JP2005262342A - 振れ止め装置を備えた工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々のワーク長からなるワークに適用可能であると共に、振れ止め装置によるワーク支持力を向上させることにより、より高精度な加工を行うことができる振れ止め装置を備えた工作機械を提供する。
【解決手段】主軸台28及び心押台29がZ軸方向にベッド1上に形成された同一のワーク支持用ガイドレール21上を摺動可能に配設されている。そして、主軸台28の主軸台ベース28aと心押台29の心押台ベース29aの中間領域に振れ止め装置30の振れ止め装置30aが固定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、振れ止め装置を備えた工作機械に関するものである。
従来、振れ止め装置を備えた工作機械は、心押台及び振れ止め装置がワークの軸線方向へ移動可能な構成としたものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、この特許文献1に開示された工作機械は、振れ止め装置のベース部材が主軸台のベース部材及び心押台のベース部材の中間領域よりも前方側(作業者側)に配設されている。このように、振れ止め装置のベース部材が主軸台のベース部材及び心押台のベース部材の中間領域よりも前方側に配設されているのは、心押台と振れ止め装置が移動する際に心押台のベース部材と振れ止め装置のベース部材とが干渉しないようにするためである。なお、この開示された工作機械は、心押台及び振れ止め装置を移動可能とすることにより、種々のワーク長からなるワークに適用することができる。
特開平6−114691号公報
しかし、従来の振れ止め装置を備えた工作機械は、心押台のベース部材と振れ止め装置のベース部材とが相互に干渉しないようにするために、振れ止め装置のベース部材の配設位置からワークまでの距離が遠くなる構成であった。そのために、振れ止めの剛性によるワーク支持力が低下するという問題があった。ここで、振れ止め装置によるワークの支持力は、ワークの加工精度の影響を及ぼすものである。
また、心押台をベッド上に固定する構成であれば、振れ止め装置のベース部材の配設位置をワークに近づけることができるが、この場合には種々のワーク長のものに適用することができない。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、種々のワーク長からなるワークに適用可能であると共に、振れ止め装置によるワーク支持力を向上させることにより、より高精度な加工を行うことができる振れ止め装置を備えた工作機械を提供することを目的とする。
そこで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、主軸台を可動させることにより、種々のワーク長からなるワークに適用可能であると共に、振れ止め装置によるワーク支持力を向上できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
(第1の発明)
すなわち、本発明の第1の振れ止め装置を備えた工作機械は、ベッドと、前記ベッド上に配設された主軸台ベースと該主軸台ベース上に配設され略棒状からなるワークの一端側を前記ワークの軸線回りに回転支持可能な主軸部とを有する主軸台と、前記ベッド上で前記主軸台に対向して配設され配設された心押台ベースと該心押台ベース上に配設され前記ワークの他端側を前記ワークの軸線回りに回転支持可能な心押軸部とを有する心押台と、工具を支持し前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向及び軸線直交方向へ移動可能に前記ベッド上に配設された工具台と、少なくとも一部分が前記ベッド上で前記主軸台ベースと前記心押台ベースとの中間領域に配設された振れ止めベースと該振れ止めベース上に配設され前記ワークの中間部を支持する振れ止め部とを有する振れ止め装置と、前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記主軸台を駆動する主軸台駆動手段と、前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記心押台を駆動する心押台駆動手段と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。
つまり、本発明の第1の振れ止め装置を備えた工作機械の特徴的な構成は、主軸台及び心押台が移動可能な構成としていることである。さらに、他の特徴的な構成は、振れ止めベースの少なくとも一部分が主軸台ベースと心押台ベースとの中間領域に配設されていることである。ここで、主軸台ベースとは、主軸台のうちの土台となる部分である。心押台ベースとは、心押台のうちの土台となる部分である。振れ止めベースとは、振れ止め装置のうちの土台となる部分である。そして、このような構成からなることにより、加工前にワークを支持する際には、ベッド上に固定配設された振れ止め装置の位置を基準にして主軸台及び心押台を移動させることにより行うができる。さらに、ワークの長手方向の長さが異なる場合には、そのワーク長に応じて主軸台及び心押台の離間距離を変更させればよい。
従来は干渉防止のために主軸台ベースと心押台ベースとの間に振れ止めベースを配設することができなかったが、本発明の第1の振れ止め装置を備えた工作機械によれば、主軸台ベースと心押台ベースとの間に振れ止めベースを配設することができる。さらに、本発明によれば、主軸台ベースと心押台ベースとの間に振れ止めベースを配設したとしても、種々のワーク長からなるワークに適用することができる。そして、このような構成とすることにより、振れ止め装置の振れ止めベースの配設位置を従来に比べてよりワークに近づけることができる。つまり、振れ止めベースとワークとの距離を短縮することができるので、振れ止め装置の剛性を向上させることができる。この結果、振れ止め装置によるワーク支持力を向上させることができる。これにより、本発明によれば、種々のワーク長からなるワークに適用することができると共に、より高精度な加工を行うことができる。
さらに、主軸台ベースと心押台ベースと中間領域に振れ止めベースを配設可能とすることにより、従来に比べて振れ止め装置の配設位置の分だけ小型化することができる。このことにより、作業者の位置からワークの支持位置までの距離が短縮可能となるので、作業性を向上することにつながる。一方、装置全体の大きさを従来と同様にする場合には、主軸台ベース、心押台ベース及び振れ止めベースを従来に比べて大型化することができる。つまり、主軸台、心押台及び振れ止め装置の剛性をより高くすることができる。これにより、より高精度な加工が可能となると共に、加工時間の短縮にもつながる。
上記第1の振れ止め装置を備えた工作機械において、前記振れ止め装置は、前記ベッド上に固定されるようにしてもよい(請求項3)。すなわち、振れ止め装置の振れ止めベースがベッドに固定されることになる。このように、振れ止め装置がベッド上に固定されることにより、ボールねじ駆動される振れ止め装置に比べて、振れ止め装置の剛性が高くなる。つまり、振れ止め装置の剛性を高くすることができることにより、より高精度な加工を行うことができる。なお、振れ止め装置がベッド上に固定されているとしても、主軸台及び心押台をそれぞれ移動させることにより、種々のワーク長からなるワークに適用することには変わりない。
また、上記第1の振れ止め装置を備えた工作機械において、さらに、前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記振れ止め装置を駆動する振れ止め駆動手段を備えるようにしてもよい(請求項4)。例えば、ワークを主軸部、心押軸部、及び振れ止め部により支持した後に、僅かに振れ止め部による支持位置を移動させた場合には、主軸部及び心押軸部を同時に移動させるか、若しくは、振れ止め部のみを移動させるかの何れかになる。このような場合には、主軸台駆動手段と心押台駆動手段とが同期をとることができないときには、主軸部及び心押軸部をワークを支持した状態で同時に移動させることはできない。そこで、振れ止め駆動手段を備えることにより、このような場合に、振れ止め部のみを僅かに移動させることにより、振れ止め部による支持位置を変更することができる。
また、振れ止め駆動手段を備える場合には、前記振れ止め装置が移動可能な距離を、前記主軸台及び前記心押台の移動可能な距離に対して短くするようにするとよい(請求項9)。このように、振れ止め駆動手段により振れ止め装置が移動可能な距離が、短くすることにより、主軸台及び心押台の移動量の減少を低減することができる。つまり、主軸台及び心押台の移動量を適切に確保することができるので、種々のワーク長からなるワークに対して確実に適用することができる。
また、振れ止め駆動手段を備える場合には、前記振れ止め駆動手段は、前記主軸台及び前記心押台の移動量が前記振れ止め装置の移動量に対して小さくなる前記ワークを支持する際に前記振れ止め装置を駆動するようにしてもよい(請求項10)。例えば、当該工作機械により加工可能な最長のワーク長からなるワークの場合には、主軸台及び心押台が最も離れた位置に移動することになる。そうすると、振れ止め部によりワークを支持する位置が適切な支持位置にならない場合がある。このような場合であっても、振れ止め装置を移動可能な構成とすることにより、ワークの適切な位置を振れ止め部により支持することができる。つまり、主軸台及び心押台の移動量が振れ止め装置の移動量に対して小さくなるワーク(ワーク長の長いワーク)を加工する場合に、主軸台及び心押台により移動量を確保することができないときに、振れ止め装置を移動させてワークの適切な位置を振れ止め部により支持することができる。
また、上記第1の振れ止め装置を備えた工作機械において、前記ベッドは、前記ワークの軸線方向に形成されたガイドレールを有し、前記主軸台及び前記心押台は、同一の前記ガイドレール上をスライド可能であるようにしてもよい(請求項7)。主軸台が移動するガイドレールと心押台が移動するガイドレールを共通化することにより、主軸台と心押台との相対的移動精度を向上させることができる。さらに、主軸台及び心押台のガイドレールへの組み付け構成を共通化することができるので、部品の共通化が可能となり、低コスト化を図ることができる。なお、主軸台及び心押台は、ガイドレールを挟時するようにしてもよい。また、ガイドレールは、一対のガイドレールからなるようにしてもよい。例えば、平行な2本のガイドレールがベッドに形成されており、これら2本のガイドレール上を主軸台及び心押台がスライドするようにしてもよい。
また、ベッドに形成されたガイドレール上に主軸台及び心押台がスライド可能に配設されている場合において、前記振れ止め装置が前記ガイドレール上に配設されるようにしてもよい(請求項8)。つまり、同一のガイドレール上を主軸台、心押台、及び振れ止め装置が配設されている。このように、主軸台、心押台、及び振れ止め装置を同一のガイドレール上に配設することにより、従来はそれぞれの配設土台として3カ所の配設土台をベッドに形成する必要があったのに比べて、ベッドの製造コストを大きく低減することができる。なお、振れ止め装置は、ガイドレール上に移動可能に配設してもよいし、ガイドレール上に固定配設してもよい。
(第2の発明)
また、本発明の第2の振れ止め装置を備えた工作機械は、ベッドと、前記ベッド上に配設され略棒状からなるワークの一端側を前記ワークの軸線回りに回転支持可能な主軸を有する主軸台と、前記ベッド上で前記主軸台に対向して配設され前記ワークの他端側を前記ワークの軸線回りに回転支持可能な心押軸を有する心押台と、工具を支持し前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向及び軸線直交方向へ移動可能に前記ベッド上に配設された工具台と、前記ベッド上で前記主軸台と前記心押台との間に固定配設され前記ワークの中間部を支持する振れ止め装置と、前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記主軸台を駆動する主軸台駆動手段と、前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記心押台を駆動する心押台駆動手段と、を備えたことを特徴とする(請求項2)。
つまり、本発明の第2の振れ止め装置を備えた工作機械の特徴的な構成は、主軸台及び心押台が移動可能な構成としていることである。さらに、他の特徴的な構成は、振れ止め装置がベッドに固定配設されていることである。このような構成からなることにより、加工前にワークを支持する際には、ベッド上に固定配設された振れ止め装置の位置を基準にして主軸台及び心押台を移動させることにより行う。さらに、ワークの長手方向の長さが異なる場合には、そのワーク長に応じて主軸台及び心押台の離間距離を変更させればよい。
本発明の第2の振れ止め装置を備えた工作機械によれば、振れ止め装置がベッド上に固定配設されているので、可動可能な従来の振れ止め装置に比べて、振れ止め装置の剛性を向上させることができる。そして、振れ止め装置の剛性を向上させることにより、より高精度な加工を行うことができる。さらに、第1の振れ止め装置を備えた工作機械によれば、上述したように、ワーク長が異なる場合であっても、主軸台及び心押台をワーク長に合わせて移動させることにより対応することができる。つまり、本発明の第1の振れ止め装置を備えた工作機械によれば、種々のワーク長のワークに適用可能である。
また、本発明の第2の振れ止め装置を備えた工作機械によれば、振れ止め装置が主軸台及び心押台が配設されるガイドレール上に配設されていることにより、振れ止め装置がベッド上に支持される位置からワークの支持位置までの距離が、従来の工作機械に比べて、短縮することができる。
(第1の発明及び第2の発明についての共通事項)
上記第1及び第2の振れ止め装置を備えた工作機械において、主軸台の主軸部は、ワークの一端側を把持するチャックを備えるようにしてもよいし、ワークの一端側の軸心のみを支持するセンタを備えるようにしてもよいし、チャック及びセンタの両者を備えるようにしてもよい。そして、この主軸部は、モータなどの回転駆動手段により回転駆動可能な構成とするとよい。また、心押台の心押軸部は、主軸台の主軸部と同様に、チャックを備えるようにしてもよいし、センタを備えるようにしてもよいし、チャックとセンタを備えるようにしてもよい。そして、心押軸部は、主軸部の回転に伴って回転する構成としてもよいし、主軸部の回転と同期可能なモータなどの回転駆動手段により回転駆動可能な構成としてもよい。また、振れ止め装置は、一つの振れ止め部を備えるようにしてもよいし、複数の振れ止め部を備えるようにしてもよい。
また、前記主軸台駆動手段は、前記振れ止め装置による前記ワークの支持位置及び前記ワークの形状に基づき決定された前記主軸台による前記ワークの支持位置へ前記主軸台を位置決め駆動するようにしてもよい(請求項5)。また、前記心押台駆動手段は、前記振れ止め装置による前記ワークの支持位置及び前記ワークの形状に基づき決定された前記心押台による前記ワークの支持位置へ前記心押台を位置決め駆動するようにしてもよい(請求項6)。
また、本発明の第1及び第2の振れ止め装置を備えた工作機械において、前記工具は砥石であって、前記工具台は前記砥石を回転可能に支持し、前記工作機械は研削盤であるようにしてもよい(請求項11)。本発明を研削盤に適用することにより、高精度が要求されるワークの加工を行うことができる。なお、旋盤などの他の工作機械に対しても本発明を適用することができるのは言うまでもない。
また、本発明の工作機械により加工される前記ワークは、クランクシャフト又はカムシャフトとしてもよい(請求項12)。これらのワークは、高精度が要求されると共に加工時間の短縮も要求されるワークである。つまり、本発明を適用することにより、高精度及び加工時間の短縮を図ることができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(1)第1実施形態
まず、第1実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械について説明する。第1実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械は、主軸台、心押台、及び振れ止め装置が同一のガイドレール上に移動可能に配設されている研削盤である。この第1実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、第1実施形態における工作機械の平面図である。図2は、第1実施形態における工作機械の正面図である。図3は、第1実施形態における工作機械のワーク支持部の模式図である。
(第1実施形態の工作機械の全体構成)
第1実施形態における工作機械は、図1に示すように、略直方体からなるベッド1を有している。このベッド1上には、ベッド1の奥側(図1の上側)である砥石支持部2と、ベッド1の手前側(図1の下側)であるワーク支持部3とにより区分される。
(第1実施形態の砥石支持部2の構成)
まず、砥石支持部2について図1を参照して説明する。砥石支持部2は、砥石用Z軸ガイドレール4と、砥石用Z軸ボールねじ5a,5bと、砥石用Z軸サーボモータ6a,6bと、砥石用テーブル7a,7bと、砥石用X軸ボールねじ8a,8bと、砥石用X軸サーボモータ9a,9bと、砥石台10a,10bと、砥石11a,11bとから構成される。
砥石用Z軸ガイドレール4は、ベッド1の上面側の奥側に、Z軸方向に延在するように2本形成されている。砥石用Z軸ボールねじ5a,5bは、ベッド1の砥石用Z軸ガイドレール4の間に、Z軸方向に延在してZ軸回りに回転自在に支持されている。左側砥石用Z軸サーボモータ6aは、左側砥石用Z軸ボールねじ5aの左端に連結されており、左側砥石用Z軸ボールねじ5aを回転可能に駆動する。右側砥石用Z軸サーボモータ6bは、右側砥石用Z軸ボールねじ5bの右端に連結されており、右側砥石用Z軸ボールねじ5bを回転可能に駆動する。左側砥石用テーブル7aは、砥石用Z軸ガイドレール4上を摺動可能に配設され、下方側が左側Z軸ボールねじ5aに連結されている。つまり、左側Z軸ボールねじ5aの回転により、左側砥石用テーブル7aがZ軸方向に移動する。さらに、左側砥石用テーブル7aの上面には、X軸方向に延在するように砥石用X軸ガイドレール71aが2本形成されている。右側砥石用テーブル7bは、砥石用Z軸ガイドレール4上を摺動可能であって左側砥石用テーブル7aの右側に配設され、下方側が右側Z軸ボールねじ5bに連結されている。つまり、右側Z軸ボールねじ5bの回転により、右側砥石用テーブル7bがZ軸方向に移動する。さらに、右側砥石用テーブル7bの上面には、X軸方向に延在するように砥石用X軸ガイドレール71bが2本形成されている。
左側砥石用X軸ボールねじ8aは、左側砥石用テーブル7a上の左側砥石用X軸ガイドレール71aの間に、X軸方向に延在してX軸回りに回転自在に支持されている。右側砥石用X軸ボールねじ8bは、右側砥石用テーブル7b上の右側砥石用X軸ガイドレール71bの間に、X軸方向に延在してX軸回りに回転自在に支持されている。左側砥石用X軸サーボモータ9aは、左側砥石用X軸ボールねじ8aの上端に連結されており、左側砥石用X軸ボールねじ8aを回転可能に駆動する。右側砥石用X軸サーボモータ9bは、右側砥石用X軸ボールねじ7bの上端に連結されており、右側砥石用X軸ボールねじ8bを回転可能に駆動する。左側砥石台10aは、左側砥石用X軸ガイドレール71a上を摺動可能に配設され、下方側が左側X軸ボールねじ8aに連結されている。つまり、左側X軸ボールねじ8aの回転により、左側砥石台10aがX軸方向に移動する。右側砥石台10bは、右側砥石用X軸ガイドレール71b上を摺動可能に配設され、下方側が右側X軸ボールねじ8bに連結されている。つまり、右側X軸ボールねじ8bの回転により、右側砥石台10bがX軸方向に移動する。左側砥石11a及び右側砥石11bは、それぞれ左側砥石台10a及び右側砥石台10bにZ軸回りに回転可能に軸支されている。
(第1実施形態のワーク支持部3の構成)
次に、ワーク支持部3について図1〜図3を参照して説明する。ワーク支持部3は、ワーク支持用ガイドレール21と、主軸台用ボールねじ22と、心押台用ボールねじ23と、振れ止め用ボールねじ24と、主軸台用サーボモータ25と、心押台用サーボモータ26と、振れ止め用サーボモータ27と、主軸台28と、心押台29と、振れ止め装置30とから構成される。
ワーク支持用ガイドレール21は、ベッド1の上面側の手前側(図1の下側)に、Z軸方向に延在するように2本形成されている。このワーク支持用ガイドレール21は、ベッド1の幅より僅かに短く形成されている。主軸台用ボールねじ(主軸台駆動手段)22は、図3に示すように、ベッド1のワーク支持用ガイドレール21のほぼ中央のうちのベッド1の左側に、Z軸方向に延在してZ軸回りに回転自在に支持されている。心押台用ボールねじ(心押台駆動手段)23は、ベッド1のワーク支持用ガイドレール21の中央より僅かに奥側(図1の上側)のうちのベッド1の右側に、Z軸方向に延在してZ軸回りに回転自在に支持されている。振れ止め用ボールねじ(振れ止め駆動手段)24は、ベッド1のワーク支持用ガイドレール21の中央より僅かに手前側(図1の下側)のうちのベッド1の右側に、Z軸方向に延在してZ軸回りに回転自在に支持されている。この振れ止め用ボールねじ24は、心押台用ボールねじ23の手前側に配設されている。
主軸台用サーボモータ(主軸台駆動手段)25は、主軸台用ボールねじ22の左端に連結されており、主軸台用ボールねじ22を回転可能に駆動する。心押台用サーボモータ(心押台駆動手段)26は、心押台用ボールねじ23の右端に連結されており、心押台用ボールねじ23を回転可能に駆動する。振れ止め用サーボモータ(振れ止め駆動手段)27は、振れ止め用ボールねじ24の右端に連結されており、振れ止め用ボールねじ24を回転可能に駆動する。
主軸台28は、図1〜図3に示すように、主軸台ベース28aと、主軸部28bと、主軸(図示せず)と、主軸センタ28cと、主軸モータ28dとから構成される。主軸台ベース28aは、ワーク支持用ガイドレール21上のうちの左側を摺動可能に配設され、下方側が主軸台用ボールねじ22に連結されている。つまり、主軸台用ボールねじ22の回転により、主軸台ベース28aがワーク支持用ガイドレール21に沿ってZ軸方向に移動する。主軸部28bは、主軸台ベース28aの上側に配設されており、内部にZ軸回りに回転可能な主軸(図示せず)を備えている。この主軸は、右端側にワークWの一端側を支持可能な主軸センタ28cを備えている。主軸モータ28dは、主軸の後端側(図1の左側)に配設されており、主軸を回転可能に駆動する。
心押台29は、心押台ベース29aと、心押軸部29bと、心押軸(図示せず)と、心押センタ29cとから構成される。心押台ベース29aは、ワーク支持用ガイドレール21上のうちの右側を摺動可能に配設され、下方側が心押台用ボールねじ23に連結されている。つまり、心押台用ボールねじ23の回転により、心押台ベース29aがワーク支持用ガイドレール21に沿ってZ軸方向に移動する。そして、心押台ベース29aは、主軸台28に対向するように配設されている。心押軸部29bは、心押台29aの上側に配設されており、内部にZ軸回りに回転可能な心押軸(図示せず)を備えている。この心押軸は、主軸部28bが備える主軸と同一軸線上に位置するようにしている。さらに、この心押軸は、左端側にワークWの他端側を支持可能な心押センタ29cを備えている。
振れ止め装置30は、振れ止めベース30aと、振れ止め部30bとから構成される。振れ止めベース30aは、ワーク支持用ガイドレール21上のうちの主軸台ベース28a及び心押台ベース29aの間を摺動可能に配設されている。この振れ止めベース30aは、主軸台ベース28a及び心押台ベース29aのX軸方向幅と同一に形成されており、振れ止めベース30aの全てが主軸台ベース28aと心押台ベース29aの中間領域に配設されている。そして、振れ止めベース30aの下方側が、振れ止め用ボールねじ24に連結されている。つまり、振れ止め用ボールねじ24の回転により、振れ止めベース30aがワーク支持用ガイドレール21に沿ってZ軸方向に移動する。振れ止め部30bは、振れ止めベース30aの上側に配設されており、ワークWを挟んで砥石台10a,10bの反対側に配設されている。この振れ止め部30bは、研削時にワークWの中間部を支持する。つまり、振れ止め部30bによりワークWの中間部を支持することにより、研削時におけるワークWの撓みを防止する。
(第1実施形態の工作機械の動作)
次に、上述のような構成からなる第1実施形態における研削盤の動作について説明する。まず、振れ止め装置30のZ軸方向の位置決めを行う。この振れ止め装置30の位置決めは、振れ止め用サーボモータ27の回転駆動により行う。続いて、ワークWを配設するために主軸台28及び心押台29の離間距離を大きくする。つまり、主軸台28を図1の左側へ移動させ、心押台29を図1の右側へ移動させる。この動作は、主軸台用サーボモータ25及び心押台用サーボモータ26の回転駆動により行われる。続いて、ワークWを主軸台28と心押台29との間に配設して、主軸センタ28cと心押センタ29cとによりワークWを挟持させる。つまり、主軸台28と心押台29の離間距離を小さくするように、主軸台28及び心押台29を移動させることにより行う。このとき、振れ止め装置30により支持されるワークWの位置と振れ止め装置30の位置とが一致するように、主軸台18及び心押台29を移動させる。続いて、主軸モータ28dを回転することによりワークWを回転しつつ、砥石11a,11bを移動させることにより研削を行う。さらに、次のワークWを研削する場合には、主軸台28と心押台29の離間距離を大きくするように、主軸台28及び心押台29を移動させて、ワークWを取り替える。このとき、振れ止め装置30は、固定した状態となる。
また、ワークWのワーク長が非常に長い場合には、第1実施形態の研削盤は次のように動作させる。まず、振れ止め装置30のZ軸方向の位置決めを行う。続いて、主軸台28と心押台29の離間距離が最大となるように、主軸台28及び心押台29を移動させる。すなわち、主軸台28は図1の左端側へ移動させ、心押台29は図1の右端側へ移動させる。続いて、ワークWを主軸台28及び心押台29の間に配設して、主軸センタ28Cと心押センタ29cとによりワークWを挟持させる。つまり、主軸台28と心押台29の離間距離を小さくするように、主軸台28及び心押台29を移動させることにより行う。ただし、ワーク長が非常に長い場合には、主軸台28及び心押台29はあまり移動させることはできない。従って、振れ止め装置30により支持させるワークWの位置と振れ止め装置30の位置とが一致しない場合がある。この場合には、振れ止め装置30の位置と振れ止め装置30により支持させるワークWの位置が一致するように、振れ止め装置30を移動させる。続いて、主軸モータ28dを回転することによりワークWを回転しつつ、砥石11a,11bを移動させることにより研削を行う。
(2)第2実施形態
次に、第2実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械について説明する。第2実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械は、主軸台、心押台及び振れ止め装置が同一のガイドレール上に配設されている研削盤である。さらに詳細には、主軸台及び心押台のみがガイドレール上を移動可能であって、振れ止め装置はガイドレール上に固定されている。つまり、第2実施形態における工作機械は、上述した第1実施形態における工作機械に対して、振れ止め装置が固定されている点が相違する。以下に、図4を参照して、第2実施形態における工作機械について詳述する。図4は、第2実施形態における工作機械のワーク支持部の模式図である。
(第2実施形態の工作機械の全体構成)
第2実施形態における工作機械は、第1実施形態における工作機械と同様に略直方体からなるベッド1を有している。このベッド1上には、ベッド1の奥側である砥石支持部2と、ベッド1の手前側であるワーク支持部40とにより区分される。なお、砥石支持部2は、第1実施形態における砥石支持部2と同様であるので説明を省略する。従って、ワーク支持部40のみについて説明する。なお、第1実施形態における工作機械と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(第2実施形態のワーク支持部40の構成)
ワーク支持部40について図4を参照して説明する。ワーク支持部40は、ワーク支持用ガイドレール21と、主軸台用ボールねじ22と、心押台用ボールねじ41と、主軸台用サーボモータ25と、心押台用サーボモータ42と、主軸台28と、心押台29と、振れ止め装置43とから構成される。
心押台用ボールねじ(心押台駆動手段)41は、ベッド1のワーク支持用ガイドレール21のほぼ中央のうちのベッド1の右側に、Z軸方向に延在してZ軸回りに回転自在に支持されている。心押台用サーボモータ(心押台駆動手段)42は、心押台用ボールねじ41の右端に連結されており、心押台用ボールねじ41を回転可能に駆動する。この心押台用ボールねじ41は、心押台ベース29aの下方側が連結されている。
振れ止め装置43は、振れ止めベース43aと、振れ止め部43bとから構成される。振れ止めベース43aは、ワーク支持用ガイドレール21上のうちの主軸台ベース28a及び心押台ベース29aの間に固定されている。この振れ止めベース43aは、主軸台ベース28a及び心押台ベース29aのX軸方向幅と同一に形成されており、振れ止めベース43aの全てが主軸台ベース28aと心押台ベース29aの中間領域に配設されている。振れ止め部43bは、振れ止めベース43aの上側に配設されており、ワークWを挟んで砥石台10a,10bの反対側に配設されている。この振れ止め部43bは、研削時にワークWの中間部を支持する。つまり、振れ止め部43bによりワークWの中間部を支持することにより、研削時におけるワークWの撓みを防止する。
(第2実施形態の工作機械の動作)
第2実施形態の工作機械の動作は、上述した第1実施形態の工作機械において振れ止め装置が移動しないことを除き全く同様の動作である。
(3)第3実施形態
次に、第3実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械について説明する。第3実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械は、主軸台、心押台及び振れ止め装置がそれぞれのガイドレール上に移動可能に配設されている研削盤である。さらに、主軸台と心押台の中間領域に振れ止め装置の一部分が配設されている研削盤である。以下に、図5を参照して、第3実施形態における工作機械について詳述する。図5は、第3実施形態における工作機械のワーク支持部の模式図である。
(第3実施形態の工作機械の全体構成)
第3実施形態における工作機械は、第1実施形態における工作機械と同様に略直方体からなるベッド51を有している。このベッド51上には、ベッド51の奥側である砥石支持部2と、ベッド51の手前側であるワーク支持部52とにより区分される。なお、砥石支持部2は、第1実施形態における砥石支持部2と同様であるので説明を省略する。従って、ワーク支持部52のみについて説明する。なお、第1実施形態における工作機械と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(第3実施形態のワーク支持部52の構成)
ワーク支持部40について図4を参照して説明する。ワーク支持部52は、主軸台用ガイドレール53と、心押台用ガイドレール54と、振れ止め用ガイドレール55と、主軸台用ボールねじ56と、心押台用ボールねじ57と、振れ止め用ボールねじ58と、主軸台用サーボモータ59と、心押台用サーボモータ60と、振れ止め用サーボモータ61と、主軸台28と、心押台29と、振れ止め装置62とから構成される。
主軸台用ガイドレール53は、ベッド51の上面側の手前側(図1の下側)のうちの左側に、Z軸方向に延在するように2本形成されている。この主軸台用ガイドレール53は、ベッド51の幅より僅かに短く形成されている。心押台用ガイドレール54は、ベッド51の上面側の手前側のうちの右側に、Z軸方向に延在するように2本形成されている。この心押台用ガイドレール54は、主軸台用ガイドレール53の延長線上に形成されている。この心押台用ガイドレール54は、ベッド51の幅よりも短く形成されている。振れ止め用ガイドレール55は、ベッド51の上面側の手前側のうちのほぼ中央、すなわち、主軸台用ガイドレール53と心押台用ガイドレール54の中間に、Z軸方向に延在するように1本形成されている。この振れ止め用ガイドレール55の長さは、主軸台用ガイドレール53及び心押台ガイドレール54の長さに比べて非常に短い。
主軸台用ボールねじ(主軸台駆動手段)56は、図5に示すように、ベッド1の主軸台用ガイドレール53のほぼ中央に、Z軸方向に延在してZ軸回りに回転自在に支持されている。この主軸台用ボールねじ56の長手方向の長さは、主軸台用ガイドレール53の長さとほぼ同一の長さである。心押台用ボールねじ(心押台駆動手段)57は、ベッド1の心押台用ガイドレール54のほぼ中央に、Z軸方向に延在してZ軸回りに回転自在に支持されている。この心押台用ボールねじ57の長手方向の長さは、心押台用ガイドレール54の長さとほぼ同一の長さである。振れ止め用ボールねじ(振れ止め駆動手段)58は、ベッド1の振れ止め用ガイドレール55より手前側(図5の下側)のうちのベッド1の右側に、Z軸方向に延在してZ軸回りに回転自在に支持されている。この振れ止め用ボールねじ58の長手方向の長さは、振れ止め用ガイドレール55の長さとほぼ同一の長さである。
主軸台用サーボモータ(主軸台駆動手段)59は、主軸台用ボールねじ56の左端に連結されており、主軸台用ボールねじ56を回転可能に駆動する。心押台用サーボモータ(心押台駆動手段)60は、心押台用ボールねじ57の右端に連結されており、心押台用ボールねじ57を回転可能に駆動する。振れ止め用サーボモータ(振れ止め駆動手段)61は、振れ止め用ボールねじ58の右端に連結されており、振れ止め用ボールねじ58を回転可能に駆動する。
主軸台28の主軸台ベース28aは、主軸台用ガイドレール53上を摺動可能に配設され、下方側が主軸台用ボールねじ56に連結されている。つまり、主軸台用ボールねじ56の回転により、主軸台ベース28aが主軸台用ガイドレール53に沿ってZ軸方向に移動する。心押台29の心押台ベース29aは、心押台用ガイドレール54上を摺動可能に配設され、下方側が心押台用ボールねじ57に連結されている。つまり、心押台用ボールねじ57の回転により、心押台ベース29aが心押台用ガイドレール54に沿ってZ軸方向に移動する。
振れ止め装置62は、振れ止めベース62aと、振れ止め部62bとから構成される。振れ止めベース62aは、振れ止め用ガイドレール55上を摺動可能に配設されている。この振れ止めベース62aは、主軸台ベース28a及び心押台ベース29aのX軸方向幅より小さく形成されており、振れ止めベース62aの一部分が主軸台ベース28aと心押台ベース29aの中間領域に配設されている。そして、振れ止めベース62aの下方側が、振れ止め用ボールねじ58に連結されている。つまり、振れ止め用ボールねじ58の回転により、振れ止めベース62aが振れ止め用ガイドレール55に沿ってZ軸方向に移動する。振れ止め部62bは、振れ止めベース62aの上側に配設されており、ワークWを挟んで砥石台10a,10bの反対側に配設されている。この振れ止め部62bは、研削時にワークWの中間部を支持する。つまり、振れ止め部62bによりワークWの中間部を支持することにより、研削時におけるワークWの撓みを防止する。
(4)第4実施形態
次に、第4実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械について説明する。第4実施形態における振れ止め装置を備えた工作機械は、主軸台と心押台がそれぞれのガイドレール上に移動可能に配設されており、振れ止め装置がそれらのガイドレールの間に固定されている研削盤である。つまり、第4実施形態における工作機械は、上述した第3実施形態における工作機械に対して、振れ止め装置が固定されている点が相違する。以下に、図6を参照して、第4実施形態における工作機械について詳述する。図6は、第4実施形態における工作機械のワーク支持部の模式図である。
(第4実施形態の工作機械の全体構成)
第4実施形態における工作機械は、第3実施形態における工作機械と同様に略直方体からなるベッド51を有している。このベッド51上には、ベッド51の奥側である砥石支持部2と、ベッド51の手前側であるワーク支持部71とにより区分される。なお、砥石支持部2は、第1実施形態における砥石支持部2と同様であるので説明を省略する。従って、ワーク支持部71のみについて説明する。なお、第1実施形態及び第3実施形態における工作機械と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(第4実施形態のワーク支持部71の構成)
ワーク支持部71について図6を参照して説明する。ワーク支持部71は、主軸台用ガイドレール53と、心押台用ガイドレール54と、主軸台用ボールねじ56と、心押台用ボールねじ57と、主軸台用サーボモータ59と、心押台用サーボモータ60と、主軸台28と、心押台29と、振れ止め装置72とから構成される。つまり、第4実施形態のワーク支持部71は、第3実施形態のワーク支持部62における振れ止め用ガイドレール55と、振れ止め用ボールねじ58と、振れ止め用サーボモータ61とが存在しない構成である。
振れ止め装置71は、振れ止めベース71aと、振れ止め部71bとから構成される。振れ止めベース71aは、主軸台ベース28a及び心押台ベース29aのX軸方向幅より小さく形成されている。この振れ止めベース71aは、ベッド51の上面側であって、主軸台用ガイドレール53と心押台用ガイドレール54の中間に固定されている。さらに具体的には、振れ止めベース71aの一部分が、主軸台ベース28aと心押台ベース29aの中間領域に配設されている。振れ止め部71bは、振れ止めベース71aの上側に配設されており、ワークWを挟んで砥石台10a,10bの反対側に配設されている。この振れ止め部71bは、研削時にワークWの中間部を支持する。つまり、振れ止め部71bによりワークWの中間部を支持することにより、研削時におけるワークWの撓みを防止する。
(5)第4実施形態の変形態様
次に、第4実施形態における変形態様について説明する。上記第4実施形態においては、振れ止め装置71の振れ止めベース71aの一部分を主軸台ベース28aと心押台ベース29aの中間領域に配設されているが、これに限られるものではない。例えば、振れ止め装置71の振れ止めベース71aの全てが、主軸台ベース28aと心押台ベース29aの中間領域に配設されていない場合であってもよい。つまり、振れ止めベース71aが、手前側の主軸台用ガイドレール53及び心押台ガイドレール54よりも手前側に固定されている。このようにすると、振れ止め部71bが振れ止めベース71aに固定されている位置からワークWまでの距離が遠くなるが、従来の振れ止め装置に比べると、ベッド51に固定されているので、振れ止め装置71の剛性が向上する。
第1実施形態における工作機械の平面図である。 第1実施形態における工作機械の正面図である。 第1実施形態における工作機械のワーク支持部の模式図である。 第2実施形態における工作機械のワーク支持部の模式図である。 第3実施形態における工作機械のワーク支持部の模式図である。 第4実施形態における工作機械のワーク支持部の模式図である。
符号の説明
1,51:ベッド、 2:砥石支持部、 3,40,52,71:ワーク支持部、 4:砥石用Z軸ガイドレール、 5a,5b:砥石用Z軸ボールねじ、 6a,6b:砥石用Z軸サーボモータ、 7a,7b:砥石用テーブル、 8a,8b:砥石用X軸ボールねじ、 9a,9b:砥石用X軸サーボモータ、 10a,10b:砥石台、 11a,11b:砥石、 21:ワーク支持用ガイドレール、 22,56:主軸台用ボールねじ(主軸台駆動手段)、 23,41,57:心押台用ボールねじ(心押台駆動手段)、 24,58:振れ止め用ボールねじ(振れ止め駆動手段)、 25,59:主軸台用サーボモータ(主軸台駆動手段)、 26,42,60:心押台用サーボモータ(心押台駆動手段)、 27,61:振れ止め用サーボモータ(振れ止め駆動手段)、 28:主軸台、 28a:主軸台ベース、 28b:主軸部、 28c:主軸センタ、 28d:主軸モータ、 29:心押台、 29a:心押台ベース、 29b:心押軸部、 29c:心押センタ、 30,43,62:振れ止め装置、 30a,43a,62a:振れ止めベース、 30b,43b,62b:振れ止め部、 53:主軸台用ガイドレール、 54:心押台用ガイドレール、 55:振れ止め用ガイドレール

Claims (12)

  1. ベッドと、
    前記ベッド上に配設された主軸台ベースと該主軸台ベース上に配設され略棒状からなるワークの一端側を前記ワークの軸線回りに回転支持可能な主軸部とを有する主軸台と、
    前記ベッド上で前記主軸台に対向して配設され配設された心押台ベースと該心押台ベース上に配設され前記ワークの他端側を前記ワークの軸線回りに回転支持可能な心押軸部とを有する心押台と、
    工具を支持し前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向及び軸線直交方向へ移動可能に前記ベッド上に配設された工具台と、
    少なくとも一部分が前記ベッド上で前記主軸台ベースと前記心押台ベースとの中間領域に配設された振れ止めベースと該振れ止めベース上に配設され前記ワークの中間部を支持する振れ止め部とを有する振れ止め装置と、
    前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記主軸台を駆動する主軸台駆動手段と、
    前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記心押台を駆動する心押台駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする振れ止め装置を備えた工作機械。
  2. ベッドと、
    前記ベッド上に配設され略棒状からなるワークの一端側を前記ワークの軸線回りに回転支持可能な主軸部を有する主軸台と、
    前記ベッド上で前記主軸台に対向して配設され前記ワークの他端側を前記ワークの軸線回りに回転支持可能な心押軸部を有する心押台と、
    工具を支持し前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向及び軸線直交方向へ移動可能に前記ベッド上に配設された工具台と、
    前記ベッド上で前記主軸台と前記心押台との間に固定配設され前記ワークの中間部を支持する振れ止め装置と、
    前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記主軸台を駆動する主軸台駆動手段と、
    前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記心押台を駆動する心押台駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする振れ止め装置を備えた工作機械。
  3. 前記振れ止め装置は、前記ベッド上に固定されていることを特徴とする請求項1記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  4. さらに、前記ベッドに対して前記ワークの軸線方向へ前記振れ止め装置を駆動する振れ止め駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  5. 前記主軸台駆動手段は、前記振れ止め装置による前記ワークの支持位置及び前記ワークの形状に基づき決定された前記主軸台による前記ワークの支持位置へ前記主軸台を位置決め駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  6. 前記心押台駆動手段は、前記振れ止め装置による前記ワークの支持位置及び前記ワークの形状に基づき決定された前記心押台による前記ワークの支持位置へ前記心押台を位置決め駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  7. 前記ベッドは、前記ワークの軸線方向に形成されたガイドレールを有し、
    前記主軸台及び前記心押台は、同一の前記ガイドレール上をスライド可能であることを特徴とする請求項1記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  8. 前記振れ止め装置は、前記ガイドレール上に配設されたことを特徴とする請求項7記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  9. 前記振れ止め装置が移動可能な距離は、前記主軸台及び前記心押台の移動可能な距離に対して短いことを特徴とする請求項4記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  10. 前記振れ止め駆動手段は、前記主軸台及び前記心押台の移動量が前記振れ止め装置の移動量に対して小さくなる前記ワークを支持する際に前記振れ止め装置を駆動することを特徴とする請求項4記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  11. 前記工具は砥石であって、
    前記工具台は前記砥石を回転可能に支持し、
    前記工作機械は研削盤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
  12. 前記ワークは、クランクシャフト又はカムシャフトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ止め装置を備えた工作機械。
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