JP2009078985A - 染毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミン、及びアルカリ剤としてモノエタノールアミンを含有する染毛剤組成物において、染毛後の毛髪の彩度の低下を抑制することができる染毛剤組成物を提供する。
【解決手段】第1剤及び第2剤から構成され、該第1剤及び第2剤が混合して使用される染毛剤組成物において、(A)前記第1剤及び第2剤が混合された混合物中において0.3〜2.0質量%となるようにキレート化剤が含有され、前記第1剤中に(B)トルエン−2,5−ジアミン及びその塩類から選ばれる少なくとも一種、(C)p−アミノフェノール、p−アミノフェノールの塩類、2,4−ジアミノフェノキシエタノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールの塩類から選ばれる少なくとも一種、並びに(D)3〜10質量%のモノエタノールアミンが含有され、前記第2剤中に(E)酸化剤が含有されていることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、酸化染料及びモノエタノールアミンを含有する染毛剤組成物において、彩度の低下を抑制することができる染毛剤組成物に関する。
毛髪を染色する染毛剤組成物として一般に、例えば酸化染料及びアルカリ剤を含有する染色キャリア物質と、酸化剤、例えば過酸化水素とから構成される染毛剤組成物が知られている。一般に、この種の染毛剤組成物においては、例えば酸化染料の種類及びその配合量、並びにアルカリ剤の種類及びその配合量によって染色性及び彩度が大きく変化する。従来より、アルカリ剤としては、アンモニア、及びアルカノールアミン、例えばトリエタノールアミンが知られている。近年、アルカリ剤として、アンモニアより刺激臭の少ないアルカノールアミンが使用されている。
特許文献1は、アルカリ剤としてモノエタノールアミン、酸化染料としてトルエン−2,5−ジアミン及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノールを含有する染毛剤組成物が開示されている。
特開2006−28107号公報(実施例27等参照)
ところが、特許文献1に開示される酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミン及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノールを含有する染毛剤組成物は、アルカリ剤としてモノエタノールアミンを使用すると、染毛後の毛髪の彩度が低下するという問題があった。その彩度は、アンモニアをアルカリ剤として使用した場合に比べ、著しく低いものであった。逆に、酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミン及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、並びにアルカリ剤としてアンモニアを併用した場合、アルカリ剤としてモノエタノールアミンを使用した場合に得られる独特の色合い(黄味の少ない色合い)を表現することが難しいという問題があった。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミン及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、並びにアルカリ剤としてモノエタノールアミンを含有する染毛剤組成物において、キレート化剤が所定量含有されることにより上記問題が解決されることを見出したことによりなされたものである。尚、キレート化剤は、液剤中の安定性を維持するために一般に少量添加されている。本発明の目的は、酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミン、及びアルカリ剤としてモノエタノールアミンを含有する染毛剤組成物において、染毛後の毛髪の彩度の低下を抑制することができる染毛剤組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、第1剤及び第2剤から構成され、該第1剤及び第2剤が混合して使用される染毛剤組成物において、(A)前記第1剤及び第2剤が混合された混合物中において0.3〜2.0質量%となるようにキレート化剤が含有され、前記第1剤中に、(B)トルエン−2,5−ジアミン及びその塩類から選ばれる少なくとも一種、(C)p−アミノフェノール、p−アミノフェノールの塩類、2,4−ジアミノフェノキシエタノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールの塩類から選ばれる少なくとも一種、並びに(D)3〜10質量%のモノエタノールアミンが含有され、前記第2剤中に、(E)酸化剤が含有されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の染毛剤組成物において、前記第1剤は、更に(F)0.3質量%以下のアンモニアが含有されている。
本発明によれば、酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミン、及びアルカリ剤としてモノエタノールアミンを含有する染毛剤組成物において、染毛後の毛髪の彩度の低下を抑制することができる。
以下、本発明を染毛剤組成物に具体化した実施形態について詳細に説明する。本実施形態に係る染毛剤組成物は、第1剤と、第2剤とから構成されている。染毛剤組成物の第1剤は、酸化染料及びアルカリ剤を含有している。尚、酸化染料は、染毛剤組成物の第2剤に含有される酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。
染毛剤組成物には、(A)キレート化剤が含有されている。キレート化剤は、第1剤及び第2剤のいずれか一方にのみ含有されてもよく、第1剤及び第2剤の両方に含有されてもよい。キレート化剤は、酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミンと、p−アミノフェノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールから選ばれる少なくとも一種、並びにアルカリ剤としてモノエタノールアミンを使用した場合に生じる彩度の低下を抑制する。キレート化剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸(DHEDDA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(1,3PDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラミン六酢酸(TTHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HIMDA)、L−アスパラギン酸−N,N−二酢酸(ASDA)、アミノトリメチレンホスホン酸(NTMP)、ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)、それらの塩、それらの誘導体、及びそれらの誘導体の塩が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらのキレート化剤の中でも、彩度の低下を抑制する効果が高いことからEDTA、HEDTA、DHEDDA及びDTPAが好ましい。尚、上記に具体例として挙げられた化合物は、水和物が形成された状態の化合物で含有されてもよい。
キレート化剤の含有量は、第1剤及び第2剤が混合された混合物中において0.3〜2.0質量%、より好ましくは0.5〜1.5質量%である。キレート化剤の含有量が0.3質量%未満の場合、彩度の低下を十分に抑制することができない。キレート化剤の含有量が2.0質量%を超えると、彩度の低下を十分に抑制することができない。
<染毛剤組成物の第1剤>
染毛剤組成物の第1剤は、(B)トルエン−2,5−ジアミン及びその塩類から選ばれる少なくとも一種、(C)p−アミノフェノール、p−アミノフェノールの塩類、2,4−ジアミノフェノキシエタノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールの塩類から選ばれる少なくとも一種、並びに(D)3〜10質量%のモノエタノールアミンが含有されている。例えばアルカリ剤として(F)0.3質量%以下のアンモニアを更に含有してもよい。トルエン−2,5−ジアミン及びその塩類から選ばれる少なくとも一種は、染料中間体である。p−アミノフェノール及びその塩類は、染料中間体である。2,4−ジアミノフェノキシエタノール及びその塩類は、カプラーである。
染毛剤組成物中におけるトルエン−2,5−ジアミン及びその塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量は、好ましくは0.01〜15質量%であり、より好ましくは0.1〜10質量%である。トルエン−2,5−ジアミン及びその塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量が0.01質量%未満の場合、十分な染色性が得られないおそれがある。トルエン−2,5−ジアミン及びその塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量が15質量%を超えても染色性はそれ以上向上しないことから、染毛の経済性が低下するおそれがある。
染毛剤組成物中におけるp−アミノフェノール、p−アミノフェノールの塩類、2,4−ジアミノフェノキシエタノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールの塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量は、好ましくは0.01〜15質量%であり、より好ましくは0.1〜10質量%である。p−アミノフェノール、p−アミノフェノールの塩類、2,4−ジアミノフェノキシエタノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールの塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量が0.01質量%未満の場合、十分な染色性が得られないおそれがある。p−アミノフェノール、p−アミノフェノールの塩類、2,4−ジアミノフェノキシエタノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールの塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量が15質量%を超えても染色性はそれ以上向上しないことから、染毛の経済性が低下するおそれがある。
モノエタノールアミンは、アルカリ剤として染毛剤組成物の第2剤に含有される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させることにより、染色性を向上させる。また、毛髪に十分な明度を付与する。また、アルカリ剤としてアンモニアを使用した場合に生ずる黄味を抑えた色合いを生み出すために配合される。モノエタノールアミンの配合量は、第1剤中において3〜10質量%、より好ましくは4〜6質量%である。モノエタノールアミンの含有量が3質量%未満では染毛力が低下するおそれがある。一方、モノエタノールアミンの含有量が10質量%を超えて配合すると、染毛力が低下するおそれがある。
アンモニアは、均染性を向上させるために配合される。そのため、染毛剤組成物は、好ましくは第1剤にアンモニアを含有する。アンモニアは、第1剤中において、好ましくは0.3質量%以下含有する。下限は特に規定されないが、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上含有される。アンモニアの含有量が0.3質量%を超えて配合すると、染毛後の毛髪について独特の色合い(黄味の少ない色合い)を表現することが困難となる。
第1剤は、必要に応じて、例えば水、水溶性高分子化合物、油性成分、多価アルコール、界面活性剤、糖類、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤、及び酸化防止剤から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
水は、各成分の溶媒又は分散媒として使用される。水は界面活性剤とともに適量配合されて、第1剤を乳化させる。水溶性高分子化合物としては、例えばアラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸、及びポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウムが挙げられる。架橋ポリアクリル酸としては、例えばカルボマーが挙げられる。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため、第1剤は、好ましくは油性成分を含有する。油性成分としては、例えば油脂類、ロウ類、高級アルコール、炭化水素類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、及びシリコーン類が挙げられる。
油脂類としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウ類としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステル類としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、及びコハク酸ジオクチルが挙げられる。
シリコーン類としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えばPEG−12ジメチコンが挙げられる。これらの油性成分の具体例は単独で使用されてもよく、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
多価アルコールとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、イソペンチルジオール、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、及び1,3−ブチレングリコール(BG)が挙げられる。
界面活性剤は、組成物の乳化剤又は組成物中の各成分の可溶化剤として第1剤の安定性を保持するために好適に配合される。界面活性剤としては、イオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。イオン性界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。アルキルエーテル硫酸塩としては、例えばラウレス硫酸ナトリウムが挙げられる。N−アシルアミノ酸型界面活性剤としては、例えばN−ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウムが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、及びアルキロイルアミドプロピルジメチルアミンが挙げられる。アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが挙げられる。ジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムが挙げられる。これらの界面活性剤のカチオン基の対イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、及びサッカリンが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びココアンホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、及びアルキルアミンオキサイドが挙げられる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えばラウレス、セテス、ステアレス、及びパレスが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例は、単独で使用されてもよく、二種以上を組み合わせて使用されてもよい。
糖類としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、トリエタノールアミン(TEA)、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸が挙げられる。第1剤の剤型は特に限定されず、例えば液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。
<染毛剤組成物の第2剤>
染毛剤組成物の第2剤は(E)酸化剤を含有している。酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンを脱色するとともに、染毛剤組成物の第1剤に含有される酸化染料を酸化して発色させる。酸化剤としては、例えば臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、及び過酸化水素が挙げられる。第2剤中の酸化剤の含有量は、第2剤の全量が100質量%に設定されたときに、好ましくは0.1〜15.0質量%である。
第2剤は、酸化剤以外の成分として、染毛剤組成物の第2剤に通常含有される成分を含有している。第2剤は、染毛剤組成物の第1剤に含有される、酸化染料及びアルカリ剤以外の成分を適宜含有してもよい。第2剤が酸化剤として過酸化水素を含有する場合、過酸化水素の分解を抑制するために、第2剤は好ましくは安定化剤を含有している。安定化剤としては、例えば尿素、フェナセチン、スズ酸ナトリウム、エチレングリコールフェニルエーテル、8−オキシキノリン、及びリン酸が挙げられる。第2剤の剤型は特に限定されず、例えば液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。
<染毛剤組成物>
染毛剤組成物は、前記第1剤及び第2剤が所定の割合で混合されることにより調製される。染毛剤組成物の剤型は特に限定されず、例えば液状、クリーム状、ゲル状、及びフォーム状が挙げられる。第1剤と第2剤の混合比率は、質量比で好ましくは4:1〜1:5、さらに好ましくは2:1〜1:2、最も好ましくは1:1である。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)本実施形態では、第1剤中に酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミンと、p−アミノフェノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールから選ばれる少なくとも一種、並びにアルカリ剤として3〜10質量%のモノエタノールアミンが含有され、第2剤中に酸化剤が含有されている染毛剤組成物において、キレート化剤が0.3〜2.0質量%含有されている。したがって、染毛後の毛髪の彩度の低下を抑制することができる。
(2)本実施形態では、アルカリ剤としてモノエタノールアミンを使用した。したがって、酸化染料として、例えばトルエン−2,5−ジアミンと、p−アミノフェノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールから選ばれる少なくとも一種を使用した場合でも、黄味の少ない独特の色合いを表現することができる。
(3)本実施形態において、アルカリ剤としてモノエタノールアミンが用いられ、染毛剤組成物の第1剤中においてモノエタノールアミンの含有量が3〜10質量%に設定されることにより、染毛力を向上させることができる。
(4)本実施形態の染毛剤組成物が第1剤中においてアンモニアを0.3質量%以下含有する場合、均染性を向上させることができる。
前記実施形態は以下のように変更されてもよい。
・第1剤は、本発明の目的を逸脱しない範囲において又は本発明の効果を阻害しない範囲において、前記酸化染料以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料、及び直接染料から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
表1,2に示す各成分を含有する、染毛剤組成物の第1剤及び第2剤を調製した。表1における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して染毛剤組成物を調製した。得られた染毛剤組成物を、白毛の人毛毛束(以下、単に毛束という。ビューラックス社製を使用した。)に刷毛を用いて塗布し、室温(25℃)にて30分間放置した。次に、毛束に付着した染毛剤組成物を水で洗い流した後、毛束にシャンプーを2回、及びリンスを1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置した。
<色味>
パネラーが標準光源下で毛束の色を目視にて観察し、その色を表1,2に示す。
<均染性>
5名のパネラーが標準光源下で毛束の色調の均一性を目視にて観察することにより、均染性が優れる(4点)、均染性が良好(3点)、均染性がやや悪い(2点)、及び均染性が悪い(1点)の4段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上の場合を「優れる」とし、2.6点以上3.6点未満の場合を「良好」とし、1.6点以上2.6点未満の場合を「やや悪い」とし、及び1.6点未満の場合を「悪い」とした。評価結果を表1,2に示す。
<彩度(色の鮮やかさ)>
5名のパネラーが標準光源下で毛束の彩度(色の鮮やかさ)を目視にて観察し、鮮やかさが優れる(4点)、鮮やかさが良好(3点)、鮮やかさがやや悪い(2点)及び鮮やかさが悪い(1点)の4段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上の場合を「優れる」とし、2.6点以上3.6点未満の場合を「良好」とし、1.6点以上2.6点未満の場合を「やや悪い」とし、及び1.6点未満の場合を「悪い」とした。評価結果を表1,2に示す。
<染毛力>
5名のパネラーが標準光源下で毛束の染色の程度を目視にて観察し、非常によく染まっている(4点)、よく染まっている(3点)、やや染まり具合が悪い(2点)及び染まり具合が悪い(1点)の4段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上の場合を「優れる」とし、2.6点以上3.6点未満の場合を「良好」とし、1.6点以上2.6点未満の場合を「やや悪い」とし、及び1.6点未満の場合を「悪い」とした。評価結果を表1,2に示す。
尚、表中における(A)〜(F)の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。
Figure 2009078985
Figure 2009078985
表1に示されるように、第1剤中にp−アミノフェノール及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノールから選ばれる少なくとも一種、トルエン−2,5−ジアミン、並びに3〜10質量%のモノエタノールアミンが含有される染毛剤組成物において、所定量のキレート化剤が含有されている実施例1〜17では、均染性、彩度、及び染毛力のいずれの評価も「優れる」又は「良好」であった。また、実施例1〜17は、色味はいずれも茶色〜赤みのある茶色であった。
また、実施例2,8,10,15,17に示されるように、アルカリ剤としてアンモニアを0.3質量%以下配合することにより均染性が向上することが確認される。
また、実施例14,15に示されるように、酸化染料としてトルエン−2,5−ジアミン及びp−アミノフェノールを使用することにより赤味のある茶色に染色されることが確認された。また、実施例14,15は、所定量のキレート化剤を含有する為、彩度は「優れる」であった。実施例16,17に示されるように、酸化染料としてトルエン−2,5−ジアミン及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノールを使用することにより茶色に染色されることが確認された。また、実施例16,17は、所定量のキレート化剤を含有する為、彩度は「優れる」であった。
一方、キレート化剤の配合量が0.3質量%以下の比較例1,7,10は、表2に示されるように彩度は低下する結果となった。キレート化剤の配合量が2.0質量%以上の比較例2は、彩度は低下する結果となった。
アルカリ剤としてモノエタノールアミンの代わりにアンモニアを使用した比較例3,4,8,9,11,12は、黄味を抑えた色味を作ることができないことが確認された。
モノエタノールアミンの配合量が第1剤中において3質量%以下の比較例5は、染毛力が低下する結果となった。モノエタノールアミンの配合量が第1剤中において10質量%以上の比較例6は、染毛力が低下する結果となった。
比較例7に示されるように、酸化染料としてトルエン−2,5−ジアミン及びp−アミノフェノールを使用し、キレート化剤が0.3質量%以下の場合、彩度が低下することが確認された。比較例10に示されるように、酸化染料としてトルエン−2,5−ジアミン及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノールを使用し、キレート化剤が0.3質量%以下の場合、彩度が低下することが確認された。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(a)前記第1剤及び第2剤の混合比率は、質量比で4:1〜1:5である染毛剤組成物。
(b)前記(A)キレート化剤は、EDTA、HEDTA、DHEDDA及びDTPAから選ばれる少なくとも一種である染毛剤組成物。
(c)前記(C)成分は、p−アミノフェノール及び塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノールである染毛剤組成物。

Claims (2)

  1. 第1剤及び第2剤から構成され、該第1剤及び第2剤が混合して使用される染毛剤組成物において、
    (A)前記第1剤及び第2剤が混合された混合物中において0.3〜2.0質量%となるようにキレート化剤が含有され、
    前記第1剤中に、
    (B)トルエン−2,5−ジアミン及びその塩類から選ばれる少なくとも一種、
    (C)p−アミノフェノール、p−アミノフェノールの塩類、2,4−ジアミノフェノキシエタノール及び2,4−ジアミノフェノキシエタノールの塩類から選ばれる少なくとも一種、並びに
    (D)3〜10質量%のモノエタノールアミンが含有され、
    前記第2剤中に、
    (E)酸化剤が含有されている染毛剤組成物。
  2. 前記第1剤は、更に(F)0.3質量%以下のアンモニアが含有されている請求項1に記載の染毛剤組成物。
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