JP2005198645A - トマトの発酵液、及び血圧降下剤及びその製造方法、並びに、飲食用組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 トマトの発酵液を含有することを特徴とする血圧降下剤である。該血圧降下剤を、酢酸量として一日当たり0.4〜2.5gの範囲で摂取することを特徴とする血圧降下剤の使用方法である。トマトの加工液を少なくとも酢酸発酵させる発酵工程を含むことを特徴とする血圧降下剤の製造方法である。前記トマトの発酵液を含有することを特徴とする飲食物である。前記トマトの発酵液と、食用有機酸及びその塩の少なくともいずれかと、糖アルコールとを含有することを特徴とする飲食用組成物である。
【選択図】 なし
Description
このため、食酢の前記効果を期待した食品の開発が従来から活発に行われ、例えば、食酢を含有する食品が提案されている(特許文献1参照)。また、酢酸を含有するインスリン抵抗性改善用食品が提案されている(特許文献2参照)。更には、酢酸を含有する高血圧予防用食品が提案されている(特許文献3参照)。しかし、これらの提案では、前記食酢又は酢酸として米酢、もろみ酢、穀物酢、リンゴ酢などを使用しているため、血圧の降圧作用が緩徐であり、速効性に改善の余地があった。また、前記食酢又は酢酸は、特有の刺激臭があり、味に関しても必ずしも満足できるものではなく、継続して有効量を摂取しづらいという問題があった。
このため、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害物質の前記効果を期待して、例えば、トマトにエタノールなどの特定溶媒を添加して析出したACE阻害物質を含む沈殿物を含有する高血圧症予防用飲食品が提案されている(特許文献4参照)。また、トマト搾汁液の漿液やその濃縮物を有効成分とする血圧上昇抑制作用を有する食品組成物が提案されている(特許文献5参照)。しかし、これらの提案では、高血圧モデル動物での評価からは、顕著な血圧降下作用は期待されない(非特許文献3参照)。また、リンゴや米と比較してもACE阻害活性は高くないという問題がある(非特許文献1参照)。
また、トマトの酢酸発酵液は、白糖等の甘味料を添加すると、経時により変色してしまうという問題がある。更には、トマトの酢酸発酵液(トマト酢)は、他の野菜にはないムレたような独特な臭気が存在し、嗜好性に大きな影響を及ぼしてしまうという問題がある。
<1> トマトの加工液を少なくとも酢酸発酵させてなり、血圧降下作用を有することを特徴とするトマトの発酵液である。
<2> 前記<1>に記載のトマトの発酵液を含有することを特徴とする血圧降下剤である。
<3> カリウムと酢酸とを含有してなり、該カリウムと該酢酸との質量混合比(カリウム:酢酸)が、0.022:1〜0.875:1である前記<2>に記載の血圧降下剤である。
<4> 酢酸量として一日当たり0.4〜2.5gの範囲で摂取される前記<2>から<3>のいずれかに記載の血圧降下剤である。
<5> トマトの加工液を少なくとも酢酸発酵させる発酵工程を含むことを特徴とする血圧降下剤の製造方法である。
<6> トマトの加工液が、トマト搾汁液の濃縮物である前記<5>に記載の血圧降下剤の製造方法である。
<7> 前記<1>に記載のトマトの発酵液を含有することを特徴とする飲食用組成物である。
<8> 食用有機酸及びその塩の少なくともいずれかと、糖アルコールとを更に含有する前記<7>に記載の飲食用組成物である。
<9> トマトの発酵液と、食用有機酸及びその塩の少なくともいずれかと、糖アルコールとの質量混合比が、1:0.01:0.02〜1:0.4:0.5である前記<8>に記載の飲食用組成物である。
<10> 発酵工程が、トマトの加工液をアルコール発酵させた後、酢酸発酵させる前記<5>から<6>のいずれかに記載の血圧降下剤の製造方法である。
<11> 抗酸化剤を含有する<7>から<9>のいずれかに記載の飲食用組成物である。
<12> 高血圧予防用及び高血圧改善用のいずれかに用いられる前記<7>から<9>及び<11>のいずれかに記載の飲食用組成物である。
<13> 高甘味度甘味料を含有する前記<7>から<9>及び<11>から<12>のいずれかに記載の飲食用組成物である。
<14> 食用有機酸が、グルコン酸である前記<8>から<9>及び<11>から<13>のいずれかに記載の飲食用組成物である。
本発明のトマトの発酵液は、トマトの加工液を少なくとも酢酸発酵させてなり、該酢酸発酵は、必要に応じて適宜選択したその他の発酵と併用してもよい。
また、本発明の前記トマトの発酵液は、各種植物の酢酸発酵液の中でも、特異的に優れた血圧降下作用を発揮する。
前記トマトの搾汁液としては、例えば、トマト原液(例えば、トマト果実を圧搾機などを用いて圧搾して得られる液汁、トマトを破砕、磨砕などして、裏ごし(パルパー)処理して果皮、種子などを除いたもの等)、などが挙げられる。
前記トマトの搾汁液の濃縮液としては、例えば、トマト原液を濃縮した濃縮液(例えば、トマトピューレ、トマトペースト等)が挙げられる。これらの中でも、前記濃縮液が好ましい。
前記濃縮液の濃縮倍率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カリウムと酢酸との質量混合比を好ましい質量混合比とする観点から、1〜6倍が好ましく、1.2〜4倍がより好ましく、1.4〜3倍が特に好ましい。
前記アセトバクター属に属する酢酸菌としては、例えば、Acetobacter aceti NBRC3281、Acetobacter aceti NBRC3283、Acetobacter pasteurianus ATCC33445等が挙げられる。また、前記酢酸菌は、予め、アルコール濃度2〜3質量%、酢酸濃度1質量%以下のトマト搾汁培地にて馴養したものを用いることが好ましい。
前記アルコール発酵に用いるアルコール発酵菌としては、特に制限はなく、例えば、酵母などが好適に挙げられる。
前記酵母としては、例えば、Saccharomyces cerevisiae(ビール酵母、パン酵母)等が挙げられる。
前記アルコール発酵においては、該アルコール発酵を促進する観点から、糖類、酵母栄養源などの添加物を添加することが好ましい。
前記糖としては、特に制限はなく、例えば、グルコース、シュークロース、糖類の分解物等が挙げられる。
前記酵母栄養源としては、特に制限はなく、例えば、グルコース、ミネラル、イーストエキストラクト、ビタミン類等が挙げられる。
以下、本発明のトマト発酵液の製造方法の一例について説明する。
トマトの加工液(トマトの原液)に、高酸度酢、エタノール及び酢酸菌の培養液を添加し、発酵液の酸度を1〜2%程度に調整して発酵原料を調製する。前記エタノールの濃度は2〜8質量%に調製する。なお、前記エタノールは、発酵前に予め全量を添加してもよく、発酵時に継続的に添加させてもよい。
次にアセテーターに前記発酵原料を投入し、前記酢酸菌としてAcetobacter aceti NBRC3281を植菌して25〜35℃程度で、通気しながら数十時間〜数日間程度の酢酸発酵を行う。
前記酢酸発酵の終了後、オリを落すために静置させ、必要あれば熟成タンクで熟成させた後、限外ろ過してトマト酢(トマト発酵液)を製造することができる。
前記トマトの原液と、前記糖としてグルコースとを添加して常法によりアルコール発酵させ、中間物(もろみ)を得る。
これに酵母エキス等の栄養源と共に、前記酢酸菌としてAcetobacter aceti NBRC3281を植菌して、アセテーターを用いて25〜35℃程度で、通気しながら数十時間〜数日間程度の酢酸発酵を行う。なお、酢酸発酵開始よりアルコール又はアルコール水溶液を添加もしくは随時、又は適時添加することによって出来上がり時の酢酸濃度を高めることができる。
前記酢酸発酵の終了後、オリを落すために静置させ、必要あれば熟成タンクで熟成させた後、限外ろ過して血圧降下剤(トマト酢)を製造することができる。
本発明の血圧降下剤は、本発明の前記トマトの発酵液を含有してなり、必要に応じて適宜選択したその他の添加剤を含有する。
本発明の前記トマトの発酵液については、上述した通りである。
前記その他の添加剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、カリウム塩、酢酸、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、増量剤、被覆剤、酸味料・pH調整剤、品質改良剤、増粘安定剤、保存料等の、通常、経口固型製剤の製造に用いられる各種成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
前記カリウムと前記酢酸との質量混合比(カリウム:酢酸)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、更に血圧降下作用に優れる点で、例えば、0.022:1〜0.875:1が好ましい。
前記の摂取量とすると、本発明の血圧降下作用の速効性が特に良好である。なお、2.5g/日より多く摂取しても、血圧降下作用に大差はない。
本発明の血圧降下剤の製造方法は、発酵工程を含み、適宜選択したその他の工程を含む。
前記発酵工程は、トマトの加工液を少なくとも酢酸発酵させる工程であり、該酢酸発酵は、適宜選択したその他の発酵と併用してもよい。
前記トマトの加工液、前記酢酸発酵、及び前記その他の発酵については上述した通りである。
本発明の飲食用組成物は、本発明の前記トマトの発酵液を含有してなり、必要に応じて適宜選択した食用有機酸、その塩、糖アルコール、その他の成分を含有する。
前記トマトの発酵液としては、上述した通りである。
前記グルコン酸塩としては、例えば、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸カルシウム、グルコン酸マグネシウム等が挙げられる。
前記グルコン酸及びその塩の少なくともいずれかの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記トマト発酵液1質量%に対し、0.01〜0.4質量%が好ましい。
該含有量が数値範囲外となると、トマトの発酵臭を抑制する作用や、さわやかで良好な酸味が得られないことがある。
該含有量が数値範囲外となると、トマトの発酵臭を抑制する作用や、さわやかで良好な酸味が得られないことがある。
前記その他の成分としては、例えば、糖、乳化剤、増粘剤、調味料、香辛料、酸味調整剤、果汁、香料、各種栄養成分などが挙げられ、本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
(実施例1及び比較例1〜2)
<トマトの酢酸発酵液の製造>
トマトの加工液(トマト搾汁液6倍濃縮液のトマトペースト)1に対し3倍量の水を加えて得た混合液1600mlに、10質量%の高酸度醸造酢400ml、エタノール60ml、酵母エキス1g、及び種酢(アセトバクター・アセティ(Acetobacter aceti NBRC3283)の培養液)150mlを添加し、通気撹拌培養装置(30℃、2vvm)にて酢酸発酵を行った後、殺菌、ろ過することにより、トマト酢(サンプルA)を製造した。製造したトマト酢(サンプルA)について以下のようにして酸度、カリウム含有量、酢酸含有量、及び血圧降下作用の評価を行った。結果を表1及び2に示した。
なお、比較例として、前記サンプルAに代えて、サンプルB(米酢:市販品)、サンプルC(リンゴ酢:市販品)を用いた以外は同様にして酸度、カリウム含有量、酢酸含有量、及び血圧降下作用の評価を行った。結果を表1及び2に示した。
酸度は、1/10Nの水酸化ナトリウム溶液を用いた滴定により求めた(新酒造技術、119頁、日本醸造協会編(1972))。また、カリウム含有量は原子吸光光度計を用いて定量し、酢酸含有量は、高速液体クロマトグラフィーを用いて定量した。
未治療の高血圧者、又は高血圧予備群に対する血圧降下を検討する目的から、試験開始前の2ヵ月間において持続的な高値正常血圧及び軽症高血圧症者(収縮期血圧130〜159mmHg、拡張期血圧85〜99mmHg)を選抜した。但し、重篤な疾患に罹患中の者、何らかの内服薬を定期的に服用していたものは除外した。
以上の条件をみたす被験者30名を収縮期血圧、拡張期血圧、年齢、性別等において適合するように1群各5名とし、組成により次の5群を設けた。
摂取方法については、1日1回、定時に表1に示す各サンプル酢15mlを含有する100mlの希釈液を摂取することとした。更に、サンプルAについては、10ml、30ml摂取も同様にして行った。
なお、前記サンプル酢10ml、15ml、30mlに含まれる酢酸の量は、それぞれ0.44g、0.66g、1.32gであった。また、被験者には試験期間中、暴飲暴食を避けるよう指導を行い、日常生活においては特別変えることのないよう指示した。
なお、表2中、同一摂取量の欄において、上段は、5人中、収縮期血圧130mmHg未満に達した被験者数を表し、下段は、5人中、拡張期血圧85mmHg未満に到達した被験者数を表す。
以下のようにして、実施例1で製造したトマト酢(サンプルA)を含有する実施例2〜5の機能性健康食品を製造した。製造した各機能性健康食品について、トマト特有の風味(青臭さ)のマスキング効果、及び香味・風味の経時変化(ガラス容器にて35℃4週間保存)を以下のようにして評価した(パネラー10名の平均)。結果を表3に示した。
5:青臭さがしない
4:若干青臭さが感じられる程度
3:比較して青臭さがわかる程度
2:青臭さがわかる程度
1:はっきり青臭さがわかる
下段:経時変化
5:変化せず
4:ほとんど変化せず
3:やや変化が認められる
2:変化が認められる
1:著しい変化が認められる
前記サンプルA 20質量部、アスパルテーム 0.01質量部、アセスルファムカリウム 0.01質量部、安息香酸ナトリウム 0.1質量部、パラベン 0.01質量部、及びカロテン含有乳化剤(抗酸化成分AI:10質量%) 0.5質量部に清水を加え全量を100質量部とすることにより実施例2の清涼飲料を調製した。
前記サンプルA 15質量部、エリスリトール 2質量部、スクラロース 0.006質量部、アセスルファムカリウム 0.01質量部、及びリコピン含有乳化剤(抗酸化成分10質量%) 0.5質量部に清水を加え全量を100質量部とすることにより、実施例3の清涼飲料を調製した。
前記サンプルA 15質量部、果糖ブドウ糖液糖 10質量部、スクラロース 0.01質量部、香料 0.3質量部、クエン酸 0.2質量部、及びカロテン含有乳化剤(抗酸化成分10質量%) 0.2質量部を清水にて50質量部とし、これに炭酸水を加え200質量部とすることにより実施例4の炭酸飲料を調製した。
前記サンプルA 20質量部、グラニュー糖110質量部、スクラロース0.02質量部、水飴270質量部、水180質量部、ペクチン9.7質量部、クエン酸ナトリウム1.2質量部、香料1.5質量部、トコトリエノール含有乳化剤(抗酸化成分20質量%)0.8質量部を加熱溶解した。次いで型に流し込み、一夜静置することにより実施例5のペクチンゼリーを調製した。
なお、表3中、上段は、マスキング効果の評価結果を表し、下段は、経時変化の評価結果を表す。また、参考品2−b、3−b、4−bについては、マスキング効果の評価結果を表す。
トマト酢と、グルコン酸Naと、エリスリトールとを表3に示す量を添加し、更に清水を加えて全量を100mlとして実施例6〜15のサンプルを調製した。
前記調製したサンプルを8人のパネラーにより下記のようにして発酵臭及び違和感の程度をそれぞれ評価し、全パネラーの平均値をそれぞれ求めた。結果を表3に示した。
また、発酵臭及び違和感の評価結果の平均値の合計について下記の基準により総合評価を行った。結果を表4に示した。
3:トマトの発酵臭を強く感じる
2:トマトの発酵臭を感じる
1:トマトの発酵臭を若干感じる
0:トマトの発酵臭を感じない
3:香味に違和感が強くある
2:香味に違和感がある
1:香味に違和感が若干ある
0:香味に違和感がない
3.0以上 :× 好ましくない、
1.5〜2.9 :△ あまり好ましくない、
0〜1.4 :○ 好ましい
トマト酢20g、グルコン酸カリウム0.5g、エリスリトール2.0g、アセスルファムカリウム0.02g、スクラロース0.01g、ビタミンC0.03g、及びオリコピン含有乳化剤(抗酸化成分AI:2質量%)0.2gとの混合物に清水を加え、実施例16の清涼飲料(全量100g)を調製し、以下の様にして官能評価を行った。
また、グルコン酸カリウム及びエリスリトールを添加しない以外は実施例16と同様にして実施例17の清涼飲料を調製し、官能評価を行った。
3:トマトの発酵臭を強く感じる
2:トマトの発酵臭を感じる
1:トマトの発酵臭を若干感じる
0:トマトの発酵臭を感じない
1.0以上 :× 好ましくない
1.0未満 :○ 好ましい
実施例16において、清涼飲料に代えて、以下のようにして実施例18〜19のゼリーを調製した以外は実施例16と同様にして官能評価を行った。結果を表6に示した。
トマト酢20g、グルコン酸ナトリウム0.6g、エリスリトール5g、還元水飴20g、アセスルファムカリウム0.04g、スクラロース0.02g、乳酸カルシウム0.1g、クエン酸三ナトリウム0.05g、ジェランガム0.2g、キサンタンガム0.2g、ローカストビーンガム0.2g、香料0.5g、及びリコピン含有乳化剤(抗酸化成分AI:2質量%)0.2gの混合物に清水を加え全量100gの混合液を調製した。該混合液を加熱溶解してから型に流し込み、一夜静置して、実施例18のゼリーを調製した。
また、グルコン酸ナトリウム及びエリスリトールを添加しない以外は実施例18と同様にして実施例19のゼリーを調製した。
実施例16において、清涼飲料に代えて、以下のようにして実施例20及び21のドレッシングを調製した以外は実施例16と同様にして官能評価を行った。結果を表7に示した。
トマト酢25g、グルコン酸ナトリウム1.0g、エリスリトール10g、なたね油25、オリーブオイル5g、白ワイン5g、塩3g、及びスパイス・調味料0.5gの混合物に清水を加え、実施例20のドレッシング(全量100g)を調製した。
また、グルコン酸カリウム及びエリスリトールを添加しない以外は実施例20と同様にして実施例21のドレッシングを調製した。
Claims (9)
- トマトの加工液を少なくとも酢酸発酵させてなり、血圧降下作用を有することを特徴とするトマトの発酵液。
- 請求項1に記載のトマトの発酵液を含有することを特徴とする血圧降下剤。
- カリウムと酢酸とを含有してなり、該カリウムと該酢酸との質量混合比(カリウム:酢酸)が、0.022:1〜0.875:1である請求項2に記載の血圧降下剤。
- 酢酸量として一日当たり0.4〜2.5gの範囲で摂取される請求項2から3のいずれかに記載の血圧降下剤。
- トマトの加工液を少なくとも酢酸発酵させる発酵工程を含むことを特徴とする血圧降下剤の製造方法。
- トマトの加工液が、トマト搾汁液の濃縮物である請求項5に記載の血圧降下剤の製造方法。
- 請求項1に記載のトマトの発酵液を含有することを特徴とする飲食用組成物。
- 食用有機酸及びその塩の少なくともいずれかと、糖アルコールとを更に含有する請求項7に記載の飲食用組成物。
- トマトの発酵液と、食用有機酸及びその塩の少なくともいずれかと、糖アルコールとの質量混合比が、1:0.01:0.02〜1:0.4:0.5である請求項8に記載の飲食用組成物。
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