JP2005203826A - 分波器 - Google Patents

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学 脇田
Hironori Sugiyama
博紀 杉山
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Abstract

【課題】周波数特性の向上を図れる分波器を提供する。
【解決手段】分波器が、一主面上に配置される、入力電極、出力電極、および接地電極と、基板間界面に配置され、出力電極に対応する欠落領域を含み、かつ接地電極に電気的に接続される平板電極と、入力電極から入力された所定の周波数より高い高周波信号を出力電極に伝達するフィルタ回路と、を備える。平板電極が出力電極に対応する欠落領域を有するため、出力電極に対する平板電極の影響が低減され、周波数特性を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、携帯電話機、無線LAN等の無線機器の回路部品として用いられる分波器に関する。
無線通信等に利用する複数の周波数の信号を分離するために分波器が用いられる。分波器によって複数の周波数の信号を分離することで、例えば、単一のアンテナによって複数の周波数の信号を受信することができる。
分波器では、複数の周波数の信号を分離するために、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタを用いることが多い。
なお、ハイパスフィルタは、比較的に高周波の信号を取り扱うことから、外部からの影響を受け易い。このため、ハイパスフィルタ回路をシールド電極上に配置する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2002−43883号公報
ここで、無線通信等で用いられる信号がより高周波になる傾向がある。このため、高周波の信号から高調波を除去する必要性が高まっている。例えば、基本波の2次高調波に加えて、3次高調波をも効果的に減衰することが必要となる場合がある。
上記に鑑み、本発明は周波数特性の向上を図れる分波器を提供することを目的とする。
A.上記目的を達成するために、本発明に係る分波器は、複数の基板が積層されてなる多層基板を有する分波器であって、一主面上に配置される、高周波信号が入力される入力電極、高周波信号が出力される出力電極、および接地のための接地電極と、前記一主面に対向する基板間界面に配置される、前記出力電極に対応する欠落領域を含み、かつ前記接地電極に電気的に接続される平板電極と、前記入力電極から入力された所定の周波数より高い高周波信号を前記出力電極に伝達するフィルタ回路と、を具備することを特徴とする。
フィルタ回路によって、入力電極からの信号を分離し、所定の周波数より高い高周波信号を出力電極に伝達することができる。また、平板電極を接地することで、入力電極、出力電極と他の基板との間の干渉を低減できる。
このとき、平板電極が出力電極に対応する欠落領域を有する。このため、出力電極に対する平板電極の影響が低減され、フィルタ回路自体の特性を効果的に発揮させることができる。即ち、フィルタ回路によって入力電極に入力される高周波信号から高調波を効果的に除去して出力電極に出力することが可能となる。
なお、この欠落領域は、基板の層方向から見て、出力電極と重なるが、その形状は特に問題とはならない。即ち、出力電極の形状と欠落領域の形状が異なってもよい(例えば、一方が矩形で他方が円形)。
B.本発明に係る分波器は、複数の基板が積層されてなる多層基板を有する分波器であって、一主面上に配置される、第1の周波数の信号とこの第1の周波数より高い第2の周波数の信号の少なくともいずれかが入力される入力電極、前記第1の周波数の信号が出力される第1の出力電極、前記第2の周波数の信号が出力される第2の出力電極、および接地のための接地電極と、前記一主面に対向する第1の基板間界面に配置される、前記第2の出力電極に対応する欠落領域を含み、かつ前記接地電極に電気的に接続される第1の平板電極と、前記入力電極から入力される第1の周波数の信号を前記第1の出力電極に伝達し、前記入力電極から入力される第2の周波数の信号を前記第2の出力電極に伝達するフィルタ回路と、を具備することを特徴とする。
フィルタ回路によって、入力電極から入力される第1、第2の周波数の信号をそれぞれ第1、第2の出力電極に分離して出力することができる。また、第1の平板電極を接地することで、入力電極、第1、第2の出力電極と他の基板との間の干渉を低減できる。
このとき、第1の平板電極が第2の出力電極に対応する欠落領域を有する。このため、第2の出力電極に対する平板電極の影響が低減され、入力電極に入力される高周波信号から第2の周波数の高調波を効果的に除去して第2の出力電極に出力することが可能となる。
なお、この欠落領域は、基板の層方向から見て、第2の出力電極と重なるが、その形状は特に問題とはならない。即ち、第2の出力電極の形状と欠落領域の形状が異なってもよい(例えば、一方が矩形で他方が円形)。
・ここで、前記フィルタ回路が、前記入力電極から入力される前記第1、第2の周波数の信号から、前記第2の周波数の信号を遮断し、前記第1の周波数の信号を前記第1の出力電極に伝達するローパスフィルタ回路と、前記入力電極から入力される前記第1、第2の周波数の信号から、前記第1の周波数の信号を遮断し、前記第2の周波数の信号を前記第2の出力電極に伝達するハイパスフィルタ回路と、を備えてもよい。
フィルタ回路を、ローパスフィルタ回路と、ハイパスフィルタ回路とに区分することができる。
・また、前記ローパスフィルタ回路が、前記第1の基板間界面に対向する第2の基板間界面に配置される、前記第1の出力電極に電気的に接続される第2の平板電極を備えても差し支えない。
第1、第2の平板電極をキャパシタとして機能させることができる。
このとき、第2の平板電極が第1の平板電極の欠落領域と重ならないことが、第2の平板電極と第2の出力電極との干渉を低減する上で好ましい。
本発明によれば周波数特性の向上を図れる分波器を提供できる。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る分波器10の回路構成を表す図である。
図1に示すように分波器10は、2つの出力端子P1,P2、入力端子P3、出力端子P1に接続されたローパスフィルタLF,出力端子P2に接続されたハイパスフィルタHFを備える。
ローパスフィルタLFは、キャパシタ(コンデンサ:容量素子)C1,C2、インダクタ(インダクタンス素子)L1を備える。ハイパスフィルタHFは、キャパシタC3〜C7、インダクタL2,L3を備える。キャパシタC2,C5,C7は接地のための接地端子(「グランド端子」ともいう)Gを介して接地される。
入力端子P3は、例えばアンテナに接続され、第1、第2の周波数(例えば、2.4GHz、5.0GHz)の信号が入力される。
入力端子P3から入力された信号は周波数に応じて出力端子P1,P2に分離して出力される。即ち、ローパスフィルタLFによって、低周波側の第1の周波数(例えば、2.4GHz)の信号は第1の出力端子P1に出力される。また、ハイパスフィルタHFによって、高周波側の第2の周波数(例えば、5.0GHz)の信号は第2の出力端子P2に出力される。
なお、キャパシタC5とインダクタL2,キャパシタC6とインダクタL3を逆にしても分波器10の特性はほぼ同様である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る分波器10の外観を表す図である。
分波器10は、基板101〜116を重ね合わせて構成される。基板101〜116に、例えば、ガラスセラミック(誘電率εr=7.9、tanδ=4.8×10-3)からなる2012(2.0mm×1.25mm)タイプの基板を用い、厚膜印刷により銀ペースト等を印刷した電極パターンが形成される。これらの基板101〜116を高さ0.95mm程度に積層することで分波器10が構成される。
なお、基板101〜116は、ガラスセラミック以外のセラミック素材であっても良い。
各基板101〜116の側辺には所定の端子となる切欠部11〜16が形成されている。この切欠部11〜16は、積層時に基板101〜116の積層方向で一致し、積層方向に延びる溝部を構成する。この溝部に銀ペーストを印刷することで、出力端子P1,P2、入力端子P3、および接地端子Gとして機能することとなる。
図3は、分波器10を構成する多層基板101〜116を分離した状態を表す分解斜視図である。また、図4は、基板101を基板上方から見た状態を表す正面図である。
分波器10では、基板101〜103,113〜115が、ローパスフィルタLFとして機能し、基板103〜113がハイパスフィルタHFとして機能する。即ち、分離されたローパスフィルタLF(LF1,LF2)の間にハイパスフィルタHFが配置され、基板103,113は、ローパスフィルタLF、ハイパスフィルタHFで共通に用いられる共通基板である。
基板101は、ランドパターン(実装用の電極のパターン)1001〜1006を下面に有する。ランドパターン1001、1002は出力端子P1,P2に,ランドパターン1003は入力端子P3に、ランドパターン1004〜1006は接地端子Gにそれぞれ対応する。
ここで、基板101の外周に沿って、第1、第2の出力端子(ランドパターン1001、1002)、入力端子(ランドパターン1003)の間に、接地端子(ランドパターン1004〜1006)が配置されている。これは、第1、第2の出力端子、入力端子を互いに遮蔽し、信号の干渉(混入)を防止するためである。
基板101は、その上面に接地(アース)用の平板電極1011および接続部1012の電極パターンを有する。平板電極1011は、接続部1012によって、接地端子Gに接続され、後述する平板電極1021を基板101から遮蔽し、分波器10の動作の安定化を図っている。
平板電極1011は出力端子P2のランドパターン1002に対応する欠落領域(平板電極1021のパターンが形成されない領域)1013を有する。即ち、平板電極1011はランドパターン1002と上下に重なり合わない。
なお、この欠落領域1013は、基板101,102の積層方向から見て、ランドパターン1002と重なるが、その形状は特に問題とはならない。即ち、ランドパターン1002の形状と欠落領域1013の形状が異なってもよい(例えば、一方が矩形で他方が円形)。また、欠落領域1013が窓形状(欠落領域1013の外周に平板電極1011の枠を有する)であっても差し支えない。
平板電極1011が欠落領域1013を有することから、ランドパターン1002と平板電極1111間の干渉が低減され、出力端子P2から出力される第2の周波数の信号の高調波が低減される。具体的には、ランドパターン1002と平板電極1011との間に生じる浮遊容量を低減し、ハイパスフィルタHF本来の機能を発揮させることで、高調波を効果的に低減することができる。なお、この詳細は後述する。
基板102は、キャパシタC2用の平板電極1021および接続部1022の電極パターンを有する。なお、この平板電極1021が基板102の欠落領域1013と重ならないようにして、平板電極1021の遮蔽が不完全になるのを防止している。
基板103は、接地(アース)用の平板電極1031および接続部1032の電極パターンを有する。
基板104は、キャパシタC5用の平板電極1041の電極パターンを有する。平板電極1041は、後述するビア(層間接続配線)1053と電気的に接続される。
基板105は、接地(アース)用の平板電極1051および接続部1052の電極パターンを有する。平板電極1051は、窓(平板電極1051が形成されない領域)を有し、この窓内に基板105を上下に貫通するビア1053が配置される。ビア1053は平板電極1041および後述のビア1062と電気的に接続される。
基板106は、キャパシタC7用の平板電極1061の電極パターンおよび基板106を上下に貫通するビア1062を有する。ビア1062はビア1053および後述のビア1072と電気的に接続される。
基板107は、インダクタL2として機能する線路1071の電極パターンを有する。線路1071の両端に基板107を上下に貫通するビア1072,1073を有する。ビア1072は、ビア1062と電気的に接続される。ビア1073は、平板電極1061および後述のビア1082と電気的に接続される。
基板108は、インダクタL3として機能する線路1081の電極パターンを有する。線路1081の一端に基板108を上下に貫通するビア1082を有する。ビア1082は、ビア1073、後述のビア1092と電気的に接続される。また、線路1081の他端は後述のビア1093と電気的に接続される。
基板109は、キャパシタC6用の平板電極1091の電極パターンを有する。平板電極1091の外および内に基板109を上下に貫通するビア1092、1093が配置される。ビア1092は、ビア1082および後述のビア1103と電気的に接続される。ビア1093は、線路1081の端部と電気的に接続される。
基板110は、キャパシタC6用の平板電極1101、接続部1102の電極パターン、および基板110を上下に貫通するビア1103を有する。ビア1103は、ビア1092および後述のビア1112と電気的に接続される。平板電極1101は後述のビア1113と電気的に接続される。
基板111は、キャパシタC4用の平板電極1111の電極パターン、および基板112を上下に貫通するビア1112を有する。また、平板電極1111内に基板111を上下に貫通するビア1113を有する。ビア1112は、ビア1103および後述のビア1122と電気的に接続される。ビア1113は、平板電極1101と電気的に接続される。
基板112は、キャパシタC3,C4両用の平板電極1121および平板電極1121に接続され、かつ基板112を上下に貫通するビア1122を有する。ビア1122は、ビア1112と電気的に接続される。
基板113は、キャパシタC1,C3両用の平板電極1131および接続部1132の電極パターンを有する。平板電極1131は、後述のビア1142と電気的に接続される。
基板114は、キャパシタC1用の平板電極1141および基板114を上下に貫通するビア1142を有する。ビア1142は、平板電極1131および後述のビア1152と電気的に接続される。
基板115は、インダクタL1として機能する線路1151を有する。線路1151の一端に基板115を上下に貫通するビア1152が配置される。ビア1152はビア1142と電気的に接続される。
基板116は、特段のパターンを有せず、主として基板115を保護するためのものである。
前述のように、切欠部11〜16の銀ペーストを介して、基板101〜116に形成されたパターン同士が電気的に接続される。即ち、基板101下面のランドパターン1001,基板102の平板電極1021,基板114の平板電極1141,基板115の線路1151の一端が接続される(出力端子P1)。また、基板101下面のランドパターン1002,基板110の平板電極1101が接続される(出力端子P2)。基板101下面のランドパターン1003,基板113の平板電極1131が接続される(入力端子P3)。基板101下面のランドパターン1004〜1006と基板101上面の平板電極1011,基板103の平板電極1031,基板105の平板電極1051が接続される(接地端子G)。
線路1071,1081,1151の線幅は、例えば100μmに設定される。
また、基板104の平板電極1041、基板105のビア1053,基板106のビア1062,基板107のビア1072が互いに接続される(via1)。基板106の平板電極1061、基板107のビア1073,基板108のビア1082,基板109のビア1092,基板110のビア1103,基板111のビア1112,基板112のビア1122が互いに接続される(via2)。基板108の線路1081の端部,基板109のビア1093が互いに接続される(via3)。基板110の平板電極1101,基板111のビア1113が互いに接続される(via4)。基板113の平板電極1131,基板114のビア1142,基板115のビア1152が互いに接続される(via5)。
基板102の平板電極1021は、接地端子Gと電気的に接続された基板101,103の平板電極1011,1031によって挟まれている。この結果、平板電極1021は、基板102、平板電極1011との間で第1のキャパシタC21を基板103、平板電極1031との間で第2のキャパシタC22を形成する。そして、これら第1、第2のキャパシタが並列に接続されることで全体として1つのキャパシタC2として機能することになる(C2=C21+C22)。
平板電極1011,1031が接地されることで平板電極1021は外界から電気的に遮蔽される。平板電極1011に欠落領域1013があっても、この欠落領域1013に平板電極1021が対応しないことから、欠落領域1013の存在が平板電極1021を遮蔽する上で問題とはならない。
ランドパターン1002は、平板電極1011の欠落領域1013に対応していることから、平板電極1011との干渉が回避される。ランドパターン1002は平板電極1031と距離が離れていることから平板電極1031との間の干渉(例えば、浮遊容量の発生)は特に問題とはならない。
基板104の平板電極1041は、接地端子Gと電気的に接続された基板103,105の平板電極1031,1051によって挟まれている。この結果、平板電極1041は、基板104、平板電極1031との間で第1のキャパシタC51を基板105、平板電極1051との間で第2のキャパシタC52を形成する。そして、これら第1、第2のキャパシタが並列に接続されることで全体として1つのキャパシタC5として機能することになる(C5=C51+C52)。このように上下にキャパシタを構成したのは、平板電極1041の面積を大きくすることなく全体の容量C5を大きくするためである。
平板電極1031,1051が接地されることで平板電極1041は外界から電気的に遮蔽される。
平板電極1061は、基板106,平板電極1051との間にキャパシタC7を構成する。平板電極1101は基板110,平板電極1091との間にキャパシタC6を構成する。平板電極1121は基板112,平板電極1111との間にキャパシタC4を構成する。平板電極1131は基板113,平板電極1121との間にキャパシタC3を構成する。平板電極1141は基板114,平板電極1131との間にキャパシタC1を構成する。
(比較例)
図5は、比較例たる分波器10xを構成する多層基板101〜116を分離した状態を表す分解斜視図である。
この比較例では基板101x上の平板電極1015が欠落領域を有せず、ランドパターン1002に対応する箇所にも平板電極1015が配置されている。
分波器10と同様に、分波器10xは入力端子P3から入力された信号を周波数により区分して出力端子P1,P2に出力することができる。
後述のように、平板電極1015が欠落領域を有しないことから、分波器10xは分波器10と周波数特性が相違する。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る分波器20について説明する。
分波器20の回路構成および外観は第1の実施形態とほぼ同様なので説明を省略する。
図6は、分波器20を構成する多層基板201〜216を分離した状態を表す分解斜視図である。
分波器20の基板201〜216は、積層の順序が異なるものの、分波器10の基板101〜116とほぼ対応する。即ち、基板201、216は、基板101,116にそれぞれ対応する。基板202〜215は、基板115〜102にそれぞれ対応する。これは基板202〜215の積層の順序が基板102〜115とは逆であることを意味する。
基板202に積層されているのが基板115に対応する基板203となっている。この結果、基板201〜205がローパスフィルタLFを,基板205〜215がハイパスフィルタHFを構成することとなり、ローパスフィルタLF、ハイパスフィルタHFが上下に配置される(基板205は両者に共通)。
また、分波器10では3つの基板102〜103でキャパシタC2が構成されていたのに対して、分波器20では2つの基板201〜202のみでキャパシタC2が構成されている。このことから、基板202の平板電極2021は基板102の平板電極1021よりも面積を大きくして、キャパシタC2の容量が分波器10と分波器20とでほぼ同一になるようにしている。
さらに、積層の順序の関係で、基板203,205〜212,214と基板115、113〜106,104とでビアの有無の関係が逆になっている。
即ち、基板203はビアを有しないのに対して、基板115はビア1152を有する。基板205はビア2053を有するのに対して、基板113はビアを有しない。基板206はビアを有しないのに対して、基板112はビア1122を有する。基板207はビア2072のみを有するのに対して、基板111は2つのビア1122、1123を有する。基板208は2つのビア2083、2084を有するのに対して、基板110はビア1103のみを有する。基板209はビア2092のみを有するのに対して、基板109は2つのビア1092、1093を有する。基板210は2つのビア2102、2103を有するに対して、基板108はビア1082のみを有する。基板211はビア2112のみを有するのに対して、基板107は2つのビア1072、1073を有する。基板212は2つのビア2122、2123を有するのに対して、基板106はビア1062のみを有する。基板214はビア2142を有するのに対して、基板104はビアを有しない。
この他の構成は第1の実施形態と特段の相違はないので、説明を省略する。
(分波器の特性)
図7〜9はそれぞれ、本発明の第1、第2の実施形態に係る分波器10、20と比較例に係る分波器109の周波数特性を表したグラフである。
このグラフは、入力端子P3での高周波信号の信号強度W3と出力端子P1から出力される信号強度W1の比(W1/W3)の周波数による変化を表す。横軸が高周波信号の周波数f[GHz]、縦軸が信号強度比(W1/W3)[dB]に対応する。
図7から示されるように、分波器10では出力端子P2の基準周波数5GHzで信号強度比(W2/W3)が大きく、その高調波である10GHz,15GHzで信号強度比(W2/W3)が小さくなっている。即ち、分波器10は、基準周波数5GHzの信号を通過し、その高調波である10GHz(2次高調波),15GHz(3次高調波)の信号をカットしている(減衰させる)。また、図8に示されるように、分波器20もほぼ同様の特性を有することが判る(3次高調波(15GHz)の付近で特性が下に凸)。
一方、図9に示されるように、比較例に係る分波器10xでは、基準周波数5GHzおよび2次高調波10GHzでは、分波器10,20と近似する特性が得られているが、3次高調波15GHzでは減衰が小さくなっている(信号強度比(W2/W3)が大きい)。
以上のように、基板101、201上面の平板電極1011,2011が、下面のランドパターン1002,2002に対応するに欠落領域1013、2013を有することで、分波器10,20の周波数特性が向上することができる。
そして、これは基板102,201より上方に配置される基板の配置の影響をさほど受けないことが判る。基板102,202では、平板電極1021,2021の面積が異なっているが、その影響をほとんど受けていない。
接地される平板電極1011,2011に高周波側の出力端子P2に接続されるランドパターン1001,2001に対応する欠落領域1013,2013を有すことで周波数特性が良好となり、高調波、特に3次高調波をより効果的にカットしている。
この周波数特性はハイパスフィルタHFが本来有する周波数特性である。言い換えれば、ハイパスフィルタHFは、単なるハイパスフィルタとしてではなく、むしろバンドパスフィルタ(BPF)に近い特性を有し、基準周波数5GHzより高周波の信号を減衰させる。
本発明に係る分波器の回路構成を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る分波器の外観を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る分波器を構成する多層基板を分離した状態を表す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る分波器を構成する最下層の基板を表す正面図である。 比較例たる分波器を構成する多層基板を分離した状態を表す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る多層分波器を構成する基板を分離した状態を表す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る分波器の周波数特性を表したグラフである。 本発明の第2実施形態に係る分波器の周波数特性を表したグラフである。 比較例に係る分波器の周波数特性を表したグラフである。
符号の説明
10…分波器
LF…ローパスフィルタ
HF…ハイパスフィルタ
P1,P2…出力端子
P3…入力端子
G…接地端子
L1〜L3…インダクタ
C1〜C7…キャパシタ
101〜116…基板
11〜16…切欠部
1001〜1006…ランドパターン
1011…平板電極
1013…欠落領域

Claims (4)

  1. 複数の基板が積層されてなる多層基板を有する分波器であって、
    一主面上に配置される、高周波信号が入力される入力電極、高周波信号が出力される出力電極、および接地のための接地電極と、
    前記一主面に対向する基板間界面に配置される、前記出力電極に対応する欠落領域を含み、かつ前記接地電極に電気的に接続される平板電極と、
    前記入力電極から入力された所定の周波数より高い高周波信号を前記出力電極に伝達するフィルタ回路と、
    を具備することを特徴とする分波器。
  2. 複数の基板が積層されてなる多層基板を有する分波器であって、
    一主面上に配置される、第1の周波数の信号とこの第1の周波数より高い第2の周波数の信号の少なくともいずれかが入力される入力電極、前記第1の周波数の信号が出力される第1の出力電極、前記第2の周波数の信号が出力される第2の出力電極、および接地のための接地電極と、
    前記一主面に対向する第1の基板間界面に配置される、前記第2の出力電極に対応する欠落領域を含み、かつ前記接地電極に電気的に接続される第1の平板電極と、
    前記入力電極から入力される第1の周波数の信号を前記第1の出力電極に伝達し、前記入力電極から入力される第2の周波数の信号を前記第2の出力電極に伝達するフィルタ回路と、
    を具備することを特徴とする分波器。
  3. 前記フィルタ回路が、
    前記入力電極から入力される前記第1、第2の周波数の信号から、前記第2の周波数の信号を遮断し、前記第1の周波数の信号を前記第1の出力電極に伝達するローパスフィルタ回路と、
    前記入力電極から入力される前記第1、第2の周波数の信号から、前記第1の周波数の信号を遮断し、前記第2の周波数の信号を前記第2の出力電極に伝達するハイパスフィルタ回路と、を備える
    ことを特徴とする請求項2記載の分波器。
  4. 前記ローパスフィルタ回路が、
    前記第1の基板間界面に対向する第2の基板間界面に配置される、前記第1の出力電極に電気的に接続される第2の平板電極を備える
    ことを特徴とする請求項3記載の分波器。
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