JP2005212907A - 複数の板状部材とそれを収納する函体との構成 - Google Patents
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Abstract
【課題】 函体とそれに収納可能に設けた板状部材とから構成されるユニットにおいて、函体内部の部品配置の自由度を上げる。
【解決手段】 内部に少なくとも1枚の板状部材をスライドして収納可能な函体であり、収納状態では前記板状部材が函体上面に対して一定角度をなして収納され、板状部材を函体より引き出した状態では板状部材が函体上面に対して平行となるようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】 内部に少なくとも1枚の板状部材をスライドして収納可能な函体であり、収納状態では前記板状部材が函体上面に対して一定角度をなして収納され、板状部材を函体より引き出した状態では板状部材が函体上面に対して平行となるようにした。
【選択図】 図3
Description
本発明は複数の板状部材とそれを収納する函体との構成に関し、更にはそれらを使用した記録装置に関するものである。
従来、インクジェットプリンタ等の記録装置では、印刷が完了した用紙を積載するための排紙トレイが設けられている。その一部は用紙の長さに応じて伸長可能なサブトレイと、そのサブトレイを収納する排紙トレイ本体とから構成されている。サブトレイは収納先である排紙トレイ本体の上面、用紙が積載される面と平行にスライドして出し入れされる。サブトレイを引き出した状態では前記用紙の積載面が概ね平面部となり用紙排出方向に伸長して長尺の用紙の積載を可能としている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−054069号(図2、段落〔0040〕)
しかしながら上記従来技術では、排紙トレイ本体に収納されるサブトレイを排紙トレイ上面に平行にスライドして出し入れしているため、排紙トレイ本体上面内側に他の部品を配置することが困難であった。部品を配置する場合には、サブトレイの長さを短くしてその後方に配置するか、サブトレイを部品高さ分だけ排紙トレイ本体上面から離して配置する等の回避手段が必要とされていた。前者ではサブトレイを引き出した際の長さが短くなってしまうため、必要とする長さを確保するためには多段式のサブトレイとする必要があり、部品点数の増加によるコストアップの一因となっていた。また後者では、排紙トレイ本体の厚さをサブトレイのスライド領域全域において厚くする必要があり、装置全体の大きさにも影響することとなっていた。
また上記従来技術では、排紙トレイ本体から引き出したサブトレイの角度は排紙トレイ本体上面と平行であり、用紙種類等に応じてトレイ角度を変更しようとした場合には、サブトレイを収納している排紙トレイ本体自体の角度を変更する必要があった。この操作においてはサブトレイを引き出す、排紙トレイ本体の角度を変える、という2段階の操作が必要となり、手順の煩雑化を招いていた。
そこで本発明はこのような課題を解決し、函体とそれに収納可能に設けた板状部材とから構成されるユニットにおいて、函体内部の部品配置の自由度を上げることを目的として考案されたものである。
またこのように函体とそれに収納可能に設けた板状部材とを、用紙の積載トレイとして使用する場合においては、用紙種類等に応じて積載面の角度を少ない手順で容易に変えられるような構成を提供することを目的として考案されたものである。
上記第一の課題を解決するための本発明の構成は、内部に少なくとも1枚の板状部材をスライドして収納可能な函体であり、収納状態では前記板状部材が函体上面に対して一定角度をなして収納され、板状部材を函体より引き出した状態では板状部材が函体上面に対して平行となるようにしたことによるものである。
このような構成を達成するにあたり、函体内部に板状部材の側面方向に突出した2本の円筒形状をその2本の中心を結んだ直線が函体上面に対して平行になるように設け、板状部材の側面に板状部材のスライド時に前記円筒形状が入り込むような溝形状を設け、溝形状は板状部材のスライド方向における両端部で前記円筒形状外径に対してかん合するかん合部を形成するとともに、板状部材の概ね中央部において前記円筒形状外径より十分に大きな空間により前記かん合部が接続されているように形成したことによるものである。
また上記第二の課題を解決するための構成としては、内部に少なくとも2枚の板状部材をスライドして収納可能な函体であり、複数枚の板状部材のうち一方が函体とかん合し、収納時には同板状部材が函体上面に対して一定角度をなして収納され、同板状部材を函体より引き出した状態では函体上面に対して同板状部材が平行となるように、また他方の板状部材は前記板状部材上面に対して平行にスライドして収納可能に設けた構成において、全ての板状部材を函体に収納した状態でそれぞれの板状部材を独立して引き出し可能なようにそれぞれの板状部材に手がかり部を設けるとともに、その手掛かり部を函体外面に露出せしめる切り欠き形状を函体に設けたことによるものである。
本発明によれば、函体内にスライドして収納可能な板状部材の収納角度を函体上面に対して一定角度をなし、また函体より引き出した状態では板状部材が歯固体上面に平行になるようにしたことにより、板状部材に長さを短くすることや板状部材の点数を増加させることなく、函体内のスペース効率を向上させることが可能となる。
また本発明による函体と板状部材とをスライド式の排紙トレイとして使用した場合、少ない動作で排紙トレイ表面の角度を変化させることが可能となる。
(第1の実施の形態)
本発明による第1の実施の形態について説明する。
本発明による第1の実施の形態について説明する。
図1および図2は本発明による函体と板状部材とからなるユニットを、印刷が終了した用紙を積載する排紙トレイとして使用したプリンタを示す斜視図である。図1はカバー類(後述)を閉じた非使用状態を、また図2はカバー類を開いて印刷可能とした使用状態をそれぞれ示している。
プリンタ本体1は下ケース2、上ケース3、アクセスカバー4、給紙カバーユニット100、排紙トレイユニット200、操作部300といった外装部材から構成されていて、プリンタ本体1内部には図示しない印刷機構が内蔵されている。給紙カバーユニット100はその一端部を中心として上ケース3に対して回転自在に設けられている。また排紙トレイユニット200もその一端部を中心として下ケース2に対して回転自在に設けられ、図1に示す状態ではプリンタ本体1に対してロックされている。これらカバー類を閉じた非使用状態においては後述する給紙開口部、排紙開口部等が覆われているため、プリンタ本体1内部への埃や異物の侵入を防止している。
図2に示すように給紙カバーユニット100、排紙カバーユニット200を開いた状態では、給紙開口部5および排紙開口部9が露出する。給紙カバーユニット100はプリンタ本体1に回転可能で外観部を覆う給紙カバー101とそれに回転可能に設けられた給紙トレイ102、給紙トレイ102にスライドして収納されるような給紙補助トレイ103とから構成されている。給紙トレイ102、給紙補助トレイ103は用紙8の長さに応じて、回転またはスライドさせて図2に示す使用状態とすることで、用紙8の支持長さを三段階に拡大することができ、様々な長さの用紙8に対して確実な積載を可能としている。給紙開口部5には用紙8を積載する圧板6が給紙ベース7に回転可能に組み込まれており、給紙ローラ(図示せず)によって一枚ずつ分離した後、プリンタ本体1内部の印刷機構(図示せず)へと搬送が行われる。
印刷機構により印刷された用紙8は排紙開口部9からプリンタ本体1の外部へ搬出され、排紙トレイユニット200上に順次積載される。排紙トレイユニット200は下ケース2に回転可能な函体を形成する排紙トレイケース201と排紙トレイカバー202、さらにこの函体内にスライドして収納される排紙補助トレイ203、204、205とから構成されている。ここで排紙補助トレイ203は排紙トレイケース201と排紙トレイカバーとから成る函体に対して、排紙補助トレイ204は排紙補助トレイ203に対して、また排紙補助トレイ205は排紙補助トレイ204に対して、それぞれスライド可能に設けられている。これら排紙補助トレイ203〜205も前述の給紙部同様、用紙8の長さに応じてスライドさせて引き出すことにより、用紙8の支持長さを四段階に拡大することができ、様々な長さの用紙8に対して確実な積載を可能としている。これら排紙補助トレイ203、204、205は引き出した状態においてその上面が排紙トレイカバー202の上面と概ね平行になるように形成されている。
アクセスカバー4はその一端部を中心として上ケース3に対して回転自在に設けられ、その回転によってプリンタ本体1の上面に設けられた開口部(図示せず)を開閉できるようになっている。このアクセスカバー4を開くことにより、プリンタ本体1内部に収納されている記録ヘッドやインクタンク(以上、図示せず)等の交換が可能となる。
操作部300には電源キー301、レジュームキー302が押下可能に設けられ、プリンタ本体1内に配置された操作基板(図示せず)上のスイッチの入力が可能となっている。同様に操作基板上に設けられたLED(発光ダイオード)の光を導き、拡散させるためのライトガイド303が設けられている。このLEDは点灯、点滅により、プリンタ本体1の様々な状態をユーザーに対して知らせる表示機能を備えている。
図3はプリンタ本体1、特に排紙部についての側断面図である。プリンタ本体1内の印刷機構により印刷された用紙8は、排紙ローラ9とそれに付勢された拍車10に挟持され、排紙開口部6から排紙トレイユニット200上へと搬出される。ここでは排紙トレイユニット200に排紙補助トレイ203、204、205が収納された状態を示している。図に示すように排紙補助トレイ203の下方に排紙補助トレイ204が、その排紙補助トレイ204の下方に排紙補助トレイ205がそれぞれスライドして収納されている。このような構成にすることにより、排紙補助トレイ203、204、205を全て引き出した状態では、用紙8の進行方向に対して用紙積載面は低くなることとなり、用紙8の突き当たり等による搬送エラーを防止することが可能となっている。排紙トレイユニット200は水平面から角度αをもって用紙搬出方向(先端側)に持ち上がるように設計されている。これは積載された用紙8が先端側に落下しないようにとの配慮からであり、後述する構成によって排紙補助トレイ203、204、205全てが引き出された状態ではこれら排紙補助トレイも同じ角度αをなすように設計されている。排紙トレイユニット200内部には前述したプリンタ本体1に対する回転軸11が貫通するように設けられている。また排紙トレイカバー202の内面202a部には各種メディアに対応したローラ部材211が配置されている。排紙補助トレイ203、204、205はこれら内部部品を逃げるように、排紙トレイカバー202の内面202aに対して角度βをもって収納されている。
図4は排紙トレイカバー202、排紙補助トレイ203についての分解斜視図で、排紙トレイカバー202の裏面と排紙補助トレイ203の表面をそれぞれ示している。図中の矢印206は、排紙トレイカバー202に対して排紙補助トレイ203がスライドする方向である。排紙トレイカバー202の内面202aには矢印206に平行にリブ202bが設けられており、その側面より排紙補助トレイ203に向かってボス202c、202dが一定の距離をおき、かつ内面202aに平行に配置されている(これらは左右対称位置に配置されている)。このボス202c、202dは排紙補助トレイ203の両側面に設けられた溝部203bと嵌合するようになっている。この溝部203bは排紙補助トレイ203の中央部付近において、その巾が広がるように形成されている(後述する)。
また同内面202aには矢印206に平行にリブ202e、202fが矢印206方向に同一線上になるように配置されている。排紙補助トレイ203の上面203aには溝203cが、排紙トレイカバー202のリブ202e、202fと嵌合する位置に設けられている。また排紙補助トレイ203の溝203cの内部には突起203dが設けられていて、排紙補助トレイ203が排紙トレイカバー202に収納された状態ではリブ202eに設けられた突起形状と係合してロックを行い、また排紙補助トレイ203が引き出された状態ではリブ202fと係合し、排紙補助トレイ203の抜け止めとなる。
排紙補助トレイ203の上面203aの中央手前には凹形状203eが、また排紙トレイカバー202には排紙補助トレイ203が収納された状態でこの凹形状203eが露出するように切り欠き形状202gが設けられている。これは排紙補助トレイ203を排紙トレイケース201と排紙トレイカバー202とからなる函体から引き出す手掛かり形状として設けられている。
図5は排紙補助トレイ203と排紙補助トレイ204についての分解斜視図で、排紙補助トレイ203の裏面と排紙補助トレイ204の表面をそれぞれ示している。図中の矢印212は、排紙補助トレイ203に対して排紙補助トレイ204がスライドする方向である。排紙補助トレイ203の内面203fには排紙補助トレイ204に向かってリブ203gが内面203fに平行に設けられている。これらは排紙補助トレイ204の側面204aに設けられた溝部204bと嵌合して、排紙補助トレイ204のしゅう動ガイドとなるものである。
また同内面203aには矢印212に平行にリブ203h、203iが矢印212向に同一線上になるように配置されている。排紙補助トレイ204の上面204cには溝204dが、排紙補助トレイ203のリブ203h、203iと嵌合する位置に設けられている。また排紙補助トレイ204の溝204dの内部には突起204eが設けられていて、排紙補助トレイ204が排紙補助トレイ203に収納された状態ではリブ203hに設けられた突起形状と係合してロックを行い、また排紙補助トレイ204が引き出された状態ではリブ203iと係合し、排紙補助トレイ204の抜け止めとなる。
この排紙補助トレイ203と排紙補助トレイ204との関係は、そのまま排紙補助トレイ204と排紙補助トレイ205との関係に同じであるため、ここでは説明を割愛する。
図6は排紙トレイカバー202に対する排紙補助トレイ203の引き出し、収納時の動きを示した側断面図である。図6(A)が排紙補助トレイ203を最大引き出した状態を示し、図6(B)(C)は順番に収納に至る過程を、そして図6(D)が収納した状態をそれぞれ示している。
まず図6(A)においては、排紙補助トレイ203の側面に設けられた溝部203bのうち、後端側が排紙トレイカバー202のボス202c、202dと嵌合する。この状態は使用状態であり、排紙補助トレイ203には用紙が積載されるが、ガタがあると姿勢が安定せず、確実な用紙保持が達成できない。そのため、排紙補助トレイ203の後端側の溝部203bは排紙トレイカバー202のボス202c、202dの外径に対してわずかに大きな巾203fをもって形成されている。
図6(B)では矢印207方向へ排紙補助トレイ203を収納する過程において、排紙補助トレイ203の側面に設けられた溝部203bは、排紙トレイカバー202のボス202c、202d両方ともが排紙補助トレイ203の溝部203bの巾広くなっている部分203gに抜けるようになる。そのため排紙補助トレイ203は図における上下方向で自由に動ける状態となるが、排紙補助トレイ203の先端側下方が排紙トレイカバー202のリブ202hで支持されているため、先端側は固定され、同部近傍を中心とした矢印208方向に排紙補助トレイ203が回転可能となる。この巾広くなっている部分203gは、ちょうど排紙トレイカバー202に設けられたリブ202eの斜面202iに排紙補助トレイ203の後端がかかる直前に排紙トレイカバー202のボス202c、202dが抜けるように設定されている。
さらに排紙補助トレイ203を押し込むと、図6(C)に示すように、排紙トレイカバー202のリブ202iの斜面に沿って、排紙補助トレイ203が矢印208方向へ回転させられ、排紙補助トレイ203の押し込み方向に一定の角度βが与えられる。この角度βは排紙補助トレイ203の下端を受けている排紙トレイカバー202のリブ202hの角度に等しいため、同リブ202hの角度設定により決めることが可能である。
図6(D)に示す排紙補助トレイ203の収納状態では、図6(C)に示した角度βに沿って収納される。排紙補助トレイ203の下方は排紙トレイカバー202のリブ202hによって保持され、上方はリブ202eによって押えられている。また排紙補助トレイ203の溝部203bの先端側203hは排紙トレイベース202の先端側のボス202dと嵌合するように巾203hをもって形成されているとともに、壁203iを形成して排紙補助トレイ203がこれ以上奥に入らないためのストッパとなっている。
以上説明した構成をとることにより、排紙トレイカバー202と排紙補助トレイ203との間に隙間210を確保することが可能となり、同部に部品を配置することが可能となる。また排紙トレイカバー202の上面に沿って排紙補助トレイ203を収納して、同様に部品を配置しようとした場合には、排紙補助トレイ203は長さ209分しか取れないこととなり、前述したように長い用紙を保持するには排紙補助トレイをさらに多段式にする、または他の方法を考案することとなる。こういった部品点数の増加や、その他複雑な機構を使用することなく、スペースを有効活用することが可能となる。
(第2の実施の形態)
本発明による第2の実施の形態について説明する。
本発明による第2の実施の形態について説明する。
図7は本発明による函体と板状部材とからなるユニットを、印刷が終了した用紙を積載する排紙トレイとして使用したプリンタを示す斜視図である。前述した実施形態と異なる点としては、排紙トレイベース201の表面に切り欠き部201a設けられており、排紙補助トレイ205の裏面が露出している点である。この露出した排紙補助トレイ205部には手掛かり形状205aが設けられている。前述した実施形態では排紙補助トレイ205を引き出すためには、排紙補助トレイ203をまず引き出さなくてはならなかったが、この手掛かり形状によって排紙補助トレイ203を引き出すことなく、排紙補助トレイ205、つまり先端側のトレイだけを引き出すことが可能となっている。その他の構成は前述した実施形態と同じであり、異なる点についてはその都度説明を行ってゆくこととする。
図8は排紙補助トレイ203を引き出さずに排紙補助トレイ205を引き出した状態における排紙トレイユニット200の側断面図である。ここで排紙補助トレイ203は引き出されていないため排紙トレイカバー202の内面202aに対して角度βをもって収納されている。ここから排紙補助トレイ205のみを引き出した場合、排紙補助トレイ205は排紙補助トレイ204に対して平行に引き出されるため、結果として排紙補助トレイ203に対しても平行に引き出されることとなる。このため図に示すように、排紙補助トレイ205は排紙トレイカバーの内面202aの水平面との角度αとは異なる角度となり、排紙トレイユニット200の用紙8積載面は途中から角度が変化する形状となる。また排紙補助トレイ204については、前述した実施形態において排紙補助トレイ205のストッパ形状を有しているため、このまま排紙補助トレイ205をさらに引き出そうとした時には、排紙補助トレイ205に引っ張られる形で排紙補助トレイ204も引き出され、排紙補助トレイ203を引き出すことなく、2枚分の長さを確保することが可能となる。これは排紙トレイカバー202と排紙補助トレイ203とのロック力を排紙補助トレイ203と排紙補助トレイ204とのロック力より強く設定しておくことにより実現される。
この排紙トレイユニット200上面の角度を変化させることは、用紙8の同面への着地点の移動を意味している。図9はこの現象についての模式図(側断面方向)である。図9において点線213は排紙補助トレイ203が引き出され、排紙補助トレイ204、205はそれぞれ排紙補助トレイ203、204に収納された状態、排紙補助トレイ203が水平面に対して角度αをなしている状態を示している。一方、一点鎖線214は排紙補助トレイ205だけが引き出され、排紙補助トレイ203、204は排紙トレイベース201、排紙トレイカバー202によって形成される函体内に収納された状態、用紙8積載面は前述した通り、また図に示すように途中から角度が変化し、水平面に対して角度βをなしている状態を示している。プリンタ本体1内の印刷機構により印刷され、排紙ローラ9とそれに付勢された拍車10に挟持されて排紙トレイユニット200へと搬送された用紙8は、便宜上、自重による垂れ下がりを無視すると、通紙面12上を搬送される。この時、点線213に対しては、下流側の排紙ローラ9からの搬送距離13で突き当たる(排紙補助トレイ203に突き当たる)が、一点鎖線214に対してはそれよりも短い搬送距離14で突き当たる(排紙補助トレイ205に突き当たる)こととなる。
例えばコシの強い用紙を印刷した場合には、ある程度は用紙自体のコシによって姿勢を保持し続けるため、早めに排紙トレイに当たってしまうと搬送抵抗となって印刷品位に影響が出る可能性がある。よって、この場合には点線213に示す位置に用紙積載面があることが望ましい。逆にコシの弱い用紙の場合には早めに垂れ下がってしまい、その垂れ下がり時の用紙の姿勢変化による印刷品位への影響が懸念される。また用紙自体にコシがないことにより、早めに排紙トレイにあたってしまっても、コシの強い用紙ほど搬送抵抗となることは少ない。よって、この場合には一点鎖線214に示す位置に用紙積載面があることが望ましい。
このように本構成によれば、用紙の種類に応じてどちらかの排紙補助トレイを引き出すことにより、排紙トレイの角度を容易に変更できる。
また用紙種類に限らず、印刷するインク量等も用紙のコシに影響があるため、印刷データ、印刷品位に応じた、排紙トレイ角度の容易な変更にも適用可能となる。
また用紙長さの短いもの対しては、一点鎖線214に示すように排紙トレイユット200の先端だけ角度を立てることにより、用紙ストッパとしての機能を付加することも可能となる。
1 プリンタ本体
2 下ケース
3 上ケース
4 アクセスカバー
5 給紙開口部
8 用紙
9 排紙開口部
100 給紙トレイユニット
200 排紙トレイユニット
201 排紙トレイベース
202 排紙トレイカバー
202c、202d ボス
202e、202f リブ
203、204、205 排紙補助トレイ
203b 溝部
205a 手掛かり形状
300 操作部
2 下ケース
3 上ケース
4 アクセスカバー
5 給紙開口部
8 用紙
9 排紙開口部
100 給紙トレイユニット
200 排紙トレイユニット
201 排紙トレイベース
202 排紙トレイカバー
202c、202d ボス
202e、202f リブ
203、204、205 排紙補助トレイ
203b 溝部
205a 手掛かり形状
300 操作部
Claims (7)
- 内部に少なくとも1枚の板状部材をスライドして収納可能な函体であり、収納状態では前記板状部材が函体上面に対して一定角度をなして収納され、板状部材を函体より引き出した状態では板状部材が函体上面に対して平行となるように構成された函体と板状部材。
- 請求項1に記載の函体と板状部材の構成において、函体内部に板状部材の側面方向に突出した2本の円筒形状をその2本の中心を結んだ直線が函体上面に対して平行になるように設け、板状部材の側面に板状部材のスライド時に前記円筒形状が入り込むような溝形状を設け、溝形状は板状部材のスライド方向における両端部で前記円筒形状外径に対してかん合するかん合部を形成するとともに、板状部材の概ね中央部において前記円筒形状外径より十分に大きな空間により前記かん合部が接続されている板状部材により構成されている函体と板状部材。
- 請求項2に記載の函体と板状部材の構成において、函体上面の裏側に板状部材の収納過程において板状部材のスライド角度を変化させるような案内部材を設けたことを特徴とする函体と板状部材。
- 請求項3に記載の函体と板状部材の構成において、前記案内部材は板状部材の収納過程において、函体の円筒形状部が板状部材の前記溝形状の概ね中央部に配置された函体の円筒形状に対して十分に大きな空間部分にかかった後、板状部材に当接して板状部材の角度を変化させるように設けられていることを特徴とする函体と板状部材。
- 内部に少なくとも2枚の板状部材をスライドして収納可能な函体であり、複数枚の板状部材のうち一方が函体とかん合し、収納時には同板状部材が函体上面に対して一定角度をなして収納され、同板状部材を函体より引き出した状態では函体上面に対して同板状部材が平行となるように、また他方の板状部材は前記板状部材上面に対して平行にスライドして収納可能に設けた構成において、全ての板状部材を函体に収納した状態でそれぞれの板状部材を独立して引き出し可能なようにそれぞれの板状部材に手がかり部を設けるとともに、その手掛かり部を函体外面に露出せしめる切り欠き形状を函体に設けたことを特徴する函体と板状部材。
- 請求項5に記載の函体とそれに収納される板状部材とを、本体内部に搬送される用紙を積載するトレイとして使用した記録装置。
- 請求項5に記載の函体とそれに収納される板状部材とを、印刷が終了し本体内部から排出された用紙を積載するトレイとして使用した記録装置。
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2004
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