JP2005134671A - 楽曲データ制作装置、楽曲データ制作方法及びそのプログラム - Google Patents

楽曲データ制作装置、楽曲データ制作方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 楽曲を構成するフレーズの再生時間を変更したい場合、影響する他のフレーズも含めて、楽曲データの再生のタイミングを自動的に調整した楽曲データを容易に制作できる楽曲データ制作装置、方法及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】 制御手段が、シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受けるステップ(S05)と、選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更するステップ(S08)と、を実行する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、楽曲再生用のシーケンスデータを制作するための、いわゆるオーサリングツールと呼ばれる装置に関する。
従来より、素材となるオーディオデータ(波形データなど)を時間軸上に配置することで、配置されたオーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータを形成し、これを含む楽曲データを制作するためのオーサリングツールが利用されている。
このような従来のオーサリングツールは、例えば、特許文献1に記載のように、楽曲(ソング:音楽の1曲)ごとに管理データのファイルを作成して、記憶装置に記録した音データ(オーディオデータ)を管理する。1つの管理データには、楽曲を構成する一連の音データの記憶装置上の記録位置を知るためのデータを含む、当該楽曲を再生するのに必要な情報が含まれている。
記憶装置には管理データ用アドレス領域と音データ用アドレス領域が設けられ、管理データ用アドレス領域には楽曲ごとの管理データが保存される。また、音データ用アドレス領域には各テイク(録音の単位)の音データが、記憶装置に保存される。もちろん、同一の音データが1つの楽曲で複数回用いられたり、複数の楽曲で共用されることがある。
そして、1つの楽曲の再生が指示されたときは、該当する楽曲の管理データが保存されている記憶領域にアクセスして該当する管理データを読み取り、読み取った管理データに基づき該当する楽曲にて用いられる音データが保存されている記憶位置に順次アクセスして該当する音データを読み取って再生する。
また、楽曲は複数のトラックで構成され、トラックは複数のリージョン(1つの音データが配置される時間軸上の領域)で構成され、リージョンは複数のノード(これは記憶装置上の記憶断片に対応する)の連鎖で構成されている。そして、楽曲、トラック、リージョンの各階層で編集を行うことができ、曲中の所望の区間に新たに音データを配置したり、他の部分をコピーして貼付けたりすることができるものとなっている。
このようなオーサリングツールを使用して、楽曲データを編集する過程で、そのシーケンスを構成する各リージョン(フレーズ)の時間長(すなわち、当該リージョンに配置された(当該リージョンに関係づけられた)音データの再生時間)を変更したい、例えば、ある音データの再生時間を本来この音データがもつ再生時間と同じになるように(当該音データが1回分再生される長さに)リージョンの時間長を変更したい、という場合がある。このような場合、従来は以下の方法が用いられていた。
(1)オーサリングツールのユーザインターフェースであるGUI(Graphical User Interface)等による操作(例えば、表示されたリージョンをマウスを使って引っ張るなど)により、当該リージョンの再生時間をユーザ自身が伸縮させる操作をする。この場合、ユーザの操作に応じて、オーサリングツールが当該リージョンの再生時間の属性値(再生の開始時間と終了時間)を変更する。
(2)当該リージョンの再生時間の属性値をユーザ自身が直接入力し変更する。
(3)当該リージョンを一旦消去して、素材データそのものの再生時間をもつ新たなリージョンを楽曲データのシーケンス中に登録し直す。
特開2002−124022号公報
以上のように、複数のリージョン(フレーズ)の再生時間を変更したいという場合、それぞれに対して上記のような手作業による操作をすることになり、作業効率が悪い。また、あるリージョンの再生時間の変更により、後続のリージョンに対し重なりが生じたりして後続するリージョンに影響する場合がる。こうした場合は、影響する他のリージョンに対しても何らかの処置を施すことが必要となる。また、多数の楽曲データに対して変更したい場合や、同じ楽曲データ内で繰り返して変更したい場合も、いちいち該当するリージョンに対し同様の操作をする必要があり作業効率が悪いものであった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、楽曲を構成するフレーズの再生時間を変更したい場合、影響する他のフレーズも含めて、楽曲データの再生のタイミングを自動的に調整した楽曲データを容易に制作できる楽曲データ制作装置、方法及びそのプログラムを提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、楽曲データ制作装置においてオーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作する方法であって、前記楽曲データ制作装置の制御手段が、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受けるステップと、選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更するステップと、を実行することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の楽曲データ制作方法において、前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域のそれぞれの時間間隔を保ちながら、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の前記変更による時間長変更に合わせて後続する領域を移動させるステップを、さらに含むことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の楽曲データ制作方法において、前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域であって、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の時間長を変更するとともに、変更後の当該領域が後続の領域に重なる場合にその重なり部分を当該領域に含めるステップを、さらに含むことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の楽曲データ制作方法において、前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域であって、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の時間長を後続する領域に重ならない範囲で変更するステップを、さらに含むことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、オーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作するためのプログラムであって、コンピュータに、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受けるステップと、選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更するステップとを実行させるプログラムである。
請求項6に記載の発明は、オーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作するための楽曲データ制作装置において、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受ける入力制御手段と、選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更する変更手段と、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、楽曲を構成するフレーズの再生時間を変更したい場合、選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生時間を同様に変更するので、選択を受けたオーディオデータが複数のフレーズに関連付けられている場合でも、該当するオーディオデータの再生のタイミングが自動的に調整されることになり、楽曲データの制作・編集が容易にできるものとなる。
また、請求項2から3に記載の発明によれば、オーディオデータの再生時間を変更する場合に、影響する他のフレーズに対しても、その再生のタイミングが自動的に調整されるので作業効率がよい。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態であるオーサリングツール(楽曲データ制作装置)の構成を示すブロック図である。
本実施の形態のオーサリングツール1は、図1に示すように、オーディオデータ群、シーケンスデータ群等のデータ、及び、制御プログラム(オペレーティングシステムに相当)やオーサリングソフトウェア等のプログラムを記憶する記憶部11と、制御プログラムに従い各部を制御するとともに、後述のオーサリングソフトウェア(オーサリング用アプリケーションプログラム)に従いシーケンスデータに対する編集処理をする処理部12と、I/F(インターフェース)13と、I/F13を介して、ユーザ操作による入力を受け処理部12にその情報を与える入力装置14と、処理部12から与えられる表示データを表示する表示装置15と、処理部12から与えられる楽曲データ(ここではシーケンスデータに加え関連付けられたオーディオデータを含む)をもとに楽曲を再生しオーディオ信号を出力するサウンドシステム16及びこのサウンドシステム16から出力されるオーディオ信号を放音するスピーカ17とから構成されている。
なお、上記オーディオデータ群は、波形データ等のオーディオデータからなるファイルの集合であり、シーケンスデータ群は、オーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータ(楽曲データ)からなるファイルの集合である。オーディオデータは、所定のフォーマットを有し、このフォーマットに対応したプレーヤーにより再生されうるものである。また、このオーディオデータは、その属性値として当該オーディオデータの再生時間等のデータを含んでいる。
また、1つのシーケンスデータには、少なくとも、所定数のトラックが規定され、1つのトラックには、1以上のリージョン(フレーズ)が規定される。ここでリージョンとは、オーディオデータを再生(発音)する時間領域を表す概念である。本実施の形態では、1つのリージョンは、その属性値として、少なくともその開始位置(再生開始時間)と終了位置(再生終了時間)及びこのリージョンに関係づけられるオーディオデータを識別するための情報(例えば、オーディオデータのファイル名)が定義されるものとする。
このように構成される1つのシーケンスデータに基づいて楽曲の再生がなされると、このシーケンスデータに規定される各トラック上に配置された各リージョンに関係づけられるオーディオデータが、リージョンの開始位置から終了位置の間再生されることになる。したがって、リージョンの時間長(開始位置から終了位置までの時間間隔;以下では、リージョンの再生時間とも記す)が、オーディオデータの元々の再生時間より短い場合は、オーディオデータの再生が途中で切れることになり、逆に長い場合は、このリージョンの時間長の間繰り返し再生されることとなる。
オーサリングソフトウェアは、記憶部11に記憶されるオーディオデータ群及びシーケンスデータ群を管理するするとともに、ユーザによる所定の編集操作に応じて、編集対象のシーケンスデータのトラック上にリージョンを配置しそれにオーディオデータを関係づけたり、リージョンの属性値を変更したりして、シーケンスデータを編集するための処理を処理部12に実行させ、編集後のシーケンスデータを、記憶部11に保存させる。
なお、記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、光磁気ディスク等の不揮発性の記録装置により構成される。
また、処理部12はメモリおよびCPU(中央処理装置)等により構成され、前述の制御プログラム及びオーサリングソフトウェアをメモリにロードして実行することにより上記制御プログラム及びオーサリングソフトウェアの機能を実現する。また、入力装置14とはキーボード、マウス等の入力デバイスからなり、表示装置15CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等からなるものである。
次に、このように構成された本実施形態の楽曲データ編集装置1の動作について、図2〜11を参照し説明する。
はじめに、シーケンスデータの編集時に選択できる5種のモードについて説明する。
本実施の形態では、あるリージョンの時間長を変更する際、後続するリージョンに対する処置の手法として5種用意し、ユーザがこれらに対応するいずれかのモード(下記)を選択できるようにしている。
[モード1]
他のリージョンとの時間間隔を保つように全体を調整する場合:
このモードは、変更対象リージョンと同一トラック内の後方のリージョン群を、変更対象リージョンの終了位置の変化に追従させて、変更対象リージョンの終了位置との時間間隔を保つようにそれぞれのリージョンの開始位置と終了位置をずらすモードである。
図2に示すように、変更対象リージョン(図中A)の時間長が元より長くなる場合、そのリージョンより後方のリージョン群(図中B,C)は、それぞれの時間長と互いの時間間隔を保って後方へずれる。逆に短くなった場合は、図3に示すように、後続のリージョン群は、それぞれの時間長と互いの時間間隔を保って前方へずれる。
このモードでは、変更対象リージョンの時間長が、この変更対象リージョンに関連付けられたオーディオデータの(1回分の)再生時間の長さとなるように、その終了位置を示す属性値が変更されるとともに、後続するリージョンの開始位置を示す属性値と終了位置を示す属性値が、変更対象リージョンの時間長の変化分だけ加減される。
このモードは、例えば、変更対象リージョンに関連付けられた波形データがアナウンスのような場合、これを全部聞かせる必要があり、かつ後続するリージョンに関連付けられた波形データの内容も重要な場合に選択される。
[モード2]
他のリージョンの重なる部分を上書きして(重なる部分を削除して)調整する場合(変更対象リージョン優先):
このモードでは、変更対象リージョン以外の全てのリージョンは、その再生位置(開始位置及び終了位置)を保つ。ただし、図4に示すように、変更対象リージョン(図中A)の再生時間が元より長くなるために、それより後方に存在するリージョンと重なる部分が生じる場合は、重なる部分に存在するリージョン(図中B)は削除し、その部分を変更後の変更対象リージョンに含める。部分的に重なる場合は、削られる方のリージョン(図中C)の開始位置を、変更後の変更対象リージョンの終了位置の直後まで縮める。すなわちこの場合は、変更対象リージョンに関連付けられたオーディオデータの(1回分の)再生時間の長さとなるように、変更対象リージョンの終了位置を示す属性値を変更するとともに、後続の縮める方のリージョンは、その開始位置を示す属性値を、変更対象リージョンの変更後の再生終了時間の直後の値に変更する。
なお、変更対象リージョンの再生時間が元より短くなった場合や伸びても後方のリージョンに重ならない場合は、他のリージョンと再生位置が干渉することはない。
このモードは、変更対象リージョンに関連付けられた波形データの内容が一番重要で、かつシーケンス全体で終わりの時間が決まっているような場合、全体の再生時間は変えたくないが変更対象リージョンに関連付けられた波形データは全部鳴るようにしたい場合などに選択される。
[モード3]
他のリージョンに干渉しない範囲で調整する場合(他のリージョン優先):
このモードでは、変更対象リージョン以外の全てのリージョンは、それぞれの時間軸上の位置を保つようにして、変更対象リージョンの時間長を変更する。
図5に示すように、変更対象リージョン(図中A)の時間長を元より長くするとそれより後方に存在するリージョンと重なる部分が生じる場合は、後方の直近のリージョン(図中B)の開始位置の直前まで変更対象リージョンの時間長を伸ばす。すなわち、図5の例では、リージョンBの開始位置の直前を変更対象リージョンの終了位置とする。
このモードでは、変更対象リージョン以外のリージョンの開始位置を示す属性値及び終了位置を示す属性値は一切変更されず、変更対象リージョンの終了位置を示す属性値のみ、その直後にある他のリージョンの開始位置の直前の位置を示す値が設定される。
なお、変更対象リージョンの再生時間が元より短くなった場合や伸びても後方のリージョンに重ならない場合は、他のリージョンと再生位置が干渉することはない。
このモードは、変更対象リージョン以外のリージョンは元の通りに発音したいが、変更対象リージョンは次のフレーズが発音するまで全部鳴って欲しい場合などに選択される。これは、例えば、変更対象リージョンもその他のリージョンも元と同じタイミングで発音する必要がある場合、その他のリージョンの発音のタイミングがずれると発音のリズムが崩れるので、変更対象リージョンは、次のリージョンが再生するまでに鳴りやんで欲しいという場合などが相当する。
[モード4]
直後のリージョンの時間長とその他のリージョンの時間間隔を保つように全体を調整する場合:
このモードでは、変更対象リージョンの直後のリージョンの時間長を保つとともに、この直後のリージョンとこれに後続するリージョン間では、その再生位置を保つようにして、変更対象リージョンの再生位置を変更する。
図6に示すように、変更対象リージョン(図中A)を伸張すると、変更対象のリージョンが後続のリージョン(図中B)に重なる場合は、後続するリージョン全体(図中B,C)を重なり分だけ後ろにずらし、変更対象リージョンが後続のリージョンに重ならないようにする。この場合、変更対象リージョンに後続するリージョンのそれぞれの時間長は変わらず、直後のリージョンの時間長とこれに後続するその他のリージョンの時間間隔は保たれる。
このモードでは、変更対象リージョンに関連付けられたオーディオデータの(1回分の)再生時間の長さとなるように、変更対象リージョンの終了位置を示す属性値が変更後の時間長、すなわちこの変更対象リージョンに関係づけられたオーディオデータの元の再生時間に合わせて変更されるとともに、当該変更対象リージョンの直後のリージョンの開始位置を示す属性値が、変更対象リージョンの終了位置の直後を示す値に変更され、さらに、この直後のリージョンの開始位置の変化分だけ、このリージョンの終了位置を示す属性値と、後続するその他のリージョンの開始位置を示す属性値及び終了位置を示す属性値が変更される。
なお、変更対象リージョンの再生時間が元より短くなる場合や伸びても後方のリージョンに重ならない場合は、他のリージョンと再生位置が干渉することはない。
このモードは、直後のリージョンの時間長とこれに後続するその他のリージョンの時間間隔を保ちながら、変更対象リージョンの時間長を任意に変更したい場合などに選択される。
[モード5]
別のトラックを作成し調整する場合(他のリージョン優先):
このモードでは、変更対象リージョンを伸張すると後続のリージョンに重なる場合に、別のトラックを作成し、変更対象リージョンを別のトラックに移動させてそちらで伸張させる。したがって、後続する他のリージョンは一切変更されない。
図7に示すように、変更対象リージョン(図中A)を伸張すると、変更対象のリージョンが変更前の後続のリージョン(図中B)に重なる場合は、新しいトラック(図中トラック1)を作成し、作成したトラックに変更対象リージョンを移し、ここで伸張を行う。すなわち、新しいトラック上に変更対象リージョンを設定し、その開始位置を示す属性値は元の値を用い、終了位置を示す属性値を伸張後の終了位置を示す属性値とする。
このモードは、新しいトラックを作成できる条件のもとで、変更対象リージョン以外のリージョンは一切の変更をしたくない場合などに選択される。
なお、上記では、変更対象リージョンを1つ図示し各モードを説明しているが、ユーザにより選択されたオーディオデータが関係づけられたリージョンのすべてが変更対象リージョンとなり、それぞれについて上記変更がなされる。この場合、例えば、1つの変更対象リージョンについて、上記変更処理を行い、次いで他の変更対象リージョンについての同様の変更処理を順次行う。
また、図中の“更新せず”とは、該当リージョンの時間長(開始位置と終了位置の時間間隔)を変更しないことを意味するものであり、上記のように条件応じて、それぞれのリージョンの開始位置と終了位置は変更される場合もある。
次に、オーサリングツール1によるリージョン更新に係る編集時の動作について説明する(図8〜11参照)。
なお、以下に説明するフロー(図11)は一例であり、下記の処理の流れに限定されるものではない。また、以下では、他の編集等に係る処理は、一般的なオーサリングツールによる処理と同様であるものとし、その説明は省略する。また、ユーザによる入力操作及びオーサリングソフトウェアによる情報の表示等は、オーサリングソフトウェアがもつGUIによるものとする。
はじめに、リージョン更新に係る編集をする際、図8に例示するシーケンスエディットウィンドウが表示される(ステップS01)。このシーケンスエディットウィンドウには、記憶部11に記憶されオーサリングソフトウェアに登録されているシーケンスデータの一覧が表示される。ここでは同図に示すように、シーケンスナンバー(Seq#)毎に、シーケンスデータの名称(SeqName)やその再生時間(Time)等の情報が表示される。このシーケンスエディットウィンドウには、幾つかの機能を実行させるためのボタンが設けられている。その1つとして、リージョン更新に係る編集処理に移行するための“リージョン更新”ボタンがある。
まず、表示されたシーケンスデータの一覧の中から編集対象とするシーケンスデータを、マウス等の入力装置14(以下ではマウスを用いるものとして説明する)を用いてクリックし選択をする(ステップS02)。
そして、上記“リージョン更新”ボタンをクリックすると(ステップS03)、図9に例示するリージョン更新ダイアログが表示される(ステップS04)。このリージョン更新ダイアログには、選択されたシーケンスデータ内で使用されているオーディオデータである波形データに関する情報が表示される。同図では、波形ナンバー(Wave#)毎に、ファイル名(FileName)、該当波形データの再生時間(Time)、更新するか否かをチェックする項目(“更新する”)、コメント(Comment)等が表示されている。
ここでユーザは、リージョンの再生時間(時間長)を更新する波形データに対しチェックを入れる(ステップS04)。例えば、マウスを用いて波形データの行をダブルクリックすると、その行の項目“更新する”に、“更新する”を示すマークである“*”の有/無が切り替わる。このようにして、更新する波形データには、図10に示すように“*”マークが表示される。
次いで、リージョンの再生時間を更新する際の処理方法について設定する(ステップS05)。すなわち、上記5つのモード内から1つを選択する。図9に示した例では、リージョン更新ダイアログの左下部に表示される、各モードに対応したチェックボックスをチェックすることでモードを選択する。例えば、モード1を選択する場合は、“他のリージョンと重なる部分は上書きする”に対応するチェッックボックスをチェックする。
次いで、ユーザが同図に示す“OK”ボタンをマウスでクリックすると(ステップS06の判断で“OK”の判定となる)、処理部12は、選択されたモードに応じた更新処理を行う(ステップS07)。なお、このステップにおける各モードの更新処理の具体的内容は、前述の通りである。
なお、上記更新処理は、時間軸上の最後尾にある変更対象リージョンから順に行う。ただし、この場合で、モード1の“他のリージョンと重なる部分は上書きする”モードが選択された場合は、更新によって再生時間が伸びる更新対象のリージョン“A”が、同じく更新対象である(先に更新処理済みである)後方のリージョン“B”を上書きすることによって、リージョン“B”が削除されたり“B”の再生時間が、このリージョンに関連付けられた波形データの再生時間でなくなる場合がある。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の構成等も含まれる。例えば、上記機能を有するオーサリングソフトウェア(プログラム)をコンピュータシステムにインストールすることにより、当該コンピュータシステムを楽曲データ制作装置として実現することができる。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
また、データを保存する際のフォーマットは特に限定されるものではなく、制作される楽曲データは、他の(外部の)楽曲再生機器にて再生可能とするフォーマットで保存することができる。
また、本発明の応用例として、既存のシーケンスデータに対し、これに関連付けられたオーディオデータを差し替えて本発明の処理を実行すると、時間軸上のリージョンの並び(順序)は元と同じであるが新たなシーケンスデータを作成することができる。
本発明の一実施の形態であるオーサリングツール(楽曲データ制作装置)の構成を示すブロック図である。 同実施の形態におけるモード1を説明する図である。 同実施の形態におけるモード1を説明する図である。 同実施の形態におけるモード2を説明する図である。 同実施の形態におけるモード3を説明する図である。 同実施の形態におけるモード4を説明する図である。 同実施の形態におけるモード5を説明する図である。 同実施の形態におけるシーケンスエディットウィンドウの表示例である。 同実施の形態におけるリージョン更新ダイアログの表示例である。 同実施の形態におけるリージョン更新ダイアログの表示例である。 同実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…オーサリングツール(楽曲データ制作装置)、11…記憶部、12…処理部、13…I/F、14…入力装置、15…表示装置、16…サウンドシステム、17…スピーカ

Claims (6)

  1. 楽曲データ制作装置においてオーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作する方法であって、
    前記楽曲データ制作装置の制御手段が、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受けるステップと、
    選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更するステップと、を実行する
    ことを特徴とする楽曲データ制作方法。
  2. 前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域のそれぞれの時間間隔を保ちながら、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の前記変更による時間長変更に合わせて後続する領域を移動させるステップを、さらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ制作方法。
  3. 前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域であって、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の時間長を変更するとともに、変更後の当該領域が後続の領域に重なる場合にその重なり部分を当該領域に含めるステップを、さらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ制作方法。
  4. 前記変更を実行する際、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータが再生される時間軸上の領域であって、前記選択を受けたオーディオデータの再生のタイミングに対応する領域の時間長を後続する領域に重ならない範囲で変更するステップを、さらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ制作方法。
  5. オーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作するためのプログラムであって、
    コンピュータに、前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受けるステップと、
    選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更するステップとを実行させるプログラム。
  6. オーディオデータの再生のタイミング等を規定するシーケンスデータからなる楽曲データを制作するための楽曲データ制作装置において、
    前記シーケンスデータにてその再生のタイミングが規定されたオーディオデータの中から、所望のオーディオデータの選択入力を受ける入力制御手段と、
    選択を受けたオーディオデータについて、前記シーケンスデータにて規定されるすべての当該オーディオデータの再生のタイミングを同様に変更する変更手段と、を具備する
    ことを特徴とする楽曲データ制作装置。

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