JP2005137126A - 固定子のコイル構造及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定子の冷却むらの少ない高い冷却能力を得ることができる固定子のコイル構造及び製造方法を提供する。
【解決手段】積層鋼板からなるコア41にコイル42を巻回して構成されたコア組立部品122を周方向に配置して構成された固定子であって、隣り合うコア組立部品122のコイル42間にコイル42を冷却する冷却部材43が配置された固定子において、コア41とコイル42間の距離よりもコイル42と冷却部材43との距離が狭くなるよう構成する。
【選択図】図13
【解決手段】積層鋼板からなるコア41にコイル42を巻回して構成されたコア組立部品122を周方向に配置して構成された固定子であって、隣り合うコア組立部品122のコイル42間にコイル42を冷却する冷却部材43が配置された固定子において、コア41とコイル42間の距離よりもコイル42と冷却部材43との距離が狭くなるよう構成する。
【選択図】図13
Description
本発明は、積層鋼板からなるコアにコイルを巻回して構成されたコア組立部品を周方向に配置して構成された固定子であって、隣り合うコア組立部品のコイル間にコイルを冷却する冷却部材が配置された固定子のコイル構造及び製造方法に関するものである。
従来、例えばハイブリッド駆動ユニット等に適用される複軸多層モータにおける固定子の冷却構造としては、熱源であるステータの固定方法として、熱伝達効率の良い樹脂を固定子組立体内に充填させる方法が知られている。そして、固定子間近の樹脂に冷媒を通す通路を設け、その通路に冷却水を循環させることにより、その樹脂を冷却して間接的に固定子を冷却し、性能の安定化を図っている(例えば、特許文献1)。しかし、この例では、固定子の冷却が偏り、固定子を周方向に均一に冷却できないという問題があった。
特開2000−14086号公報
上述した複軸多層モータにおける固定子冷却の偏りを緩和するため、図19に示すように、積層鋼板からなるコア501にコイル502を巻回して構成されたコア組立部品を周方向に配置して構成された固定子503であって、隣り合うコア組立部品のコイル501間にコイル501を冷却する冷却部材504が配置された固定子503も考えられている。
上述した従来の例において、コイル502にはコア501を電磁石にするために多くの電流を流すが、その際に発熱を伴う。この発熱量を吸収し放熱する冷媒が流れる通路を構成するのが、冷却部材504である。しかし、通常、コイル502はコア501に、巻かれるため、図19に示すように、コイル502とコア501とは密着しており、逆に、冷却部材504とコイル502とは隙間が発生していた。上述した従来の例では、固定子503がこのような構造となっているため、製造上コイル502と冷却部材504との間に若干の隙間が発生してしまい、あるいは、隙間分布にむらが出来てしまい、冷却能力の低下、冷却むらが依然として発生するという問題があった。
本発明の目的は上述した課題を解消して、固定子の冷却むらの少ない高い冷却能力を得ることができる固定子のコイル構造及び製造方法を提供しようとするものである。
本発明の固定子のコイル構造は、積層鋼板からなるコアにコイルを巻回して構成されたコア組立部品を周方向に配置して構成された固定子であって、隣り合うコア組立部品のコイル間にコイルを冷却する冷却部材が配置された固定子において、コアとコイル間の距離よりもコイルと冷却部材との距離が狭くなるよう構成したことを特徴とするものである。
また、本発明の固定子の製造方法は、積層鋼板からなるコアと、予め積層鋼板に巻回する寸法よりも大きい寸法で環状に巻いたコイルとを別に準備し、環状に巻いたコイルをコアに装着してコア組立部品を形成し、コア組立部品と冷却部材とを交互に周方向に配置することで、コイル自らの弾性力でコイルを冷却部材に押し付け、コイルをコアよりも冷却部材に近く配置したことを特徴とするものである。
本発明の固定子のコイル構造にあっては、コアとコイル間の距離よりもコイルと冷却部材との距離が狭くなるよう構成したため、コイルと冷却部材との隙間を最小限にでき、冷却能力を最大にすることができる。
また、本発明の固定子のコイル構造の好適例では、コアとコイルとの間に弾性率の高い絶縁材を設けてコア組立部品を形成し、コア組立部品と冷却部材とを交互に周方向に配置することで、絶縁材のクッション効果でコイルを冷却部材に押し付け、コイルをコアよりも冷却部材に近く配置することができる。この例では、コアとコイルとの間に弾性部材を介在させてコイルを巻くことでコイルが冷却部材側に膨らむ。しかも弾性部材により冷却部材を潰すこともないので、一層の冷却能力を向上することができる。
さらに、本発明の固定子のコイル構造の好適例では、積層鋼板からなるコアの横断面形状を、固定子として配置したときの中心方向に行くに従って周方向の幅が小さくなるテーパ形状とすることができる。この例では、コアのコイルへの押し込み時に発生するくさび力により、コイルが外側へ押し広げられて、冷却部材へより大きな力で押し付けることができ、冷却能力を向上することができる。本例において、さらに好適には、コイルと積層鋼板からなるコアとが直接滑るのではなく、間に絶縁物質を1〜2部品介在させることで、コイルに不要なこすり傷などが発生しない。
本発明の固定子の製造方法にあっては、積層鋼板からなるコアと、予め積層鋼板に巻回する寸法よりも大きい寸法で環状に巻いたコイルとを別に準備し、環状に巻いたコイルをコアに装着してコア組立部品を形成し、コア組立部品と冷却部材とを交互に周方向に配置することで、コイル自らの弾性力でコイルを冷却部材に押し付け、コイルをコアよりも冷却部材に近く配置したため、大きめに巻かれたコイルは自らの弾性力により冷却部材に押し付け力を発生し、冷却能力を向上することができる。
また、本発明の固定子の製造方法の好適例では、環状に巻いたコイルをコアに装着してコア組立部品を形成する際、コアとコイルとの間に弾性率の高い絶縁材を設けることができる。この例では、コアとコイルとの間に弾性部材を介在させてコイルを巻くことでコイルが冷却部材側に膨らむ。しかも弾性部材により冷却部材を潰すこともないので、一層の冷却能力を向上することができる。
さらに、本発明の固定子の製造方法の好適例では、環状に巻いたコイルをコアに装着してコア組立部品を形成する際、横断面形状を、固定子として配置したときの中心方向に行くに従って周方向の幅が小さくなるテーパ形状とした積層鋼板からなるコアを環状に巻いたコイルに押し込むことができる。この例では、コアのコイルへの押し込み時に発生するくさび力により、コイルが外側へ押し広げられて、冷却部材へより大きな力で押し付けることができ、冷却能力を向上することができる。
さらにまた、本発明の固定子の製造方法の好適例では、コイルをコアとは別に巻回した後、樹脂で環状にモールディングするに際し、モールドの型の外周側(固定子に組み付けられたとき冷却部材側)にコイルが寄る様に、樹脂の流れや射出位置を調整することができる。この例では、コイルをモールドした樹脂の厚さは冷却部材側を絶縁に必要な厚さを確保しつつ、冷却性を最大限にする薄さに管理できるので、絶縁性と冷却性の両立ができる。
以下、本発明を実するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の固定子のコイル構造及び製造方法が適用される複軸多層モータの一例について説明する。
まず、本発明の固定子のコイル構造及び製造方法が適用される複軸多層モータの一例について説明する。
[ハイブリッド駆動ユニットの全体構成]
図1は複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットの全体図であり、図1において、Eはエンジン、Mは複軸多層モータ、Gはラビニョウ型複合遊星歯車列、Dは駆動出力機構、1はモータカバー、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーである。
図1は複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットの全体図であり、図1において、Eはエンジン、Mは複軸多層モータ、Gはラビニョウ型複合遊星歯車列、Dは駆動出力機構、1はモータカバー、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーである。
前記エンジンEは、ハイブリッド駆動ユニットの主動力源であり、エンジン出力軸5とラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2リングギヤR2とは、回転変動吸収ダンパー6及び多板クラッチ7を介して連結されている。
前記複軸多層モータMは、外観的には1つのモータであるが2つのモータジェネレータ機能を有する副動力源である。この複軸多層モータMは、前記モータケース2に固定され、コイルを巻いた固定電機子としてのステータSと、前記ステータSの内側に配置し、永久磁石を埋設したインナーロータIRと、前記ステータSの外側に配置し、永久磁石を埋設したアウターロータORと、を同軸上に三層配置することで構成されている。前記インナーロータIRに固定の第1モータ中空軸8は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1サンギヤS1に連結され、前記アウターロータORに固定の第2モータ軸9は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2サンギヤS2に連結されている。
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、二つのモータ回転数を制御することにより無段階に変速比を変える無段階変速機能を有する遊星歯車機構である。このラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、互いに噛み合う第1ピニオンP1と第2ピニオンP2を支持する共通キャリヤCと、第1ピニオンP1に噛み合う第1サンギヤS1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2サンギヤS2と、第1ピニオンP1に噛み合う第1リングギヤR1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2リングギヤR2との5つの回転要素を有して構成されている。前記第1リングギヤR1とギヤハウジング3との間には多板ブレーキ10が介装されている。前記共通キャリヤCには、出力ギヤ11が連結されている。
前記駆動出力機構Dは、出力ギヤ11と、第1カウンターギヤ12と、第2カウンターギヤ13と、ドライブギヤ14と、ディファレンシャル15と、ドライブシャフト16L、16Rにより構成されている。そして、出力ギヤ11からの出力回転及び出力トルクは、第1カウンターギヤ12→第2カウンターギヤ13→ドライブギヤ14→ディファレンシャル15を経過し、ドライブシャフト16L、16Rから図外の駆動輪へ伝達される。
すなわち、ハイブリッド駆動ユニットは、前記第2リングギヤR2とエンジン出力軸5を連結し、前記第1サンギヤS1と第1モータ中空軸8とを連結し、前記第2サンギヤS2と第2モータ軸9とを連結し、前記共通キャリヤCに出力ギヤ11を連結することにより構成されている。
[複軸多層モータの構成]
図2は本発明が適用される複軸多層モータMを示す縦断面図、図3は本発明が適用される複軸多層モータMを示す一部縦断正面図、図4本例のステータ(固定子)を背面側から見た図である。
図2は本発明が適用される複軸多層モータMを示す縦断面図、図3は本発明が適用される複軸多層モータMを示す一部縦断正面図、図4本例のステータ(固定子)を背面側から見た図である。
図2において、1はモータカバー、2はモータケースであり、これらに囲まれたモータ室17内にインナーロータIRとステータSとアウターロータORとにより構成された複軸多層モータMが配置されている。
前記インナーロータIRは、その内筒面が第1モータ中空軸8の段差軸端部に対して圧入(或いは焼きばめ)により固定されている。このインナーロータIRには、図3に示すように、ロータベース20に対し磁束形成を考慮した配置によるインナーロータマグネット21(永久磁石)が軸方向に12本埋設されている。但し、2本が対となってV字配置されて同じ極性を示し、3極対としてある。
前記ステータSは、ステータピース40を積層したステータピース積層体41とコイル42とステータ冷却用の冷媒路43とインナー側ボルト・ナット44とアウター側ボルト・ナット45とを有して構成されている。そして、ステータSの正面側端部が、正面側エンドプレート47とステータシャフト48とを介してモータケース2に固定されている。
前記コイル42は、コイル数が18で、図4に示すように、6相コイルを3回繰り返しながら円周上に配置される。
そして、前記6相コイル42に対しては、図外のインバータから給電接続端子50とバスバー径方向積層体51と給電コネクタ52とバスバー軸方向積層体53を介して複合電流が印加される。この複合電流は、アウターロータORを駆動させるための3相交流と、インナーロータIRを駆動させるための6相交流を複合させたものである。
前記アウターロータORは、その外筒面がアウターロータケース62に対してロー付け、或いは、接着により固定されている。そして、アウターロータケース62の正面側には正面側連結ケース63が固定され、背面側には背面側連結ケース64が固定されている。そして、この背面側連結ケース64に第2モータ軸9がスプライン結合されている。このアウターロータORには、図3に示すように、ロータベース60に対し磁束形成を考慮した配置によるアウターロータマグネット61(永久磁石)が、両端位置に空間を介して軸方向に12本埋設されている。このアウターロータマグネット61は、インナーロータマグネット21と異なり、1本づつ極性が違い、6極対をなしている。
図2において、80、81はアウターロータ6をモータケース2及びモータカバー1に支持する一対のアウターロータ支持ベアリングである。82はインナーロータIRをモータケース2に支持するインナーロータ支持ベアリング、83はアウターロータORに対しステータSを支持するステータ支持ベアリング、84は第1モータ中空軸8と第2モータ軸9との間に介装される中間ベアリングである。
また、図2において、85はインナーロータIRの回転位置を検出するインナーロータレゾルバ、86はアウターロータORの回転位置を検出するアウターロータレゾルバである。
[遊星歯車機構の構成]
図5はハイブリッド駆動ユニットのラビニョウ型複合遊星歯車列Gを示す縦断面図である。図5において、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーであり、これらに囲まれたギヤ室30内にラビニョウ型複合遊星歯車列G及び駆動出力機構Dが配置されている。
図5はハイブリッド駆動ユニットのラビニョウ型複合遊星歯車列Gを示す縦断面図である。図5において、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーであり、これらに囲まれたギヤ室30内にラビニョウ型複合遊星歯車列G及び駆動出力機構Dが配置されている。
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2リングギヤR2には、回転変動吸収フライホイールダンパー6と変速機入力軸31とクラッチドラム32とを介し、多板クラッチ7の締結時にエンジンEからの回転駆動トルクが入力される。
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1サンギヤS1には、第1モータ中空軸8がスプライン結合され、決められたモータ動作点にしたがって、複軸多層モータMのインナーロータIRから第1トルクと第1回転数が入力される。
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2サンギヤS2には、第2モータ軸9がスプライン結合され、決められたモータ動作点にしたがって、複軸多層モータMのアウターロータORから第2トルクと第2回転数が入力される。
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1リングギヤR1と、ギヤハウジング3との間には多板ブレーキ10が設けられ、発進時等において多板ブレーキ10が締結された時には、第1リングギヤR1が停止する。
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの共通キャリヤCには、ステータシャフト48に対しベアリングを介して回転可能に支持された出力ギヤ11がスプライン結合されている。
前記駆動出力機構Dは、前記出力ギヤ11と噛み合う第1カウンターギヤ12と、この第1カウンターギヤ12のシャフト部に設けられた第2カウンターギヤ13と、第2カウンターギヤ13と噛み合うドライブギヤ14とを有する。そして、第2カウンターギヤ13とドライブギヤ14の歯数比により、終減速比が決められる。
前記多板クラッチ7のクラッチピストン33には、フロントカバー4に形成されたクラッチ圧油路34により締結圧が供給される。また、前記多板ブレーキ10のブレーキピストン35には、フロントカバー4に形成されたブレーキ圧油路36により締結圧が供給される。前記クラッチピストン33と前記ブレーキピストン35は、フロントカバー4の内側で、内周位置にクラッチピストン33が配置され、その外周位置にブレーキピストン35が配置される。
また、前記変速機入力軸31には、軸心油路37が形成されていて、この軸心油路37には、フロントカバー4に形成された潤滑油路38を介して潤滑油が供給される。
[ステータ構造]
図6は本発明が適用される複軸多層モータのステータS及びモータケース部材を示す拡大縦断面図である。
図6は本発明が適用される複軸多層モータのステータS及びモータケース部材を示す拡大縦断面図である。
前記ステータピース積層体41は、複数のステータピース40が軸方向に積層され、その外周に、平型銅線によるコイル42が軸方向に往復するように巻かれることで構成される。
正面側ブランケット70と背面側ブランケット71は、前記コイル42が巻かれた複数のステータピース積層体41を、モータ回転軸を中心とする円周上に等間隔で配列し、その軸方向両端位置に、ステータピース40と位置決めをしながら設置される。
正面側エンドプレート47と背面側エンドプレート49は、両ブラケット70、71の外側に配置される。なお、正面側エンドプレート47には、ステータシャフト48が固定されている。
前記インナー側ボルト・ナット44とアウター側ボルト・ナット45は、両エンドプレート47、49を挿通し、ナットを回して締め上げ、この締め上げで発生する摩擦力により全体を固定し、ステータSの骨格構造体を構成する。
前記ステータ冷却パイプ72は、周方向に隣接するコイル付きステータピース積層体41の間の位置に配置し、両端部が前記正面側ブラケット70と背面側ブラケット71に対し支持される。
前記樹脂モールド部46は、ステータ形状に合致する凹型を有する型枠内に、ステータ冷却パイプ32を支持した骨格構造体を入れ、溶融樹脂を流し込み、溶融樹脂を空間部分に充填することで成形される。なお、74はモータケース2に形成された冷媒導入路、74’はモータケース2に形成された冷媒排出路、77はステータSをモータケース2に固定するボルトである。
[ステータ冷却構造]
図7は本発明におけるステータ冷却構造及び冷媒の流れを示す断面図、図8は図7A−A線によるステータ冷却構造の冷媒分配蓋部材を示す断面図、図9は図7B−B線によるステータ冷却構造の冷媒分配板部材を示す断面図、図10は図7C−C線によるステータ冷却構造の冷媒往路及び冷媒復路を示す断面図、図11は図7D−D線によるステータ冷却構造の冷媒Uターン蓋部材を示す図である。
図7は本発明におけるステータ冷却構造及び冷媒の流れを示す断面図、図8は図7A−A線によるステータ冷却構造の冷媒分配蓋部材を示す断面図、図9は図7B−B線によるステータ冷却構造の冷媒分配板部材を示す断面図、図10は図7C−C線によるステータ冷却構造の冷媒往路及び冷媒復路を示す断面図、図11は図7D−D線によるステータ冷却構造の冷媒Uターン蓋部材を示す図である。
前記複軸多層モータMは、ステータSを挟んで同心円状にインナーロータIRとアウターロータORとを配置し、ステータを挟んで同心円状にインナーロータとアウターロータとを配置している。
前記ステータSは、モータ回転軸を中心とする円周に等ピッチで配列したコイル42(多相コイル)を巻き付けたステータピース積層体41と、該ステータピース積層体41のコイル発熱を冷却するステータ冷却用の冷媒路43と、を有する。
前記冷媒路43は、冷媒導入路90と、冷媒分配蓋部材91と、冷媒分配板部材92と、冷媒往路93と、冷媒復路94と、冷媒Uターン蓋部材95と、冷媒排出路96と、を備えた構成としている。
前記冷媒導入路90は、図7(イ)に示すように、樹脂モールド部46に形成され、冷媒を外部からステータ端部の冷媒導入口へ導く。
前記冷媒分配蓋部材91は、図8に示すように、形状がドーナツ状であり、周方向に往路91aと復路91bの仕切壁91cを設け、前記冷媒導入路90から往路91aの開始部91dに冷媒を導く。
前記冷媒分配板部材92は、図9に示すように、前記往路91aの部分に連通する往路用分配穴92aと、前記復路91bの部分に連通する復路用分配穴92bとを、周方向に隣接する位置に開口している。
前記冷媒往路93は、図10に示すように、前記ステータSの樹脂モールド部46に軸方向に貫通して形成され、一端が前記往路用分配穴92aに連通する。
前記冷媒復路94は、図10に示すように、前記ステータSの樹脂モールド部46に軸方向に貫通して形成され、一端が前記復路用分配穴92bに連通する。
前記冷媒Uターン蓋部材95は、図11に示すように、一対の冷媒往路93と冷媒復路94に対応する連通凹部95aが形成され、周方向に隣り合う設定とされた冷媒往路93と冷媒復路94の両他端を連通する。
前記冷媒排出路96は、図7(ロ)に示すように、前記冷媒復路94と冷媒分配板部材92の復路用分配穴92bを経過し、冷媒分配蓋部材91の復路91bの終端部91eから冷媒を排出する。
前記冷媒往路93と冷媒復路94は、図10に示すように、周方向に隣接する各コイル42間に配置している。なお、往復の組みとなっている冷媒路は、○の中の数字が同じで、「’」の付いていない数字は冷媒往路93に対応し、「’」の付いている数字は冷媒復路94に対応している。
前記冷媒分配蓋部材91の仕切壁91cは、円周方向の往路断面積を冷媒導入路90に近い部分から遠い部分まで一定断面積に保ち、円周方向の復路断面積を冷媒排出路96に近い部分から遠い部分まで一定断面積に保つ環状仕切壁としている。
次に、作用を説明する。
[複軸多相モータの基本機能]
2ロータ・1ステータで、アウターロータ磁力線とインナーロータ磁力線との2つの磁力線が作られる複軸多層モータMを採用したことで、コイル42及び図外のコイルインバータを2つのインナーロータIRとアウターロータORに対し共用できる。そして、インナーロータIRに対する電流とアウターロータORに対する電流を重ね合わせた複合電流を1つのコイル42に印加することにより、2つのロータIR、ORをそれぞれ独立に制御することができる。つまり、外観的には、1つの複軸多層モータMであるが、モータ機能とジェネレータ機能の異種または同種の機能を組み合わせたものとして使える。
2ロータ・1ステータで、アウターロータ磁力線とインナーロータ磁力線との2つの磁力線が作られる複軸多層モータMを採用したことで、コイル42及び図外のコイルインバータを2つのインナーロータIRとアウターロータORに対し共用できる。そして、インナーロータIRに対する電流とアウターロータORに対する電流を重ね合わせた複合電流を1つのコイル42に印加することにより、2つのロータIR、ORをそれぞれ独立に制御することができる。つまり、外観的には、1つの複軸多層モータMであるが、モータ機能とジェネレータ機能の異種または同種の機能を組み合わせたものとして使える。
よって、例えば、ロータとステータを持つモータと、ロータとステータを持つジェネレータの2つのものを設ける場合に比べて大幅にコンパクトになり、スペース・コスト・重量の面で有利であると共に、コイル共用化により電流による損失(鉄損、スイッチングロス)を防止することができる。
また、複合電流制御のみで(モータ+ジェネレータ)の使い方に限らず、(モータ+モータ)や(ジェネレータ+ジェネレータ)の使い方も可能であるというように、高い選択自由度を持ち、例えば、ハイブリッド車の駆動源に採用した場合、これら多数の選択肢の中から車両状態に応じて最も効果的或いは効率的な組み合わせを選択することができる。
[ステータ冷却作用]
複軸多層モータMの駆動時、コイル42に大電流を流すと、コイル42は発熱する。この熱は電気効率や機械効率を悪化させる原因となる。また、複軸多層モータMでは、発熱体であるコイル42は、モータ回転軸を中心とする円周に等ピッチでステータS内に配列される。よって、その熱を取り除くためにステータSの周方向において偏りなく冷却する必要がある。
複軸多層モータMの駆動時、コイル42に大電流を流すと、コイル42は発熱する。この熱は電気効率や機械効率を悪化させる原因となる。また、複軸多層モータMでは、発熱体であるコイル42は、モータ回転軸を中心とする円周に等ピッチでステータS内に配列される。よって、その熱を取り除くためにステータSの周方向において偏りなく冷却する必要がある。
以下、本例のステータ冷却構造によるステータ冷却作用を、図7及び図12を用いて説明する。
外部からモータケース2に形成された冷媒導入路74を経過した冷媒は、往路では、図7(a)に示すように、冷媒導入路90→冷媒分配蓋部材91の往路91a→冷媒分配板部材92の往路用分配穴92a→冷媒往路93→冷媒Uターン蓋部材95の連通凹部95aへと流れる。
そして、復路では、図7(b)に示すように、冷媒Uターン蓋部材95の連通凹部95aから、冷媒復路94→冷媒分配板部材92の復路用分配穴92b→冷媒分配蓋部材91の復路91b→冷媒排出路96へと流れ、冷媒排出路96からモータケース2に形成された冷媒排出路74’を経過して外部に排出される。
この冷媒の流れにおいて、冷媒往路93と冷媒復路94との組みが周方向に隣り合うと共に、冷媒分配蓋部材91に往路91aと復路91bを仕切る周方向の仕切壁91cを設けた。
このため、例えば、図12において、往路(1)で復路(1)’の組みのように、冷媒分配板部材92の往路用分配穴92aと冷媒導入路90の流路長が短ければ、冷媒分配板部材92の復路用分配穴92bと冷媒排出路96との流路長が長くなり、逆に、往路(9)で復路(9)’の組みのように、冷媒分配板部材92の往路用分配穴92aと冷媒導入路90との流路長が長ければ、冷媒分配板部材92の復路用分配穴92bと冷媒排出路96との流路長が短くなる。
このように、冷媒分配蓋部材91の往路91aと復路91bを通過するための冷媒の合計流路長がほぼ同じ長さ(冷媒分配蓋部材91の1周弱)となるため、同一路長の往復路とUターン路を含め、分配された(1)、(1)’の組み〜(9)、(9)’の組みにより表される各冷媒路43(冷媒導入路90から冷媒排出路96まで)の路長は、ほぼ同じ長さで各冷媒路43による冷却効果がほぼ均一となり、ステータSの冷却偏りを緩和することができる。
なお、冷媒分配板部材92の往路用分配穴92aと復路用分配穴92bとの大きさを変化させることにより、流路抵抗を調整し、各冷媒路43の流量を均一にすることができる。
また、図6に示すように、冷媒Uターン蓋部材95の内側を流れる冷媒により冷媒Uターン蓋部材95は軸方向外側に押されるため、この力がステータ支持ベアリング83に作用する。つまり、冷媒によりステータ支持ベアリング83に対し予圧を与えることができる。
本発明の特徴は、上述した構成の複軸多層モータMのステータS(固定子)の冷却構造に加えて好適に使用できる固定子のコイル構造及び製造方法を提供することにある。以下、本発明の固定子のコイル構造及び製造方法について詳細に説明する。
図13は本発明の固定子のコイル構造の一例を示す図である。図13に示す例では、複軸多層モータMのステータS(固定子)の一部を示しており、コイル42とステータピース積層体からなるコア41との間の隙間は大きくなり、コイル42と冷媒の通過する冷却部材43との間の隙間が最小になっている。これにより、冷却能力を最大にしている。なお、以下に示す例では、コイル42を各コア41に集中巻きして構成している。
図14(a)〜(c)はそれぞれ本発明の固定子のコイル構造の他の例を示す図である。図14(a)はステータピース積層体からなるコア41の正面図であり、図14(b)はコア41にコイル42を巻いたコア組立部品122の一例を図13の内周側から見た図であり、図14(c)は隣り合う2つのコア組立部品122の間に冷却部材43が配置された状態を図13の内周側から見た図である。
図14(a)〜(c)に示す例では、コア41の両側に弾性率の高い絶縁材例えばフッ素ゴムなどからなる絶縁弾性体120を配置し、その外側にコイル42を巻いたコア組立部品122を示している。図14(a)〜(c)に示す例では、所定位置にコア組立部品122が配置されると、寸法関係で絶縁弾性体120がつぶれてそのクッション効果でコイル42は冷却部材43に密着する。これにより、冷却能力を一層向上させることができる。
図15(a)〜(c)はそれぞれ図13に示す固定子を製造する各工程の一例を説明するための図である。図15(a)〜(c)に従って本発明の固定子の製造方法を説明すると、まず、図15(a)に示す構成の、ステータピース積層体からなるコア41と、図15(b)に示す構成の、ステータピース積層体からなるコア41に巻回する寸法W1よりも大きい寸法W2で環状に巻いたコイル42とを、予め別に準備する。そして、環状に巻いたコイル42をコア41に装着してコア組立部品122を形成し、図15(c)に示すように、コア組立部品122と冷却部材43とを交互に周方向に配置して、図13に示す構造の固定子を作製する。
これにより、コイル42自らの弾性力でコイル42を冷却部材43に押し付け、コイル42をコア41よりも冷却部材43に近く配置している。この際、コイル42が冷却部材43に密着し、その結果コイル42は上下にわずかに延びる(広がる)が、コイルターン部の隙間を確保しておけば問題は無い。また、コア42は個別に支持されているので、コイル42の変形によって影響を受けることも無い。
図16(a)〜(c)はそれぞれ図13に示す固定子を製造する各工程の他の例を説明するための図である。図16(a)〜(c)に従って本発明の固定子の製造方法を説明すると、まず、図16(a)に示す構成の、ステータピース積層体からなるコア41と、図16(b)に示す構成の、環状に巻いたコイル42とを、予め別に準備する。そして、環状に巻いたコイル42をコア41に装着してコア組立部品122を形成し、図16(c)に示すように、コア組立部品122と冷却部材43とを交互に周方向に配置して、図13に示す構造の固定子を作製する。
図16(a)〜(c)に示す例において図15(a)〜(c)に示す例と異なる点は、コア41の形状とコア41とコイル42との間に絶縁弾性体を装着する点である。すなわち、図16(a)に示すように、コア41として、横断面形状を、固定子として配置したときの中心方向に行くに従って周方向の幅が小さくなるテーパ角130を有するテーパ形状とする。それとともに、コア組立部品122を形成する際、図16(c)及び図17にもコア組立体122を上から見た図を示すように、コア41とコイル42との間に弾性率の高い絶縁材例えばフッ素ゴムなどからなる絶縁弾性体131を配置している。
これにより、コア41を外側からコイル42の穴に挿入する際、コイル42はコア41に設けられたテーパ角130により押し広げられ、より一層コイル42を冷却部材43に押し付けることができる。また、コア41を外側からコイル42の穴に挿入する際、コア41に設けられたテーパ角130により押し広げられるのはスペーサとしての絶縁弾性体131で、コイル42を傷つけることは無い。なお、上述した例では絶縁弾性体131を設けたが、絶縁弾性体131を設けずにテーパ角130を有するコア41を使用することもできる。ただ、その際は、コイル42を傷つけない効果を得ることはできない。
図18は本発明の固定子の製造方法のさらに他の例を説明するための図である。図18は別に巻いたコイル42をモールドする型141を示している。この型141を使用して、コア41とは別に巻いたコイル42を樹脂で環状にモールディングするに際し、モールドの型141の外周側142(固定子に組み付けられたとき冷却部材43側)にコイル42が寄る様に、樹脂の流れや射出位置を調整する。具体的には、図18に示すように、樹脂を流し込むゲート140を型141の内周側に2箇所配置する。こうすることで、型141中にセットされる図示しないコイルには、図中白抜きの矢印方向に力が働く。その結果として、樹脂の硬化後は冷却部材43側にコイルが広がる。
本発明の固定子のコイル構造及び製造方法は、従来の固定子の冷却構造に加えて用いることで、冷却能力をより一層高めることができ、特に、複軸多層モータの固定子の冷却構造として好適に使用することができる。
41 コア
42 コイル
43 冷却部材
120、131 絶縁弾性体
122 コア組立部品
130 テーパ角
140 ゲート
141 型
142 外周側
42 コイル
43 冷却部材
120、131 絶縁弾性体
122 コア組立部品
130 テーパ角
140 ゲート
141 型
142 外周側
Claims (7)
- 積層鋼板からなるコアにコイルを巻回して構成されたコア組立部品を周方向に配置して構成された固定子であって、隣り合うコア組立部品のコイル間にコイルを冷却する冷却部材が配置された固定子において、コアとコイル間の距離よりもコイルと冷却部材との距離が狭くなるよう構成したことを特徴とする固定子のコイル構造。
- コアとコイルとの間に弾性率の高い絶縁材を設けてコア組立部品を形成し、コア組立部品と冷却部材とを交互に周方向に配置することで、絶縁材のクッション効果でコイルを冷却部材に押し付け、コイルをコアよりも冷却部材に近く配置した請求項1に記載の固定子のコイル構造。
- 積層鋼板からなるコアの横断面形状を、固定子として配置したときの中心方向に行くに従って周方向の幅が小さくなるテーパ形状とした請求項2に記載の固定子のコイル構造。
- 積層鋼板からなるコアと、予め積層鋼板に巻回する寸法よりも大きい寸法で環状に巻いたコイルとを別に準備し、環状に巻いたコイルをコアに装着してコア組立部品を形成し、コア組立部品と冷却部材とを交互に周方向に配置することで、コイル自らの弾性力でコイルを冷却部材に押し付け、コイルをコアよりも冷却部材に近く配置したことを特徴とする固定子の製造方法。
- 環状に巻いたコイルをコアに装着してコア組立部品を形成する際、コアとコイルとの間に弾性率の高い絶縁材を設けた請求項4に記載の固定子の製造方法。
- 環状に巻いたコイルをコアに装着してコア組立部品を形成する際、横断面形状を、固定子として配置したときの中心方向に行くに従って周方向の幅が小さくなるテーパ形状とした積層鋼板からなるコアを環状に巻いたコイルに押し込む請求項4または5に記載の固定子の製造方法。
- コイルをコアとは別に巻回した後、樹脂で環状にモールディングするに際し、モールドの型の外周側(固定子に組み付けられたとき冷却部材側)にコイルが寄る様に、樹脂の流れや射出位置を調整する請求項4〜6のいずれか1項に記載の固定子の製造方法。
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-
2003
- 2003-10-30 JP JP2003370538A patent/JP2005137126A/ja active Pending
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