JP7222759B2 - 自動車ドア用シール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車ドアのウインドフレームに配設されるグラスランを備えた自動車ドア用シール構造に関し、特にグラスランとは別体のウエザーストリップが設けられる構造の技術分野に属する。
自動車の側部に設けられるドアとして複数のタイプがあるが、その一つとして、ウインドガラスの周縁部を保持するウインドフレームを有するドアがある(例えば、特許文献1、2参照)。このウインドフレームを有するドアには、ウインドフレームとウインドガラスの周縁部との間をシールするためのグラスランが配設されており、特許文献1、2では、グラスランがウインドフレームに対して車室外側から組み付けられるようになっている。ウインドフレームに対して車室外側から組み付けられるグラスランは、ウインドフレームの一部を車室外側から覆って隠すヒドンタイプと呼ばれるものであり、例えば車両のデザイン上の要求等から採用される場合がある。また、特許文献1、2では、ウインドフレームにおけるグラスランよりも車室内側にウエザーストリップが設けられており、このウエザーストリップはドア閉時にウインドフレームとボディパネルとで押圧されて弾性変形することにより、シール性を発揮するように構成されている。
特許文献1では、グラスランの上板部がウインドフレームの上面に沿って車室内側へ延びており、また、ウエザーストリップには、車室外側へ延びるシールリップが設けられている。このウエザーストリップのシールリップの車室外側端部と、グラスランの上板部の車室内側端部とが突き当てられている。
特許文献2では、グラスランの上板部が厚肉に形成されており、ウインドフレームの上面に沿って車室内側へ延びている。一方、ウエザーストリップには、車室外側へ延びるシールリップが設けられていて、このシールリップの車室外側端部は、グラスランの上板部の上に重なるように配置されている。
特開2005-153581号公報 実用新案登録第2555529号公報
ところで、特許文献1の場合、ウエザーストリップのシールリップの車室外側端部と、グラスランの上板部の車室内側端部とが突き当てられているだけなので、ウエザーストリップとグラスランとの相対位置が組付誤差等でずれてしまうと、ウエザーストリップのシールリップと、グラスランの上板部とが部分的に開いて隙間ができやすい。通常、ウェザーストリップとグラスランは黒色であり、両部品の間に隙間ができると、隙間から黒色とは異なるドアフレーム色が見える事になり見栄えの点で問題があった。
そこで、特許文献2のように、ウエザーストリップのシールリップの車室外側端部をグラスランの上板部の上に重なるように配置すれば、ウエザーストリップとグラスランとの相対位置が多少ずれたとしても、両者の間に隙間ができにくくなるので、見栄えの問題を解決することが可能になる。
しかしながら、例えばドアの建て付けのバラつき等により、ウインドフレームの上面と、ボディパネルとの間が設計基準値よりも若干狭くなることがある。このようになった場合、特許文献2では、ウエザーストリップのシールリップの車室外側端部をグラスランの上板部の上に重ね、かつ、グラスランの上板部の肉厚を厚くしているので、ドア閉時にウエザーストリップの変形代が厚肉な上板部によって十分に確保できず、ウエザーストリップのシール中空部壁同士やシールリップとが、互いに強干渉(いわゆる底付き)が底付きを起こすおそれがある。
ウエザーストリップが底付きを起こした状態になると、ウエザーストリップの圧縮荷重が急上昇し、ドアが閉まらない(ドアロックがかかる位置までドアが押し込めない)ようになる事もあった。
このことを回避するためには、グラスランの上板部を薄く形成することによってウエザーストリップの変形代を確保できるようにすればよいと考えられる。しかし、グラスランをウインドフレームに対して車室外側から組み付ける際、グラスランの上板部が薄いと、ウインドフレームに接触した際に巻き込まれるように車室外側へ向けて折れ曲がりやすく、グラスランの組付作業性が悪化する懸念がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウエザーストリップのシールリップをグラスランの上板部に重ねることによって見栄えの悪化を回避する場合に、ウインドフレームとボディパネルとの間が設計基準値より狭くなってもウエザーストリップの変形代を十分に確保できるようにし、しかも、グラスランのウインドフレームへの組付作業性を良好にすることにある。
前記目的を達成するために、第1の発明は、自動車ドアのウインドフレームのフレーム上辺部に設けられたグラスラン取付板部に対して車室外側から取付けられ、該ウインドフレームとウインドガラスとの間をシールするグラスランと、前記フレーム上辺部における前記グラスラン取付板部よりも車室内側に設けられたウエザーストリップ取付板部に取り付けられるウエザーストリップとを備え、前記フレーム上辺部における前記グラスラン取付板部と前記ウエザーストリップ取付板部との間に、前記ウエザーストリップ取付板部が前記グラスラン取付板部よりも下に位置するように、当該グラスラン取付板部から当該ウエザーストリップ取付板部まで下降傾斜して延びる傾斜板部が形成されている自動車ドア用シール構造において、前記グラスランは、前記フレーム上辺部に沿って車両前後方向に延びるグラスラン上辺部を備え、前記グラスラン上辺部には、前記グラスラン取付板部の上面に沿って車室内側へ延びる上板部と、前記グラスラン取付板部の下面に沿って車室内側へ延びる下板部と、前記上板部の車室外側の端部から前記下板部の車室外側の端部まで上下方向に延びる車室外側板部とによって前記グラスラン取付板部に対して取付けられる挿入溝が形成され、前記上板部の車室内側には、車室内側へ向けて前記傾斜板部に接するまで延びる内側リップと車室外側へ向けて前記グラスラン取付板部に接するまで延びる外側リップとが設けられるとともに、前記内側リップ及び前記外側リップを車両前後方向に延びる仮想軸周りに回動可能にする回動許容部が設けられ、前記ウエザーストリップには、前記グラスラン上辺部の前記内側リップの上に重なるまで車室外側へ向けて延びるシールリップが設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、グラスラン上辺部をグラスラン取付板部に取り付けると、内側リップが回動許容部によって回動して傾斜板部に接することになり、また、外側リップがグラスラン取付板部に接することになる。これにより、シール性が確保される。
グラスラン上辺部をグラスラン取付板部に取り付け、また、ウエザーストリップをウエザーストリップ取付板部に取り付けると、ウエザーストリップのシールリップがグラスラン上辺部の内側リップの上に重なった状態になる。これにより、ウエザーストリップとグラスランとの相対位置が車室内外方向に多少ずれたとしても、グラスラン上辺部とウエザーストリップとの間に隙間ができ難くなり、見栄えが良好になる。また、上述したように内側リップを薄くすることができるので、ウインドフレームの上面とボディパネルとの間が狭い場合であっても、ドア閉時におけるウエザーストリップの変形量が十分に確保可能になる。
第2の発明は、前記回動許容部は、前記上板部の本体部分よりも薄肉な薄肉部で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、回動許容部を薄肉部とすることで、簡単な構成で内側リップの回動が許容されるようになる。
第3の発明は、前記グラスランの前記内側リップは、前記上板部の本体部分の肉厚よりも薄く形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、内側リップが上板部の本体部分よりも薄いので、ドア閉時におけるウエザーストリップの変形量を十分に確保可能になる。
第4の発明は、前記グラスラン取付板部への取付前の状態で前記内側リップの下端部が前記外側リップの下端部よりも上に位置付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、グラスラン上辺部をグラスラン取付板部に取り付ける前の状態で、グラスラン上辺部の内側リップの下端部が外側リップの下端部よりも上に位置しているので、グラスラン取付板部を挿入溝に挿入する際に、内側リップの下端部がグラスラン取付板部の上面に対して強く接触するのが回避され、よって、内側リップを薄くしても、当該内側リップが巻き込まれ難くなる。
第5の発明は、前記グラスランの前記内側リップは、前記上板部の本体部分よりも下に位置付けられ、当該上板部の上面における前記内側リップと前記本体部分との間に段差が形成され、前記ウエザーストリップの前記シールリップは、前記段差に嵌まるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、グラスラン及びウエザーストリップをウインドフレームに取り付けると、ウエザーストリップのシールリップがグラスランの上板部の段差に嵌まるように配置される。これにより、シールリップと上板部との相対位置がずれにくくなる。
第6の発明は、前記上板部の上面の段差の深さと、前記ウエザーストリップの前記シールリップの厚みとが略等しく設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、ウエザーストリップのシールリップがグラスランの上板部の段差に嵌まった状態で、上板部の上面の段差がシールリップによって埋められるようになり、グラスランの上板部の上面がウエザーストリップのシールリップの上面まで連続して見えるようになる。
第1の発明によれば、グラスラン上辺部の上板部に、車室内側へ向けてフレーム上辺部の傾斜板部に接するまで延びる内側リップと、車室外側へ向けてグラスラン取付板部に接するまで延びる外側リップとを形成し、内側リップ及び外側リップを車両前後方向に延びる仮想軸周りに回動可能にし、内側リップの下端部を外側リップの下端部よりも上に位置付けたので、内側リップを薄くした場合であっても内側リップの巻き込みを回避しながらグラスランを取り付けることができ、グラスランの組付作業性を良好にすることができる。そして、ウエザーストリップのシールリップを内側リップの上に重なるようにしたので、グラスラン上辺部とウエザーストリップとの間に隙間ができ難くなり、見栄えを良好にすることができる。しかも、内側リップを薄くすることができるので、ドア閉時におけるウエザーストリップの変形代を十分に確保することができる。
第2の発明によれば、薄肉部によって回動許容部を構成することで、簡単な構成で内側リップの回動を許容させることができる。
第3の発明によれば、内側リップを上板部の本体部分よりも薄くしたので、ドア閉時におけるウエザーストリップの変形代を十分に確保することができる。
第4の発明によれば、内側リップの下端部を外側リップの下端部よりも上に位置付けたので、内側リップを薄くした場合であっても内側リップの巻き込みを回避しながらグラスランを取り付けることができ、グラスランの組付作業性を良好にすることができる。
第5の発明によれば、ウエザーストリップのシールリップが、グラスランの上板部の上面に形成された段差に嵌まるので、シールリップと上板部との相対位置がずれにくくなり、見栄えをより一層良好にすることができる。
第6の発明によれば、グラスランの上板部の上面の段差の深さと、ウエザーストリップのシールリップの厚みとを略等しくしたので、グラスランの上板部の上面がウエザーストリップのシールリップの上面まで連続して見えるようになり、滑らかな見栄えを実現できる。
本発明の実施形態に係る自動車ドア用シール構造を備えた自動車の左側面図である。 左側のフロントドアの左側面図である。 図2におけるIII-III線断面図である。 図1におけるIV-IV線断面図である。 グラスラン上辺部の断面図である。 ウエザーストリップの断面図である。 グラスラン上辺部をウインドフレームに取り付ける途中の状態を示す断面図である。 グラスラン上辺部をウインドフレームに取り付けた状態を示す断面図である。 フロントドアが設計基準位置で取り付けられている場合のウエザーストリップの変形状態を示す断面図である。 フロントドアが設計基準位置からウエザーストリップの圧縮方向にずれて配置している場合のウエザーストリップの変形状態を示す断面図である。 本発明と比較例のウエザーストリップの圧縮荷重を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車ドア用シール構造を備えた自動車100の左側面図である。この自動車100の側部には、図示しないが前席乗降用の開口部と後席乗降用の開口部とが形成されている。前席乗降用の開口部と後席乗降用の開口部は、それぞれ、自動車100の側部に取り付けられているフロントドア1とリヤドア50によって開閉されるようになっている。自動車ドア用シール構造は、図3や図4に示すように、グラスラン20と、ウエザーストリップ40とを備えている。以下の説明では、フロントドア1に設けられた自動車ドア用シール構造について説明するが、自動車ドア用シール構造は、リヤドア50に設けることもできる。また、車両の右側に取り付けられるドアに対しても同様に自動車ドア用シール構造を設けることができる。尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。
(フロントドアの構成)
図1及び図2に示すように、フロントドア1は、該フロントドア1の略下半部を構成するドア本体2と、略上半部を構成するウインドフレーム3とを有している。ドア本体2の前端部は、図示しないが、上下方向に延びる回動軸を有するヒンジを介して車体のピラーに取り付けられている。ドア本体2は、鋼板等からなるインナパネル(図示せず)とアウタパネル2aとで構成されており、内部には、昇降動作するウインドガラス4や、ウインドガラス4を昇降動作させるための昇降装置(図示せず)等が収容可能になっている。
ウインドフレーム3は、ウインドガラス4の周縁部を保持するサッシュとして機能するものであり、ウインド開口7を形成するように延びている。ウインドフレーム3によって形成されているウインド開口7がウインドガラス4によって開閉されるようになっている。この実施形態のウインドフレーム3は、図3に示すように鋼板等をプレス成形してなる第1パネル材5及び第2パネル材6を組み合わせて構成されたものである。尚、ウインドフレーム3は、例えばロール成形法によって構成されたものであってもよい。
図2に示すように、ウインドフレーム3は、前側フレーム部3aと、後側フレーム部3bと、フレーム上辺部3cとで構成されている。前側フレーム部3aは、ドア本体2の上縁における前部から上方へ突出している。後側フレーム部3bは、ドア本体2の上縁における後部から上方へ延びている。後側フレーム部3bの方が前側フレーム部3aよりも上方まで延びている。フレーム上辺部3cは、前側フレーム部3aの上端から後側フレーム部3bの上端まで、車体のルーフ側縁部(図示せず)に沿って前後方向に延びている。尚、フレーム上辺部3cの形状は図示した形状に限られるものではなく、全体的に上方へ向けて湾曲した形状であってもよいし、湾曲部の位置やフレーム上辺部3cの傾斜角度も車体のルーフ形状に対応するように任意に設定することができる。
ウインドフレーム3の前側フレーム部3aの前方には、ドアミラー(図示せず)が取り付けられるドアミラー取付部3dが設けられている。ドアミラー取付部3dの上縁部は、ウインドフレーム3のフレーム上辺部3cの前端部と連続するように形成されている。
図3に示すように、ウインドフレーム3のフレーム上辺部3cには、車室外側へ突出するグラスラン取付板部10が形成されている。詳細は後述するが、グラスラン取付板部10には車室外側からグラスラン20が取り付けられる。グラスラン取付板部10は、ウインドフレーム3を構成している第1パネル材5及び第2パネル材6で構成されている。すなわち、第1パネル材5には車室外側へ延びる外側板部5aが形成され、第2パネル材6の車室外側には車室外側へ延びる外側板部6aが形成されており、第1パネル材5の外側板部5aと、第2パネル材6の外側板部6aとが上下方向に重ね合わされた状態で接合され、この接合された外側板部5a、6aによってグラスラン取付板部10が構成されている。グラスラン取付板部10は、フレーム上辺部3cに沿って前後方向に延びており、フレーム上辺部3cと同様に側面視で湾曲している。
また、フレーム上辺部3cにおけるグラスラン取付板部10よりも車室内側には、後述するウエザーストリップ40が取り付けられるウエザーストリップ取付板部11が形成されている。ウエザーストリップ取付板部11は、第1パネル材5の一部で構成されており、車室内外方向に延びるとともに、車室内側へ行くほど下に位置するように緩やかに傾斜している。
また、フレーム上辺部3cにおけるグラスラン取付板部10とウエザーストリップ取付板部11との間には、ウエザーストリップ取付板部11がグラスラン取付板部10よりも下に位置するように、当該グラスラン取付板部10から当該ウエザーストリップ取付板部11まで下降傾斜して延びる傾斜板部12が形成されている。傾斜板部12は、第1パネル材5の外側板部5aとウエザーストリップ取付板部11との間の部分で構成されており、車室内側へ行くほど下に位置するように傾斜し、その傾斜角度は、ウエザーストリップ取付板部11の傾斜角度よりも急に設定されている。傾斜板部12と、グラスラン取付板部10との境界部分には、角部13が形成されている。
(ボディパネルの構成)
図4に示す符号200は自動車100のルーフ部を構成しているボディパネルである。この図4では、フロントドア1が閉状態にある場合を示している。ボディパネル200の車室外端部201は、上方へ延びており、自動車100の外板となる部分である。ボディパネル200の車室外端部201の下端部には、車室内側へ延びる外側板部202が連なっている。この外側板部202は、フロントドア1が閉状態にあるときに、フレーム上辺部3cのグラスラン取付板部10に対向する位置関係となっている。外側板部202とグラスラン取付板部10とは、互いに略平行である。
ボディパネル200の外側板部202の車室内端には、車室内側へ延びる内側板部203が連なっている。この内側板部203は、フロントドア1が閉状態にあるときに、フレーム上辺部3cの傾斜板部12及びウエザーストリップ取付板部11に対向するように形成されるとともに、傾斜板部12及びウエザーストリップ取付板部11に対向する位置関係となっている。内側板部203と、傾斜板部12及びウエザーストリップ取付板部11との間に、ウエザーストリップ40が位置するようになっている。
(グラスランの構成)
図3に示すように、グラスラン20は、ウインドフレーム3の少なくとも車室外側を覆い隠す、いわゆるヒドンタイプであり、ウインドフレーム3に対して車室外側から取り付けられ、ウインドフレーム3とウインドガラス4との間をシールするためのシール材として機能する。グラスラン20は、ウインドフレーム3の外面であるグラスラン取付板部10と、第2パネル材6の車室外側面を覆うことができるように形成されている。
図2に示すように、グラスラン20は、ウインドフレーム3のフレーム上辺部3cに沿って車両前後方向に延びるグラスラン上辺部20cと、ウインドフレーム3の前側フレーム部3aに沿って上下方向に延びる前側グラスラン縦辺部20aと、ウインドフレーム3の後側フレーム部3bに沿って上下方向に延びる後側グラスラン縦辺部20bとを備えている。
この実施形態のグラスラン20は、押出成形された押出成形部と、型成形された型成形部とが組み合わされてなるものである。図2に示すように、グラスラン20のグラスラン上辺部20cと前側グラスラン縦辺部20aとの境界部分において、境界線L1、L2(一点鎖線で示す)で挟まれた部分は金型で成形された型成形部である。グラスラン上辺部20cの前端部には、ドアミラー取付部3dの上方まで延び押出断面部20dが連続している。さらに、グラスラン20のグラスラン上辺部20cと後側グラスラン縦辺部20bとの境界部分において、境界線L3、L4(一点鎖線で示す)で挟まれた部分は型成形部である。上記以外の部分は押出成形された押出成形部である。
図3に示すように、グラスラン上辺部20cは、ウインドフレーム3のグラスラン取付板部10の上面に沿って車室内側へ延びる上板部21と、グラスラン取付板部10の下面に沿って車室内側へ延びる下板部22と、上板部21の車室外側の端部から下板部22の車室外側の端部まで上下方向に延びる車室外側板部23とを備えている。上板部21と下板部22とは、互いに略平行である。図5に示すように、上板部21、下板部22及び車室外側板部23により、グラスラン上辺部20cにはグラスラン取付板部10が挿入される挿入溝24が形成される。挿入溝24は、グラスラン上辺部20cの車室内側に向けて開口しており、前後方向に長く延びている。
グラスラン上辺部20cの上板部21、下板部22及び車室外側板部23には、芯材25が埋設されている。芯材25は、例えば金属材料や硬質樹脂等で構成することができる。樹脂で構成する場合、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステル樹脂等を使用することができる。グラスラン上辺部20cの芯材25以外の部分は、ゴムやエラストマー等で構成されており、例えば、EPDM、軟質ポリ塩化ビニル、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー等を使用することができる。グラスラン上辺部20cの部位によって材料を変えることもできる。
グラスラン上辺部20cの上板部21の下面には、下方へ突出する下側リップ21a、21aが車室内外方向に互いに間隔をあけて形成されている。図3に示すように、グラスラン20をグラスラン取付板部10に取り付けた状態で、下側リップ21a、21aの先端側がグラスラン取付板部10の上面に接して弾性変形するようになっている。上板部21の上面には、上方へ突出する上側リップ21b、21bが車室内外方向に互いに間隔をあけて形成されている。図4に示すように、フロントドア1が閉状態にあるとき、上側リップ21b、21bの先端側がボディパネル200の外側板部202に接して弾性変形するようになっている。
図3に示すようにグラスラン上辺部20cの下板部22の上面には、上方へ突出する突出部22aが形成されている。グラスラン20をグラスラン取付板部10に取り付けた状態で、突出部22aの上面がグラスラン取付板部10の下面に接するようになっている。
グラスラン上辺部20cの下板部22の車室外側には、下方へ突出する外側突出部27が形成されている。外側突出部27は、ウインドガラス4の車室外側に配置される部分である。外側突出部27の下端部には、車室内側へ向かうように延びてウインドガラス4の車室外面に接する外面リップ27aが形成されている。また、グラスラン上辺部20cの下板部22の車室内側には、下方へ突出する内側突出部28が形成されている。内側突出部28は、ウインドガラス4の車室内側に配置される部分である。内側突出部28の下端部には、車室外側へ向かうように延びてウインドガラス4の車室内面に接する内面リップ28aが形成されている。
グラスラン上辺部20cの上板部21の車室内側端部付近の下面には、車室内側へ向けてフレーム上辺部3cの傾斜板部12に接するまで延びる内側リップ21cと、車室外側へ向けてフレーム上辺部3cのグラスラン取付板部10に接するまで延びる外側リップ21dとが設けられている。内側リップ21cと外側リップ21dは、上板部21の本体部分21Aの肉厚よりも薄く形成されている。上板部21の本体部分21Aは、芯材25が埋設された部分であり、芯材25によって高剛性に構成されている。
内側リップ21cは、車室内側へ行くほど下に位置するように傾斜し、取付状態でフレーム上辺部3cの傾斜板部12だけでなく、角部13にも接するようになっている。また、外側リップ21dは、車室外側へ行くほど下に位置するように傾斜している。内側リップ21cの上端部と、外側リップ21dの上端部とは一体化されている。従って、内側リップ21cと外側リップ21dとは、下に向かって二叉状に分岐した形状になっている。また、図5に示すようにグラスラン20をグラスラン取付板部10へ取り付ける前の状態で、内側リップ21cの下端部が外側リップ21dの下端部よりも上に位置付けられている。
内側リップ21c及び外側リップ21dは、上板部21の本体部分21Aよりも下に位置付けられている。外側リップ21dは、上板部21の本体部分21Aと、グラスラン取付板部10との間に位置付けられる一方、内側リップ21cは、上板部21の本体部分21Aから車室内側へ突出するように位置付けられている。
上板部21の上面における内側リップ21cと本体部分21Aとの間には、内側リップ21cが本体部分21Aよりも下に位置していることにより、段差21fが形成されている。図8に示すように、段差21fの深さは寸法Dとすることができる。寸法Dは、より具体的には、内側リップ21cの上側面から、内側リップ21cの肉厚に垂直な方向で、上板部21の本体部分21Aの上面車内側延長線と、車室内側の上側リップ21bの付根部の交点までの距離と定義する事ができる。
また図5に示すようにグラスラン上辺部20cの上板部21の車室内側には、内側リップ21c及び外側リップ21dを車両前後方向に延びる仮想軸X(図5にのみ示す)周りに回動可能にする回動許容部21eが設けられている。回動許容部21eは、上板部21の車室外側部分よりも薄肉な薄肉部で構成されており、上板部21の本体部分(芯材25が埋め込まれた部分)よりも剛性が低くなっている。回動許容部21eは、内側リップ21c及び外側リップ21dの上端部と、上板部21の本体部分21Aとの間に位置しており、この回動許容部21eを介して内側リップ21c及び外側リップ21dが本体部分21Aと一体化されている。尚、回動許容部21eは、例えばグラスラン上辺部20cの一部に溝を形成することによって設けることもできる。また、回動許容部21eは、グラスラン上辺部20cの一部をより柔軟な材料で構成することによって設けることもできる。
回動許容部21eが内側リップ21c及び外側リップ21dと本体部分21Aとの間に介在しているので、内側リップ21cや外側リップ21dに対して仮想軸X周りの外力が作用すると、また図5に二点鎖線で示すように内側リップ21c及び外側リップ21dが仮想軸X周りに回動することになる。内側リップ21c及び外側リップ21dに対して仮想軸X周りの外力が作用していない状態のときには、上述したように、図5に実線で示すように内側リップ21cの下端部が外側リップ21dの下端部よりも上に位置している。また、内側リップ21cよりも外側リップ21dの方を、硬質な材料で構成して、剛性を向上させて、より回転しやすくさせてもよい。
(ウエザーストリップ40の構成)
図6に示すウエザーストリップ40は、フロントドア1のウインドフレーム3とドア本体2を囲むように形成された環状部材であり、例えばゴムやエラストマー等で構成され、フロントドア1と車体との間をシールする。図3に示すように、ウエザーストリップ40は、ウエザーストリップ取付板部11に取り付けられ、図4に示すように、ウインドフレーム3とボディパネル200との間をシールする部品である。
ウエザーストリップ40は、ウエザーストリップ取付板部11に固定される固定板部41と、上方へ膨出するように形成された膨出部42とを備えている。固定板部41は、ウエザーストリップ取付板部11と略平行に延びており、ウエザーストリップ取付板部11に対して例えば両面テープやクリップ等によって固定されている。膨出部42は、図4に示すようにフロントドア1が閉状態にあるときに、ボディパネル200の内側板部203に接して弾性変形する部分である。
ウエザーストリップ40には、固定板部41の車室外側端部から上方に延びる車外側板43を設けている。また、車外側板43の車室外側面から、グラスラン上辺部3cの内側リップ21cの上に重なるまで車室外側へ向けて延びるシールリップ44が設けられている。シールリップ44が内側リップ21cの上に重なっていることで、ウエザーストリップ40とグラスラン上辺部20cとの相対位置が車室内外方向に多少ずれたとしても、グラスラン上辺部20cとウエザーストリップ40との間に隙間ができ難くなり、結果として、両部品の隙間から第1パネル材5の色が隠されて見栄えが良好になる。
シールリップ44は、膨出部42の車室外側端部と車外側板43の連結部近傍の車室外側面から外側へ向かって斜め上に延びている。図3に示すようにシールリップ44の車室外側は、グラスラン20の上板部21の上面の段差21fに嵌まるように形成されている。これにより、シールリップ44と上板部21との相対位置がずれにくくなり、グラスラン上辺部20cとウエザーストリップ40との間に隙間がより一層できにくくなる。
図6に示すように、シールリップ44の車室外側の厚みは、寸法Tとすることができる。この実施形態では、図8に示す上板部21の段差21fの深さ寸法Dと、図6に示すウエザーストリップ40のシールリップ44の厚み寸法Tとが略等しく設定されている。これにより、図3に示すようにシールリップ44の車室外側が上板部21の段差21fに嵌まった状態で、上板部21の上面の段差21fがシールリップ44によって埋められるようになり、上板部21の上面が車室内側の上側リップ21bを介してウエザーストリップ40のシールリップ44の上面まで連続して見えるようになり、見栄えがより一層向上する。
(グラスラン及びウエザーストリップの取付手順)
次に、上記のように構成されたグラスラン20及びウエザーストリップ40の取付手順について説明する。まず、図7に示すように、グラスラン20のグラスラン上辺部20cの挿入溝24の開口と、フレーム上辺部3cのグラスラン取付板部10の車室外端部とが対向するように、グラスラン上辺部20cを配置する。そして、グラスラン上辺部20cを矢印400の方向に移動させると、図8に示すようにグラスラン取付板部10に対してグラスラン上辺部20cの挿入溝24が取り付けられる。このとき、取付前では図5や図7に示すようにグラスラン上辺部20cの内側リップ21cの下端部が外側リップ21dの下端部よりも上に位置しているので、内側リップ21cがグラスラン取付板部10の上面に対して強く接触するのが回避される。これにより、内側リップ21cを薄くしても、当該内側リップ21cがグラスラン取付板部10の取付時に巻き込まれ難くなる。
グラスラン取付板部10に対してグラスラン上辺部20cの挿入溝24が取付完了になるまで過程で、外側リップ21dの下端部がグラスラン取付板部10の上面に接して当該上面よって上方へ押される。このときに外側リップ21dに対して加わる外力は、図5に示す仮想軸X周りの力である。加えて、図8に示すように、グラスラン取付板部10に対してグラスラン上辺部20cの挿入溝24が完全に取り付けられると、外側リップ21dの下端部がグラスラン取付板部10の上面によって上方へ押されているので、内側リップ21cが回動許容部21eによって仮想軸X周りに下方向に回動して、フレーム上辺部3cの角部13及び傾斜板部12に確実に接するようになる。これにより、内側リップ21cとフレーム上辺部3cとの間のシール性を確保できる。
その後、図3に示すように、ウエザーストリップ40のシールリップ44をグラスラン上辺部20cの内側リップ21cに重ねるとともに段差21fに嵌めて、固定板部41をフレーム上辺部3cのウエザーストリップ取付板部11に固定する。
(フロントドアの閉時)
次に、フロントドア1が閉状態とされた場合について説明する。フロントドア1が閉状態にされると、図4に示すように、グラスラン20の上側リップ21b、21bがボディパネル200の外側板部202に接して弾性変形する。また、ウエザーストリップ40の膨出部42がボディパネル200の内側板部203に接して潰れるように弾性変形する。
図9Aは、フロントドア1が設計基準位置(公差範囲の中央)に配置されている場合のウエザーストリップ40の変形状態を示す断面図である。膨出部42は、車室外側へ向けてシールリップ44に接近する方向に変形しており、膨出部42とシールリップ44との間には、隙間S1が確保される。
一方、図9Bは、フロントドア1が設計基準位置からウエザーストリップ40の圧縮方向、即ち、フレーム上辺部3cがボディパネル200に接近する方向にずれてに配置されている場合の当該ウエザーストリップ40の変形状態を示す断面図である。膨出部42が車室外側へ向けてシールリップ44に接近する方向に変形する点は図9Aに示す場合と同じであるが、膨出部42とシールリップ44との間の隙間S2が図9Aに示す場合に比べて小さくなる。この実施形態では、内側リップ21cが薄い事に加えて、上板部21の車室内側に段差21fがあるので、ウエザーストリップ40の変形代を十分に確保することができ、図9Bのようにフロントドア1が設計基準位置からずれたとしても、ウエザーストリップ40の底付きが起こり難くなる。
図10は、ウエザーストリップ40の圧縮荷重曲線であり、本発明と比較例のウエザーストリップ40の圧縮荷重の変化を示している。本発明は、図3に示すシール構造である。比較例は、特許文献2で挙げたように、グラスランの上板部における肉厚の厚い部分にウエザーストリップのシールリップが重なっているシール構造である。図10の横軸は、変位を示しており、「+」は、フロントドア1が設計基準位置からウエザーストリップ40の圧縮方向への変位であり、「-」は、フロントドア1が設計基準位置からウエザーストリップ40の非圧縮方向への変位であり、「0」は、フロントドア1が設計基準位置で配置されている場合である。図10の縦軸は、荷重値、即ちウエザーストリップからの反力の大きさを示している。
比較例の場合、変位量が「0」の時点で荷重値が大きくなっており、+方向へ変位量が大きくなると荷重値が極めて大きくなる。これはウエザーストリップを構成するシール部の壁同士が強圧縮、いわゆる底付きを起こしているためである。一方、本発明では、変位量が+2mm程度の時の荷重値が比較例の0と同程度であり、ウエザーストリップ40がまだ底付きを起こしていないことが分かる。つまり、本発明と比較例とを同じ荷重値で比較すると、2mm程度の変位量の差が生じているので、フロントドア1の建付の許容範囲が広くなる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係る自動車ドア用シール構造によれば、図5に示すようにグラスラン上辺部20cの上板部21に、車室内側へ向けてフレーム上辺部3cの傾斜板部12に接するまで延びる内側リップ21cと、車室外側へ向けてグラスラン取付板部10に接するまで延びる外側リップ21dとを形成し、内側リップ21c及び外側リップ21dを車両前後方向に延びる仮想軸X周りに回動可能となるように、回動許容部21eを設けるとともに、内側リップ21cの下端部を外側リップ21dの下端部よりも上に位置付けた(グラスラン取付板部10に対してグラスランを水平400方向に向けて取付けるとして、水平ラインに対しての、上下関係規定)ので、内側リップ21cを薄くした場合であっても内側リップ21cの巻き込みを回避しながらグラスラン上辺部20cを取り付けることができ、組付作業性を良好にすることができる。
そして、ウエザーストリップ40のシールリップ44をグラスラン上辺部20cの内側リップ21cの上に重なるように配置したので、グラスラン上辺部20cとウエザーストリップ40との間に隙間ができ難くなり、見栄えを良好にすることができる。しかも、内側リップ21cを薄くすることができるので、フロントドア1の閉時におけるウエザーストリップ40の変形代を十分に確保することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る自動車ドア用シール構造は、例えば、ウインドフレームにグラスランとウエザーストリップとを取り付ける場合に利用することができる。
1 フロントドア
3 ウインドフレーム
3c フレーム上辺部
10 グラスラン取付板部
11 ウエザーストリップ取付板部
12 傾斜板部
20 グラスラン
20c グラスラン上辺部
21 上板部
21A 上板部の本体部分
21c 内側リップ
21d 外側リップ
21e 回動許容部
21f 段差
22 下板部
23 車室外側板部
24 挿入溝
40 ウエザーストリップ
44 シールリップ
X 仮想軸

Claims (6)

  1. 自動車ドアのウインドフレームのフレーム上辺部に設けられたグラスラン取付板部に対して車室外側から取付けられ、該ウインドフレームとウインドガラスとの間をシールするグラスランと、
    前記フレーム上辺部における前記グラスラン取付板部よりも車室内側に設けられたウエザーストリップ取付板部に取り付けられるウエザーストリップとを備え、
    前記フレーム上辺部における前記グラスラン取付板部と前記ウエザーストリップ取付板部との間に、前記ウエザーストリップ取付板部が前記グラスラン取付板部よりも下に位置するように、当該グラスラン取付板部から当該ウエザーストリップ取付板部まで下降傾斜して延びる傾斜板部が形成されている自動車ドア用シール構造において、
    前記グラスランは、前記フレーム上辺部に沿って車両前後方向に延びるグラスラン上辺部を備え、
    前記グラスラン上辺部には、前記グラスラン取付板部の上面に沿って車室内側へ延びる上板部と、前記グラスラン取付板部の下面に沿って車室内側へ延びる下板部と、前記上板部の車室外側の端部から前記下板部の車室外側の端部まで上下方向に延びる車室外側板部とによって前記グラスラン取付板部に対して取付られる挿入溝が形成され、
    前記上板部の車室内側には、車室内側へ向けて前記傾斜板部に接するまで延びる内側リップと車室外側へ向けて前記グラスラン取付板部に接するまで延びる外側リップとが設けられるとともに、前記内側リップ及び前記外側リップを車両前後方向に延びる仮想軸周りに回動可能にする回動許容部が設けられ、
    前記ウエザーストリップには、前記グラスラン上辺部の前記内側リップの上に重なるまで車室外側へ向けて延びるシールリップが設けられていることを特徴とする自動車ドア用シール構造。
  2. 請求項1に記載の自動車ドア用シール構造において、
    前記回動許容部は、前記上板部の本体部分よりも薄肉な薄肉部で構成されていることを特徴とする自動車ドア用シール構造。
  3. 請求項1または2に記載の自動車ドア用シール構造において、
    前記グラスランの前記内側リップは、前記上板部の本体部分の肉厚よりも薄く形成されていることを特徴とする自動車ドア用シール構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の自動車ドア用シール構造において、
    前記グラスラン取付板部への取付前の状態で前記内側リップの下端部が前記外側リップの下端部よりも上に位置付けられている
    ことを特徴とする自動車ドア用シール構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の自動車ドア用シール構造において、
    前記グラスランの前記内側リップは、前記上板部の本体部分よりも下に位置付けられ、当該上板部の上面における前記内側リップと前記本体部分との間に段差が形成され、
    前記ウエザーストリップの前記シールリップは、前記段差に嵌まるように形成されていることを特徴とする自動車ドア用シール構造。
  6. 請求項5に記載の自動車ドア用シール構造において、
    前記上板部の上面の段差の深さと、前記ウエザーストリップの前記シールリップの厚みとが略等しく設定されていることを特徴とする自動車ドア用シール構造。
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