JPH05138513A - 対向砥石台を備えた円筒研削盤 - Google Patents

対向砥石台を備えた円筒研削盤

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JPH05138513A
JPH05138513A JP4748191A JP4748191A JPH05138513A JP H05138513 A JPH05138513 A JP H05138513A JP 4748191 A JP4748191 A JP 4748191A JP 4748191 A JP4748191 A JP 4748191A JP H05138513 A JPH05138513 A JP H05138513A
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JP
Japan
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grindstone
workpiece
grindstones
grinding
cylindrical grinder
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Application number
JP4748191A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Teramachi
博 寺町
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THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】長尺加工物でも研削精度を向上し、ふれ止めの
必要を少くし研削能率も良好にする。機台1上に往復動
自在なテーブル3と、テーブル3上に対向して備えた加
工物主軸台6及び心押台7とを有する。主軸台6と心押
台7にて支持した加工物Wの軸方向のほぼ同一位置の両
側に対向して、加工物Wに向って進退自在に駆動装置を
有する二つの砥石台16,116を、機台1に設ける。
その円筒研削盤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円筒研削盤、長尺の円筒
形加工物を研削するのに適する円筒研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺の円筒形加工物は剛性が小さ
いので円筒研削盤で研削すると、びびりが出たり、加工
物が弾性変形して真円度が良好でなかったり、円筒度が
確保できない等のことが生じ易い。このような剛性のな
い加工物を研削する場合は一般にふれ止めが用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】直径に比して長さが著
しく大きい加工物は剛性がないため、研削力に対向する
ため、加工物の外径の部分にシューを当てる。処が加工
物への砥石切込みは所要直径となるまで何回も分けて行
われるので、ふれ止めのシューは加工物に向って送り込
む必要があり、ふれ止めのシュー位置の調整が伴う。こ
のようなふれ止めは加工物の長さが長くなるに伴って数
を増加して加工物を支えるため、加工途中のふれ止めの
調整に時間がかかる。この点をやや詳しくのべると加工
物には研削抵抗の主分力と背分力を合成した研削力が加
わる。これを主分力を受けるシューと背分力で受けるシ
ューを備えた二点式ふれ止めが一般的に使用されてい
る。この場合、背分力を受けるシューは研削精度に直接
影響するので加工物に対して所定位置に送り込まねばな
らない。又、主分力を受けるシューには大きな力が加わ
るので耐摩性を考慮して、或程度、加工物の弾性を利用
して退いた位置に置くことも出来る。従ってふれ止めの
調整の場合背分力を受けるシューは簡単には各々独立し
て加工物直径に関し、同位置としてもよいが、主分力を
受けるシューは軸方向に配列した各ふれ止めが加工物を
支持する態様に従って加工物への送り込み量を調整する
必要がある。以上のような訳でふれ止めの調整は時間が
かかる。従って、ふれ止めの数は必要最小限にとどめる
と共に、砥石切込量に制限を加える。
【0004】上記のような研削方法を行うので切込量が
少なく、ふれ止め調整のため、加工時間が著しくかか
る。一つのふれ止めに方向の異なる二個所のシューを関
連調整すると共に各ふれ止めに関し、互いのシュー位置
が関係するので非常に高度の熟練を要し、研削精度を向
上するのが困難である。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
研削精度を向上でき、且つふれ止めの数を少なくできる
と共に研削能率の良好な円筒研削盤を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は機
台と、機台上に往復動自在に備えたテーブルと、テーブ
ルの駆動装置と、テーブル上に対向して備えた加工物主
軸台及び心押台と、主軸台と心押台にて支持した加工物
の軸方向のほぼ同一位置の両側において加工物に向って
進退自在に機台に備えた対向する二つの砥石台と、砥石
台の駆動装置とを備えた対向砥石台を備えた円筒研削盤
である。
【0007】本発明の第2の発明は砥石台の後退位置に
おける砥石に作用する砥石修正装置を備え、各砥石の砥
石の加工物に対する作用位置と反対側の位置に砥石修正
工具を配設したことを特徴とする第1の発明に記載の対
向砥石台を備えた円筒研削盤である。
【0008】本発明の第3の発明は砥石台の駆動装置は
砥石台切込み方向に配設された一本の送りねじを有し、
該送りねじは互いにねじれ方向の異なるねじ部を備え、
該ねじ部に夫々ねじ込まれたナットは各砥石台に取付け
られていることを特徴とする第1の発明又は第2の発明
に記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤である。
【0009】本発明の第4の発明は各砥石台に取付けら
れているナットの少なくとも一つは回転して回転方向の
位置を調整可能に不動とされていることを特徴とする第
3の発明に記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤であ
る。
【0010】本発明の第5の発明は各砥石台は夫々駆動
装置を有し、前記各駆動装置は砥石台をねじ送り装置を
介して一つの数値制御装置により制御されるサーボモー
タに夫々連結したことを特徴とする第1の発明又は第2
の発明に記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤である。
【0011】本発明の第6の発明は各砥石台は各サドル
上に加工物に向って進退自在に夫々取付けられ、各サド
ルはテーブルと平行な機台の案内に位置を調節可能に固
定されていることを特徴とする第5の発明に記載の対向
砥石台を備えた円筒研削盤である。
【0012】本発明の第7の発明は両砥石台の砥石回転
方向が同方向であることを特徴とする第1の発明から第
6の発明までの何れか一つに記載の対向砥石台を備えた
円筒研削盤である。
【0013】本発明の第8の発明は両砥石台の砥石回転
方向が互いに逆方向であることを特徴とする第1の発明
から第6の発明までの何れか一つに記載の対向砥石台を
備えた円筒研削盤である。
【0014】本発明の第9の発明は両砥石台の砥石台に
備えた砥石駆動用の主電動機は少なくともその一つが正
逆転可能であることを特徴とする第1の発明から第6の
発明までの何れか一つに記載の対向砥石台を備えた円筒
研削盤である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は平面図、図2は図1の正面図、図3は一部断
面で示す図1の側面図である。
【0016】機台1に設けたいわゆるV−ひらの案内2
にテーブル3が滑合し、テーブル3は機台1上を往復動
自在となっている。このテーブル3の駆動装置4はその
シリンダケースが機台1に固定され、そのピストンロッ
ドがテーブル3に固定された油圧シリンダ5及び付設し
た油圧装置である。テーブル3上にはテーブル3の往復
動する方向に加工物主軸台6が固定され、加工物主軸台
6に対向して心押台7が位置を調節可能に固定されてい
る。加工物主軸台6は上部の電動機10からベルト装置
8を介して入力され、内部の減速歯車を介して加工物主
軸9に回転が伝達されるようになっている。加工物Wは
加工物主軸9に嵌入するセンタ11と心押台7に出入り
が調整されるスリーブ12に嵌入するセンタ13に支持
されている。加工物Wは加工物Wに固定した回し金14
に係合した駆動具15で回転させられる。駆動具15は
加工物主軸9に固定されている。
【0017】加工物主軸台6と心押台7にて支持した加
工物Wの軸方向のほぼ同一位置の両側に向って進退自在
に対向する砥石台16,116を機台1に備えている。
このため機台1にはテーブル3を案内するための案内2
に直交するように案内17,117が設けられ、各砥石
台本体18,118が該案内17,117に滑合してい
る。砥石台本体18,118には夫々加工物Wに平行な
砥石軸19,119が回転自在に支持されている。砥石
台本体18,118上に設けた主電動機21,121と
砥石軸19,119はベルト装置22,122で連結さ
れている。砥石軸19,119には円筒形の砥石23,
123が取付けられている。砥石23,123は加工物
Wの直径をはさんで反対側にあり、加工物Wの軸方向で
は同一位置にある。ただし、砥石23,123を加工物
Wの軸方向にずらせるようにすることもできる。そして
加工物が一定であり、研削条件が一定とすれば、砥石2
3,123をずらせる量は一定でよいから、案内17,
117は機台1に備える。又、ずらせる量を可変とする
には、テーブル3の両側において、機台1上にテーブル
3に平行な案内を設けて、各案内に夫々サドルを滑合
し、サドルを位置を調節可能にサドルの固定装置を設
け、サドル上に案内17,117と同じ案内を設けて各
砥石台16,116を取付ける。砥石台16,116の
駆動装置はサドルに設け、この場合、砥石台16,11
6の駆動装置は後述図7,8に示すもの、即ち、サーボ
モータ、ねじ送り装置、数値制御装置によることになる
(図示されない)。
【0018】このようなサドル上に砥石台16,116
を備えた場合には砥石23,123の軸方向位置をずら
せるほか、砥石23,123の軸方向位置を同位置と
し、加工物の軸方向に遠く離れた部分を研削する場合
に、砥石台16,116を軸方向に移動することによ
り、テーブル3のストロークを小さくして夫々の研削す
べき部分を研削できる。
【0019】機台1には砥石台16,116の駆動装置
が設けてある。
【0020】次に砥石台16,116の駆動装置につい
てのべる。図3に示すように砥石台16,116の下方
には砥石台16,116を案内する案内17,117に
平行な送りねじ24が機台1に軸受25により軸方向に
移動しないように支持されている。
【0021】送りねじ24は互いに逆勝手のねじ部2
6,126を備えている。ねじ部26にはナット27が
ねじ込まれており、ねじ部126にはナット127がね
じ込まれている。ナット27は砥石台16に固定された
ナットケース28に軸受29によって回転自在に軸方向
移動しないように支持されている。ナット27には2段
目ウォームホイル31が固定され、2段目ウォームホイ
ル31は機台1に軸承した2段目ウォーム32にかみ合
い2段目ウォーム32と同軸で一体的な1段目ウォーム
ホイル33に1段目ウォーム34がかみ合っている。1
段目ウォーム34を固定した両砥石位置調整軸35はナ
ットケース28に軸受40を介して軸方向に移動しない
ように回転自在に支持されている。該調整軸35は軸4
0aにスプライン結合され、軸40aは軸受40bを介
して機台1に軸方向移動しないように支持され機台1の
手前で外部に突出し、軸端にマイクロメータカラー付の
両砥石位置関係調節ハンドル36が取付けられている。
テーブル3の往復動毎に送りねじ24を駆動する自動切
込み装置37が送りねじ24に連結され、更に送りねじ
24はマイクロメータ装置38を介して切込みハンドル
39に連結されている。自動切込み装置37、マイクロ
メータ装置38は円筒研削盤で周知されているので説明
を省略する。機台1にねじ込んだ送りねじ24用固定ね
じ41は送りねじ24を直接又は送りねじ24に対して
増速回転する部分を固定したり解除したりするもので、
レバー42を備える。
【0022】砥石修正装置43,143が機台1上に設
けてある。両砥石修正装置43,143はその砥石修正
工具44,144を対向しており、各砥石23,123
の背部から各砥石23,123に作用するようになって
おり、同構成であるので砥石修正装置43について説明
する。砥石修正工具44は単石ダイヤモンド或はロータ
リドレッサであり、本例では説明を簡単にするため単石
ダイヤモンドの場合についてのべる。砥石修正工具44
は砥石修正工具台45に着脱可能となっている。
【0023】砥石修正工具44は加工物主軸台6の加工
物主軸9の中心即ち、センタ11と心押台7のセンタ1
3を結ぶ中心線に平行にイの方向に滑動自在に機台1に
案内されており、図示矢印イの方向に往復動する修正砥
石駆動装置46に連結されている。
【0024】次に上記構成における作用を説明する。加
工物Wに対する切込みは1例として図4に示す。加工物
Wのブランク直径D0は通常旋削加工し、焼入されてい
る。1回の砥石23の切込量をt1、砥石123の切込
量をt2とすると、1回の切込みでテーブル3を移動す
ると加工物直径D1=D0−(t1+t2)となる。回
転方向は加工物Wを図4において時計回りとすると通常
砥石23,123は時計回りであり、加工物Wの周面の
移動方向と、砥石23,123の周面移動方向は反対方
向である。ふれ止めを用いない場合切込t1,t2は砥
石23,123の研削抵抗の主分力がほぼ等しいように
選択する。
【0025】上記のような研削の切込条件を初期設定す
るためにはレバー42を回して送りねじ固定ねじ41を
締め込み、送りねじ24を不動とし、両砥石位置関係調
節ハンドル36を回転すると、両砥石位置調節軸35は
回転し、1段目ウォーム34を回転する。1段目ウォー
ム34は1段目ウォームホイル33を回転し、同軸の2
段目ウォーム32は一体的に回転する。2段目ウォーム
32は2段目ウォームホイル31を回転するのでナット
27は軸受29に支持されて回転し、砥石台16は移動
する。これによって先ず砥石台16を砥石台116によ
りもより多く後退させておく。
【0026】主軸台センタ11と主軸台センタ13間に
外周に正確な円筒面を形成した直径D1のマスターを取
付け、切込み送りねじ固定用のレバー42を戻して送り
ねじ24を回転可能とし、切込み送りハンドル39を回
転して、砥石台16,116を互いに接近させる。そし
て砥石123を上記マスターに接し、再び切込み送りね
じ固定用レバー42を回して送りねじ24を固定し、両
砥石位置関係調節ハンドル36を回転して、砥石台16
を前進して砥石23を上記マスターに接する。次に該ハ
ンドル36を上記と反対方向に目盛をみて逆転して砥石
16と加工物Wとの対向面間水平距離を砥石23,12
3の切込み差のt2になるように砥石台16を後退さ
せ、切込み送りねじ固定用レバー42をゆるめておく。
【0027】次に上記マスターを主軸台センタ11、心
押台センタ13から外し、加工物Wのブランクに回し金
14を取付け、加工物主軸台6のセンタ11、心押台7
のセンタ13間に加工物Wを取付け、駆動具15と回し
金14を係合させる。各電動機10,21,121を回
転すると夫々ベルト装置8,22,122を介して加工
物主軸9、砥石軸19,119は回転し、加工物W、砥
石23,123は回転する。加工物Wの心押台側端部位
置に砥石23,123が来るようにテーブル3を移動
し、切込みハンドル39を回転して送りねじ24を回転
し、砥石台16,116を互いに接近させ、砥石23の
切込みがt1となるように切込むと、図4のように切込
み量がセットされる。即ち、砥石23の切込みはt1、
砥石123の切込みはt2である。一方、この前に自動
切込み装置37に所要の切込み量をセットする。ここで
テーブル駆動装置4を駆動してテーブル3を往復動させ
ると加工物Wの研削が行われる。
【0028】加工物Wに加わる研削抵抗は図4に示すよ
うに砥石23の研削抵抗は主分力F1、背分力F2、砥
石123の研削抵抗は主分力F101、背分力102で
あり、主分力F1≒F101背分力F2≒F102とな
る。ただし、加工物Wの回転速度のテーブル3の送り速
度の関係は重要である。即ち加工物W上に描かれる砥石
23,123の作用位置を示すらせんのピッチは砥石2
3,123の幅を考慮して定める。
【0029】上記のように砥石23,123の研削抵抗
を均衡させ得るので加工物Wには曲げ力が殆どかからな
いので加工物Wが細長くてもふれ止めなしで加工可能で
あり、ふれ止めを用いる場合も従来に比してきわめて少
なくてすむ。尚ふれ止めは図5に示すように下方より上
下動するVブロック48、又は図6に示すより下方より
上下動する上面が平らな受金49でもよい。このような
ふれ止めによって加工物の外周部の研削がおこなわれ、
外径が削られ細くなり、加工物外周とふれ止め上部との
間に、すきまが生じ、研削時に加工物に研削抵抗により
たわみが生じても、加工物は砥石の研削方向に変位する
ので加工物の研削精度にはほとんど影響がない。
【0030】砥石修正は砥石台16,116を後退し
て、砥石修正装置43,143により行う。
【0031】次に他の実施例について説明する。図7は
前実施例の図3に対応している側断面図を示している。
図8、図7の平面図である。前実施例と異なる点をのべ
ると、この実施例では切込み送りが数値制御装置により
行われる。即ち、数値制御装置51はサーボモータ5
2,152を数値制御するようになっており、各サーボ
モータ52,152はボールねじ53に連結され、ボー
ルねじ53にねじ込まれたボールナット54は砥石台1
6,116に固定されている。砥石台16,116は原
点位置が定められており、砥石修正装置43,143で
の砥石修正切込み量により、砥石23,123の作用位
置は補正されて、夫々原点位置において砥石23,12
3の作用位置は加工物Wの中心から等距離の位置にあ
る。
【0032】研削加工の始めに砥石台16,116は加
工物Wの心押台側端部に位置し、始動すると砥石台1
6,116は加工物Wに近ずき、切込むがその際、プロ
グラムにより砥石23には切込t1がそして砥石123
には切込みt2が図4のように与えられ、テーブル3の
往復動が始まり、研削が行われる。テーブル3の往及び
復動毎の切込みは数値制御装置51のプログラムによ
り、サーボモータ52,152を駆動して行われ、加工
物Wの仕上り直径も数値制御装置51により定まる。
【0033】実施例は砥石23,123を対向している
が、砥石23,123を軸方向にずらせて加工物Wに対
する切込量を同一とすると加工物Wはテーブル送りに関
し、先行する一方の砥石により研削され、他方の砥石は
研削に与からないがふれ止めとして作用することができ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の第1の発明は細長い加工物の研
削を行う場合に (1)砥石の切込量を増大できるから研削能力が著しく
増大する。 (2)砥石の切込量を増大しても、二つの砥石の研削抵
抗を打消すようにすることにより加工物に加わる曲げモ
ーメントを小さくできるため、ふれ止めを要しないか、
或はふれ止めの数を少なくできる。 (3)従来の円筒研削盤に比して、同一切込みの場合に
加工物に加わる力が小さいので、加工物の変形による加
工物の寸法誤差、形状誤差が小さくなる。 (4)ふれ止めは加工物を一方向から支持すればよいか
ら構造簡単であり、調整は速やかに行われる。
【0035】本発明の第2の発明は各砥石修正装置の砥
石修正工具と加工物への切込状態の砥石との距離を等し
くしておくと、各砥石台を等距離後退させることによ
り、砥石修正を行うことが出来、例えばロータリダイヤ
モンドドレッサを用いる場合には修正工具摩耗は殆どな
いから、砥石径は等しく切込まれ、砥石の寸法管理が容
易である。
【0036】本発明の第3の発明は一本の送りねじにね
じれ方向の異なるねじ部を有するため、両砥石台は送り
ねじの回転により、等しく切込みを行うので両砥石の切
込みを夫々別々に行う必要がなく、両砥石の連動装置を
簡単に製作出来る。
【0037】本発明の第4の発明は第3の発明において
少なくとも一つのナットの回転方向の位置を調整出来る
ので各砥石台の砥石の加工物に対する関係位置の差を調
整出来るから、各砥石の切込量の差を容易に得ることが
できる。
【0038】本発明の第5の発明は各砥石台は夫々別個
の送り装置を備え、数値制御装置により駆動されるか
ら、両砥石の切込み差を設定出来、同時切込み作用を行
うことが出来る。
【0039】本発明の第6の発明は第5の発明におい
て、各砥石台を別々に加工物の軸方向に位置を調整出来
るから、両砥石の軸方向の関係位置の調整が可能とな
る。そのため加工物長さが長く、研削部分の短い研削部
が離れている場合において、テーブルのストロークする
位置を大きく変えることなく、研削可能となる。
【0040】本発明の第7の発明は両砥石は同一方向に
回転するから、両砥石の周囲の移動方向は加工物周面の
移動方向に対して共に同方向又は共に逆方向とすること
ができる。
【0041】本発明の第8の発明は両砥石は互いに逆方
向に回転するから、両砥石は加工物周面の移動方向に関
して、一方の砥石の周面は同方向、他方の砥石の周面は
逆方向に移動する。即ち、アプカット研削とダウンカッ
ト研削を組合すことができる。
【0042】本発明の第9の発明は両砥石の何れか一つ
が正逆転するから、両砥石は同方向に回転することが出
来ると共に両砥石を互いに逆方向に回転することができ
る。従って、上記第7、第8の発明における研削方法の
何れでも選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の三面図であって図1は平面図
である。
【図2】本発明の実施例の三面図であって図2の正面図
である。
【図3】本発明の実施例の三面図であって一部断面で示
す図1の側面図である。
【図4】研削切込み例を示す加工物Wに直角な側面図で
ある。
【図5】ふれ止めの側面図である。
【図6】ふれ止めの側面図である。
【図7】他の実施例の一部断面で示す側面図である。
【図8】図7の平面図である。
【符号の説明】
W・・加工物 1・・機台 2・・案内 3・・テーブ
ル 4・・駆動装置 5・・油圧シリンダ 6・・加工物主軸台 7・・心押
台 8・・ベルト装置 9・・加工物主軸 10・・電動機 11・・センタ
12・・スリーブ 13・・センタ 14・・回し金
15・・駆動具 16,116・・砥石台 17,11
7・・案内 18,118・・砥石台本体 19,11
9・・砥石軸 21,121・・主電動機 22,12
2・・ベルト装置 23,123・・砥石 24・・送りねじ 26,126・・ねじ部 27,1
27・・ナット 28・・ナットケース 29・・軸受
31・・2段目ウォームホイル 32・・2段目ウォ
ーム 33・・1段目ウォームホイル 34・・1段目
ウォーム 35・・両砥石位置調整軸 36・・両砥石
位置関係調節ハンドル 37・・自動切込み装置 38
・・マイクロメータ装置 39・・切込みハンドル 4
0・・軸受41・・固定ねじ 42・・レバー 43,
143・・砥石修正装置 44,144・・砥石修正工
具 45・・砥石修正工具台 46・・修正砥石駆動装
置 48・・Vブロック 49・・受金 51・・数値
制御装置 52,152・・サーボモータ 53・・ボ
ールねじ 54・・ボールナト。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台と、機台上に往復動自在に備えたテ
    ーブルと、テーブルの駆動装置と、テーブル上に対向し
    て備えた加工物主軸台及び心押台と、主軸台と心押台に
    て支持した加工物の軸方向のほぼ同一位置の両側におい
    て加工物に向って進退自在に機台に備えた対向する二つ
    の砥石台と、砥石台の駆動装置とを備えた対向砥石台を
    備えた円筒研削盤。
  2. 【請求項2】 砥石台の後退位置における砥石に作用す
    る砥石修正装置を備え、各砥石の砥石の加工物に対する
    作用位置と反対側の位置に砥石修正工具を配設したこと
    を特徴とする請求項1に記載の対向砥石台を備えた円筒
    研削盤。
  3. 【請求項3】 砥石台の駆動装置は砥石台切込み方向に
    配設された一本の送りねじを有し、該送りねじは互いに
    ねじれ方向の異なるねじ部を備え、該ねじ部に夫々ねじ
    込まれたナットは各砥石台に取付けられていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の対向砥石台を備えた円
    筒研削盤。
  4. 【請求項4】 各砥石台に取付けられているナットの少
    なくとも一つは回転して回転方向の位置を調整可能に不
    動とされていることを特徴とする請求項3に記載の対向
    砥石台を備えた円筒研削盤。
  5. 【請求項5】 各砥石台は夫々駆動装置を有し、前記各
    駆動装置は砥石台をねじ送り装置を介して一つの数値制
    御装置により制御されるサーボモータに夫々連結したこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の対向砥石台を備
    えた円筒研削盤。
  6. 【請求項6】 各砥石台は各サドル上に加工物に向って
    進退自在に夫々取付られ、サドルはテーブルと平行な機
    台の案内に位置を調節可能に固定されていることを特徴
    とする請求項5に記載の対向砥石台を備えた円筒研削
    盤。
  7. 【請求項7】 両砥石台の砥石回転方向が同方向である
    ことを特徴とする請求項1から6までの何れか一つに記
    載の対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  8. 【請求項8】 両砥石台の砥石回転方向が互いに逆方向
    であることを特徴とする請求項1から6までの何れか一
    つに記載の対向砥石台を備えた円筒研削盤。
  9. 【請求項9】 両砥石台の砥石台に備えた砥石駆動用の
    主電動機は少なくともその一つが正逆転可能であること
    を特徴とする請求項1から6までの何れか一つに記載の
    対向砥石台を備えた円筒研削盤。
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