JP2013155115A - 染毛剤及び染毛方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】頭髪に適用後に泡立てて染毛処理する染毛剤であって、染毛性が良く、液ダレを起こさず、しかも泡立ちと泡持ちに優れる染毛剤を提供する。
【解決手段】アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成され、各剤の粘液状混合物中に(A)成分:1〜10質量%のイオン性界面活性剤〔ラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩以外の高級脂肪酸及びそれらの塩は除外する〕、(B)成分:ラウリルアルコール、ミリスチルアルコールの1種以上、(C)成分:炭素数16以上の高級アルコールの1種以上、を含有する染毛剤。
【選択図】なし

Description

本発明は染毛剤及び染毛方法に関する。更に詳しくは本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成される多剤式の染毛剤と、この染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行う染毛方法に関する。
従来、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで多剤式に構成され、その各剤のクリーム状、ジェル状等の粘液状混合物を櫛やブラシ等を用いて頭髪に適用し、染毛処理する染毛剤が提供されている。
このような染毛剤は高粘度であるため、例えば30分程度に及ぶ染毛処理時間中の液の垂れ落ちを有効に防止できる反面、頭髪全体にムラなく適用することが難しい。特に使用者自身の後頭部等は、鏡を利用しても、染毛剤の均一な塗布操作が難しい。そのため、粘液状の染毛剤を頭髪の全体染めに適用する場合、部分的な染め残しや、ムラのある染毛状態を生じ易い。
これに対して、染毛剤の各剤の混合物を泡状として頭髪に適用するタイプの染毛剤も種々に提案されている。泡状の染毛剤は頭髪全体に均等に行き渡らせることが容易なので、頭髪の全体染めに適しており、部分的な染め残しやムラのある染毛状態を避けることができる。
例えば、下記の特許文献1〜特許文献4には、染毛剤の各剤の混合物をエアゾール式又はノンエアゾール式のフォーマー容器で泡状に吐出して毛髪に適用する泡沫状染毛剤が開示されている。しかし、これらの泡沫状染毛剤は染毛剤の各剤を混合し泡状に吐出するためにフォーマー容器を必要とし、そのためのコストアップが避けられない。
又、下記の特許文献5には、多剤式染毛剤組成物を柔軟なスポンジに含浸させてスポンジを揉むようにして泡立て、この泡状染毛剤を毛髪に適用する頭髪染色方法が開示されている。しかし、特許文献5の方法も、スポンジを用いて染毛剤を泡立ててから頭髪に適用するという回りくどい方法であるため、面倒かつ効率が悪い。
以上の泡沫状染毛剤とは別に、例えば下記の特許文献6に開示された酸化毛髪染色剤のように、頭髪に適用した後、頭髪上で手で揉み込むようにして泡立て、染毛処理を行う染毛剤が提案されている。これらの染毛剤ではフォーマー容器やスポンジという起泡用器具を必要としない点から、コストアップや使用上の面倒を避けることができる。
特開平9−136818号公報 特開平10−287534号公報 特開2007−291015号公報 特開2008−291020号公報 特開2010−215576号公報 特開平9−278637号公報
ところで、特許文献1〜特許文献6に開示された泡状で頭髪に適用するタイプの染毛剤では、泡立ち及び泡持ちが良いことが要求される。「泡持ち」とは、染毛処理時間中にわたって泡立ち状態が良好に維持されることをいう。
特許文献1〜特許文献5に開示された染毛剤では、フォーマー容器等の起泡用の器具を用いるので、このような要求に対応しやすい。しかし、頭髪上で泡立てるタイプの染毛剤では、頭髪上で手で揉み込むようにして泡立てることにより、良好な泡立ち及び泡持ちを示すことが要求される。特許文献6に開示された染毛剤は、頭髪上での起泡時の泡立ちと泡持ちの良さという要求や、その要求に対する解決手段について、何も開示しない。
一般的に、泡状として頭髪に適用するタイプの染毛剤では界面活性剤を起泡剤として用いている。そしてイオン性の界面活性剤は起泡力が大きく泡立ちが良いことが知られている。従って起泡用の器具を用いない染毛剤では、イオン性の界面活性剤を用いることが好ましいと考えられる。
しかし、本願発明者の研究によれば、イオン性界面活性剤を用いた染毛剤は起泡力が大きいが、染毛剤の泡立ちが過剰になると、頭髪に対する泡の液状部分の接触面積が不足して染毛性が不十分になる。そのため、何らかの消泡手段により過剰な泡立ちを消泡させようとすると、染毛剤が粘液状でない場合、消泡した際に液ダレを起こし易い。上記の「染毛性」とは、染毛剤により頭髪が良好に染色され、かつ、染色の色調における明度が良好であることをいう。「液ダレ」とは、消泡によって液体化した染毛剤が頭髪から垂れ落ちることをいう。
そこで本発明は、頭髪に適用後に泡立てて染毛処理する染毛剤であって、染毛性が良く、液ダレを起こさず、しかも泡立ちと泡持ちに優れる染毛剤を提供することを、解決すべき課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成される多剤式の染毛剤であって、
前記染毛剤の各剤の粘液状混合物中に下記(A)成分〜(C)成分を含有する、染毛剤である。
(A)成分:合計配合量が1〜10質量%の範囲内である1種以上のイオン性界面活性剤〔但し、ラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩以外の高級脂肪酸及びそれらの塩は(A)成分から除外される〕。
(B)成分:ラウリルアルコール、ミリスチルアルコールの内の1種以上。
(C)成分:炭素数16以上の高級アルコールの1種以上。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る染毛剤が、各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行うものである、染毛剤である。
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る染毛剤が、下記の(1)、(2)の内の1項目以上に該当する、染毛剤である。
(1)前記粘液状混合物における(A)成分の配合量に対する(B)成分及び(C)成分の合計配合量の比率(B+C)/Aが0.1〜3の範囲内である。
(2)前記粘液状混合物における(C)成分の配合量に対する(B)成分の配合量の比率B/Cが0.1〜5の範囲内である。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、染毛剤を用いる染毛方法であって、
第1発明〜第3発明のいずれかに記載した染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行う、染毛方法である。
第1発明の染毛剤を用いれば、その各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後に泡立てて染毛処理するに際し、泡立ちと泡持ちに優れ、染毛性が良く、かつ液ダレを起こさない。
このような効果が得られる理由は、まず、(A)成分によって良好な泡立ちと泡持ちが得られる点にある。しかし(A)成分による泡立ちが過剰であると、染毛性が不十分になり、更に、過剰な泡立ちを消泡させようとすると、染毛剤が粘液状でない場合、消泡した際に液ダレを起こし易い。この懸念に対して、第1発明の染毛剤では高級アルコールを配合している。高級アルコールは消泡作用と増粘作用を示すので、その消泡作用により泡立ちの過剰を防止して染毛性の不足を防止でき、その増粘作用により消泡時の液ダレを防止できる。
ところが、高級アルコールによる上記の作用が強すぎると、染毛剤の良好な泡立ち及び泡持ちを阻害する恐れがあり、反面、高級アルコールの作用が不十分であると染毛剤の染毛性の不足と液ダレを防止できない。従って、高級アルコールによる作用の強さを正確に調整する必要がある。
そのため、第1発明の染毛剤では、その各剤の粘液状混合物中における(A)成分の合計配合量を1〜10質量%の範囲内に制限すると共に、高級アルコールである(B)成分及び(C)成分を併せ含有している。(B)成分は炭素数が12〜14の高級アルコールであって消泡作用と増粘作用が相対的に弱く、(C)成分は炭素数が16以上の高級アルコールであって消泡作用と増粘作用が相対的に強い。
即ち、(A)成分の合計配合量の制約という第1の条件と、消泡作用及び増粘作用に相対的な強弱の差がある2種類の高級アルコールの併用という第2の条件により、(1)染毛性の確保及び液ダレの防止という効果と、(2)染毛剤における良好な泡立ち及び泡持ちという効果とを、バランス良く両立させることができる。
(A)成分の合計配合量が1質量%未満であると、染毛剤の良好な泡立ちと泡持ちを確保できない。(A)成分の合計配合量が10質量%を超えると、(B)成分及び(C)成分を配合していても、染毛剤の泡立ちが過剰となって染毛性が不十分となるか、あるいはその過剰な泡立ちを抑制するほどの消泡作用を与えることにより液ダレを起こす。高級アルコールとして(B)成分のみが配合されると、上記の(1)の効果を確保することが困難である。又、高級アルコールとして(C)成分のみが配合されると、上記の(2)の効果を確保することが困難である。
なお、高級脂肪酸塩はイオン性界面活性剤であり、高級脂肪酸はイオン性界面活性剤として作用するが、それらの内、親油性の炭素鎖部分が大きいラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩を除いては、良好な泡立ちと泡持ちを期待できない。従って、ラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩以外の高級脂肪酸及びそれらの塩は、染毛剤に含有されても構わないが、(A)成分から除外される。
第2発明に規定するように、本発明の染毛剤は、その各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行う染毛剤として用いることが好ましい。但し、各剤の粘液状混合物を頭髪に適用後、泡立てずにそのまま染毛処理に供することもできる。
従って、例えば、頭髪の生え際や根元部分などの特定の部分に対しては粘液状混合物を適用後そのままで部分染めを行い、頭髪の全体に対しては粘液状混合物を適用後、手で揉み込むようにして泡立てて全体染めを行うという使用方法も可能である。このように両様に使用できる染毛剤を「2WAY型」と呼ぶ。
第3発明の染毛剤においては、比率(B+C)/Aが0.1〜3の範囲内であるため、(1)染毛性の確保及び液ダレの防止という効果と、(2)染毛剤における良好な泡立ち及び泡持ちという効果を、とりわけバランス良く両立させることができる。比率(B+C)/Aが0.1未満であると、(A)成分による泡立ちが相対的に過剰気味となり、上記の(1)の効果が幾分不十分となる恐れがある。比率(B+C)/Aが3を超えると、高級アルコールによる消泡作用が相対的に強くなり、上記の(2)の効果が幾分不十分となる恐れがある。
更に、第3発明の染毛剤においては、比率B/Cが0.1〜5の範囲内であるため、高級アルコールとして(B)成分及び(C)成分を併用することの効果が特に顕著に発揮される。この比率B/Cは、0.3〜3の範囲内であることが、とりわけ好ましい。比率B/Cが0.1未満であると、炭素数が16以上の高級アルコールによる消泡作用と増粘作用が強くなり、上記の(2)の効果が幾分不十分となる恐れがある。比率B/Cが5を超えると、炭素数が12〜14の高級アルコールによる相対的に弱い消泡作用と増粘作用が優勢となるため、上記の(1)の効果が幾分不十分となる恐れがある。
第4発明によれば、第1発明〜第3発明に係る染毛剤を用いる有利な染毛方法が提供される。
次に、本発明を実施するための形態を、その最良の形態を含めて説明する。
〔染毛剤〕
本発明の染毛剤は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成され、染毛剤を構成する各剤の粘液状混合物を頭髪に適用する多剤式の染毛剤である。各剤の粘液状混合物を頭髪に適用する際に、好ましくは粘液状混合物を手で揉み込むようにして頭髪上で泡立てて使用するが、泡立てずにそのまま頭髪の染毛処理を行うこともできる。
「多剤式の染毛剤」とは、第1剤及び第2剤からなる2剤式の染毛剤の他、例えば、第1剤及び第2剤に加えて酸化助剤を含有する第3剤も付加された3剤式染毛剤のような多剤式の染毛剤も包含する。又、「染毛剤」とは、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成される限りにおいて限定されず、例えば、酸化染毛剤が挙げられる。
本発明に係る染毛剤は、上記した第1剤に含有されるアルカリ剤、第2剤に含有される酸化剤に加え、染毛剤の各剤の粘液状混合物中に1〜10質量%の範囲内の(A)成分を含有し、更に(B)成分及び(C)成分を含有することを必須の条件とする。(A)成分の含有量は、特に、2〜8質量%の範囲内であることが好ましい。
又、好ましくは、染毛剤の各剤の粘液状混合物中において、(A)成分の配合量に対する(B)成分及び(C)成分の合計配合量の比率(B+C)/Aが0.1〜3の範囲内であり、特に好ましくは0.2〜2の範囲内である。又、好ましくは、染毛剤の各剤の粘液状混合物中において、(C)成分の配合量に対する(B)成分の配合量の比率B/Cが0.1〜5の範囲内であり、特に好ましくは0.3〜3の範囲内である。
なお、(A)成分、(B)成分、(C)成分はそれぞれ、多剤式染毛剤における第1剤、第2剤等の内の任意の1つの剤のみに配合しても良いし、異なる2以上の剤に分散して配合しても良い。更に、(A)成分〜(C)成分を同じ剤に配合しても良いし、異なる剤に配合しても良い。(A)成分〜(C)成分以外の、任意的に配合する各成分についても、特段の明記がある場合を除き、多剤式染毛剤における任意の1つの剤のみに配合しても良いし、異なる2以上の剤に分散して配合しても良い。
本発明に係る染毛剤は、その各剤の混合物が粘液状である。「粘液状」とは、そのままで頭髪に適用した際に、頭髪からの垂れ落ちを起こさない程度の粘度を備える液状であることをいう。粘液状の例として、ジェル状、クリーム状等を挙げることができる。本発明の染毛剤においては、各剤の混合物が粘液状であることが必要であって、混合前の各剤は粘液状であっても良いし、各剤の内の一部の剤が非粘性の液状あるいは粉末状であっても良い。
〔染毛剤の使用方法〕
本発明の染毛剤の使用方法は、上記した本発明の染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で手で揉み込むようにして泡立て、染毛処理を行う方法である。より具体的には、各剤の粘液状混合物を頭髪に適用後、通常は直ちに頭髪上で泡立て、その後、3〜60分間程度放置して染毛処理を行う。
一方、上記の使用方法とは別に、染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、そのままで染毛処理を行うという使用方法も可能である。この場合、各剤の粘液状混合物は、頭髪に適用後、そのまま3〜60分間程度放置して染毛処理を行う。この使用方法と上記の使用方法とを頭髪の適用部分に応じて使い分けるという形態も可能である。
〔染毛剤の主要成分〕
((A)成分)
(A)成分は、染毛剤の各剤の粘液状混合物中における合計配合量が1〜10質量%の範囲内である1種以上のイオン性界面活性剤である。但し、ラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩以外の高級脂肪酸及びそれらの塩は(A)成分から除外される。(A)成分の合計配合量は、より好ましくは2〜8質量%の範囲内である。(A)成分にはカチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が包含される。
カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が例示される。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(以下、「POE」という)ラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸アンモニウム、POEステアリル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、N−ラウロイルメチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩等の他、高級脂肪酸であるラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの高級脂肪酸の塩が例示される。
ラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩以外の高級脂肪酸やそれらの塩は、本発明の染毛剤に含有されても構わないが、(A)成分ではない。このような高級脂肪酸やそれらの塩として、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等や、それらの塩が例示される。
両性界面活性剤としては、ラウリルベタイン、イミダゾリン、アミドベタイン、カルボベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、アミドスルホベタイン、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が例示される。
非イオン性界面活性剤は(A)成分ではないが、本発明の染毛剤に含有されても構わない。非イオン性界面活性剤としてエーテル型非イオン性界面活性剤とエステル型非イオン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤としてはPOEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(POP)アルキルエーテル類が例示される。エステル型非イオン性界面活性剤としてはグリセリン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルが例示される。
((B)成分及び(C)成分)
(B)成分は、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコールの内の1種以上である。ラウリルアルコールは炭素数が12の高級アルコールであり、ミリスチルアルコールは炭素数が14の高級アルコールである。
(C)成分は炭素数が16以上である高級アルコールの1種以上であり、具体的には、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が例示される。
染毛剤の各剤の粘液状混合物中での(A)成分の配合量に対する(B)成分及び(C)成分の合計配合量の比率(B+C)/Aは0.1〜3の範囲内であることが好ましく、特に0.2〜2の範囲内であることが好ましい。(B)成分と(C)成分の相対的な配合量に関しては、粘液状混合物における(C)成分の配合量に対する(B)成分の配合量の比率B/Cが0.1〜5の範囲内であることが好ましく、特に0.3〜3の範囲内であることが好ましい。
染毛剤の各剤の粘液状混合物中における(B)成分及び(C)成分の配合量自体は、特段に限定されないが、例えば(B)成分については0.1〜20質量%の範囲内とすることができ、(C)成分については0.1〜20質量%の範囲内とすることができる。
(その他の主要成分)
本発明に係る染毛剤は、第1剤がアルカリ剤を含有し、第2剤が酸化剤を含有する。この染毛剤は、例えば酸化染毛剤である。
酸化染毛剤は、第1剤中のアルカリ剤により毛髪を膨潤させ、酸化染料中間体と第2剤中の酸化剤を毛髪内部に浸透させる。又、アルカリ剤に基づくpH変化により酸化剤の作用が促進される。酸化剤の作用としては、毛髪に含まれるメラニンを分解して脱色し、併せて、第1剤に配合された酸化染料中間体を酸化重合させ発色させることが挙げられる。酸化染料中間体は主要中間体からなり、あるいは主要中間体とカプラーからなる。酸化染毛剤には、染毛色調を調整するため、更に直接染料を配合することがある。
アルカリ剤としては、アンモニア、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、アンモニウム塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が例示される。
酸化剤としては、特に過酸化水素が好ましいが、その他にも、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化物等が例示される。過酸化物としては、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が例示される。
酸化染料中間体の内、主要中間体としては、主としてo−又はp−のフェニレンジアミン類あるいはアミノフェノール類である着色染料先駆物質が挙げられ、具体的にはp−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン(p−トルイレンジアミン)、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、o−クロル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフェノール及びそれらの塩類等が例示される。塩類としては、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が例示される。
カプラーとしては、主としてm−のジアミン類、アミノフェノール類又はジフェノール類が挙げられ、具体的にはレゾルシン、カテコール、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、ハイドロキノン、5−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、3,3’−イミノジフェニール、1,5−ジヒドロキシナフタレンおよびタンニン酸及びそれらの塩等が例示される。
直接染料としては、各種の酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料、天然染料、分散染料等が挙げられる。
〔染毛剤におけるその他の成分〕
本発明に係る染毛剤には、上記の各成分の他に、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、この種の染毛剤に配合されることがある各種の成分を適当量加えることができる。そのような成分の幾つかの例を以下に述べる。
(油性成分)
油性成分としては、前記した(A)成分の1種としてのラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩、(B)成分又は(C)成分である高級アルコールを除き、油脂、炭化水素、ロウ類、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が例示される。
油脂としては、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油等が例示される。炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が例示される。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が例示される。アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)等が例示される。エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、オクタン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル等が例示される。シリコーン類としては、メチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、メチルフェニルポリシロキサン、各種の高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が例示される。
(多価アルコール)
多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類や、グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン類等が例示される。
(ペプチド、アミノ酸系成分)
ペプチド、アミノ酸系成分としては、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、シルク、カゼイン、ゼラチン等の動物系蛋白質、コムギ、オオムギ、カラスムギ、ダイズ、アーモンド等の植物から得られるタンパク質、これらのタンパク質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解したもの、等が例示される。
(高分子化合物)
高分子化合物としては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドン等が例示される。
カチオン化セルロース誘導体としては、ヒドロキシエチルセルロースに塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを付加して得られる4級アンモニウム塩の重合体(ポリクオタニウム-10、例えばレオガードG、同GP;ライオン社)、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体(ポリクオタニウム-4、例えばセルコートH-100;ナショナルスターチアンドケミカル社)、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース等が例示される。
ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体としては、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体(ポリクオタニウム-6、例えばマーコート100;Nalco社)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム-22、例えばマーコート280;Nalco社)、アクリル酸/ジアリル第四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム-39、例えばマーコートプラス3331;Nalco社)等が例示される。
4級化ポリビニルピロリドンとしては、ビニルピロリドン(VP)とメタクリル酸ジメチルアミノエチルの共重合体と硫酸ジエチルから得られる4級アンモニウム塩(ポリクオタニウム-11、例えばガフコート734、同755;アイエスピー・ジャパン社)等が例示される。
その他、高分子化合物としては、カルボキシビニルポリマー等のアニオン性ポリマー、水溶性ポリマー等が例示される。水溶性ポリマーの具体例としては、アラビアガム、キサンタンガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、デンプン、アルゲコロイド(褐藻エキス)等の植物性高分子、デキストラン、プルラン等の微生物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ニトロセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸系高分子、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム等が例示される。
(pH緩衝成分)
pH緩衝成分は、無機酸又は有機酸である酸成分と、無機アルカリ又は有機アルカリであるアルカリ成分とからなる。特に、有機酸と有機アルカリからなるものが好ましい。
有機酸としては、ヒドロキシカルボン酸(グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸等)、ジカルボン酸(コハク酸等)が例示される。
有機アルカリとしては、モルフォリン等の揮発性アルカリ成分、モノエタノールアミン等のアルカノールアミン類、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のアミノアルコール類、L−アルギニン、L−リジン、L−ヒスチジン等の塩基性アミノ酸が例示される。
(カチオン性化合物)
カチオン性化合物としては、酸中和型の第三級アミドアミンが例示される。
(上記以外の任意的配合成分)
本発明の染毛剤は、上記以外にも、水、メチルパラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤、EDTA−2Na等のキレート剤、セラミド類、ビタミン類、植物抽出物、紫外線吸収剤、香料等を任意に含有することができる。
以下に本発明の実施例及び比較例を説明する。本発明の技術的範囲はこれらの実施例及び比較例によって限定されない。
〔酸化染毛剤の第1剤及び第2剤〕
末尾の「第1剤」と表記した表1に示す例1〜例5に係る酸化染毛剤の第1剤と、末尾の「第2剤」と表記した表2に示す例1〜例12に係る酸化染毛剤の第2剤を、それぞれ調製した。表1に示す第1剤の成分名中、「ミリスチン酸K」とあるのは、ミリスチン酸のカリウム塩である。これらの第1剤及び第2剤は、常法に従い、いずれもクリーム状又はジェル状に調製した。表1及び表2において、成分の含有量を示す数値の単位は「質量%」であるが、これらの数値は、第1剤又は第2剤中の質量%数であって、第1剤及び第2剤の混合時における質量%数ではない。
表1及び表2に示す各成分中、本発明の(A)成分、(B)成分又は(C)成分に該当するものは、それぞれ成分名の左側に「A」、「B」又は「C」の表記を付した。
〔実施例及び比較例に係る酸化染毛剤〕
表1に示す例1〜例5に係る第1剤と、表2に示す例1〜例12に係る第2剤の内から、末尾の「結果」と表記した表3の「組合せ」の欄における「第1剤」、「第2剤」の項にそれぞれ示す特定の例番号に係る第1剤と第2剤を選択して組合わせることにより、表3の実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例8に示す2剤式の酸化染毛剤を構成した。
これらの実施例及び比較例について、以下に述べるように第1剤:第2剤=1:3の質量比で混合した際の粘液状の混合物における、(A)成分の含有量(質量%)を表3の「A」の欄に、(B)成分の含有量(質量%)を表3の「B」の欄に、(C)成分の含有量(質量%)を表3の「C」の欄に、(B)成分と(C)成分の合計含有量(質量%)を表3の「B+C」の欄に、それぞれ示す。更に、上記の各実施例及び各比較例に係る粘液状の混合物における、(A)成分の配合量に対する(B)成分と(C)成分の合計配合量の比率(B+C)/Aと、(C)成分の配合量に対する(B)成分の配合量の比率B/Cとを、それぞれ表3の該当する欄に示す。表3における「B+C」、「(B+C)/A」及び「B/C」の各欄の数値は少数点の第3位以下を四捨五入しており、又、比較例7における「B/C」欄は計算値の算出が不可能なので「−」記号を表記している。
〔実施例及び比較例に係る酸化染毛剤の評価〕
(染毛性の評価)
実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例8に係る酸化染毛剤の第1剤と第2剤を第1剤:第2剤=1:3の質量比で粘液状混合物とし、評価用毛髪として用いた長さ15cmの黒毛の人毛製の毛束にそれぞれ15g塗布し、その塗布後直ちに手で揉み込むようにして評価用毛髪上で泡立てた。そのように泡立てた状態のままで評価用毛髪を30分間放置し、その後に水洗して、シャンプーを2回行い、次いでトリートメントを行ったもとで、評価用毛髪の明度と染まりを評価した。各実施例及び各比較例の評価結果を、表3の「評価」の欄における「染毛性」の項に記号によって示す。
記号「◎」は明度及び染まりに優れていたことを示し、記号「○」は明度及び染まりが良好であったことを示し、記号「△」は明度及び染まりがやや不十分であったことを示し、記号「×」は明度及び染まりが不十分であったことを示す。
(液ダレの評価)
実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例8に係る酸化染毛剤の第1剤と第2剤を、第1剤:第2剤=1:3の質量比で粘液状混合物とし、評価用ウィッグにそれぞれ同一量である適量を塗布し、その塗布後直ちに手で揉み込むようにして評価用ウィッグ上で泡立てた。そのように泡立てた状態のままで評価用ウィッグを40℃の条件下で30分間放置し、その間の液ダレの起こり難さを経時的に観察した。各実施例及び各比較例の評価結果を、表3の「評価」の欄における「液ダレ」の項に記号によって示す。
記号「◎」は、30分間の放置中、染毛剤が評価用毛髪上で流れて移動することがなく、液ダレが全く見られなかったことを示し、記号「◎〜○」は、30分間の放置中、染毛剤が評価用毛髪上でごく僅かに流れて移動したが、液ダレが見られなかったことを示し、記号「○」は、30分間の放置中、染毛剤が評価用毛髪上で幾分流れて移動したが、液ダレを見るに至らなかったことを示し、記号「○〜△」は、30分間の放置中、染毛剤の液ダレが僅かに見られたことを示し、記号「△」は、放置中、30分以内に染毛剤の液ダレが見られたことを示し、記号「△〜×」は、放置中、15分以内に染毛剤の液ダレが見られたことを示し、記号「×」は、放置中、5分以内に染毛剤の液ダレが見られたことを示し、記号「××」は、放置の直後から染毛剤の液ダレが見られたことを示す。
(泡質の評価)
実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例8に係る酸化染毛剤の第1剤と第2剤を、第1剤:第2剤=1:3の質量比で粘液状混合物とし、評価用ウィッグにそれぞれ塗布し、その塗布後直ちに手で揉み込むようにして評価用ウィッグ上で泡立てた。そしてこのように泡立てた際の泡質を評価した。泡質とは、泡立ち及び泡持ちが良いかどうかをいう。各実施例及び各比較例についての泡質の評価結果を、表3の「評価」の欄における「泡質」の項に記号によって示す。
記号「◎」は、非常に泡立ち易く泡が全く消えなかったことを示し、記号「◎〜○」は、非常に泡立ち易く泡がほとんど消えなかったか、あるいは、泡立ち易く泡が全く消えなかったことを示し、記号「○」は、泡立ち易く泡がほとんど消えなかったことを示し、記号「○〜△」は、泡立ち易く泡が僅かに消えたか、あるいは、やや泡立ち易く泡がほとんど消えなかったことを示し、記号「△」は、ことを示し、記号「△〜×」は、やや泡立ち難く泡が消えたか、あるいは、泡立ち難く泡が僅かに消えたことを示し、記号「×」は、泡立ち難く泡が消えたことを示し、記号「××」は、泡立たなかったことを示す。
本発明によって、頭髪に適用後に泡立てて染毛処理する染毛剤であって、染毛性が良く、液ダレを起こさず、しかも泡立ちと泡持ちに優れる染毛剤が提供される。

Claims (4)

  1. アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を含んで構成される多剤式の染毛剤であって、
    前記染毛剤の各剤の粘液状混合物中に下記(A)成分〜(C)成分を含有することを特徴とする染毛剤。
    (A)成分:合計配合量が1〜10質量%の範囲内である1種以上のイオン性界面活性剤〔但し、ラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの塩以外の高級脂肪酸及びそれらの塩は(A)成分から除外される〕。
    (B)成分:ラウリルアルコール、ミリスチルアルコールの内の1種以上。
    (C)成分:炭素数16以上の高級アルコールの1種以上。
  2. 前記染毛剤が、各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の染毛剤。
  3. 前記染毛剤が、下記の(1)、(2)の内の1項目以上に該当することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の染毛剤。
    (1)前記粘液状混合物における(A)成分の配合量に対する(B)成分及び(C)成分の合計配合量の比率(B+C)/Aが0.1〜3の範囲内である。
    (2)前記粘液状混合物における(C)成分の配合量に対する(B)成分の配合量の比率B/Cが0.1〜5の範囲内である。
  4. 染毛剤を用いる染毛方法であって、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載した染毛剤の各剤の粘液状混合物を頭髪に適用した後、頭髪上で泡立てて染毛処理を行うことを特徴とする染毛方法。
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