて、前記第1駆動信号又は前記第2駆動信号を生成し、
    前記温度センサが所定の温度よりも高い温度を検出したとき、前記駆動信号生成部は、前記第2駆動信号を生成し、
    前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成しているときに前記ヘッドから吐出されるインク滴の大きさは、前記駆動信号生成部が前記第1駆動信号を生成しているときに前記ヘッドから吐出されるインク滴の大きさと、等しく、
    前記2つのトランジスタを冷却するための冷却器を更に有し、
    前記冷却器は、前記2つのトランジスタから発生する熱を放熱するためのヒートシンクである
    ことを特徴とする印刷装置。
  11. 2つのトランジスタを有し、一方のトランジスタは駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、他方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱する駆動信号生成部を用いる印刷方法であって、
    所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号を前記駆動信号生成部により生成し、
    前記第1駆動信号の最低電圧よりも最低電圧が高い電圧になるように、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号を前記駆動信号生成部により生成する
    ことを特徴とする印刷方法。
  12. インクを吐出するための駆動素子を有するヘッドと、
    前記駆動素子を駆動するため電圧が変化する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    を備え、
    前記駆動信号生成部は、2つのトランジスタを有し、
    一方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を上げる際に発熱し、
    他方のトランジスタは、前記駆動信号の電圧を下げる際に発熱し、
    前記駆動信号生成部は、所定の振幅で電圧が変化する第1駆動信号と、前記第1駆動信号よりも小さい振幅で電圧が変化する第2駆動信号と、を生成する
    印刷装置に、
    前記駆動信号生成部が前記第2駆動信号を生成するとき、前記第2駆動信号の最低電圧を、前記第1駆動信号の最低電圧よりも、高い電圧にする機能
    を実現させることを特徴とするプログラム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007276174A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Seiko Epson Corp 駆動信号生成回路、及び印刷装置

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