JP2005211928A - プレスシステム - Google Patents

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Akihiro Yamamoto
明広 山本
Osamu Kurihara
修 栗原
Yuichi Suzuki
裕一 鈴木
Koji Mitsuyoshi
宏治 三吉
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Abstract

【課題】 板厚のばらつきに影響されずに良好な品質のプレス加工品を得られるプレスシステムを提供すること。
【解決手段】 サーボプレス20へワーク10を供給する供給装置にワーク10の板厚dを検出する板厚検出手段40を設ける。板厚検出手段40からの板厚情報に基づいて、プレスコントローラ55がスライド22の下死点を調整し、ダイハイトHを適切な値に調整する。サーボプレス20にワーク10を供給する前に板厚dを測定するので、従来のようにワーク10のロットが変わるたびに手動でダイハイトHを微調整する必要がなく、板厚のばらつきに影響されない良好な品質のプレス加工品が得られる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コイル材やシート材などのワークを供給してプレス加工するプレスシステムに関する。
プレス機械においては、例えばダブルブランクのようにプレス機械にワークが二枚重なって供給されると、プレス時に金型に過剰の負荷がかかり金型を損傷する恐れがある。そこで従来、ダブルブランクが発生した場合には当該ダブルブランクのワークをプレス機械へ搬入せず、外部に排出する供給装置を備えたプレス機械が開発されている(例えば特許文献1)。この特許文献1では、プレス機械にワークが供給される前にワークの板厚を測定し、ワークの板厚が所定値以上であればダブルブランクであると判断してワークの外部への排出作業を行うものである。このようなプレス機械によれば、過剰な板厚のワークを予め除去するので、金型やプレス機械の損傷を防止できる。
特開平11−58097号公報
ところで、このようなダブルブランクでなくても、ワークの製造ロット間でワークの板厚が変動する場合などでは、この板厚の変動によりプレス性能が著しく異なってしまう。具体的には、プレス加工品の曲げ角度の変動やしわの発生などの不具合が起こり、良好なプレス品が製造できないという問題がある。
そこで、現状ではワークを違うロットのものに変更する毎に、プレス機械の設定を調整する必要がある。この際の調整方法は、新しいロットのワークをプレス機械でプレス加工し、その曲げ加工の状態やエンボスの強弱などを観察してプレス機械のダイハイトを調整し、再び調整した設定でプレス加工を行って確認するというものである。したがって、このような調整方法では、繰り返しプレス加工、結果の確認、および設定調整という作業を行わなくてはならず、作業時間がかかって生産効率を向上させることができない。また、プレス加工の結果を検討してのプレス機械の設定調整は、経験に基づく試行錯誤によるところが大きいため、熟練者と未熟者との間で作業時間が著しく異なってしまう。
また特に、近年ではワークの種類やプレス加工の種類によってそれぞれプレス機械の設定値を予め入力して記憶させておき、自動で設定変更が行えるようにした自動金型交換機能を備えたプレスシステムが開発されている。ところが、ワークの板厚がロット間でばらつくと、その設定値をしばしば調整しなければならず、結局人手による補正が必要となり、自動化が導入されたプレスシステムであるにもかかわらず、ワークの種類などの交換作業における作業時間の削減や作業労力の低減を図ることができない。
本発明の目的は、板厚のばらつきに影響されず良好なプレス加工品を製造でき、作業時間の短縮を図ることができるプレスシステムを提供することである。
本発明の請求項1に記載のプレスシステムは、プレス機械と、このプレス機械にワークを供給する供給装置とを備えたプレスシステムにおいて、ワークの板厚情報をプレス機械によるプレス前に入手する板厚入手手段と、板厚入手手段からの板厚情報によりプレス機械のダイハイトを設定するダイハイト設定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のプレスシステムは、請求項1に記載のプレスシステムにおいて、板厚入手手段は、供給装置に設けられ、ワークの板厚をプレス機械でプレス加工する前に測定して板厚情報としてダイハイト設定手段に出力する板厚検出手段であることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のプレスシステムは、請求項1に記載のプレスシステムにおいて、板厚入手手段は、ワークの板厚情報が予め記憶された板厚情報記憶手段を備え、板厚情報記憶手段から板厚情報を読み出すことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載のプレスシステムは、請求項1から請求項3のいずれかに記載のプレスシステムにおいて、プレス加工の種類に応じてプレス機械の金型を交換する自動金型交換機能を備え、この自動金型交換機能は、金型に応じたプレス機械の機械設定値を設定するプレス機械設定手段を備え、ダイハイト設定手段は、板厚入手手段からの板厚情報に基づいて、プレス機械設定手段によって設定されたダイハイトを補正することを特徴とする。
請求項1に記載のプレスシステムによれば、板厚入手手段が、プレス機械に供給される前のワークの板厚を入手してプレス機械に出力し、プレス機械がこの板厚情報に基づいてダイハイトを設定する。板厚入手手段が予めワークの板厚情報を入手するので、ワークがプレス機械でプレスされる前にダイハイトの調整が行われる。したがって、板厚のばらつきによるプレス性能への影響が除去され、良好なプレス加工品が製造される。また、従来とは異なり試行錯誤のダイハイト調整が不要となり、作業時間が大幅に短縮されるとともに、歩留まりが向上する。さらに、板厚情報に基づいてダイハイト設定手段がダイハイトを設定するので、経験に基づく調整技術が必要なく、これによっても作業の簡略化および作業時間の短縮化が促進される。
請求項2に記載のプレスシステムによれば、板厚検出手段がワークの板厚をプレス加工前に測定することにより実際にプレス機械に供給されるワークの板厚情報を直接採取するので、板厚情報の信頼性が向上し、ダイハイトの設定が確実となる。また、板厚検出手段が実際にプレス機械に供給されるワークの板厚を検出するので、例えば複数のロットのワークが混合して供給される場合でも、その都度板厚検出手段によって板厚を検出することでダイハイトの設定を適宜行えるので、様々な状況に柔軟に対応可能となる。
請求項3に記載のプレスシステムによれば、板厚情報記憶手段に板厚情報が予め記憶されており、板厚入手手段はこの板厚情報を読み出すように構成されているので、前述の板厚検出手段とは異なり、ワークの板厚を測定する必要がなく、板厚情報の処理が簡略化する。これにより、板厚情報の入手およびダイハイトの設定に要する時間が短くなり、プレス機械の高速化にも良好に対応可能となる。ここで、板厚情報記憶手段は、例えばワークの材料メーカ等において品質管理のために測定した板厚情報をワークに対応させて記憶させたものなどが挙げられる。
請求項4に記載のプレスシステムによれば、自動金型交換機能によってプレス加工の種類に応じた金型を交換する際、プレス機械設定手段がダイハイトやその他のプレス機械の設定値を交換した金型に合わせて設定し、その後ダイハイト設定手段が板厚情報に基づいてそのダイハイトの設定を補正する。プレス機械設定手段によってダイハイトの大まかな設定値が設定されるので、ダイハイト設定手段ではその設定値と実際の板厚情報に基づいた設定値との差に対応する分の補正を行えばよいため、補正制御が容易となりプレス機械の応答性が良好となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2には本発明の一実施形態にかかるプレスシステム1が示されている。これらの図1および図2において、プレスシステム1は、ワーク10をプレス加工するサーボプレス(プレス機械)20と、サーボプレス20にワーク10を供給する供給装置30と、ワーク10の板厚を検出する板厚検出手段(板厚入手手段)40と、板厚検出手段40からの板厚情報に基づいてサーボプレス20のダイハイトを設定するダイハイト設定手段50(図2参照)とを備えている。
ワーク10は、コイル材であり、ロール状に巻かれて供給されるものである。
サーボプレス20は、クランク機構、エキセン機構、またはリンク機構等の駆動力伝達機構が内蔵されたクラウン21と、クラウン21内の駆動力伝達機構にプランジャ22Aを介して連結され、かつ上金型が取り付けられるスライド22と、下金型が取り付けられるボルスタ23が収容可能に設けられたベッド24と、ベッド24上に立設され、かつ上部でクラウン21を保持するアプライト25とを備えて構成されている。ここで、スライド22が下死点あるいはモーションの下限にある時のスライド22下面とボルスタ23上面との間の距離がダイハイトHとなっている。なお、図1において、金型の図示を省略した。また図2においては、プランジャ22Aは一つのみ図示されている。
スライド22は、クラウン21に収納されたスライド駆動部22B(図2参照)で駆動される。このスライド駆動部22Bは、駆動源としてサーボモータを用いており、スライド22の動きを機械的に停止させる機械的制御装置(図示せず)をも備えている。
供給装置30は、ワーク10を順次巻きほぐすアンコイラ31と、ワーク10のひずみを除去するレベラ32と、サーボプレス20へのワーク10の送り量を一定に保持するためのループコントローラ33と、サーボプレス20へワーク10を供給するロールフィード34とを備えている。
供給装置30のロールフィード34には、ワーク10の板厚を検出する板厚検出手段40が設けられている。板厚検出手段40としては、例えばCCDレーザ式などのレーザ式や、光学式、超音波式など任意の方式のものが採用できる。なお、本実施形態では、板厚検出手段40は、CCDレーザ式を採用しており、図2に示されるように、ワーク10の厚み方向両側に対向して設けられた一対のCCDセンサ41と、これらのCCDセンサ41からの検出情報からワーク10の板厚を演算する板厚演算部42とを備えている。
一対のCCDセンサ41は、それぞれ取り付け位置からワーク10の表面までの距離d1,d2を測定する。板厚演算部42は、一対のCCDセンサ41間の距離Dから距離d1,d2を引いた距離、つまりD−(d1+d2)をワーク10の板厚dとして演算する。そして板厚演算部42は、この板厚dを板厚情報としてダイハイト設定手段50に出力する。
スライドアジャスト装置52を有するサーボプレス20において、ダイハイト設定手段50は、スライド22の位置を検出するリニアスケール51と、スライドアジャストモータ52Aの駆動によってスライド22を上下動してスライド22の下死点を変更可能なスライドアジャスト装置52と、スライドアジャストモータ52Aの回転角度を検出するエンコーダ53と、各板厚情報に対応したスライド22の下死点位置あるいは下限位置が予め記憶されたスライド位置データベース54と、板厚検出手段40からの板厚情報に基づいてスライドアジャストモータ52Aを制御してスライド22の位置を調整するプレスコントローラ55とを備えている。なお、板厚検出手段40およびダイハイト設定手段50とを備えて、ワーク10の板厚を検出してダイハイトを自動的に調整するダイハイト調整手段が構成されている。
リニアスケール51は、位置検出ロッドとセンサ本体とを備えて構成され、ボルスタ23から立ち上げた位置検出ロッドに上下動自在に嵌挿させたセンサ本体をスライドに取り付けている。そして、スライド22下面とボルスタ23上面との間の距離を測定することによりスライド22の位置を検出する。リニアスケール51は、このスライド22の位置情報をプレスコントローラ55に出力する。
スライドアジャスト装置52は、スライド上部に設けられたスライド調整機構52Bをスライドアジャストモータ52Aで回転駆動するものである。スライド調整機構52Bとしては、ねじ式やくさび式など、サーボプレス20の用途や使用条件に応じて任意の方式のものが採用できる。スライドアジャストモータ52Aは、プレスコントローラ55から出力されるアジャストモータ駆動信号により駆動される。
エンコーダ53は、スライドアジャストモータ52Aの回転角度を検出してプレスコントローラ55に出力する。なお、サーボモータを正逆回動させることで、スライドを上下往復動させるサーボプレスにおいては、スライドモーションには下限は存在するが、下死点は存在せず、その下限はサーボプレスの制御によって定まる。この場合においては、スライドアジャスト装置52およびエンコーダ53は不要となり、プレスコントローラ55は、サーボモータを制御してスライドの位置を調整する。
スライド位置データベース54は、ワーク10の板厚dの各値に対する適切なスライド22の下死点位置あるいは下限位置が設定され、予め記憶されている。ここで、ワーク10の板厚dの各値とは、予想されるワーク10の板厚の範囲内における板厚dの値をいい、ダイハイトHの設定値を変更する必要がある板厚d毎の設定値をいう。つまり、例えば板厚dの規格が6mm±0.3mmであれば、ワーク10の板厚dの各値は、5.7mmから6.3mmの間で例えば0.05mm毎に設定されている。スライド位置データベース54には、これらの各値に対して適切なスライド22の下死点位置あるいは下限位置が記憶されている。
このようなプレスシステム1では、ワーク10がなくなって新たなコイル材をアンコイラ31に装着する際に、ワーク10のロットが変更した場合には、ロット間でワーク10の板厚dに変動があるので、ダイハイトHの設定(調整)を行う。
まず、供給装置30によってワーク10をアンコイラ31からレベラ32、およびループコントローラ33とを通してロールフィード34まで搬送し、ロールフィード34とサーボプレス20との間に設けられた板厚検出手段40によって板厚dを測定する。板厚演算部42はこの板厚dを板厚情報としてプレスコントローラ55に出力する。
プレスコントローラ55は、板厚検出手段40からの板厚情報に基づいて、この板厚情報に対応したスライド22の下死点位置あるいは下限位置をスライド位置データベース54から読み出す。一方、プレスコントローラ55は、リニアスケール51から出力されたスライド22の位置信号およびエンコーダ53からの回転角度の信号によりスライド22の位置を認識する。そして、スライド22の下死点位置あるいは下限位置について、この現在のスライド22のモーションとスライド位置データベース54からの設定値とを比較する。
スライド22の下死点位置あるいは下限位置について、現在のスライド22のモーションとの設定値とが異なる場合には、プレスコントローラ55は、スライドアジャストモータ52Aにアジャストモータ駆動信号を出力する。このアジャストモータ駆動信号により、スライドアジャストモータ52Aが駆動してスライド22が所定方向に移動する。プレスコントローラ55ではリニアスケール51のスライド位置の検出信号と、エンコーダ53からの回転角度の検出信号とを監視することによりスライド22の位置を監視する。
そしてプレスコントローラ55は、スライド22が所定の位置に達するとアジャストモータ駆動信号の出力を停止する。これにより、ボルスタ23上面とスライド22下面との距離が変更されることにより、ダイハイトHが補正される。
なお、ワーク10の板厚dは同一ロット内ではダイハイトHの補正が必要なほどばらつくことは少ないので、ダイハイトH(スライド22の下死点位置)の設定はロットの異なるワーク10の交換があった際に始めに一度行う。
したがって、本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) 板厚検出手段40が、サーボプレス20に供給される前のワーク10の板厚dを測定し、この板厚dによる板厚情報に基づいてダイハイト設定手段50がスライド22の下死点位置あるいは下限位置を調整することでダイハイトHを設定、調整するので、ワーク10の板厚dがロット間でばらついた場合でも、ダイハイトHを適切な値に設定することができる。また、このとき作業者が繰り返しワーク10をプレスしてダイハイトHを調整する必要がなく、作業時間を大幅に短縮できる。さらに、ダイハイト設定手段50が自動的にダイハイトHを設定するので、ダイハイトHの設定を作業者の経験によらず行え、設定作業を簡略化できるとともに、作業効率を向上させることができる。
(2) 板厚検出手段40が板厚dをサーボプレス20の手前で実際に測定するので、サーボプレス20に供給されるワーク10の板厚dを確実かつ正確に把握でき、板厚情報の信頼性を向上させることができる。これにより、ダイハイトHの設定の信頼性も向上し、プレス加工品の歩留まりを向上させることができる。
(3) ダイハイト設定手段50が板厚dの各値に対するスライド22の下死点位置の設定値を予め記憶したスライド位置データベース54を備えているので、各板厚dについてそれぞれ適切なスライド22の下死点位置あるいは下限位置の設定値を即座に読み出すことができる。したがって、ダイハイト設定手段50の応答性を向上させることができ、ダイハイトの設定時間を短縮できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
板厚検出手段は、ワークのロットが変更される毎に始めに板厚を検出するものに限らず、例えばロット内でも板厚の変動が大きい場合などでは、所定時間毎または所定供給数(量)毎に複数箇所または連続的に板厚検出を行い、逐次板厚情報に基づいてダイハイトを設定してもよい。この場合には、より正確な板厚情報に基づいてダイハイトの設定を行えるので、プレス加工品の精度をより向上させることができ、プレス加工品の歩留まりをより一層向上させることができる。
板厚入手手段は、ワークの板厚をプレス前に直接測定するものに限らず、例えばワークを供給する材料メーカ等において各ロットに対してのワークの板厚データを保存している場合などでは、その板厚データを板厚情報として入手してもよい。つまり、材料メーカ等においては、製造管理上の都合などによりワークの板厚情報を逐次測定、監視し、板厚データとして保存している場合がある。このような場合に、材料メーカ等からロット毎の板厚情報を入手し、この板厚情報をロット情報とともに板厚情報記憶手段に記憶、蓄積しておく。そして、プレス機械にロット番号を入力することなどによって板厚情報記憶手段から該当するロットの板厚情報を読み出し、この板厚情報に基づいてダイハイトを設定すれば、板厚検出手段を設けることなくダイハイトを適切に設定することができ、プレスシステムの構造を簡略化できる。
なお、材料メーカ等から得られる板厚情報は、ロット内での板厚のばらつきが小さい場合には、一点での測定値や、複数箇所の測定値の平均値などの形で提供されてもよい。またロット内でも板厚のばらつきが大きい場合には、複数箇所の板厚データを測定箇所のデータとともに提供されてもよい。この場合には、該当測定箇所に到達する毎に板厚データを板厚情報として更新し、必要に応じてダイハイトの設定を行えばよい。
ワークは、コイル材に限らず、例えば図3に示されるようなシート材であってもよく、任意の形状、材料、供給形態のものを採用できる。図3に示されるようにワーク10がシート材である場合には、供給装置30は、ワーク10を積層して蓄積するスタックリフタ35と、スタックリフタ35からワーク10を一枚ずつ取り出すバキュームリフタ36と、マグネットの吸引力によりワーク10をサーボプレス20に搬送するマグネットコンベヤ37と、ワーク10をサーボプレス20内の所定の位置に配置するトランスファフィーダ38とを備えている。このような構成の供給装置30において、板厚検出手段40は、スタックリフタ35とマグネットコンベヤ37との間に設けられ、バキュームリフタ36によって取り出されたワーク10の板厚を測定するように配置されている。このような構成によれば、一枚ずつ取り出されたワーク10の板厚をサーボプレス20に供給する前に板厚検出手段40が直接測定するので、板厚情報の信頼性を向上させることができ、正確なダイハイト設定を実行できる。ワーク10がシート材の場合には、異なるロットのシート材が混入して供給されることがあり、板厚のばらつきが大きくなる場合があるので、本発明は特に有用である。

プレス機械は、サーボプレスに限らず任意の形式のものを採用でき、例えばメインモータと、メインモータで回転するフライホイールと、フライホイールの回転エネルギをクラウン内の駆動力伝達機構に断続的に伝達するクラッチなどを備えた構成としてもよい。
また、プレス機械は、単発加工用のものに限らず、例えばトランスファプレスや、タンデムプレスであってもよい。
プレス機械が、金型を自動で交換する自動金型交換機能を備えている場合には、通常プレス機械は、金型を交換する際に同時にプレス加工の種類に応じたプレス機械の各初期設定値を設定するプレス機械設定手段を備えている。このプレス機械設定手段は、各初期設定値が予め設定記憶された設定値記憶手段を備えており、この設定値記憶手段からの初期設定値に基づいて金型の交換と同時に各種の機械設定値も変更される。このような構成のプレス機械を備えたプレスシステムでは、ダイハイト設定手段は、プレス機械設定手段によるプレス機械の初期設定値の変更後、板厚入手手段からの板厚情報に基づいて初期設定値に対する補正値を算出し、この補正値に基づいてダイハイトの設定を行えばよい。
具体的には、ダイハイト設定手段の板厚情報記憶手段には、設定値記憶手段の初期設定値との板厚の差に応じたダイハイトの補正値が記憶されている。つまり、ダイハイトの補正値は、ダイハイトの初期設定値と、板厚の差に応じた適切なダイハイトの設定値との差となる。そして、ダイハイト設定手段により、板厚情報と板厚の初期設定値とを比較してその差を算出し、板厚情報記憶手段からこの差に対応したダイハイトの補正値を読み出す。そしてダイハイト設定手段がスライドを当該補正値分移動させることにより、ダイハイトの調整を行う。
このようなプレスシステムによれば、プレス機械設定手段によってダイハイトの初期設定が行われ、その後個々のワークの板厚に応じてダイハイト設定手段がダイハイトの補正を行うので、ワークの板厚のばらつきが比較的大きい場合でもダイハイトを適切に設定でき、良好な品質のプレス加工品が製造できる。また、手動によるダイハイトの調整等が不要となるので、プレス機械設定手段による設定の正確性や自動金型交換機能の作業簡略化の効果を活かすことができ、生産効率をより一層向上させることができる。
ダイハイト設定手段は、板厚情報記憶手段を必ずしも備えていなくてもよく、例えばダイハイト設定手段には板厚から最適なダイハイトを算出するための算出式などが記憶され、板厚情報に基づいてダイハイトを演算し、スライドの位置を調整してもよい。
前述の実施形態では、プレスコントローラ55はスライド22の位置を監視しスライド22が所定の位置まで移動したときにスライド22の移動を停止する、いわゆるフィードバック制御を行ったが、これに限らず、例えばスライド22の位置を監視せず、スライド22の必要移動量を予め算出し、その必要移動量に応じた駆動信号を出力してスライド22を移動させるのみの制御を行ってもよい。この場合には、スライド22の位置の監視が不要となるので、プレスコントローラ55での信号処理が簡単となり構成が簡略化する。
また、前述の実施形態では、ダイハイト調整をスライドアジャスト装置で行っているが、スライドモーションの下限位置が下死点でないサーボプレスの場合では、ダイハイト調整をスライド駆動用のサーボモータを制御して行ってもよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、単発のプレス機械、タンデムプレス、トランスファプレスなどを有し、ワークを供給してプレス加工品を製造するプレスシステムに利用することができる。
本発明の一実施形態にかかるプレスシステムを示す全体概略図。 プレスシステムのダイハイト設定手段を示す全体概略図。 本発明のプレスシステムの変形例を示す全体概略図。
符号の説明
1…プレスシステム、10…ワーク、20…サーボプレス(プレス機械)、30…供給装置、40…板厚検出手段(板厚入手手段)、50…ダイハイト設定手段、54…スライド位置データベース。

Claims (4)

  1. プレス機械(20)と、このプレス機械(20)にワーク(10)を供給する供給装置(30)とを備えたプレスシステム(1)において、
    前記ワーク(10)の板厚情報を前記プレス機械(20)によるプレス前に入手する板厚入手手段(40)と、
    前記板厚入手手段(40)からの板厚情報により前記プレス機械(30)のダイハイト(H)を設定するダイハイト設定手段(50)とを備えた
    ことを特徴とするプレスシステム(1)。
  2. 請求項1に記載のプレスシステム(1)において、
    前記板厚入手手段(40)は、前記供給装置(30)に設けられ、前記ワーク(10)の板厚(d)を前記プレス機械(20)でプレス加工する前に測定して前記板厚情報として前記ダイハイト設定手段(50)に出力する板厚検出手段(40)である
    ことを特徴とするプレスシステム(1)。
  3. 請求項1に記載のプレスシステム(1)において、
    前記板厚入手手段(40)は、前記ワーク(10)の前記板厚情報が予め記憶された板厚情報記憶手段を備え、前記板厚情報記憶手段から前記板厚情報を読み出す
    ことを特徴とするプレスシステム(1)。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプレスシステム(1)において、
    プレス加工の種類に応じて前記プレス機械(20)の金型を交換する自動金型交換機能を備え、
    この自動金型交換機能は、前記金型に応じた前記プレス機械の機械設定値を設定するプレス機械設定手段を備え、
    前記ダイハイト設定手段(50)は、前記板厚入手手段(40)からの前記板厚情報に基づいて、前記プレス機械設定手段によって設定されたダイハイト(H)を補正する
    ことを特徴とするプレスシステム(1)。
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