JP2005245957A - 使い捨てパンツの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使い捨てパンツの製造途中において切断線の破断を防止する。
【解決手段】 前腹部P用帯部材30に、幅方向34の両端部(余り部分32)を残した状態で幅方向の切断線28を形成する切断線形成工程Bと、摘みユニット10を帯部材30に上記切断線28を跨ぐように接合する工程Cと、摘みユニット10が接合された帯部材30の幅方向34側縁における余り部分32を切り取る工程Dと、帯部材30における切断線28の近傍位置に、吸収体本体4の前端部17を重なる状態で係脱可能に接合する工程Eとを含む。
【選択図】 図6

Description

本発明は、使い捨ておむつとしても使用することができる使い捨てパンツの製造方法に関するものである。
近年、腰回り、胴回り及び脚回りに収縮性を持たせて着用者の身体にフィットさせる使い捨てパンツの需要が高まってきており、このような使い捨てパンツは、子供用、大人用に関わらず益々利用されることが多くなってきている。
ところで、上記使い捨てパンツは、下着のようにはき脱ぎできることから、動き回る子供に対してはき脱ぎさせ易く、***ケアが必要な大人に対してもはき脱ぎさせ易い。更に、大人にとっては、おむつへの忌避感を防げることができるため、心理的なケアにも役立てることができるという利点がある。
このような利点を有する使い捨てパンツとして、下着のようにはき脱ぎできることに加えて、場合によっては、はき脱ぎする際に衣類を全て脱いでパンツの脚穴に脚を通す必要がないものが提案されている(特表2003−526406号公報)。
この使い捨てパンツは、図8及び図9に示すように、股部100の前側端部101が取り外し可能に取付けられた前腹部用の帯部材102に破断用のミシン目(切断線)103が形成されていて、ミシン目103を破断することで上記帯部材102を左右に開閉し、股部100の前側端部101を取り外すことができる構成となっている。
特表2003−526406号公報
しかしながら、特許文献1のように、帯部材にミシン目からなる切断線が形成されていると、パンツ製造途中において上記切断線が破断する虞があった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、製造途中において切断線の破断を防止することができる使い捨てパンツの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る使い捨てパンツの製造方法は、前腹部と後背部との両側部が接合されているとともに、前腹部と後背部とに吸収体本体の前後両端部が繋がれることで股部が形成され、上記前腹部と上記吸収体本体の前端部との間が係脱可能に接合されているとともに上記前腹部が左右に開閉可能となっている使い捨てパンツの製造方法であって、上記前腹部の左右方向を長手方向とする、前腹部の上下方向長さよりも広い幅寸法の前腹部用帯部材を用い、その帯部材に、幅方向両端部を残した状態で幅方向の切断線を形成する切断線形成工程と、上記帯部材の上記切断線を上記長手方向に挟む両側のそれぞれと接合される2つの接合部を有し、かつ両接合部が重ねられるとともにその重ね部分が係脱可能に接合された、上記前腹部を左右に開閉するための摘みユニットを用い、その摘みユニットを、上記帯部材に上記切断線を跨ぐように接合する工程と、上記摘みユニットが接合された帯部材の幅方向側縁における余り部分を切り取る工程と、上記帯部材における上記切断線の近傍位置に、上記吸収体本体の前端部を重なる状態で係脱可能に接合する工程とを含むことを特徴とする。
請求項2の発明に係る使い捨てパンツの製造方法は、請求項1に記載の使い捨てパンツの製造方法において、前記前腹部用帯部材が、シートと、そのシートに上記長手方向に添設された弾性部材とを有し長手方向に伸縮性を持つ場合、該帯部材における摘みユニット接合予定部分の弾性部材を所定長さ分弱体化させる弱体化処理工程を、前記切断線形成工程よりも前に行うことを特徴とする。
ここで、弾性部材の弱体化とは、弾性部材の弾性力を完全に消失させる場合は勿論のこと、弾性部材の弾性力を弱める場合を含む。
請求項1の発明による場合は、帯部材にその幅方向の両端部を残した状態で幅方向の切断線を形成するので、切断線が存在しない帯部材の両端部が、製造途中で切断線が破断するのを防止する。加えて、切断線を設けた後に、切断線を跨ぐように摘みユニットを接合するので、摘みユニットが補強部材となって、製造途中での切断線の破断を更に防止することが可能になる。そして、摘みユニットが接合された後に、余り部分を切り取って除けば、所定の上下方向寸法(幅寸法)を持った帯部材となり、それに吸収体本体の前端部を係脱可能に接合すれば、前腹部が左右に開閉可能な使い捨てパンツを得ることができる。
請求項2の発明による場合は、伸縮性を有する前腹部を得るために帯部材に弾性部材を配置させるが、その場合には弾性部材の伸縮の影響によって切断線の形成や摘みユニットの取付けが難しくなるので、それを防止するために、予め摘みユニットを取付ける予定部分の弾性部材を弱体化処理しておくことによって、摘みユニットの取付けやその下側の切断線の形成を容易に行うことができるようになる。
図1は本発明の一実施形態に係る使い捨てパンツを示す正面図で、図2及び図3は左右の帯部材を展開した状態を示す正面図、図4は使い捨てパンツを完全に展開した状態を示す正面図である。
この使い捨てパンツ1は、前腹部Pと後背部Qと股部Rとを有する。前腹部Pは、外面側シートと肌面側シートとが、その間に後述する弾性部材5、6を伸長状態で挟んで接合され、上下幅を一定とした帯状に形成されている。後背部Qは、外面側シートと肌面側シートとが、その間に後述する弾性部材5、6、7を伸長状態で挟んで接合され、上辺と下辺とが平行で左・右辺の上側が平行かつ左・右辺の下側が斜めとなった、ほぼ六角形に形成されている。そして、前腹部Pの両側部の外縁が後背部Qの左右辺の平行な上側部とサイド接合部14で接合されている。
股部Rは、左右幅を一定とした長方形状の吸収体本体4の後端部が後背部Qの内面に接合され、吸収体本体4の前端部が前腹部Pの内側に係脱可能に接合されることで形成されている。なお、吸収体本体4の前端部と後端部との間の部分で股部Rが構成されている。
前腹部Pと後背部Qとで囲まれる部分には、ウエスト開口部2が形成され、前腹部Pと後背部Qと股部Rとで囲まれる部分には左右の脚開口部3が形成されている。開口部2を形成する前腹部P及び後背部Qには、開口部2の上縁に沿うようにウエスト用弾性部材5が着用時に伸長状態になるように配設されている。また、脚開口部3を形成する後背部Q及び吸収体本体4には、脚開口部3の縁に沿うように脚用弾性部材7が着用時に伸長状態になるように配設されている。これら弾性部材5、7は、使い捨てパンツ1を着用者の身体にフィットさせるとともに、各開口部2、3からの漏れを防ぐ役目を果たしている。また、前腹部P及び後背部Qには、ウエスト用弾性部材5よりも下側に、着用者の腹回りにフィットさせ易いように、ボディ用弾性部材6が着用時に伸長状態になるように配設されている。なお、後背部Qにおいては、弾性部材6の下端が上下方向のほぼ中央位置に位置するようになっていて、弾性部材6よりも下側に前記脚用弾性部材7が配置されている。
上記前腹部Pには、ほぼ中央位置に、図2及び図3に示したように左右に開閉可能なように破断可能な切断線28が形成されていて、その切断線28を切断すると、前腹部Pは内縁15を持つ右側帯部材8と左側帯部材9に分離され得る。
前腹部Pの外面側には、前記切断線28を跨ぐように摘みユニット10が設けられている。この摘みユニット10は、分離させる各帯部材8、9の内縁15を掴み易いようにするためのもので、共に接合部としての外面側部材11と肌面側部材12とから構成され、肌面側部材12は左側帯部材9の内縁15寄りの位置に接合され、一方の外面側部材11は右側帯部材8に内縁15から一部が外側へはみ出した状態に接合されている。
外面側部材11の外側へはみ出した部分は、肌面側部材12の内縁近傍部分に対し、肌面側部材12を内側にして重ねられていて、その互いに重なる部分には、第1止着手段が設けられている。その第1止着手段には、この図示例ではフック部材21とループ部材22とを有する面ファスナーが用いられていて、外面側部材11の肌面側部材12と重なる内側にはフック部材21が、肌面側部材12の外面側部材11と重なる外面にはループ部材22がそれぞれ取付けられている。この面ファスナーは、外面側部材11と肌面側部材12を上述のように重ねることで、係脱可能に接合されている。なお、フック部材21及びループ部材22が重なる位置は、前腹部Pのほぼ中央になるように設定されている。
よって、前腹部Pは、摘みユニット10のフック部材21とループ部材22を外し、切断線28を破断させることで帯部材8、9に分離され、これら帯部材8、9を左右に開くことができる。図2は右側帯部材8を開いた状態を示し、図3は左側帯部材9も開いた状態を示す。また、外面側部材11の内縁側には、掴み易くするために突出部13が設けられている。
ここで、面ファスナーとは、上記フック部材21とループ部材22とが対をなして、両者を強く圧迫すると、フック部材21とループ部材22とが相互に外れにくいように係止されるとともに、フック部材21とループ部材22とを手で強く引き剥がすと、フック部材21とループ部材22との係止が外れるものをいい、メカニカルファスナーとも呼ばれている。
なお、上記とは逆に、フック部材21を肌面側部材12に、ループ部材22を外面側部材11側にそれぞれ設けるようにしてもよい。また、上記第1止着手段としての面ファスナーのループ部材22としては、ループ部としての機能を有する編み物、織布、不織布等から適切に選択される。この場合には、ループ部材22が貼着されるシート自体を上記編み物、織布、不織布等を使用すると、ループ部材22を省略することができる。更に、面ファスナーに代えて、粘着剤と剥離剤、ボタンとボタン穴、紐等から選択される一対の係脱可能な接合手段を用いることができる。
前記吸収体本体4は、図5に示すように構成されている。即ち、肌面側のトップシート24の両端部それぞれに各サイドシート25の起立基端部25aを重ねて両者がホットメルト等で接合され、そのトップシート24と外面側のバックシート27との間に吸収コア23が挟まれ、各サイドシート25の外端部とバックシート27の各端部とが、間に前記脚用弾性部材7を挟んで接合されている。また、各サイドシート25の内端部は、弾性部材26を内部に入れた状態に内側へ折り返されて重ねられ、その重なり部分25bが熱シール等で接合されている。上記弾性部材26は、各サイドシート25の内縁を着用者へ向く方向へ立ち上がらせるためのものである。なお、バックシート27の外側には、図5に二点鎖線で示すごとく布のような肌触りとする不織布を設けるのがより好ましい。
上述した前腹部Pの内側に係脱可能に接合される吸収体本体4における前端部17の外面側には、第2止着手段としての面ファスナーのフック部材18が取付けられており(図3参照)、そのフック部材18が前腹部Pの肌内側、この図示例では左側帯部材9の肌内側と係脱可能に接合される。なお、左側帯部材9の肌内側は、面ファスナーのループ部材として機能する材料、例えば編み物、織布、不織布等からなる。この第2止着手段も上記第1止着手段と同様に他の手段に代えることも可能である。
したがって、摘みユニット10のフック部材21とループ部材22を外し、切断線28を破断させることで帯部材8、9に分離し、帯部材8を右側に開き、第2止着手段のフック部材18から帯部材9を引き剥がすことで帯部材9を左側に開くことが可能となる。また、以上とは逆にすると、切断線28は破断したままであるが、元の状態に戻すことが可能となる。このとき、各帯部材8、9の内縁15同士が突き合わせ状態とされる。
なお、図4では、後背部Qの下辺20が吸収体本体4の前後方向真ん中程度に位置しているが、下辺20を下側の方へ延ばしても、上辺19の方へ縮めても良い。
ここで、各部材の構成材料等につき説明する。
[前腹部P及び後背部Qの肌面側シート]
肌面側シートは、撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が用いられる。好ましくは、目付10〜25g/m2の撥水性不織布材料である。また、内面のみを親水化[界面活性剤を塗布する或いは親水性繊維(レーヨン、コットン等)の層を作る。]しても良く、この場合には、肌に当接した場合の感触が良くなり、吸汗効果も期待できる。
[前腹部P及び後背部Qの外面側シート]
外面側シートは、通気性のある撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が用いられる。好ましくは、目付10〜25g/m2の撥水性不織布材料である。
[吸収コア23]
吸収コア23は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸水体を混合した吸収性コアを、ティッシュペーパーなどの紙シート或いは透液性不織布シート等の被覆シートで包んで、所定形状(長方形、砂時計型、ひょうたん型等)に成形した吸収体である。上記繊維や高分子吸水体をシート状に成形したシート状吸収体(例えばエアレイド吸収体)等を、所定形状に成形して用いても構わない。また、着用者が歩いたり、寝返りを打ったりしても形状を保持できるように、親水性繊維集合層中やシートに形状保持手段(ホットメルト接着剤の塗布、合成繊維の混合)を施しても構わない。
[トップシート24]
トップシート24は、透液性不織布材料が好ましい。例えば、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布材料、或いは疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理し、透液性として不織布材料が用いられる。好ましくは、疎水性繊維を界面活性剤により処理し透液性とした目付10〜25g/m2の透液性不織布材料(ポイントボンド不織布、エアースルー不織布)である。
[バックシート27]
バックシート27は、撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)、プラスチックフィルム(通気性であっても非通気性であっても良いが、好適な態様としては通気性プラスチックフィルムが望ましい)やその複合材料が用いられる。好ましくは、目付15〜40g/m2の通気性ポリエチレンフィルムである。
[サイドシート25]
サイドシート25は、撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が用いられる。好ましくは、目付10〜25g/m2の撥水性不織布材料である。
[弾性部材5、6、7、26]
各弾性部材5、6、7、26は、通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、外面側のシートと肌面側のシートとの間に伸長状態で、ホットメルト接着剤、熱接着、超音波接着など好適な添設手段でもって添設される。好ましくはゴム系のホットメルト接着剤である。また、各弾性部材5、6、7、26は、繊度300〜2000デシテックスのポリウレタン糸を、倍率1.1〜5.0倍に伸長して添設するのが好ましい。
[摘みユニット10]
摘みユニット10の外面側部材11と肌面側部材12に用いる材料としては、不織布材料、織布材料、編布材料、プラスティック材料から適宜選択できる。中でも、スパンボンド法、エアースルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれら製法の2又は3以上の組み合わせ等によって製造される不織布材料が好ましい。更に、目付30〜100g/m2のスパンボンド法もしくは、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法による不織布材料が強度の点から好ましい。最も好ましいのは、目付50〜85g/m2のスパンボンド法によって製造された不織布材料である。材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、パルプ、絹等の天然繊維から適宜選択できるが、好ましくはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルといった合成繊維が利用でき、中でもポリプロピレン、ポリエステル繊維を主成分とするものは強度があり、好適である。最も好ましいのは、ポリエステル繊維である。
また、摘みユニット10は、掴みやすく、破断防止となるものであることが望ましい。
[各シート材料の接合]
上記各シート材料の接合は、ホットメルト接着剤、熱接合、超音波シール等の方法が適宜用いられる。ホットメルト接着剤については、ゴム系、ポリオレフィン系、酢酸ビニル系等のホットメルト接着剤から適切に選定して、直接的なコーター塗布、間接的なスパイラル塗布、メルトブロー(カーテンスプレー)塗布、ビード塗布等の方法で塗布する。なお、サイド部分の接合には、熱接合が好ましい。
図6は、本発明の使い捨てパンツ1の製造ラインを示す底面図である。
この製造ラインは、前腹部Pを製造する第1ライン50と、後背部Qを製造する第2ライン51とを有する。
第2ライン51では、図面の右から左の方向29へ連続的に移送している外面側シートの上に弾性部材5、6、7(但し、7は図示せず)を伸長した状態で載せ、その上から肌面側シートを被せて両シートを接合して後背部Q用のシート状帯部材40とし、更にその帯部材40を弾性部材5、6が伸長した状態で移送しつつ、予め製作した吸収体本体4の後端部を帯部材40の上に接合し、続いてその下流側で、帯部材40の片方の側縁にV字状の切欠き41を形成している。なお、切欠き41の形状は、後背部Qにおける脚開口部3の形に応じてU字状などの他の形状とされる。
一方、第1ライン50では、図面の右から左の方向29へ連続的に移送している外面側シートの上に弾性部材5、6を伸長した状態で載せ、その上から肌面側シートを被せて両シートを接合して前腹部P用のシート状帯部材30とし、更にその帯部材30を弾性部材5、6が伸長した状態で移送し、弾性部材弱体化工程A、切断線形成工程B、摘みユニット接合工程C、余り部分切り取り工程D及び吸収体本体接合工程Eを経て下流側へ順次移送している。
上記弾性部材弱体化工程Aにおいては、切断線28の形成や摘みユニット10の取付け予定部分33における弾性部材5、6の弱体化処理を施している。この弾性部材弱体化工程では、弾性部材を弱体化する方式として、ロータリーカッターにより弾性部材自体を切断する方式、特に細かい刃を設置したロータリーカッターにより部分的に切断する方式、或いは、熱により弾性部材を挟むシートを溶融フィルム化して硬化させる方式、超音波により弾性部材を挟むシートを溶融フィルム化して硬化させる方式、或いは、これらの溶融フィルム化とロータリーカッターによる切断とを組み合わせた方式等から適当に選択される。
次に、切断線形成工程Bでは、帯部材30の幅方向34の中央部分に、幅方向34に延びる切断線28を施している。この切断線形成工程では、切断線28として、ミシン目のような有孔破線でもよいし、無孔破線でもよいし、熱により溶融化して薄肉部分を形成してもよい。但し、切断線28は幅方向34の中央部に施し、幅方向34の両側縁部には余り部分32を形成しておく必要がある。それにより、製造途中で切断線28が幅方向34に破断してしまうのを避けるようにしている。
次に、摘みユニット接合工程Cにおいて、帯部材30の下面側であって、切断線28を長手方向(方向29)に跨ぐように摘みユニット10を重ね接合する。この摘みユニット接合工程Cは、切断線形成工程Bからできるだけ近い位置で行うことが、切断線28の破断防止の点で好ましい。
次に、余り部分切り取り工程Dにおいて、帯部材30の余り部分32を切り取る。この工程Dでは、切り取るべき余り部分は、本実施形態のように帯部材30における上記外面側・肌面側シートの2枚を対象としても良いし、或いは、どちらか一方だけ余らせて切り取るようにしてもよい。そうすることで、より材料費を安くすることができる。また、切断線28は余り部分32に掛かってもよいし、掛からなくても良いが、切断線28での開閉のし易さの観点からは、切断線28の端部が余り部分32に掛かっている方が好ましい。
次に、吸収体本体接合工程Eにおいては、摘みユニット10を接合した帯部材30の切断線28の近傍位置に、第2ラインにおいて帯部材40に後端部が接合された吸収体本体4の前端部17を重ねて係脱可能な状態に接合する。なお、第1ラインと第2ラインとは、少なくともこの工程Eの直前で所定距離だけ離れて平行となるように設計される。
次に、吸収体本体4を介して繋がった帯部材30の上に、帯部材40が重なるように2つ折りし、続いて、V字状の切欠き41の中心位置で両帯部材30、40の側部を接合し、その接合部(サイド接合部)14の幅中央位置でカットし、1つの使い捨てパンツ1を連続的に製造する。なお、V字状の切欠き41部分により、後背部Qにおける左・右辺の下側の斜め部分が形成される。
したがって、本実施形態による場合には、前腹部P用の帯部材30にその幅方向34の両端部を残した状態で幅方向の切断線28を形成するので、切断線が存在しない帯部材30の両端部(余り部分32)が、製造途中で切断線28が破断するのを防止する。加えて、切断線28を設けた後に、切断線28を跨ぐように摘みユニット10を接合するので、摘みユニット10が補強部材となって、製造途中での切断線28の破断を更に防止することが可能になる。そして、摘みユニット10が接合された後に、余り部分32を切り取って除けば、所定の上下方向寸法(幅寸法)を持った帯部材30となり、それに吸収体本体4の前端部17を係脱可能に接合すれば、前腹部Pが左右に開閉可能な使い捨てパンツ1を得ることができる。
また、本実施形態においては、伸縮性を有する前腹部Pを得るために帯部材30に弾性部材5、6を配置させるが、その場合には弾性部材5、6の伸縮の影響によって切断線28の形成や摘みユニット10の取付けが難しくなるので、それを防止するために、予め摘みユニット10を設ける予定部分33の弾性部材5、6を弱体化処理しておくことによって、摘みユニット10の取付けやその下側の切断線28の形成を容易に行うことができるようになる。
なお、上述した実施形態では、先に吸収体本体の後端部を後背部側の帯部材シートに接合し、その後、吸収体本体の前端部を前腹部用の帯部材シートに接合しているが、本発明はこれに限らず、先に吸収体本体の前端部を前腹部用の帯部材シートに接合し、その後、又は同時に、吸収体本体の後端部を後背部側の帯部材シートに接合してもよい。
また、上述した実施形態では、第1ライン及び第2ラインにおいて外面側シートの上に弾性部材を載せてその上に肌面側シートを被せて製造しているが、本発明はこれに限らない。例えば、第1ライン及び第2ラインにおいて肌面側シートの上に弾性部材を載せてその上に外面側シートを被せるようにして製造してもよい。
また、上述した実施形態では、後背部に吸収体本体の後端部を接合する使い捨てパンツの製造に適用しているが、本発明はこれに限らず、後背部に吸収体本体の後端部を係脱可能に接合する使い捨てパンツの製造にも同様に適用することができる。
また、上述した実施形態では図1に示す使い捨てパンツの製造方法について説明しているが、本発明はこの使い捨てパンツに限らずに適用することができる。例えば、その一例として、図7を用いて説明する。なお、図7は、図1と同一部分に同一番号を符している。
前腹部Pは、上下幅が一定ではなく、中央部が下側に突き出た形状であってもよい。また、吸収体本体4に関しては、横幅が一定ではなくてもよく、前側の幅が他の部分よりも広幅となっていても構わない。吸収体本体4の後側も同様である。更には、前腹部Pにも、脚用弾性部材7を設けてもよい。
本発明の一実施形態に係る使い捨てパンツを示す正面図である。 図1の使い捨てパンツにおける右の帯部材を展開した状態を示す正面図である。 図1の使い捨てパンツにおける左の帯部材も展開した状態を示す正面図である。 図1の使い捨てパンツを完全に展開した状態を示す正面図である。 図1の使い捨てパンツにおける吸収体本体を示す断面図である。 本発明の使い捨てパンツの製造ラインを示す底面図である。 本発明方法の適用が可能な他の使い捨てパンツ例を示す正面図である。 特許文献1の使い捨てパンツの展開図である。 特許文献1の使い捨てパンツを示す外観斜視図である。
符号の説明
P 前腹部
Q 後背部
1 使い捨てパンツ
4 吸収体本体
5、6 弾性部材
10 摘みユニット
11 外面側部材(接合部)
12 肌面側部材(接合部)
17 前端部
28 切断線
30 帯部材
32 両端部(余り部分)
33 予定部分
34 幅方向

Claims (2)

  1. 前腹部と後背部との両側部が接合されているとともに、前腹部と後背部とに吸収体本体の前後両端部が繋がれることで股部が形成され、上記前腹部と上記吸収体本体の前端部との間が係脱可能に接合されているとともに上記前腹部が左右に開閉可能となっている使い捨てパンツの製造方法であって、
    上記前腹部の左右方向を長手方向とする、前腹部の上下方向長さよりも広い幅寸法の前腹部用帯部材を用い、その帯部材に、幅方向両端部を残した状態で幅方向の切断線を形成する切断線形成工程と、
    上記帯部材の上記切断線を上記長手方向に挟む両側のそれぞれと接合される2つの接合部を有し、かつ両接合部が重ねられるとともにその重ね部分が係脱可能に接合された、上記前腹部を左右に開閉するための摘みユニットを用い、その摘みユニットを、上記帯部材に上記切断線を跨ぐように接合する工程と、
    上記摘みユニットが接合された帯部材の幅方向側縁における余り部分を切り取る工程と、
    上記帯部材における上記切断線の近傍位置に、上記吸収体本体の前端部を重なる状態で係脱可能に接合する工程とを含むことを特徴とする使い捨てパンツの製造方法。
  2. 請求項1に記載の使い捨てパンツの製造方法において、前記前腹部用帯部材が、シートと、そのシートに上記長手方向に添設された弾性部材とを有し長手方向に伸縮性を持つ場合、該帯部材における摘みユニット接合予定部分の弾性部材を所定長さ分弱体化させる弱体化処理工程を、前記切断線形成工程よりも前に行うことを特徴とする使い捨てパンツの製造方法。
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