JP2005134671A - 楽曲データ制作装置、楽曲データ制作方法及びそのプログラム - Google Patents
楽曲データ制作装置、楽曲データ制作方法及びそのプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 制御手段が、シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受けるステップ(S05)と、選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更するステップ(S08)と、を実行する。
【選択図】 図11
Description
このような従来のオーサリングツールは、例えば、特許文献1に記載のように、楽曲(ソング:音楽の1曲)ごとに管理データのファイルを作成して、記憶装置に記録した音データ(オーディオデータ)を管理する。1つの管理データには、楽曲を構成する一連の音データの記憶装置上の記録位置を知るためのデータを含む、当該楽曲を再生するのに必要な情報が含まれている。
(2)当該リージョンの再生時間の属性値をユーザ自身が直接入力し変更する。
(3)当該リージョンを一旦消去して、素材データそのものの再生時間をもつ新たなリージョンを楽曲データのシーケンス中に登録し直す。
また、請求項2から3に記載の発明によれば、オーディオデータの再生時間を変更する場合に、影響する他のフレーズに対しても、その再生のタイミングが自動的に調整されるので作業効率がよい。
図1は、本発明の一実施の形態であるオーサリングツール(楽曲データ制作装置)の構成を示すブロック図である。
また、処理部12はメモリおよびCPU(中央処理装置)等により構成され、前述の制御プログラム及びオーサリングソフトウェアをメモリにロードして実行することにより上記制御プログラム及びオーサリングソフトウェアの機能を実現する。また、入力装置14とはキーボード、マウス等の入力デバイスからなり、表示装置15CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等からなるものである。
本実施の形態では、あるリージョンの時間長を変更する際、後続するリージョンに対する処置の手法として5種用意し、ユーザがこれらに対応するいずれかのモード(下記)を選択できるようにしている。
他のリージョンとの時間間隔を保つように全体を調整する場合:
このモードは、変更対象リージョンと同一トラック内の後方のリージョン群を、変更対象リージョンの終了位置の変化に追従させて、変更対象リージョンの終了位置との時間間隔を保つようにそれぞれのリージョンの開始位置と終了位置をずらすモードである。
図2に示すように、変更対象リージョン(図中A)の時間長が元より長くなる場合、そのリージョンより後方のリージョン群(図中B,C)は、それぞれの時間長と互いの時間間隔を保って後方へずれる。逆に短くなった場合は、図3に示すように、後続のリージョン群は、それぞれの時間長と互いの時間間隔を保って前方へずれる。
このモードは、例えば、変更対象リージョンに関連付けられた波形データがアナウンスのような場合、これを全部聞かせる必要があり、かつ後続するリージョンに関連付けられた波形データの内容も重要な場合に選択される。
他のリージョンの重なる部分を上書きして(重なる部分を削除して)調整する場合(変更対象リージョン優先):
このモードでは、変更対象リージョン以外の全てのリージョンは、その再生位置(開始位置及び終了位置)を保つ。ただし、図4に示すように、変更対象リージョン(図中A)の再生時間が元より長くなるために、それより後方に存在するリージョンと重なる部分が生じる場合は、重なる部分に存在するリージョン(図中B)は削除し、その部分を変更後の変更対象リージョンに含める。部分的に重なる場合は、削られる方のリージョン(図中C)の開始位置を、変更後の変更対象リージョンの終了位置の直後まで縮める。すなわちこの場合は、変更対象リージョンに関連付けられたオーディオデータの(1回分の)再生時間の長さとなるように、変更対象リージョンの終了位置を示す属性値を変更するとともに、後続の縮める方のリージョンは、その開始位置を示す属性値を、変更対象リージョンの変更後の再生終了時間の直後の値に変更する。
このモードは、変更対象リージョンに関連付けられた波形データの内容が一番重要で、かつシーケンス全体で終わりの時間が決まっているような場合、全体の再生時間は変えたくないが変更対象リージョンに関連付けられた波形データは全部鳴るようにしたい場合などに選択される。
他のリージョンに干渉しない範囲で調整する場合(他のリージョン優先):
このモードでは、変更対象リージョン以外の全てのリージョンは、それぞれの時間軸上の位置を保つようにして、変更対象リージョンの時間長を変更する。
図5に示すように、変更対象リージョン(図中A)の時間長を元より長くするとそれより後方に存在するリージョンと重なる部分が生じる場合は、後方の直近のリージョン(図中B)の開始位置の直前まで変更対象リージョンの時間長を伸ばす。すなわち、図5の例では、リージョンBの開始位置の直前を変更対象リージョンの終了位置とする。
なお、変更対象リージョンの再生時間が元より短くなった場合や伸びても後方のリージョンに重ならない場合は、他のリージョンと再生位置が干渉することはない。
直後のリージョンの時間長とその他のリージョンの時間間隔を保つように全体を調整する場合:
このモードでは、変更対象リージョンの直後のリージョンの時間長を保つとともに、この直後のリージョンとこれに後続するリージョン間では、その再生位置を保つようにして、変更対象リージョンの再生位置を変更する。
図6に示すように、変更対象リージョン(図中A)を伸張すると、変更対象のリージョンが後続のリージョン(図中B)に重なる場合は、後続するリージョン全体(図中B,C)を重なり分だけ後ろにずらし、変更対象リージョンが後続のリージョンに重ならないようにする。この場合、変更対象リージョンに後続するリージョンのそれぞれの時間長は変わらず、直後のリージョンの時間長とこれに後続するその他のリージョンの時間間隔は保たれる。
なお、変更対象リージョンの再生時間が元より短くなる場合や伸びても後方のリージョンに重ならない場合は、他のリージョンと再生位置が干渉することはない。
このモードは、直後のリージョンの時間長とこれに後続するその他のリージョンの時間間隔を保ちながら、変更対象リージョンの時間長を任意に変更したい場合などに選択される。
別のトラックを作成し調整する場合(他のリージョン優先):
このモードでは、変更対象リージョンを伸張すると後続のリージョンに重なる場合に、別のトラックを作成し、変更対象リージョンを別のトラックに移動させてそちらで伸張させる。したがって、後続する他のリージョンは一切変更されない。
図7に示すように、変更対象リージョン(図中A)を伸張すると、変更対象のリージョンが変更前の後続のリージョン(図中B)に重なる場合は、新しいトラック(図中トラック1)を作成し、作成したトラックに変更対象リージョンを移し、ここで伸張を行う。すなわち、新しいトラック上に変更対象リージョンを設定し、その開始位置を示す属性値は元の値を用い、終了位置を示す属性値を伸張後の終了位置を示す属性値とする。
このモードは、新しいトラックを作成できる条件のもとで、変更対象リージョン以外のリージョンは一切の変更をしたくない場合などに選択される。
また、図中の“更新せず”とは、該当リージョンの時間長(開始位置と終了位置の時間間隔)を変更しないことを意味するものであり、上記のように条件応じて、それぞれのリージョンの開始位置と終了位置は変更される場合もある。
なお、以下に説明するフロー(図11)は一例であり、下記の処理の流れに限定されるものではない。また、以下では、他の編集等に係る処理は、一般的なオーサリングツールによる処理と同様であるものとし、その説明は省略する。また、ユーザによる入力操作及びオーサリングソフトウェアによる情報の表示等は、オーサリングソフトウェアがもつGUIによるものとする。
そして、上記“リージョン更新”ボタンをクリックすると(ステップS03)、図9に例示するリージョン更新ダイアログが表示される(ステップS04)。このリージョン更新ダイアログには、選択されたシーケンスデータ内で使用されているオーディオデータである波形データに関する情報が表示される。同図では、波形ナンバー(Wave#)毎に、ファイル名(FileName)、該当波形データの再生時間(Time)、更新するか否かをチェックする項目(“更新する”)、コメント(Comment)等が表示されている。
また、本発明の応用例として、既存のシーケンスデータに対し、これに関連付けられたオーディオデータを差し替えて本発明の処理を実行すると、時間軸上のリージョンの並び(順序)は元と同じであるが新たなシーケンスデータを作成することができる。
Claims (6)
- 楽曲データ制作装置においてオーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作する方法であって、
前記楽曲データ制作装置の制御手段が、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受けるステップと、
選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更するステップと、を実行する
ことを特徴とする楽曲データ制作方法。 - 前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域のそれぞれの時間間隔を保ちながら、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の前記変更による時間長変更に合わせて後続する領域を移動させるステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ制作方法。 - 前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域であって、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の時間長を変更するとともに、変更後の当該領域が後続の領域に重なる場合にその重なり部分を当該領域に含めるステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ制作方法。 - 前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域であって、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の時間長を後続する領域に重ならない範囲で変更するステップを、さらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ制作方法。 - オーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作するためのプログラムであって、
コンピュータに、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受けるステップと、
選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更するステップとを実行させるプログラム。 - オーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作するための楽曲データ制作装置において、
前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受ける入力制御手段と、
選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更する変更手段と、を具備する
ことを特徴とする楽曲データ制作装置。
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JP2007079413A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Yamaha Corp | オーディオ再生装置、オーディオ配信システム、オーディオ再生プログラムおよびオーサリングプログラム |
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