JP2005176130A - 画像記録方法及び画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な処理によって、原画像データによる原画像の記録処理と転置画像データによる回転画像の記録処理とを切り換え得る画像記録方法及び画像記録装置を提供する。
【解決手段】 1ページ分の原画像データまたは転置画像データをページメモリ10に展開し、その画像データに対して、行方向及び列方向に同数の画素(例えば8×8画素)を単位としてページメモリ10からバッファに行方向に書き込んだ後、バッファ11からページメモリ10に列方向に読み出すことで転置処理を施し、転置処理後の画像データをページメモリ10の8×8の元のアドレス領域に書き込むという動作を、1ページ分の原画像データまたは転置画像データに対して順次行い、ページメモリ10から転置処理後の1ページ分の原画像データまたは転置画像データを記録部3に読み出して、画像データに応じた画像を用紙にプリントアウトする。
【選択図】 図1
【解決手段】 1ページ分の原画像データまたは転置画像データをページメモリ10に展開し、その画像データに対して、行方向及び列方向に同数の画素(例えば8×8画素)を単位としてページメモリ10からバッファに行方向に書き込んだ後、バッファ11からページメモリ10に列方向に読み出すことで転置処理を施し、転置処理後の画像データをページメモリ10の8×8の元のアドレス領域に書き込むという動作を、1ページ分の原画像データまたは転置画像データに対して順次行い、ページメモリ10から転置処理後の1ページ分の原画像データまたは転置画像データを記録部3に読み出して、画像データに応じた画像を用紙にプリントアウトする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、1ページ分の原画像データに応じた画像及び原画像データを転置させた転置画像データに応じた回転画像を記録する画像記録方法及び画像記録装置に関する。
ファクシミリ装置、ディジタル複写機、プリンタ、またはそれらの機能を統合した複合機などの画像データに応じた画像を記録する画像記録装置にあっては、自身が読み取った原画像データ、または外部装置から入力された原画像データに応じた画像と、それらの原画像データを時計回りまたは反時計回りに90度回転させた回転画像データに応じた画像とを用紙に記録する機能を備えているものがある(例えば、特許文献1,2,3参照)。原画像データ及び回転画像データに応じた画像の記録処理は、画像データによって描画される図形の長短方向を用紙の長短方向に一致させて見やすくする場合、所定の方向にセットされた用紙がなくなってもこれと90度方向を変えてセットされている他の用紙で記録処理を継続する場合などに、有用である。
このような画像記録装置における原画像データまたは回転画像データに応じた画像の記録処理は、画像メモリ,コーデック部,ページメモリを使用して、従来、以下のように行われることが一般的である。原画像データに応じた画像を記録する場合は、符号化されて画像メモリに蓄積されている原画像データを読み出し、読み出した符号化原画像データをコーデック部で復号し、復号後の1ページ分の原画像データをページメモリに展開し、展開された原画像データを読み出して記録部へ送出することとし、回転画像データに応じた画像を記録する場合は、符号化されて画像メモリに蓄積されている原画像データを読み出し、読み出した符号化原画像データをコーデック部で復号すると共に回転処理を施し、復号・回転後の1ページ分の回転画像データをページメモリに展開し、展開された回転画像データを読み出して記録部へ送出することとしている。
特開2001−326810号公報
特開平8−274973号公報
特開2000−181642号公報
従来の画像記録装置にあっては、原画像データに応じた画像を記録する場合と、回転画像データに応じた画像を記録する場合とにおいて、いずれの場合でも符号化原画像データをコーデック部で復号した後にページメモリに展開するようにしているため、原画像データによる記録処理と回転画像データによる記録処理とを切り換える際にコーデック部による復号処理及びページメモリへの展開処理が必須であり、処理が煩雑で面倒であるという問題がある。特に原画像データによる記録処理と回転画像データによる記録処理とを頻繁に交互に繰り返すときには、全体処理に長時間を要することになる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、簡単な処理によって、原画像データによる原画像の記録処理と転置画像データによる回転画像の記録処理とを切り換え得る画像記録方法及び画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、原画像データによる原画像の記録処理と転置画像データによる回転画像の記録処理とを頻繁に切り換える場合においても、その全体処理に要する時間が短くて済む画像記録方法及び画像記録装置を提供することにある。
第1発明に係る画像記録方法は、メモリに2次元に展開された1ページ分の原画像データに応じた原画像及び前記原画像データを転置させた転置画像データに応じた回転画像を記録する画像記録方法において、前記1ページ分の原画像データまたは転置画像データに対して、行方向及び列方向に同数の画素を単位として読み出して転置処理を実行し、転置処理後のデータを前記メモリの元のアドレスに書き込むことを1ページにわたって繰り返すことを特徴とする。
第1発明の画像記録方法にあっては、メモリに2次元に展開された1ページ分の原画像データまたは転置画像データに対して、行方向及び列方向に同数の画素、つまりn×n(n:自然数)の方形の複数画素を単位として読み取って行方向と列方向とを入れ替えた転置処理を施し、転置処理後のデータをメモリのn×nの元のアドレス領域に書き込むという動作を、1ページ分の原画像データまたは転置画像データに対して順次行う。よって、従来のようなコーデック部による復号処理及びページメモリへの展開処理を行うことなく、所望する原画像データまたは転置画像データを簡単に出力して、出力した画像データに応じた画像を記録する。この結果、原画像データによる原画像の記録処理と転置画像データによる回転画像の記録処理との切り換えを容易に行い得る。
第2発明に係る画像記録装置は、1ページ分の原画像データに応じた原画像及び前記原画像データを転置させた転置画像データに応じた回転画像を記録する画像記録装置において、前記原画像データまたは前記転置画像データを2次元に展開して蓄積するぺージメモリと、該ぺージメモリに蓄積されている原画像データまたは転置画像データの中の行方向及び列方向に同画素数の部分画像データを蓄積するバッファと、前記部分画像データの該バッファへの読出し及び前記部分画像データの該バッファから前記ページメモリへの書込みによって前記部分画像データの転置処理を実行する手段と、前記ページメモリから転置処理後の1ページ分の原画像データまたは転置画像データを読み出す手段とを備えることを特徴とする。
第2発明の画像記録装置にあっては、ページメモリに展開された1ページ分の原画像データまたは転置画像データに対して、行方向及び列方向に同数の画素、つまりn×n(n:自然数)の方形の複数画素を単位としてページメモリからバッファに行方向に書き込んで列方向にバッファからページメモリに読み出すことで行方向と列方向とを入れ替えた転置処理を施し、転置処理後のデータをページメモリのn×nの元のアドレス領域に書き込むという動作を、1ページ分の原画像データまたは転置画像データに対して順次行い、転置処理された原画像データまたは転置画像データをその読出アドレスを制御して読み出すことにより、転置画像データまたは原画像データを簡単に出力する。よって、コーデック部による復号処理及びページメモリへの展開処理を行わずに、所望する原画像データまたは転置画像データのいずれかに応じた画像または回転画像を簡便に記録でき、原画像データによる原画像の記録処理と転置画像データによる回転画像の記録処理との切り換えを容易に行い得る。
第3発明に係る画像記録装置は、第2発明において、前記画像データの回転角度は90度または−90度であることを特徴とする。
第3発明の画像記録装置にあっては、画像データの回転角度が90度または−90度であり、時計回りまたは反時計回りに90度回転した画像を用紙に記録できる。
本発明では、ページメモリとバッファとの間でのデータの書込み/読出しによる転置処理によって原画像用また回転画像用の画像データを得るようにしたので、従来のようなコーデック部による復号処理及びページメモリへの展開処理が不要であり、所望する原画像データ,転置画像データのいずれかを容易に出力できて、その出力した画像データに応じた画像を簡便に記録することができる。また、原画像データによる原画像の記録処理と転置画像データによる回転画像の記録処理との切換えを容易に行えるので、これらの記録処理の切換えを短時間で済ますことができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の画像記録装置としてのファクシミリ複合装置20の構成を示すブロック図である。
ファクシミリ複合装置20は、制御部1,読取部2,記録部3,表示部4,操作部5,ROM6,RAM7,コーデック部8,画像メモリ9,ページメモリ10,バッファ11,モデム12,NCU(Network Control Unit)13,PCインタフェース部14などを備えている。ファクシミリ複合装置20は、読取部2にて原稿を読み取って画像データを得る読取機能、読み取った画像データ、ファクシミリ通信により受信した画像データ、または外部接続されたPCから受信した画像データに応じた画像を記録部3にて記録する記録機能、及び、読み取った画像データまたは受信した画像データをファクシミリ送信する送信機能を併せ持っている。
制御部1は、具体的にはCPUで構成されており、バス15を介してファクシミリ複合装置20の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、ROM6に格納された制御プログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。読取部2は、例えばCCDイメージセンサを利用して原稿を読み取り、読み取った画像データを出力する。プラテンガラスに給送された原稿を光学ユニットが照射して走査し、原稿からの反射光をミラー,レンズなどを介してCCDイメージセンサに取り込んで、走査された原稿の画像データを読み取る。読み取られた画像データは、シェーディング処理などが施された後に出力される。
記録部3は、電子写真方式のプリンタ装置であって、読取部2にて読み取った原稿の画像データ、ファクシミリ通信により受信した画像データ、外部のPCから送られてきた画像データなどに応じた画像を用紙にプリントアウトする。記録部3は、記録用の用紙を収容する給紙カセットとして、A4サイズの用紙を縦方向に収容するA4カセット、A4サイズの用紙を横方向に収容するA4Rカセット、B4サイズの用紙を縦方向に収容するB4カセット、B4サイズの用紙を横方向に収容するB4Rカセット(いずれも図示せず)をを有している。また記録部3は、これらの各給紙カセット内の用紙の有無を検知する給紙センサ3aを有する。そして、通常はA4カセット,B4カセットから給送される用紙に画像データに応じた画像が記録されるが、A4カセット,B4カセット内の用紙が無くなったことを給紙センサ3aが検知した場合は、画像データを転置して得られる転置画像データに応じた画像がA4Rカセット,B4Rカセットから給送される用紙に記録されるようになっており、用紙切れによる記録停止が生じないようになっている。
表示部4は、液晶表示装置またはCRTディスプレイ等の表示装置であり、ファクシミリ複合装置20の動作状態を表示したり、ユーザへ操作入力を促す画面を表示したり、送信すべく読み取った原稿の画像データ、他のファクシミリ装置またはPCから送信された画像データなどの表示を行う。操作部5は、ファクシミリ複合装置20を操作するために必要な文字キー,テンキー,短縮ダイヤルキー,ワンタッチダイヤルキー,各種のファンクションキーなどを備えている。操作部5は、ファンクションキーとして、原画像データに応じた原画像をそのまま記録するか、原画像データを転置して得られる転置画像データに応じた回転画像を記録するかのいずれかを設定する記録処理設定キー5aを有する。なお、表示部4をタッチパネル方式とすることにより、操作部5の各種のキーの内の一部または全部を代用することも可能である。
ROM6は、ファクシミリ複合装置20の動作に必要な種々のソフトウェアのプログラ+を予め格納している。RAM7は、SRAMまたはフラッシュメモリ等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。コーデック部8は、画像データを符号化圧縮すると共に、符号化圧縮されている画データを復号する。画像メモリ9は、原稿を読み取って符号化した画データ、他のファクシミリ装置またはPCから受信して符号化した画データなどを蓄積する。
ページメモリ10は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)にて構成されており、読取部2にて読み取られた1ページ分の原画像データ、他のファクシミリ装置またはPCから受信された1ページ分の原画像データ、これらの原画像データを転置して得られる1ページ分の転置画像データを蓄積する。ページメモリ10に蓄積された1ページ分の原画像データまたは転置画像データは記録部3に読み出されて、その画像データに応じた画像が記録されるようになっている。バッファ11は、8×8のマトリクス状に構成された64個のフリップフロップを有しており、各フリップフロップは各画素の2値データを保持する。そして、ページメモリ10とバッファ11との間では、ページメモリ10の8×8の64画素のデータを単位としてデータの書込み/読出しが行えるようになっており、必要に応じて、このデータの書込み/読出し制御によって、原画像データから転置画像データへの変換、及び、転置画像データから原画像データへの変換が行われる。
モデム12は、バス15に接続されており、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されている。また、モデム12は、同様にバス15に接続されたNCU13と直接的に接続されている。NCU13は、公衆電話回線網(PSTN:Public Switched Telephone Network)との回線L1の閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム12をPSTNと接続する。そして、ファクシミリ複合装置20は、PSTNによって他のファクシミリ装置と接続されており、通常のファクシミリ通信が行えるようになっている。PCインタフェース部14は、LAN等の通信線L2を介して外部のPCに接続されており、PCとの間でデータのやりとりを行う。そして、外部のPCで作成・編集された各種の画像データが通信線L2を介してファクシミリ複合装置20(PCインタフェース部14)へ送信され、送信された画像データに応じた画像がファクシミリ複合装置20(記録部3)にて用紙にプリントアウトされるようになっている。
以下、このような構成をなすファクシミリ複合装置20における記録処理の動作について説明する。まず、原画像データに基づき、原画像データに応じた原画像または転置画像データに応じた回転画像のいずれかを用紙1枚だけに記録する場合について、その動作手順を示す図2のフローチャートを参照して説明する。図3〜図5は、原画像データの時計回り方向への90度回転処理を説明するための図である。
読取部2にて読み取られた原画像データ、または他のファクシミリ装置,PCから受信された原画像データの1ページ分をページメモリ10に蓄積する(ステップS1)。制御部1は、記録処理設定キー5aの設定状態に基づいて、回転記録が設定されているか否かを判断する(ステップS2)。回転記録が設定されていない場合(S2:NO)、ページメモリ10に書き込まれた順序と同じ順序で原画像データをページメモリ10から記録部3へ読み出し(ステップS8)、読み出した原画像データに応じた通常の原画像を記録部3にて用紙にプリントアウトする(ステップS9)。
原画像データの回転記録が設定されている場合(S2:YES)、ページメモリ10に蓄積されている原画像データ中の8×8の方形状の64個の画素を単位(ブロック)として、その1つのブロックのデータをページメモリ10から読み出してバッファ11に書き込む(ステップS3)。この場合、バッファ11の行方向にデータを書き込んでいく。この書込みが終了した後、バッファ11に書き込まれているデータをその列方向から読み出し、読み出したデータをページメモリ10の元の8×8のメモリ領域に書き込む(ステップS4)。このようにした転置処理により、回転記録のための中間データとしての転置画像データが生成される。制御部1は、ページメモリ10に蓄積されている1ページにわたって8×8画素を単位とする転置画像データ生成が完了したか否かを判断し(ステップS5)、完了していない場合には(S5:NO)、動作がS3に戻って、次のブロックにおける転置画像データを生成する。1ページにわたって転置画像データ生成が完了した場合には(S5:YES)、動作がステップS6に進む。
図3は、ページメモリ10での最初のデータ蓄積状態を示しており、1ページ分の原画像データは、行方向3個、列方向2個ずつの計6個のブロックに分けられる。図4は、バッファ11との間でのデータの読出し/書込みによって転置処理がなされた転置画像データを示す。
次いで、読出アドレスを制御して、転置画像データをページメモリ10から記録部3へ読み出し(S6)、読み出した転置画像データに応じた回転画像を記録部3にて用紙にプリントアウトする(ステップS7)。この場合のページメモリ10からの各ラインの読出しは、図4の左端に記載した順序で行われ、2つのブロックで交互に1ラインずつ読み出される。このような読出アドレスの制御によって、図5(a)に示すような時計回りに90度回転した画像が用紙に記録される。なお、回転記録が設定されていない場合には、図5(b)に示すような通常の画像が用紙に記録される。
次に、1種類の原画像データに基づき、原画像データに応じた原画像または転置画像データに応じた回転画像を複数枚の用紙に記録する場合について、その動作手順を示す図6のフローチャートを参照して説明する。
本発明のファクシミリ複合装置20(画像記録装置)では、ページメモリ10とバッファ11との間でのデータの書込み/読出しによる転置処理によって、原画像データ(図3参照)と転置画像データ(図4参照)との相互変換を行える。即ち、原画像データがページメモリ10に蓄積されている場合にその原画像データに対して転置処理を施すことによって原画像データは転置画像データに変換され、転置画像データがページメモリ10に蓄積されている場合にその転置画像データに対して転置処理を施すことによって転置画像データは原画像データに変換される。
まず、原画像データの1ページ分をページメモリ10に蓄積する(ステップS11)。制御部1は、前の記録処理時から記録方向(原画像データによる記録または転置画像データによる記録のいずれか)が変更されたか否かを判断する(ステップS12)。この際、制御部1は、記録処理設定キー5aの設定状態に基づいて、この変更の有無を判断する。また、A4カセット,B4カセット内の用紙が無くなったことを給紙センサ3aが検知した場合、記録方向が変更されたと制御部1は判断する。
記録方向が変更されている場合(S12:YES)、上述したような転置処理(1ぺージ分にわたる8×8画素を単位としたページメモリ10とバッファ11との間でのデータの書込み/読出し,図2のS3〜S5)を行って、ページメモリ10に蓄積されている原画像データ(または転置画像データ)を転置画像データ(または原画像データ)に変換する(ステップS13)。そして、原画像データまたは転置画像データをページメモリ10から記録部3へ読み出し(ステップS14)、読み出した画像データに応じた画像を記録部3にて用紙にプリントアウトする(ステップS15)。一方、記録方向が変更されていない場合には(S12:NO)、転置処理を行わずに、原画像データまたは転置画像データをページメモリ10から記録部3へ読み出し(S14)、読み出した画像データに応じた画像を記録部3にて用紙にプリントアウトする(S15)。
制御部1は 設定された枚数の用紙に対する記録処理が完了したか否かを判断する(ステップS16)。完了していない場合(S16:NO)、動作がS12に戻って次の用紙への記録処理を行う。設定枚数の全ての用紙に対する記録処理が完了した場合には(S16:YES)、動作が終了する。
原画像データに応じた原画像の記録処理と転置画像データに応じた回転画像の記録処理とを切り換えて行える画像記録機能は、A4カセットからの用紙へプリント中にその用紙が無くなった場合、原画像データを回転させてA4Rカセットからの用紙へプリントして、記録中断を防止する用途、ソータ機能が搭載されていない場合に、所定部数ずつA4カセット,A4Rカセットからの給紙を使い分けてプリントし、所定部数の境目を分かり易くする用途、原画像データにおける図形の長短方向に合わせてA4カセット,A4Rカセットの一方を選択して記録画像を見易くする用途などに便利である。本発明では、このような用途を実行する場合の記録方向を変更する際に、従来のようなコーデック部による復号処理及びページメモリへの展開処理を再度行う必要がないため、記録方向の変更を簡単に行うことができ、その変更を頻繁に行う場合であっても、全体処理に要する時間は短くて済む。
次に、SDRAMを使用するページメモリ10のアドレス制御について説明する。図7は、SDRAMにおけるデータの書込み/読出し動作を示すタイミングチャートである。0〜4の4個のバンクを順次切り換えながら4ワード(1ワードは8ビット)を一組としてデータの書込みと読出しとを連続して行う。
まず、転置処理後の画像データを生成する場合について説明する。転置処理後の画像データを生成する際には、横方向(主走査方向)ではなく縦方向(副走査方向)にデータの書込み/読出しを行う。図8(a),(b),図9(c),(d)はそれぞれ、kを整数とした場合に、1ラインが4kワード,(4k+1)ワード,(4k+2)ワード,(4k+3)ワードで構成される場合のアドレスとバンクとを示す図である。1ラインが(4k+1)ワードまたは(4k+3)ワードで構成される場合には、1列目のアクセスバンクがそれぞれ0,1,2,3,…または0,3,2,1,…となり、4ワードの連続したアクセスが可能である。これに対して、1ラインが4kワードまたは(4k+2)ワードで構成される場合には、1列目のアクセスバンクがそれぞれ0,0,0,0,…または0,2,0,2,…となり、4ワードの連続したアクセスが行えない。
そこで、1ラインが4kワードまたは(4k+2)ワードで構成される場合には、各ラインの最後に実データが存在しない1個のアドレスを設ける。つまり、各ラインを奇数ワードにするために、1ワードのダミーデータを最後尾に付加している。このようにした場合のアドレスとバンクとを、図10(a),(b)にそれぞれ示す。これによって、1列目のアクセスバンクがそれぞれ0,1,2,3,…または0,3,2,1,…の順序で周回するようになり、4ワードの連続したアクセスが可能となる。
次に、生成した転置処理後の画像データをページメモリ10から読み出す場合について説明する。図11は、各ブロックの各ラインにおけるバンクを示す図である。8×8画素を単位として転置処理後の画像データを生成しているため、図11において、1ブロックの1ライン1ワード,2ブロックの1ライン1ワード,3ブロックの1ライン1ワード,・・・,最終ブロックの1ライン1ワード,1ブロックの2ライン1ワード,2ブロックの2ライン1ワード,・・・,最終ブロックの2ライン1ワード,・・・,1ブロックの8ライン1ワード,・・・,最終ブロックの8ライン1ワード,1ブロックの1ライン2ワード,・・・,最終ブロックの8ライン最終ワードの順でアクセスすることになる。このとき、アクセスするバンクは、各ブロックの1ライン1ワードで0,0,0,…,0、各ブロックの2ライン1ワードで1,1,1,…,1となり、同じバンクを周回することになるので、連続したアクセスが行えない。
そこで、各ブロックでの8ライン(最終ライン)目の最後に実データが存在しない1個のアドレスを設ける。つまり、8ライン(最終ライン)目で、1ワードのダミーデータを最後尾に付加している。このようにした場合のアドレスとバンクとを図12に示す。図12は、1ラインが4kワードで構成される場合の例を示しており、各ブロックの8ライン目の最後にダミーアドレスを設けている。1ラインが4kワードで構成されているので、前述したように各ラインの最後にダミーアドレスを設けており、8ライン目では2個のダミーアドレスが設けられることになる。なお、1ラインが(4k+1)ワード,(4k+2)ワード,(4k+3)ワードで構成される場合にも、図示省略するが、同様に各ブロックの8ライン目の最後に1つのダミーアドレスを付加する。
このようにダミーアドレスを8ライン(最終ライン)目に設けることにより、図13に示す如く、1ブロックの1ライン1ワード,2ブロックの1ライン1ワード,3ブロックの1ライン1ワード,・・・の順にアクセスバンクが0,1,2,…となり、異なるバンクで周回するようになり、4ワードの連続したアクセスが可能となる。
上述した本発明の画像記録装置にあっては、ぺージメモリとしてSDRAMを使用しているため、安価なメモリを用いて簡単な構成で画像データの回転処理を行える。
なお、上述した実施の形態では、画像データの時計回り方向への90度回転処理を例として説明したが、画像データを反時計回り方向へ90度回転する処理についても本発明を同様に適用できることは勿論である。
また、上述した実施の形態では、8×8画素を単位として転置画像データを生成するようにしたが、これは一例であり、16×16画素を単位とするなど、正方の画素ブロックを単位とするのであればnの値は任意であってよい。そして、SDRAMからなるページメモリ10において連続したバンクアクセスを行えるように、各ブロックのnライン目の最後にダミーアドレスを付加すればよい。
また、ファクシミリ複合装置を例として説明したが、ファクシミリ装置、ディジタル複写機、プリンタなど、取得した画像データを回転して出力する全ての装置に本発明を適用できることは勿論である。
1 制御部
2 読取部
3 記録部
3a 給紙センサ
5 操作部
5a 記録処理設定キー
6 ROM
7 RAM
10 ページメモリ
11 バッファ
20 ファクシミリ複合装置(画像記録装置)
2 読取部
3 記録部
3a 給紙センサ
5 操作部
5a 記録処理設定キー
6 ROM
7 RAM
10 ページメモリ
11 バッファ
20 ファクシミリ複合装置(画像記録装置)
Claims (3)
- メモリに2次元に展開された1ページ分の原画像データに応じた原画像及び前記原画像データを転置させた転置画像データに応じた回転画像を記録する画像記録方法において、前記1ページ分の原画像データまたは転置画像データに対して、行方向及び列方向に同数の画素を単位として読み出して転置処理を実行し、転置処理後のデータを前記メモリの元のアドレスに書き込むことを1ページにわたって繰り返すことを特徴とする画像記録方法。
- 1ページ分の原画像データに応じた原画像及び前記原画像データを転置させた転置画像データに応じた回転画像を記録する画像記録装置において、前記原画像データまたは前記転置画像データを2次元に展開して蓄積するぺージメモリと、該ぺージメモリに蓄積されている原画像データまたは転置画像データの中の行方向及び列方向に同画素数の部分画像データを蓄積するバッファと、前記部分画像データの該バッファへの読出し及び前記部分画像データの該バッファから前記ページメモリへの書込みによって前記部分画像データの転置処理を実行する手段と、前記ページメモリから転置処理後の1ページ分の原画像データまたは転置画像データを読み出す手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
- 前記画像データの回転角度は90度または−90度であることを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003415671A Pending JP2005176130A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | 画像記録方法及び画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005176130A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008221769A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Seiko Epson Corp | 印刷装置および印刷制御方法 |
-
2003
- 2003-12-12 JP JP2003415671A patent/JP2005176130A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008221769A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Seiko Epson Corp | 印刷装置および印刷制御方法 |
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