JP2005149951A - 短絡制御素子、バイポーラ電池、組電池、電池モジュール、および、これらを搭載した車両 - Google Patents

短絡制御素子、バイポーラ電池、組電池、電池モジュール、および、これらを搭載した車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2005149951A
JP2005149951A JP2003386882A JP2003386882A JP2005149951A JP 2005149951 A JP2005149951 A JP 2005149951A JP 2003386882 A JP2003386882 A JP 2003386882A JP 2003386882 A JP2003386882 A JP 2003386882A JP 2005149951 A JP2005149951 A JP 2005149951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short
circuit control
control element
conductive layer
unit cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003386882A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Nagayama
森 長山
Koichi Nemoto
好一 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003386882A priority Critical patent/JP2005149951A/ja
Publication of JP2005149951A publication Critical patent/JP2005149951A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 単電池に異常が生じても装置の性能低下を防止でき、かつ装置の構成を複雑化しない短絡制御素子を提供する。
【解決手段】 単電池の正極端子100および負極端子102間に配置され、該単電池の短絡を制御する短絡制御素子であって、所定範囲外の電圧により単電池を短絡させる第1素子1を有し、該第1素子1は、記正極端子100側に配置され、導電性を有する弁金属で形成される第1導電層10と、第1導電層10上に設けられ、導電性を有する第2導電層14と、第1導電層および第2導電層が接触しないように、負極端子102側の第1導電層10の表面に形成され、所定範囲外の電圧により破壊される絶縁性の酸化被膜層11と、を含むことを特徴とする短絡制御素子。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池の短絡を制御する短絡制御素子、該保護素子を含む単電池、該単電池を複数接続した組電池、該組電池を複数接続した電池モジュール、該単電池、組電池、電池モジュールを搭載した車両に関する。
複数の単電池を直列接続した従来の電池モジュールでは、単電池の一つに不良が生じた場合、内部抵抗が上昇し、単電池の充電状態が異常になる。この場合、安定した充放電ができず、モジュール全体が利用できなくなってしまう。
これを防止するために、電池の前後に切り替えスイッチを設けて、異常が生じた単電池を電池モジュールから電気的に切り離し、不足電圧を昇圧回路により補う発明がある(特許文献1参照)。
しかし、この発明では、昇圧回路が必要になるので、モジュールインピーダンスが大きくなって、その結果電流値が小さくなり、モジュール性能の低下につながるという問題がある。また、上記発明では、各単電池の電圧を監視し、必要に応じて、単電池の切り離しを行うために、複雑な回路が必要になり、制御も複雑になってしまう。これでは、コストが増大してしまう。
特開平6−283210号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、単電池に異常が生じても装置の性能低下を防止でき、かつ装置の構成を複雑化しない短絡制御素子、該保護素子を含むバイポーラ電池、組電池、電池モジュール、および、これらを搭載した車両を提供することを目的とする。
(1)単電池の正極端子および負極端子間に配置され、該単電池の短絡を制御する短絡制御素子であって、所定範囲外の電圧により前記単電池を短絡させる第1素子を有し、該第1素子は、前記正極端子側に配置され、導電性を有する弁金属で形成される第1導電層と、前記第1導電層上に設けられ、導電性を有する第2導電層と、前記第1導電層および前記第2導電層が接触しないように、前記負極端子側の前記第1導電層の表面に形成され、所定範囲外の電圧により破壊される絶縁性の酸化被膜層と、を含むことを特徴とする短絡制御素子。
(2)請求項1〜請求項20のいずれか一項に記載の複数の短絡制御素子と、前記短絡制御素子ごとに並列に接続される複数の単電池層と、前記短絡制御素子および前記単電池層を内包する外装と、を有し、前記複数の単電池層は、直列接続されていることを特徴とするバイポーラ電池。
(3)請求項1〜請求項20のいずれか一項に記載の短絡制御素子が単電池ごとに並列に接続され、該単電池が複数接続されてなることを特徴とする組電池。
(4)請求項22〜25のいずれか一項に記載の組電池を、並列および/または直列に複数接続してなることを特徴とする電池モジュール。
(5) 車両用電源として、請求項21に記載のバイポーラ電池、請求項22〜25のいずれか一項に記載の組電池、または請求項26に記載の電池モジュールを搭載したことを特徴とする車両。
(1)短絡制御素子の第1素子は、所定範囲外の電圧により容易に破壊される酸化被膜層を有するので、電圧が所定値以上または以下になると、単電池が外部短絡される。このとき、電流は、単電池の正極端子から短絡制御素子を介して負極端子に通り抜ける。
したがって、たとえば、本発明の短絡制御素子を有する複数の単電池を接続して組電池を構成し、単電池の一つの電圧が所定値以上に上昇した場合、該単電池が短絡制御素子により短絡させられる。異常が生じた単電池を避けて、電流が流れる。この結果、組電池は、異常を生じた単電池により悪影響を受けずに、電池特性が安定化される。さらに、単電池の正負極間に短絡制御素子を設けるだけなので、特別な制御装置等が必要なく構成が容易であり、コストの低減を図れる。
また、組電池内の単電池の一つに微小短絡が生じ、これにより過放電が起こって電圧が異常に低下した場合にも、該単電池が短絡制御素子により短絡させられる。この結果、組電池は、異常を生じた単電池により悪影響を受けずに、電池特性が安定化される。
(2)短絡制御素子がバイポーラ電池内の単電池層に接続されているので、単電池層の一つに異常が生じた場合に、該単電池層だけを短絡させ、他の単電池層に悪影響を与えることを防止できる。
(3)単電池ごとに並列に短絡制御素子が接続されているので、単電池層の一つに異常が生じた場合に、該単電池層だけを短絡させ、他の単電池層に悪影響を与えることを防止できる。
(4)短絡制御素子を有する組電池が複数接続されているので、信頼性が高く、構造が簡単な電池モジュールを提供できる。
(5)短絡制御素子を有する組電池または電池モジュールを搭載しているので、信頼性が高く、安定した車両用電源を有する車両が得られる。
本発明は、単電池の正極端子および負極端子間に配置され、該単電池の短絡を制御する短絡制御素子である。本発明の短絡制御素子は、単電池の短絡を制御するために、図1に示す第1素子および図2に示す第2素子の少なくとも一方を含む。
<第1素子>
図1は第1素子の断面図である。
図1に示すように、第1素子1は、電池の正極端子側に配置される第1導電層10と、第1導電層10上に設けられ、導電性を有する金属で形成されている第2導電層14と、第1導電層10および第2導電層14が接触しないように、電池の負極端子側の第1導電層10の表面に形成される酸化被膜層11と、酸化被膜層11および第2導電層14間に配置される集電材料層12とを含む。
第1導電層10は、導電性を有する弁金属から形成されている。弁金属としては、たとえば、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、アルミニウム(Al)の少なくとも1種以上を含むものを用いることが好ましい。これらの弁金属は、酸化被膜が陽極酸化により容易に形成でき、かつ形成される酸化被膜の絶縁性が高いからである。なお、酸化被膜の絶縁性が低い場合には、自己放電を起こしやすく、単電池に適用するのに適当ではない。
一般に電池を過放電状態にした場合、作動電圧から0V以下の任意の電圧まで、電圧が急激に下降する。タンタル、ニオブの酸化被膜は、逆電圧に極めて弱く−1〜0V程度で破壊される。したがって、過放電になったときに、単電池を短絡させて過放電を検知するためには、タンタル、ニオブを弁金属として第1導電層10に適用することが好ましい。
酸化被膜層11は、第1導電層10の弁金属の表面を陽極酸化することにより形成され、絶縁性を有する。陽極酸化は、弁金属を電解液中に漬け、陽極で通電して酸化させる手法である。この手法によれば、表面の酸化被膜の欠陥部に電流が流れて、欠陥部が酸化膜で修復される。欠陥部がなくなるので、形成する酸化被膜層11は、絶縁破壊される電圧(耐電圧)が厚さに常に一定の割合で比例する。したがって、酸化被膜層11の厚さを調整することにより、容易に酸化被膜層11の耐電圧を高精度に調整できる。陽極酸化以外の方法で酸化被膜を形成する場合、微小な欠陥の発生を防止できないため、本発明では陽極酸化で得られた酸化被膜層11を用いている。
Ta、Nb、Alのような酸化被膜は、上述の通り、被膜の厚さ(nm)と耐電圧(V)とが比例関係にある。この関係は、具体的には、1.0〜1.5nm/V程度である。単電池の作動電圧が1〜10V程度である場合、酸化被膜層11は、1nm以上10nm以下の厚さであることが好ましい。
第1素子1は、酸化被膜層11が厚すぎると過充電状態においても素子が作動せず、薄すぎると通常の動作範囲内の電圧で短絡してしまい、有効に作動させることができない。このため、上記のように、単電池の正常作動範囲が1〜10Vである場合には、酸化被膜層11の厚さを1〜10nmの範囲とすることが好ましい。
集電材料層12は、電子導電性またはイオン導電性の集電材料から形成されている。集電材料としては、たとえば、金属ペースト、カーボンペースト、グラファイトペースト、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、または、それらの誘導体、β−MnO、テトラチアフルバレン、テトラシアノキノジメタンあるいはそれらの混合物を含む。
集電材料層12は、酸化被膜層11上に第2導電層14載置する際の衝撃による酸化被膜層11の破壊を防止するために、酸化被膜層11および第2導電層14間に介在されている。
<短絡制御素子3>
次に、上記第1素子1を含む短絡制御素子3を単電池に適用した場合について説明する。
図2は、単電池に第1素子からなる短絡制御素子を適用した様子を示す断面図である。なお、図2では、単電池の本体は省略して、正極端子100および負極端子102のみを示している。
単電池に適用される場合、第1素子1は、絶縁性の外装104で保護された状態で、正極端子100および負極端子102間に配置される。外装104を設けるのは、第1素子1の酸化被膜層11の破壊以外の理由で、単電池が短絡することを防止するためである。
ここで、単電池の正極端子100および負極端子102間の電圧が所定の範囲外(たとえば、上記例では、1〜10Vの範囲外)になると、酸化被膜層11が破壊される。この破壊により、第1導電層10と第2導電層14とが、集電材料層12を介して電気的に接続される。第1素子1が導通状態となるので、単電池の正極端子100および負極端子102間にバイパス通路が形成されることになる。
以上のように、第1素子1を組み込んだ短絡制御素子3では、所定範囲外の電圧により容易に破壊される酸化被膜層を有するので、電圧が所定値以上または以下になると、単電池が外部短絡される。このとき、電流は、単電池の正極端子から短絡制御素子3を介して負極端子に通り抜ける。
したがって、たとえば、単電池が壊れて、電圧が正常作業範囲以上に上昇または以下に下降し、装置に悪影響を与えるような場合でも、単電池が短絡制御素子3により短絡させられることにより、該単電池による装置への悪影響を防止できる。さらに、単電池の正負極間に短絡制御素子3を設けるだけなので、特別な制御装置等が必要なく構成が容易であり、コストの低減を図れる。
<第2素子>
図3は第2素子の断面図である。
図3に示すように、第2素子2は、前記単電池の正極端子側に配置される第3導電層20と、単電池の負極端子側に配置される第4導電層22と、第3導電層20および第4導電層22間に配置される第5導電層24と、第5導電層24が第3導電層20および第4導電層22の少なくとも一方とは接触しないように、第3導電層20および第4導電層22間に配置される絶縁性の絶縁層26とを含む。
第3導電層20および第4導電層22は、ともに導電性を有する金属から形成されている。
第5導電層24は、第3導電層または第4導電層の少なくとも一方に接近する方向の力が働くばね構造を有する。図3に示す、第5導電層24は、後述する絶縁層26の溶融前には、該絶縁層26により、第4導電層22に接触できないように、弾性力が規制されている。図3では、金属薄板を折り曲げてばね構造を形成している例を示しているが、これに限定されない。金属薄板をたわませたり、微小なばねを作成したりして、第5導電層24としてもよい。
また、第5導電層24は、第3導電層20または第4導電層22の少なくとも一方に接触する形状を記憶している形状記憶合金により形成されていてもよい。形状記憶合金としては、Ti−Ni、Ni−Mn−Ga、Ti−Ni−Cu、Ti−Pd−Ni、Cu−Zn−Al、Au−Cd、Cu−Al−Ni、Fe−Mn−Si、Fe−Pt、Fe−Ni−Co−Ti、Fe−Ni−C、Fe−Cr−Ni−Mn−Si、Fe−Pd等が挙げられる。
絶縁層26は、所定温度以上に加熱されると溶融するように、熱可塑性樹脂によりフィルム状に形成されている。ここで、熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン、エチレン−不飽和カルボン酸共重合物、スチレン系ブロック共重合物(SBC)、ポリアミド、ポリアクリル、ポリウレタンおよびポリエステルから選ばれる少なくとも1種の樹脂を用いたものである。これらの樹脂を用いれば、安価に絶縁層26を作成できる。絶縁層26がフィルム状であるので、加熱により容易に破壊される絶縁層26を形成できる。また、熱可塑性樹脂は、薄膜にも加工しやすく、取り扱いが容易である。
絶縁層26は、多孔質材により形成されていることが好ましい。多孔質の絶縁材料を用いることによって、溶融した絶縁層26の逃げ場ができ、確実に短絡を起こすことができる。
絶縁層26は、上記熱可塑性樹脂を、融点が60℃〜150℃の範囲となるように、組み合わせて形成されることが好ましい。一般的な非水電解質電池は、室温付近で作動するので、室温から大きく離れた温度に融点温度を設定することにより、絶縁層26を単電池の不良時に確実に溶融させることができる。一方、融点温度を高く設定しすぎると、単電池に不良が生じているのに、絶縁層26が溶融せずに、第2素子2を作動できなくなってしまうので、150℃以上に設定することは好ましくない。
また、絶縁層26は、図示しないが、粉末状の導電性物質、絶縁性物質でカプセル化された導電性物質、または、薄膜状に形成された導電性物質を含むことが好ましい。これらの導電性物質を含めることによって、絶縁層26が溶融すると、より確実に第3導電層20および第4導電層22間が、第5導電層24を介して電気的に接続される。なお、絶縁層26は、導電性物質が微小であったり、または絶縁性物質でカプセル化されたりしているので、溶融前には、当然電流を通さない。
<短絡制御素子4>
次に、上記第2素子2および第1素子1を含む短絡制御素子4を単電池に適用した場合について説明する。
図4は単電池に第1素子および第2素子からなる短絡制御素子を適用した様子を示す断面図、図5は単電池に異常が生じたときの短絡制御素子の様子を示す断面図、図6は図5に続く短絡制御素子の様子を示す断面図である。なお、図4〜図6では、単電池の本体は省略して、正極端子100および負極端子102のみを示している。
図4では、既述の第1素子1と第2素子2とを組み合わせてなる短絡制御素子4を、単電池に適用した様子を示している。第1素子1と第2素子2とは、第2素子2の第3導電層20および第5導電層24をコ字状にし、また、第1素子1の第2導電層14と第2素子2の第4導電層22とを共通化することによって、第1素子1と第2素子2とは並列接続されている。短絡制御素子4は、各層の端部が露出しているところを絶縁性の外装104により保護されている。
このように、第1素子1と第2素子2とを含む短絡制御素子4は、適用される単電池の正極端子100および負極端子102間の電圧が所定の範囲外になると、最初に、図5に示すように、酸化被膜層11が破壊され、第1導電層10と集電材料層12とが接触する。この結果、正極端子100から第3導電層20、第1導電層10、集電材料層12、第2導電層14を介して、負極端子102に電流が流れる。単電池が短絡する。
ここで、所定範囲外の電圧によって酸化被膜層11の一部しか破壊されない場合、短絡制御素子4の抵抗が大きく、このため短絡制御素子4が発熱する。該発熱により、短絡制御素子4の絶縁層26が加熱される。絶縁層26は、所定温度まで加熱されると、溶融し始める。
絶縁層26が溶融すると、第5導電層24が絶縁層26により姿勢が規制されなくなり、図6に示すように、第3導電層20と第5導電層24とが接触する。この結果、正極端子100から第3導電層20、第5導電層24、第2導電層14(第4導電層22)を介して、負極端子102に電流が流れる。単電池が完全に短絡する。
以上のように、第1素子1および第2素子2を組み合わせた短絡制御素子4によれば、所定範囲外の電圧の印加により第1素子1が単電池の短絡を引き起こす。ここで、酸化被膜層11の破壊が十分ではない場合には、内部抵抗による発熱により第2素子2の絶縁層26が溶融され、第2素子2が単電池の完全な短絡を引き起こす。したがって、短絡制御素子4によれば、異常が生じた単電池を、2段階に分けて完全に短絡させることができる。
第1素子1だけでは、異常が生じた単電池が短絡するものの、必ずしも抵抗値が小さいとは限らないため、比較的抵抗が高い状態で短絡した場合、電池の充放電を行なう際に流れる電流を全て流せなくなり、異常が生じた単電池にも電流が流れてしまう可能性がある。この場合、該異常単電池が過充電状態になり、危険な状態になる可能性がある。しかし、第2素子2を加えた短絡制御素子4であれば、第2素子2の短絡により、短絡制御素子4の抵抗を非常に小さくでき、装置に悪影響を及ぼすことがない。
なお、図4では、第1素子1に第2素子2を組み合わせて、短絡制御素子4として単電池に適用する例を示している。しかし、第2素子2だけを含む短絡制御素子でも適用できる。この場合、過充電または過放電になった単電池の発熱により、第2素子2の絶縁層26が溶融して、第5導電層24を介して第3導電層20および第4導電層22間が電気的に接続される。これにより、不良が生じた単電池が外部短絡状態にされる。
次に、上述の短絡制御素子3、4を、単電池を用いた装置に適用する例について説明する。
<適用例1>
図7は、短絡制御素子を適用した装置のブロック図である。
適用例1の装置5は、単電池50と、負荷(たとえば、モータ)51と、充電電源52と、電圧検出器53と、電流制御装置54と、電池コントローラ55とを有する。
単電池50には、上述の短絡制御素子4が並列に接続されており、同一の外装に内包されている。短絡制御素子4には、抵抗58が直列接続されている。
単電池50は、スイッチ56を介してモータ51に、スイッチ57を介して充電電源52に接続されている。スイッチ56、57は、電池コントローラ55により制御されている。単電池50の放電の際には、スイッチ56が閉じられ、スイッチ57が開かれて、モータ51に電流が供給される。単電池50の充電の際には、スイッチ56が開かれ、スイッチ57が閉じられて、充電電源52から単電池50に電流が供給される。
単電池50には、電圧検出器53が並列に接続されている。電池コントローラ55は、電圧検出器53の検出結果に基づいて、各部に供給される電流を調節する。
このような構成の装置を繰り返し使用することにより、単電池50の充放電が繰り返されると、次第に、単電池50の内部抵抗が向上し過充電になることや、過放電になることがある。過充電により高電圧になったり、過放電により逆電圧になったりすると、上述の短絡制御素子4の機能により単電池50が短絡させられる。
したがって、たとえば、モータ51に異常な負担がかかるようなことがない。このように、装置に本発明の短絡制御素子4を組み込むことによって、異常が生じた単電池50が他の構成に悪影響を与えることを防止できる。
また、適用例1では、同一外装に、単電池50および短絡制御素子4を内包しているので、単電池50および短絡制御素子4を接続するための配線が外装外部に出ることがなく、装置の構成を簡略化できる。
さらに、短絡制御素子4に抵抗58が直列接続されているので、過充電により短絡制御素子4が作動し単電池50が短絡状態になっても、蓄えられたエネルギーが短い時間で一気に放出されない。したがって、ジュール熱で異常に発熱することを防止でき、かつ比較的速く放電できる。抵抗58は、たとえば、短絡制御素子4が単電池50を短絡させない電圧の時に、100mA〜10A程度の電流が流れるような抵抗値(たとえば、100mΩ〜100Ω)を有することが好ましい。
<適用例2>
図8は、短絡制御素子を適用した装置のブロック図、図9はバイポーラ電池の内部構造を示す断面図である。図7と同様の構成には、同様の参照番号を付して、その説明は省略する。
適用例2の装置6は、図7に示す装置5の単電池50に代えて、バイポーラ電池60が取り付けられており、またバイポーラ電池60内の単電池層60aの一つの電圧を検出する電圧検出器61を有する。
バイポーラ電池60は、内部で複数の単電池層60aが直列接続されている。単電池層60aは、図9に示すように、負極活物質層62、電解質層63、正極活物質層64からなる。単電池層60a間には集電体65が挟まれて、単電池層60同士が直列接続されている。集電体65間には、複数の短絡制御素子4が配置されている。これにより、各単電池層60aに、短絡制御素子4が並列接続されている。
積層の最外層の集電体65は、それぞれ、バイポーラ電池60のケーシング外部に引き出され、正極端子65a、負極端子65bとして利用される。
また、最下層から2番目の集電体65には、電圧検出用の検出線66が取り付けられており、該検出線66もバイポーラ電池60のケーシング外部に引き出されている。検出線66は、電圧検出器61に接続されている。このように、検出線66を引き出すことによって、バイポーラ電池60内の一つの単電池層60aの電圧を検出している。
装置6は、図7に示す装置5と同様に、バイポーラ電池60の充放電により動作する。充放電により、単電池層60aのいずれかに異常が生じると、短絡制御素子4が作動して、異常が生じている単電池層60aを短絡させる。単電池層60aに異常が生じるたびに、短絡制御素子4により該単電池層60aが短絡されていく。
装置6では、バイポーラ電池60全体の電圧を電圧検出器53で検出し、一つの単電池層60aの電圧を電圧検出器61で検出している。電池コントローラ55は、バイポーラ電池60全体の電圧を、一つの単電池層60aの電圧により除算することにより、いくつの単電池層60aが短絡状態ではなく、正常に動作しているかが計算できる。
この計算に基づいて、たとえば、電池コントローラ55は、図示しない表示装置にバイポーラ電池60の交換時期であることを表示することができる。交換時期を表示するタイミングとしては、たとえば、予め余分に接続されている単電池層60aの個数以上の単電池層60aが短絡状態になったときが考えられる。また、上記計算に基づいて、バイポーラ電池60の交換時期を予測することもできる。
以上のように、短絡制御素子4は、複数の単電池層60aが直列接続されたバイポーラ電池60にも適用できる。短絡制御素子4は、バイポーラ電池60のケーシング内に設けるだけで、自動的に、不良が生じた単電池層60aが短絡させられるので、各単電池層60aの電圧を検出し容量の不均一を監視するために各単電池層60aから不必要に多くの電圧検出線を引き出す必要がない。バイポーラ電池60の構成を簡易化することができる。
<適用例3>
図10は、短絡制御素子を適用した装置のブロック図である。図7または図8と同様の構成には、同様の参照番号を付して、その説明は省略する。
適用例3の装置7では、複数の単電池70を直列接続して組電池を構成している。装置6のバイポーラ電池60が、組電池に置き換わった点、すなわち、バイポーラ電池60内の単電池層60aが、単電池70に置き換わった点で、装置6と装置7とは、構成を異にする。なお、単電池70は、一層構造の単電池であっても、また、バイポーラ電池60のように多層構造の単電池であってもよい。
上記組電池を構成する単電池70の一つの電圧が所定値以上に上昇した場合、該単電池70が短絡制御素子4により短絡させられる。異常が生じた単電池70を避けて、電流が流れる。この結果、組電池は、異常を生じた単電池により悪影響を受けずに、電池特性が安定化される。さらに、単電池70の正負極間に短絡制御素子を設けるだけなので、特別な制御装置等が必要なく構成が容易であり、コストの低減を図れる。
また、組電池内の単電池70の一つに微小短絡が生じ、これにより過放電が起こって電圧が異常に低下した場合にも、該単電池70が短絡制御素子4により短絡させられる。この結果、組電池は、異常を生じた単電池70により悪影響を受けずに、電池特性が安定化される。
また、直列接続される単電池層60aの数は、装置7の作動に必要な電圧が得られる直列接続数よりも、1個以上および該直列接続数の30%以下の個数分だけ、余分に直列接続されている。一般的に、二次電池の満充電の電圧と放電時の電圧は、30%程度異なる。したがって、本来必要な単電池70の数の30%までなら、最大出力電圧より大きくなって充放電できないといったことが生じずに、単電池70を余分に直列接続できる。
このように単電池70を余分に接続して冗長性を持たせることによって、異常が生じて短絡制御素子4によりいくつかの単電池70が短絡状態にされたとしても、装置7の作動に必要な電圧が得られる。単電池70に異常が生じた後でも装置7の作動に必要な電圧が得られるので、信頼性を向上できる。
信頼性について、具体的には、たとえば、単電池を冗長性なしで100個直列に接続した場合、単電池1つ当りの不良率が1000ppmの場合、組電池全体の不良率は9.1%となる。しかし、単電池を一つ余分に加えて、101個直列に接続すると、不良率は、0.90%に下がる。さらに、105個直列に接続すると、0.00082%=8.2ppmとなり極めて高い信頼性が得られることが計算上分かる。ただし、上述の通り、必要な電圧を30%以上超えないことに留意する。
なお、図示していないが、上記の短絡制御素子4を各単電池に適用した組電池を複数組み合わせて、電池モジュールとすることもできる。このような電池モジュールによれば、構成が簡単でかつ、信頼性が高い電池が得られる。組電池を直列接続して電池モジュールとすれば、必要な電圧を得るために複数の組電池を用意するので、一つ一つの組電池の電圧が小さくなり、その取り扱いを容易にすることができる。また、組電池を並列接続して電池モジュールとすれば、信頼性を向上できる。
<適用例4>
図11は、単電池の断面図である。
図7または図10に示すような装置5または装置7に適用する単電池として、図11に示すような単電池80が考えられる。
単電池80においては、集電体85を挟む単電池層80aは、積層方向に上下対称に負極活物質層82、電解質層83、正極活物質層84が積層されている。このように、積層された単電池層80aは、相互に電気的に並列接続されるものとなる。ここで、単電池80内には、短絡制御素子4が設けられている。
したがって、並列接続される単電池層80aの全てに不良が生じたときには、短絡制御素子4が作動し、単電池80が短絡させられる。
このように、一つの単電池として内部の単電池層80aが並列接続しているものにも、本発明の短絡制御素子は適用可能である。
なお、上記適用例1〜4では、短絡制御素子4を用いているが、短絡制御素子3を用いてもよいことは言うまでもない。
また、上記適用例1〜4では、第1素子1および第2素子2を一つずつ含む短絡制御素子4を用いた場合について説明したが、これに限定されない。第1素子1および第2素子2を複数含む短絡制御素子とすることもできる。これにより、第1素子1または第2素子2の一つに不良があっても、他の第1素子1または第2素子2により、不良が生じた単電池を確実かつ安全に短絡させることができる。
さらに、短絡制御素子に第1素子1および第2素子2を複数含める場合、第1素子1については酸化被膜層11が異なる電圧により破壊され、第2素子2については、絶縁層26が異なる温度により溶融されるように、設定できる。このように、短絡制御素子が単電池の短絡のために作動する設定をそれぞれ異ならせることによって、たとえば、過充電の場合に作動する素子と、過放電の場合に作動する素子といったように、作動範囲を異ならせることができる。これによって、より確実かつ適切に、短絡制御素子を作動させることができるようになる。
以上のような本発明の短絡制御素子を適用した単電池、組電池、電池モジュールは、駆動用電源として、電気自動車や、ハイブリッド電気自動車、燃料電池車に適用されることができる。短絡制御素子を用いることによって、単電池、組電池、電池モジュールは、構成が従来に比して格段に簡易化され、また安価に提供される。加えて、信頼性の高い電池を得ることができる。
次に、本発明の短絡制御素子を用いた電池(実施例1)を、それを用いなかった電池(比較例1)と比較する実験の結果について説明する。
(実施例1)
短絡制御素子を用いた方では、1600mAhの缶型リチウムイオン電池(充電時4.2V、放電時3V)を20個直列接続した電池モジュールを20個用意した。各リチウムイオン電池には、短絡制御素子4を取り付けた。
短絡制御素子4の第1素子1については、弁金属としてタンタル金属(第1導電層)を用い、0.5重量%のリン酸電解液を用いて5.5Vで陽極酸化処理を行ない、タンタル金属上に酸化被膜層を形成した。さらに、この上にカーボンペーストを塗布し、電池の負極側端子に接続する端子用の箔(第2導電層)を接続した。なお、別途の試験により、酸化被膜層が4.5Vで絶縁破壊することを確認した。また、逆電圧では−0.7Vで絶縁破壊することも確認した。
さらに、第2素子2として、ポリエチレン多孔膜30μm(絶縁層)と、折り曲げて板バネとして作動するチタン箔(第5導電層)を積層し、これを第1導電層10に重ねた。これらの素子は電池外部で端子を引き出して接続した。
この後60V−75Vで100回サイクルを行なった。この際の各モジュールの電池異常の有無を確認した。
(比較例1)
一方、短絡制御素子を用いない比較例1では、缶型リチウムイオン電池(充電時4.2V、放電時3V)を20個直列接続した電池モジュールを20個用意した。
上記短絡制御素子4を設けた電池モジュールと、短絡制御素子を用いない電池モジュールの充放電を、60V〜75Vで100回サイクルを行なった。そして、この際の各モジュールの電池異常の有無を確認した。
(結果)
実施例1の方では、電池モジュールに異常は見られなかった。また、全部で400個ある単電池のうち、4個については、取り付けられた短絡制御素子が作動して、短絡していた。漏液および発煙は、全くなかった。
一方、比較例1の方では、2つの電池モジュールに異常が見られた。具体的には、2つの電池モジュールに、それぞれ1箇所の漏液が確認された。また、発煙はなかった。
以上の実施例1および比較例1の比較結果から分かるように、本発明の短絡制御素子を適用することによって、単電池に異常が生じても短絡制御素子により解決され、電池モジュールには異常が生じない。したがって、漏液などがない。一方で、短絡制御素子がなければ、モジュールに異常が生じてしまうことが分かる。
次に、本発明の短絡制御素子を用いたバイポーラ電池(実施例2)を、それを用いなかったバイポーラ電池(比較例2)と比較する実験の結果について説明する。
(実施例2)
短絡制御素子を用いた方では、1600mAhのバイポーラ構造リチウムイオン電池(内部に20層の単電池層を含み、充電時84V、放電時60V)の各層間に、短絡制御素子4を設置した。
このバイポーラ電池は、正極側にある1層目から電圧測定用の端子を取り出しておき、この電圧で、電池全体の電圧を割ることにより、正常動作している電池の個数を算出した。このバイポーラ構造電池を20個用意し、それらの充放電を60V〜75Vで100回サイクル行なった。この際の各バイポーラ構造電池の異常の有無を確認した。
(比較例2)
一方、短絡制御素子を用いない比較例2では、1600mAhのバイポーラ構造リチウムイオン電池(内部に20層の単電池層を含み、充電時84V、放電時60V)を20個用意し、それらの充放電を60V〜75Vで100回サイクル行なった。この際の各バイポーラ構造電池の異常の有無を確認した。
(結果)
実施例2の方では、バイポーラ電池に異常は見られなかった。また、全部で400個ある単電池層のうち、6個については、取り付けられた短絡制御素子が作動して、短絡していた。漏液および発煙は、全くなかった。
一方、比較例1の方では、4つのバイポーラ電池に異常が見られた。具体的には、4つの電池モジュールに、それぞれ1箇所の漏液が確認された。さらに、漏液したうちの1つは、発煙もした。
以上の実施例2および比較例2の比較結果から分かるように、本発明の短絡制御素子を適用することによって、単電池層に異常が生じても短絡制御素子により解決され、バイポーラ電池には異常が生じない。したがって、漏液などがない。一方で、短絡制御素子がなければ、バイポーラ電池に異常が生じてしまうことが分かる。
第1素子の断面図である。 単電池に第1素子からなる短絡制御素子を適用した様子を示す断面図である。 第2素子の断面図である。 単電池に第1素子および第2素子からなる短絡制御素子を適用した様子を示す断面図である。 単電池に異常が生じたときの短絡制御素子の様子を示す断面図である。 図5に続く短絡制御素子の様子を示す断面図である。 短絡制御素子を適用した装置のブロック図である。 短絡制御素子を適用した装置のブロック図である。 バイポーラ電池の内部構造を示す断面図である。 短絡制御素子を適用した装置のブロック図である。 単電池の断面図である。
符号の説明
1…第1素子、
2…第2素子、
3、4…短絡制御素子、
5、6、7…装置、
10…第1導電層、
11…酸化被膜層、
12…集電材料層、
14…第2導電層、
20…第3導電層、
22…第4導電層、
24…第5導電層、
26…絶縁層、
50…単電池、
60…バイポーラ電池、
60a…単電池層、
100…正極端子、
102…負極端子。

Claims (27)

  1. 単電池の正極端子および負極端子間に配置され、該単電池の短絡を制御する短絡制御素子であって、
    所定範囲外の電圧により前記単電池を短絡させる第1素子を有し、該第1素子は、
    前記正極端子側に配置され、導電性を有する弁金属で形成される第1導電層と、
    前記第1導電層上に設けられ、導電性を有する第2導電層と、
    前記第1導電層および前記第2導電層が接触しないように、前記負極端子側の前記第1導電層の表面に形成され、所定範囲外の電圧により破壊される絶縁性の酸化被膜層と、
    を含むことを特徴とする短絡制御素子。
  2. 前記単電池の前記正極端子側に配置され、導電性を有する第3導電層と、
    前記単電池の前記負極端子側に配置され、導電性を有する第4導電層と、
    前記第3導電層および前記第4導電層間に配置される第5導電層と、
    前記第5導電層が前記第3導電層および前記第4導電層の少なくとも一方とは接触しないように、前記第3導電層および前記第4導電層間に配置され、所定温度以上に加熱されると溶融する絶縁性の絶縁層と、
    を含む第2素子を有し、
    該第2素子は、前記第1素子と、電気的に並列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の短絡制御素子。
  3. 前記弁金属は、タンタル、ニオブ、アルミニウムの少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の短絡制御素子。
  4. 前記酸化被膜層は、1nm以上10nm以下の厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の短絡制御素子。
  5. 前記酸化被膜層は、前記弁金属の表面を陽極酸化することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の短絡制御素子。
  6. 前記酸化被膜層および前記第2導電層間に、電子導電性またはイオン導電性の集電材料からなる集電材料層が配置され、
    前記集電材料は、金属ペースト、カーボンペースト、グラファイトペースト、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、または、それらの誘導体、β−MnO、テトラチアフルバレン、テトラシアノキノジメタンあるいはそれらの混合物を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の短絡制御素子。
  7. 前記絶縁層は、フィルム状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の短絡制御素子。
  8. 前記絶縁層は、熱可塑性樹脂により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の短絡制御素子。
  9. 前記熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン、エチレン−不飽和カルボン酸共重合物、スチレン系ブロック共重合物(SBC)、ポリアミド、ポリアクリル、ポリウレタンおよびポリエステルから選ばれる少なくとも1種の樹脂を用いたことを特徴とする請求項8に記載の短絡制御素子。
  10. 前記絶縁層は、多孔質材により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の短絡制御素子。
  11. 前記絶縁層は、融点が60℃〜150℃の範囲の材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項2に記載の短絡制御素子。
  12. 前記絶縁層は、粉末状の導電性物質、絶縁性物質でカプセル化された導電性物質、または、薄膜状に形成された導電性物質を含むことを特徴とする請求項2に記載の短絡制御素子。
  13. 前記第5導電層は、第3導電層または第4導電層の少なくとも一方に接近する方向の力が働くばね構造を有することを特徴とする請求項2に記載の短絡制御素子。
  14. 前記第5導電層は、形状記憶合金により形成されており、第3導電層または第4導電層の少なくとも一方に接触する形状を記憶していることを特徴とする請求項2に記載の短絡制御素子。
  15. 前記単電池のケーシング内に組み込まれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の短絡制御素子。
  16. 前記第1素子は、複数組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の短絡制御素子。
  17. 複数の前記第1素子は、前記酸化被膜層が異なる電圧により破壊されることを特徴とする請求項16に記載の短絡制御素子。
  18. 前記第1素子および前記第2素子は、少なくとも一方が複数組み込まれていることを特徴とする請求項2に記載の短絡制御素子。
  19. 複数の前記第1素子は、前記酸化被膜層が異なる電圧により破壊され、
    複数の前記第2素子は、前記絶縁層が異なる温度により溶融されることを特徴とする請求項17に記載の短絡制御素子。
  20. 抵抗が直列接続され、
    前記単電池に並列に接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の短絡制御素子。
  21. 請求項1〜請求項20のいずれか一項に記載の複数の短絡制御素子と、
    前記短絡制御素子ごとに並列に接続される複数の単電池層と、
    前記短絡制御素子および前記単電池層を内包する外装と、
    を有し、前記複数の単電池層は、直列接続されていることを特徴とするバイポーラ電池。
  22. 請求項22に記載のバイポーラ電池を複数接続してなることを特徴とする組電池。
  23. 請求項1〜請求項20のいずれか一項に記載の短絡制御素子が単電池ごとに並列に接続され、該単電池が複数接続されてなることを特徴とする組電池。
  24. 前記単電池は、作動に必要な電圧が得られる直列接続数よりも、1個以上および該直列接続数の30%以下の個数分だけ、余分に直列接続されていることを特徴とする請求項23に記載の組電池。
  25. 複数の前記単電池のうちの、少なくとも1個は、外部の電圧検出手段により電圧が検出されていることを特徴とする請求項23に記載の組電池。
  26. 請求項22〜25のいずれか一項に記載の組電池を、並列および/または直列に複数接続してなることを特徴とする電池モジュール。
  27. 車両用電源として、請求項21に記載のバイポーラ電池、請求項22〜25のいずれか一項に記載の組電池、または請求項26に記載の電池モジュールを搭載したことを特徴とする車両。
JP2003386882A 2003-11-17 2003-11-17 短絡制御素子、バイポーラ電池、組電池、電池モジュール、および、これらを搭載した車両 Withdrawn JP2005149951A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003386882A JP2005149951A (ja) 2003-11-17 2003-11-17 短絡制御素子、バイポーラ電池、組電池、電池モジュール、および、これらを搭載した車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003386882A JP2005149951A (ja) 2003-11-17 2003-11-17 短絡制御素子、バイポーラ電池、組電池、電池モジュール、および、これらを搭載した車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005149951A true JP2005149951A (ja) 2005-06-09

Family

ID=34694443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003386882A Withdrawn JP2005149951A (ja) 2003-11-17 2003-11-17 短絡制御素子、バイポーラ電池、組電池、電池モジュール、および、これらを搭載した車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005149951A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1833107A1 (en) 2006-03-09 2007-09-12 Nissan Motor Co., Ltd. Improvements in or relating to batteries
JP2010073342A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Nissan Motor Co Ltd 双極型電池、およびこれを用いた組電池、組電池の製造方法、並びに車両
JP2010086874A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Nissan Motor Co Ltd 双極型電池、その双極型電池を用いた組電池および車両
JP2013004212A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Gs Yuasa Corp 電池短絡素子、二次電池、および二次電池システム
WO2013157445A1 (ja) * 2012-04-16 2013-10-24 シャープ株式会社 非水系二次電池
JP2014022283A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Gs Yuasa Corp 蓄電素子および蓄電素子システム
JP2014022284A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Gs Yuasa Corp 短絡素子、蓄電素子、および蓄電素子システム
JP2018518672A (ja) * 2015-12-17 2018-07-12 エルジー・ケム・リミテッド Idの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システム
CN110828759A (zh) * 2018-08-08 2020-02-21 辉能科技股份有限公司 水平复合式电能供应结构
CN111628119A (zh) * 2020-05-28 2020-09-04 惠州亿纬锂能股份有限公司 一种高热稳定性电池
CN115395187A (zh) * 2021-05-25 2022-11-25 上海汽车集团股份有限公司 电动汽车动力电池的自保护***及电动汽车动力电池

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2913878A1 (en) 2006-03-09 2015-09-02 Nissan Motor Co., Ltd. Improvements in or relating to batteries
JP2007273444A (ja) * 2006-03-09 2007-10-18 Nissan Motor Co Ltd 電池、組電池、それらの電池を搭載した車両、および電池電圧調整方法
EP1833107A1 (en) 2006-03-09 2007-09-12 Nissan Motor Co., Ltd. Improvements in or relating to batteries
JP2010073342A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Nissan Motor Co Ltd 双極型電池、およびこれを用いた組電池、組電池の製造方法、並びに車両
JP2010086874A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Nissan Motor Co Ltd 双極型電池、その双極型電池を用いた組電池および車両
JP2013004212A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Gs Yuasa Corp 電池短絡素子、二次電池、および二次電池システム
WO2013157445A1 (ja) * 2012-04-16 2013-10-24 シャープ株式会社 非水系二次電池
JP2014022283A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Gs Yuasa Corp 蓄電素子および蓄電素子システム
JP2014022284A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Gs Yuasa Corp 短絡素子、蓄電素子、および蓄電素子システム
JP2018518672A (ja) * 2015-12-17 2018-07-12 エルジー・ケム・リミテッド Idの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システム
US10794957B2 (en) 2015-12-17 2020-10-06 Lg Chem, Ltd. Battery module and cell configuration recognition system for ID assignment
CN110828759A (zh) * 2018-08-08 2020-02-21 辉能科技股份有限公司 水平复合式电能供应结构
CN110828759B (zh) * 2018-08-08 2022-11-29 辉能科技股份有限公司 水平复合式电能供应结构
CN111628119A (zh) * 2020-05-28 2020-09-04 惠州亿纬锂能股份有限公司 一种高热稳定性电池
CN115395187A (zh) * 2021-05-25 2022-11-25 上海汽车集团股份有限公司 电动汽车动力电池的自保护***及电动汽车动力电池
CN115395187B (zh) * 2021-05-25 2024-04-02 上海汽车集团股份有限公司 电动汽车动力电池的自保护***及电动汽车动力电池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1414129B1 (en) Bypass apparatus for series connected energy storage devices
JP5859149B2 (ja) リチウムイオン二次電池
KR101727622B1 (ko) 고전류 배터리 시스템 및 고전류 배터리 시스템을 제어하기 위한 방법
US9225000B2 (en) Current collecting terminal with PTC layer for electrochemical cells
US10026948B2 (en) Safety element for battery cell
WO2005114810A1 (en) Automated battery cell shunt pypass
JP5002188B2 (ja) 蓄電装置および蓄電セル
JP2005056654A (ja) 組電池モジュール管理装置およびその管理装置を備えた組電池モジュール
JPH08185850A (ja) リチウムイオン二次電池
JP2008234903A (ja) 電池及び電池システム
JP2005149951A (ja) 短絡制御素子、バイポーラ電池、組電池、電池モジュール、および、これらを搭載した車両
JPH10214613A (ja) 非水電解液二次電池とこれを用いた組電池
US6275005B1 (en) Low-voltage-drop bypass of failed battery cell
JP2018142525A (ja) 蓄電素子及び蓄電素子の制御方法
EP3401980A1 (en) Battery module with reduced short circuit current
WO2018197172A1 (en) Fast discharge process and unit, arrangement of a plurality of battery cells, battery and apparatus
US6229282B1 (en) Low-voltage-drop, spring-activated bypass of failed battery cell
US3907588A (en) Electrochemical cell and safety resistor therefor
JP2017224457A (ja) 二次電池の拘束システム
KR101348026B1 (ko) 전력 저장 시스템
JP2002343325A (ja) 安全弁及び安全弁システム
JP5678879B2 (ja) 蓄電システムおよび異常判定方法
JP2004072961A (ja) 過電圧保護素子、電気化学デバイスモジュール、および充電器
Robillard Lithium-metal-polymer batteries

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070206